五つ子が全員オレの肉便器www #悪魔のアプリ#洗脳ハーレム 作:a-su
“これからゲームすんだ。見物してけや”
これからカミナは敗北する。
なぜなら、この“五つ子ゲーム”が愚行だからだ。五つ子のみならずカミナの魂をも汚す最低最悪の行為だからである。
『ハ ハ ハ ……ハ ハ ハ ハ ハ』
どこか深い場所で、何かが
◆◆◆
窓の外で冬の風が吹いている。ビューッと音を立てて吹き荒れる寒風が窓ガラスを震わせた。窓際に立つ二人を祝福するように、あるいは嘲笑うように、ガタガタガタと大げさに音を立てている。
「ん」
「い、いきます……」
カミナが唇を突き出すと、四葉が顔を近づけてくる。ベビードールの薄い布が裸の胸に擦れてくすぐったい。
「う、うう……」
(可愛い顔しやがってよぉ……この肉便器が)
改めて見ても、とんでもない美少女だ。ほとんど化粧っ気もないのに、絵筆で描いたような濃く長いまつ毛が青い瞳をパッチリ彩っている。鼻筋はすっと通り、しかし顎のラインはふっくらと丸みを帯びて小動物めいた愛らしさがある。
「そんな緊張すんなって、ちょんとやりゃあ終わる」
「わ、わかってますっ! で、では、お邪魔しますねっ!!」
ぎゅっと目をつむって、ぷるぷる震えながら唇を突き出してくる。
そのあまりのウブさが可愛くて、ついつい意地悪をしたくなってしまう。男のサガに従い、カミナは少しだけ顔を引いてみた。
「?」
当然、四葉は不審に思って目を開ける。視線が合うとカーッと耳まで真っ赤になってしまった。それを見てカミナはニヤニヤと笑う。
(どんだけオレ好みなんだコイツはよぉ)
見ているだけで頭の芯がふわふわしてくる。空に浮かんでいる雲か、それとも綿菓子かのようにつかみ所の無い気持ちが膨らんでいく。
(もっといじめてやりてぇ……)
「できないのか。じゃ他の奴とキスするわ」
「えっ!? あ、あのっ! ……そのぉ……カ、カミナさんがそれでいいなら、私は……」
しゅんと下を向いて、もじもじと膝をすり合わせる。薄布から突き出したカモシカのような太ももが悩ましい動きをしてみせた。
(偽善者め)
出会ってまだ六日目だが、四葉の自己犠牲的な性格はカミナにも理解できていた。一方で、そんな女を欲望のトリコにするのは最高だということも知った。堕落させたい。自分と同じところまで引きずり下ろしたい。
それに、今は絶好のチャンスなのだ。今この時しか味わえない最高のご馳走を貪らない手はない。
明日から世界が消えるような悲痛の顔で、這いつくばったままの上杉風太郎がこちらを見ている。
「四葉……!」
「したくないか? キス」
「そ、そんなことっ、ありませんっ! カミナさんは【好きな人】ですからっ」
四葉が声を上ずらせる。
悪魔のアプリによる洗脳は完璧なようだ。
「オレが世界で一番好きか?」
「もちろんです!」
「好きならキスしたいよな?」
「したいです!」
「四葉!」
「でもオレからはしない。お前の意思でしろ、命令じゃねえぞ、自分からするんだ」
「へ、下手でも嫌いになりませんか?」
「好きも嫌いもないだろ。お前はオレだけの肉便器なんだからよ」
「カミナさんだけの……」
「そうだ、オレだけのモノだぞ。他の誰にも触らせない」
「他の誰にも……」
「四葉ぁ!」
「お前がキスできるのはオレだけだ」
「私がキスするのはカミナさんだけ……カミナさんとだけ……」
繰り返し呟くうちに、四葉の頰はますます赤く染まっていく。
だがそれはカミナもだ。学のない底辺でも、四葉と交わす言葉には魔力を感じずにいられない。言うほどに、聞くほどに、どくどくと鼓動が高鳴っていく。
(ああ、クソッ)
四葉はカミナが好き。
四葉はカミナのモノ。
四葉はカミナだけのモノ。
少女に刻み込んでいく度、自分の脳髄にも言葉が焼き付いていく。痺れるような快感だ。もっともっと自分に依存させなければという使命感に駆られてしまう。
「どうだ、うれしいだろ?」
「うんっ! 嬉しいです! カミナさんに好き好きできるなんて最高です!」
「っ……!」
にへへっと笑う四葉が、あまりに可愛い。
がつんと頭を殴られた気がした。それくらい衝撃的だった。心臓がばくんばくんと脈打つ。思わず抱きしめそうになって、慌てて自分を抑えた。
(こいつはオレのもんだ……!)
風太郎が何か言っているが耳に入らない。頭の中は目の前の女のことでいっぱいになっていた。めちゃくちゃにしてやりたい。抱き締めてキスしたいという衝動と必死に戦う。
「だったら、来い! 他のヤツなんか無視しろ! お前はオレのことだけ考えてりゃいい!」
もう叫ぶだけで精一杯だった。
四葉は一瞬目を丸くした後、ゆっくりと顔を寄せてくる。両手を後ろに回し、わずかに胸をそらし、つま先立ちになって、おずおずと唇を突き出してくるのだ。耳元でダイヤモンドのイヤリングが揺れている。
(マジかこいつ……! なんだ、天使か!?)
あと少し。あと三センチ、二センチ、一センチ。
ふんわりした吐息が顔にかかり、かすかな汗とミントのマウスウォッシュがカミナを惹きつける。
あと五ミリ、四ミリ、三ミリ。
耳元でゴーッと血流が流れる音がする。
二ミリ、一ミリ、そして──
ちゅっと軽い音がして、二人の距離がゼロになった。その瞬間、世界の全てが停止したような錯覚を覚える。ただ唇を合わせているだけなのに、意識がどこかに飛んでいってしまいそうだ。
「やあ……♡」
「うお……!」
二人で抱き合い、全身の震えを分かち合う。お互いの体温が伝わり、心臓の音が早鐘のように鳴り響く。
「はぁ、はぁ、すごいですっ♡ カミナさんとちゅー、しちゃったっ♡」
「ああ、ああ、凄かった……! こんな気持ち初めてだ」
「私も……♡ キスって、もっと切ない気持ちになるものだって……」
そう言いながら、四葉は人差し指で唇を撫でた。まさか、上杉風太郎とのキスを思い出しているのだろうか。
メラメラと、カミナの中で得体の知れない火が燃えた。
「もう一回するぞっ」
「はぁい……♡」
再び顔を寄せる。今度は少し長めの口づけを交わした。よく表情が変わる四葉の唇は、表情筋の発達からか少し薄めに引き締められている。柔らかいながらも弾力があり、いつまでも味わっていたくなる感触だった。
「んっ、ちゅぅ、ちゅう♡」
何度もついばみ、ついばませる。どこまでしていいのか少しずつ確かめ合いながら、哺乳類では人間しか持っていない肉ひだの感触を楽しんだ。
「ふぅ、はあ、あっ♡ ……舌入れちゃうんですかぁ……?」
「いや、まだ……もうちょっと、お前の柔っこさを確かめたい……」
一度離した唇をもう一度近づける。顔全体を動かして、紅色の部分だけではなく周辺全体をぐにぐにと押しつけあう。
「んにゅうぅ……んふっ……♡」
粘膜ではなく筋肉と皮膚の触れ合う不思議な感触が新鮮で心地よい。自分の口が相手の口を押しつぶすたびに、口元全体がとろけるような幸福感に包まれていった。
「なんだか幸せです~……んふゅう~……♡」
四葉もそうらしい。スポーツ少女は汗腺が発達しているのか、火照った全身は湯気が立ち上りそうなほどだ。全身からフェロモンを発してカミナを誘惑している。
(こいつのメス臭え匂いたまらねえ……!)
たまらず胸いっぱいに吸い込むと、甘酸っぱい香りが脳髄に染み込んでくるようだった。そのまま舌先を伸ばし、四葉の頬を舐めあげる。
「ひゃうんっ!?」
四葉が甲高い悲鳴をあげて身体をのけぞらせた。
「きゃひっ、んにゃっ、にゃにこれぇ、あはっ、くすぐったいですっ!」
「うるせっ、お前が可愛いのが悪いんだよ」
頬だけでは飽き足らず、目元や鼻の下まで舌を這わせていく。その度に四葉の身体が痙攣するように震えた。快感とくすぐったさが同居しているらしく、ときおりビクッビクッとまっすぐな背筋を反らす様子は実にいやらしい。
「……カミナ様」
その時、三玖が話しかけてきた。ベビードールから白いワンピースに着替え、手にはウィッグを持っている。
「な、なんだ。怒ってんのか?」
「別に。私との時はすぐ舌入れてきたのに、なんて思ってない」
「あん時はお前から」
「……余裕だったのに。私がキスしても余裕だったのに、四葉とはそんなに興奮するんだなって」
長い前髪の下から、じろりと睨みつけられる。頰が少し膨らんでいるように見えるのは気のせいだろうか。
「妬いてんのか? 肉便器のくせに……」
「……!」
まなじりをつり上げた三玖が、体ごとぶつかるようにしてカミナの唇を塞いだ。すぐさま舌を差し込んでくる。
いきなりのことだったのでカミナは驚いたが、迎え入れるように口を開いてやる。三玖の良さは、激しさにはないからだ。
「んぅう~~~!! ん、ん♡♡♡」
激しく息を荒げる三玖の舌をあやし、愛撫する。ぬめった感覚器の周辺をくるくるとなぞり、先端を軽く吸ってやると、三玖は子犬のような声を上げて身悶えした。
「ん、きゅぅっ、くぅん、うふ……♡ ん、んっ」
なんちゃってクール系美少女が甘え声を出すギャップがたまらない。歯磨き粉の香りがする口内を舐めてやると、嬉しそうに舌を絡めてくる。上あごの内側も丹念にこすってやると、腰が砕けたように寄りかかってきた。
「……ふ、ふぅ、ん、ちゅるる、ちゅっ、んんんっ、んぅぅん……♡♡♡」
四葉の打てば響くような反応とは違い、こちらの責めに対して従順に身を預けてくれるようなイジらしさがある。他の姉妹とは違う三玖だけの味わいがズーンと腰にキた。
その状態で数十秒ほど堪能してから口を離すと、二人の間に銀色の橋がかかる。それを指先ですくいとり、口の中に含んだ。甘い蜜を吸うように味わう。
(うめえ)
「えへ……覚えてね、私の味……♡」
目にガス火のような青い光を宿らせた三玖が、カミナの腕をぎゅっと抱きしめてきた。
「やっぱり違いますか? 私と三玖」
ちゅぴ、と四葉の唇が頬を吸ってくる。三玖も反対側の頬を唇で挟んだ。肉ひだは柔らかく、その熱さには何か特別な感情が籠もっているような気がした。
「まあ、なあ。当たり前だけどよ」
二人は同じ遺伝子を持っている。顔はうり二つで、体型もほとんど変わらない。しかし不思議と違いはある。一花も二乃も三玖も四葉も五月も、それぞれ一人一人が異なる色と味をカミナに見せてくれていた。
五つ子達のそれぞれが全く異なる存在であることを、何度か体を重ねたカミナは理解している。
それは当たり前のことだ。当たり前すぎて、つい忘れてしまいそうになるほどに……。
そっと四葉が囁いた。
「見分けて下さいね。『私』のこと」
◆◆◆
五人の少女が、全裸で仁王立ちするカミナの前で正座している。全員おそろいの白いワンピース姿で、しかも全く同じロングヘアのウィッグを被らされていた。不安げに見上げてくる顔さえも全く同じだ。
(すげえ……こんなにそっくりなのかよ……)
カミナは目を見張る。これが五つ子というものなのだろうか。誰が誰なのかさっぱり分からない。現実のものとは思えないほど、その光景は神秘的だった。運命と遺伝子が作り出した奇跡の存在、それが彼女たちなのかもしれない。
「よお、上杉風太郎?」
「…………」
「聞こえねえのかボケ!」
「…………なんだ」
這いつくばっていた風太郎が顔を上げる。やや人相の悪い面長の顔立ちに涙の痕を残して、だが目ばかりは野獣のようにギラギラと光っていた。てっきり泣きべそをかいていると思ったが、そうではなかったらしい。
(ムカッ腹のたつヤロウだ)
カミナの奥歯がぎりっと音を立てる。
「おい、上杉。こいつらの中から誰か一人選べ」
風太郎の表情が険しくなった。
「選べだと」
「ゲームだつったろうがよ。お前の好きな四葉ちゃんが
風太郎はしばらく押し黙っていたが、やがて低い声でつぶやいた。
「俺は見物じゃなかったのか」
「気が変わったんだよ。お前の心をズタズタに踏みにじったら面白そうだと思ってな」
最初は、一人一人にペニスを挿入しながら風太郎を嬲るつもりだった。だが彼の眼光を見て気が変わったのだ。
「オレは優しいからな。お前に選ばせてやるよ。お前が四葉だと思うヤツを選べ」
できるわけがない、とカミナは思った。全員と肌を重ねた自分でさえ、触れあって仕草や感触を比べれば区別がつくかどうかというレベルなのだ。
「さあ、どうする!」
怒鳴りつけると、風太郎はぐっと歯を食いしばった後、おもむろに口を開いた。
「選ばねえよ」
「……あ?」
「誰が選ぶか。お前は全員を餌食にするつもりだろうが」
「てめ……」
「見てりゃ分かる。胸に顔をうずめて、犬みたいにハァハァしてるアホ面をな」
カミナは、顔面からサーッと血の気が引いていくのを感じた。
「四葉も、一花も二乃も三玖も五月も、本心ではうんざりしてるに違いない。自分の体で必死に“オナニー”するバカの間抜け面を目の前で見せられてるんだからな」
「オ、オナッ……!」
カミナは
言葉の一つ一つがナイフとなって、柔らかいところに突き刺さるようだった。体が小刻みに震える。怒りで思考が塗りつぶされる。
(こんなボンボンに、オレが……!)
「くそっ!」
どんと床を踏みならすと、五つ子たちが怯えた表情で身をすくめた。それがまた、神経を逆撫でする。
恥をかかされた。しかも彼女たちの前でだ。
「テメエ……!」
「ぐっ!」
細身の体を蹴り飛ばして、仰向けに転がす。そのまま馬乗りになって頬を張った。ばちんと乾いた音が響いて、口の端から血が飛んだ。
「てめ、黙れ、殺すぞ!」
「やってみろよ!」
「てめえ……!」
思わず握りこぶしを作った瞬間、背後から伸びてきた男の腕がそれを止める。部屋の端で見ていたマルオだった。
「カミナ様。ゲームの続きを」
「放せや!」
「なにも暴力に頼る必要はありません。あなたには〈悪魔のアプリ〉がある」
「ちっ……!」
そうだった。カミナの手には、いつでもどこでも相手を支配できる力が握られている。その気になれば、四葉達の前で風太郎にオナニーショーをさせることだって可能だ。
(オレを怒らせたこと、後悔させてやる!)
額のシワがいっそう深くなるのを感じながら、カミナはスマートフォンを置いたテーブルに向かった。
◆
風太郎は、冷静になれ冷静になれと心の中で繰り返した。目の前で大切な姉妹達を蹂躙された記憶が、全身の血をカッと燃え上がらせるようだ。
「くっそ……!」
悪魔のアプリ。それが、あのカミナという男に五つ子姉妹が囚われてしまった理由なのか。マルオが唯々諾々と従う理由なのか。
(悪魔……悪魔だと? 冗談だろ、そんなのとどうやって張り合えばいいんだ)
カミナはスマホを手に取り、何事か考えている。悪魔のアプリとやらを、どう使うか思案しているようだ。
もし使われたら、自分も五つ子やマルオのように狂わされてしまうのだろうか。ただカミナに奉仕するだけの生きた人形にされてしまうのだろうか。
「上杉君」
冷たく低く渋い声。隣に立つマルオが、見下ろしながら話しかけてくる。
「……なんだよ」
「私は君に期待している。だから手短に言う」
「は?」
「君はよく観るべきだ。我々医者が、穴が開くほど患者を観察するように」
相変わらずの無表情と抑揚のない声からは、何らの意図も読み取れない。そして考える時間も与えられなかった。
「よーし決めた!」
カミナが叫ぶ。叫んで、スマホをタップした。
「上杉、選べ!」
「う……!?」
どこか深い場所からのささやきが、風太郎の心を包み込んだ。世界とのつながりは遠く、意識が闇に飲まれていく。全てが遠く、暗く、曖昧になっていく感覚……。
「観るんだ上杉君。観るというのは視線を向けることではない。観察することだ。彼女たちを観察し、そしてカミナ様に答えを示したまえ」
マルオの声に促されるように、風太郎はつぶさに観察した。そして指さす。自分に恋をして、そして自分がただ一人選んだ少女を。
◆
36/90 → 35/90
【好きな人】中野四葉
【状態】カミナの質問に答える
「ははは! ははははは!」
カミナは大笑いした。風太郎の答えは外れだ。四葉を選んだつもりだろうが、まったく的外れである。
カミナは、そう思った。
「お前みたいな勘違い野郎は、四葉の彼氏失格だよなあ、ええ、おい!」
「間違っているなら、そうなんだろう」
風太郎は小さな声で答えた。
「ははは! お前みたいな金持ちのボンボンはそんなもんだ!」
「…………」
「偽善者め! 人の心なんか分からねえだろう!」
「そうかもしれない」
「オレら底辺を見下して、金で足蹴にするだけだ! 顔も見ずに力で踏みにじるだけだ!」
「…………」
「クズめ! 偽善者め! ははははは!」
「…………」
風太郎は、カミナの哄笑に答えない。ただ右手の人差し指で、五つ子の真ん中にいる少女をびしりと指している。ぴくりとも揺れない指先で、一人の少女を、真っ直ぐに。
「……」
少女は何も言わない。ただ、首をめぐらせて風太郎とカミナを交互に見つめている。
残る四人の表情は様々だった。ある者は顔を真っ赤に染めて俯いている。またある者は苦い笑みを浮かべていた。さらに別の者は不安げにカミナを見つめており、最後の一人は今にも泣き出しそうな表情で唇を噛んでいる。
カミナは、泣き出しそうな少女の後ろに回った。
「お前、土下座しろ」
「あっ」
ぴくり、と震えた背中を押す。力なく床に手を突き、頭をカーペットにこすりつけた少女のスカートをめくる。
そこには、よくトレーニングされ引き締まった魅力的な尻があった。下着をつけていないため、ぷりんと肉がこぼれて谷間が露わになっている。
「お前が四葉だ。処女まんこにぶち込んでやるから、感謝しろよ」
ペニスの先端をあてがう。少女はうっと息を詰めた。緊張しているのだろう、全身が硬直して筋肉が強張っている。
「あ、や、待っ」
「おら、四葉!」
腰に力を入れ、一気に貫く。ずぶんと鈍い音がして、男のモノが根元まで飲み込まれた。
「いっ! いやぁああっ! カミナぁぁっ!!」
「……あ?」
甲高い悲鳴。乾いてはいるけれど、ほとんど抵抗のない
独占欲ではなく、柔らかさではなく、貪欲さでもなく、まして処女のそれでもない。強情なようでいて、甘く尽くす女の味が伝わってくる。
「なんだ、これ」
カミナは呆然と呟いた。この感覚に覚えがある。これは、四葉によく似た、しかしもっと別の……。
「うわぁああああん……!」
「分がってもらえなかった! うわぁああああん……! 分かってもらえなかったよぉお……!」
姉妹達が、気遣わしげに二乃を見つめている。一人は困ったような笑顔で二乃の背中をさすり、一人は小さく首を横に振って、一人は眉尻を下げておろおろしている。
そして風太郎が選んだ少女は、ただ指さす少年の顔を見つめていた。
「ひっぐ、えっぐ、カミナぁ……」
二乃のように凜とした少女が、こんなにみっともない泣き方をするなんて。悲しくて、悔しくて、切なくて、たまらないと叫ぶように身を揉む二乃を、カミナは信じられない気持ちで見つめた。
(そんなに辛いのか)
同じ顔をした五つ子の中で見分けてもらえない。ただそれだけのことで、そこまで傷つき、悲しむものなのか。
自分という一人の人間をありのままに見てもらえなかっただけで、そんなに、そんなに──。
「に、二乃……ご、ごめ……」
ごめん、と言いかけた口を咄嗟に両手で塞いだ。今、何を言おうとしたのだろう。
謝罪?
洗脳で肉便器にした少女に、今更になって?
そんな馬鹿な話があるか?
カミナの陰茎が急速に萎えていく。塩をかけられたナメクジのように、あるいは電気を切られたロボットのように、だらりとうなだれていく。
二乃が少し身じろぎしただけで、二人のつながりが外れた。
「泣くな、二乃」
呆然とするカミナを余所に、風太郎が慰めの言葉をかける。床に突っ伏したままで、ただ観るだけで、上杉風太郎は彼女が彼女であることを看破していた。
二乃がひときわ大きくしゃくり上げる。そして、叫んだ。
「フー君っ! アタシまた駄目だったわ!」
二乃は今、はっきりと風太郎を認識している。
はっと気づいて、カミナは悪魔のアプリを見た。
【好きな人】カミナ 上杉風太郎
【状態】カミナの肉便器
「う、うそだっ!」
洗脳で消えたはずの名前が表示されたことに愕然とする。アプリの力は完璧ではなかったのか?
カミナは混乱し、後ろに尻餅をついた。
スマートフォンをもう一度見る。そこに映った表示は変わらない。いや……。
【好きな人】カミナ 上杉風太郎
【状態】カミナの肉便器
【好きな人】カミナ 上杉風太郎
【状態】カミナの肉便器
【好きな人】カミナ 上杉風太郎
【状態】カミナの肉便器
「う、う、うわぁぁぁあああああああっ!!」
◆◆◆
カミナの敗因を述べよう。
複雑な話ではない、ただ五つ子をきちんと見ていなかったというだけだ。
彼女らがひととき恋していたというだけの、上杉風太郎という男にこだわった。彼を嬲ることに夢中で、五人をまともに見ていなかった。だから負けた、それだけの話なのだ。
だがそれだけだろうと何だろうと、敗北には違いない。その事はカミナ自身が誰よりも分かってしまっている。
そして敗北によって失うものは、まだある。
『ハ ハ ハ ……ハ ハ ハ ハ ハ』
何者かが
(続く)