五つ子が全員オレの肉便器www #悪魔のアプリ#洗脳ハーレム 作:a-su
そう言えば、 さんからは好きと言われてなかったな──覆い被さってくるカミナを見上げながら、四葉はそんなことを考えていた。
(もう、いっか)
心の中に積もった雪がそう思わせる。魂をひんやりと冷やして、ギュッと縮めて、カチコチに固めてしまっている。
四葉をそうするために、カミナがどれほどの代償を払ったか。彼の鼻から落ちる赤い血が教えてくれた。
だからもう、これでいい。“便器四番”として、このまま側にいてあげよう。カミナが死ぬまで、そう時間はなさそうだから。
(ああでも……泣くのは止めて欲しいなぁ)
自分が欲しいなら、せめて笑顔を向けて欲しい。
を失った悲しみと、遠くない内にカミナを失うだろうという予感で、こっちだって泣きたい気分なのだから。
◆
(なんだか──頭が、もわもわしやがる)
一瞬カミナの意識が途切れて、また戻る。ぽたぽたと、二種類の体液が四葉のヘソあたりに落ちた。赤と、透明だ。
「────むっ、くっ……」
カーペットの上で仰向けになった四葉に覆い被さる姿勢のまま、一瞬カミナは気絶していたらしい。目から涙を、鼻から血を流して、ぜえはあ息を荒げている。
(これが八十歳のジジイってことなのか、それともナントカ症候群のせいなのか──)
視界が色あせていた。何年も何年も繰り返し見続けた変わらない景色を、また見たような味気なさ。すり切れて穴が開いた靴下をまた履かなければいけない時の、どうでもいいような嫌なような感覚がする。
「ご主人様……」
だが、眼下にいる四葉だけは鮮やかだった。命の美しさだ。雪のすき間からぴょこっと顔を出した芽のように、生命力に満ちている。これから穢されるというのに、彼女はカミナを見つめて微笑んですらみせた。
「まだ無理しないでくださいね」
「うるせーぞ」
豊満なボディラインから、踊り出しそうな弾むようなエネルギーが放たれている。丸っこいところと引き締まったところのコントラストが絶妙で、圧迫すれば何かの汁を滴らせそうなほどに瑞々しい。
その汁を飲めば、この体にも力が戻ってくるのではないか。そんな欲望に突き動かされ、カミナは倒れ込むようにして四葉の唇を奪った。
「んふっ、んっ」
最初は軽く、次第に強く、貪るようなキスになる。四葉が苦しそうに声を漏らすと、その吐息で肺が満たされる。膨らんだ肺から血液に乗った生命力が全身に染み渡っていくようだった。
キスをしながら胸を揉みしだく。柔らかく弾力のある半球が、手のひらの下で形を変えていく。先端の突起を指先でつまんでやると、唇と唇の間にどっと唾液があふれ出した。
「じゅるるるぅ~っ」
「ふぅ、んんっ、ちゅっ、んふーっ」
その液が欲しくて、ぴったりと口を合わせながら吸い込む。肉ひだの合間から吸い上げた液は甘みの中に酸味と苦みがあり、カミナはそれが気に入って何度も啜った。ズズズ……ッという音が脳髄に響くたびに、体の内側から活力が湧いてくる気がする。
気持ちよさそうに体をくねらせて、四葉も応えてくれた。毛足の長いカーペットの上で、生まれたままの姿で絡み合う。少しずつ性感を高め合って、せめて心以外は暖かくなろうと足掻く。
「ふーっ、ふーっ、ふーっ……!」
興奮を抑えきれないといった様子で鼻息を荒くしながら、四葉は物欲しそうに口を開けていた。
そこに舌を差し入れてやると、初めてのディープキスが始まる。性急にからみついてきた舌が、一度びっくりしたように硬直した後、すぐに激しく動き始めた。
「むぅ、ぅんっ、れろれろっ……むちゅ、れりゅ……れりゅ、れりゅっ、れりゅっ♡」
舌の表面を擦り合わせるのがよほど気持ちいいのか、四葉は実に熱心だった。左腕がカミナの首に、右腕が脇の下に回され、ぎゅっとしがみつくように抱きしめてくる。
「うんん……んっ……♡」
そうなれば肌の密着度が増して、カミナの胸板に乳房を押し当てることになる。弾力のある肉がぐんにゃりと変形し、乳首同士が擦れ合った瞬間、四葉がぴくんと体を震わせた。
「んはぁ……ご主人様ぁ……♡ れりゅ、ちゅぷ……れるる……♡」
しかしそれも一瞬で、次の瞬間にはまた深い口付けに没頭してしまう。口の周りをべちゃべちゃにしながら、互いに舌を伸ばして唾液を交換し合う。そうすればするほど快感は増していき、頭の中はぐちゃぐちゃになっていった。
「んんーっ! んー! うぅー! ううぅ~~!!」
四葉がひときわ大きな声をあげたのは、カミナが腰を突き出したせいだ。クリトリスをカリ首でひっかけるようにしてこすり上げると、面白いように反応が返ってくる。
「うんんんっ……! う゛んっ!」
キスしたまま、腰を浮かせて
こうなる前はウブだった四葉は、ほとんどオナニーもした事がなかったらしい。それなら、官能を刻んでいくのはカミナだ。自分以外のオスになど。
腰の動きを止めると、四葉は自分から求めてきた。
「う~っ! う~っ!」
ぐいぐいと押し付けてくるので、カミナの方もそれに応じてやる。四葉は嬉しそうに鳴きながら、自分のクリトリスを竿に擦りつけて快楽を求めていた。
「う~っ♡ う~っ♡」
くぐもった声をあげる四葉は、もうイキそうになっているらしい。太ももの内側や腰がビクビクと痙攣している。カクカクと腰を振って、カミナの動きに少しでも合わせようとしてくる姿はいじらしい。
「んふー、んふー、ふ、ふう、ふんっ、ふぅっ♡」
ペニスが震え始めた。このまま四葉のお腹に出してしまうのもいいが、
(オレの体力が保つかどうか)
もう、いつまでセックスができるか分からない。何が何でも四葉の乙女を散らし、メスとしての悦びを刻み込んでやりたい。そうしなければ死んでも死にきれない。
「ぷはっ!」
顔を離すと、口の周りはべたべたになっていた。唾液だけでなく鼻水や血まで混ざった混合液は、照明を受けてぬらぬらと輝いている。
「はぁー、はぁー、は、あぁ……♡」
身を起こして見下ろす。大きく実った二つの果実と、その上でツンと立った桃色の尖りが目を引いた。ゆさゆさっと重量感たっぷりに揺れるのは、呼吸を整えようとうっすらスジの浮いた腹を上下させているからだ。
「ご、ご」
「ご?」
「ごしゅじんさまぁ……♡」
四葉は甘えきった声を出した。ぐしょ濡れになった股を開き、大きな尻を浮かせる。交尾するための姿勢を取ってから、姉妹の真似なのか、四葉はへらりと笑った。
「私のここぉ、使ってください……♡」
「どんな風に?」
「ぅ、やぁ……」
顔を真っ赤にして目を逸らす仕草が愛らしいが、今見たいのはその顔ではない。もっと乱れた姿が見たかった。
「はっきり言えよ、このエロ便器。どんな風に使って欲しいんだ?」
「み、みんなみたいに……♡」
「具体的に言えってんだろ」
クリトリスに軽く指を添える。四葉がびくんとしてのけぞった。
◆
「ひぅっ!? ち、ちんぽでっ、おまんこっ、つかってくだしゃいっ……」
四葉は、カミナの手に自分の手を重ね、自分の女性器に押し当てた。そのまま自分でこねくり回すようにして、どれくらい濡れているかを報告する。
「もうびちょびちょですっ、おまたあつくておかしくなりそぉっ……だから、だから早くしてくださいぃっ」
狂おしいほどにカミナが欲しい。すでに四葉の中では、カミナはこの世に唯一の男性だった。この狂おしさを沈めてくれるのは彼だけだ。カミナ以外ではダメだ。理屈ではない。本能がそう訴えている。
カミナが後ろを振り向いて、何か言っている。そこに はいない。自分には見えないし、聞こえない。
だから四葉は、ひたすら懇願するしかない。
「おねがいしますっ、ご主人様ぁ、ご主人様ぁ、はやく、ああぁっ」
「そんなに急かすな、よ…………」
「あっ? ご主人様……?」
なのに、カミナの様子がおかしい。ふっ、ふっ、と呼吸をしながら、頭をふらふらさせている。顔は異様なほど赤く充血して、今にも破裂しそうだ。
「ご主人様──────────
もう、あきらめちゃうんですか」
自分でも意外なほど冷たい声が出た。
カミナは、ビクリと震えてこちらを向く。その表情は苦痛に満ちていて、今にも死んでしまいそうなほど悲痛に見える。
「よ──」
「私バカだから、悪魔とかよく分かりませんけど。ご主人様なら最後まで頑張ってくれるって、信じてるんですよ?」
「ぐ────ぐぐ、ぐっ」
男の口元から、ぎりっ、と歯ぎしりの音が漏れた。額に浮かんだ汗が、顔を伝ってあごへと落ちる。
四葉もだ。激情がこみ上げてきて、胸がはち切れそうになる。
「なのに、こんな、途中で、諦めるなんてっ」
「───く、そっ」
「私のことこんなに狂わせて、それで自分は諦めちゃうんですかっ」
「む、む、む…………フーッ、フーッ」
「最低っ! けっきょく自分じゃ何もできないんだっ」
「フーッ、フーッ……うるせー、ぞ」
「私は、こんなに熱くなってるのにっ」
男の背筋がぴんと伸びた。目がすわり、野獣のように爛々と輝き出す。いつも見る、女を犯すときのカミナだ。
四葉もぶるっと震えた。これから何をされるのか、分かる。きっと、自分が自分でなくなってしまうような、そんな予感があった。
「私をものにできるなら他に何もいらないって! あれはウソじゃなかったって! 証明してみせてくださいよっ!」
「うるせーぞ、肉便器がぁっ!」
次の瞬間、怒張したペニスが秘裂をこじ開ける感触があった。熱い肉の塊が体の内側から圧迫してくるような感覚に襲われる。
「んっ! ぐぅ……!」
「フーッ、フーッ!」
ズプズプと入ってくる感覚がある。太い肉茎が膣内を押し広げていくたびに痛みが走るが、同時に快感もあった。体の奥底から湧き上がってくるような熱を感じる。
「うぅ~~っ! う゛ぅ~~~~~っ!」
歯を食いしばり、必死になって声を我慢した。痛いだけなら耐えられるが、これは違う。声が抑えられない。恥ずかしい姿をさらしてしまう。
(でも、これでいいのかも)
叫んで、感情を爆発させていれば、余計なことを考えずに済むかもしれない。そう考えて、四葉は心のままに叫ぶことにした。
「んあぁんっ! んぅぅ~~っ! んくぅぅぅううっ♡♡」
(うあぁ……♡ あっまい……♡)
四葉の語彙力では、そうとしか表現できない。甘い、甘い、ただひたすらに甘い電流が体中を駆け巡る。体が溶けてしまいそうだ。頭がふわふわしてきて、現実感が遠ざかっていく。
(き、きもちいぃ……♡)
オマンコに入り込んだオチンチンから、ドクンドクンと伝わってくる鼓動のようなものがあって、それが体中に広がっていって、頭のてっぺんから足の先まで気持ちよくなってしまって、まるで天国にいるかのような幸福感に四葉は包まれていた。
「んくっ♡ んひっ♡」
姉妹たちは、こんな気持ちのいいことを味わっていたのか。ずるい、うらやましい、と思わずにいられない。真の女の悦びに触れたことで、心がとろけていくのが分かる。
「ごしゅじんさまぁ♡ ごしゅじんしゃま……♡」
「ふーっ、ふーっ、ふーっ!」
そしてそれは、カミナにとっても同じらしい。宙を振り仰いで、息を荒げて、男の悦びに震えているように見えた。
名前を呼んで、悦びを共有したい。でもダメだ。彼はご主人様で四葉は肉便器。もう名前を呼び合うことは許されない。だから聞くしかない。
「わ、わたしのおまんこどうですかぁ……? ちゃんと気持ちいいですかぁ……?」
「ああ、すげえ、いいぞっ、いい穴だっ」
「ひっ♡」
裏返った声が出た。歓喜がどっと押し寄せてくる。生まれたときから自分の中にある何かが、満たされるのを感じた。余計な思考が止まって、頭の中がカミナで一杯になる。
(カミナさんのものになってる……! カミナさんに支配されちゃってる……!)
そう思うと幸せすぎて、涙がこぼれた。涙腺が決壊したようにぼろぼろと流れ出て、止まらなくなる。
「あは、あははっ♡♡♡」
泣きながら笑った。空を覆っていた雲が姿を消したときのような、晴れ晴れとして爽やかな気分だ。
ああ、最高。オチンチンで犯される恥ずかしさと、ご主人様に喜んでもらえた嬉しさと、その両方が混じり合って脳を蕩かせていく。
「あぁん、ご主人様好き♡ 好きです♡ だいすきですぅ♡」
本当に、何もかもどうでもよくなってくる。ただ彼と一緒に気持ちよくなりたい。それさえできれば他のことはどうでもいい。姉妹たちのこととか、悪魔のことだとか、そういうのは二の次三の次だ。
四葉は脚を彼の腰に巻き付けるようにして引き寄せた。がっちりと固定すると動きにくくなるだろうが関係ない。むしろ、離れられなくなるくらいにくっついていたい。
「んあぁぁん……♡♡ んあぁぁあああん……♡♡♡」
腰をくねらせる。カミナは動いていないのに、自分から腰を動かしてしまった。
「う゛っ、うおっ」
カミナの口からうめき声のようなものが漏れる。彼も気持ちよくなっているのだと思うと嬉しい。
「ごしゅじんさまぁ、ごしゅじんさまぁ……」
甘えた声で呼びかける。
返事はなかった。彼はぎゅっと目をつぶり、唇を嚙みしめている。
四葉は心配になって、顔を近づけて呼びかけた。
「ごしゅじんさまぁ?」
「……はぁ、はぁっ、ふー、ふー、ふー」
「ごしゅじんさまぁ……かわいい……♡」
眉を寄せ、荒い呼吸を繰り返す様は妙に可愛らしく見えた。
四葉は思わず手を伸ばし、頬を撫でる。すべすべしていて気持ちが良い。肌を重ねるというのはこういうことかと思う。
もっと近づきたい、と思った瞬間、体の奥に熱いものが撃ち込まれた。膣全体が押し広げられ、カミナの分身が奥まで入ってくる。
四葉は悲鳴を上げてのけぞった。
「ふゃぁぁあああぁああぁあっっ!? ♡♡♡」
頭が真っ白になった。全身にびりびりと衝撃が走り、頭の中で火花が散る。目の前がチカチカする。何が起きたのか分からない。分からないまま、四葉は無意識に脚をピンと伸ばしていた。
「あ゛っ……♡ あ゛っ……♡」
衝撃に息が詰まり、意識が遠のいていく。視界が暗くなっていき、そのままブラックアウトするかと思ったその時、子宮がどくんと脈打った気がした。
続いて第二波がやってきて、四葉を覚醒させる。
「あぅっ!? あっ!? あっ!? あっ!?」
ぷしゃっと潮を吹く。嬌声をほとばしらせる最中、腰はカクカクと上下し、カミナのペニスを夢中で求めていた。動く様子も見せないカミナを余所に、四葉だけが盛り上がってしまっている。
「はっ、あっ、あっ、あっ」
息が整わない。呼吸の仕方を忘れてしまったかのようだ。うまく空気を取り込めず、四葉はぱくぱくと口を動かした。
(これ……すごすぎる……っ♡)
記念すべき処女喪失は、想像を絶するほど激しいものだった。カミナはじっとしたまま動かないでいてくれるのに、自分の体は彼に媚びるように激しくうねり、奉仕し、快楽を得ようとしている。
(あぁ……こんなのぉ……もどれなくなっちゃうぅ……)
もうこのまま死んでもいい。まだ挿入されただけなのに、もう、そう思うほど深い快感に囚われている。
「あッ♡ ふぁッ♡」
カミナが命がけで自分を求めたのも当然だった。
こんな幸福、味わったことがない。一生忘れられそうにない。いや、忘れたくない。いつまでもこの幸福に浸っていたい。
「お゛ッ♡ あ゛ッ♡ あ゛ッ♡」
体が自然に動いてしまう。くねくねと淫靡なダンスをカミナに見せてしまっているという、恥ずかしすぎて幸せすぎる事実がますます四葉を興奮させた。肛門がきゅっ、きゅっと収縮するのが分かる。
「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ」
カミナも感じてくれているようだ。規則正しく呼吸を繰り返し、歯を食いしばって耐えている様子が愛おしい。もっともっと気持ち良くしてあげたくなる。
「うごいてッ、ごしゅじんさまッ、ごしゅじんさまぁッ、いっぱいついてぇッ!」
カミナの呼吸がピタリと止まった。次の瞬間、パンッ! と大きな音がして、凄まじい衝撃が股間から突き上げてきた。
「う゛っ! お゛ほぉおおぉっっ!! ♡♡♡」
カミナはもう何も言わなかった。言葉を発する余裕もないらしい。だが、腰の動きはどんどん激しくなっていく。ずっ、ずっと子宮を突かれる度に、四葉は声もなく喘いだ。
「ひっ、ひぃっ、ひいぃっ!」
髪を振り乱して悶絶する。今まで誰にも許したことのない大事な部分を、【好きな人】が乱暴に犯してくれているという事実がたまらない。自分は今、女として一番大切な部分を捧げているのだと思うと、多幸感で胸がいっぱいになる。
(あぁ……うれしい……しあわせ……)
処女を失った痛みなどとっくに消え去っている。あるのは強烈な快楽だけだ。カミナのモノが入っているだけで嬉しいのに、女の子の秘密の場所をゴツゴツと突かれるのが最高に気持ちいい。
「はぁーっ♡ はぁーっ♡ んあぁ~~っ♡ きもちいっ♡ きもちいですっ♡ ごしゅじんさまぁ♡ だいすきです♡ すきすきすきぃ♡」
もう四葉は完全にメスになっていた。たった一人のオスに征服され、蹂躙されることがこんなにも幸せなことだとは知らなかった。
「あ゛ーっ♡ あ゛ー♡ あぁ~~っ♡」
よだれを垂らしながら四葉は絶叫した。全身が燃えるように熱くなり、汗が噴き出す。頭の中はぐちゃぐちゃになり、思考することができない。ただ姉妹達の姿を思い出し、真似て、絶頂の訪れを主人に知らせる。
「あ゛~っ♡ イく♡ イキます♡ ごしゅじんさまぁ♡ イくッ♡ イくイくイクッ♡」
ビクンッと大きく仰け反る。手は必死でカーペットを掴み、足は爪先までピンと伸び切っている。膣内が小刻みに痙攣を始め、子宮が降りてきて亀頭の先端を咥え込むような動きをする。
四葉の肉体は完全に屈服していた。この人には勝てない、逆らえない、服従したい、支配してほしい、メチャクチャにしてほしい──。
「イぐっ♡ イグっ♡ イッグぅうっ!!」
ついにその瞬間が訪れた。初めて体内で迎えた深く、重いオーガズム。子宮を中心に全身へ広がる法悦の大波が意識を押し流し、そしてまた現実へと引き戻す。声にならない悲鳴が喉から迸る。
「ひぃい゛ッ♡ ひっ、ひっ、イっ、くっ、うぅ~~ッッ♡♡♡」
ガクンガクンと体を震わせる。絶頂は一向に収まる気配を見せず、何度も何度も訪れる。甘ったるい声で泣きじゃくり、“イくっ♡ イクッ♡♡”と何度も何度も繰り返す。
その度に腰が跳ね上がり、膣が締まって、彼のものを感じてしまう。それが更なる快楽を呼び、またイってしまう。終わりのないループだ。
「ん゛ぉ゛ッ♡♡ あ゛ぁ゛~~~っ♡♡♡」
終わらないエクスタシーに翻弄される。その間にもカミナは容赦なく腰を動かし、四葉の弱点を責め立ててくる。そのたびに視界が白く染まり、バチバチと火花が散る。
「ひっ゛♡ ひぁ゛っ♡ ん゛ぉ゛っ♡♡」
獣のような声が出る。とても自分のものとは思えない下品な声だった。
でも、この部屋には
(わたし……こんなにいやらしい声出して……はずかしい……でも……きもちいい……♡)
汗に濡れた肌がぶつかる音、結合部から響くいやらしい水音、互いの息遣い、喘ぎ声、その全てが四葉の耳を犯し、官能を高めていく。
(あぁ……もう……だめ……)
体力的にも限界が近い。これ以上イカされたら本当に死んでしまうかもしれない。
……でも丁度いかもしれない。だって、カミナも死にそうな顔で腰を動かしているのだから。
「あひっ、ひひっ、ひっ、ひっ、ひっ」
壊れた人形のように笑う。口から涎が流れ落ちていくが、それを拭うことすらできない。ただただ、魂の芯まで快感と幸福に蕩けきっていた。
(きす、キスしたい、ご主人様に、ごしゅじんさまに、いっぱい、いっぱい、ちゅう、するっ)
四葉は震える手を伸ばし、カミナの顔にそっと触れた。それだけでぞくぞくとした感覚が全身を駆け巡る。
(いき、いきしたい、ごしゅじんさまと、いっしょに、いきて、もっと、もっといきたいっ)
キスをしたいが、体が動かない。腕を伸ばそうにも力が入らない。四葉は必死になって舌を伸ばした。
カミナは一度腰を止める。
「はーっ、はーっ、はーっ」
息を整えるカミナ。
四葉は必死に舌を伸ばす。早くキスをしてほしい。抱きしめてほしい。気持ちよさを、分かち合いたい。もうそれしか考えられない。
カミナは、そんな四葉を鼻で笑うと、全身に力を入れた。
「……ふんっ」
「はぉおおおぉおっっ!?」
衝撃に四葉は白目を剥いた。子宮が潰れそうなほど強く突き入れられ、意識が空の向こうに吹き飛ぶ。
「かはっ、あ……あぁ……あぁあ……あぁ……」
舌が突き出たまま戻らない。その舌をカミナがくわえ、舐めしゃぶった。口内に侵入してきた異物を無意識に迎え入れてしまう。四葉は自ら舌を絡め始めた。
「う゛ぅー……♡ あぅー……んちゅ……れろぉ……ちゅっ……ちぅ……ふゅ……ん……んんっ……んー……ぷはぁ……あぇ……あぇぇぇ……あー……♡♡♡」
ぜんぜん何も分からない。元からバカだったのに、完全に頭がダメになってしまった。今の四葉にとって、カミナの舌がニュルニュルと蠢く感覚、カミナのペニスがぶわっと膨らみ始めた感覚だけが全てだった。
「あええぇぇ…………しゃせー…………? びゅーって、しゃせーするの……? いいよぉ……してぇ……しゃせいすきぃ……いっぱいだしてぇ……!」
最後の力を振り絞って、両足を彼の腰に回す。逃がさないという意思表示だった。それに呼応するようにペニスの膨張が激しくなる。どくんどくんと脈打ち、熱いものが流れ込んでくるのが分かる。
「う゛ぅう~~! あ゛~~!」
「う゛う! う゛う゛う!」
四葉がうなり、カミナもうなる。彼は歯を食いしばり、眉間にしわを寄せ、必死の形相で射精している。
たまらなく嬉しかった。生殖の悦びは死の予感を孕んでいるからだ。一枚のコインに表と裏があるように、いま四葉はカミナの死と一体化し、命を共有している。
(いく、いきます、イキます、いっしょ、いっしょ、ごしゅじんさま、おねがい、いっしょに、一緒にイキたい!)
それがダメなら、このままカミナと死んであげたい。命がけで自分を欲しがったこの男と地獄に堕ちたい。
「ぐぐっ──ぐぐうっ……!」
カミナがもだえ、くるしみ、四葉の中に精を吐き出し続ける。
この人は本当に私が欲しいんだ。それが分かっただけで四葉は十分だった。あとはこのまま身をゆだねるだけ──。
(ああ、あついなぁ……あったかい……)
どくん、どくんと心臓の鼓動のような脈動と共に吐き出される大量の精子。まるでマグマのように熱くてドロドロしたそれは、カミナの命そのもののようだった。
(しあわせ……しあわせ……)
カミナの遺伝子情報を体の中に取り込んでいるという事実だけでイってしまいそうになる。幸せすぎて脳の神経が焼き切れそうだ。
もう一度唇を合わせ、果ての無いオーガズムに溺れながら二人は絶頂し続けた。
◆◆◆
── どれくらい時間が経っただろうか。長い時間をかけて全てを吐き出し終えたカミナが、ようやく唇を離す。
「あ……あは……♡ すごかったぁ……♡」
四葉は放心状態で高い天井を見つめていた。余韻が抜けない。手足がぴくぴくと震えている。名残惜しくて舌を突き出してしまうが、再びのキスはやってこなかった。
「あぇ……?」
「はぁ……はぁっ……はぁ……はぁ……」
カミナは息を荒げている。心臓が不規則に脈打って、視線はどこか虚ろだ。彼がもう限界であることは一目瞭然だ。
「はあ……はあ……お前は、オレのものだ……」
それでも、カミナの欲望は燃えさかっているようだった。額のシワは色濃く、顔は充血して真っ赤で、呼吸は浅く、それでもまだ物欲しそうに股間を勃起させている。
それを感じた瞬間、四葉の下腹部が再び疼きだした。
「はい……私はご主人様の肉便器です……お好きなだけ使ってください……」
(死ぬまでに、たくさんエッチをしてもらおう)
それが残酷だとは思わない。死と性愛は近しいものだから。最高の思い出を作って死ねるのなら、それでいいじゃないか。
そのためにも、もっと調教してもらいたいし、もっと喜ばせてあげたいと思う。もっと奉仕しなければ。もっともっと尽くさなければ……。
ふやけた頭で考える四葉を、カミナがひっくり返す。今度は後ろから責め立てるつもりらしい。
「あぁ……嬉しい……」
四葉はうつ伏せになると、尻を高く上げて媚びるように振る。
今度はもっとドーブツみたいなエッチがしたい。頭空っぽの動物交尾をしたい。本能のまま、貪り合いたい。求められるまま、人間性さえもカミナに捧げてしまいたい。
「あ゛ぁんっ♡ あ゛ん゛っ♡♡ あ゛ん゛っ♡♡♡ あ゛ん゛ん゛ん゛んぅぅうううう♡♡♡♡」
四葉は歓喜の悲鳴を上げ、何度も何度も絶頂を迎え続けた。死を予感させるほどの快楽に酔いしれ、彼に愛してもらえることを喜び、感謝しながら、何度も何度も意識を手放したのだった。
◆◇◆◇◆
ぴっ、ぴっ、と電子音が鳴り続けている。心電図モニターの表示は、弱々しく明滅するハートマークを中心に波打っていた。
「ん……む、んん……?」
カミナはゆっくりと目を開けた。知らない天井が見える。病院のベッドで仰向けに寝かされているようだ。
「オレ、生きてんのか」
四葉を抱きながら気絶したのは覚えている。薬が効いているのか、ナントカ症候群の症状は治まっているようだ。
それにしても頭が痛い。吐き気もひどい。自分が限界に達していることを否応もなく理解してしまう。
「ああ……まあ、いいか」
窓の外を見る。雪が降っていた。温泉とか、行ってみたいかもな。そんなジジくさい考えが頭をよぎる。
「旅行とか、あいつらと行きてえな」
どうせ死ぬなら、もう少し楽しんでから死んじまいたい。五つ子たちの体に溺れて、沈んで、二度と浮かび上がれなくなるまで溺れて、そのまま死ねたなら──。
(第三章 了)
(第四章へ続く)