※この作品はR-18です。

五つ子が全員オレの肉便器www #悪魔のアプリ#洗脳ハーレム   作:a-su

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第六節 恥辱の水着審査

 午後の光が、オーディションルームの中に満ちていた。壁面には大きなミラーがあり、その反射に室内の全てが映し出されている。それぞれ数名の男女が、カミナの思いつきで始まった『水着オーディション』に参加させられていた。

 

「ほれ、もっと谷間を強調しろやwww」

 

「は、はい監督!」

 

 部屋の中心には、マーキングテープで示された小さなスペースがある。ビデオカメラと照明装置が、鑑賞物に貶められた哀れな女体を照らし出していた。白いライトが眩く輝き、肉付きの良い身体を隈なく照らし出している。

 

「ん~、百点満点中の五十点www」

 

 折りたたみの椅子に腰掛けたカミナが、至近距離で卑猥なポーズを取るアイドルを眺めながら採点を下した。栗色のウェーブヘアに、下品なラメ入りの紫ビキニ。ツンと突き出たおっぱいが前屈みのポーズによって強調されている。

 

「え、えっと、その、どこがダメでしたか?」

 

「一花に比べりゃ、どこもかしこも全部駄目だ。乳も尻も全部中途半端すぎるぜ」

 

「す、すみません!」

 

 涙目のアイドルが、嫉妬の視線を一花に向けてくる。黒いビキニ姿でカミナの隣に立っていた一花は、居たたまれなくなって目を逸らした。

 

(ごめんなさい……)

 

 心の中で謝罪する。一花は最初に審査され、いきなり百点をつけられていた。黒いビキニで棒立ちしていただけなのに、カミナは

 

『おおっ、おおっ、やっぱビキニだとパイオツが目立ってエロいなぁ! こりゃ満点ですわ!』

『乳の下のよお、アバラ骨が透けてるところがたまらん! エロビデオよりエロい!!』

『脚の付け根のあのライン! アレがまた堪らねえんだよなぁ! うひょー! 最高だぜおい!』

 

 などと言いながら、一花の全身を視姦し続けたのだ。このオーディションは、カミナ一人が審査員。彼のお眼鏡に叶おうと、女優やモデルたちは競って自分のセクシーさをアピールしようとした。だが、

 

『おいこら、いい加減にしろ。二十五歳以上は全員不合格! ババアは消えろ!』

『ツラの皮がテカテカしてるドブスはお呼びじゃねえんだよ!!』

 

 そんな理由で、若くて美しい女ばかりが残される。結局オーディションに出たのは五人だけ、その中で一花は特別待遇だ。カミナの好みだから、ただそれだけの理由で。

 

(馬鹿にしてる。こいつは、女性を人だと思ってない)

 

 怒りを込めて睨みつけるが、彼は意に介さない様子でケラケラと笑うだけだ。周囲の人々も崇拝するような眼差しで彼を賛美している。コケにされた女性出演者たちさえ、どこか陶酔したような表情を浮かべている始末だった。

 

(誰も助けてくれないんだ……)

 

 悪魔のような男に狂わされた仲間たち。それは、どうやらスマートフォンを介して行われたようだ。一花が正気なのは、幸運にもスマホのバッテリーが切れてしまっていたかららしい。

 

『……ぶっ、ぷはっ、ははは! 何だこりゃ、電源切れてるじゃねえか! ひひひひひ、五つ子のお姉さんが、こぉ~んなダラシのねえ女だったとはなぁ!』

 

 カミナの嘲笑がリフレインする。スマホを押さえられて、助けを呼ぶ手立てもない。一花は絶望に打ちひしがれながら、ただじっと時が過ぎるのを待っていた。

 

「もういいや、お前は降板な」

 

「あの、チャンス! チャンスをください!」

 

 すがるような顔で懇願するアイドルを一瞥すると、カミナはポケットからタバコを取り出し、火をつけた。そして、一花に命令する。

 

「一花、お手本を見せてやれ」

「え!?」

 

 思わず声を上げてしまった。周囲の視線が自分に集まるのを感じる。心臓が激しく脈打ち、嫌な汗が背中を伝った。

 

(そんな、私が……?)

 

「どうした、早くしろ」

 

「は、はい。でも……」

 

「分かってるって。お触りはしねえよ。何てったってオーディションだからなあ?」

 

「きゃっ!」

 

 尻を叩かれ、仕方なく前に出る。カミナは椅子の上でふてぶてしく足を組みながら、ニヤニヤと一花の様子を眺めていた。女優やスタッフたちも固唾を飲んで見守っている。一花は覚悟を決めると、のろのろとポーズを取りはじめた。

 

(こんなの嫌だ……でも……)

 

 震える手を床について、ゆっくりと四つ這いになる。そして、カミナの方にお尻を向けて、ゆっくりと腰を突き出した。いわゆる雌豹のポーズだ。周囲からどよめきが上がる。

 

「お、お、おほーっ♡」

「ううっ」

 

 黒いビキニに包まれた豊かなヒップが、照明装置の光を反射してキラキラと輝く。艶めかしい曲線を描く臀部に、男たちの視線が集まった。

 

(見ないで……お願い……)

 

「いいね、さすが一花ちゃんは分かっていらっしゃるねぇ♡」

 

 わざとらしい声がカミナの口から漏れ出た。心底楽しそうな声だ。一花の屈辱を煽り立てるように、わざとらしくスマホのカメラを構えてみせる。パシャリというシャッター音が鳴り響き、フラッシュの光が彼女を射抜いた。

 

(やめて、そのレンズはいや……!)

 

 怖いのは、あの黒いレンズだ。あれを向けられると、心が泡立て器を差し込まれたみたいにぐちゃぐちゃになってしまう。頭の中をかき回されて、自分が自分じゃなくなってしまうような感覚に襲われるのだ。

 

(だめ、撮らないで……許して……)

 

 涙ぐみながらも必死で耐える。少しでも動くとカミナに怒られそうだから、微動だにせずにいるしかない。だが、

 

「一花ちゃん、きれいだよ……」

 

 というアイドルの呟きが耳に入ってきて、ますます顔が熱くなった。マネージャーが口笛を吹き、カメラマンは興奮気味にシャッターを切る。周囲から湧き上がる拍手の音を聞いて、祈るような気持ちで目をつむる。

 

(見ないで……お願い……)

 

 しかし、それは逆効果だった。視覚情報を遮断したことで、他の感覚が鋭敏になってしまったのだ。男たちの下卑た笑い声が聞こえてくる。女たちの賞賛もだ。

 

「一花ちゃんかわいい……」「あんなに巨乳だったなんて知らなかったよ〜」「ケツでっけぇwwデケェww」「あんなエロ尻見たことねえよ……」

 

 お尻を撫でるような視線を感じる。背中にも、太ももにも、無数の視線が集まってきた。舐めるような視線が、肌の上を這い回っている。

 

「ほんと、綺麗なカラダね」「色っぽいわぁ、ウエストも細くて羨ましい」「いいなぁ……わたしもああなりたい」「憧れちゃうよね」

 

 大勢の男女に視姦され、口々に褒め称えられるこの状況。ストイックな映画撮影の世界とか、尊い芸術の世界とか、そういう領域とは程遠い。そこに在るのは、淫猥で醜悪な情欲だけだ。一花は気が遠くなる思いだった。

 

(帰りたい……家に帰りたいよ……助けて、二乃、三玖、四葉、五月ちゃん……)

 

 カミナが次の指示を出す。

 

「あー。エロ。よーし、次は猫みたいに鳴いてみろ。媚びた感じで、ニャーン♡ とか言ってみ?」

 

「にゃ、にゃあ……」

 

 恥ずかしさを押し殺し、精一杯の笑顔を浮かべる。腰を落とし、背筋を軽くそらして顔を上げた。ふるっと揺れたのは、黒ビキニで包まれた大きな乳房だ。男どもの注目が、一花の胸に集まっていく。

 

「おいおい、すっげえ迫力だな」「うわぁ……でっかい」「何カップあるんだアレは……」

 

(やだ……恥ずかしいよ……)

 

「か……監督……」

 

「あ? 誰が止めていいっつったよ!」

 

「ごめんなさいっ! でも、周りの人が……! せめて男の人だけでも……!」

 

「はぁ? 男ぉ?」

 

 カミナは下半身を膨らませているスタッフたちを睨みつけた。どうやら自分に夢中なあまり、ギャラリーがいることを忘れていたらしい。カミナが不機嫌そうに舌打ちすると、

 

「ったく、仕方ねえなぁ。おいお前ら、失せろ! オレの女優に指一本触れてみろ、殺すぞ!」

 

 と叫んだ。途端に蜘蛛の子を散らすように逃げていく男性陣。後には、ポカンとした表情の女性たちと、一花だけが残された。

 

(そっか、この人、私を独占したいんだ……)

 

 そう思うと、まんざらでもない気分になった。この場を支配する男が、自分を性的な目で見ているという事実。そこに何らかの価値を見出だすことで、一花は自分の心を慰めようとしていた。

 

「よし、これでオッケーだ。んじゃ再開するぜ、ほら、ニャンニャン言ってみな。エロく、可愛くな!」

 

「に、にゃーん……♥」

 

 甘えるような声で鳴いた瞬間、スタジオがざわついた。カミナが椅子から立ち上がり、「うひょー!」と奇声を上げたからだ。彼に見向きもされないその他大勢の女たちが、羨望の眼差しを送ってくる。一花は内心()()()()()()

 

(いい気味……)

 

 優越感だ。女としての優越感が、助けてくれないことへの怒りと混ざり合い、奇妙な快感へと変わっていく。一花は自分が今どんな表情をしているのか想像しながら、カミナの反応を待った。

 

「いいね! その表情、最高だ!! もっとやれ、早く!」

 

「え、えっと、はい……に、にゃ〜ん……♪ にゃん、にやぁん……♡♡」

 

 潤んだ瞳でカミナを見つめ、右手を猫の手のように丸くする。顔の横に持ってきて、可愛らしく鳴き声を響かせた。

 

「にゃぅん……にゃぁ、にゃぁぁん……♡」

 

 甘えた声で鳴きながら、軽く腰をひねる。先ほど男たちをざわめかせた豊満な胸が、たゆんと揺れて形を歪めた。カミナが膝をつき、かぶりつきで見つめてくる。鼻息荒く舌なめずりをしながら、ギラギラとした目で一花を見つめていた。

 

(なにこれ……なんだか楽しいかも……)

 

 水着姿でこんな格好をさせられるなんて、本来なら屈辱以外の何物でもないはずなのに、今はなぜか心が弾んでいる。一花は自らポーズを変え、より淫らに、セクシーに見えるよう工夫し始めた。

 

「おおっ、すげえ! エロい! いいよ! サイコーっ!!」

 

 興奮した声に応えようと、両手を頭の後ろで組んだ。腋を見せつけるような格好になると、胸の大きさが強調される。水着からこぼれ落ちそうなほど豊満な胸が、たゆんたゆん揺れ動く。

 

「ニャーン、にゃん、にやぁーんっ♡」

 

 乳房の丸みや、ぷるんとした質感、ビキニからはみ出しそうなボリューム感など、全てがカミナの視線を惹きつけている。欲望を刺激している。その事実に満足感を覚えながら、一花は淫靡に微笑みながら鳴き声を上げた。

 

(やばっ、ちょっと気持ちいいかも……)

 

 自分の魅力を余すところなく見せつけて男を魅了する。女優の仕事とは違ったベクトルの充足感に、一花は夢中になっていった。

 

(こんな楽しさが味わえるなら、もっと早くにやれば良かったかな……)

 

 とさえ思い始める始末である。元々、男の子をからかうことが好きな一花だ。場の雰囲気に飲まれたのか、それとも本気で楽しんでいるのか、自分でもよくわからなくなり始めていた。

 

「ニャッ、ニャオォォン♡」

 

 猫のように喉を鳴らすと、周囲の男たちがどよめいた。

 

(へへっ、可愛いでしょ)

 

 得意げに笑いながら、ウインクしてみせる。すると、カミナのテンションはさらにヒートアップしたようだ。

 

「フーッ♡ フーッ♡ やべぇなお前、たまらんわ。見てるだけでチンポがパンクしそうだぜ」

 

 カミナはズボンの上から、自らの股間をまさぐっていた。彼の巨大な肉棒が、苦しげにその存在を主張している。

 

(あははっ、めっちゃ勃ってるじゃん)

 

「に、にゃおぉぉ……ほぉ……にぃぃ……っ♡♡」

 

 だんだんと声に艶が混じってきたことに気づかないまま、一花は演技を続けた。また女豹のポーズをとり、お尻をフリフリと左右に振る。黒いビキニに包まれた柔らかな双丘が、ふるふると震えた。

 

「あー、あー、触りてえ、でも触ったらこのショーが終わっちまうしな……おい、さっきのアイドル! それと一花のマネージャー!」

 

「は、はいっ♡」「は、はひっ♡」

 

 呼ばれた二人は同時に返事をした。彼女らはカミナに魅了され、彼の命令に従うことが至上の喜びとなっている。今の返事も媚を売るものではなく、自然と口から飛び出したものなのだろう。

 

「来い、オレに奉仕することを許してやる」

 

「かっ、かしこまりましたぁ♡」

 

「う……嬉しいです……」

 

 嬉々として命令を受ける二人。マネージャーはスーツ姿で、仲のよかったアイドルは下品な紫のビキニ姿で、仁王立ちしたカミナの腕に飛びついた。一花の痴態を眺めながら、カミナの手に口づけしたり、その指先に舌を這わせたりする。

 

「ちゅ……れろ……カミナさまぁ、ご奉仕できて光栄です……もう私、死んでもいい……♡♡♡」

 

「はぁ……あむぅ……わたしもぉ……♡ ねぇカミナ様ぁ、キスして欲しいなぁ……」

 

 二人の美女は競い合うように顔を近づけていく。カミナは片方の尻を鷲掴みにして揉みしだきつつ、もう一方の唇を受け止めた。マネージャー、アイドル、またマネージャーと順番に唇を重ねていく。三人の間で舌が絡み合い、唾液が糸を引いた。

 

「あぁ……カミナ様のベロ……♡ 美味しいよぉ……♡ ちゅるる……♡ ぢゅるる……♡」

 

「カミナさま……♡ カミナさまぁ……♡ ちゅっ♡ 好きぃ……♡ んんっ♡ んん〜〜っ♡♡」

 

 一花が見ていることも忘れ、カミナの腕にしがみつく二人の女。彼がニヤッと笑うと、彼女たちもまた嬉しそうに笑った。

 

(うぇ、気持ち悪……)

 

 マネージャーも、アイドルも、芸能界にいるだけあって美人ではある。だが、男の取り合いをしている姿は醜悪でしかなかった。

 

(なによ……人のこと散々可愛いとか、エロいとか、調子いいこと言ってたくせに……)

 

「ふふっ、羨ましい? でも残念でしたぁ、カミナ様はあたしのものだもんねー♪」

 

 視線に気づいたのか、アイドルが勝ち誇るように言った。カミナは二人の女に挟まれて愛撫を受けている。だが、

 

「おい、うっせぇぞ。お前らはただのオナサポ係だ。勘違いしてんじゃねえよ」

 

 と冷たく言い放った。途端、女たちの表情が凍り付く。泣き出しそうなアイドルの顔を見て、一花は少しだけ溜飲が下がるのを感じた。彼の態度は、一花と彼女たちで明らかに違う。

 

 一花が、上だ。

 

 ブルッ……♡ と身震いする。体の奥から熱いものがこみ上げてきた。それは不快感ではなく、恍惚と興奮。自分はいま間違いなく、この状況を楽しんでいる。それが一花にはわかった。

 

「にゃ、にゃぉ……にゃぁん♡ にゃぁぁ……にゃぅぅん♡」

 

 彼の足元にすり寄り、上目遣いに見つめながら甘い声で鳴く。媚びるように、誘うように、甘えるように──猫になりきって鳴いてみせた。

 

「おっ、いいぞ、可愛いネコちゃんだな!」

 

「ふにゃあ……♡ にゃぉ……♡ にゃーん……♡」

 

(あ……やばいかも……これ、ハマるかも……)

 

 カミナの視線が心地いい。もっと見て欲しい。もっと褒めて欲しい。そんな欲求が高まっていく。一花はもうすっかり、カミナの術中に嵌っていた。羞恥心が消え、媚びることが楽しくなってくる。

 

(わ、私、もしかして本当に猫になっちゃったのかな……)

 

「にゃぁ〜ん♡♡ にゃぁ♡ にゃん♡ にゃん♡ にゃん♡」

 

 女優の一花と、恐怖に怯える一花が混ざり合い、次第に一つの人格を形成していく。カミナに求められるままに鳴き声を上げ、腰をくねらせる。カミナに魅了されたメス猫へと、彼女は変身を遂げつつあった。

 

(もっと、もっと私を見て……私を求めて……)

 

 いつしか、命令されているということも忘れていた。カミナに媚びる自分の姿に、一花は酔っていた。もはや演技なのか、本心なのかわからない。とにかく今は、目の前のオスに自分をアピールしたいという気持ちでいっぱいだった。

 

「にぃぃ……っ♡ にゃ、にゃぉ……にゃおぉ……♡」

 

 一花は眉をわずかに上げ、瞳を開き、その視線をカミナに向ける。お腹の奥から絞り出すような甘ったるい声。口角はわずかに上げ、頭を少し傾けることで小悪魔的な雰囲気を演出する。

 

(えへへ……どうだ、かわいいでしょ)

 

 一花は心の中で舌なめずりをする。これが女優一花の演技力だ。自分を魅せることを生業とする彼女だからこそできる、最高のパフォーマンス。カミナは一瞬、惚けたように一花を見つめ、それから破顔した。

 

「か、可愛いな、お前! マジ最高だわ!」

 

 男は額のシワをいくらか和らがせる。一花はその時初めて、カミナが同年代らしいことに気がついた。せいぜい一つか二つくらいしか変わらない若い男が、自分という小悪魔チックな愛らしい猫に惑わされているのだ。

 

(やば、これ、いい……)

 

 カラダが反応した。無意識のうちに舌で唇を舐め回し、腰を前後に揺する。黒いビキニパンツのクロッチ部分がしっとりと濡れ始め、肌に張り付いた。

 

(やばっ、濡れて……)

 

 慌てて股を閉じるが、もう遅い。内腿がヌルリとした感触を伝えた。愛液が滲み出てしまったのだ。恥ずかしさのあまり、頬が紅潮していくのがわかる。それを見たカミナが、意地悪そうに笑った。

 

「おいおい、どうした? 腰が揺れてるぞ?」

 

「ち、違っ……!」

 

「何が違うんだ? ああ? 言えよ」

 

 まるで獲物を見つけた肉食獣のように鋭い目つきで見つめるカミナ。その瞳で見られると、一花は自分が被捕食者になったような気分になってしまう。

 

「こ、これは演技っていうか? 私、ネコちゃんだから、そういう感じになっちゃう、にゃん♥」

 

 自分でも何を言っているかわからないまま、出まかせを言ってしまう。何かがカミナのツボを押さえたらしく、彼は「くぅぅ〜」と喉の奥から声を絞り出す。 

 

「あー、ダメだもう我慢できねえ。お前ら、しごけ。一花にぶっかけるのを手伝え」

 

 マネージャーとアイドルが、一花を挟むようにしてカミナの前に跪いた。二人はベルトを外し、ズボンを下ろして下着から男根を取り出す。そそり立つペニスが現れ、ムワッとした熱気を放った。

 

(あれが、ペニス……初めて見た)

 

 幼い頃父親がいなかった一花は、男性器を見たことがなかった。だからだろうか、目の前に現れたそれに目が釘付けになる。赤黒く、ビクビクと脈打つ血管が浮き出ているグロテスクな物体が自分に向けられているという事実にドキドキした。

 

 二人は両側から竿を掴み、上下に動かし始めた。しゅっ、しゅっと乾いた摩擦音が響き渡る。

 

(うわ、キモい……なにあれ……)

 

 嫌悪感を覚えるものの、なぜか目を離すことができない。むしろもっと見たいと思ってしまう。そんな自分が不思議でたまらない。

 

(やだ、なんで……おかしいよねこんなの……)

 

 そう思いながらも、目は離せない。亀頭の先から透明な液体が流れ出し、ぬらぬらと光りはじめた。無意識に内股を擦り合わせる。もじもじと太ももを動かすと、濡れたビキニがクチュリと音を立てた。

 

「フーッ♡ フーッ♡ フーッ♡ フーッ♡」

 

 カミナの息が荒くなる。眉間にシワを寄せ、歯を食いしばりながら耐えている様子だ。その表情を見て、一花の心臓は激しく高鳴った。

 

(か、かわいいかも……♡)

 

 あの恐ろしいカミナが、自分に興奮し苦悶している姿が愛らしいと思った。大切なところを晒し、無防備にさらけ出している姿を見ているだけで、庇護欲を掻き立てられる。

 

「んはあああ……カミナ様……♡ カミナ様のデカチン……♡」

 

「おっきくて、硬くて、かっこいいですぅ……♡ 私のおまんこに入れて欲しいよぉ……♡♡」

 

 二人が口々に言いながら、さらに激しく手を動かす。その様子を見ていると、下腹部の奥の方が熱くなってくるような気がした。気づけば自分も、水着の中に手を突っ込んでクリトリスを摘んでいた。

 

「んっ♡ にゃっ♡ にゃっ♡ にゃんっ♡♡」

 

(やばっ、すごい気持ちいいっ♡♡)

 

 今までに感じたことのない快楽に、背筋がゾクゾクする。オナニーはクリ派の一花は、慣れた手つきでそこを攻め立てていく。この異常な状況でのクリ責めは格別だった。身体をピクピクさせて、快感に悶える。

 

「おーし、そろそろ出すぞ、しっかり顔で受け止めろよ!」

 

(え? 出すって、何を……?)

 

 分からない。見た目に反して清純な一花は、男が精液をペニスから放つという事さえ知らなかった。

 

「うにゃあ……? は、にゃっ、ニャ、ニャアァ〜ン……♡」

 

 分からないから、ただオナる。ペタンと女の子座りをして、水着の上から指先でグリグリと陰核を押し潰す。頭の中はもう真っ白だ。今はこの気持ち良さだけがあればいい。他のことは全て後回しだ。

 

「ほら、媚びろ! エロい猫の真似して、オレのザーメンを誘ってみろ!」

 

「はぁい……♡ みゃお〜ん♡ ふにゃぁ……♡」

 

 だらしなく舌を垂らし、甘えた声で鳴きながら指の動きを加速させる。敏感な部分を直接刺激するのは恐ろしいほどの快感で、頭がどうにかなりそうだった。でもやめられない。もっともっと気持ちよくなりたい。

 

「ふにゃぁ〜〜ん♡♡ ふにゃああん♡♡ みゃぅうぅうう〜〜〜っっ♡♡」

 

 媚びるように、甘えるように、いやらしく鳴きながら、指先に力を込める。脳天まで突き抜けるようなエクスタシーに、腰がビクンッと跳ね上がる。その反動で胸がぶるんと揺れ動き、男を誘惑するように淫らに揺れた。

 

 一花の媚態に満足したように頷くと、カミナは二人に合図を送る。年若い女子高生が何も分からないでいるうちに、二人はラストスパートとばかりペニスをしごき始めた。

 

「うっ、イクぞ一花! 顔射してやるからな、ちゃんと全部飲み干せよ!」

 

 びゅるるるるるるるるるるるる!! 

 

「にゃあ♡ にゃおおぉぉ♡ あお゛ぉぉ♡ にゃぉおぉぉ♡ うあぁぁあ♡ いひっ♡ ひぃぃいぃん♡ んにゃおぉぉおぉぉおぉぉおぉぉぉお♡♡♡」

 

 視界が白く染まるほどの量の白濁液が、一花の顔へと降り注ぐ。

 

(うそっ、こんな……熱くて……臭くて……ネバネバして……)

 

 においも凄い。鼻孔いっぱいにむせ返るようなオスのフェロモンが充満し、目の前がチカチカと明滅する。生臭い、気持ち悪いはずなのに、どうしてだろう──すごく興奮する。

 

「んにゃぁぁあぁぁぁぁぁぁああ♡♡♡ にゃあん♡ にゃあん♡ にゃぅぅうううぅぅぅうん♡♡♡」

 

 まるで自分の顔が性器になったような感覚だった。ドロドロとした濃い塊が顔面を覆い尽くし、ゆっくりと垂れ落ちていく。粘度の高いそれが頬を伝って顎先から滴り落ち、胸元へ流れ落ちる。黒い水着にホワイトソースのようなシミができた。

 

「ひーっ、出した出した。すげえ出たわ」

 

「んふぅぅ……♡ ふにゃぁ……♡ んにゃぁ……♡」

 

 やっと終わった……。これで解放される──そう思った瞬間、一花の顔が持ち上げられる。そして再び、熱い肉の塊が顔に擦り付けられた。

 

「きゃぅっ!? ♡♡」

 

「全部飲み干せっつったろ。飲めよ」

 

 カミナの言葉とともに、精液が一花の口にねじ込まれる。マネージャーとアイドルが、指で次々と口の中に流し込んでくるのだ。

 

(こんなの、飲むの? 無理っ、絶対むりだってぇ……あ、でも、なんか……♡)

 

 これは、カミナが一花に抱いた性欲の証だ。そう思うと不思議なことに、不快感が小さくなる。自分は今、この男に求められているんだ。性欲の証を体の中に受け入れようとしてるんだ──そう思うと、ごくり、と喉が鳴った。

 

「んぐっ……♡ んっ……♡ んぅ……♡」

 

 舌で舐め取るようにして少しずつ嚥下していく。苦いような、しょっぱいような、変な味。飲み込むたびに喉が焼けるように熱くなり、胃の中が熱くなるのを感じた。

 

「ごくっ……♡ こくっ……♡ こくん……♡」

 

 喉を鳴らして最後の一滴まで飲み干す。口の中にはまだ青臭い匂いが残っており、喉の奥から鼻腔にかけて濃厚な栗の花の匂いが抜けていくのがわかる。

 

「どうだ、うまいか?」

 

「んへぇ……♡ はにゃぁん……♡ お、おいしくはないけど……なんだか、体がポカポカして……♡」

 

 一花の視界がカミナに絞り込まれた。彼の瞳を捉えている自分の眼差しは、たぶん溶けたチョコレートのようにトロリとしていることだろう。視線と視線が交わるのを感じると、アソコがじくじくとした熱を増して疼いた。

 

(なんで私、こんなことしてるんだろ……早く逃げなきゃだめなのに……)

 

 頭では分かっているのに、身体が言うことを聞いてくれない。もっと味わいたい。もっと猫になりきって、彼の欲望を煽ってみたい。

 

(そうだ、どうせ逃げられないんだから、もっと楽しまないと……♡)

 

 未知の世界に対する探求心が募った。自分をネコにしてくれたカミナと、もっともっと新しい世界を見たいと思ったのだ。

 

 だからあえて、見せつけるように胸を張る。ぷるんと震える乳房を見せつけ、あざとく小首を傾げる。自分を独占したがっている恐ろしい男が、うっ、と息を詰まらせたのが分かった。

 

(ふふっ、カワイイじゃん♥)

 

「よっしゃ、これで水着オーディションは終了だ。合格者は中野一花! 合格理由は、猫キャラがオレにハマっているからだ!」

 

 カミナが高らかに宣言すると、その場にいた全員が拍手をした。

 

(オーディション? オーディションって、なんだったっけ……? ああ、もういいや、どうでも♡)

 

 考えるのも面倒になって、思考を放棄する。一花はもう完全に、カミナの手中に堕ちていた。黒いレンズがこちらを向いている。

 

「じゃあ早速だが、シャワーして着替えてこい。次は、オレが書いた台本のリハーサルをするからな」

 

「はいっ、監督♡」

 

 一花は元気溌剌と返事をした後、ネコが愛おしげに人間の腕へまとわりつくように、カミナの腕へ身を寄せた。

 

(続く)

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