※この作品はR-18です。

原作崩壊のNTR小説   作:pace

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今回はNTRというよりBSS風味の話になります
誤字脱字、感想がありましたらコメントよろしくお願いします!

一周年記念としてお題箱で集めたリクエストからいくつか自分が選び、アンケートで読者が次に見たい作品を決める企画をしています!
期限は10月19日までで、その後アンケート用の作品をpixivに投稿するので見たい作品を選んでください!
R-18が規約違反の作品、R-18G以外の制限は特にないので気軽に送信してください!
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千年もの間、勇者ですら堕とせなかったエルフの魔法使いが十数年の若造に堕される話

 大陸の遥か北の果て、死者の魂が眠るとされる土地オレオールを目指して旅を続ける三人のパーティーがいた。かつて勇者ヒンメルと共に魔王を討伐したエルフの魔法使いフリーレンとその弟子フェルン、勇者パーティーの一員である戦士アイゼンの弟子である戦士シュタルク、勇者に関係する三人がパーティーを組んでいた。

 

 フリーレンはかつて共に魔王を討伐した勇者ヒンメルに再び会うためオレオールを目指しており、フェルンとシュタルクはそれに協力するため旅に同行していた。

 

 だが時には人助けや、フリーレンの魔道書集めのため寄り道をすることもあり、今回も旅の道中で途方に暮れていた男と出会ったのが始まりだった。男曰く渓谷の底には魔族が作ったとされる迷宮が隠されており、その奥には男性を悩ませる病を治す薬があるという噂を聞いたと語った。何年も旅をしてようやく見つけたが、結界に阻まれ立ち往生しているのだとうなだれていた。

 

 男は更に迷宮の奥には魔族が発明した変わった魔法が眠っていることも噂で聞いたと話し、興味を持ったフリーレンは詳しい場所の情報を得る代わりに、彼が求めている薬を持ってくるという取引を交わした。こうして一行は深い渓谷を降り、隠された迷宮の前に立っていた。

 

「ここがおじさんの言っていた迷宮か。確かに、場所を知らなければ絶対見つけられなかったな」

 

「言っていた通り、対人・対獣結界が張ってあります。かなり厳重に秘匿されていますね」

 

「うん、どうやら噂は本当らしいね。さて、そうなるとどんな魔法が眠っているのか楽しみだ」

 

 そう言うとフリーレンは結界を一部だけ解除し、三人は迷宮に足を踏み入れる。中はかつてフリーレンとフェルンが一級魔法使いの受験で踏破した零落の王墓に似た雰囲気があり、フェルンは自然と体をこわばらせてしまう。そんなフェルンをフリーレンは何時も通りの落ち着いた様子で諭した。

 

「大丈夫だよ、フェルン。試験の時みたいな魔物はそうそういないよ。それに今回はシュタルクもいるからね」

 

「ああ、前衛は任せてくれ。一匹も後ろに通さないぜ」

 

「……そうですね。頼りにしてますシュタルク様」

 

 臆病な性格から戦闘前は手が震えることもあるシュタルクが、力強く拳を握りフェルンを勇気付ける。勇ましく振舞おうとするシュタルクの姿に緊張がほぐれたのかフェルンは頬を緩める。そんな二人を見詰めるフリーレンの視線は彼等の親である様な表情であった。

 

 こうして三人は迷宮を進む道中、多種多様な罠、魔物やゴーレムに襲われたが、全て対応し次々と階層を進んでいった。その活躍には人間離れした頑強な体で前衛を務め敵を引き付けるシュタルクの奮闘や、一般攻撃魔法を極めたフェルンの速射も目覚ましかったが、やはり齢千年を超える魔法使いフリーレンの対応力がずば抜けていた。

 

 迷宮を守る様に放たれた魔物には特定の部位以外は魔法を反射する魔物、目にも留まらぬ速さで動く小さな魔物、ただひたすら強靭なゴーレムといった脅威が数多くあったが、いずれもフリーレンの何千年と培った知識と魔法によって打ち破られた。

 

 フェルンも彼女の弟子としてそう言った知識を教授されていたが、フリーレンの瞬発力とはまだまだ差があった。そして五層目に降りて魔物の気配が薄くなったので、三人は一息ついていた。

 

「ふぅ……魔物が多いな。フリーレンのおかげで何とかなっているけど、かなりキツいぜ」

 

「お疲れ様、シュタルク。ここからは魔物の数がぐっと少なくなると思うから、だいぶ楽にはなると思うよ」

 

「はい、下に行くにつれて魔物の数が少なくなってます。おそらく、最下層に魔物避けの結界が張ってあるからでしょうか?」

 

 フェルンの疑問にフリーレンは頷く。事実、一歩歩けば魔物が出た上の階に比べて下の階は魔物の数が激減しており、三人は適度な緊張感を保ちながらもゆるりと歩んでいた。そんな時、ぽつんと道端に宝箱が置いてあるのを三人は発見する。瞬間、宝箱に駆け出すフリーレンをフェルンは引き止める。

 

「フリーレン様、今 宝箱を判別する魔法(ミークハイト)を使いました。間違いなくミミックです」

 

「いや、でもねフェルン。万が一、億が一の可能性で魔導書の可能性があるんだよ、開けるべきだと思わない?」

 

「思いません。前にもそう言ってミミックでしたよね?」

 

「もう食われた後、助け出せば良くない?」

 

 フリーレンとフェルンが開ける、開けないと押し問答をすること数分、フリーレンの頑な態度に負けたフェルンは彼女を離してしまう。そしてフリーレンは魔導書だと確信した眼差しで宝箱を開く。

 

「暗いよー!! 怖いよー!!」

 

 フリーレンはミミックに喰われていた。フェルンは己の師匠を冷ややかな視線で見ていた。足をバタバタとさせるエルフの少女(齢千年)に呆れと憐れみを感じているような顔をしながらシュタルクはフェルンに小声で話しかける。

 

「フェルン、助けてやらないのか? あのまま放置はちょっと……見てて居た堪れないぜ」

 

「知りません。最悪、中から魔法を使えば助かりますから暫くあのままにしておきましょう」

 

「フェルンー!! シュタルクー!! 助けてよー!!」

 

 幾多の魔物を屠り葬送のフリーレンとまで恐れられる大魔法使いが、弟子に見捨てられもがく惨めな姿にシュタルクはつい助け舟を出してしまう。

 

「しょうがないなぁ。フリーレン、足を引っ張ればいいのか?」

 

「ん、いや逆に押し込んで。ミミックも生き物と同じく咥えた物を押し込まれると逆に吐いちゃうんだ」

 

「なるほど。よいしょ──えっ!?」

 

「……? 何かありましたか、シュタルクさま──!?」

 

 シュタルクはフリーレンの豆知識を受けフリーレンをミミックに押し込むと、逆に引っ張り込まれてしまう。そっぽを向いていたフェルンが異常に気がつくも時既に遅く、そこにはフリーレンやシュタルクはおらず、ミミックと認識されていた宝箱の影すら残っていなかった。

 

 ──────

 

 ────

 

 ──

 

「んお……あれ、ここは……?」 

 

「おはよう、シュタルク。何があったか覚えてるかい?」

 

「フリーレン……? 確か、俺たちおじさんが求めている薬を探しに隠れ迷宮に来て、それから……ミミックに喰われたんだ」

 

 シュタルクは気絶する直前の記憶を思い出し、辺りを見回し始める。扉や窓はなく、四方の壁や床にはびっしりと奇妙なポーズを取っている男女の絵が彫られていた。絵の下に彫られた文字からそれは様々な性交の型を刻んでいるのだと知る。そんな絵に加えて、部屋中に漂う甘い香り(……)も相まってシュタルクは気分が悪くなり頭を抱えてしまう。

 

 その他にも部屋には本棚や薬箱が置いてある他、食料や水もあり目算で二人なら一週間は生き延びれそうだった。そして自分は今、部屋の中央に鎮座するベットの上に寝かされていて、その端にフリーレンが座って本を読んでいたとシュタルクは認識する。

 

「天国、ではないよな。まだ死んじゃいないしな」

 

「うん、どうやらあのミミックはこの部屋に通じていたみたい。この迷宮を建築した魔族は人間の生殖活動に並々ならぬ興味があったようで、ここはその実験室」

「この迷宮の主である魔族はもうかなり前に死んだか、この迷宮を放棄したけど、迷宮のトラップはまだ動いてたみたいだね」

 

「生殖、人間の生殖に……? 変わった魔物だなぁ」

 

 フリーレンの発言にシュタルクは聞き間違いかと何度も呟いてしまう。奇特な魔族もいるんだなという思いの言葉にフリーレンは頷き肯定すると、手に奇妙な液体の入った瓶を片手に会話を続ける。

 

「この部屋は男女を閉じ込めて、強制的に性行為をさせるための部屋らしい。その為に部屋には様々な魔法が施されているみたいで、この魔法薬もその一環みたい」

 

「それって、おじさんが探していた物か?」

 

「多分ね。本には精力を増強し、勃起障害を治す薬と記載され男を悩ませる病を治す薬とも書いていたよ」

 

「おおぉ……なら後はここから出るだけだな。そういえばここって扉がないみたいだけど、どうやって出るんだ? 魔法でこじ開けるとか?」

 

 図らずも探していた薬を入手し、後は脱出するだけだとシュタルクは楽観的な発言をする。フリーレンなら何か策があるんだろうと期待を込めた眼差しで見るが、フリーレンはシュタルクの疑問に対して沈黙を貫いた後、淡々と語り始める。

 

「実はこの部屋には結界が張ってあるんだけど、これがかなり強力でね。七崩賢の不死なるベーゼという魔族に閉じ込められたことがあるんだけど、それと同等だ。解除には一週間以上は掛かるだろうね」

 

 七崩賢、かつて魔王直下の魔法使いとして人類に多大な被害を出した七人の大魔族である。北側諸国を中心に大陸の要所を支配していた人類にとって最大の脅威であった。そんな人知を超越した魔法を操る者を打倒したフリーレンでもこの結界は難敵だと語った。

 

 フリーレンと一緒なら大丈夫だと安心していたシュタルクは、ようやくここに閉じ込められたことが深刻な事態だと受け止めた。

 

「まじか、フリーレンでも厳しいのか。俺達だけじゃ無事に脱出するのは絶望的ってことか? 外にいるフェルンの助けを待つしかないのか……」

 

「いや、脱出するだけなら方法はあるんだ。私とシュタルクが性交すれば部屋からすぐに出れるみたい。結界を強力にした代償なのかな? まぁ脱出しても上の階層で始末したんだろうね」

 

 フリーレンの突拍子もない発言にシュタルクは時間が止まったかのように静止してしまう。 当の本人であるフリーレンは大胆な発言をしたにも関わらず平然としており、考察を進めていた。

 

 暫くしてからフリーレンは静止したシュタルクの体を揺すり起こそうとする。束の間の静寂、正気を取り戻したシュタルクは声を荒げてしまう。

 

「俺とフリーレンがエッチなことを!? それは、無理だろ。フリーレンのことをそんな目で見たことないし、それになぁ……」

 

「凄い失礼な視線を感じるよ。はぁー……このままだと餓死するしか道はないからヤるしかないよ。ほら早く服を脱いで、男性器を勃起させて」

 

 今まで仲間としか思っていなかったフリーレンに欲情するなどシュタルクは不可能だと口にしてしまう。更にシュタルクの視線はフリーレンの全身を見るように上から下に向ける。小柄で貧相な体格はシュタルクの思い描く女性らしさとは真逆で、より一層シュタルクの気を削いでいた。

 

 シュタルクのデリカシーのない視線や発言に、フリーレンは心なしかやや態度が冷たくなると手早く済ませようと強引にシュタルクの服を脱がそうとする。

 

「急にそんなこと言われても! ちょっ、脱がすのはやめて!! ん、あれ……? なんだ、これ……はぁ、はぁ……なんか部屋、熱くないか?」

 

「シュタルク? どうかした……あ、そういえばこの部屋に香る匂いって──」

 

 ズボンを脱がそうとするフリーレンにシュタルクは無理だと抵抗する。激しく体を動かし、声を張り上げたシュタルクは息を荒げていた。次第にシュタルクは自身の体調が変化するのを感じる。それはフリーレンを見ていると強まり、動悸が早くなるような気がした。心なしか室内の温度が上がったような気もしていた。

 

 そんなシュタルクの急変にフリーレンは部屋に仕掛けられたある魔法について思い出すが、シュタルクはその言葉を遮るように話し始める。

 

「……よく見ると、フリーレンってめちゃくちゃ可愛いな。髪もさらさらとして雲みたいな純白で凄い綺麗だ。小柄な体もぎゅっと抱きしめたくなるような……おっぱいも、大きければいいわけじゃねぇよな、何で気がつかなかったんだろう……」

 

「……ここまで効くんだ、発情する香りの魔法。私にあまり影響がないのはエルフだからかな。これなら勃起するのも……ん、テントみたいになってるね」

 

 シュタルクは部屋に仕掛けられた発情作用のある魔法の術中に嵌ってしまい、フリーレンに発情してしまっていた。シュタルクの眼はフリーレンだけを見ており、ズボンには大きなテントが張られていた。惚けたシュタルクにこれ幸いと、フリーレンはシュタルクのズボンを脱がすとぶるんっと音が鳴るかのようにシュタルクの肉棒が露になる。

 

 千年以上生きるフリーレンも初めて生で見る勃起した男性器に、日頃から澄ましていることが多い彼女も生唾を飲み込み目を見開いていた。そして、学術的な興味からかフリーレンはシュタルクの肉棒をしげしげと眺め始める。

 

「……へぇ、これが勃起した男性器なんだ。本で見るよりグロテスクだね。フェルンがちっさって言っていたけど十分大きいように見えるよ」

 

「あまり見ないでくれよぉ、恥ずかしい……」

 

「脱がなきゃできないでしょ? 服が汚れると後が面倒だし、シュタルクも全部脱ぎなよ」

 

 そう言うとフリーレンは異性の前だと言うのに恥ずかしがる素振りを微塵も見せず服を脱ぎ始めた。彼女が常日頃から来ている純白の上着とスカートがベットに落ち、後には雲のように白い髪を左右で纏め、色白の素肌に黒のタイツを履いたエルフの少女がいた。その身体は小柄で薄く、女性らしさとは真逆であったが、ツンと立つ桜色の乳首や一点の穢れもない純白の肌は目の前の雄──シュタルクの劣情を誘った。

 

 裸体を男にガン見されても落ち着きを払ったフリーレンに対して、シュタルクは今で感じたことのない感情の奔流からその顔は険しいものになっていた。元来、シュタルクはアイゼンの元で育った環境もあり、異性と接する機会が少なく性に対する意識が年齢の割りには低いのだが、恋煩いの魔法によりその感情は急速に高まっており、フリーレンの裸体を見て一気に性欲が覚醒していた。

 

「えっちすぎるっ……!! フリーレン、フリーレン!!」

 

「んっ……! シュタルク、ちょっと乱暴すぎだよ」

 

「ご、ごめん……自分でも抑えられなくて」

 

 感極まったシュタルクはフリーレンを押し倒してしまう。小柄なフリーレンを覆うようにシュタルクが上に被さると、自然と顔は近くなり二人は相手の顔を間近で見つめあう。そして自然な流れでシュタルクは顔をフリーレンに近づけ、キスをしようとするが寸前で留まる。

 

 何かを思い出したかのように止まったシュタルクをフリーレンはじっと見ていたが、暫くすると小首を傾げ問いかける。

 

「ん、キスしないの? 壁に彫ってあったけど性交を盛り上げるのに必要なんでしょ?」

 

「いや、フリーレンは気にしないのか? 俺とキスするの。 その、勇者ヒンメルやフェルンのことが気になって……」

 

「ん? その二人が気になるとキスが出来ないの?」

 

 シュタルクが何を気にしているのか分からないとでも言うようにフリーレンは疑問を投げ返す。シュタルクはヒンメルとフリーレンがそういう関係だったんじゃないかと思っていたが、エルフであるフリーレンは恋愛感情や生殖本能が格段に低く、10年連れ添ったヒンメルも例外ではなかった。

 

 加えてシュタルクは初めてのキスを前にして何故かフェルンのことを思い出してしまう。するとフリーレンに対して昂っていた感情がスーッと冷めていくのを感じ、伴って雄々しく勃っていた肉棒は萎れてしまっていた。それを見たフリーレンは面倒そうに両手をシュタルクの首に回した。

 

「シュタルクがやりづらいなら私からするよ。ほら、リラックスして……」

 

「えっ──んっ!?」

 

 フリーレンはシュタルクの自身の方に寄せると、己の顔も寄せて唇を重ねる。シュタルクは初めてのキスに驚き戸惑っていたが、フリーレン自身も初めてのキスであった。だが、ご丁寧に壁に彫られた性技の中にはキスの部分もあり、フリーレンはシュタルクが起きるまで読み込んだことで熟練の域に達していた。一瞬だけ抵抗するが、キスによってシュタルクは再び発情してしまい目の前の女に心を奪われてしまう。

 

「「んつ、ぁむ、ちゅぅ、ちゅぅっ……ぷはぁっ!」」

 

 フリーレンは自身の小さな舌をシュタルクの口内にねじ込むと彼の舌に絡ませる。互いの体液が啜りあうように交わらせ、さしものフリーレンにも変化が現れていた。発情する香りの魔法に掛かった者の体液は、香りの数十倍以上の発情作用があり、エルフであるフリーレンにも効果が及ぼされしまったのだ。シュタルクがキスに呆けているとフリーレンは突然、唇を離した。

 

 シュタルクは何事かとフリーレンを見ると、先程まで平常心だったフリーレンが荒々しく息を吐き出し、真っ白な肌が赤々と染まっていたのだ。フリーレン自身も何が何だが分かっていないようで、シュタルクはフリーレンの肩に触れ容体を問うた。

 

「ぁっ……♡ 何、これ……♡ ふぅ、ふぅ、体が熱い……これが発情……?」

 

「フリーレン、大丈夫か……?」

 

「あっ♡ シュタルクぅ……♡」

 

 熱く息苦しそうに吐息を出すフリーレンにシュタルクは声を掛けながら触れると、敏感になっていたのかフリーレンは体を身を震わせて反応させる。普段の抑揚のない声とはまったく違う、艶のある声に驚きシュタルクは手を離そうとするが、フリーレンはその手を掴むとシュタルクを蕩けた視線を向ける。

 

「発情する香りの魔法、こんな感じなんだね……風邪の時みたいに頭がボーっとして、シュタルク以外のこと考えられない……♡」

 

「ッ……フリーレン!」

 

 最早、二人を止める枷は砕け散ってしまった。シュタルクは仰向けになっているフリーレンの脚を広げると、彼女のお気に入りのタイツを破り秘部に露出させる。秘裂からは蜜液が垂れておりシュタルクを何時でも受け入れられる状態であった。

 

 初めて見る女性の秘所にシュタルクは荒々しく息を吐き出し凝視してしまう。血走るほどじっくりと見て、辛抱たまらなくなったシュタルクはおずおずと己の肉棒をフリーレンにあてがう。どちらともなく唾を飲み込む音が部屋に響く。

 

「ふぅー……フリーレン、挿れるぞ」

 

「いいよ……♡ シュタルク、きて……♡」

 

 発情しているシュタルクの頭からは先程言っていたこと等は掻き消されており、そこにフリーレンの誘惑を受けてしまったら後は進むだけだった。未だどんな雄も踏み入れられなかったフリーレンの秘所にシュタルクの肉棒が侵入せんと突き立てられるが、フリーレンの秘されし宮殿を守るかのように張られた結界(まく)が行手を阻む。

 

 しかし、強靭な肉体と精神を合わせ持ち、発情したことで飽くことなく快楽を求める戦士シュタルクを止めることは叶わず、じわり、じわりと力強く進む肉棒はついに膜を突き破る。シュタルクは千年の間、かの名高き勇者ですら破ることが出来なかったフリーレンの処女を散らした。

 

「ぁっ──! 挿ってるっ……シュタルクの熱いのぉ……!」

 

「っ! だ、大丈夫かフリーレン! 一回、抜く──」

 

「問題、ないよ。痛みなら僧侶の魔法で和らげるから、好きに動いていいよ……♡」

 

 心配するシュタルクの耳元でフリーレンは、熱い吐息と共に媚びるような甘ったるい声で彼を促す。シュタルクが知るフリーレンらしくない、娼婦のような淫靡な声はシュタルクの脳を犯し尽くし、彼を一匹の雄へと変貌させる。

 

 処女膜を貫通して止まっていた肉棒は更に前へ進むと、フリーレンの聖域である子宮をノックする。その衝撃はフリーレンにとって未知の感覚だったようで、平時や戦闘中にも出したことのない声を腹から絞り出した。

 

「ッ────z____♡♡♡ あッ♡ はぁぁッ♡ なにっ♡ このかんかくぅ♡」

 

「フリーレンってそんな声も出せるんだ……もっと聞きたいっ!」

 

「ッ~~~~まっ、まってしゅたるくぅ♡ あぅ♡ はぁっ♡ だめ……っ!」

 

 シュタルクはフリーレンのか細い制止の声を振り切って腰を突き動かす。天井に彫られた絵に倣いゆっくりと限界まで引いてから突いたり、速く細かく突いたりと緩急をつけながらフリーレンの膣を解きほぐす。同時にシュタルクは口や手を使いフリーレンに更なる快楽を与える。

 

 手はピンと立っている小ぶりな胸を揉みしだき、乳首を弄るのに使われ。口はエルフ特有の長耳をしゃぶりながら、愛の言葉を囁く。真っ白な肌はシュタルクの熱烈な行為に火照り真っ赤になっていた。

 

「ふぅ、ふぅ、フリーレン……好きだ、大好きだ。死ぬまで一緒にいたい……結婚してくれ、フリーレン!」

 

「な、なにいってるのぉ♡ そ、それはぁっ♡ まほうのせいだよっ♡ んんっ♡ わたしのこと、くそばばぁとかぁ、おばあちゃんってぇ、いっていたのにっ……あんっ♡」

 

「そのことは本当にごめんよ。今まではフリーレンがずっと遠い人だと思ってたから……けど今は違う、フリーレンが一人の女の子だって分かったんだ。俺、本気でフリーレンのことが好きなんだ」

 

 シュタルクはフリーレンに愛撫や睦言で悶えさせながら愛の告白を行う。真剣な眼差しにフリーレンはたじたじになるが魔法のせいだと、普段のシュタルクは自分のことを年寄り扱いしていただろうと根に持っていたことを口にする。だが、シュタルクは物ともせず、自分よりひと回りもふた回りも年上のフリーレンを女の子として見ていると告げる。

 

 これにはフリーレンも動揺が顔いっぱいに溢れて、破顔したかのように表情が崩れる。今まで見たことのないフリーレンの様相にシュタルクは、勇者も知らないであろう一面を引き出することが出来て、この顔を独占している優越感や喜びで胸がいっぱいになっていた。一方のフリーレンは尚も魔法のせいだとシュタルクに指摘するが、どこ吹く風であった。

 

「~~ぅぅっ♡ だ、だからそれはまほうのせい──ひゃぁっ♡ しゅたるくっ♡ うごかないでっ♡」

 

「ふぅー……魔法が切欠なのは事実だろうけど、もうフリーレンを好きになっちゃったのは変えられないよ。旅が終わったら、一緒に師匠のところまで挨拶しに行きたいな」

 

「はぁっ♡ はぁっ♡ そもそも……くぅ♡ あぁぁ♡ わたしが、しゅたるくのこいびとになるって、きまったわけじゃないでしょ……?」

 

 発情しきったシュタルクの未来計画に、フリーレンの至極まっとうな発言が刺さる。既に付き合っているような感じで喋っていたシュタルクは、急停止するとフリーレンに恐る恐ると自分のことをどう思っているのかを尋ねる。その姿は先程までのいけいけな態度とは打って変わって心の底から驚いた表情であった。

 

「えっ。ふ、フリーレンは俺のこと嫌いなのか?」

 

「んっ、それは……嫌いじゃない、むしろ好きな方だけど──あぁぁっ♡ しゅたるくぅ♡ またかってにぃ、うごいてぇっ♡」

 

 シュタルクの問いかけにフリーレンもまた憎からず思っていることをさらけ出すと、シュタルクは嬉しさから急に動いてしまいフリーレンは最奥を突かれて嬌声を漏らしてしまう。そこからはシュタルクの独壇場であった。

 

 両思いであると受けとったシュタルクは、発情し性欲に取り付かれた頭脳でフリーレンが最も快楽を感じる場所を探すように突きまくった。痛みではなく快感という未知の衝撃に、フリーレンは逃げようと体を動かすもシュタルクは彼女の細い腰を両手で掴むと、勢いよく肉棒で膣中を貫き通す。幸か不幸か、突いた場所はフリーレンの一番の弱点(Gスポット)だった。

 

「お゛ッ~~~♡♡♡ う゛ぁッ♡♡ ぁッ~~♡」

 

「っ! ここが、フリーレンの一番気持ちいいところか……ふッ!」

 

「や゛ッ♡ ぐりぐりぃ♡ しないでぇっ♡ あ゛ッ♡ んぅ♡」

 

 シュタルクはフリーレンのGスポットを突きながらも、合間にフリーレンの最奥である子宮を突き二種類の快楽を用いてフリーレンを喘がせていた。常日頃から冷静沈着、泰然自若な彼女であったが、シュタルクの怒涛の攻めに息も絶え絶えであった。そこには葬送のフリーレンと謳われた偉大な魔法使いはおらず、雄の興奮を煽るように喘ぎ続ける淫らな雌がいた。

 

 真白のエルフが奏でる嬌声を背景に幾度目かの抽送を繰り返すと、シュタルクの肉棒に変化が生じる。フリーレンの臍を押し上げるように挿入された肉棒が小刻みに震え始めたことで、両者共に射精が近いことを察してしまう。

 

「フリーレン! そろそろ射精そうだ……!」

 

「んっ♡ ぐぅっ♡ はぁっ♡ はぁぁっ♡ しゅたるくっ……しゅたるくぅ♡」

 

「くっ……! 射精るっ……!!」

 

 本来であれば膣中で射精など言語道断であったのだが、快楽と発情をもたらす香りによって思考がまともではなくなったフリーレンは更なる快感を求めてシュタルクを求めてしまう。彼女の膣壁がシュタルクから精を搾り取ろうとするかのように痙攣し始め射精を促す。

 

 そしてシュタルクは息を大きく吸い込み、最後の一押しをフリーレンの最奥に叩きつける。瞬間、フリーレンの視界に星が点滅するかのような激しい快感を享受すると、一気に膣壁がシュタルクの肉棒を絡め取る。子宮との接触と膣壁の拘束によってシュタルクは濃縮された精をついに解放した。

 

「あ゛ッ────z____♡♡♡ で、でてるぅ♡♡ しゅたるくのぉ、あついのぉ♡♡♡」

 

「ふっー、ふぅー、フリーレン……ッ!」

 

 いままで以上の快楽、絶頂によってフリーレンは無我夢中でシュタルクに強く抱きつく。それはシュタルクの体に引っかき傷をつくるほどに激しい抱擁だった。ぐりぐりと塗りたくるように子宮口に押し付けられる亀頭、誰の番なのかを刻み付けるかのように己の中を満たす熱源にフリーレンの情緒は常軌を逸していた。

 

 一方のシュタルクもフリーレンを強く抱きしめ返し、放出した精液が外に漏れないように彼女の子宮に突きたて続ける。脈動するかのように放たれる精液は既に子宮内をシュタルク色に染め上げていたが、突き立てられて肉棒により漏れ出すことが出来ず膨らみ外からは妊婦のようになってしまっていた。

 

「ふぅー……フリーレン」

 

「あっ、しゅたるくぅ……んちゅぅ♡ ちゅっ♡ んぁむ♡ れろぉ♡ れるぅ……♡」

 

 シュタルクは快楽で惚けていたフリーレンに顔を近づけると、フリーレンも自然と顔を近づけあい唇が交わる。二人のキスは一回目より激しさを増し、舌が絡ませあいながら互いの唾液を交換したり、背に回していた手が恋人繋ぎになるなど脱出するための性行為という一線を超え、恋人同士の密事へと変貌を遂げていた。そして彼等がキスを終えたと同時に射精も収まり始める。絶頂で発情が幾分か解消されたフリーレンは気怠げに口を開く。

 

「ん、はぁぁっ……♡ 射精、終わったみたいだね」

 

「ふぅー……そう、だな。けど──」

 

「まだ、足りない……違う? そんな状態じゃフェルンと合流できないよね。 仕方ないからシュタルクが満足するまで、付き合うよ……♡」

 

 既に脱出するための条件は満たしていたが、シュタルクの肉棒はいまだに雄々しく起立しており、シュタルク自体もまだ足りないといった表情を浮かべていた。それを見たフリーレンは仕方ないと口では言うもののその表情は何処か嬉しげに口元が緩んでいた。シュタルクは延長戦に喜びを隠せず、フリーレンに愛を告げる。

 

「フリーレン! ありがとう! 大好きだ……!」

 

「ん♡……部屋から出たら、そういうことは気軽に言ったら駄目だよ……♡」

 

 こうしてフリーレンとシュタルクの密事は食料が限界を向える一週間寸前まで、愛を育んだ。

 

 ──────

 

 ────

 

 ──

 

 フリーレンとシュタルクがエッチなことをしないと出られない部屋に閉じ込められてから五日が過ぎようとしていた。初めこそ魔法によって発情を促され関係を持っていたが、二日が過ぎた頃は既に魔法への耐性が両者とも出来上がっており脱出するのは何時でも可能だった。が、尚も部屋に留まっているのはそういうことだった。

 

 フリーレンもシュタルクも性交による快楽の虜になってしまっており、この数日は部屋の壁に彫られらた様々な前戯や体位を試していた。今朝はフリーレンの騎乗位から始まっていた。フリーレンは発情魔法が解けたことで、この部屋に到る以前のすました顔をしていたがその頬は赤らんでおり、抜ける寸前まで腰を浮かすと勢いよく腰を下ろしたり、子袋にシュタルクの我慢汁を塗りたくるように押し付けたりと、シュタルクとの性交に興じていた。

 

「んっ♡ あっ♡ これ、いいね……♡ 自重もあって、シュタルクのがより一層感じる……♡」

 

「くぅっ……! フリーレン、もう出そうだ……っ!」

 

「ふぅん♡……今までとは逆の立場だね、シュタルク♡ んーもう少し堪能していたかったけど……もうお昼だし、一回出しちゃおうか」

 

 シュタルクはフリーレンの抜群の腰使いに為す術もなく、射精の懇願をしてしまう。その言葉にフリーレンには前日まではイかされるだけだったのに対して、今日はイかせる立場になったことによる愉悦の笑みが浮かんでいた。

 

 フリーレンとしてはもう少し焦らして堪能しようと思ったが、お腹も減ってきていたので休憩がてら射精させることに。思い立ったフリーレンはラストスパートとして短い間隔で抜き挿しを行い始まる。それはケダモノのように荒々しく、激しい腰によるストンピングであった。

 

 本日何十回目の射精を今か今かと待ち望み、雲のように透き通る美麗な白髪や、目の前の雄によって精が詰め込まれぷっくりと浮かんだお腹を振り乱す艶美なエルフの雌にシュタルクは我慢の限界を迎えてしまう。

 

「ふっ♡ ふぅ♡ しゅたるく♡ いつでも、いいよぉ……♡♡♡」

 

「くぁっ……! フリーレン、エッチすぎるだろっ! もう出る……ッ!」

 

「ふぅ……あ゛っ♡ ぁぁッ~~~♡♡♡」

 

 そして文字通り一心同体であるかのように、シュタルクの射精に合わせてフリーレンは最後に腰を強く下ろした。瞬間、溢れる出す白濁とした快楽の奔流、幾度と感じても成れぬほどの快感にフリーレンは絶頂の嬌声を上げるながらシュタルクに倒れこんでしまう。自然と二人は絡めあっていた手の力も強くなった。

 

 膣内を焦がすかのような熱い射精の余韻に浸りながら、シュタルクとフリーレンはついばむかのようにキスを繰り返す。全身が繋がるこの瞬間、二人はたまらなく好きだった。そして、長い長い射精が終わるとフリーレンとシュタルクはキスを終える。

 

「はぁっ……♡ んん、そろそろお腹も減ってきたし休憩にしようか」

 

「ああ、そう言われると俺も腹が減ってきた気が……食料もかなり少なくなってきたなぁ」

 

「そうだね。この食事が終わったら脱出しようか。流石にこれ以上、留まるわけにはいかないからね」

 

 フリーレンは部屋の隅に置かれていた、ゴトッと音が鳴るほど硬いパンをシュタルクに差し出しながら言った。露骨なまでに顔に残念だという気持ちが浮かぶシュタルクを横に、フリーレンは硬いパンを黙々と食べ続ける。

 

 シュタルクは無意識に、フリーレンの肩に回していた手で胸を揉み、乳首を捏ねくり始める。この部屋に来る以前は大きいからこそおっぱいだと思っていた男であったが、フリーレンと交わるにつれてこの慎ましい胸が最高だとシュタルクは意識を改めていた。シュタルクの胸攻めにフリーレンは小さく声を上げると、その手を優しくつねる。

 

「んっ♡ シュタルク、食事中はダメって言ったよね」

 

「そうだけど、部屋から出たらもう触る機会がなくなると思うと……つい。外に行く前にもう一回だけ、だめかな?」

 

「そう言って昨日もつぶれるまでヤったでしょ……んっ♡」

 

 シュタルクはフリーレンを抱き寄せながら、胸を弄る腕とは逆の腕でフリーレンのおへそ、特に子宮の上の部分を優しく撫で始める。この五日間でシュタルクはフリーレンの性感帯をいくつか見つけており、ここもその一つであった。更に追い討ちを掛けるようにシュタルクはフリーレンの耳を甘噛みしながらフリーレンに求愛する。

 

「フリーレンと最後にもう一回だけ、愛し合いたいんだ。ダメかな……?」

 

「ぅっ~~~♡ い、一回だけだけからね。 それ以上したら、魔法で気絶させても──むぐぅっ……♡」

 

 胸、耳、へそ。フリーレンは性感帯を弄られながら、シュタルクにお願いされると何故だか断れないようになっていた。内で燻っている性への欲求もあるだろうが、幾度となく交わったことでフリーレン自身にもシュタルクに信頼以上の何かが芽生えていたからに違いなかった。フリーレン自身はまだこの感情について自覚しきれていなかったが。

 

 そしてシュタルクはフリーレンの許しが出るや否や、彼女の唇を奪った。そして舌を互いに伸ばしあい唾液を交換する、二人が性交を始める前のルーティーンである。この段階になるとフリーレンの思考もどれだけシュタルクと自分を気持ちよくさせるかに移っており、その顔は目の前の雄以外には一生見せないであろう蕩けた雌のそれであった。

 

 結局、シュタルクとフリーレンの性交は一回で終わるはずもなく、脱出したのは食料が全てなくなった七日目のことであった。

 

 [newpage]

 

 フリーレン様とシュタルク様が姿を消してから、七時間。私──フェルンは迷宮の一室で体を休めていた。魔力を限界まで抑え、魔物に見つからないように迷宮を進むのは骨が折れ、時折見つける空室で体を休めながら最下層を目指していた。だが、片時もフリーレン様とシュタルク様が消えた光景が頭を離れることはなかった。

 

 私の忠告を無視して罠に掛かったフリーレン様にちょっと意地悪をしようと無視をしてみようと思い目を離したら、フリーレン様だけでなくシュタルク様まで私の前からいなくなってしまった。

 

 その時の私の動揺は筆舌には語りがたいものだった。敬愛する師匠が、信頼し意識していた仲間が忽然と消えたのだから当然の反応だった。不幸中の幸いであったのは周囲に魔物がいなかったこと。あの状態ではシードラッドにすら殺されていたかもしれない。幾度と二人との思いでが脳裏を過ぎる中、私はフリーレン様から教えられて迷宮での心得を思い出し、気持ちを切り替える。

 

(落ち着いて、状況を整理しよう。あのミミックもどきは何だったのか、それから考えよう。侵入者を排除するトラップであるなら、そのまま噛み砕いたり、消すにしても人間相手なら一部でもいいのに全身を消すのは非効率的なような気がする……移動させるためのもの?)

(だとしたら、どこに移動させたのか? 空間転移の魔法ならおてあげだけど、落とし穴のような魔法だったらおそらくは下、迷宮の最下層に移動させられた可能性がある)

 

 そもそも仮定が間違っていてミミックもどきは全身を消失させる罠でフリーレン様やシュタルク様は既にこの世にいないという可能性も浮かんだが、それは無視する。この迷宮の全てを見るまでは二人が死んでいる可能性など一欠けらも信じない、そう心に強く誓ったのだ。

 

「……よし、行こう」

 

 私は立ち上がると魔力を抑えながら部屋を出る、魔物を避けながらだったので鈍い進行だったが、ようやく最下層への階段が目と鼻の先まで来ていた。私は曲がり角で階段の方に曲がろうとすると、階段を上がる足音が迷宮に響いた。魔物かと思った私は曲がり角で待機する。

 

 だが、足音は魔物のそれより人間ひいては靴の音であり、聞き慣れた音であった。私は曲がり角から顔を少しだけ覗かせ、下から現れた人影を確認すると思わず飛び出す。

 

「フリーレン様!! シュタルク様!!」

 

「フェルン! ここまで来てたのか!」

 

「やっぱり、今のフェルンなら一人でも最下層まで来れると思ったよ……途中で切り上げて正解だったね」

 

 階段を上がってきたのは、紛れもなくシュタルク様とフリーレン様であった。過去に遭遇した死者の幻影を見せる魔物の可能性も考えたが、辺りに霧が出ていないこと、何よりこれまで旅をしてきた二人だからこそ本物であるのは容易に確信できた。

 

「本当に良かったです……二人が無事で」

 

「心配させてごめんね、フェルン。次からは慎重に宝箱を開けるよ」

 

「そこで今後止めるって言わない辺り生粋の魔導書マニアだなぁ」

 

 申し訳なさそうにしているが、魔導書を探すのは諦める気がさらさら無いフリーレン様に私とシュタルク様は苦笑いをしてしまう。でもそうじゃなきゃフリーレン様らしくないと私は納得してしまう自分がいた。そんな中、私はシュタルク様達の方から何やら青臭い臭いを感じ思わず口に出してしまう。

 

「シュタルク様……その、かなり臭いますね。何の臭いですか? こんなに臭いの初めてです……」

 

「えっ、あぁぁ、いやーなんだろうなぁ……いや、まぁ一週間近く閉じ込められてたからな。こんな臭いになるのも仕方ないような……」

 

「一週間……!? 本当ですかフリーレン様? 私からするとまだ七時間しか経ってません」

 

「本当だよ。私とシュタルクは一週間ほど下の部屋に閉じ込められていたよ。空間魔法で時差が生まれていたんだね」

 

 それから私は消えた後のことをフリーレン様に尋ねた所、最下層の一室に一週間近く閉じ込められたそうで私は驚愕する。私の認識では二人が消えてから七時間した経っていないのだが、どうやらこの迷宮を作った魔族は空間を操る魔法を極めていたらしく、転移させるミミックや二人が閉じ込められた部屋も空間を操る魔法によって作られていたとフリーレン様は解説する。その後はシュタルク様と協力して脱出して今にいたるらしいが、私は少しひっかかる部分があった。

 

「その魔族は人を捕らえて何がしたかったのでしょうか。研究のためとかですか?」

 

「……そうだね。ここの魔族は人間の生態(……)に興味があったみたいでそれを観察するため捕らえていたそうだよ」

 

「なるほど……黄金卿のマハトやソリテールと似たことをしていたのですね」

 

 私はかつて対峙した二人の魔族を思い出す。その二人も人間に興味を抱き各々の方法で人間を知ろうとしていた。この迷宮の主である魔族もそうだったのだろうか。ふと、シュタルク様の様子がどこか落ち着きのないように見えたが気のせいかと思い私は見過ごしてしまう。

 

 というより再会した時から気になっていたが、消えた後の経緯を聞くのを優先してスルーしていた疑問を優先してしまう。

 

「フリーレン様……その、何故シュタルク様にお姫様抱っこをされているのですか? 足を挫いたりしたのですか?」

 

「いや足は挫いていないけど、ちょっと今は動きづらくてね。誰のせいだろうね、シュタルク?」

 

「待ってくれ。俺だけが悪いみたいな雰囲気だけど、フリーレンも大概だぞ。あんなに──むぅぐぅ……! ほっぺたをひっぱらないでくれよぉ」

 

 そう階段を上がってきたシュタルク様はフリーレン様をお姫様抱っこで運んでいたのだ。もしかして足を挫いて歩けないからと思い尋ねたが、フリーレン様曰く違うらしく私はますます意味が分からなかった。何故動きづらいのか、運ぶのであったら背負うでもいいだろうに何故お姫様抱っこなのか、何よりフリーレン様とシュタルク様の距離感が今までとは明らかに違った。

 

 現に目の前ではフリーレン様を抱っこしたままシュタルク様は至近距離で話しており、シュタルク様が言い訳をしようとするとフリーレン様はシュタルク様の頬っぺたを引っ張り口止めをしていた。二人にとっては何気ないやり取りだろうが、私にとっては初めての光景だ。言い合う彼等の目には私は映っていなかった。思わず手で頭を押さえてしまう。

 

「私はあくまで、早く終わらせるためやったに過ぎないよ。後一回、もう一回ってゴネたのはシュタルクの方だよ」

 

「確かにそうだけど!! フリーレンだって離してくれなかったし……」

 

「まぁ確かに私も夢中になってたのは否めないけど、シュタルクのがっつきも凄かったからね──」

 

 何よりフレーレン様の目がここに来た当初とまるっきり別物であった。自分がそうだからそこ分かるのだ。──フリーレン様はシュタルク様に惹かれているのだろう、彼女の目にはシュタルク様以外映っていなかった。

 

 そしてシュタルク様も同様であった。彼に目もフリーレン様を見ており、私のことなんて目に映っていなかった。二人のじゃれあいは心身共に疲れきった私には目の毒で、私は思わず壁にもたれ掛かってしまう。

 

「ぅっ……」

 

「フェルン? 大丈夫か、どこか具合が悪いのか!?」

 

「シュタルク、フェルンのとこまで動いてくれる? んー……女神様の魔法で見たところ病気じゃないね。ただの疲労かな」

 

「そりゃ、そうか。ここまで一人で来るのは心身ともに負担が大きいから、疲労で倒れもするよな。どこか休める場所はないかな」

 

 体の力が抜け壁にもたれた私を見て、シュタルク様とフリーレン様は体調を気遣ってくれたが、私が壁にもたれ掛かったのは疲れより二人が原因とは言えなかった。

 

 何時だかのようにおでことおでこで私の熱を測るフリーレン様。昔から全く変わらない人だったのに、この数時間でまるっきり別人のように感じてしまう。私はフリーレン様から目を逸らしてしまう。

 

「疲れてたのに気付かなくてごめんねフェルン。この階で休める場所がどこにあるか知ってる?」

 

「いえ……安全そうな部屋はこっちにあります」

 

「曲がり角のすぐそこか……よし、疲れているだろうからフェルンは俺が運ぶよ。フリーレンそろそろ降りてくれよ」

 

 私が来た場所に指を差すとシュタルク様はフリーレン様を降ろして私を背負おうとする。何時もの私ならシュタルク様にえっちと言うかもしれなかったが、言う気力が抜けていた。が、フリーレン様はシュタルク様から降りようよせず首に回した腕を離さそうとしなかった。

 

「……それなら、私が魔法で運ぶよ。シュタルクが背負うより揺れも少ないだろうしね。それに私もまだ歩きづらいし……誰かのせいでね」

 

「えぇ、そう、か? というか、最初からフリーレンも魔法で浮いて動けばいいじゃん……」

 

「それじゃあ意味がないでしょ。これはシュタルクが私の言うことを無視した罰も兼ねてるんだから。さぁ、早く移動するよ」

 

 そう言ってフリーレン様は私を魔法で浮遊させると、シュタルク様を急かした。シュタルク様は納得していない態度がありありと出ていたが、フリーレン様がてこでも動かないと知ると移動を開始した。

 

 私はフリーレン様の魔法で浮いて移動しながら、彼女の横顔を伺う。シュタルク様の胸板に横顔を押し当ててるフリーレン様はとても気分が良さそうだ。先程、かたくなに降りるの拒否したのはこれが理由と邪推してしまう。

 

 閉じ込められて脱出の手立てを探す過程で、シュタルク様とフリーレン様の仲が深まったことは喜ばしいことに他ならないのに私の心は酷くざわつく。あれほど数時間前は二人の顔が恋しかったというのに今は見たくなくないとまで思うほどに。

 

 結局、私はそれ以降フリーレン様達の話しに相槌を打つだけで、まともな会話をすることなくフリーレン様の眠りが深くなる魔法を掛けてもらい仮眠を取ることにした。

 

 ──────

 

 ────

 

 ──

 

 フリーレンとシュタルクを探し回り疲れ切っていたのか、眠りが深くなる魔法を掛けられるとフェルンは直ぐ様眠りについた。そんなすやすやと眠るフェルンの横でフリーレンは壁に背を預けているシュタルクの上に跨り、頬を紅潮させていた。

 

 上の口も下の口も互いの唾液や愛液で濡れそぼっており、荒い息遣いやぴちゃぴちゃと鳴る淫音は部屋中に響き渡っていた。フリーレンはシュタルク以外が見えないかのように熱のこもった目で見つめていたが、当のシュタルクはフェルンのことが気がかりなのか、眠っている彼女をおそるおそる見ていた。

 

「……そんなに気になる? 私がフェルンに魔法を掛けてたの見てたでしょ?」

 

「見てたけど、フェルン……というか人前でヤるのに抵抗感があるんだよ。フェルンがばっと起きるかもしれないと思うと」

 

「さっき使った魔法でフェルンは直接肌に物体が触れない限り、横でどんな音が鳴っても絶対に起きられないんだ。もっとリラックスして大丈夫だよ」

 

 フリーレンが滔々とフェルンに掛けた魔法を語るとシュタルクは納得した様な関心している様にため息を吐き出す。

 

「改めて思うけど、魔法……というかフリーレンは凄いな。けど、それとは別に人前でするのにはやっぱり抵抗があるぜ」

 

「そう言っているくせに、こっちは普段より硬くなってるけどね♡」

 

 そういってフリーレンはわざと体重を掛けてシュタルクの肉棒に刺激を与える。肉棒からの刺激にうっと声を出すシュタルクを見て、フリーレンは淫らに薄く微笑んだ。だが、それでも尚フェルンのことが気掛かりそうなシュタルクを見て、フリーレンは少しむっとした表情でシュタルクにあることを尋ねた。

 

「……やっぱりシュタルクはフェルンみたいに胸が大きい娘の方が好き?」

 

「いきなりどういうこと? ううん、まぁ大きい方が好きなのかな……」

 

「ふーん。やっぱりフェルンみたいな娘の方が「ただ……」……ただ?」

 

 千年も生きたエルフとして体格についてはあまり気にしなくなってはいたが、それでも時折フェルンの恵まれたスタイルとの差を感じて思う所があるフリーレンは面白くなそうに呟く。だが言い切る前にシュタルクはフリーレンの言葉を遮り口を開く。

 

「フリーレンのおっぱいが一番好きだ。あの部屋で言ったことは嘘じゃない」

 

「ん♡……えっち。まぁ、それなら暫くは私が相手してあげるよ──♡」

 

「へへ……ん、何か言ったかフリーレン?」

 

「別に……♡ さぁ、そろそろ続きしようか。シュタルクのしたいこと、いっぱいしようね……♡」

 

 シュタルクの告白を聞いたフリーレンは素っ気無い素振りで反応するが、フリーレンは耳まで真っ赤になっているのをシュタルクは見逃さなかった。が、薄く笑っていたのと小さく呟いたのもありフリーレンの返事をシュタルクは最後まで完璧に聞くことが出来なかった。

 

 ──フェルンには悪いけど、暫くは譲れないなぁ。

 

 それはフリーレンとしてはつい零れ出た言葉だった。部屋に閉じ込められる以前の淡白で鈍感、不器用な彼女からは考えられない執着心が彼女の中に芽生えていた。シュタルクがフェルンを背負おうとした時にも漏れ出ていたが、それがより一層顕著になっていたのだ。

 

 薄々と、フリーレンは以前フェルンとシュタルクがデートした後の反応から、フェルンがシュタルクに対して仲間以上の気持ちがあるのは知っていた。だが、事ここに至ってフリーレンは、弟子であり親として見守ってきた彼女にも譲れないといった強い感情を抱き始めていた。

 

(何時かは譲らないとね……ただ、今は私の……っ♡)

 

 フリーレンはそう思いながら、シュタルクのいきり勃つ肉棒を自身の秘部へとあてがう。快楽に蕩ける思考は何時かは変えそうと考えるが、それが何時になるかはフリーレンにも計りかねているのであった。

 

 この日、千年生きたエルフは若き戦士に堕とされ、弟子であり娘の様な存在である女の娘の思い人を独占する淫らな雌になった。

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