※この作品はR-18です。

原作崩壊のNTR小説   作:pace

15 / 32
今作はNTR要素が薄めですが、次回投稿のIFエンドがNTR要素が強めなのでこちらで投稿しています
感想、ご意見ありましたらコメントよろしくお願いします!


交・換

 その週末は最高の日になる筈であったと少女──南夢芽は確信していた。両親の不在という出来事は彼氏と周囲の目を気にせずイチャつくのに、これ以上はないというくらい条件は整っていたからである。だがその思いは他ならぬ愛しい彼氏の手によって、ぶち壊されてしまったのであった……。

 

 ある日のこと南家では父親が出張に行くことになり、母親は友人の家に泊まりに行くため夢芽は土日を一人で過ごすことになった。そんな両親の留守にこれ幸いと夢芽は、彼氏である麻中蓬を家に泊まらせ二人きりで過ごす計画を建てる。蓬は夢芽のお誘いを受け、他に家族がおらず一人きりだと寂しいだろうと迷いなく承諾した。夢芽としては数日程度で寂しくもなんとも思わなかったが、蓬がそう思って寄り添おうとしてくれたのがたまらなく嬉しく、今日と明日は最高の休日になると確信した。

 

 そして夢芽の思惑通り、蓬が泊まりに来てからは最高の時間を過ごした。時刻がお昼時というのもありまずは自ら手作りの料理を振る舞うことに。ケチャップでデカデカとハートマークを描いたオムライスはボリュームもあり蓬は嬉しそうだった。ただ一つ問題点があるとしたら夢芽は最近料理を頑張り始めたものの、未だに蓬の方が上手だということで。

 

「オムライス作ってみたけど……蓬が前作ってくれたのに比べるとあんまり美味しくないかも」

 

「えぇ? ぜんぜんそんなことないと思うけど。俺は夢芽の作った料理の方が美味しく感じるけどな」

 

「本当?」

 

「ほんとほんと! だからまた作ってよ」

 

「そっか。なら夕食も楽しみにしてて……んふふ」

 

 蓬のお願いに夢芽は無愛想に答えるも心の中で盛大にガッツポーズを決めていた。お世辞もあるかもしれなかったが、彼氏に手作り料理を美味しいと言われても喜ばない彼女は少なくそれは夢芽も例外ではなかった。ニヤける顔を隠すように逸らしたのを、蓬がニヤニヤして見ていように見えたが気のせいだと夢芽は思い込むことにした。

 

 こうしてお昼を食べ終えた二人は、何をするでもなく居間でゴロゴロとしていた。携帯をいじったり、ゲームをしたりと各々が自由に過ごすそんなゆったりとした時間であった。会話がない時間があっても気まずい雰囲気等は皆無で、二人は相手がそこにいるのが当たり前であるようにリラックスしていた。そんな折、ふとした会話に上がったのは二人の共通した友人カップルのことであった。

 

「そういえば最近裕太達と会ってないなぁ。ああいや連絡とかはしているけど直接ってことね」

 

「あー確かに。私も六花さんの顔久しぶりに見たいかも」

 

「ね。今度会いに行こうか?」

 

「いいね。今六花さんに何時頃暇そうなのかメッセージ送ってみる」

 

「うん。しっかし、別の世界(・・・・)でも気軽に連絡出来るのってほんと不思議だなぁ」

 

 蓬は夢芽が何の変哲もない携帯から別の世界にメッセージを送っているのに、感慨深そうに呟いた。裕太と六花は蓬や夢芽と同じく突如として街中に現れた怪獣騒動(・・)に巻き込まれた者で、尚且つ恋人同士だという共通点がある二人だった。本来彼等は別の世界の住人なのだが、ある時に蓬と夢芽は今いる世界から彼等がいる別の世界に渡ってしまいそこで知り合ったのである。

 

 現在はその問題も解決され元の世界に帰ってきていたが、何故か携帯は繋がるので定期的に連絡を取り合っていた。裕太と六花は蓬達より後にカップルになったのもあり、時にギクシャクしていた二人をからかったり、Wデートをしたりと交流を重ねていたのであった。

 

「返信きた……二人も乗り気っぽい感じ! 来週あっち(・・・)の世界で泊まっていかないかだって」

 

「おっ、裕太も一緒にいたんだ。俺は全然泊まるの大丈夫だよ。夢芽は?」

 

「私も問題ないかな。ならオッケーてことで返信しておくね。ふふ、あっちのお家でお泊まりか。何だか懐かしいな」

 

「うん。グリッドマン同盟の皆や暦さんやちせちゃん、ガウマさんがいればあの時と同じだね。ああそういえばあの時も──」

 

 二人は先の話やこれまでの思い出話に花を咲かせ、昼下がりを過ごす。二人っきりにも関わらず話題が尽きることなく日が沈むまで続き、もうすぐ夕食だと気が付いてようやく止まったほどであった。大好きな恋人と一緒だと時間が経つのが早くなると、二人は揃って笑い合ってしまっていた。

 

 夕食も夢芽が担当することになり蓬が手伝いを申し出るが、彼女は頑なに断り続けた。昼食を褒められたことで夢芽のやる気は満ちに満ちており、先程よりも美味しいものを作って蓬の舌を唸らせたいからと手伝いを断ったのだ。その気迫は並々ならぬものだったと蓬は語る。こうして作られた料理は、平皿に並々と盛られ精力が付きそうな肉料理だった。

 

「お待たせ! ちょっと作りすぎたかもだけど、いけるよね? これだけ食べれば精力もつきそうだし、今日は……ね❤️」

 

「そ、そうだね……いやにしても多いなぁ。うっぷ……」

 

 山盛りの肉は育ち盛りの男子高校生をしても見るだけで胃もたれしそうな重厚さを見たものに与えるが、目を輝かせ見守る彼女の期待は裏切れないと勢いよくかっ食らう蓬。何度も腹がはちきれるんじゃないかと思ったものの、なんとか食べ尽くした蓬。だが暫くは肉系はいいかなと思うほどその戦いは険しいものだった。

 

 食べ終えて暫くした後、二人は変わる変わるにお風呂に入ると身を清めこの後の情事に備える。蓬としては思うところはあったものの、ここで避けようものなら最近ご無沙汰なことを槍玉に夢芽が暴れかねないと感じていた。そうして身を清め夢芽の部屋のベッドで二人は隣り合うと、恋人同士の艶のある雰囲気が二人の間を満たす。

 

「蓬、いいよね……?」

 

「夢芽……うん」

 

 身を寄せ合い、手を繋ぎ、指を交わらせ、唇を繋ぐ。何時もの始まりだが、二人の心拍数は否が応にも高まって収まることはなかった。もう何度となくこなしているのにも関わらず、慣れることなく新鮮な興奮を二人は感じていた。 

 

 居間から寝室に移動して、続いて二人はベッドに転がりシックスナインの様な体位になり、相手の陰部を愛撫し始める。相手の気持ち良くなる所は熟知していると言わんばかりに、夢芽は口と舌で蓬の肉棒に奉仕をする。パクりと肉棒を咥え込むと、棒アイスの様に舌をくまなく這わせ吸い付く。あまりの快感に蓬も歯を食い縛っていたが、このままだと先にイカされると考えた蓬は反撃に出る。蓬は舌で夢の秘所を弄り彼女の内側の弱い部分を舌で舐めると、愛液が滴ると共に夢芽はくぐもった声を漏らしてしまう。

 

「あっ❤️ ふっ、ひぁっ……❤️」

 

「っぷはぁー……夢芽、もうイッちゃいそう?」

 

「ま、まだ余裕、だけど……ぁぁッン❤️」

 

「そう? 夢芽のココはすっごく濡れてるよ? これはもう限界じゃないかな?」

 

 蓬の手管に夢芽は翻弄され陰茎へのフェラは完全に止まってしまい、蓬からもたらされる快感に酩酊しているかの如く悶えてしまっていた。その様子から夢芽の絶頂が近いことを察した蓬は夢芽の豆も甘噛みしたり弄り倒す。瞬間、夢芽は堪えていた声を大にして嬌声を上げた。

 

「くぅ……あ、あぁぁッ〜〜❤️」

 

「ふぅー……沢山出ちゃったね。夢芽の愛液」

 

「はっ、きもっ……❤️ てか、蓬ももうガチガチじゃん❤️」

 

「夢芽のエッチな姿を見たらそりゃあね。そろそろ……いいかな?」

 

「うん、来て蓬……❤️」

 

 愛液で濡れそぼった秘所を前に蓬も我慢ならとばかりに急ぎでゴムを着け、夢芽に挿入の許可を求める。夢芽は手と脚を広げ愛しの彼氏を迎えると、蓬の肉棒は夢芽の秘裂に潜り込むように挿入される。二人して熱い息を吐き出すと、蓬はゆっくりと肉棒を膣中で慣らすためゆっくりと動き始めた。夢芽は感じている顔を見られたくないのか、手で隠そうとしていた。

 

「んんっ❤️ あっふぅ❤️ よもぎっ❤️」

 

「夢芽、可愛いよ。顔を隠さないで」

 

「むりっ❤️ はずかしいからぁ❤️」

 

 蓬は巧みに腰を動かし、夢芽の感じる所を的確に突いて翻弄する。更に蓬は空いた手で夢芽の胸やぷっくりと立っている乳首を揉みしだき、キスの雨を夢芽の体に降らし全身で夢芽をイカせようとしていた。夢芽の喘ぎ声から絶頂が近いと悟った蓬は、すかさず肉棒の抽送を加速させ自身の射精感を高め一緒にイこうとしていた。

 

「おっ❤️ あぁ❤️ くぅ❤️ よもぎ❤️ よもぎぃ❤️ 」

 

「そろそろイキそう? なら一緒に、ねっ!」

 

「うんっ❤️ 一緒に──あぁぁンッ❤️」

 

 夢芽がイクのと共に蓬も腰を突き上げ我慢していた射精を解放する。夢芽の全身は小刻みに震え絶頂に浸り、蓬もまた堪えていた射精欲を解放感から息を深く吐き出し、最愛の彼女の痴態を愛ていた。だがその顔にはどこか憂いが滲んでいたのに夢芽は気が付けなかった。

 

 蓬は夢芽が落ち着いたのを見計らい彼女の中から肉棒を抜き出し、ゴムを手早く結ぶとゴミ袋に捨てる。そして夢芽の横に寝転がりピロートーク行い余裕があったら再開する、ここまでが二人の性交の流れであった。

 

「ふぅー……蓬? どうかした? 何か変なことあった?」

 

「いやなんていうか……物足りなくないかなって」

 

「物足りない……? 蓬は満足出来なかったの? 私のせい? 私とは飽きたってこと?」

 

「ああ、違う違う! そんなことないよ! 夢芽は何にも悪くない! むしろ俺がさ……夢芽をしっかりと満足させられているのか気になって」

 

 蓬はしっかり性交渉をやれているのかと不安を溢す。夢芽からすると他の男との経験なんて皆無で、これからも知る気もなかった。故に蓬からもたらされる快楽が最高点であり、それ以外はないのだから彼の悩みは意味がないと夢芽は心の中で断じてしまう。なので夢芽はそのままの思いを口にした。

 

「満足してるけど。はい、これで安心できた?」

 

「いや軽くない? ううん……俺のってそこまで大きくないし、人から聞いた感じ結構早い方だと思うんだよね」

 

「私は他の男なんて知らないし、これからも知る気ないから大丈夫だね。はい終わり終わり。疲れているから変なこと考えるんでしょ。今日は早めに寝ようか?」

 

「ちょっと待ってよ。これでも結構悩んでるんだよ? その、さぁ……夢芽ってスワッピングに興味、ない?」

 

「…………はぁ!!?」

 

 その単語はクラスの女子達の会話から、聞いたことだけはあった。何故恋人がいるのにそんなことをする意味も分からず、ただただ気持ちの悪い趣向だと夢芽はそう判断していた。自分には関係ないことだろうし、もう思い出すこともない。そう思っていた言葉が愛しい彼氏から告げられたことで否が応にも思い出してしまった。

 

 瞬間、夢芽の口からは言葉にならない罵声が飛び出して真横で寝そべる蓬の耳をけたたましく劈いた。その怒号は家の外まで響いており、彼女が怒り疲れ寝る時まで続くのであった。

 

 ──────

 

 ────

 

 ──

 

「スワッピング……?」

 

「そう、スワッピング。聞いたことある?」

 

「あー。内海から借りた本に書いてたような……って、こんなとこで言うことじゃないでしょ」

 

 横断歩道の前で。買い物袋を持った二人の少年はある性的な趣向、それも人目を憚る類のスワッピングに対する認識の有無を確認する。今日は裕太と六花、蓬と夢芽の四人でお泊まり会を行う日であり、今は夕食の焼肉で使う食材やら必要な物の買い出しに行ってきた帰り道であった。

 

 赤髪に幼さの残る童顔の少年──響裕太は周囲に聴かれたくないと会話を切り上げようとするが、彼の横の立つ青髪の活発そうな少年──麻中蓬は気にしていない様で、青信号になった横断歩道を渡りながら、雑談を続ける。

 

「いや別に聞き耳立てられて困ることでもないでしょ。実は俺の友達がさ、そのスワッピングをしたそうなんだけど。これが最高の体験だった、それまでマンネリだったのを改善出来たって言うんだよ。信じられる?」

 

「えぇー……うーん。信じられないかな。六花が他の人とするなんて考えたくもないし」

 

「やっぱ裕太もそっち派かー。夢芽にも話したけど、めちゃくちゃ早口で怒鳴り散らされたよ……」

 

「そりゃぁ、蓬のこと大好きな夢芽さんならそうなるでしょ。こっちの世界いた時はそう見えなかったけど、そっちの世界での話を聞くとめっちゃ過敏に反応しそうじゃん」

 

「そうなんだよぉー。いやさぁ、別に他の娘を好きになったとか、夢芽のことが嫌いになったとかじゃなくて、あくまでマンネリ感の解消からの興味で聞いただけで──」

 

 蓬の弁明を聞きながら裕太は、一時期こちらの世界に蓬と一緒に迷い込んだ夢芽のことを思い出す。そもそも蓬と夢芽は裕太のいる時代とは別の時代、別の宇宙の住人であり本来なら出会う筈がなかった者達であった。夢芽は蓬の恋人で裕太が見ていた限りでは常に蓬の傍にべったりしており、クールな雰囲気の美少女といった感じと裕太は認識していた。だが後に蓬から聞いたところによるとそれは外向けの顔だったらしく、本当は恋愛に浮かれハジけた女の子であったのだ。それが本当だということは、裕太も六花とのデートを蓬に相談した際に得てせず知ることになった。

 

 加えてその後に蓬から聞いた所によると夢芽は束縛が強いらしく、彼が女子を含めた友人グループと無断で遊びに行った時は数時間近くお説教を受けたと聞き、裕太の夢芽に対するイメージは初対面からまるっきり変わっていた。そんな恋愛怪獣とも言うべき彼女に、スワッピングの話題を出そうものなら怒り心頭になるのは無理からぬことだと裕太は判別する。

 

(あんなに綺麗な彼女に愛されてるのに、スワッピングなんかに関心を持つなんて……蓬はギルティな男だなー)

 

 裕太が蓬にそう思いながら、脳裏に夢芽の姿を思い浮かべる。頭のてっぺんが薄らと桃色に染まった栗色のセミロングは毛先がくるりと巻かれており、六花のツヤのある長い黒髪とはまた違う魅力があった。翠玉のような瞳も自身の彼女の藍玉とはまた違った輝きで目を惹かれてしまい、暫く会ってない今もはっきりと思い出すことが出来た。六花以外でここまで印象に残っているのは、彼女だけじゃないかとふと思う裕太。

 

 そんな風に考え込んでいると、裕太はじーっと蓬に見られているの気が付きあらぬ方向に行っていた思考を再起動する。蓬の方は裕太の様子には探り探りと言った雰囲気で、針で縫われたかのように一文字に結んでいた口をゆっくりと開いた。

 

「裕太はさ……夢芽のこと、どう思ってる?」

 

「えっ? どう、って……?」

 

「例えばの話だけどさ、もし夢芽と付き合ったらとか、夢芽とその……ヤッたりしたいとか思わない?」

 

「え」

 

 あまりに予想だにしないことを言われた裕太は空いた口が塞がらなかった。悪い冗談、軽薄な雑談と言い切ろうにも蓬の目にふざけた様子はなかった。友達の彼女にそんなこと思ったことはない、裕太はそう告げたかったが上手く口は動かなかった。

 

「いやいや……いやいやいや!! そんなこと思ってるわけ……」

 

「いやあるしょ。夢芽を見てそう思わない男はいないよ。絶対に」

 

「めっちゃ力説するじゃん。いや……まあ、ちょっとだけ……ほんの一欠片くらい、思ったことある……かなぁ……」

 

 蓬の彼女に対する信頼がこもった圧を受け、裕太は耐えきれず認めてしまう。大前提として恋人である六花を一番に好きなのは依然変わりないが、時折夢芽で致してしまう時もたまにはあった。

 

 それは裕太自身にも不思議なことで、六花以外の女性にこういった感情を抱くのは皆無だが夢芽にだけふと想うことがあったのである。裕太の赤裸々な告白を受けて、蓬はその本音に自分もそうだと言いたげに首を振って肯定する。

 

「正直でよろしい。かくいう、俺も六花さんで致したことが」

 

「え……ぁ、あぁ〜〜そう、なんだ……いや、友達からそういうこと聞きたくなかったなぁ」

 

「そう? 友人ならこういうこと話すものじゃない?」

 

「いやぁ内海とはこんなこと話さないよ。それも結構特殊じゃない? 友達の彼女で致す話なんて」

 

 裕太と蓬は友人として駄弁る仲にはなっていたものの、普段の人付き合いは対照的であり、二人の抱く友人観は少々ズレていた。ともあれ、裕太と蓬は互いの恋人に対する秘密を語り合うことでまた一段と仲を深め、それに比例するかの如く裕太もスワッピングという不健全な趣向に興味を抱き始めていた。そんな裕太の機微を察知したのか蓬は裕太にもある提案を持ち掛けた。

 

「でさ、裕太もその気ならやってみない? スワッピング」

 

「いや無理でしょ! 夢芽さんにもすっごい怒鳴られたんでしょ? 六花だって賛成しないだろうし……てかそこまでやりたがるのってなんでなの?」

 

「あーそれは……まあ裕太ならいいか。俺さ夢芽と付き合ってから、結構な頻度でしてて思うんだけど……本当に夢芽を満足させられているかって思ちゃって」

 

「それは……直接聞いたりしてみた?」

 

「もちろん。夢芽は満足したって言ってくれたよ。でもさ、やっぱ気になるんだよ……それが本心なのかって。だから俺とした時と他の男とした時、二つを見比べて確かめてみたいんだ。加えて俺がちゃんと他の人でも満足させられるのかも」

 

 裕太は蓬の真っ直ぐ自分を見る眼差しから、彼なりの葛藤があってスワッピングを提案しているのだと理解させられた。彼女に飽きたからスワッピングを提案したのではなく、自分がちゃんとやれているのか、彼女に無理をさせていないか、それを確認するため蓬はスワッピングを試みたいのだと。

 

 蓬の話を聞いて裕太は思い悩む友人の力になりたいと考えるも、彼女の六花に相談もなしで安易に引き受けるのは悪手だと理性がブレーキを掛けた。そのため裕太は一先ず六花に相談だけでもしてみることを蓬に伝えた。

 

「蓬……あー多分無理だと思うけど、俺からもスワッピングの件について六花に相談してみるよ」

 

「わぁ……! あ、ありがとう裕太!! まじで恩にきる! なんか奢るよ! いや奢らせてくれ!」

 

「いや、まだ引き受けるって決まったわけじゃないから! 十中八九無理だからね!?」

 

 少しでも元気付けようとした裕太の言葉に蓬は心強い味方を得たと言わんばかりに笑みを浮かべ肩を抱いた。その重荷から解放されたような安堵した表情から、蓬が一人で苦悩していた辛さが垣間見え、裕太はやっぱり出来る限りは力になりたいと思ってしまうのが彼の気質であった。

 

 ──────

 

 ────

 

 ──

 

「ほんっとに、今思い出しても意味不明!! てかキモい!! どうかしてますよね!!? 知らない男と寝てみたくない? とか!! 彼女に、そんなこと、普通、聞きます!!?」

 

「ゆ、夢芽ちゃん。落ち着いて、さっきから言っていることがループしてる……」

 

 夢芽を宥める様に声を掛ける六花。六花は今ばかりはムカムカしている彼女置いて、買い出しをするからとそそくさ自分の彼氏を連れ去った彼(よもぎ)に対して、恨みがましい思いを抱いてしまう。が、自分が同じ立場だったらと思うと、夢芽を置いてくことも出来なかった。

 

 夢芽の飛び飛びの話によると、普段通りイチャイチャしていたら蓬からスワッピングの話題を切り出されたのだと言う。それも結構真剣なもので、友人カップルの写真を見せアレの大きさがどうとか、持久力が凄いらしいとかを語ったというのだ。あり得ない話だが、もし自分が裕太にそんなことを言われたら暫く距離を置いてもおかしくない話題である。夢芽は六花の宥めが効いたのか、一転してアンニュイな雰囲気に早変わりする。

 

「あぁ……ごめん、六花さんにやつ当たりしちゃってたかも」

 

「ううん、もし私が裕太に言われたりしたらそうなるよ。なんでいきなりそんなこと言い出したんだろうね、普段は良い彼氏だなーって感じだったのに」

 

「そうなんですよ……アレ以外は最近他の娘と遊びに行く時にも連絡くれたりするようになったりして、良かったんですよ? で、久しぶりに親が留守で蓬と一晩中イチャイチャ出来ると思ったら、アレなんですもん」

 

「友人付き合いが多いのもアレだね。裕太はその辺、内海くらいだからあんまり変な影響受けなくて安心……蓬くんと遊ぶの一言言った方が良いかなぁ」

 

 裕太は特段陰キャというわけではないが、控えめな性格から内海以外とはそこまで遊びに行くということもなく、時折六花の彼氏ということから自分の友達であるなみこやはっすが絡んでいるくらいであ良からぬ影響は受けようがなかった。

 

 とすれば目下危険思想を植え付けかねないのはの、彼の貴重な男友達の一人である蓬であった。六花は冗談で蓬との交流を裕太に避けさせるべきかと口にすると、夢芽はツボに入ったのかこちらの世界に来てからようやく強張った顔が緩み始めた。

 

「はは、なんだかお母さんみたい……裕太さん、素直で可愛い彼氏ですよね。蓬と足して半分に割ったら丁度良くならないかな」

 

「え。えぇぇ〜、夢芽ちゃんってたまに冗談なのか本気か分からない発言するよね」

 

「そうですか? まあ今のはもちろん冗談です。私はアレな趣味を持っちゃった蓬も大好きなので。ただちょっとだけ、裕太さんの良い影響を受けてほしいなーと思ったのは本当です」

 

「うーん。裕太ってちょっと子供っぽい所あるから、むしろ悪影響じゃない? 蓬くんの趣味はアレだけど裕太も言うほど……ねぇ? 子供っぽい玩具をコレクションしたり、直ぐバレるような嘘つく、私に相談しないで一人でなんでもやろうとするし……あっ」

 

 裕太さんと呼ぶ夢芽の声色には何やら艶っぽさが含まれているように六花は感じてしまう。それは先程の激昂した雰囲気から一変したことによる効果も有るのかもしれなかったが、何故かそれだけではない気がしていた。そう思うと六花の口からは裕太を下げる様な発言が飛び出てしまっていた。言う必要のないことを言ってしまったと、慌てて口を閉じても既に遅かった。六花の発言に夢芽は少し驚いた風に目をぱちくりさせると、何かを思い出したかの様に手を叩いた。

 

「あー、ガスガンを家に置いてるんでしたっけ? まあ確かに子供っぽいですけど、それくらい可愛らしい趣味じゃないですか。ふふ」

 

「えぇぇー……そうかな? 私はナシかなぁー」

 

「まあ私もそればっかだとうへぇってなっちゃいそうですけど……あっ! 裕太さんといえば、最近服のセンス良くなりましたよね! 六花さんの影響ですか〜?」

 

「あー……どうだろう? 裕太も裕太で試してるみたいだから……」

 

「なるほど。六花さんの隣を歩こうものなら下手な格好出来ませんもん。裕太さんも頑張ってるんですねー」

 

 夢芽は感慨深そうに頷きながらそう言った。ベタ褒めに次ぐベタ褒め。彼氏のことを褒められて嬉しい筈なのに、言いようのない感情が六花の心を大きく占める。六花自身にも何故友達である夢芽に対して、こんな判別のつかない濁った感情が渦巻くのか疑問していると、夢芽の携帯から通知を知らせるメロディが鳴り響いた。

 

「あっ、蓬からだ……あー、そろそろ戻ってくるみたいです。はぁ〜〜。蓬のアレ、どうすれば良いのかなぁ……六花さん?」

 

「えっ? ああ……ごめん。ちょっとぼーっとしちゃってた、蓬くんのアレね。うーん、どうにか解消出来ればいいんだけどねぇ」

 

 連絡してきた相手は蓬であったらしく、最初こそ恋人からのメールを穏やかに反応していたが、徐々に先程の怒りが再燃したのか、顔を険しくしてやがて萎んでしまう。

 

 そして六花にどうするべきかと話題を振ると、彼女の心がここにあらずだったのに気が付いたようであった。六花が友に向けるべきではない激情を忘れるよう勤め、思考を切り替えた。とはいえ具体的な解決策を出せるわけもなく、二人は揃ってうんうんと唸っていた。すると夢芽は間の抜けた声を上げる。

 

「解消、解消……あっ。いや、でもなぁー……うーん。ギリギリ、許容範囲内かな?」

 

「えっ、なになに? 何か思いついたの?」

 

「思いついた、というか……元もこうもないですが、もういっそスワッピングやっちゃえばいいんじゃと」

 

「え、ええぇぇ!? あれだけ蓬くんに怒っていたのに!?」

 

「そうなんですけどぉ、こう否定ばっかするのもあれかなって。いや、今でもよく知りもしない相手とか、数回会っただけの人、そもそも蓬以外とヤるのは嫌ですし、蓬が私以外とヤるのも嫌ですけど……」

 

 まさかの手のひら返しに六花は肩を落とす。今まで彼女の愚痴に付き合ってきたのはなんだったのだろうかと自問してしまうが、以蓬と夢芽は些細なことから喧嘩しては、ひょんなことから仲直りすると聞いていたのでこれのことかと六花は一人納得してしまう。そんな六花の落胆を知ってか知らずか、夢芽はそのまま話を続ける。

 

「で、折入ってのご相談なんですけど……六花さんと裕太さんに協力してもらえないかなーって。スワッピング」

 

「えっ……!!? いやいや……いやいやいや!? 冗談だよね!?」

 

「まあまあ! あくまで蓬がまたスワッピングを提案してきた時の妥協案です! 私としてもしないならそれがいいですけど、蓬のことだから一回はやらないと納得できないとか言ってまた提案してくると思うんです。そこで私がギリ許容できるお二人に協力してもらいたいということなんですよ〜〜」

 

「それは、ちょっと……その、裕太がどう思ってるか分からないし、そもそも私もどうかなーって。蓬くんが嫌いなわけじゃないけど」

 

 夢芽の提案に六花は思わず飲んでいたジュースを吹き出しそうになったが堪えて、夢芽の言葉がたちの悪い冗談かと問いただす。だが何時もの分かりにくい冗談ではないようで、蓬のスワッピングをしたい欲を満たすため、許容出来る裕太と六花に協力してもらいたいとのことだった。

 

 だが恋人以外としたくないというのは六花も同じである。蓬に対して特別悪感情を抱いているわけじゃないが、今すぐ提案に頷くことは出来なかった。何より恋人の裕太が夢芽とするのにとてつもない拒否感があったのだ。まるで奪われるのを恐れているかのような、そんな気持ちが六花の心には渦巻いていた。

 

「逆に夢芽ちゃんは裕太とするのはギリ大丈夫なんだ……?」

 

「まあそうですね。ほら裕太さんってなんか弄り甲斐があってちょっと悪戯してみたくなるっていうか、気が許せるんですよねー。あ、あと裕太さんって六花さんにベタ惚れだから後に引かなそうなのも良いかなって」

 

「そっか……まあ私達の一存だけでは決められないから、この話は一旦なかったことに……」

 

 夢芽はこともなげにそう言うが、蓬から聞いた話では男友達は皆無且つ人見知りが強い彼女が裕太にだけそんな態度になるというのは少し胸騒ぎしてしまう。考え過ぎと言われたらそれまでだが、六花の第六感は裕太と夢芽を過度に近付けるのを警戒してしまう。そのため六花はスワッピングの提案をやんわりと拒絶する。それに対し夢芽はですよねーとでも言いたげな頷きをしていた。

 

「ですよねー。まあもし気が変わったら言ってください、お礼は応相談しますんで。蓬が」

 

「へぇ~……なら一年間皆で集まった時は、奢ってもらうくらいは考えてもらわないとなー」

 

「うわー、それ普通の男子高生にはキツいですよー」

 

 色よい返事はないと最初から分かっていたようで、夢芽もそれ以上はがっつかず空気を変えるように声色を明るくした。六花もその意図に気付き、彼女に冗談を吹っ掛ける。そんな風に他愛もない雑談をしていると、玄関の扉が開いた音がしたので六花は出迎えようと立ち上がる。玄関には今日の夕飯の材料やらジュースやらでギチギチになった袋を持った、裕太と蓬が帰って来てたのであった。

 

「おかえりー。やっぱ男手二人だと早いね」

 

「り、六花……ただいま」

 

「ただいま帰りましたー。あ、裕太そっちの分も俺持って先に行くよ……例の話、よろしくね」

 

 蓬は小言で裕太に何か伝えると、心なしか嬉しそうにリビングに向かう。一方で裕太の方はというと、明らかにソワソワとしており何かあったのが丸わかりであった。六花が怪訝な顔をしていると、裕太はしどろもどろになりながら話を切り出して来た。

 

「あ、ありがとう蓬……あのさ、六花。ちょっと話したいことがあるんだけどー……良いかな?」

 

「別に良いけど。あっちの二人には聞かせられない話なの?」

 

「まあ、うん……六花は夢芽さんから聞いた? 蓬のアレについて」

 

「……スワッピングのこと? もしかして、話ってスワッピングを引き受けたい、とか?」

 

「ぅ、あー……うん。ああいや、俺は六花が蓬とはいえ他の男とするなんてすっごく嫌だよ!? 全然断ってくれて良いからね! でも……蓬も結構思い悩んでいるみたいで、スワッピングで解決出来るなら力になりたいとか思ったり……」

 

 裕太はしどろもどろになりながらも蓬の力になりたいことを六花に伝える。おそらくその提案には友達の蓬の悩みを解消してあげたいという気持ちが中核を成しており、自分が夢芽としたいからという不純な思いはないと六花は感じていた。

 

 だからこそ六花は知りたいことがあった。もし裕太が最高の相性を持つ相手であろう夢芽と肉体関係を持っても、自分を一番に好きでいてくれるのか。心だけでなく体の相性も良い相手だったとしても、今までと変わらずに自分だけを見てくれるのか。それを知らずには今まで通りの関係でいるのは六花には出来なかった。裕太の言葉を受けて黙考している六花に裕太はなんと声を掛けていいか分からず、気まずい沈黙が辺りを支配していた。その沈黙を破るように六花は言葉を切り出した。

 

「……良いよ、スワッピング。引き受けようか」

 

「えっ、あ、い、良いの……?」

 

「私の方も夢芽ちゃんから似たようなこと言われていたし……ただ、これっきりだからね。私も誰かれ構わずしたいわけじゃないから」

 

「それはもちろん! 俺だって六花が俺以外の男とするのめっちゃ嫌だもん!」

 

「うん。じゃスワッピングの件、二人に伝えにいこうか」

 

 こうして裕太は友達の助けになるため、六花は恋人の愛を確かめるため、スワッピングを受け入れることに。二組のカップルにとって、スワッピングが受け入れられたのが幸か不幸か今はまだ定まっていなかった。

 

 [newpage]

 

 裕太と六花は先に居間に向かった蓬と夢芽に合流すると、件のスワッピングの提案を受けることにしたことを話した。蓬は我が世の春がきた言わんばかりの顔で喜び、夢芽はまさか受けるとはと驚いた顔をしていたが提案を受け入れてくれたことに感謝を示していた。今すぐにでもと浮き足立つ蓬を制し、当初の予定通り六花の家で夕飯を摂ってから親が出張で不在の裕太の家でスワッピングをすることに。

 

 友達と一緒に食べる焼肉はやはり格別であったが、皆目の前の食事のことよりこの後のことに意識がいってしまいどこか浮ついた雰囲気での食事に。そんな夕食も終わり女子勢は六花家でシャワー浴びている間、男子勢は裕太家に移動していた。女子勢からは念入りに身体を洗うようにと言われたので、二人は念入りに体を洗う。二人は体を洗い終わると、彼女達が来るまでに緊張をほぐそうと会話を試みる。

 

「いやぁー改めてスワッピングをやるとなると、ちょっと緊張するな。裕太はどう?」

 

「緊張してるに決まってるじゃん! それに実は俺、六花とそこまで経験あるわけじゃないから……夢芽さんを不快にさせないか不安でいっぱいだよ」

 

「え、そうなの? うーん、二人とも結構奥手っぽいもんね」

 

「まあそれもあるけど。初めて挿入するって時にさ、六花のこと怖がらせちゃったんだよね俺。二回目からはちゃんと出来たけど、やっぱ無理させてないか不安であんまり本番はしなくなったんだ……」

 

「なるほど。確かに俺と夢芽も初めては緊張で上手く出来なかったなー。怖がらせたってどんな風に? 大きさでとか、がむしゃらにヤッたとか色々あると思うけど……おっ? 二人とももう来たのかな」

 

 裕太のあまり経験がない発言に普段から六花好き好きオーラを放つ彼にしては以外だと蓬は一瞬思うも、告白をする前もした後もじれったい雰囲気で関係を地道に進める二人から案外そうかもと思い直す。蓬の納得した風の呟きに裕太は否定はしなかったものの、それ以外にも理由があるとこぼす。

 

 彼曰く怖がらせたとのことで、蓬はアドバイスを送るのにも大き過ぎたのか、無理矢理襲いかかったのか色々な理由があるのでまずはそこから聞き出そうとした所、裕太の家のチャイムが二人の会話を中断させる。男子勢は女子勢が来たのかもと、顔を見合わせ玄関まで迎えに行くことに。

 

 そこには湯上がり直後だからか頬がほんのり赤くなった六花と夢芽がいた。スワッピング前という特異な状況からか、慣れた筈の彼女達に思ず男達は見惚れてしまっていた。髪は洗った直後だからかサラサラとして艶やがあり、風に乗って香ったシャンプーの匂いは複数のハーブや花が調合された香しい匂いで、男達の緊張した心を穏やかにしてみせた。

 

「えっと……二人とも固まちゃったけどどうしたの?」

 

「あ、ご、ごめん! なんだか何時もとは違って……六花も夢芽さんもすごく綺麗でビックリしたよ!」

 

「うん、確かに夢芽も六花さんも凄く魅力的に見える。なんだろうシャンプーとかが何時もと違うから? スワッピング前だから……? ううん……」

 

「ふーん? ふふ、後悔しても遅いからね、よーもーぎー? 可愛く見えて仕方ない大事な彼女も、今日は別の男……裕太さんととやっちゃうんだからねー?」

 

「ぅ……い、いや後悔はしてないけど……! あ~~六花さんめっちゃ可愛いくて今から楽しみだなー」

 

 六花の言葉にややあってから復帰した裕太は二人の姿を賛美する。蓬も同様で特に彼は普段見慣れた彼女の夢芽が綺麗に見えて仕方ないらしく、ジロジロと眺めていた。その折に蓬はそんな彼女が今日は他の男寝るということに、若干ではあるが一途の後悔が滲んでしまう。他の二人はスルーしてしまったが、彼女である夢芽の目は誤魔化せなかった。夢芽はすかさずスワッピングをしたことを反省させようと言葉を紡いだ。

 

 蓬は一瞬言葉を詰まらせるが、即座に否定するとこの後が楽しみだと一足先に戻っていった。あきらかに動揺している蓬に、残った三人は思わず顔を見合わせて苦笑してしまう。だがここまで言っても辞めるとは言わない蓬の固い決意を感じ、蓬の後に続いて家に入っていった。

 

 スワッピングは裕太の部屋でやることになったのだが、蓬の希望から相手の方を見ながらしたいとの申し出により、床には布団が敷いてあった。六花は付き合ってから何度か来ており慣れたものだが、夢芽は初めて裕太の部屋に来たことから物珍しく、部屋中をぐるぐると見回していた。

 

「おじゃましまーす。うわ、まさに裕太さんの部屋って感じ……あ、ほんとにガスガンあるんだ。こっちのはプラモ?」

 

「ちょ、あんま勝手に触んないでよー! あっ! それを開けるのはちょっと待って!」

 

「はいはーい。じゃあ、別の見ますね。こっちにあるのは……あ、懐かしいー。そっかこっちの世界だとまだ3出てないんだ。ねね、これ懐かしくない?」

 

「ほんとだ、懐かしいなぁ。うん、懐かしいんだけど……もう普通に遊びにきた感じになっちゃってるじゃん……」

 

 裕太の部屋を隅々まで知るかのように、夢芽は一つ一つの物に興味感心を抱き探索していた。中には希少な物なのか箱のまま保存しているコレクションもあり、それを手に取った時の裕太の悲鳴は壮絶なものだった。そんな悲鳴を受けさすがの夢芽もそれ以上はちょさずに、別の物を物色し始めてとあるゲームを見つけた。それは蓬も愛好しているイカすゲームで、ガチにやり過ぎたあまり夢芽と喧嘩したこともあるほど彼にマッチしたゲームであった。

 

 そんなお気に入りのゲームに関係するものを掲げられ蓬はつい反応してしまうが、部屋に入って早々当初の目的であるスワッピングから遠ざかった和やかな雰囲気に蓬は少々うなだれてしまう。夢芽の自由っぷりに苦笑いを浮かべた六花はうなだれた蓬にひそひそと声を掛ける。

 

「あー……蓬くん、この空気でやれる?」

 

「も、もちろん。ここまで来たんだから最後までやるよ……! 二人とも、そろそろ始めよう?」

 

「えぇー今来たばっかじゃん、せっかち過ぎない? はぁ~〜……いやまあ今日は蓬の好きにやらせるけど。じゃ、私と裕太さんは布団の方でやろうか」

 

「あ、うん……ほっ」

 

 六花の心配に負けじと蓬は気合を入れると、ぐでんぐでんな雰囲気を断ち切るようにスワッピング促した。探索を楽しんでいた夢芽は早急だと不満を口にするが、彼氏たってのお願いということもあり渋々承諾した。裕太もまた夢芽の怪獣さながらの侵略が収まるならと、スワッピングを受け入れた。

 

 そうして裕太と六花は布団の上に、蓬と六花はベッドの上にそれぞれ移動し準備を始める。とはいえスワッピングの勝手等は分からず、裕太はその本心を口にする。

 

「えっと、この後はどうすれば……?」

 

「まあやることやるんですから、服を脱ぐしかないでしょう。んっ……しょと」

 

「わわっ、ちょ、夢芽さんっ!? その下着、ちょっと派手過ぎない!? なんか、もう色々見えている気が! えぇぇ、やっば……!」

 

「え、そんなに驚きます? 何時も通りですけど……普通じゃない? ね、蓬?」

 

「あー……確かに何時も通りだけど、いやまあかなりエロい下着だよね。俺の女子友も裕太みたいなこと言って驚いてたよ」

 

「私も始めて見た時はめっちゃ大人びてるってびっくりした記憶があるかも」

 

 行為を始めるにあたって、夢芽は躊躇いなく衣服を脱ぐと下着を惜しげもなく裕太達の前に晒した。裕太は直視するのはまずいかと半目で夢芽を見ていたが、服の下から露になったそれはあまりにも過激で思わず手で目を覆い騒ぎ立てしまう。純白のブラとショーツはどちらも秘部を最低限隠すと、その他の部分はスケスケで彼女の美肌を惜しげもなく露にしていた。

 

 そんな裕太と打って変わって、蓬は慣れたものだったが彼女の下着センスは常日頃からちょっとずれていると思っており、エロ下着とまで言い切ってしまっていた。六花も同様でオブラートに大人びていると言っているが裕太や蓬と同じような物言いだった。

 

「んー単純に可愛いから着てるだけなんだけどなー……って私以外脱いでないじゃん。皆も脱ぎなよ、ほらほら裕太さんも脱いで脱いで!」

 

「ひ、引っ張っらないでよー。じ、自分で脱げるから……あ、その一つ言っておきたいんだけど、辞めたくなったら何時でも言ってね……?」

 

「へぇ~? なんだか自信ありげな口ぶりですね? ふふ、そんなこと言っておいて後でひぃひぃ言っても知りませんよ──って、え……これ本物……?」

 

「うぉ……!!? で、でっか。確かにこれは……」

 

 裕太が服を脱ぎ、トランクスだけになるとそこには雄々しく山のようにテントが立てられていた。夢芽は今まで見たことのある彼氏のソレとはかけ離れた大物に驚嘆の声を上げる。蓬は事前に彼の失敗談から大きいのかもと予想はしていたものの、ここまでデカいとは思っておらず、一人の男としてその長さと太さに感嘆の意を口にしてしまう。ただ一人、裕太を除きこの巨根を既に知って見ていた六花は押し黙っていた。

 

 不安気な裕太と極めて無表情であろうとする六花達に対して、夢芽の瞳は好奇心に満ち溢れており裕太の屹立に興味津々であった。

 

「うっっっわ! なんですかこの大きさ!! 裕太さん、顔に似合わずこんな凶悪なモノ持ってたんですか! わーすっご……え、写真に撮ってもいいですか?」

 

「えあ、い、いやダメだよ! 写真に撮ってどうする気!? え、てか怖くないの……?」

 

「いやめっちゃびっくりはしてます。蓬とは一回りくらい違いますもん。ただここまで大きいと恐怖より面白……驚きが勝つというか」

 

「今面白いって言った!? いやまあ、怖がられるよりマシなのかなぁ……?」

 

 夢芽は指の長さで裕太の肉棒を測ったり、その細くしなやかな指先でパンツ越しから巨根に触れて感触を確かめていた。六花が初見の時と幾度も彼氏のを見た後の違いからか、夢芽は六花と違い裕太のソレを心よく受け入れ楽しんでいた。夢芽が拒否してしまえばこの場もお開きになってしまうので、裕太のソレを見てどうなるかと思った蓬はひとまず安堵する。加えて夢芽は大きすぎることを気にしていた裕太をリラックスさせるためか、茶化すことで安心させるような動きを見せており気配りが上手いと素直に口にしてしまう。

 

「流石は夢芽。男を手玉に取るのが上手いなぁ」

 

「ちょっと! 人聞きが……いやまああの時期のことを言われると否定できないけど。蓬達も、こっちばっか見てないで始めたら?」

 

「ああ、うん。あー……六花さん、今日は俺のお願いで無理させてごめん。その分、頑張ってやりますんでよろしくお願いします……」

 

「うん。私も、不慣れだから迷惑かけると思うけど……頑張るから」

 

 蓬と六花がしげしげと二人を見ていると、当人である夢芽は手で払いのけるように六花と蓬達も始めろと催促する。蓬は今まで裕太夢芽ペアに向けていた視線を横にいる六花に合わせると、緊張からか堅苦しく挨拶してしまう。六花も同じようで手堅い挨拶を返すので二人して苦笑いしてしまう。同時に横の方からくすくすと笑う声が聞こえ、蓬はジロりと見返すと夢芽は素知らぬ顔をしていた。

 

 始めるにあたり蓬は服を脱ぎ捨て、パンツを履いただけの状態になる。そこには既に勃起していた肉棒がボクサーパンツの中で膨らんでいた。裕太のそれと比べると多少小さめなものの、大事なのはテクニックと蓬は自分自身を振るい立たせる。今まで自分が培った技がちゃんと出来ていたのか、それを確認するのがこのスワッピングの目的の一つなのだからと。決意を硬める蓬の横で六花も服を脱ぎ始め、夢芽と同じく下着姿になった。夢芽と違う点としては下着は露出が激しかったり薄さがあるようなエロスな物ではなく、至って健全な物であった。これはこれで味があると蓬が思う中、六花は次のステップの確認をしようと口を開いていた。

 

「えっとまずは……前戯かな? 蓬くんは何かしてほしいこととかあるの?」

 

「えっと……それじゃ素股とか、お願い出来る?」

 

「……蓬くんも? 誰かさんもよくしたいって言うけど、ちょっと変態チックな気が……まあ良いけど」

 

 そう言って六花はチラリと裕太に視線を送る。彼女の変態という言葉に反応して裕太は心外だと言うかのように視線をこちらに向けており、蓬も裕太も隅に置けないなーと彼を見返す。裕太の赤裸々な性癖が開示されたのを夢芽は納得したような顔をすると、口角を上げいたずらっ子っぽい顔で裕太に迫る。

 

「へぇー素股好きですかぁ。裕太さん、たまーに私の太ももも凝視してましたもんね。初心

 な顔して結構エグい性癖ですね」 

 

「いや、そのぉ……ち、違うからね六花! 俺が好きなのは六花の太ももだけだから!? いや、太ももだけじゃなく六花の長くて綺麗な髪とか、とにかく全部が好きで──!」

 

「あーはいはい、冗談ですからそんな焦らなくて良いですよ。それよりあっちも始めるそうですし、こっちもやりましょう? 何か希望あります?」

 

「あ、うん。え、そうだなー……す「素股だと私じゃ六花さんに勝てそうにないんで、他のにしましょ」そ、そう? う、うーん。夢芽ちゃんのやりやすいので良いかな……」

 

「素股以外やりたいことないんですか? んー……だったら手コキやフェラとかどうです? こんなに大きいの初めてだから、ちょっとやってみたいんですけど」

 

「フェラかぁ……! 男として一度はしてもらいたいことだけど……だ、大丈夫? 俺のだと大きすぎないかなぁ?」

 

 裕太は不安を隠そうともせず聞き返す。裕太の肉竿はその大きさ故に、彼女の喉奥を突いてしまったり、歯が当たる等の不慮の事故が起きる可能性も十分に考えられた。本番もあまりしていないということから、おそらくフェラも遠慮しているだろうと容易に予想出来た蓬。だが裕太の声から一人の男としてフェラを興味は多分にあるようで、つい夢芽に期待の眼差しを向けてしまうのを二人の女は見逃さなかった。蓬と六花が様子を伺う中、夢芽は安心させるように笑みを浮かべる話し始める。

 

「大丈夫ですって。勝手は違うかもしれないですけど、蓬に何回かしたことあるんで任せてください」

 

「そ、そっか……うん。夢芽さん、フェラお願いしても……?」

 

「ふふ、良いですよ。裕太さんへの初フェラ、私が貰いますね──ぁっ……❤️ 生で実際見ると、すっごいグロテスクですね❤️」

 

 裕太の懇願に夢芽は快諾すると、彼のパンツをずり下ろした。瞬間、勢い良く飛び出したソレは普段見ていたモノをあまりにも違い夢芽は魅入られてように吐息を漏らしていた。片手では覆いきれないほど太く、竿には血管が浮き出ており異形の怪獣かごとくグロテスクであった。雁首は厚く尖っており、一度突けば膣壁を抉り雌をハメ潰す凶器に相応しい鋭さ。またそれに付属する陰嚢も、精がパンパンに詰まっているかの如く充満し雄大であった。夢芽は裕太に許可取る暇すら惜しみ、裕太の肉竿に指を這わせるとやわやわと感触を確かめる。

 

 裕太の逸物に魅力されているかのような夢芽の顔に、蓬は視界がぐらつくほどの衝撃を受けてしまう。自分としている時には出さないであろう雌の顔。そんなものがあるのかという思いで始めたスワッピングだが、本当にあるとは思っておらず蓬は目を見開き凝視してしまう。そんな蓬を六花が肩を軽く叩き意識を呼び戻す。彼女もあちらのペアは気になっているようで、チラチラと横目で伺っていた。

 

「蓬くん……? その、気になるのは分かるけど……」

 

「あ、ごめん。こっちも、やろうか……」

 

「うん。痛かったりしたら言ってね」

 

 六花も蓬もパートナーの動向が気になるものの、行為を始めようと蓬もパンツを下げて肉棒を露にする。男性の平均的な長さはあるソレだったが、裕太の逸物に比べるとなんだかしょぼくれているように蓬には見えてしまっていた。だがここで萎えては協力してくれた裕太や六花、ひいては彼女である夢芽に申し訳がなく蓬は己を奮い立たせ行為に臨んだ。

 

 ベッドの腕で膝立ちになった六花の後ろから、蓬はぴっちりと閉じられた太ももを後ろから割と開くように肉棒を突き入れる。六花の太ももは分厚く肌はもちもちしており、肉棒に吸い付く感覚は性器にも負けておらず、至福の思いが吐息として漏れてしまう。裕太がこれに魅了されてしまうのも理解ってしまうほど蠱惑的で、六花の第二の性器とでも呼べるものであった。だがそんな快感に負けじと、蓬は己の培った技で六花を満足させるべくある提案を行う。

 

「うぁっ……これは、すごいなぁ……! 裕太が魅力されるわけだよ。六花さん、動きながらで六花さんに触っても良いかな?」

 

「えっ、いいけど……なんだか忙しない感じで大変そうだけど大丈夫?」

 

「ヘイキヘイキ、六花さんにも楽しんでもらいたいからね。じゃ、まずは軽く触るよ」

 

「うん、良いけど──んぅ、あっ……蓬くんっ、触り方、厭らしいすぎぃ……ふっ、くぅ……ぁン❤ 」

 

「ぇ!? り、六花……!?」

 

 蓬が六花のショーツの隙間から指を潜り込ませると、彼女の秘部を上から軽く押すように撫で始めるたのが開始の合図であった。まるで打診するかの如き手つきに六花はくすぐったいように呼気を吐き出す。その息づかいから、蓬は六花の一番気持ちいいであろう場所を見つける。すかさず蓬はまずは一本指を六花の中に侵入させ、見つけたGスポットを膣中から軽く撫でるように刺激する。これには口を横一文字で閉じていた六花もたまらず艶のある声を吐き出してしまう。加えて声だけでなく澄ました顔には朱が差し、目尻は潤み秘所からは蜜液が滴って快感を享受していた。

 

 それにいち早く反応したのは他でもない、六花の彼氏である裕太だった。蓬の手管に翻弄される六花の艶姿を見たことがないとでも言うような顔でガン見する裕太は、今にも飛び掛かてきそうなほどで蓬は思わず身構えそうになる。しかしそんな裕太も自身の雄の象徴である雁首を引っ掻かれ意識を引き戻されたようで、視界を六花から目の前の彼女に引き戻される。そこにはむっすした表情しながら、裕太の陰茎を弄り回す夢芽がいた。

 

「ちょっと裕太さーん? 今は私が裕太さんの相手は私なんですからね? こっちに集中してくださーい」

 

「ご、ごめん! せっかくしてもらってたのに……」

 

「ほんとそうですよ。ただまあ、私もちょっと手加減しすぎたかもなので……今からガチでやります。もう目移りなんてさせませんから❤」

 

「ガチでって一体──ッ〜〜!!? あぁっ……くっ、ぐぅぅ、あぁぁっ……!!」

 

 夢芽の宣言に裕太が聞き返す最中、夢芽の白魚のような指は踊るかのように肉棒をシゴき、余った左手は精の詰まった陰嚢を丹念に揉みほぐす。いかにして彼氏を気持ち良く射精させるれるか、そのために磨いた技巧を夢芽は彼氏ではない男に解放したのだ。

 

 夢芽の右手がゆっくりと肉棒を下り、続けて一気に上へと昇り亀頭の付け根を締め付ける。時折緩急からゆっくり動くさまは真綿で首を絞められるかのごとく、じりじりと裕太の快感を高めていった。これには裕太の口からは人の言葉は消え失せ、恍惚の声しか上がらなくなってしまう。夢芽の宣言通り、裕太の脳裏には目の前の彼女と射精のことしか存在しなくなっていた。そんな裕太の反応が楽しいのか、夢芽も興奮した様子で手コキを止めることなく続ける。

 

「裕太さんの我慢汁、やっっっば❤ 射精してるみたいにどんどん出てくる❤ ここまで出されると面白さが勝ちますね❤ ほらほら、我慢しないでぴゅぴゅ出しちゃってくださいっ❤」

 

(夢芽があんなに淫らな顔でするなんて……ぐぅ! 目を離したくても、離せないっ……!)

 

「あっ、あっ……! ゆ、夢芽さんっ……!」

 

「裕太さん、今めっちゃかわいいですよ❤ これでフェラなんかしたらどうなっちゃうでしょうね? んー……ゴムを装着してっと❤ じゃ、裕太さんのデカチンいただいちゃいまーす❤ あーむっ❤」

 

 蓬は愛する彼女の乱れきった顔に目を背けたくなるが、自力で視線を動かすことが出来ず二人の痴態を射抜くように見てしまう。だが二人だけの世界に入ってしまったのか、蓬の視線に気付く素振りすらなく裕太と夢芽はお互いを見つめ行為を続けていた。夢芽のしなやかな指が裕太の屹立を往復するたびに我慢汁が吹き出し、指と陰茎を濡らして潤滑油の役割を果たす。それによって夢芽の手淫は激しさを増し二人の淫行を加速させる。だが我慢汁は潤滑油としての役割だけに留まらず、相性の良い雌を惹きつける撒き餌としても機能しているようで、夢芽もその臭いが増すにつれて理性を蒸発させていた。

 

 そして夢芽はついぞ止まる気配はなく、裕太の巨根にゴムを装着すると舌でべっとりと舐め上げる。彼氏であってもおいそれとは許さぬ唇や舌を、ゴム越しとはいえ他の雄の陰部に触れさせたのだ。それを見た蓬の脳は焦がれてしまったような強い熱を帯びふらついてしまう。だが夢芽の淫行はそれだけに留まらず、棒つきキャンディーのように亀頭を舐め回す。彼女の興奮を表すかのように唾液がコンドームに付着し、裕太はその感触に情けなくもただ感嘆の声を上げて腰をヘコヘコと動かしていた。

 

「あぁっ……!! 夢芽さんの舌、ゴム越しなのにめっちゃ感じるっ……ふっ、ふぅ、やばっ……!」

 

「ちゅ、ちゅっ❤ ちゅぅっ~~❤ れろれろぉ❤ 裕太さん、腰浮いちゃってますけどそんなに気持ち良いんですか❤ もっと、してほしいですかぁ❤」

 

「う、うんっ!! もっと……もっと夢芽さんにしてほしい!」

 

「もー、仕方ないですね❤ それじゃ、私のフェラじゃないとイケないくらい骨抜きにしちゃいますかぁ❤ ほんと、おっきいですねぇ……んぐっ、はむっ、んふっ──❤」

 

 裕太のお願いに夢芽はやむを得ずといった風に引き受けるも、その顔は朱に染まり明らかに上機嫌であった。そして夢芽は彼氏である蓬が見つめる前で他の男の逸物を大きく咥え込んだ。口を縦に大きく開かないと咥えれないほど異物を口に入れ、息苦しそうにも関わらず夢芽の顔には苦悶は見当たらずむしろ恍惚とさえしているように見えた。蓬は自分以外の男に痴態を惜しげもなく晒している姿に、裕太の方に心を寄せていないかという焦燥や嫉妬、様々な感情が籠った眼差しを向けてしまった。

 

 だからこそと、蓬は夢芽にただ黙って見ているだけの情けない姿を晒さまいと六花を更にイカせて逞しい男だと証明しようと決起する。蓬はするりと六花のブラに手を滑り込ませ乳首を弄り、素股で秘部を焦らしながら耳も責め立てる。六花は耳に息を吹きかけられたり囁くと、いとも簡単に身体をびっくと震わせる。三方向からの執拗な責めに六花も裕太を見る余裕はなくなり、息も絶え絶えになっていた。

 

「六花さんって乳首陥没してるんだね。他の人とちょっと距離を取ったりする性格が表れている感じがああってすごく可愛いよ」

 

「ひゃぁっ❤ そこばっか❤ 弄るの、やめっ──ぁっん❤」

 

「ならこっちの方が六花さんは好きなのかな? ぷっくりと主張して、弄ってほしいって

 アピールしてるね」

 

「あぅッ~~❤ ダメッ❤ そっちも弄るの……ダメっ❤ 蓬……くんっ! イジワルすぎ……ふっぁぁ❤」

 

 六花の陥没した乳首を掘り出そうとしたり、秘部にて主張する陰核を弄ったりして六花に嬌声を上げさせる。手を変え品を変え六花を悦ばせて、彼女の興奮は最高潮まで到達する勢いであった。それは蓬もお同じであり、彼女のむっちりとした太ももでシゴかれた肉棒はビクビクと射精を予兆させ今にも出しかねない雰囲気を感じさせる。自分と六花の絶頂に至る予感を感じ、蓬はあちらの方はどうなったかと覗き見る。

 

 裕太夢芽ペアはお互いの一挙手一投足に集中し、ただひたすら互いの快感を高めるために行動していた。夢芽はゆっくりと肉竿を出し入れしフェラに慣らしつつ、何処まで咥えられるか限界を把握しようとしていた。一方の裕太は中腰で夢芽のフェラを堪能しつつ、無意識か空いている腕で夢芽の胸をまさぐると乳房を揉み乳首を弄っていた。夢芽も嫌がる素振りはなく受け入れており、熱の孕んだ息を吐き出しながら裕太の巨根を丹念に舐め上げていた。大きいのもあり、ゆったりとしゃぶっていた夢芽の口淫に変化が起きる。今までのじっくりとしたストロークから一転、勢いを増し裕太の雄峰を咥え始めたのだ。その速度は喉に当てしまわないか見ててハラハラするほどで、蓬は止めるべきか迷ってしまうほどであった。だが目の前の彼女、夢芽はむしろ充足感を感じているかのような不敵な笑みで裕太を搾り取ろうとしていた。

 

「じゅるッ❤ じゅっぷぅ❤ んぐッ❤ じゅっぽ、じゅっぽッ❤ あっはぁ❤──裕太さん、もう出そうですよね? 私のことは気にしないで全部出しちゃってください❤」

 

「うっ、うん……! あっ、夢芽ちゃんも、そろそろじゃない? 出来れば一緒に……!」

 

「ぁぁっ❤ やっぱ、分かっちゃいますか……いいですよ❤ 一緒にイキましょうか……ちゅっぷ❤」

 

(ッ……! 初めての相手なのに! 以前から薄々は思ってたけど、二人って相性良いんだな……)

 

 蓬は買い出しの時には深く言及しなかったが、二人は相性が良いんじゃないかと思っておりそれは、今この瞬間に証明されてしまう。人見知りの激しい彼女がからかうためとはいえ自分以外の男に馴れ馴れしくするのは珍しく、他にいるとすれば怪獣騒動で知り合った暦とガウマという人物くらいであった。

 

 言いしれぬ不安が過ぎる中、裕太と夢芽は来る絶頂に向けて息を完璧に合わせる。蓬が夢芽の絶頂を感じ取れるようになったのは初めてした時から数回以上後のことで、まさか一回目で把握するなど思ってもおらず、またしても二人に複雑な気持ちを抱いてしまう。これ以上ヤらせるのはまずいんじゃないか。そんな思いを蓬は今更ながら抱いてしまうも、時既に遅く二人の行為は最高潮に達しようとしていた。それは蓬と六花のペアも同じで、互いに体を震わせ絶頂へと到達する寸前であった。

 

「っ……六花さん。我慢しなくても大丈夫だよ。俺も一緒にイクからさ……っ!」

 

「っ~~! んっ❤ あぐっ❤ ふっ、あぁ! あぁぁっ~~❤」

 

「ぁ、ぐっ、ふぐぅぅ~~……夢芽、さん! もう、射精ますっ……!!」

 

「ジュルッ❤ ジュポ、ジュポッ❤ ジュルッ──ングゥゥッッ~~❤❤❤」

 

 一文字に閉じられていた裕太と六花の口が決壊した直後、六花の秘所からは潮が吹き、夢芽はイラマチオのように肉棒を頬張り目尻から涙が少し溢れていた。同時に裕太も夢芽のピンと主張する乳首を弾き、彼女をいとも容易く甘イキさせる。蓬も六花の絶頂の余波か太ももを急激に締め付けられ、挟み込まれた肉棒は呆気なく精液を吹き出していた。六花は絶頂の衝撃で膝から崩れそうになったので、蓬は抱えるとゆっくりとベッドに座らせる。六花は呆けたように天井を見つめており、当初の目的である彼女以外の女性をイカさせるのは十分に果たすことが出来たと蓬は達成感が心を満たしていた。

 

 そんな折、蓬はチラリと本来の彼女である夢芽を盗み見る。夢芽はどこか名残惜しそうにゆっくりと裕太の屹立から離れると、裕太の肉竿から垂れたコンドームには精液が大量に詰まっていた。その量の多さに夢芽は恍惚とした声を上げていた。そして彼氏のことなどまったく気にしていないのか、こちらのことなど全く見向きもせずに裕太に呆れ混じり賞賛をしていた。

 

「──ちゅっぱぁ❤ うっっわぁ❤ 裕太さん出し過ぎですよ。 めっちゃ溜まってるじゃないですか❤ そんなに気持ち良かったんですか?」

 

「それは……うん! 夢芽さんのフェラ、めっちゃ最高だった! なんていうか痒い所に手が届くというか、舐めてくれるというか! 夢芽さんのおかげで、俺の願いが一つ叶っちゃったよ! 途中、苦しそうだったけど大丈夫だった?」

 

「そりゃ、すっごくキツかったですよ。でも裕太さんは嬉しそうだから、無理して頑張ったんです。もし六花さんにしてもらうことがあったら無理させちゃ駄目ですからね?」

 

「もちろん! 六花に無理させるなんて絶対嫌だもん。改めてありがとう夢芽さん!」

 

「どういたしまして……ふふ❤ ほんと気持ち良いくらい毒気のない人ですね。それだから六花さんも惚れたのかな──あ」

 

 夢芽が裕太をからかう中、初めてのフェラを終えた裕太は万感の思いで夢芽に感謝を伝える。おそらく六花には無理をさせまいと制限していたのであろう行為をしてもらい、感謝してもしきれないと言った感じであった。そんな裕太に夢芽はこういう所が六花に好かれているであるのかもしれない見出した所で、思い出したかのように蓬と六花の方に目をやった。そして六花が絶頂の余韻に浸かっているのを見て少ししかめっ面をした後に、感心したような驚いたような顔をした。

 

「ん……へぇー、あの六花さんがこんあにもなるなんて。蓬と結構相性良かったんだ……」

 

「そうかも。さっきの声もそうだけど、俺とした時はこんなに乱れたりしないもん。蓬の巧みなテクも有るだろうけど、俺より相性が良いんじゃ──」

 

「いやいや、それを言うなら裕太達のほうもでしょ! 夢芽のあんな顔、見たことないけど……あーまあまあ、こういう状況だからそう見えるのかもしれないけどね」

 

「そんなものかな……?」

 

 各々、恋人が何時も自分としている時より気持ち良さそうにしている風に見えやようで、男性陣は相手に嫉妬が混じった感想を吐露してしまう。蓬はこれまで感じた思いから言い方がキツくなってしまったと自分自身感じ、特殊な状況故にそう見えてるのかもと憶測を付け足す。そんな中、一人だけ嫉妬を吐露せず場を静観していた者がいた。彼女──夢芽は蓬の動向をじっと見ており彼が嫉妬を吐露したのを確認すると、計画通りと言わんばかりにほくそ笑んでいたのを裕太はもちろん蓬も見逃してしまっていた。

 

 そうこう二人が言い合っていると、六花はようやく絶頂から戻って来たようで辺りを見渡し三人の状況に戸惑いを隠せていなかった。

 

「ぅぁー……あれ? もしかして一瞬気を失ってた? 蓬くんに滅茶苦茶にヤられて……」

 

「すごく気持ちよさそうに見えたよ……やっぱり、蓬の方が相性良いのかな」

 

「っ! いや、そういうわけじゃ……これは久しぶりだったからで──」

 

「んー……六花さん達はともかく、私達の相性はバッチリかもですね❤️ 裕太さんのは蓬より大きさも、量も多くてやりごたえがありますし❤ 何よりスワッピングなんて提案せずに一途に愛してくれそうですもん。私、裕太さんの彼女になりたいな~❤️」

 

「「ッ──!!?」」

 

「ちょ、夢芽さん!? 冗談でもそういうことは言うのはどうかと……!」

 

 蓬の方が良いのかもと思い裕意気消沈した裕太に、六花は久しぶりだからこんなになったと言い訳を始めた最中、夢芽は話を被せるとそのまま裕太に抱き着き頬にキスまでしてしまう。その内容と行動に蓬と六花とは言葉にならない声を上げ、裕太と夢芽を眼光鋭く見つめていた。当人である裕太は一転して、天国のような感触と地獄のような空気に囲まれあたふたしながら夢芽を窘め離れようした。だがガッチリとひっつかれてしまっており、むしろ身じろぎすることでより夢芽の柔らかい乳肌を堪能してしまった。そんな悶々とした裕太の咎めは素知らぬ顔で、夢芽は射精して間もないのに完全復帰している裕太の屹立を見て艶美な笑みを浮かべ彼の屹立を撫で上げる。

 

「そんなことより……裕太さんのココ。また張り切っちゃってますね❤ あんなにたくさん射精たのに❤ いやぁ~~誰かさんとは違って復帰も早いですね。やっぱ男としても裕太さんの方が最高ですね❤」

 

「ゆ、夢芽っ……!」

 

「……ささ、裕太さん。次は本番いっちゃいましょうか❤ 私が上でもいいですかね? こんな大きいのに好きに動かれると私もヤバそうなんで」

 

「ちょ、ちょっと待って!!? 一旦落ち着こう?! ほらあっちの二人も呆然としちゃってるし、俺も混乱してるというか……!」

 

「大丈夫ですって。スワッピングなんて頼むんですから、これくらいの方が嬉しいんじゃないですか? 裕太さんのココも、待ちかねてますし❤」

 

 裕太の屹立を指でピンと弾きながら夢芽は揚々と語る。目の前で行われる夢芽の行動がスワッピングを盛り上げるための演技なのかか、はたまた無理に頼んでしまった嫌がらせなのか、蓬には掴み切れなかった。彼女の愛を一身に受けきた蓬はあれは演技だと判断を下す一方で、部屋にこもった空気に当てられた思考はその判断をグラつかせてしまう。

 

 裕太にマウントポジションを取り、気まぐれな飼い猫のように体を摺り寄せる姿勢。唇以外の体全体にマーキングするかの如くキスの雨を降らせる仕草。熱っぽい瞳で裕太を見つめる表情。そのどれもが本物だと蓬は感じてしまう。まるで本当のカップルのような絡み合いを目にして、蓬の心臓は張り裂けそうなほどに鼓動を刻み、口からは荒々しく息を吐き出す。そんな蓬を我に返したのは、またしても六花であった。彼女は夢芽に聞こえないように小さな声で内緒話を始めた。

 

「蓬くん。夢芽ちゃんちょっと熱が入り過ぎてるみたいだし、ここらでお開きにしたほうがいいじゃ? 今からでもしっかり謝れば、夢芽ちゃんだって分かってくれるよ……」

 

「でも、夢芽は止まる気がないって……ああいう時の夢芽を止めるのは至難の業というか──」

 

「ふぅー……裕太さんも待ち切れなそうですし、早速ヤりますか❤ 裕太さん、いきなり射精しちゃわねいでくださいね──っ❤ あ、あぁっ❤ これぇ、やぁばっ──❤ 中から、押し広げられているみたいっ❤」

 

「わわっ、夢芽さんっ──ぅぁあっ! こ、これが夢芽さんの膣中……! ぴったりと密着して搾り取られそうっ……!!」

 

 蓬と六花の会話の最中、夢芽は裕太の屹立にゴムを装着したり、自身のショーツを脱ぎ捨てたりと準備を進めていた。抜き身になった夢芽の秘裂からは、蜜液がとめどなく滴りこれまた彼女の興奮が如実に表れていた。蓬も裕太も知らず知らずのうちに喉を鳴らして見入ってしまう。彼女の艶めかしい姿を食い入るように見ていた蓬では止めるか否か思案する暇もなく、六花も裕太に視線向けて口を開いては閉じてを繰り返し、止めることは出来なかった。三人の目が集まった中で、夢芽は腰をゆっくりと下ろして裕太の雄峰を己の内に挿入してしまう。

 

 裕太のモノを自身の中に招いた夢芽は恍惚として声を腹の底から絞り出し、裕太もまた呼応するように高揚とした声を上げる。蓬はこれまで自分が幾度となく開通した道が、瞬く間に裕太によって上書きされていると感じ胸がズキズキするような苦い思いが胸に広がっていた。スワッピングをする時点で覚悟していた筈だったが、実際に目の当たりにした衝撃は想像を遥かに超えており蓬は思わず嗚咽を漏らしてしまう。六花も目を見開き、本番の快感に悶える裕太達を見つめていた。視線の先で、夢芽は慣らすためか挿入して直ぐには動かずじっとしていたが、無意識か腰をゆらゆらと動かし快感を高めていた。

 

「ふぅ、ふぅ……❤️ 動き、ますね──う、あンッ❤️ ンッ、くぅっ❤️ やっっ……ばぁ❤️ 奥に、当たると……ぉ゛❤️  何も、考えられないっ……❤️」

 

「夢芽、さん……夢芽さんッ!」

 

「お゙ぉ❤️ ちょっ……❤️ 勝手に、動かないでって──ひゃぁっ❤️ 言った、のに……ぁぐぅっ❤️」

 

 ついに我慢できなくなったと言わんばかりに夢芽は腰を上下に振り始める。ゆっくりと腰を上げ、ゆっくりと腰を下げる。蓬のモノでは届かない不可侵領域、特別な秘所である子宮を深々と貫かれ夢芽は蕩けたような甘い声を奏でて躍動する。その色香は普段のそれとは比較にならないほど艶やかで、彼女を奪われるかもしれないという沈痛な衝動を抱きつつも雄の本能が刺激されてしまう。チラリと横を見るとどうやら六花も蓬と同じ想いであったようで、無意識か指を自身の秘所に這わせ陰核を弄っていた。たまらずといったように蓬は六花に迫る。

 

「六花さん。その、俺達も……」

 

「ぁっ……❤ よ、蓬くん……」

 

 蓬は六花をそっと押し倒し、彼女の股の間に割り込む。六花は突然のことで驚いているものの、拒絶することはせず仰向けで蓬を見上げた。二人とも恋人がスワッピングすることに思惑があり、自分達の性交に関しては重要視してはいなかった。だがここにきて、二人は恋人達のスワッピングの熱にあてられとめどないエロスが湧き上がってしまう。故に言葉はなかったが、六花は蓬を受け入れる。蓬は迸る性欲を抑えつつ、興奮で震える肉棒を彼女へと挿入する。

 

「あっ……❤ んんっ❤ ふぅー……❤」

 

「っ……! 六花さん、動くよ」

 

「ん……どうぞぉ──ふぅンン❤ やぁっ❤ あぁぁンッ❤」

 

 未通の乙女のようにぴっちりと閉じられた秘裂を、蓬は自身の男根で割り開く様に貫き通す。六花の蜜壺は夢芽のそれとはまた違った趣で、夢芽のが一度入れて抜こうとすると膣道が絡み付き逃がさない束縛気質が表れたものだとしたら、六花のは仲が深まるにつれて重くなる気質が表れたものであった。最初は緩やかなものの奥に進むにつれて膣道は狭まり、最奥付近では亀頭を抱擁するような心地いい圧迫感が襲う。蓬は味わったことのない六花の快感に駆り立てられ、たまらず腰を突き動かし始める。これにより裕太の部屋には四人の色声と熱気が入り混じり、淫蕩の坩堝とかしていた。

 

 もはや隣のペアを気にする余裕は二組ともなく、ただ目の前の相手との快楽に溺れていた。性交が始まってから数分、最初に変化が起きたのは裕太と夢芽のペアであった。二人は蓬と六花より先に始めていたのもあり快感は最高潮まで高まり、絶頂が間近に迫っていたのだ。それを示すかのように二人の体は甘美に打ち震えていた。

 

「あっ❤ はぁっ❤ ゆうた、さん❤ そろそろ、ですよね……❤ おもいっきり、きていいですよ❤」

 

「夢芽さん……分かった、やってみるよッ!」

 

「ん❤ あ、あァァンン~~❤❤ それッ❤ イイ……すごく良いですっ❤ もっとっ……もっとしてくださいっ❤」

 

「くっ……! ふぅ、夢芽さんの締め付けもすごいよ……!!」

 

 夢芽が腰を下ろしたと同時に裕太も腰を突き上げる。呼吸が完全に一致した一連の動作は、夢芽の子袋を深々と突き上げ嬌声を響かせる。その甘イキに連鎖して夢芽の膣内は収縮を繰り返し、裕太の男根を締め付ける。もっと気持ちよく──そんな二人の意思がシンクロした性交は時が過ぎるにつれ最適化されていき、それが体外の動作だけでなく内の動きも同様である。それこそが先の収縮と突き上げであり、裕太の性技、夢芽の膣内は相性抜群の異性に合わせてカスタマイズされていた。

 

 それもあり裕太の男根は挿入すれば搾り取ろれるように膣壁に拘束され、抜け出そうと引き抜くと元来の束縛気質が表れた膣道が返しのように肉竿を引き留める。二重、三重の搾精部に裕太は射精するまでの時間を少しでも引き延ばすかのように歯を噛みしめ耐えていた。だがそれも限界で、裕太は閉じていた口を開くと声を高々と上げてしまう。

 

「ぐっ……はぁッ! 夢芽さん、俺……もうっ!!」

 

「んっ❤ あふぅ❤ は、い……❤ 我慢、しないでいいですよっ❤ 全部、中で出しちゃってください──あァン❤❤」

 

「夢芽、さんっ……!!」

 

「あ、ア゛ァァッ──❤❤❤」

 

 最後の一押しと言わんばかりに裕太は腰を突き上げ、煮詰まった射精感を解放する。突き上げに乗じて夢芽も絶頂を迎えたようで、体を小刻みに震わせて絶頂の余韻に包まれる。膣内は精を求めるかのように収縮を繰り返すが、ゴム越し故に精は一滴も子袋を満たすことはなかった。それ故か、夢芽が心なしか残念そうな顔をしたのを見た者はこの場には存在しなかった。

 

 裕太と夢芽が絶頂を迎えた傍ら、蓬と六花のペアもエクスタシーに向け情交の激しさを増していく。蓬は六花の弱い部分を責めては別の部分と、焦らしのテクニックを織り交ぜ六花を喘がせていた。六花自身本番の経験が薄いこともあってか、蓬のテクニックに翻弄されなすがままにされていた。まるで自分の体ではないようだと六花が呟くのも束の間、蓬は先程も利用していた囁きや乳房への愛撫等で六花を快楽の渦中に引きずりこむ。

 

「六花さん、気持ちいい? めっちゃ可愛い声でてるね……俺も六花さんの中、めちゃくちゃ気持ち良いよっ……!」

 

「はふぅ❤ あっ❤ んっ❤ っぁ……❤ き、気持ちいいけどっ──ぁん❤」

 

「なら、もうちょっと強くするよ……ッ!」

 

「ひゃぁっ❤ それ、ダメッ❤ ダメ、なのにぃ……❤ ひぃ❤ あっ、あぁっ❤」

 

 宣言通り、蓬は突きのスピードを加速させながら乳首をこねくり回し六花の肉情を搔き立てる。更には六花のぷっくりと膨らんだ陰核を弄るなど、六花を飽きさせることなく快楽の虜にしてしまう。ただそれは蓬も同様で、六花との情交は彼にとっても新しい快感があり彼女をイカせるのに夢中になっていた。前述した膣内の違いや恥部の感度、嬌声に肌触りが彼女とは違う良さがあり蓬に新鮮な欲情を湧き立たせたのだ。その気持ちが前面に出ているのか、蓬のピストンに淀みはなく先程までの彼女を取られるかもしれないといった暗い感情が全くないように見えた。

 

 そんな両者共に愉しんでいる情交も終幕に差し掛かっているのを、蓬は愚息からの細かな震えで察する。ここまでヤって一緒にイけず中途半端になってしまうのは避けたいと思い、蓬は共に絶頂まで一気に登り詰めるべく六花に囁きかける。

 

「六花さん、そろそろイキそう? 我慢しないで、思いっきり声出していいからねッ!」

 

「ふぐぅッ❤ うぅ❤ あっ❤ よ、蓬くん。私、もうっ……❤」

 

「んっ! なら、最後の一刺し……ッ!」

 

「くぅ❤ あ゛っ❤ ふあ、ぁ゛ぁぁぁッ──❤」

 

 六花の告白を受け、蓬は決起すると最後の一刺しと腰を突き出す。鋭い突きで二人は同時に絶頂を迎え、溜めに溜めた精と潮を一斉に吹き出した。六花は伸ばした脚をぴんと伸ばし絶頂に打ち震え、蓬も深く深く息を吐きながら射精の余韻に浸かる。その時蓬はふと、久方ぶりに患いなく射精が出来たと物思う。ここ最近は彼女との性交では満足させられているか不安で、愉しみ余裕がなくなっていた。だが今日スワッピングで夢芽以外の女性をしっかりと満足させらのを感じ、蓬は憂いなく射精することが出来たのだ。このことは蓬にとって得難い経験であった。

 

(もしかしたら……裕太の方が夢芽と体の相性は良いかもしれない。でも俺には裕太にはないものがある。そのことを知れたたけで今日のスワッピングは貴重な経験だ。今度は俺が夢芽を満足させてみせる……!)

 

 蓬は視界の片隅で、自分以外の男と重なり合った彼女を見つめる。蕩けた顔で別の男を見つめる夢芽に蓬は思う所はあれど、彼女以外の女性を満足させられたことが自信となり不安は皆無であった。今の自分なら彼女と真正面から向き合えると確信していたからである。

 

 ──────

 

 ────

 

 ──

 

「頼まれた物はこれで全部かな? あ、夢芽も何か飲みたいものとかある? アイスとか食べ──」

 

「大丈夫。レジ空いてるから、ささっと済ませよう?」

 

「う、うん……」

 

 蓬は六花に頼まれた飲み物やお菓子をカゴに入れると、付いて来ていた夢芽にも何か買う物はないか尋ねる。だが夢芽はいらないとそっけなく答えると、蓬をレジに向かわせた。スワッピングから時は一回りほど過ぎた頃、蓬と夢芽は六花からの飲み物やお菓子等の買い出し頼まれコンビニに来ていた。

 

 各ペアが本番をした後、蓬は確かめたいことが確認出来たこともあり自分を除いた三人にスワッピングを終えることを提案。各々思うところはあるようだったが特に反対はせず受け入れられ、蓬にとって人生初でおそらく最後になるであろうスワッピングは終了した。そしてスワッピングを終えた後は後片付けをする必要があるのだが、皆が性交後の倦怠感でぐったり包まれている中、裕太だけはテキパキと後始末を始めたのであった。蓬は率直に彼の底なしとも思えるスタミナに感服し、場所を貸し出して貰った上で後片付けまでやってもらうわけにはと手伝いを申し出た。そこで六花からのインターセプトが入り、激しい運動をした後だから飲み物や何か小腹に入る物の買い出しを頼まれ今に至るのであった。

 

 買い出しのレジを終えて蓬と夢芽は帰路につくが、スワッピングをした後ということからか気まずい雰囲気が二人の間には流れており、蓬は会話を切り出すタイミングを探っていた。だが一向に状況は変わらず、数分歩き続け痺れを切らした蓬は強引に会話を切り出した。

 

「その夢芽。今日は……俺のお願いを聞いてくれてありがとう。確かめたいこと、確かめられたよ」

 

「ふーん……それで? またスワッピングやってほしいの? ああ、裕太とさんだったら考えてもいいけど? まあ次やったらもう後戻りできないだろうけどね……」

 

「いや、もう夢芽にスワッピングは頼まないよ。俺も二度としない。今回のことでよく分かったんだ。俺は夢芽のことが大好きだ。だからもうスワッピングはやらない。俺は裕太みたいなモノは持ってないけど、これから夢芽のことをもっと満足させてみせる。だから──」

 

 夢芽は蓬のお礼に対し、またスワッピングをお願いするつもりだろうと思ったのか裕太とだったら考えてもいいと告げる。その顔は陶酔していように頬が赤くなっていたが、目だけは蓬の様子をしっかりと見つめていた。蓬はその目を見つめ返し今日の結論を口にした。スワッピングをして自分自身の性技に問題がなかったこと、夢芽が他の男と寝たことで興奮するより取られるかもしれない恐れが勝ったこと。それらを踏まえて蓬はもう夢芽にスワッピングをしてほしくないと嘆願したのだ。そのことを聞いた夢芽は今までのつっけんどんな雰囲気はかき消え、深くため息を吐いてから蓬を小突く。

 

「……はぁ~~。だ・か・ら、最初から言ってるじゃん! 私は蓬として満足してるって! それは今も変わってないから……まったく、スワッピングなんてヤる必要なかったじゃん結局」

 

「あ、あぁー……確かに言ってたけどさ。やっぱ裕太とヤッて変わったかもしれないじゃん。俺のと裕太のじゃやっぱ色々違うし」

 

「まあそりゃ確かに裕太さんのと蓬の違うよ。愛情で満たされるのと肉欲で満たされるの、まったく違う快感だった。でも、私は愛情で満たされる方が好きだよ……❤」

 

「夢芽──」

 

 夢芽は最初から何も変わっていなかった。確かに相性抜群の相手との性行為が最高なのは間違いなかった。だがそれをもってしても、彼女の一途な愛が失われることはなかったのだ。故に行為中にも頻繁に裕太と蓬を比較することで、彼に奪われるかもしれないという不安を煽ってスワッピングを辞めさせようとしたのだ。

 

 蓬がそのことに気付いた刹那、夢芽は蓬の口にキスをする。スワッピングでも許さなかった直の口付けからは彼女の確かな愛を感じ、蓬はじっくりと確かめるように目をつむり彼女を抱き寄せる。この温もりを手放すなんて馬鹿なこと、二度すまいと蓬は固く固く胸に誓い抱擁を続ける。長らくしていなかったように長い口付けを交わし、息継ぎのためにゆっくりと離れる。だが、繋いだ心はもう離れてはいなかった。

 

「──っはぁ❤ じゃ、もう少しだけこの辺り散歩しようか。あっちはもう暫く掛かるだろうし」

 

「えっ? 流石に片づけならもう終わってそうなもんだけど……あーもしかして!」

 

「ふふ、多分ね。だから六花さんもわざわざ遠いコンビニまで行かせたんじゃないかなーって。だからもうちょっとゆっくりして……なんなら、私達もヤッちゃいますか❤️」

 

「あー……うん! ラブホ……カラオケ……ここから近いのどこだったっけ」

 

 どうやら六花のお使いは体よく自分たちを外に出すための方便だったようで、夢芽は女の勘とでも言うべきがそのことに気付き一緒について来たようだった。ならば邪魔するのも忍びないと、暫く散歩するかと蓬が思った所で、夢芽から抗いがたいお誘いをされてしまう。

 

 蓬は一瞬だ間を置いて返事をするが、それは嫌というわけではなく場所をどうするか悩んだ末のものだった。なにわともあれ元の形に丸く収まった二人の淫靡な夜はまだまだ続くようであった。

 

 ──────

 

 ────

 

 ──

 

 今夜だけで幾度興奮したか数えきれない男子高校生、響裕太はまたしても途方もない興奮と疑問に苛まれていた。原因は明白で片付けを始めようと思った最中、彼女である六花に裸のまま押し倒されているからに他ならなかった。六花の目は覚悟を宿した目をしており、裕太ただ一人を見つめていたのだ。並々ならぬ気配は触れれば爆発してしまいそうなほど一触即発で、裕太はおっかなびっくりといった風に声を掛ける。

 

「あ、あのー六花さん? これはどういう……?」

 

「今日、裕太は夢芽ちゃんしてさ……すごく気持ち良さそうだったね」

 

「え? そんなこと……う、うん。夢芽ちゃんも色々考えがあるだろうけど、俺のために一生懸命やってくれてすごく心地良かった……かな」

 

「そうだよね……ねぇ、もし、もし夢芽ちゃんと付き合えるってなったら……私と別てでも付き合う? 体の相性が良くて、私がしてあげられないことを出来る女の子の方が良い、よね……?」

 

 六花は言うべき言わぬべきか悩でいるのか、途切れ途切れに本題を切り出す。その顔には決して涙だけは溢さまいと張り詰めており、裕太は鋭い視線からは彼女の覚悟が心身に響くようだと感じてしまう。だからこそ彼は思考する暇すら置き去り、彼女への思いを口にする。いざという時の決断において響裕太は何人の追随も許さなかった。

 

「別れない、絶対に!! だって俺は六花がどんな人より好きだから!!」

 

「ぁ……! ほ、本当に? 夢芽ちゃんの方がずっと──」

 

「確かにエッチは夢芽さんの方が相性良いかもしれないけど……俺が好きなのは今も昔も六花だけだよ! 別れるなんて一回も考えたことないよ!」

 

 六花が一番好きだと、裕太は迷いなく言い切る。彼自身言っていて恥ずかしくなったのか、顔が真っ赤になっていたが、その声色から万人が聞いたとし噓偽りがないと断言できる声色であった。それを聞いた六花はそれを良く理解しており、安心感や嬉しさで張りつめていた目からは大粒の涙が溢れてしまう。裕太として当然のことを言ったまでなので、突然涙を流し始めた六花にオロオロとしながら声を掛ける。

 

「えっ!? だ、大丈夫!? どこか痛めたりしたの!?」

 

「ぁ、ぅ、ううん! 違うの、ほっとたから……裕太と夢芽ちゃんって相性良さそうに見えてさ、もしかしたらと思って悩んでて……バカみたいだね」

 

「えぇぇ!? そんなこと思ってたの!? 俺はずっと六花一筋だよ! ま、まあ今日は夢芽ちゃんにいいようにされちゃったけど……」

 

「うん。ほんっと、気にしすぎだったらみたいだね。はぁー……前に温泉で言われたこと忘れちゃってたなぁ」

 

「だね。俺も何かあったら遠慮しないで言うから、六花も何でも言ってね! 二人で話し合えばきっと解決出来ないことの方が少ないからさ!」

 

 そう言って笑い合う二人の姿に、先程までの一触即発のような不穏な気配は毛程もなかった。まさか六花が夢芽ないし相性の良い人に鞍替えするのではと、思われていたのは心外だったがその疑惑は晴れたようなので万事解決と裕太は楽観的に考える。そこで裕太は六花に押し倒されたままだったので、起きあがろうとするも六花は再び裕太を押し倒す。和らいだが彼女の目にはまだ覚悟の炎が宿っていた。

 

「ええっと……?」

 

「さっき沢山出してたけど……まだやれる? これからは私も裕太を満足させてみせる。それを証明したいというか……」

 

「それって──」

 

「うん。裕太がすごい鼻の下を伸ばしてたフェラと本番。最初は上手くいかないかもだけど……頑張るから」

 

 そう言って六花は裕太の萎えていた肉竿をに手を這わせる。すると萎びていたのがみるみると勃ち上がり、屹立あるいは雄峰と呼ぶべきモノが六花の手で膨らんでいた。彼女にあそこまで言われて勃起しないほど、裕太は枯れていなかった。

 

「わっ……❤️ あんなに出したのにまだこんなに大きくなるんだ……蓬くんと比べて分かったというか……裕太って絶倫?」

 

「六花がすごい嬉しいこと言ってくれたからだよ! ああいや、けど、無理しなくても──」

 

「ううん。絶対やる。やらせて。夢芽ちゃんのを忘れさせるくらいに頑張るから……あむっ❤️」

 

「あっ! 生の舌やっばっ……! 六花、すごい良い……あ゛っ! ちょ、ちょっと歯が当たったかも……!」

 

 無理をしてほしくはなかったが、彼女の決意のこもった青き瞳の前に拒絶など裕太に出来る筈もなかった。六花は裕太の了解を聞くや否や、彼のでっぷりとした亀頭に恐る恐ると口をつけ舌で舐め回す。ゴム越しとはまた違う性感に裕太はたまらず声を上げ六花を賞賛するも、直後に咥えた際に歯が当たってしまい裕太は悶絶してしまう。裕太と六花、二人はまだまだ初々しいカップル故に失敗も多いが、それでも二人は一歩ずつ一緒に進んでいくのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。