五つ子が全員オレの肉便器www #悪魔のアプリ#洗脳ハーレム 作:a-su
昼光が入り込む中野家のリビング。そこには今、カミナの命令で映画会社の女性スタッフが集められていた。カメラマンにレフ板を持ったアシスタント、照明係などだ。一花のついでに洗脳されたカミナの操り人形である。
「せっかく全員揃ったんだ、最高の一枚を撮らねえとなぁ?」
うそぶくカミナは黒一色の装いだ。シルクシャツにテーラードパンツ、レザーグローブも黒。ポケットチーフだけは赤だ。ゆうべ一花と二乃に選ばせた、悪魔をイメージさせるコーディネートだった。
それと対照的に、姉妹達は天使をイメージした装いだ。白いベビードールに翼を形取ったペンダント、ダイヤモンドのイヤリングで清潔感と華やかさを演出している。
「あ? 重心を右に? いちいち細けえな」
「だめだよカミナ君、スタッフさんの言う事はちゃんと聞かなきゃ」
「一花ぁ、オレは芸能人じゃあ……いや、いいや。直しゃいいんだろ」
プロだけに、撮影スタッフの腕は確かだ。まずは五つ子それぞれとカミナのツーショットを手際よく撮っていく。
一花と顔を近づけて、もう少しでキスするかのようなショット。二乃と手をつないで共に街を見下ろすショット。三玖を後ろから包み込むように抱きしめるショット。五月と向かい合って立ち手を握り合うショット。
四葉とテーブルを挟んで座り、お互いを見つめあうショット。
ベビードールの下で豊かな胸がたゆんと揺れ、丸い尻が弾む。誰もが等しく男を欲情させる肉体を持った姉妹たちと、それを我が物とする男の姿が、カメラに収められていく。
そして最後は全員の集合写真だ。人間を六人も写真に収めるのは案外難しい。まして肉便器とその主を称える写真など、撮った経験のある人間はいないだろう。だがそこはプロの仕事、たちまち構図が決められ、何度もシャッターが切られる。
「「「「「ぴーす♡」」」」」
堂々と立つカミナの周囲に、半円状で配置された五つ子達が膝立ちになっている。主人の腰にすがりつくようにしてカメラへ目線を送り、ピースサインを決める。
カミナの右手側に一花、二乃、真ん中が三玖、それから四葉、左手側に五月。
柔らかな髪をカミナの腰回りに密着させ、ぴったりと寄り添った五つ子は幸せそうだ。鈴を転がすような愛らしい声でくすくす笑い合っている。
「みんないい顔するねぇ〜」と一花。
「そりゃあね、セレモニーだもの」と二乃。
「幸せいっぱい、だね」と三玖。
「うん、私もっ!」と四葉。
「恥ずかしいですけど、嬉しいです」と五月。
お前ら笑ってるか、とカミナが問えば、
「「「「「はい♡♡♡」」」」」
と五人の声がハモった。
レンズの向こうへと全員の笑顔が送られ、記録される。洗脳による紛い物だとしても、写真に写った眩い笑顔は時の中に残るのだ。
カミナも、カメラへ向かって笑顔を返し続けた。
(ああ、オレ今すげぇイイ顔してるんだろうな)
彼女達の美と魅力を私物化し、身体と魂を占有している。成し遂げたことへの達成感がカミナを満たす。どんな金持ちだって王様だって味わえないであろう圧倒的な優越感、万能感がペニスを固くしていく。
「おおっと、おちんぽ勃起しちゃった♪」と一花。
「まったく……しょうがないんだから♡」と二乃。
「よしよし、してあげるね♡」と三玖。
「あはは、元気ですねー♡」と四葉。
「だらしない人です、ふふっ♡」と五月。
五つ子の小さな手が伸びて、ズボンにできたテントを優しく撫で回す。生地越しに伝わるかすかな刺激に、血流がさらに加速するのがわかる。
「ベルト、外すね……♡」
中央にいる三玖がカミナのベルトに手を伸ばし、バックルを外す。五月と一花がベルトを抜き取り、四葉と二乃が黒いテーラードパンツを下ろす。
一人ずつ、トランクスの上から勃起にチュッ♡ と口づけして、その姿をカメラに晒した。
「おほっ……! いいぞぉ、お前ら……!」
声を上ずらせるカミナを見て、五つ子達がくすくすと笑う。期待に満ちた青い瞳が五人分、合わせて十個もカミナを見つめていた。
(てっぺんだ。オレは今、この世の一番高いところにいるっ!)
五つ子こそは、世界で最も価値のある存在だ。どんな国のどんな権力や金、宝石、美女、財宝さえ、彼女たちのキラメキには敵わないだろう。その所有者である以上、カミナは世界のすべての国々を手にしたに等しい。
──そうだ、金はもう腐るほどあるんだ。刑務所にワイロを積んで、親父を仮釈放させて、一緒に寿司でも食うってのはどうだろう。
「「「「「あはははっ♡」」」」」
肉便器たちが笑い合う。カミナを見上げ、愛情や恋慕に似た何かを含んだ視線を投げかけてくる。
(こいつらを見たら、親父はどう思うだろう)
家にも帰らずクソ真面目に働き、そのせいで偽善者どもに
うらやむだろうか。悲しむだろうか。それが判断できるほどカミナは父を知らなかったし、知る時間もなかった。
(構やしねえ。こいつらにビールでも注がせりゃあ、一発だろ)
息子より年下の少女達にお酌され、上機嫌で酒を煽る中年男。想像してみるとあまりに滑稽だ。
きっと笑える。指をさして大笑いしてやる。
だが慌てることはない。時間はたっぷりある。父はまだ五十にもなっていないし、カミナの寿命はあと三十六年も残されているのだから……。
◆◆◆
ソファに並んで腰掛けた五つ子が奉仕の命令を今か今かと待つ。ボディラインを薄く透けさせる白のベビードールに天使の羽根を模したペンダント、ダイヤのイヤリングで飾られた美少女姉妹。
見下ろす全裸のカミナは、ビンビンに起ちあがった肉棒を見せつけるように仁王立ちしていた。
「「「「「…………♡」」」」」
一花は頰を上気させ、肉茎を見つめ続けている。二乃と三玖は物欲しそうに太ももをコスり合わせているし、四葉は口寂しいのか自分の指を咥えてしゃぶっている。五月に至っては鼻の穴を大きく広げて漂うオスの匂いを嗅いでいる始末だ。
(こいつらエロすぎんだろ……!)
カミナの男根は
「さあ、
カミナは迷う。選べるからだ。この中野家はカミナの小さな王国であり、彼女たちは王たる彼の所有物である。こわばったペニスで指し示すだけで、天国から来たかのような純粋さと美しさを放つ美少女達を思うままにできるのだ。
「ごくっ……♡」
と、喉を鳴らしたのは一体どの少女だろうか? 五人の視線が絡み合い、それぞれの心のうちを探るような駆け引きが行われる。決定権がないとしても、少女たちにはたまらなく楽しいゲームのようだ。
「あのね…………で…………♡」
「それか…………の………………♡」
「でも……お…………♡」
「じゃ……きぃ…………して……♡♡」
「なら………………わたし……♡♡」
言葉にならない言葉が飛び交い、いずれも豊満な体をくねらせる。ぴちぴちの肌にふくよかで形のいい乳房、横に張り出した腰つきや尻、むっちりとした太腿。そんな魅惑の女体が五つ、カミナの選択を待っている。
「うーむ……悩むなぁ……」
カミナはわざとらしく言うと、腰を突き出してちんぽを揺らす。すると五つ子が同時に喉を鳴らし、唾を飲み込んだ。全員が全員、早く、一刻も早く、自分を犯して欲しいと願っているのだ。
(ま、最初はアピールの激しいこいつだ)
肉便器はちんぽで選ぶものだ。自分の華をいつも丁寧に手入れし、蠱惑的な香りを振りまいている美少女、そう、二乃にしよう。
一皿のデザートみたいに仕上げられた顔の前へ、男の暴力性を象徴する肉棒を突き出す。
「うわー……♡ 朝から二回も射精してるのに、こんなに元気なんだぁ……♡ すごい匂いだしぃ……♡♡」
咥える前に、うっとりと二乃はペニスを見つめる。蝶の髪飾りをゆらゆらと揺らしながら正面に側面、根本から先端までじっくりと観察し、鼻先を近づけて深呼吸する。
「はぁ……♡ このくっさいちんぽから出るザーメンなら、アタシいくらでも飲み干せるわ……♡ 早く食べさせてちょうだい……♡♡♡」
ちゅ、ちゅ、ちゅ、と可愛らしいリップ音を立てて二乃が亀頭に口づけする。熱っぽい視線を送りながら、何度も何度もバラ色の唇を押しつけてきた。そのまま舌を突き出して裏筋をれろーっと舐め上げる。
「うおぉぉっ、やべっ、二乃っ」
「んふ、おいひぃ……♡♡ じゃあ、いくわね♡」
小さな口を大きく開けて、ぱくり、とペニスを咥え込む。口腔内は熱くぬめっていた。にゅるりとした感触に背筋が震える。
「んふふっ♡」
舌で裏筋を舐め上げながら、二乃はゆっくりと動き始めた。ソファの上で膝に手をつき、体を安定させてから頭を前後させる。
「んぐっ、じゅぷっ、んっ、ふっ、はむっ……」
鼻息がくすぐったい。柔らかい唇で挟まれながら喉奥できゅっと締め付けられる感覚は、たまらないものがあった。
徐々にスピードが上がっていく。ぐぽっ、ぢゅぶっ、という音が部屋に響く。
「はっ、あっ、すげっ、いぃ……ッ!!」
「二乃、ずるぅい……早く代わってよぉ」
三玖の不満そうな声を無視して、二乃は口淫を続ける。頰を凹ませ、ペニス全体を柔らかく包み、舌を生き物のように
竿全体を丹念に愛撫される感覚に腰が浮きそうになり、思わず声が漏れてしまう。
「くっ、はぁ、あ゛あ~っ! やべぇわこれ!」
先走り汁が次から次へと溢れ出してくる。喉を鳴らしながら二乃が体液を飲み込み、もっと出せと言わんばかりに吸い上げてくる。睾丸を揉まれると、くすぐったさと気持ちよさが混じった感覚が背筋を駆け上がってくるようだ。
「あ~っ……二乃、そこまでだ。チンポ離せや」
「むっ、ん~、まら、ひょっとしかひゃってないのにぃ……」
「いいから離せ、交代だ」
「んぁ……」
渋々といった様子の二乃が口を離した。
唾液まみれになったそれを、今度は三玖に向ける。
「おら、口開けろ」
「あ……♡ うん、おくちのなかに来て……♡」
三玖は、控えめに口を開けて待ち受けた。押し付けると、舌を使って口の中に案内してくれる。唇をカリが通過する時は口をきゅっと窄め、柔らかく湿った粘膜で甘い痺れを与えてくれた。
「んん~っ」
切なげに吐息を漏らし、舌をちろちろと動かしでペニスを愛撫する。切なく潤む青い瞳でカミナを見上げながらだ。
温かい。気持ちいい。可愛い。見た目はクールな美少女のホットな情愛が肉棒を包んでいる。
この可愛い女を泣かせてやりたい。そんな衝動に駆られて、カミナはゆっくりと腰を引く。
「んんんぅ、んー、じゅる、ぢゅぅ」
すると動きにつられて三玖の顔が付いてくる。だだをこねる子供のように、カミナのモノにしゃぶりついて離れない。
「うんっ、うんっ……ぷぁっ、あっ……」
やがてソファから腰が浮いて中腰の姿勢になると、ようやく顔を引いてくれた。
粘度の高い体液が、つぅっと糸を引く。
「む~」
ぽすんとソファに戻り、上目遣いで睨んできた。隠れ目美少女の恨めしげな視線はなかなかそそるものがある。
「うぅ……いじわる」
「すねんなって」
リスのように頬を膨らませる三玖の頭に手を置き、ぽんぽんと軽く叩く。
すると三玖は表情を和らがせ、再び首を伸ばしてきた。竿にしゃぶりついて、奉仕を再開する。側面を丁寧に舐めて刺激したり、裏筋を舌先でつついたり、鈴口に吸い付いたりと忙しそうだ。
「いいぜ、いい感じだぞ」
「ん♡ ちゅっ、れるっ……えへへ、嬉しい……♡♡ ちゅっ、れるっ、れぇう……♡♡♡」
「ああ、もっと強く吸え……!」
「ふぁい……♡ んっ、ふぅう……♡ じゅぼっ、じゅううぅぅ……っ♡」
カミナのモノを口内に迎え入れ、言われた通りに強く吸い付く。口の端から零れたヨダレにも構わず、ひたすら頭を動かし続ける。
くぽっ、くぽっ、と空気を含んだ音が立つ。口の中でペニスが動く度に、三玖の目が細められていく。
「よしよし……良い子だ……」
「ん、ふー♡ んふ、んふー♡」
頭を撫でながら褒める。
三玖は、夢見るような面持ちで奉仕を続けた。赤く上気した頬をへこませ、一心不乱に可愛い顔を前後させる。
ベビードールから覗く谷間に泡だった唾液が垂れ落ち、テラテラと光る様がいやらしい。
「よーし、もういい、離せ、交代だ! 一花、来い!」
「はーい♡」
ソファの端にいた一花が立ち上がり、三玖の横に膝をついた。その拍子にベビードールの肩紐が外れ、たわわな乳房が零れ落ちそうになる。
「やあん」
「お前、外でもそんななのか? ちゃんと隠しとけ、オレ専用の肉便器なんだからな」
「わかってますって……れぇろぉ……♡」
三玖から譲られたカミナのものを、一花が笑いながら舐める。唇から見え隠れするベロは、マニッシュなショートカット美少女の秘めた独占欲を表すかのように動いた。全体を往復し、三玖の体液を拭き取るように舐めとっていく。
それが終わると、下にある玉袋を舌で突いた。
「おうっ……!」
「あむっ、ぺろっ、ちゅぷっ……んふふ、コリコリ……♡」
軽く舌を突き出しては子種袋をつつき、ひっこめては唇で優しく挟む。かと思えば、いきなり袋全体を口に含んでもぐもぐと口を動かす。その間もずっと手でペニスを扱き続けている。
「おっ、おお、それっ、すげぇ……!」
カミナの口から情けない声が飛び出す。
一花は、目を細めてカミナの反応を愉しんでいた。
「んーっ、ちゅう、ぴちゃっ、んんっ……」
亀頭に舌を這わせてから口に含み、一気に飲み込むようにして奥まで咥え込む。頬の内側の粘膜に敏感な先端が擦られると、射精感が込み上げてくるのが分かった。
しかし我慢だ。まだイかない。もう少しこの快楽を楽しんでいたい。
「んふふ……ひもひいーい?」
「ああ、ったく、このドスケベ女がよお」
「ぷぁ……えへへー……」
一旦ペニスを解放し頰をすり寄せて甘えてくる一花の頭を、ガシガシと撫でてやる。汗ばんで湿っている髪が手に張り付く感触が心地良い。
「だってぇ、仕方ないでしょ? 大好きな幼なじみでぇ、カレシでぇ、世界で一番大切なカミナ君の王様ちんぽだもん♡」
「お……お前の大事なちんぽに、挨拶しろよ」
「はぁい♡」
一花はカミナのペニスに顔を近づけ、チュッと口づけをした。それから桜色の唇を動かし、甘ったるいラブボイスを奏でる。
「おちんぽ君♡ こーんにちわぁ♡ 今日も元気でえらいでしゅね~♡♡♡」
「お、おう。こんにちわ」
いきなりのお姉さんモードに戸惑いながらも返事をする。
「んふ……♡♡」
一花が楽しそうに笑う。そして一度ペニスにキスをした後、ふーっ♡ と息を吹きかける。
「ふーっ♡ キミはぁ、今からぁ、一花お姉さんのお口でぇ、気持ちよーくしてもらうんでちゅよー? わかりまちたかー?」
「あー、最高だなそれ……!」
カミナの声が上ずった。媚びるような猫撫で声といい、わざとらしい幼児言葉といい、全てがツボだ。一花は満足そうに頷くと、改めてペニスを咥えた。
「じゅる、じゅるるるるっ♡ じゅるっ、じゅぷっ、じゅぷっ♡ じゅぞっ、ずぞっ、じゅぷっ♡」
「くぅっ……!」
そのまましばらくしゃぶらせて、頃合いを見て引き抜く。
一花は、尿道に残った我慢汁を吸い出してから離れた。ちゅぽんと音がして亀頭が解放される。
「んふっ……おいしいっ♡」
唇についた先走り汁を舌で舐め取り、妖しく微笑む。一花の情愛は、強烈な香辛料が舌を刺すような刺激を秘めている。
「ふーっ……! 次! 四葉だ!」
ぜいたくな三連続フェラチオで、すっかりペニスが充血している。今にも暴発しそうなそれを落ち着けるため、カミナは一度呼吸を整えた。
黄色く柔らかい感嘆の声を四葉が漏らす。
「おー……すご……♡ カミナさん、超でかいです……♡」
白いスケスケベビードールを着たボブカットのスポーティーな美少女が、メス丸出しの眼差しで勃起を見つめる様は倒錯的ですらある。
「ほら、見てねえで口開けろ」
「あ、はぁい♡」
言われるままにぱかっと口を開く四葉。そこには一花と同じくイヤらしい器官が備わっていた。
「舌動かせ」
「ん~っ」
べろん、れろん、と空中で舌を動かしてみせる四葉。唾液まみれの舌が別の生き物のように蠢くさまはエロティックだった。さらにダブルピースしながらウインクをするサービス付きである。
「やんっ、舌、食べられちゃいますっ♡」
舌を指でつまむと、可愛らしい悲鳴をあげる。指に力を入れると、柔らかい弾力が押し返してくるのが分かる。
「おら、ニオイ嗅げ」
「ふぁい……♡ すぅーっ……♡」
差し出されたペニスから立ち昇る匂いを、恍惚とした表情で嗅ぎ始める四葉。匂い中毒だけに、もうそれだけでイキそうなほど興奮しているようだ。うっすらと日焼けした肌が興奮の汗でぬめ光り、胸の谷間から湿った音が聞こえる。
「……くんくん……ふぁー…………♡♡♡ すぅぅぅ──ーっっ♡♡♡♡♡」
「どうだ? うまいか?」
「おいひぃれす……♡♡♡」
答える声はとろけそうなほど甘い。
「じゃあ、いただきますしろ」
「はいっ、いただきま~す♡♡♡」
カミナは、四葉の髪を引っ張り腰を突き出した。
待ってましたとばかりに食らいつく四葉。小さな口をいっぱいに開いて、喉の奥までくわえ込んでいく。
「あむっ♡ んふっ、ふっ、ふーッ♡ んふっ、じゅぷ、じゅっ、ぢゅるッ、ぢゅるるッ♡♡」
最初からペースが速い。うさ耳のような緑のリボンをゆらゆらと揺らしながら頭を前後に動かし、キュッと絞った唇で竿をしごく。落ち着きのない舌がベロベロベロと這い回り、唾液をまぶすように擦り付けられる。
「あ~っ……いいぞ……ッ」
「んっ、ふっ、んくっ、んくっ、んくっ、んくっ♡」
息苦しさのせいか鼻息荒く頰を染めて一心不乱に奉仕を続ける様は、肉食の獣じみている。口いっぱいにペニスを頬張って柔らかな頰裏の粘膜を絡みつかせ、ざらついた舌で亀頭を刺激してきた。
「じゅっ、じゅっ、じゅっ♡ じゅぼっ、じゅぼっ♡ じゅぼっ♡」
「おい、ちょっとペース落とせ」
「ふぁい」
素直に言うことを聞き、動きを遅くする。その代わりに男の胸板へ手を伸ばしてきた。人差し指一本で円を描くように乳首をくすぐり、親指と中指で乳輪を挟み込んで揉みほぐす。かと思えば、三本の指で乳首の側面をピンピンと弾くのだ。
「くっ、やべっ……!」
活発で献身的でご奉仕大好きな美少女に、精液をドピュッとぶちまけたい。だがカミナは何とか衝動を堪えた。
◆
四葉。悪魔の力でも全ては思い通りにできない、不可思議な少女。その秘密は上杉風太郎との恋愛関係にあるのだろうか。
(けっ、関係ねー)
それも今日までだ。今日こそ四葉の心から上杉風太郎の名前を消し去ってやる。そのための仕込みは十分すぎるほどやったつもりだ。あとは仕上げをするだけ──
ドクン。
(うっ……?)
一瞬だけ、心臓が不規則に脈打った気がした。だがそれだけだ。特に異常は感じられない。スマホを取りだし悪魔のアプリを確認するが、いつも通りだ。寿命はちゃんと残っている。
36/90
三十六年。カミナは二十歳だから、五十六歳まで生きられる。だから何も恐れることはない。何も恐れることはないのだ。
◆
「カミナさん……気持ちよくないですか……?」
はっと気づくと、不安そうに見上げる四葉と目が合った。
眉尻を下げ、瞳の奥に寂しさを宿した表情でカミナの答えを待っている。
「そんなことは……いや、五月に代われ。もう出そうだ」
「……っ、あ、は、はい……」
名残惜しそうな声を上げるが、口の端から垂れる涎を拭ってやると大人しく引き下がった。
カミナは五月の前に移動する。
一番下の妹は、カチコチに緊張した様子で
「よ、よろしくお願いします先生……」
「おう」
五月は処女を失ったばかりで、フェラチオは未経験だ。初々しい緊張感が伝わってくる。
さてどう可愛がってやろうかと思っていると、横から楽しそうな声が聞こえてきた。
「応援してるよ!」「がんばって」
「楽勝よ」「がんばれ~♪」
口々に送られるエールを受けて気恥ずかしくなったのか、五月はカミナから視線を逸らした。
「うう、何だかプレッシャーを感じます」
「大丈夫だ。オレの言うとおりにすりゃあいい」
「は、はい先生。"ふぇらちお"のご指導をお願いします……!」
緊張が解けるよう軽く頭を撫でてやると、ようやく笑顔を見せた。カミナを信頼しているのか、それとも単純にチョロいのか。いずれにせよ扱いやすい娘で助かる。
「えっと、最初はどうすれば……」
「舌を出してみろ」
「は、はい」
指示通り素直に、赤い舌を出す五月。代謝がいいのか、透明な粘液の量が多い。奥の方には、白いカスのようなものが溜まっていた。おそらく先ほど食べた昼食だろう。
「もっと出せるだろ」
「ん……」
さらに伸ばされる舌。先端が震え、唾液が垂れた。
カミナはそれをすくい取り、人差し指に絡ませる。その指をしゃぶり、五月の味をしっかりと確かめた。
「お、おいしいですか……?」
不安げな問いかけを無視して指を動かす。ぬちゃりと音を立てながら丹念に舐め回すことで答えとした。自分の口からベトベトになった指先を抜き取ると、代わりに五月の唇へこすりつける。
「……!?」
驚いた様子の五月だったが、すぐに受け入れて舌を動かす。チロチロとくすぐったくなるようなタッチで舌先を動かし、カミナの体液を舐めとっていく。
やがて唾液まみれの指が離れると、今度は自分から顔を近づけて追いかけてくる。犬のように鼻を鳴らしながらペロペロと舐め回し、指先だけでなく手のひらも綺麗にしてくれた。
「オレのちんぽ、しゃぶりたいか?」
「ふぁ、ふぁい……♡」
五月は、鼻息も荒く答えた。優等生然としたロングヘアの、しかし三大欲求にはまるで抵抗力がないムッツリスケベの女子高生が、潤んだ瞳で見つめてくる。
「ちんぽ咥えてえか?」
「ふあぁ……したいですぅ……♡♡」
「ちんぽのことしか考えられねえって顔だな」
「ち、違います……先生のちんぽなんか全然好きじゃないですし……私はただ、早く先生に気持ちよくなって欲しいだけでぇ」
「そうかよww」
カミナは、もう喋るなと言わんばかりに五月の頭を掴んだ。そして親指で唇をこじ開けると、舌をつまみ上げて引っ張り出す。
「ふぁぁ……♡」
ぶるりと身を震わせた五月が喘ぐ。舌は人間の急所だ。敏感な部分をつままれて強制的に黙らされ、五月の瞳が恐怖と被虐で濡れる。
そんな妹に、姉妹が羨ましそうな視線を向けた。
「カミナ君……♡」「カミナ……♡」
「カミナ様……♡」「カミナさん……♡」
楽しげに嬲るカミナを見て、精液をもらえるのが五月だと直感的に理解したのだろう。白いベビードールに包まれた豊満な体をくねらせ、物欲しそうにしている。
そんな視線に晒された五月は、舌を出したまま震える声で訴えかけてくる。
「ふあっ♡ ふあぁ……♡ おひんひんくらはい……♡ おくひれジュポジュポはへてぇ……♡」
「ああ、いいぜ」
そう言って指を離した。解放された舌からは、一筋の銀糸が伸びている。
「んっ、んあっ、はぐぅ……♡」
その糸を切ろうともせず、五月はカミナのペニスをぱくっと咥えた。その瞬間、たっぷりと甘い吐息を漏らす。
「んっ、んっ、んっ♡ ふぅうぅうう……っ♡」
鼻の下を伸ばした五月が男根を味わう。カミナの腰に腕を回し、顔を下腹部に密着させる。
「んふぅぅ……♡」
そのままじっと動かない。まだ舌で味わっている最中なのだろう。カミナとしてはもどかしいが、急かすようなことはせず待つことにした。その間に他の姉妹にも指示を出す。
「三玖、二乃、一花、お前らはキスだ。順番にな」
「うん」「ええ」「はーい♡」
四葉を残し、三人が代わる代わるにキスをし始める。
三玖は、唇に吸い付くような熱烈な口づけを。
二乃は、目を閉じて軽く触れるだけの優しい口づけを。
一花は、ねっとりと舌を絡めるような濃厚な口づけを。
四葉は、お預けを食らった犬のように命令を待っている。しかし何も言われないことに焦れたのか、我慢できずにカミナにすがりついた。
「カミナさん、カミナさぁん……♡」
「んふ、カミナ君がデレッとしてるぅ……♡」
「もうカミナったら、情けない顔……♡」
「カミナ様ぁ……好きぃ……♡」
欲情した美少女姉妹が体のあちこちに手を伸ばし、媚びるように体を擦りつけてくる。ねっとりとした熱い吐息が皮膚を撫で、ゾクゾクと背筋が震えた。
(やっべぇ、最高すぎ……)
撮影スタッフを追い払うのではなかった、この光景を動画に撮っておけばよかったと後悔するカミナであった。
◆
ちんぽおいしい。五月の人よりちょっとバカな頭は、もうそれ一色だった。
嬲られて過敏になった舌が、血管の凹凸やカリ首を感じ取って喜んでいる。火傷しそうなほど熱くて、苦くて、臭くて、しょっぱい味を快楽電流に変えて全身に伝播させていく。
(こんなひどい味なのに……♡)
たまらなく美味しかった。頭が真っ白になって何も考えられなくなるほどに。
(私ったら最低です……♡♡♡)
口いっぱいにペニスを咥えて無様によだれを垂らしている自分が信じられない。けれど味覚だけじゃない。触覚も、嗅覚も、視覚も、聴覚も、五感の全てが男根に支配されていた。
(ちんぽおいしい♡ ちんぽすてき♡ ちんぽかわいい♡)
もう美味しくて素敵で可愛くて仕方ない。そんな気持ちを見抜いたのか、カミナは五月の頭を前後に揺さぶり始めた。
「んんーっ……♡ ん……♡♡ んぅぅー……♡♡♡」
ゆるやかなピストン運動に、五月はくぐもった嬌声を上げる。唾液をたっぷり分泌させて、カミナの動きを邪魔しないよう努力した。そうすれば、じっくりゆっくり味わえるから。
「あー、気持ちいいわ……」
カミナの感じ入った声に、五月はときめく。もっと喜んでもらいたいという気持ちが溢れてくる。自然と腰が動き始めるほど興奮して、口内に唾液が溢れかえる。
「んむぅー……んぐ……んぅうう~っ♡♡♡」
カミナが腰を引く。そしてまた押し込む。ゆったりとした抽送だ。口内粘膜を亀頭でなぞられるたび、ぞわりとする快感が襲ってくる。
ぬぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ。
粘っこい水音がリズミカルに響く。口内から発した音が頭蓋を震わせ、脳まで犯されているような錯覚に陥った。
「むふー♡ んふー♡ んー♡ んー♡」
目をつぶって感じ入る。口内を蹂躙される悦びに体が火照り、気づけば五月は自らの手で胸と秘所を弄っていた。ベビードールの上から柔らかい乳房をもみ上げ、クリトリスをツンツンと刺激する。
「おい、オナニーすんな」
「んやっ、んやぁぁっ♡」
「首を振るな首を。歯が当たるだろうが」
「んーっ!」
五月は渋々手を離す。カミナを傷つけるのはイヤだ。
また頭を捕まれ、動かされる。ほほ裏の肉から喉に至るまで丹念に擦られ、甘い電流が走っていく。その感覚に意識を集中させ、五月はどんどん高まっていった。
(食いしん坊の私が、お口セックスにハマっちゃったら取り返しがつきません……♡)
ウインナーや
(……でも、肉便器を続けていくには都合がいいかも……♡)
五月は自分からちんぽを迎えに行った。もっと奥まで飲み込んで、カミナに白いおしっこを排泄してもらうために。肉便器の役目を果たすために。
「んふっ♡ んふっ♡ んふぅ♡ んふー♡ んふー♡ んふー♡ んふー♡」
◆
ぬぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ。
カミナの眼下で、五月の胸が踊るように揺れている。乳首もビンビンに勃起しており、透ける布越しに存在を主張していた。直接触りたくて仕方がないらしく、無意識に自分で手を伸ばしては引っ込めるのを繰り返している。
(おもしれー女)
印象は悪くない。カミナに対する配慮もあるようだし、性欲に振り回されやすいとはいえ奉仕精神も持ち合わせているようだ。
「よしよし、ちゃんと言うこと聞けるな?」
「うぐっ、うむっ、んむっ、んぐぅ……!」
頭を捕まれているからか、両手で○を作って返事をする五月。コミカルな仕草だが、表情は明らかに発情していた。フェラチオだけで気持ちよくなっているらしい。
そんな様子をニヤニヤと見下ろしながら、カミナは腰を引いていく。
すると、懸命に咥え続ける五月の唇がにゅるんと伸びてしまう。亀頭だけを口に含んだ状態だ。唇の裏側にある粘膜が敏感な亀頭をくすぐり、ゾクッとした快感が走った。
「おい、口を離すんじゃねえぞ」
「んふっ、んふー♡ んふー♡ んふー♡」
コクコクと頷く五月。ふっくらした頰が凹み、中に残った亀頭にバキュームを加える。カリ首まですっぽり覆われて、柔らかい舌がにゅるにゅると裏筋を舐め回してきた。
「んふー♡」
「おおっ……お前ら……!」
五月だけではない。露出した竿に四葉の、陰嚢には三玖の、胸板には二乃の、尻の谷間には一花の舌が伸びてくる。彼女たちは熱心にカミナの全身を味わい、自分の唾液を塗り込んでいく。
「まじで天国かよ、くそっ……!」
天使のように魅力的な五つ子姉妹による全身リップ奉仕である。これでキンタマが震えないやつがいたら、そいつは男ではない。
カミナは歯を食いしばり、押し寄せる射精感に耐えた。まだ出すわけにはいかないのだ。最高の状態で射精するために、もっと我慢しなければならない。
「あ~、やっべ、これ、これやっべ……!」
「んふーっ、んふーっ、んふーっ」
追い詰められたカミナに呼応するように、五月の鼻息も激しくなる。その必死さが滑稽で、淫猥で、しかし愛らしい。
「よーしよし、いい子だ、いいぞ……さすがオレの肉便器、だあっ」
褒めた瞬間、体から力が抜けた。こらえきれない射精感が込み上げてきて、カミナは慌てて五月の口からペニスを引き抜く。
「くっそ、出る、出ちまう、お前ら、顔にぶっかけるからな、前に並んで目ぇ閉じろ!」
「ふぁい♡」「はい♡」「はぁい♡」「はーい♡」「はいっ♡」
五つの返事は、どれが誰の声か分からなかった。五人の声が重なり合い、鼓膜を振動させると同時に精液が尿道を駆け上る。
目前に五つ子の顔が並んだ瞬間、カミナは勢いよく欲望を解き放った。
どぴゅるるるるるうっ!
びゅくくっ!
ぶりゅっ!
べちゃべちゃっ!!
熱い白濁液が飛び散り、五つの顔をけがす。
一花の、春の桜ほど柔らかい頬、
二乃の、清流のような鼻すじ、
三玖の、滑らかなシルクのような額、
四葉の、夏の風になびく麦のような前髪、
五月の、甘い果実を思わせるような唇。
顔だけでなく、髪にも、手にも、胸にも飛び散った。肌をつたう白濁液の感触に、お揃いのベビードールに身を包んだ美少女たちが歓喜の声を上げる。
「ああ、熱いぃ……♡」「やっばぁい……さいこぉ……♡」「きもちぃ……しあわせぇぇ……♡」「はー……最高……♡」「にへへ、精液のにおいだぁ……♡」
「フーッ、フーッ、ふーっ、な、なんだ……?」
頭がガンガンする。視界がぼやける。
「や、やべぇ……
股間に血が集まりすぎて知能指数が下がったのだろうか。カミナは、五つ子達の見分けがつかなくなっていた。
誰もが同じに見える。全員が五月のようにも、全員が三玖のようにも見える。
一人がカミナの太ももに頬ずりし、一人が自分の指をしゃぶって幸せそうに微笑み、一人が床にこぼれた精子をすくい取って口元に運び、一人が自分の顔についたザーメンを舐めてうっとりと目を細め、一人がちんぽに鼻を近づけて匂いを堪能している。
「カミナ君……♡」「カミナ……♡」「カミナ様……♡」「カミナさん……♡」「カミナ先生……♡」
やがて、ようやく頭の働きがマシになってきた。少しずつ彼女達の輪郭がはっきりしてくる。
太ももに頬ずりしているのは三玖で、指をしゃぶって微笑んでいるのが二乃、床にこぼれた精子をすくい取っているのが五月、顔についた精液をペロペロと舐めているのが一花、ちんぽに鼻を近づけて匂いを堪能しているが四葉だ。
「んあ……? どうかしましたか、カミナさん」
股間から見上げてくる四葉と目が合う。彼女は不思議そうな顔をしていた。
「あー……」
お前たちの見分けがつかなかった、などと言ってはいけない気がする。"誰が誰だって同じさ"と二乃に言った覚えはあるが、それとこれとは違うはずだ。
「……いや、なんでもねえよ」
「そうですか」
そう言って、四葉はまたちんぽに向き直る。ぱくっとくわえ込み、ちゅうちゅうと吸い始めた。
「んっ、ちゅっ、ちゅーっ、ちゅぱっ」
「あぁ……なんでもねえ、なんでもな」
その時、スマホがブルッと震えた。相手は──
「……けけ、ははは。おい、四葉」
「んむぅ?」
ちんぽを口から離した四葉に、カミナは言った。
「お前のバージン、今から食ってやるよ。
◆◆◆
エレベーターのドアが閉まる。中野家がある最上階へ上昇していく箱の中で、風太郎は頭を下げた。
「すみません中野さん。僕の勘違いかもしれないのに、呼び出してしまって」
「構わないよ」
五つ子の養父、中野マルオが淡々と答えた。大病院の院長を務める彼の面差しは怜利で、緊張感をもたらすものだ。他に誰も乗っていないことも相まって、風太郎は頭を上げられないでいる。
「顔を上げたまえ。君の判断は正しい。五月くんを匿った事も、すぐに僕、いや私たち親を頼った事も」
「いえ、僕は五月を止められずに……」
「上杉……いや、君のお父さんと違って、君は心の温かさと知性を兼ね備えている。普通は両立できないものだが──」
マルオは一旦言葉を切ってから、再度口を開く。
「……それこそ、私のようにね。娘たちが君に恋をするのも当然の成り行きなのだろう」
「えっ!?」
思いがけない言葉に驚いて風太郎は顔を上げる。だが視線の先にはいつも通りの表情をしたマルオがいるだけだった。
「あ、あの、お父さん……」
「君にお父さんと呼ばれる筋合いはない」
ピシャリと言い放つ。その冷たい口調からは何も読み取れない。やはり冗談なのか本気なのかも分からず、風太郎は混乱するばかりだった。
エレベーターは上昇を続けている。あと数十秒ほどで目的のフロアに到着するだろう。
そんなとき、マルオが静かに言った。
「……話を戻そう。すまないが、ドアの方を向いてくれたまえ」
「はあ、分かりました」
言われた通りに後ろを向く。マルオはすぐに距離を詰めてきたようで、耳元に息がかかるほどの距離から声がした。
「君は正しいことをした。感情的にも、倫理的にも、法律的にも、あらゆる面で正しい選択をしたと言えるだろう」
「あ、ありがとうございます……?」
「だが、一つ忘れてはいけない事がある。『人間には限界がある』という事だ」
「はぁ……?」
「だから私は、諦めた」
「はぁ────────ぎゃっ!?」
奇声を上げ、風太郎はドアの前に崩れ落ちた。身動きができない。体が痺れて言うことを聞かないのだ。
「ス、スタ──」
「そう、スタンガンだ。五十万ボルトあるが、電流は数ミリアンペアと非常に低く抑えられている。命に別状はないと、医者として断言しておこう」
マルオは、懐から取り出した機械を見せつける。スイッチを押すとバリバリという音が鳴り響き、黒い物体の先端が光った。
「君は正しいことをした。ただ知らなかっただけだ。この世には"悪魔"がいて、既に私を支配しているという事を」
エレベーターのドアが開く。中野家は、四葉や五月がいるはずの部屋はもうすぐそこだ。
何が何だか理解できない。どうしてマルオが? 脅迫? いや悪魔って?
(考えてる暇がねー……!)
風太郎は、床に倒れ込むようにして這い出した。痺れる手足を動かし、虫のように一センチ進む。二センチ進む。それを繰り返せば、必ず五つ子たちの所に……。
「若いな。もう一度お見舞いを……いや、これは笑えない冗談になってしまったね」
首筋でバチッと音がして、今度こそ意識が途切れた。
(続く)