※この作品はR-18です。

五つ子が全員オレの肉便器www #悪魔のアプリ#洗脳ハーレム   作:a-su

16 / 40
第三章
第一節 あとひとり


 街の上空を冬の月が照らしている。よい子はもう眠っている時間帯だが、あいにくとカミナは悪い大人だ。タワマンの最上階で美少女姉妹を侍らせながらスマホを触っていても、パパに怒られたりはしない。

 

(まあ、家にいる方が珍しかったけどよ)

 

 湯上がりのカミナは、Tシャツにトランクス一枚だ。シャンプーの残り香と少女たちの匂いを感じながら、スマホをタップする。中野五月(いつき)の電話番号にかけるが、ツーッ、ツーッ、という電子音が聞こえてくるばかりだ。

 

「ちっ、やっぱ繋がんねぇや」

 

「そのスマホもだめなら、着信拒否じゃないわね。SIMカードを抜いてるのかしら」

 

 そう言ったのは二乃だ。ソファの上でカミナの右腕を抱きしめている。手のひらに乳液をとり、自分とカミナの肌へと塗り込んでいた。ピンクローズのブラに包まれた乳房をカミナの腕に押し付け、形を変える様を楽しませてもいる。

 

 艶めかしく動く白い指先を見ながら、カミナはぼやくようにつぶやく。

 

「お前らの妹にしちゃあ、気の回るこった」

 

「カミナ様の肉便器になれば、五月も幸せなのにね。誰かが入れ知恵してるのかな」

 

 二乃とは逆側から、三玖が腕を抱きしめてくる。こちらはブルーグレーのブラを身につけている。二乃とお揃いのデザインだ。たわわな果実をむにゅっと押し潰すようにして、柔らかさと弾力をアピールしてくる。

 

 シャンプーの甘い香りと肌のぬくもり、乳房の柔らかさは、素晴らしかったバスタイムの名残を感じさせた。

 

 ◆◆◆

 

 中野家の浴室は広く、三人までなら一緒に湯船へ入ることもできる。湯煙とLED照明の光が、湯につかる三玖と二乃の肌をより白く美しく彩っているように見えた。

 

『カミナ様、気持ちいい?』

『ふへー、極楽だわ』

『オヤジくさい。ほら、体洗ってあげるわ』

 

 両手に花の入浴を楽しませてから、少女たちはカミナの全身を磨き上げた。柔らかいスポンジで泡をたっぷりと使って、丹念に清めてくれたのだ。もちろん、その素晴らしいカラダをぴったりとくっつけ、柔らかさを味あわせながらである。

 

『ほら、ちゃんと脚開いて? アンタを綺麗にするのは私の仕事なんだから』

 

『ん……♡ あ……んちゅ♡ キス……好き♡ カミナ様の……おくち……おいひい♡』

 

『ちょっと三玖、キスが長過ぎよ。今は体を洗う時間でしょ?』

 

『んぅ、らって、昨日も今日もえっちできてないからぁ……我慢、やらぁ♡』

 

 立った姿勢で三玖に唇をふさがれ、舌でぞりぞりと歯茎をこすられた。ぬめぬめと蠢く舌は生き物のようで、口内が彼女の体液で上書きされていく。

 

『んぷ……んじゅっ……んふっ♡ んふうぅ♡』

 

 カミナの口内は三玖の唾液でべちょべちょだ。鼻で息をする度、彼女の匂いが肺一杯に広がる。甘いミルクのような匂いだった。

 

『れる……れる……あふっ……はぷっ……』

 

『もう、しょうがないんだから。いくらカッコよくて素敵なおちんちんでも、ちゃんと綺麗にしないと病気になっちゃうんだからね?』

 

 二乃が背後にしゃがみこんだ。男の尻たぶに生意気なバストをしっかりと押しつけ、両手でペニスと玉袋をもみ洗いにしてくれる。弱酸性のボディーソープを塗りつけ、敏感な場所を丁寧に、慈しむように清めていく。

 

『お、おおー……!』

 

 上半身は三玖に、下半身は二乃に愛されているという状況に、カミナは思わず声を漏らす。泡まみれにされたチンポをぴくんぴくんと揺らしながら、至福の時間へと没頭していく。

 

『んぐ、える……れりゅ……♡ ん、んぅぅん……♡』

 

 三玖は、確実にキスが上達している。甘い声を喉から上げ、カミナの耳をも楽しませながら、愛情たっぷりのディープキスを堪能させてくれた。息継ぎのために一瞬だけ口を離すと、カミナの舌を追いかけて再び吸い付いてくる。

 

『らめ、れひゅ……ちゅうっ、もっとぉ……んふ、んっ、ん、んっ、んっ……』

 

 三玖は鼻息を荒らげて頭を揺らし、咥えた舌を生温かな口内粘膜でしごく。ぶぢゅぶぢゅ、ぶぢゅぶぢゅ、と音を立ててカミナの舌をしゃぶり、唇でしごき上げる。ベロフェラは執拗で情熱的で、まるで口でセックスしているような激しさだ。

 

『んぁ、んん~っ♡』

 

 三玖が嬉しそうな声を漏らした。カミナの指が柔らかくスベスベした乳肌を撫で、乳首をつまんだのだ。顔を放し、惚れ惚れと蕩けた瞳を向けて、唾液まみれの口元を開く。

 

『んあぁ……♡』

 

 カミナはニタニタと笑う。ひくひくと震える舌から、三玖の口寂しさを感じる。右手の人差し指でヒクつく舌をくすぐってやった。

 

『あんっ♡ ん、んぅっ♡ はぅ、あっ、あふっ、ううっ、んーっ♡』

 

 上面を指でなぞり、爪で優しく引っ搔いてやると、三玖は面白いくらいに反応する。トローリとだらしなく垂れる唾液は白っぽく濁っていた。全裸の女子高生はそれを啜り上げることもなく、口の端からダラダラとこぼし続けている。

 

『んぅぅん……ひゅき、カミナひゃま、ひぇかいで一番、んっく、カッコよくて、んふぅ♡』

 

 少し強めに引っ張ってやれば、切なげな声を上げながらも従順に首を伸ばした。ざらついた表面をこすり、敏感な舌先をいじめてやると、ぴくんっぴくんと腰を跳ねさせ始める。

 

『ひょう、れぇ、イイ……♡ もう一回……シて……? おゆびで、ベロの根元まで……カミナ様ぁ……♡』

 

『三玖はホント、カミナが大好きなのね』

 

 呆れたような二乃の言葉に、三玖はこくこくとうなずく。天井を引っ掻くようなカミナの愛撫に、彼女はすっかり夢中になっていた。

 

『うん、らいひゅきぃ……♡』

 

『ったく、すっかりメスの顔しやがって』

 

 悪態をつくカミナだが、もちろんこの状況を楽しんでいる。後ろに回した左手で二乃の乳房を揉みしだきながら、三玖の口に突っ込んだ右手を動かす。親指で唇をコリコリといじりながら、頬の内側を撫で、奥歯の裏側をなぞる。

 

『あぅ、ぅぐっ、ぅうん……♡』

 

『ほーら、どうした? もう終わりか?』

 

『ぅー……んんっ! んー……♡』

 

 口腔内をかき混ぜる音が、次第に粘っこいものへと変わっていく。赤い舌が泡で白く染まる頃、三玖の瞳は焦点を失い、ゆらゆらと揺れながら宙を彷徨った。ごく薄い水の膜が張って、今にも溶けてしまいそうだ。

 

『ふぇ、えぅ、あ、あぅ、か、みにゃ、あぅぅ、らいひゅき、ひゅ、きぃ……ふぁっ、はぁっ、あ゛ー……♡』

 

 セミロングの美少女は愛の言葉を吐き出してから、腰を前後に揺すり始める。どうやら絶頂しているらしい。膝がガクガクと震わせ、目と鼻からも透明な液体を滴らせていた。熱い吐息と濁った喘ぎ声を交互に漏らしている。

 

『ぇおっ、ぉっ、ぉぉ、ぁぅう、うぅー♡』

 

 絶頂の波が引くのを待ってやってから、ゆっくりと口から指を引き抜く。名残惜しそうに突き出された舌を、ぴんとデコピンして追い払ってやる。するとまた嬉しそうに腰をくねらせるのだ。

 

『んふー……♡ はー……あー……♡』

 

『ベロだけでイっちゃったの、三玖?』

 

 二乃がクスクスと笑いつつ問いかける。

 三玖はこく、と小さく頷いたあと、ゆっくりと浴室の床に崩れ落ちた。半開きになった口から、糸を引く粘っこい涎をボタボタと垂らしながら、ぼんやりとした眼差しをカミナに向けている。

 

『はぁーっ……はぁーっ……はぁーっ……』

 

 焦点の合わない目で見上げながら、ゆっくりと深い呼吸を繰り返す。浴室の熱気を肺いっぱいに溜め込んで、ぬるい快楽の湯船に浸かっているようだ。

 

『はぁー……はぁー……はああぁぁー……幸せ……カミナ様にクニクニされるの、キモチイイよぉ……♡』

 

『もう、だらしないんだから』

 

 二乃はシャワーヘッドを手に取り、三玖の頭に向けて水流を噴射する。

 

『うぷ!?』

 

『ほら、顔洗っちゃいなさい』

 

『ぶっ、ひどっ、酷いよ二乃!』

 

『ひどいのはそっちでしょ? カミナのおちんちん、もう我慢の限界って言ってるわよ』

 

『ぁえっ? わ、ほんとだ……♡』

 

 シャワーの水流で、竿全体を覆っていた白い泡が洗い流された。

 太い血管が絡みつく赤黒い肉の塊が、美少女たちの視線に晒される。

 

『あ、あうぅ♡ 先っぽからヨダレが出てるぅ……♡ 裏っかわのスジも浮き上がって……カッコいいっ♡』

 

 三玖は幸せそうに頬を緩ませながら、反り返ったペニスを見つめた。

 二乃は新しいボディーソープを手に取って泡立てる。そしてチンポと、三玖の豊かな乳房へと塗りつけた。洗うためではなく、滑りをよくするためにだ。

 

『はあ……♡ カミナ様、お風呂で白いオシッコしたいの? いけないんだ……♡』

 

『ホントよ。全身くまなく洗ってあげたのに、やらしい汁で汚しちゃうのね』

 

『ひどぉい』

 

『ねぇ?』

 

 二人で顔を見合わせてクスクス笑う姉妹。もちろん口だけだ。三玖の捧げる柔らかい脂肪が、ビキビキに勃起したペニスを包んでいく。

 

『んっ、んっ、カミナ様、どう?きもちい?』

 

『あぁ、いいぞ……』

 

 たぷたぷの巨乳にペニスを飲み込まれながら、背後に立った二乃に敏感なところをくすぐられる。カミナは喉から搾り出すように喘ぎながら、気持ちよさを伝えた。柔らかな膨らみの中で、ペニスをビクビクと痙攣させる。

 

『おっぱい、柔らかい? あったかくて、きもちいい?』

 

 ソープまみれのパイオツが、ズリズリと動き出す。左右から挟み込んでくる圧力は強く、しかし柔らかく。乳圧が波のように襲い掛かってくる。柔らかくもっちりとした肉に揉まれる快感は、脳を痺れさせるほど心地よかった。

 

『おっ、くっ』

 

 思わず声を漏らすカミナを見て、三玖は目を輝かせる。二乃に余分な泡を流させ、谷間から突き出るようにして顔を出す先端部分をちろちろ、ちろちろ、と舐める。弱点は分かっているとばかりに、亀頭を責め続ける。

 

『れろっ、ちゅぷっ、れりゅれりゅっ、れるっ、ちゅっ、ちゅうっ♡』

 

『うぁ、あっ、それ、やべぇ』

 

『えろえろ、えろえろ、えろん……あっ、ビクビクしてきた……あは、感じてるカミナ様のお顔、かわいい……♡』

 

 カミナが快感に悶えるたび、三玖が嬉しそうな吐息を漏らす。ますます熱心になり、むぎゅぅっとバストの圧力を増していく。

 それを見て二乃も楽しそうに笑った。耳たぶに吸い付き、喉を響かせる声音で囁く。

 

『そうよねぇ、ドクンドクン脈打ってるもの。スゴくいい、でしょ?』

 

『はっ、あぁ、マジで、イイぞ、三玖……!』

 

『あん♡ 嬉しい♡ いつでもぴゅっぴゅしていいからね、カミナさまぁ♡』

 

『ちゅ、えろっ、れるっ、んふ、きっと気持ちいいわ、やわやわのオッパイでニュルニュルされてどびゅどびゅしちゃうの……♡』

 

 いやらしいオノマトペまで口にして煽る二乃。三玖に負けじと、男の敏感な箇所を指で刺激する。首筋、わき、前腕、尻の谷間。さわさわ、こしょこしょ、くりくり。まるで羽毛のようなタッチで、カミナを追い込んでいく。

 

『っく、うっ、は、あぁぁ』

 

『ふふ、カワイイ声出しちゃって……いいのよ、もっとアンタの感じちゃってる声を聞かせて』

 

『んはぁん……カミナ様、たくさん出して、おっぱいに精液、えっと、ち、ちんぽミルクどぴゅどぴゅ……して……?』

 

 カミナを気持ちよくできれば何でもいいとばかりに、とうとう〈ちんぽミルク〉などと言い出す三玖。柔らかくハリのある乳房を激しく揺らし、射精を促してきた。

 二乃が笑いながら、カミナの乳首をカリカリ引っ搔いてくる。

 

『ふふっ、ちんぽミルクどぴゅどぴゅ、きっと気持ちいいわ♪ んふっ、あーむっ……んん、ちゅっ……♡』

 

 二乃の唇が耳たぶを圧迫し、舌が耳の穴を犯す。柔らかい肉とコリッとした乳首が背中に二つ、ペニスに二つ。両耳から聞こえる淫語混じりの熱い吐息。ぴちゃっぴちゃっと鳴る唾液、ずちゅっずちゅっと激しく擦れ合う巨乳。

 

『あんっ、びくびくしてるぅ……出ちゃう? 出そうなのぉ? いいよ、このままどぴゅどぴゅして♡』

 

『はア……♡ 素敵なピカピカちんぽ、アタシがキレイにしたピカピカちんぽから、三玖に、とっても美味しいおちんぽみるくをぴゅっぴゅして……♡』

 

 全身を包む天国のような感触、そして──。

 

『出して、カミナ様ぁ……♡ カッコいいオスちんぽから、肉便器にドピュドピュ、ちょーだい、ちょうだい、おちんぽみるくどぴゅどぴゅ~って出す時のお顔、見せてぇ……♡』

 

 三玖の甘いささやきで、カミナは限界を迎えた。腰の奥から駆け上がる快感に逆らわず、どくんどくんと脈打ち、胸の中で濃厚な精子を撃ち出す。白濁とした欲望の塊を解き放ち、美しい少女の顔を汚していく。

 

『あはっ、出たぁ♡』

 

『きゃんっ、熱っ、すごい……!』

 

 勢いよく迸る白濁汁が、三玖を染めていく。白い肌が、整った顔が、形の良い鼻が、ピンク色の唇が、カミナ専用の性欲排泄トイレへと変わっていく。

 

『んんぅー……カミナ様の、せーえきぃ……♡』

 

 セミロングの美少女は歓喜で身を震わせながら、カミナの汚れを受け入れた。熱く粘っこいザーメンシャワーを浴びて、うっとりと目を細める。

 

『すごぉい……いっぱい出て……んむぅ、じゅるる……おいひぃ……』

 

舌を這い回らせ、頰や鼻にまで飛び散った飛沫を啜っていく。粘ついた粘液を、嬉しそうに味わっている。

 

『う、おっ……すげ……』

 

『んふ、いっぱい出したわね……♡』

 

 二乃は嬉しそうに微笑みながら、カミナの尻をなぞり上げる。その度に尿道に残ったザーメンがぴゅるりと飛び出て、三玖の顔をさらに汚していった。

 

『ふぁ、熱いぃ……♡』

 

『あーあ、三玖の顔ベトベトになっちゃったわね。洗い流す?』

 

『んはぁ……やぁ、もったいない……♡』

 

 指ですくったそれを、三玖はぺろりと舐め取る。指の間で糸を引く粘液を恍惚の表情で見つめながら、陶酔した声でつぶやく。

 

『……おいし……♡』

 

『……アンタばっかりズルいわ。アタシにも♡』

 

 前に回った二乃が、三玖の顎を掴んで後ろを向かせる。「あっ」という抗議の声を無視して、そのまま強引にキスをした。口腔内の精液を舌で掻き回しながら吸い取り、自分の唾液と一緒に嚥下する。

 

『んゆっ、にの……んんっ』

 

『はぁ、ん、三玖の味……♡』

 

 口の中を吸い尽くせば、次は頰に付着した精液を舐め取っていく。まるで猫のような仕草だ。顔中に飛び散った精液も全て奪い取ると、ようやく満足したのか唇を離す。

 

『はい、綺麗になったわよ』

 

『ぁぅ……うぅ、二乃、酷いよぉ』

 

 涙目で抗議する三玖を余所に、二乃はシャワーヘッドを手に取った。ぬるま湯で射精後のペニスを洗い清めてくれる。

 

『うぉ、はぁー……やべ、まだ気持ちいいぞ……』

 

 三玖が感心の声を上げ、二乃がくすっと笑った。

 泡の下から赤黒いチンポが姿を現す。シャワーで軽く流しただけで、カミナの剛直は早くも硬さを取り戻しつつある。次々に血液が送り込まれる感覚があった。

 

『おちんちんさん、いいこ、いいこ♡ もっと出そっ♡』

 

『悪い子でもいいのよ、アタシがちゃんと躾けてあげるんだから……』

 

 二人の美少女は肉棒に手を添え、優しく撫でさすりながら言う。

 ビキビキに充血し、反り返ったペニスが再び天井を向いた。

 

 ◆◆◆

 

 そうして極楽のようなバスタイムを終えたカミナは、二人とスキンシップを楽しみながらスマホをいじっていた。口寂しくなり、テーブルからタバコを取る。

 

「三玖、火ぃ」

 

「カミナ様、あのね」

 

「んぁ? なんだ、ライターの使い方も分かんねえのか」

 

「もう、そうじゃないよ」

 

 左から顔を寄せてきた三玖が、唇にちゅっと軽いキスをしてから、青い瞳でのぞき込んでくる。

 

「タバコ、止めて欲しいな……?」

 

「はぁ? なんだよ、キスのとき臭いってか?」

 

「そうじゃなくて」

 

 三玖はカミナの胸板を撫でる。その下にあるものを慈しむように。

 

「それ、ここに悪いものが沢山入ってるんでしょ? だから」

 

「別に平気だって」

 

「やだ、吸ってほしくない。お願い」

 

「そうよカミナ、禁煙しなさい」

 

 右から二乃までが便乗してくる。しなやかな指でこちらの頬をつんつんつつきながら、眉を寄せて見上げてきた。

 

「お肌が荒れちゃうわよ。私、アンタにはいつまでも若々しくいてもらいたいわ」

 

「そんなの吸わなくても、カミナ様は男らしくてカッコいいよ」

 

「うるせぇ、ほっとけ」

 

 思いやりは、カミナにとって不快なものだ。一蹴して自分で火をつけた。メンソールの清涼感ある煙が肺を満たす。

 二人は何も言わず、ただ黙ってカミナの体を撫でた。煙を吸う胸が上下するたび、かすかな吐息が肌に届く。

 

「……なんだ、言いたい事あんなら言えよ」

 

「言っても、いいの?」

 

 じれったくなって促すと、三玖がおずおずと口を開く。もともと隠れ気味の右目を長い前髪で更に隠しながら、

 

「あの、ね……そんなの吸わなくても、イヤな気持ちは私たちにぶつけてくれていいんだよ?」

 

「……あ゛ぁ?」

 

「だ、だって……そんなのより、肉便器の方が、きっとカミナ様にとって必要なものだから……ね、二乃もそう思うでしょ?」

 

 もじもじと、カミナの手に指を絡ませながら言う。どこか不安そうに、ちらりちらりと上目遣いでこちらを窺いながら。

 その様子を見て二乃は小さくため息をついた。それから口の端を吊り上げ、蠱惑的な笑みを作る。

 

「私たち肉便器はね、おしっこやウンチを受け止めるしか能のないおトイレとはワケが違うのよ」

 

「お、おう……」

 

「せっかくこんな美人が四人も揃ったんだから、イライラはこっちに吐き出しなさい? それとも何? 私たちのカラダじゃ満足できないって言うのかしら」

 

 自信たっぷりの表情で言い切る二乃。その言葉を受けて、三玖もこくこくと頷く。

 カミナは鼻を鳴らした。正直狂った発言だが、狂わせたのは自分だ。だが一方で、これだから金持ちのお嬢様は、と思う。

 

「イライラしてるから吸うわけじゃねえよ」

 

「じゃあ、どうして?」

 

「どうしてって……男だからだ」

 

 男なら、タバコくらい吸うものだ。そう教わった。荒野のカウボーイ、戦場の兵士、船乗りに政治家、どこにでもいる労働者たち。誰もが否応なく苛烈な日々に身を晒しながら、強さと自立の象徴として紫煙をくゆらせる。

 

 そんな姿を、幼い日に見た事がある。だから自分もそうなるのだと自然に思っていた。

 だがカミナにとっての当たり前を聞いた姉妹は、ポカンとして顔を見合わせる。

 

「なによそれ、いつの時代のオヤジよ。アンタどんな教育受けてきたわけ?」

 

「カミナ様、まだハタチだよね? まるで昭和のお父さんみたい……」

 

「…………放っとけってんだ」

 

 呆れ顔の二人に舌打ちしながら、スマホを操作する。〈悪魔のアプリ〉で中野五月の魂を検索すると、すぐにヒットした。

 

【名前】中野五月

【場所】畳の部屋

【好きな人】上杉風太郎??? 

【状態】焦燥

【メモ】隠れるしかできないなんて、悔しいです。でも今は耐えないと……。

 

 また舌打ちする。【場所】の欄にはあいまいな情報しかない。一花の時と同じだ。アプリで暴けるのは心の内側であって、外部の情報は間接的にしか分からない。

 

 だがそんな中にさえ、〈上杉風太郎〉の名前だけは明確に記されていた。

 

(……また上杉風太郎か。どんだけスケコマシなんだ、こいつは)

 

 上杉風太郎。一花、二乃、三玖、四葉からも恋されていた少年だ。家庭教師として彼女たちの勉強を見ているらしい。

 

(けっ、どうせ金持ちのボンボンで、偽善者だろ。そんな奴に騙されるなんて、バカメス姉妹が)

 

 侮蔑をこめて嗤う。カミナは風太郎の事を調べていないし、アプリで検索もしていない。

 しょせんは過去の男だ。もう、恋されていた、なのである。一花、二乃、三玖の心はカミナによって操作され、もはや上杉風太郎は彼女たちの眼中にない。

 

 例外は中野五月と、あと一人。肉便器に墜として、しかしまだキスもバージンも奪っていない四葉だけだ。

 

「お待たせしましたー!」

 

 その四葉が、元気よく浴室のドアを開けてリビングに入ってきた。バスタオルを体に巻き付けただけの格好なのに、頭のリボンはきっちりとつけている。カミナの視線が自分の身体を舐め回すのにも気づかず、冷蔵庫に向かう。

 

「いやー、湯上がりの牛乳は最高ですねー♪」

 

 コップを片手に笑う四葉は、牛乳で口の周りを白くしている。白いヒゲは小学生のようだが、首から下は発育の良い女子高生だ。上気して水滴を浮かべる肌、胸から腰にかけての起伏、引き締まった脚線美。艶めかしいことこの上ない。

 

(あいつだけは、よく分からねえ)

 

 三玖たちの心には、もう上杉風太郎の文字はほとんど見えない。ときおり泡が浮かぶように現れてパッと消えるだけだ。なのに四葉だけは、心の中から奴の文字が消えない。

 

【名前】中野四葉

【好きな人】カミナ 上杉風太郎

【状態】カミナの肉便器

 

 カミナとの性行為を愉しみながらも、心の奥底では風太郎への想いが消えずに残っている。それはまるで、四葉の中にもう一人四葉がいるかのようだ。清く純で、肉の汚れを知らず、ただまっすぐに誰かを想う事のできる幼い乙女が。

 

「ん? どうかしました?」

 

「……いや、なんでもねえよ。一花はどうした?」

 

「お風呂で眠そうにしていたので、置いてきました!」

 

「バカか、お前は」

 

 いくらリラックスできるとは言え、風呂は水場なのだ。うっかりすると命の危険がある。

 

「だって、くたくたでしたよ? 昨日はカミナさんにずいぶんコキ使われたって」

 

「つくづくダラシねえ長女だな。騎乗位で一発パコらせただけだぞ」

 

「初めてで騎乗位とか、ハードル高すぎですよ」

 

「仕方ねえだろ、あいつがチン媚びするせいで盛り上がっちまったんだよ」

 

 灰皿にタバコを押し付け、ソファから立ち上がる。浴室に向かうと、確かに浴槽の中で一花が眠りこけていた。口元まで湯に浸かり、幸せそうな寝息を立てている。たわわな乳房がぷかりと湯に浮かび、桜色の乳首が水に透けて見えた。

 

「危ねえなぁ、溺れんぞ」

 

「んうぅ……んにゃ……カミナくぅん……♡」

 

 幸せそうに呟くと、一花は裸身をくねらせた。ぱしゃりと水面が揺れる。豊満な乳房がふるふると震えた。セクシーと言えばセクシーだが、正直危なっかしい。

 

(なんか、オレもあったな、こういうの。あの時は確か……)

 

 子供の時、何かの拍子に風呂で溺れた。ふっと意識が遠のいて、ああ死ぬんだなと思ったとき、誰かが自分を引き上げてくれたのだ。

 あれは確か、

 

「親父だったかな」

 

 記憶は定かでないが、あの時感じた手の大きさだけは覚えている。カミナはそっと一花の肩に手を置くと、優しく揺らした。

 

「おーい、起きろ。こんなとこで寝るんじゃねえよ」

 

「んぅ……?」

 

 かくんと首が傾く。薄っすらと目を開けた一花が、ぼんやりとした瞳でこちらを見上げる。そして、ふにゃんと微笑んだ。遠い日の夢でも見ているのか、その表情は幼く、無邪気だった。

 

「カミナくんだぁ……♪ えへへ、大好き♡」

 

 そのまま、また目が閉じそうになる。カミナはため息をついた。そして彼女の両腋に腕を差し込み、力ずくで持ち上げる。五十キロくらいは軽いものだ。

 

「んや!? なになに、何するの!?」

 

「あ? 起きたんならさっさと上がれ。のぼせちまうぞ」

 

「うぇ~、せっかくいい夢見てたのにぃ」

 

 浴槽から出すと、寝ぼけまなこをこすりながら床に座り込んでしまう。ぺたんと女の子座りになって、こちらを恨みがましそうに見上げる。

 

「う~っ」

 

「肉便器のクセにオレを待たせやがって。記念撮影するっつったろうが、早くしろ」

 

「ちぇっ、わかったよーだ……あーあ、体中筋肉痛で辛いなー。カミナ君のせいなのになー」

 

「ちっ」

 

 しょうのない女だ、と思いながら抱き上げてやる。お姫様♡ お姫様♡ とご満悦な一花を連れ、カミナは風呂場を後にした。

 

 ◆◆◆

 

 着飾らせた肉便器たちとソファに並んで、三脚に固定したスマホに顔を向ける。液晶に写る姉妹たちは、お揃いの白いベビードールを着て一斉にダブルピースを決めた。これから行われる淫行とは不釣り合いな、無邪気なポーズだ。

 

「「「「ぴーす♡」」」」

 

 透け感のある布地なので、うっすらと肌色が見えている。下着は身につけていない。きっちりと手入れされた陰毛、滑らかな下腹部、柔らかな胸の膨らみ、引き締まったウエスト、肉付きの良い太もも、全てがカミナを魅了する。

 

 そんな美少女四人を侍らせて、パシャリ。シャッター音が鳴り響き、フラッシュが焚かれる。スキンケアの行き届いた肌が光り輝き、きめ細やかな肌に艶が満ちる。白い肌にうっすらと浮かんだ汗が煌めき、その瑞々しさが眩しい。

 

「よっしゃ、これで後は五月だけだな」

 

 姉妹たちがあと一人、あと一人とはやし立てる。彼女らは、五人全員が平等に肉便器となる事を望んでいた。それがどれだけムゴい事かも分からなくなって、何がカミナにとって都合がいいか、どうすればカミナが悦ぶかだけを考えている。

 

「とりあえず家に帰ってきてもらおうか」と三玖が言うと、四葉が「スマホで書き込めば洗脳できますよね?」と続ける。

 一花が「えぇ~、こわぁ。そんなにお手軽なんだぁ」と怯えたフリをすると、二乃が「顔さえ合わせれば五月もイチコロよ」と自信たっぷりに笑う。

 

 カミナもニヤリと笑った。〈悪魔のアプリ〉で、五月の心を編集する。もう慣れてしまった虚脱感と共に、カミナの寿命がアプリへと吸われていった。

 

 38/90 → 37/90

 

【名前】中野五月

【場所】大きな窓がある部屋

【好きな人】上杉風太郎??? 

【状態】焦燥。強烈なホームシック

【メモ】どうして? 家に帰りたくて仕方がありません。悪い男が家にいて、みんなを脅迫しているみたいなのに。帰りたい。みんなに会いたい。ドアを開けて、抱きしめて、一緒にお腹いっぱいご飯を食べて、ぐっすり眠って忘れてしまいたい。会いたいです……。だめなのに……助けて……上杉君……。

 

(続く)

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。