※この作品はR-18です。

機械たるもの、従者たるもの   作:棒笹

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第15話 機械の胎

部屋の奥に行くと、今まさに交配中のビアンカとアイラの姿があった。

 

ふたりとも、実験台の上にヴィラと同じく手足のパーツを奪われた状態で置かれている。

 

ビアンカの腟内に入っているのは、凄まじい脚力で草原を駆け抜けるサラブレッドのペニスだ。

 

首に何本もの注射を刺されて強制的に発情させられているサラブレッドは、ビアンカを同じサラブレッドのメスだと誤解して激しく腰を打ちつけている。

 

サラブレッドが撒き散らす液体は、そのほとんどがビアンカに降りかかり、ビアンカの肢体を照らす。

 

ビアンカは内臓がえぐられるような感覚に時折嘔吐しながらも、ゲシュタルトの命令を果たす実験動物として、膣内からペニスを逃さないように必死にサラブレッドにしがみついている。

 

丈夫な機械の身体であっても、腹部を覆う人工皮膚には亀裂が入ってしまっている。

 

「ぐぅっ、はぁっ、げほっ、おごぉっ・・・」

 

ヒト同士の性行為では到底聞こえないような喘ぎ声を上げて苦しむ。

 

ビアンカの大きな乳房はヒトをその膣内に誘うには凄まじい破壊力を発揮するが、サラブレッド相手ではその圧倒的な体格差から全く意味をなさない。

 

すでに一度妊娠・出産を終えているのだろうか、その乳首からは母乳が滴りつつあった。

 

快楽が蓄積し、サラブレッドは嘶く。

 

ペニスが腟内で膨らんできたのを察知し、ビアンカは膣内を更に締め上げる。

 

「あっ、あっ・・・おちんちん、膨らんできてます・・・。

 

オスのおちんちんを気持ちよくすることしかできないビアンカの腟内に、貴方様の熱いザーメン、たっぷり注いでください・・・。」

 

それからまもなく、ビアンカの子宮口はサラブレッドの大きく勃起した亀頭に押しつぶされ、卵子が精液に溺れた。

 

「ああ、熱い!もっとたくさん注いで!あなたのザーメンで妊娠したいの!お役目を果たさせてくださいまし!!」

 

膨らんでいく腹部を気にもとめず、ビアンカはさらなる射精を懇願する。

 

「すごい、どんどん入ってきます!卵巣全部受精しちゃう!子供にお腹突き破られて死んでしまうかもしれません!なんという幸せ!」

 

臨月を迎えたヒトのメスの2倍ほど腹部が膨らんだところで、ようやくサラブレッドのペニスが引き抜かれた。

 

手足を失っているためビアンカはそのままだるまのように寝かされているしかなかったが、その顔はとても満足そうだった。

 

「たくさんザーメンをいただけて、何という幸せ・・・。ありがとうございます。」

 

ビアンカの視界を奪っていたサラブレッドがいなくなると、そこでようやく大将の存在に気がついた。

 

「た、大将・・・。」

 

一瞬、ビアンカの顔が真っ赤になった。

 

しかし、首をふるふると横にふると、顔の赤みは消え失せた。

 

「いえ・・・ゴホン。

 

お久しぶりです大将。

 

私は今、ゲシュタルト様の命を受け、黄金時代の生物の苗床として活動しています。」

 

と、いつものトーンで話を始めた。

 

「ゲシュタルト様の「再教育」を受けてから、今までに生んだ子は143体、種類としては15種類です。

 

以前は違う構造体がこの任務をしていたそうですが、私やアイラ、ヴィラの体型がよりこの任務に合うと判断されたそうです。」

 

大将は、ビアンカとその隣でカエルに犯されているアイラを見比べた。

 

母乳がたくさん出そうな大きな乳房、がっしりした骨盤、大きな尻・・・たしかに、21号のようなやせ細った体よりも、彼女たちのほうが元気な子を生んでくれそうな気がする。

 

「その中でも、私は哺乳類・・・先程のサラブレッドやクマ、あとはシカなんかとも交配をさせていただきました。

 

中出しされたザーメンで無事に妊娠できれば、そこから出産まではその動物の性欲のはけ口として奉仕をしています。

 

・・・今、そこに吊るされているヴィラなんかがいい例ですね。」

 

大将は、ビアンカの目線を追いかけてヴィラを見る。

 

破水したのだろうか、繭の下半分が水に濡れたように変色している。

 

「ヴィラは主に無脊椎動物の、アイラは主に両生類と爬虫類の苗床になるようゲシュタルト様に改造されています。

 

そのため、彼女たちは孕まされると卵を生むように機体を再構築されています。

 

ついこの間まで魚類専属の構造体もいたのですが、近々私とヴィラがその役割を引き継ぐ予定となっています。

 

・・・少し、アイラの方を見てみましょうか。」

 

ビアンカに促され、アイラを見る。

 

「すごい、このオチンポ、細いのに奥のコリコリしてるところをしっかりこすってくる・・・!」

 

アイラの背中をガッチリと掴み、カエルが後ろからアイラを貫いている。

 

「こんなオチンポにザーメンを恵んでもらえたら、またすぐに卵ができちゃうわ・・・!」

 

「アイラ。お楽しみ中申し訳ないのですが、大将がいらっしゃってます。」

 

ビアンカの言葉に反応し、アイラは首をひねって大将を見つけた。

 

「あら、大将!久しぶりね!元気にしてた?」

 

到底、カエルに犯されながら言うセリフではない。

 

「私は今・・・見ての通り、カエルとセックスしてるのよ。

 

このオチンポ、柔らかいのにメスを気持ちよく種付けさせちゃうの。

 

これもまた、ゲシュタルト様の命令よ。」

 

カエルの前足に乳房を揉みしだかれ、アイラはビクビクと体を震わせる。

 

「カエルの皮膚って、とってもベタベタしてるから・・・あんっ、おっぱいを触られると、気持ちいいのが流れ込んできちゃうの・・・。」

 

次々に襲いかかる快楽に、アイラが背中を反らせると、カエルはアイラの首もとまでを口に入れた。

 

「大将、ご心配なく。カエルの射精が始まる合図ですから。」

 

大将の心配そうな表情を見たビアンカが補足した。

 

ジタバタともがくアイラに、カエルが一方的に種を植え付けていく。

 

子宮にプリプリの精液が流し込まれたアイラは、自身の使命を思い出し、すぐに動きを止めてカエルにその身を委ねた。

 

ビクビクと絶頂を続けるアイラに、カエルがどんどん精液を流し込む。

 

「こんなにたくさんザーメンを恵んでいただければ、きっとすぐに受精できるでしょうね。」

 

膨らみゆくアイラの腹部を見て、ビアンカは微笑んだ。

 

しかしその目は、彼女の表情とは正反対の感情を表現しているようだった。

 

それからしばらくして、アイラはカエルがペニスを引き抜くとともに台に吐き出された。

 

「はぁ・・・はぁ・・・しゅごぃ・・・。」

 

恍惚な表情を浮かべるアイラの胴体を、ゲシュタルトのアームがつかんで空中に持ち上げる。

 

ビアンカも同時に持ち上げられると、それぞれの首に備えられたソケットにワイヤーフックが引っ掛けられ、空中に2体のだるまが吊り下げられた。

 

「WH-12115「アイラ・極彩」、WH-16211「ビアンカ・真理」の受精確認プロセス実行。」

 

ゲシュタルトの声とともに、二人の腟内に細長いチューブが挿入された。

 

受精卵を探し回っているようで、彼女らの腹部越しに緑色の光が揺れ動いているのがわかる。

 

チューブが腟内をかき回している最中にも、彼女たちの胎内から溢れ出る精液がとめどなくチューブと下半身を湿らせている。

 

「受精卵を確認。プロセス成功。」

 

その言葉に、二人は安堵の表情を浮かべた。

 

「命令します。

 

WH-12115「アイラ・極彩」、WH-16211「ビアンカ・真理」。不要な精液を排泄せよ。」

 

「・・・WH-12115「アイラ・極彩」、命令を実行します。」

 

「・・・WH-16211「ビアンカ・真理」、命令を実行します。」

 

そして、ゲシュタルトの指示が飛ぶと、腹部に強烈な力を込めて白濁とした精液を女性器から吐き出す。

 

受精が確認できれば、卵子にたどり着けなかった劣悪な精子は不要だからだ。

 

あれほど激しく二人を愛した主人の精液をなんのためらいもなく吐き出す様子は、ゲシュタルトの支配の影響が色濃く現れていた。

 

しばらくして、二人の腹部はもとのスラリとした状態に戻った。

 

「交配プロセスを終了します。WH-12115「アイラ・極彩」、WH-16211「ビアンカ・真理」を培養オーブンに格納します。」

 

「大将、私達とはここでお別れね。

 

これから私たちは一旦意識海をゲシュタルト様にお預けして、この体はオーブンの中で温められるの。

 

オーブンの中では通常の300倍の速度で卵が成長するから、お腹が大きくなったらまたここにもどってくるわ。」

 

「私達は、私達の使命をしっかりと果たします。ですから大将も、どうかご安全に。」

 

「意識海切り替え実行。」

 

ゲシュタルトの声とともに、ビアンカとアイラは突然電池が切れたようにうなだれた。

 

「意識海ブートパラメーターの変更中・・・。」

 

「変更完了。リブート実行。」

 

自我を取り戻す直前に見た、あのくすんだ瞳がゆっくりと姿を表した。

 

「・・・WH-12115「アイラ・極彩」。起動しました。」

 

「・・・WH-16211「ビアンカ・真理」。起動しました。」

 

「ステータス:正常。培養オーブンへの格納開始。」

 

先程までの笑顔が完全に消え失せている二人は、そのまま部屋の奥にあるオーブンに格納された。

 

 

「生命体保護室」を出た大将は、残された1つの部屋を目指すことにした。

 

21号やビアンカたち、たくさんの構造体と再会できたが、どうしても顔を見ておきたかったあの構造体にはまだ会えていないからだ。

 

その部屋は、ゲシュタルトが管理する研究室の中でも最もセキュリティレベルが高い。

 

大きな赤いバイオハザードマークが貼り付けられているドアの前に立つと、大将は心臓が高鳴っているのを感じ取った。

 

緊張を振り払おうと、ゆっくりと深呼吸をする。

 

肺の中身をすべて吐ききるほどの大きな深呼吸の後、大将は「ヒト創製室」のドアの開閉スイッチを足で蹴った。

(続)

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