五つ子が全員オレの肉便器www #悪魔のアプリ#洗脳ハーレム 作:a-su
高速船からカーフェリーへ乗り換える際、七十分ほどの空き時間がある。その間に旅客ターミナルで土産物でも買わせようか、というフェリー会社の計算だろう。
とは言え建て直されたばかりのターミナルはどこもピカピカでテナントも充実しており、昼食の「あおさそば」も中々の味だった。それは二乃も認めるところだ。
(とは言え……とは言え、よ)
「五月、大丈夫?」
個室トイレのドアに向かって呼びかけるも、返事はない。代わりに、食べ物を吐き戻す音が聞こえてきた。
(たった一杯、お蕎麦を食べただけなのに……)
このところ、五月は深刻な食欲不振を抱えている。食事中に吐き気を覚えるようになり、残すことが増えた。最近では何も食べていない日もある。
それはカミナに「便器五番」などと呼ばれるようになってから、だ。そしてとうとう今日、昼食後にトイレへ駆け込んでしまった。
「入るわよ」
返事を待たず中に入ると、便座にもたれかかるようにしてうずくまっている末妹の姿があった。
……真っ赤な肩出しセーターは、あとで脱がせなければならないだろう。
「うっ……うう……旅行の最中に……ごめんなさい……もう大丈夫ですから……」
「カラ元気なんか止しなさい。逆にイラつくわ」
「は、はい……」
青い顔に弱々しい笑みを浮かべて謝罪してくる妹を見ていると、何だかイライラしてきた。男にかまけて放っていた自分にも責任はあるのだが、そこは棚に上げておくことにする。
「ほら、水。水分摂りなさい」
差し出されたペットボトルに口をつけ、五月がゆっくりゆっくり喉を鳴らす。
半分ほど飲んだところで大きく息を吐いたかと思うと、またすぐにえずき始めた。どうやら胃液だけが出てきたらしい。酸っぱい臭いが漂ってくる。
「ごめ……なさ……また、吐いてしまいました」
無言でしゃがみ、申し訳なさそうにつぶやく彼女を抱きしめる。トイレの床はひんやりとして冷たかった。
「二乃……膝が汚れちゃいます……」
「替えのタイツくらい沢山持って来てるわ」
「服も……せっかく素敵なTシャツなのに……こんな汚して……」
「クリーニングに出せばいいだけでしょ。それより、自分の身体の心配をしなさい」
頭を優しく撫でながら言い聞かせてやると、彼女は黙ってうなずく。そのまましばらく、無言のまま抱き合っていた。
やがて吐き気の落ち着いたらしい五月が、胸の中で口を開く。
「私……どうしちゃったんでしょう」
「さあね。アタシはお医者さまじゃないし」
「ずっと、カミ……ご主人様の……」
「いいわよ。アイツいないから」
「二乃……でも……」
「いいの。あいつはカミナよ」
姉妹の間で、そこに触れるのはタブーだ。
二乃たちは、カミナと傷つけ合ってしまった。もう思い出せない誰かと一緒に、傷つけられて、傷つけてしまった。
それでも敢えて、二乃は五月に許しを与える。
「…………ずっと、カミナ先生のことばかり考えています」
「まあ、あれだけ抱かれたらね」
「おトイレになりきって抱かれるのは、辛くなくて……いいえ、楽しかったのに」
「そうね。それはアタシも」
「…………番号で呼ばれるのは、ううっ」
五月の目から涙がこぼれた。
「番号で呼ばれるのが、いやで、いやで、仕方なくて……あの人の心から『私』が消えてしまったみたいでっ」
「それも、アタシも。あんなの、ひどいわよね」
五月の背中を優しく撫でながら同意する。妹は、いっそう声を大きくした。
「なのに一花は、名前を呼ばれたって……!」
さっきの高速船で、一花が抜け駆けした。昔からガキ大将の長女サマは、船から落ちるふりをしてカミナに名前を呼ばせたらしい。
(どうしてくれようかしら、あの女狐)
そう思いはしたが、一花も五月と同じだ。このところ躁鬱が激しく、精神状態は不安定だった。あまり強く責めたりはしたくない。
二乃自身も、最近は強い不安に襲われる事がある。今のところは養父に処方してもらった精神安定剤でコントロールできているが、いつまで保たせられるかは分からない。
三玖や四葉も睡眠薬をもらっている。特に三玖は量が増えているらしい。何とかしてやりたい所だが、何をすれば良いのかさっぱり分からない。
五月はまだ泣いている。今はただ、泣かせてあげるしかできない。
「それに……それに、先生、もうすぐ死んじゃうかもって……」
「あと十年くらいはあるんでしょ」
「分からないじゃないですか、そんなの。また悪魔が、先生を騙しているかもしれない……」
「五月……」
「嫌です、そんな、そんな、いやだ、イヤなのに、私は、私はなんにもできない……」
イヤイヤをするように首を振る五女の背中をさすりながら、二乃は天井を見上げた。
(ない、ない、ない、ないない尽くしね。気苦労ばっかりで……洗脳って、もっと頭がパーになるものだと思ってたわ)
もしカミナが自分たちなら、どうするだろう? あの強欲な男なら──
(……決まってるわ。力ずくで全部奪うのよ)
捨てられたくない一心で求められるがままに着いてきたが、か弱い乙女を演じるのもいい加減疲れてきた。そろそろ反撃の時なのかもしれない。
二乃は、五月を抱きしめる腕にギュッと力を込める。彼女の柔らかい身体を抱きつぶしてしまうほど強く、力を込めて。
「い、痛いですぅ」
「うるっさいわね。泣き虫の肉まんオバケは黙って慰められてなさい」
「ひどっ! ちょ、今のはあんまりですよ!」
結局、カミナ次第なのだ。支配者である彼の心次第で、自分たち姉妹の全てが変わる──だから一花みたいに、こっちから奪いに行くしかない、のかもしれない。
◆◇◆◇◆
高速船を降り、カーフェリーに乗り換えて一時間。カミナと五つ子たちは目的の港町に到着し、宿から迎えが来るまでの時間つぶしをしていた。
「ね~、真珠のペアリング買おうよー♡」
カミナの腕に抱きついて、一花が上目遣いで見つめてくる。昼食を食べて元気が戻ってから、今までにないくらいベタベタしてくるのだ。
「いらねーよ」
「え~、つ~れ~な~い~」
素っ気なく言うと、ますます密着度が増してくる。黄色のニットを押し上げる立派なふくらみがムギュッ♡ と押し付けられ、柔らかく形を変えるのが分かった。
「ね♡ ね♡」
「いらねえっての……!」
カミナたちがいるのは、到着したフェリーターミナルから数分で行ける小さな島だった。その島が丸ごと、真珠をテーマにしたレジャー施設になっているのだ。真珠の博物館や歴史資料館などを備え、もちろん売店も真珠尽くしである。
「私は欲しいの! ね~いいでしょ? 男の子でも似合うの買ってあげるからあ」
腕を絡めたまま売店に向かって一花が歩き出す。
もちろん振りほどくこともできるのだが、熱いセックスをした後は何となく甘やかしたくなる。されるがままに歩きながら、カミナはため息をついた。
(まあいいか。どうせあと少しだしな)
自身の終わりまで、それほど時間は無い。一花のしたいようにさせてやる事にした。
……少し離れた場所から二乃がじっと見ているのが、気になると言えば気になるが。
◆◆◆
高台にそびえ立つ立派なホテルは、クリーム色の外壁で統一されていた。バスのエンジン音を聞いた数羽のハトが、パタパタと飛び立っている。
「はい、着きましたよ」
白いひげを蓄えたホテルの運転手が、外から送迎バスのドアを開いた。
次々に降りて行く五つ子たちに続いてカミナも降りる。そしてふと運転手に声をかけた。
「そんな年で大変だな、じいさん」
「いえいえ、まだまだですよ」
「運転手、長いのか」
「ええ、この町でずっと、かれこれ五十年は」
「そりゃすげえや」
「ホ……路線バスも、観光バスも乗りましたな」
真っ白な髪と口ひげ、アゴひげまで蓄えた老人がにこやかな笑顔で答える。ホテルのロゴを入れた白いブレザーがよく似合う、背筋がピンと伸びて恰幅のいい体型をしている。赤い服を着せればサンタクロースでも通りそうだ。
「そうか……これ、とっといてくれ」
「おや……」
カミナが差し出したのは、数枚の一万円札だった。チップにしても額が大きすぎる。困惑する老人に、カミナは続けた。
「オレの親父もよ、バスの運転手だったんだ。アンタ見てたら思い出しちまってよ」
「運転手だった……今は、どうされて?」
老人は受け取ろうとせず、こちらの目をまっすぐに見返している。
「へっ……事故で、ブタ箱に放り込まれてんだ」
「そうですか」
穏やかな表情に、ついつい言わなくてもいいことをカミナは言ってしまった。
「親父は悪くないんだ。ハメられちまって……」
「なら、お金は父親のために使ってあげなさい」
「えっ」
カミナは気圧された。運転手の声が、手でつかめそうなほどハッキリとしていたからだ。
「私はプロの運転手です。五十年間、運賃以外のお金をお客様から受け取ったことはありません」
「す、すんませんっした」
カミナが金を引っ込めると、老人はまた相好を崩した。そうすると、厳格な雰囲気がサンタクロースのそれへと戻る。
「ホ、ホ、ホ……どうぞ、当ホテルをお楽しみください。当地ではいちばんの高台にそびえ、フロントは海面から百メートルの高さがあります。泊まることが目的になる、この土地で第一のホテルでございます」
テレビCMのようなことをスラスラと言い、恭しくお辞儀をして彼は運転席に乗り込んだ。
タイヤを鳴らして去っていくバスを見送りながら、カミナは熱くなった頬を押さえる。どう考えても、身の丈に合わないことをしていた。
(ハズい……)
猛烈に恥ずかしい。まるで、そう──父に、叱られたような気分だった。
三玖が袖を引いてくる。
「……どうしたの? 早く中に入ろうよ」
「あ、ああ」
促され、カミナは歩き出す。まだ頰は熱かったが、幸い誰も指摘はしなかった。
……二乃だけは、目を細めてこちらを観察していたけれど。
◆◆◆
「すっげ……」
その部屋は、ホテルの中で最も高い場所にあるという。海面からの高さは百三十メートル。ダブルベッドの洋室に十畳の和室を備えた定員六名。広々としたテラスには二十四時間掛け流しの露天風呂まである。
そんな部屋に案内されて、さすがのカミナも皮肉を言う気になれなかった。
「すごーい! 景色サイコーっ!」
四葉が飛び上がって喜んでいる。手すりに飛びつき、ガラスに額をくっつけてはしゃいでいる姿は子供のようだ。
「こ、このベッド、すごい……!」
洋室に入った三玖が、ぜいたくな天蓋つきのベッドにダイブする。ぼふんっと大きな音を立ててマットレスが沈み込み、反動で弾んで元に戻る。とても楽しいらしく、枕を抱いてコロコロ転がっていた。
一花と五月も三玖に続いた。ふかふかのベッドに飛び込む。
「わあっ……!!」
「すごい……すごいですっ……!!」
「でしょ……たまらないよねー……」
それぞれ、嬉しそうな歓声を上げている。
「もう、アンタたち」
二乃が呆れた声を出す。彼女だけは荷物をほどいて整理しながら、はしゃぐ姉妹を窘めていた。
バラ色のダウンジャケットを脱いで、ロングスリーブのTシャツにデニムのショートパンツ、黒のタイツといった格好だ。
露出度こそ少ないが、入念に選ばれた一つ一つのアイテムが、彼女の魅力を余すことなく伝えてきていた。
「ちゃんと服を片付けなさいよ」
小言を言うが、しかし四人の方は聞いちゃいないようだ。ベッドに横になってゴロゴロしたり、あるいはテラスに出てみたり。すっかりリラックスムードに入っている。
カミナもテラスに出た。太平洋がパノラマのように広がる景色に圧倒される。なにしろ高いところだから、さえぎるものが無い。大海原が、眼前にドーン!! と広がっているのだ。
(すげえ)
海の深い青と空の明るい青が見事に結びつき、まるで巨大な絵画のような美しさだ。海面に浮かぶ白い波や遠くに広がる大地も色彩が鮮やかで、見ていて目が引きつけられる。
視線をちょっとだけ下に移せば、海に浮かぶたくさんの小さな島々や往来する船々、そして空を飛び交うカモメたちの姿まで、全部はっきりと見つけることができた。
(やっぱ、来てよかったな)
一生ものの感動とはこういう事だろうか。ガラにもなく、夢見心地で景色を眺めてしまう。
「スゴいよねー」
「おー」
隣に並んだ一花がそっと肩を寄せてくる。周りの空気はひんやりと冷たいが、彼女の体から伝わる温かさは心地よかった。
「見て、遠くの方」
「お? ……あれ、富士山か?」
「そう! もう最高! テンション上がるー!」
一花はやたらと興奮しているようだった。ここからだと富士山はかなり小さく見えるが、見えるというだけで感動するものらしい。
「それにほら、あの灯台」
「おー、見える見える」
「あの下が高速船のターミナルだよ」
「あー」
「ちょい横が、さっきエッチしてくれた──」
その声をさえぎるように、部屋の中にいる二乃が大声を出した。
「ちょっと一花! 三玖たち、下に行っちゃったわよ!」
「えー、なんで!?」
一花が振り向き、体を離してしまう。
淋しいな、と思った自分に、カミナは驚いた。
「ベッド! 二人用でしょ、誰がご主人様と寝るかカラオケの点数で決めるんだって!」
「なにそれ抜け駆け!?」
「アンタ、どの口で言ってんのよ! イヤならとっとと行ってきなさいっ」
「わかったって、すぐ戻ってくるから! カ……じゃない、ご主人様、今日は一緒に寝ようね!」
そう言って、一花は飛び出していった。
一人になったカミナはしばらく景色を眺めていたが、やがて部屋に引っ込んだ。
二乃と、二人きりだ。
「お茶、飲む?」
「いや、いいや。疲れたから、横になりてえ」
「もう、いくら長旅だったからってジジくさい」
「うるせえ」
「外でセックスするからよ。お風呂入ったら?」
「うるせえってば」
クスクス笑う二乃を残して、洋室のベッドに身を投げる。それだけでスプリングが大きく沈み込み、ふわりと身体が浮いた気がした。
(……あー、すぐ寝ちまいそうだ)
二乃が顔の近くに座ってきた。そのまま頭を掴まれ、太ももの上に乗せられてしまう。
「おい……」
「膝枕くらい、させてよね」
カミナの前髪を、細い指が優しく梳く。その感触が心地良く、カミナはそっと目を閉じた。
「はい、おやすみなさい」
囁く声が心地よい。柔らかな手が頭を撫でるたびに、額のシワがほぐれていく気がする。
(なんだこれ……すげえ……)
カミナの意識が薄れていった。
◆
『お袋……』
これは夢だ。二度と思い出したくも無い、やせ細った母が
辛いことは知っていた。もう限界なのも分かっていた。だからって、借金地獄に子供一人残されて、一体どうしろと?
『なんで、オレも一緒に連れてってくれなかったんだよ……!』
母は答えなかった。ただ、
◆
「……むぐ?」
いつの間にか、カミナの口には果実が押し込まれていた。甘く瑞々しい果汁が口いっぱいに広がる。
目を開けると、そこには肌があった。白く、丸く、柔らかい。
(な……んだ……おれ、なにし、て……)
夢うつつのまま、カミナは差し出された白と赤の果実を吸う。
塩気のある汗の味に、二乃がつけていたコロンの香りが混じっている。それが白い肌を果実のように思わせていたのだ。
「う……ん……」
だんだん事態が飲み込めてきた。果汁と思ったのは少女の汗で、果実と思ったのは女の乳房だった。
甘い吐息を漏らしながら、二乃は乳首を口に含ませてくれている。二人とも生まれたままの姿で、添い寝しながら授乳の真似事をしてくれているのだ。
(こ、こどもじゃねえんだ、こんなん……)
そう思ったが、抗えない。二乃の吐息が肌を、指が髪を撫でると、頭がボーッとしてくる。理性がとろけていって、本能だけが残ったような感覚だった。
(やべ……)
「まだ寝てていいよ。おっぱい吸いながら、赤ちゃんみたいに、お母さんに甘えようね……」
優しい声が、カミナの耳から頭へ染み込んでくる。とろり、とろりと、頭の中に蜜を流し込まれているようだ。
二乃と母はまるで似ていない。顔に体型、性格もそうだ。同じところがあるとすれば、カミナを優しく撫ででくれるところだろうか。
「いい子……いい子……♡」
髪を梳いてくれる感覚が、優しい手つきが、あまりに気持ち良すぎて目が開けられない。赤子のように扱われることへの抵抗感が、徐々に小さくなっていく。
(きもちいい……あったけえ……あたまなでられてんの、すげーいい……すきだ……もっとなでてくれ……にの……にの……にの……)
二乃がいい、とカミナは思った。自分を置いていったお袋より、白く、柔らかく、生々しいこの女の方が──好きだと思った。
(にの……!)
理性のブレーキを外された本能が、目の前にある母性の塊にすがりつく。柔らかくて温かくて、それでいて甘い香りを放つそれに頬ずりして、頭に頰ずりされて、甘えて甘やかされる幸福感に酔いしれる。
「は……っ……カミナ、可愛い……♡」
「はっ……ああ……!」
名前を呼ばれている。母がつけてくれた名を、母のように優しい女が、母より好きな女が呼んでいる。
呼ぶなと命じた名前だけれど、呼ばれると嬉しい。幸せを感じる。そしてますます、離れられなくなる。
「はぁ……んっ……もっと強く吸っていいんだよ……まだ吸ってないほうも……♡」
甘やかすような囁きに合わせて、吸い付く乳房を変えた。下から、上へ。首を亀のように伸ばし、先端を口に含む。舌で転がすと、二乃が身体を震わせる。
「カミナっ……私のっ、カミナっ……!」
ぎゅっと抱きしめられた。カミナの顔が幸せの谷間に埋もれる。ふかふかとした二つのクッションに顔を挟まれ、幸せな香りに包まれて、思わずため息が漏れる。
「……はあぁ……」
このまま、窒息してしまいたかった。二乃の胸の中で死ぬなら本望だ。それほどに、この行為には中毒性が感じられた。美少女の体臭に溺れ、柔らかな肌に包まれ、愛おしげに撫でられ、可愛がられるこの行為は、あまりにも甘美だ。
「ふふ……アタシ、いいでしょ? 魅力的よね?」
言わずもがなのことを囁かれる。もちろん頷くしかない。この上なく魅力的な女だということは、今こうして抱かれている自分が一番よく知っているのだから。
「アタシはあなたを幸せにする、あなたに必要な女の子なの。そうよね?」
頷くと、頭を撫でてくれた。
頰を指でなぞってくれた。
額にキスしてくれた。
母だって、ここまで愛を注いでくれただろうか?
「好きって言いなさい、カミナ。アタシのことが、二乃のことが大好きだ、愛してるって」
求めている。二乃は、カミナを支配しようとしている。親のように、親以上に愛して、束縛して、独占しようとしている。
嬉しい。幸せだ。とても、とてもとても、とても幸せで────
「アンタはアタシのものよ、カミナ」
だから、ヤバいと思った。
「オ……オレは、こんな事、命令してねえ!」
なけなしの理性をかき集めて、カミナは二乃の手を振りほどいた。胸の中を抜け出して、ベッドの上を後ずさって逃げる。だがすぐに背中が枕とヘッドボードに当たってしまった。
二乃がフン、と鼻を鳴らす。四つん這いになり、ゆっくりと近づいてくる。それこそ獣のような仕草なのに、なぜか優雅に見えた。
少しずつ移動するたびに、たわわな胸がふるふると揺れる。
カミナは動けなかった。蛇に睨まれた蛙のように固まって、追い詰めてくる美少女を見つめることしかできない。
そんな無様な男に覆い被さるように、身を乗り出した二乃はカミナの耳に唇を寄せて囁く。
「今さら何よ、カミナ。たくさんセックスしてきたでしょ?」
それはそうだ。半月以上、ほぼ毎日と言っていいほど二乃と抱き合ってきた。彼女の体はもう知り尽くしているし、カミナの体も隅々まで知られているはずだ。
「でも、今は命令してねえ……」
「は? 命令されてないからって何?」
柔らかい枕に沈み込んだカミナの顔に、二乃の影が差す。至近距離から見下ろされて息が詰まった。
「女の子が自分からセックスしたがったら、いけないワケ?」
言いながら、二乃は手を股間へと伸ばしてきた。いつの間にか縮こまっていたカミナのペニスを指先でつまみ上げると、優しく上下させる。
カミナは声を押し殺した。
「っ、やめっ……うっ、ああっ」
「気持ちいいセックスしてくれる男の子を好きって思ったらダメ? 寂しそうな男の子に、おっぱいあげたいって思ったらダメなの?」
二乃は平静を装った声色だったが、どこか熱っぽかった。指先が亀頭をくすぐり、竿を往復し、陰嚢を揉みほぐす。あっという間にカミナのものが膨張したのを見届けると、彼女は腰を浮かせ、膝立ちになった。
「アンタはアタシのものよ、カミナ……」
ずぶずぶと、熱いぬかるみに飲み込まれる感触。
「あっ、あ、カミナぁ♡」
「ぐっ……お、おぉぉ……」
よく手入れされた陰毛の茂みと、濡れそぼった媚肉にペニスが包み込まれていった。膣内はまるで別の生き物のようにうごめき、熱くうねって、男根を奥へと引きずり込もうとする。
「くそっ、オレはお前のものじゃ……! お前がオレのもので……!」
「ん♡ ん♡ 一緒よ♡ アタシはアンタのものっ♡ だからっ、アンタはアタシのものっ♡」
最後までペニスを飲み込み、二乃はしばし動きを止めて息を整えた。カミナの目をじっと見つめ、男の象徴をくわえ込んだ悦びを味わっている。
「あっ、はっ♡ アタシ、この体位好き♡ 気持ちいいとこに、好きなだけアンタをこすれるもの……♡」
やがて、ゆらりと体を揺すり始める。上下ではなく前後に、オマンコのビラビラをちんぽの根元にこすりつけるような、ねちっこい動きだ。
「ああもう、ああもう、お前ってヤツは……!」
さすがにカミナも観念した。こうなったら、とことん楽しんでやるしかない。
腕を伸ばして、目の前の柔らかい乳房を掴んだ。腰の動きも二乃に合わせて、なるべくペニスに刺激がいかないようにする。ペースを握って、オンナをコントロールするためだ。
「んっ♡ やぁ♡ おっぱい、そんなにしちゃやだ♡ 気持ちよくなっちゃう♡」
「勝手にパコってんじゃねえぞ肉便器がっ。テメエが犯される立場だってこと忘れんな!」
言葉責めも忘れない。同時に指を動かし、勃起した乳首をコリコリといじってやる。
二乃が甘い声を上げ、腰をくねらせようとすれば、カミナは腰骨を押さえ、お預けを食らわせる。
二乃がむずがれば、少しだけ快楽を与えて、また止める。
そうやって、二乃のリズムを完全に支配していった。
「やんっ♡ ひどいよぉ♡ これじゃイケないじゃない♡ あふっ♡ やぁん♡ だめぇっ♡ こんなのじゃイけないぃっ♡」
「だから、勝手にオレを使ってんじゃねーっつの! オレがイクまで待ってろバカが!」
カミナが突き上げると、二乃はのけぞり、全身を痙攣させた。しかし、その唇から漏れるのは苦鳴ではない。甘く、媚びるような嬌声だ。
「あ゛~~っ♡ あ゛あ゛っ♡」
もはや二乃に主導権はなかった。快楽のご褒美を貰うために必死にカミナにすがりつき、懇願することしかできない。
「カミナっ♡ カミナっ♡ お願いっ♡ イカせてっ♡ イカせてくださいっ♡ なんでも言うこと聞くからっ♡ 早くっ♡ はやっ、くぅぅんっ♡」
それでもなお、カミナは二乃の勝手な動きを許さない。しっかりと腰を抱いてペニスの先で子宮口に圧力をかけ、オマンコの支配者が誰なのかを思い知らせるのだ。
「ひいぃぃんっ♡ ひいぃぃんっ♡ ああぁぁ♡ あああぁぁ♡」
クリトリスや小陰唇を圧迫されながら、二乃はヴァギナ全体でカミナを味わっている。たまらないとばかりに喘ぎ、身をよじらせる姿は淫靡で、美しい。
「カミナっ、カミナっ、カミナっ、カミナっ、カミナっ、カミナっ、カミナっ、カミナっ、カミナっ♡」
うわ言のように名前を連呼しながら、二乃は涙を流して懇願を続けた。切羽詰まった声は、限界が近いことを告げている。
「お願いっ、お願いっ、何でもするからっ、お願いっ、お願いしますっ、動いてっ、イカせてっ、めちゃくちゃ気持ちよくしてぇっ!」
だが、カミナは許さない。絶頂寸前の二乃から手を離し、思い切り尻を叩いてやった。ぱちーんという音と共に体が強張り、膣壁がきゅっと締まる。
「ひーっ♡」
「くっ……ふうっ……どうだっ、わかったかっ、クソ便器っ」
「わ、わ、分からないよぉっ、ごめんなさい、怒らないで、アタシを嫌いにならないでっ、謝るから、全部謝るから、だから捨てないでっ、アタシを許して、カミナぁっ」
「分からないか? マジで? まだ反省してねーのか? なあ? おい? どうなんだ? 答えろよ? お前は誰の所有物だ? 言ってみろよっ!!」
もう一度強く叩いてやると、二乃は一際大きな声を上げて啼いた。カミナの首っ玉にかじりつき、必死になって許しを乞うてくる。
「はい♡ はいっ♡ アタシはアンタのものっ♡ 中野二乃は、カミナの肉便器っ♡ なんでもしますっ、なんでも言う通りにするから、捨てないでぇ♡ ずっとそばにいてくださいっ♡ おねがい、おねがいだからぁ♡」
「よしよし、良い子だな、二乃……」
頭を撫ででやりながら、カミナは二乃の耳元で囁いた。
「じゃあ、このまま一緒に天国行こうぜ?」
「うん♡ うん♡ 天国イキたい♡ カミナと一緒にいく♡ 二人でいっぱいいっちゃうぅ♡」
「なら、オレにキスしろ。できるな?」
「うん♡ する♡ キスしたい♡ キスして♡ カミナぁ♡」
涙と鼻水を流してキスしてくる二乃を抱きしめ、カミナはピストンを始めた。高級ベッドの反動を活かして腰を浮かしたり引っ込めたりし、二乃のポルチオを何度も何度も刺激する。
その度コケティッシュな美少女が仰け反ってよがった。
「ああぁっ♡ ひっ♡ すごぉいっ♡ 湧くッ♡ 奥からなんか来るぅっ♡ こんなの知らないっ、怖いよおぉっ♡」
「けけ、怖かねえ、怖かねえよ、オレが一緒にいてやるからよ……!」
恐怖を訴える二乃を抱きすくめ、唇を奪う。舌を絡ませて唾液を交換しながら、また股間を密着させてクリトリスや小陰唇を刺激する。だが今度は、ペニス全体をぐるぐる動かす刺激も同時に加えた。
「う゛~~~っ♡♡♡ ん゛~~~~っ♡♡♡」
二乃は口を塞がれたままくぐもった悲鳴を上げた。手足がびくびくと震え、膣内が激しく収縮する。
カミナもまた、射精しそうになるのをぐっとこらえた。そしてまた激しく腰をグラインドさせる。
「はあああ♡ ああああっ♡ あーっ♡ あんあっ♡ やぁーっ♡ ダメェーッ♡ 死ぬうぅっ♡ 死んじゃうううぅぅっっ♡♡♡」
絶叫を上げ、二乃の体から力が抜けた。カミナにしがみついたまま脱力し、荒い息をつくばかりである。
そんな二乃を見て、カミナはニヤリと笑った。
「良かったか?」
「あん……やあ……聞かないでよぉ……も、死んじゃうかと思っちゃった……♡」
「お前は死なねえよ。オレよりずっと長生きするさ」
優しく髪を撫でてやると、二乃は嬉しそうに目を細めた。しかしすぐに何かに気づいたように唇を尖らせる。
「何よそれ……自分は先に死んじゃってもいいってこと? アタシに寂しい思いをさせようってわけ? 薄情者……」
「……ほれ、オレもイキてえんだ。ほれ、ほれ」
「う゛あっ♡ そっ、しょれダメっ♡ すぐっ、すぐきちゃうっ♡」
抱き合ったままグリグリと、またポルチオを責め立てる。
敏感になっているところにさらに強烈な快感を与えられ、二乃は全身をびくーんと跳ね上げた。
「おらっ」
「ひっ」
タイミングを逃さず腰を持ち上げさせ、ペニスが半分以上抜けたところで一気に落とした。
「おぐっ!?」
亀頭が奥の奥まで突き刺さった瞬間、二乃の腰は完全に砕けてしまった。女の洞が降参♡ もう降参♡ とばかりにきゅんきゅん締め付けてくる。
「あっ、あ、あっ、あっ、ああぁぁぁぁぁ~っ♡」
「おおっ」
その瞬間、カミナも絶頂を迎えた。二乃の一番深いところをめがけて、思いっきりぶちまける。
「おー、おー」
「あ゛っ♡ あ゛あ゙っ♡ 出てるっ♡ 熱いぃ♡ せーえきが入ってくるぅぅっ♡」
狂わんばかりの叫びを上げて、二乃は体を痙攣させた。最後の一滴まで搾り取るように膣が蠢き、ちんぽをきつく締め上げてくる。
カミナは二乃の体を抱きかかえ、しばらくそのままの体勢でいた。
「ふーっ、ふぅーっ、ふぅぅーっ……」
「ああ、出して、肉便器の二乃に、アンタの白いの、いっぱい排泄してぇっ……」
二人は息を荒げ、繋がったままでいた。お互いに腕を脇の下に通して、しっかりと抱きしめ合う。汗ばんだ肌を合わせ、体温を分け合っているうちに、徐々に呼吸が落ち着いてきた。
カミナは二乃の背中に回した手で、ぽん、ぽん、とリズムをつけて叩き、落ち着かせる。二乃もまた、カミナの腕の中でじっとしていた。
やがて汗で髪を頬に張り付かせた二乃が、おずおずと口を開いた。
「あの、ね。生意気言って、ごめんなさい」
消え入りそうな声で謝罪の言葉を述べる。カミナは無言で二乃の背中を撫でた。
「アンタに捨てられるかもって、ずっと不安で……本当に、ごめんなさい」
「いや……」
カミナとて、木の股から生まれてきたわけではない。自分がどれだけひどい仕打ちをしているかは理解している。だから二乃の耳元に顔を寄せ、そっと囁いた。
「オレは怒ってねーよ。ただ、ちょっと驚いただけだ」
「許してくれる……?」
「許す許す。お前のママごっこ、楽しかったぜ。おかげですっかりスッキリだ」
「本当……? 嬉しい……」
心から安堵したような声色だった。腕の力を強めると、甘えるように頬をすり寄せてくる。
「けけ……次は手コキとかも一緒にしてくれよ。女子高生ママの柔らかいお手々でシコシコしてもらうの、最高だろうなあ」
「ふふ、ヘンタイ……んむ……カミナ……♡」
「おい、名前……」
「あ…………許して、お願い……せめて二人きりの時は、名前で呼ばせて……お願いだから……お願い……お願い……」
「……」
切実な響きのある声だった。ここまで言われてしまっては仕方がない。カミナは溜息をつく。
「わかったよ。仕方ねえな……ただし、二人っきりの時だけな」
「ありがとう……♡ カミナ……♡ 好き……♡ 大好き……♡ なんでも……なんでもしたげる……ちゅむ……♡ アタシの全部で、カミナを幸せにしてあげるから……んむ♡」
キスされながらの、愛の言葉。たまらない気分だった。カミナ、カミナと連呼される事も心地よい。自分という存在が、これほどまでに求められるのは初めてだ。
戻ってきた一花たちが、ぶつくさ言いながら後始末をしてくれている間も、カミナは二乃とぴったりくっついて過ごした。
◆◆◆
貸し切り露天風呂の浴槽は、石造りで正八角形をしていた。なみなみと注がれた湯からは湯気が立ち上り、空気は湿り気を帯びている。
カミナと五つ子たちは、星空を眺めながら温泉に浸かっていた。五人の美少女に取り囲まれ、掛け流しの新鮮な湯に包まれ、カミナはご満悦である。じんわりと体の奥から疲れが染み出ていくような感覚は悪くないものだった。
(温泉がこんなに気持ちいいなんて、オレもいよいよジジイってわけだ……それに)
周囲を見れば、ぷかぷか、ぷかぷか、ぷかぷかと、湯にありがたいふくらみが浮いている。五人分の乳房だ。爆乳とは言いにくいが、最上級の巨乳が十個、浮力で浮かんでいる光景というのは、なかなかに壮観である。
(オレのために浮かべてくれてるわけだし、たっぷり堪能しねーとな)
そう思って手を伸ばすと、一花と二乃が積極的に胸を触らせてくれた。
四葉と三玖、五月は、探るような目つきで二人を観察している。
「ご主人様~♡」
「うふ、ご主人様…………♡」
「け、けけけっ」
両腕に二人を抱き、脇から手を回して乳房を撫でまわす。軽く揉み比べると、柔らかさやハリにわずかな違いがあるだけで、大きさも形もほぼ同じだ。遺伝子とはよくできているものである。
ふと思い出したように、四葉が声をかけてきた。
「ご主人様、ご主人様」
「なんだ、お前もパイオツ揉まれてえのか?」
「違いますよ。湯ごりって知ってますか?」
「ああ…………?」
四葉によると、この温泉は昔から「湯ごり」に使われてきたのだと言う。近くの有名な神社に参る際、温泉につかることで体を清めたのだそうだ。
「要するに、神様に会う前の儀式に使われる温泉ってことです!」
「お前、バカのくせに難しい言葉知ってんな」
「むっ、私は勉強苦手ですけど、雑学くらい教われば覚えられます」
「誰に聞いたんだよ」
「えーと…………あれ、誰だっけ? ま、とにかく! 明日は一緒にお参りに行きませんか?」
「行くわけねーだろ。バカも休み休み言え」
悪魔と契約した男が神社で願い事など、笑い話にもならない。
カミナは、よっこらせと立ち上がった。湯の中から、血管の浮き出た肉棒が現れる。それを見た女たちは一斉に目を輝かせた。
「さあて…………」
当然、カミナはここでもハーレムセックスを楽しむつもりだ。自分を取り囲む美少女肉便器たちを見渡し、舌なめずりをする。日はまだ落ちたばかり。夜は、まだまだ長いのだ。
(続く)