※この作品はR-18です。

原作崩壊のNTR小説   作:pace

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抱きし殺戮女神/抱かれる殲滅女神

 人類最後のマスター・藤丸立香。決戦たるカルデアに乗り込むまでのある日のこと。立香は後方のベッドから響く、フォウくんのもどかしそうな鳴き声をBGMにレポートを進めていた。だが最初は大人しく撫でられていたフォウくんも、数十分と拘束され撫でまわされ我慢の限界だったのだろう。叫び声と共にマイルームから逃げ出してしまった。その声にベッドに寝そべっていた彼女は気の抜けた声を出す。

 

「ンキュ、ンギュ……フォ、フォーウ!!」

 

「む、逃げられたか。大いなる獣、その幼体に。むー……暇だ、構え、我がマスター。昨晩の続きをするぞ」

 

「もうちょっと待ってて! 今良い所だから」

 

 フォウくんの代わりと言わんばかりに立香の頭を撫でていたのは、十の腕を持つ青肌の女神であった。彼女の名はカーリー。インド神話に記された女神で、最高格の神であるシヴァの神妃だ。天界が強大な魔神に襲われた際に対抗すべく生まれた、戦闘女神・ドゥルガーから更に生まれた殺戮と破壊の女神だ。いざ戦闘になれば殺戮女神の異名に恥じない、世界を滅ぼしかねない十の武装を操り躍動する。彼女の別側面であるドゥルガーと共に立人理修復の度を召喚から共に戦った頼れる仲間であった。

 

「女神は今、構えと言っている。ならば、汝がこちらを向くまで、なでなでをしよう」

 

「わっ!! もう、分かった、分かったから! 撫でまわさないでよ、カーリー!」

 

「ぎはははははは!!! ようやく、女神を見たな! 我がマスターよ、昨夜の戦の続きだ! ガネーシャから、借りた、血湧く戦いの続きをするぞ!」

 

 そんな彼女は今やカルデアにも順応し、娘とでも言うべきガネーシャから借りたゲームにハマっていた。特にボードゲームがお気に入りらしく、マスターを巻き込むことも日常茶飯であった。腕に巻き付く白のナーガにも引っ張られ、こうなったら仕方ないと、立香は受け入れることにした。

 

「さあ、やるぞ、我がマスター! 今日は女神が一日中、汝の、時間を勝ち取った。いくらでも、戦いが、出来るぞ!」

 

「レポートもあるから、流石に何回もは出来ないよー。一回でいいでしょ?」

 

「駄目だ。我がマスターと言えど、女神に頼みごとをするなら、それ相応の代価が必要だ……!」

 

「えぇー。うーん、対価か……じゃあ、オレが勝ったら一回で終わり。カーリーが勝ったら、オレが叶えられる小さいお願い一回分とかは?」

 

「ほう、汝が、女神の願いを叶えると……? フッフッ、ハッハッハッハッハ!!! その、言葉、待っていたぞ! 勝負、受けて立つ! 今日こそ、汝は、女神に斃されるのだ!!」

 

 待っていた。その言葉に違和感はあれど、立香はカーリーとボドゲで勝負を繰り広げることになった。今回遊ぶゲームは、双六とRPGを混ぜた定番のものを、カルデア風に仕立て上げたられたものである。立香からするとカルデアに来る前から、この手のゲームはプレイ済みで、今までカーリーに負けたことは一度もなかった。だが今日のカーリーは何時もと雰囲気が違っていた。

 

「ん、今日は慎重だね。何時もならモンスターとのバトルで一攫千金を狙っているのに」

 

「今日は、特別、だからなぁ。万全を持って、汝より先に、竜を喰らってやる……!! ん。そこのマスは、トラップカードが、設置してあるぞ」

 

「え、まじ? (……これ何時ものカーリーと、同じだと思っちゃいけなそうだなぁ)」

 

 殺戮と破壊の化身とも言われるカーリーは、その異名に相応しくゲームにおいても果敢にモンスターへと突撃して勝利する。そうして資産を増やしていく典型的な武闘派気質であった──今までは。こと今日のゲームおいては、カーリーの瞳は獰猛且つ隙のない様相を呈していた。お願いを聞くと言ったのは不味かった、立香が確信を持ってそう思った時、既に遅く立香の盤面は窮地に追いやられていた。

 

「このカードは……いやこっちは駄目だ。こっちも……駄目か、完全に詰んでる。なら最後の頼みのダイスロールは──駄目かぁ。クエスト失敗だ。カーリーの進みが速いから急ぎすぎちゃったなぁ」

 

「ならば、女神の、勝利の時だ。必殺カードを二枚、バルムンク、燕返し。ダイスロール──クリティカル! ファーブニルに20ダメージ、ジャンヌ・オルタに3×6ダメージ! ぎひ、ぎはははははは!! 女神の勝利だ!!」

 

「おめでと──ちょっ!! ステップは控えめにお願いね! またマイルームが壊れちゃう!」

 

 かくしてゲームはカーリーの勝利となった。的確に攻略に必要なカードを入手していったカーリーに焦りを覚え、無理な強行軍を決行した立香は運の女神にも見放されしまい攻略失敗。対面に座る運命すら殺してしまいそうな女神は、運も戦略も兼ね備え鮮やかなほど完璧に勝利を収めたのだった。カーリーはよっぽど勝利が嬉しかったのか、椅子を蹴るように立ち上がると、腕や脚を振り回して舞い踊る。カーリーの服装は蓮華をイメージしたかのようなビキニスタイルで、彼女が激しく踊れば踊るほど、その重厚で柔軟な胸が跳ね回るので、立香は直視しないよう顔を逸らしながら注意した。ややあってから、カーリーは落ち着きを取り戻すと立香の横に歩み寄る。

 

「さて。我がマスターよ、我が夫の匂いのする者よ。約束は、覚えているな?」

 

「もちろん。ただ後出しで悪いけど、他の人を巻き込んだり、困らせたりは無しでお願いね」

 

「うむ、それで、構わない。元より、女神が求めるは、汝だけだ」

 

「オレか……えっと、カーリー? ちょっと近くない?」

 

 カーリーはじーっという表現がピッタリなほどに立香を見つめる。肌と同じ青々とした眼差しには、途方もない熱があると立香は感じた。値踏みするように上から下にと体を見られ、視線に遅れて立香の体に震えが走る。立香が後退ると、カーリーは椅子を掴んで立香の顔を覗き込む。そして今まで呼んでなかった名前を口にしたのであった。

 

「マスター、女神は、汝──リツカとの戦いを望んでいる。心を揺さぶる、熱く、激しい戦いを……!」

 

「いや知っての通り、オレ戦闘はからっきしだよ……?」

 

「戦うとは、刃を振ったり、矢を射るだけではない。ぎはは、マスターも、よく知っているだろう?」

 

 カーリーはそう言うと立香の体を十の腕をもって抱き寄せる。戦士とは思えぬ柔らかな乳肌に包まれ、一瞬で立香の興奮は最高潮まで高まる。じたばたと彼女から離れようとするも、カーリーの多腕による拘束を突破することは敵わず、髪を撫でられながら、全身をくまなく愛撫される。特にカーリーの肉体に反応した下半部を。

 

「っ、ぁ、か、カーリー……!! そこっ、触るの、やめっ……!」

 

「そうは、言っても、なぁ……❤️ 柔らかくなるどころか、むしろ、どんどん固くなっているのにか?」

 

 さわさわとカーリーは、ズボンを押し上げる肉槍の切っ先を撫でまわす。その手つきからは普段の荒々しい戦鬼の如き乱暴さはなく、相手を思いやるような、気持ち良くさせたいという意思が手の動きから感じられた。必死で性欲を押し殺そうとする立香の意思を嘲笑うかのように、カーリーは立香の耳元に息を吹きかけたり、彼の頬をペロペロと撫でたり、複数の腕で器用に上着を脱がし彼の肉体を愛撫する。

 

「た、戦いって、こういうことなの……っ!?」

 

「しかり❤️ 女神は、伝達者たる汝との、戦い(まぐわい)を希望する❤️」

 

「ちょっと待っ──!!」

 

 立香の返事に聞く耳を貸さず、カーリーは立香を軽々と持ち上げるとベッドに放り投げる。彼女も一飛びでベッドに降り立つと、立香に跨り彼の体を自らの体で抑え込む。彼女は煩わしいとでも言わんばかりに、胸当てや下着を脱ぎ捨てた。立香の上にはインドの神秘たる、青き女神の裸体がさらけ出されていた。カーリーは寝そべるように体を倒すと、もはや立香とカーリーの顔の間には、薄紙一枚ほどしかの距離しかなかった。このままでは自分は彼女に喰われてしまう、そう確信した立香は彼女を説得するべく口を走らせる。

 

「っ、だ、駄目だよカーリー! カーリーにはシヴァ神ていう、旦那さんがいるでしょ!? それに霊基を共有するドゥルガーにも悪いし……カーリーのことが嫌いなわけじゃないけど」

 

「確かに、女神の夫は、シヴァだけだ。愛するのも、シヴァ、だけだ。だが、それが、どうした? 女神は、思うがまま殺戮し、血を啜る。故に、汝とまぐわいたい、汝の血(せい)を啜りたい! そう思えば、後は、征くだけのことだ❤️ 女神であり、女神の元である者に関しても、問題はない。これは、奴自身が望んでいた(・・・・・)、ことでもあるからなぁ❤️」 

 

 立香の倫理観には、夫のいる女性との行為は明確に駄目だと沁み込まれていた。だがそんな人間の倫理観など、知らぬ存ぜぬとカーリーは胸を張って立香を求めていた。その余りにも堂々たる宣言に、立香は思わず否定したり拒絶したりするのではなく、むしろカーリーとの行為に惹かれてしまっていた。それ故に立香は、迫りくるカーリーの唇を躱すことが出来なかった。

 

「ちゅ、ちゅっ❤️ れうっ❤️ んっ、ん~~!!」

 

「むっ、むぅ……んんっ~~!!?」

 

「れーろっ❤️ れう、れろっ❤️ ふっ、んふぅ~~❤️ じゅるっ、じゅるるるっっ❤️❤️」

 

 カーリーは立香にキスをしたかと思うと、立香の顔を手で固定し離なさまいとする。そして唇を何度も触れ合わせ、彼女の舌先は唇を開けとせっつく。立香が開けまいと頑なにしていると、宙を彷徨っていた手が立香の脇腹をくすぐる。突然の刺激に、思わず立香は口を開いてしまう。その僅かな隙を戦女神は見逃さず、長く赤々とした舌が立香の口内を蹂躙し始める。

 

 女神の舌は立香の口内を知り尽くそうと縦横無尽に暴れ、そして縮こまっていた舌を絡み取る。そしてカーリー立香の唇に吸い付き、彼の口内に広がる唾液を啜ろうとしていた。舌で掬った唾液を飲みカーリーが喉を震わすと、彼女の全身も連動するかのように震えを帯びる。立香もまた絡み合った舌によって彼女の欲情が伝熱したのか、脳が蕩けてしまい、快楽に打ち震えてしまう。永劫かのように続くかと思った接吻は、ゆっくりと唇を離したカーリーによって終わりを迎える。二人の間には切っても切れないような銀の繋がりが口を繋いでいた。

 

「はぁ……甘美だぁ❤️ やはり、汝の味は、格別だぁ……❤️ 我が夫と同じ匂い、しかして、また違う匂いを持つ雄よ。女神は、もっと、汝を欲するぅ❤️」

 

「ぁっ……!!」

 

 カーリーはそう言うや否や、その蒼白く光る腕で立香の隆起した肉槍を手で包む。亀頭を弄るのに一本、竿をシゴくのに一本、玉袋を揉むのに一本、その他の腕で立香の体を愛撫する。亀頭を担当する手は、慈しむように優しくやわやわと指を動かす。深い雁首回りを擦り、時折指で締め付ける指捌きは、とても殺戮に特化した女神とは思えぬ技巧だった。また竿を担当する手は、最初はゆっくりと擦っていたが、徐々にその往復は速さを増し、精を吹き上げさせんと刺激する。こちらは彼女の苛烈な面を反映しているかの如く荒々しく圧倒的だった。そして立香の玉袋を刺激する手は、他の刺激に慣れたタイミングで動き出す。精を作るのをサポートするように、強弱織り交ぜた揉み方であった。

 

 この十本の腕を備えた彼女らしい贅沢な性技は、女性経験の少ない立香には到底耐えきれるものではなかった。そしてダメ押しと言わんばかりにカーリーは立香の口内を再び蹂躙する。全身を青き死の女神に包まれ、立香の射精感は限界に達しようとしていた。そのことにカーリーは、肉槍の震えからか、或いは第六感的なもので勘付く。

 

「匂う、匂うぞ。汝のシュクラ(精液)が、女神の手に放たれようとしているのを! ダせ、ダせ、ダせッ……!!」

 

「うっ、あっ……あぁ~~~~!!」

 

 部屋の外にも響き渡りそうな叫びと共に、立香は射精感を解放する。精嚢から込み上げるマグマのような熱は、立香の尿道を焦がすように上り詰めて発射される。女神が手招く掌に、おびただしい白濁液が降り注ぐ。立香をしてこれまでの人生で、一番の射精量に自らのことながらドン引きしていると、カーリーは十の手をもって立香の精をほぼ全て受け止めていた。手に出来た白濁の池にカーリーは舌を触れさせ、少量を掬い舌の上で転がすように味わっていた。そしてお眼鏡に叶ったのか、直接口を白濁の池につけて吸い込むように飲み干した。

 

「ぁぁ、ふっ、はぁ〜〜❤️❤️ 旨い、旨過ぎるぞ❤️ 喉越しは最悪、匂いも強烈、味も最低、だが旨い……❤️ 一噛みする度に口内に広がるエグ味、喉をへばり付く熱の塊、その全てが女神の肉体を犯し感覚を狂わせる……ぎは、ぎははははは❤️ 味わえば、味わうほど、臍下辺りがむず痒くなる❤️」

 

「か、カーリー! もう、これくらいで終わりにしない……?」

 

「異なことを。これからが、本番、だぞ? 女神は、汝の血(せい)を、啜った。だが、勝利は、まだ手にしていない。汝の、魔羅を、女神に収めよぉ──ぉ゛ぉ゛っっ、お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛〜〜っっ❤️」

 

「ッッッ──!!!」

 

 立香の精を堪能したカーリーは、この上なく上機嫌そうに笑みを深めて幸福に打ち震えていた。その姿に立香自身、これ以上カーリーと行為を重ねるのは危険だと本能が警報を鳴らす。彼女に辞めるよう説得を試みるも、カーリーの渇望は一度の射精で到底癒せなかったようだった。彼女は身じろぎ、立香の不屈の肉槍の上に陣取ると、一気に腰を振り下ろした。瞬間、二人の口からは言葉ではなく、雄叫びが部屋を劈いた。

 

「ふぉぉぉっっ……❤️ ふぅ、ふぅ❤️ 汝の、魔羅が、女神の中で暴れているっ❤️ くひっ、はぁ、はぁ❤️ 良い、良いぞ、リツカぁ❤️ 血湧き、肉踊る戦いとは、こうでなくてはなっ!!」

 

「ぐっ、も、もっとゆっくり──ッッ!!」

 

 立香の懇願も空しく、カーリーの躍動は止まらない。カーリーのピストンは激しく、立香の思考を快感で埋め尽くす。時折ゆっくり動いたかと思えば、虚を突くように腰を振り上げては下ろしたりと、快感に体を馴染ませる暇を与えなかった。加えてカーリーの蜜液と立香の我慢汁が混ざり合い旋律となり、彼女の舞踊に合わさった音色が奏でられる。これにより立香は視覚、聴覚、触覚をカーリーに埋め尽くされる。噛みつくように絡まる膣肉と肉槍が擦れる度に、立香とカーリーは喘ぎ、己の性器を相手に適合させていく。これにより益々、膣肉は立香の肉槍にフィットし、立香の突き方がカーリーの最も望む場所に的中するように。

 

 この時点で立香の脳裏からカーリーとの性交を阻む倫理観が薄れてきたが、追い討ちと言わんばかりにカーリーが動く。彼女は立香の腕を掴むと、四方八方に揺れる己の胸を揉ませるように手を導く。カーリーの胸を揉みしだき、立香はこれまでにない感情を得ていた。女神を手中に収めた優越感、彼女を満足させている達成感、そして、夫のいる身である彼女と交わっている背徳感。それが入り混ざって立香の快感を高く高く吊り上げていった。その興奮に駆られるまま、立香はカーリーへと腰を突き上げた。

 

「お゛ぉ゛ぉ゛ぅ゛ッッ!? ぉぉ、ふぉぉぉ……くひっ❤️ 良い、良いぞ❤️ 一方的な殺戮では、物足りぬぅ……❤️ 汝の思い、全て女神に、ぶつけよぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛ッッッ❤️」

 

「ぐっ、うぉぉぉぉっっ!!」

 

 立香とカーリーの性交は激しさを増し、交わりに非ず、闘争とすら称せるほど苛烈となる。カーリーの燃えるように情熱的な律動、藤丸の絶対的強者に抗う弱者の一刺し、それらが嚙み合わさって互いに快楽の刃を突き立て合う。カーリーの白糸の如き髪が波打ち、赤いリボンが揺れ動く。二つの目と額にある第三の瞳が立香だけを凝視する。秘所は両者の体液が混ざり合い、邪悪なる蛇にして、アスラの王を打破せしめるような泡が出来る。ここに両者の絶頂は、最終局面を迎える。絶頂が差し迫り、カーリーは立香の唇を己が唇で塞ぐ。

 

「「んっ❤️ ぢゅっ❤️ ぢゅるぅ❤️ ちゅるるるっ❤️ んふっ、ふっ~~❤️❤️」」

 

 喰らい合うような口吸い。第三者が見れば彼等の関係性は第一候補がラブラブ夫婦。違うのならば女性の方は手練れの娼婦であろうと、勘違いすること必死の求愛的なキスであった。だがカーリーに求愛の意思は今の所はなく、あるのは立香への勝利と征服心だけであった。先に絶頂に至らせる、その思考から導き出されたキス。カーリーの読みは的中し、立香の射精感は全身を支配された快感で解放されようとしていた。

 

(ダせ、ダせ、ダせッ~~❤️❤️❤️)

 

「んんっっ~~~!!!」

 

「おぉぉっ──ぉ゛っ、お゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ゛っ゛っ゛❤️❤️❤️」

 

 余す所なく繋がったまま、立香は陰嚢から込み上げる熱を女神の中へとぶちまけてしまった。脈々と垂れ流される白濁の洪水、立香の射精はカーリーの子宮(ガルバ)を染め上げる。一拍遅れてカーリーは絶頂し、膣道は収縮して立香の肉槍から更に精を搾り取ろうとする。十の腕、スラリとした両脚、豊満な胸で立香を抑え込みカーリー。無意識の行動であったが、彼女は極上の雄を独占せんと肉体は勝手に動いていた。

 

 それは数秒、数十秒の間だったのかは立香に判断がつかなかった。精魂枯れ果てるかと思うほどの種付け射精に、立香は肩で息をしながらカーリーを見ていたらからである。カーリーも絶頂のあまり放心し、舌を突き出して虚空を見つめていた。しかし復帰も早く、意識を取り戻すと立香に目をやり微笑みかける。二人の視線はじっーと交錯し、カーリーのソフトなキスで一旦途切れる。

 

「ちゅっ、はぁっ❤️ 極上である❤️ 女神に挑みし者、我が唯一のマスターよ、善き戦いであった……❤️ 女神は、嬉しいぞ❤️❤️」

 

「はぁ、はぁ……それは、良かった。その、オレも途中から気持ち良くなって、快楽に身をゆだねちゃってて……いやぁ、すごかった」

 

「そうかそうか……❤️ 女神だけでなく、汝も楽しんだのなら、更に嬉しい。ふぅー……なら、次を、始めるか」

 

「──え?」

 

 ピロートークの流れを断ち切るような一言に、立香は思わずカーリーの顔を見て間の抜けた声を上げる。何時の間にか普段より身長を高くした彼女は、立香を軽々と抱き上げると抱っこしているような体勢になる。強制的に向かい合う形故に、立香はカーリーの女神に相応しいご尊顔を眺めることになる。立香はカーリーの勢いに飲まれていた思考を再稼働し、焦りのまま彼女に問いかける。

 

「何、どういうこと!? 満足したんじゃないの……!? 

 

「何、とは? 女神は、勝者の権利を、行使しているだけだが? 満足はしている、だがっ! 女神は! もっとっ! 汝を味わいたいのだっ!!」

 

「────」

 

 カーリーの恍惚とした言葉に絶句する立香。まさかここまで彼女が底なしの性欲を持つとは思っていなかったのだ。身じろぎしてカーリーから離れようとするも、立香は女神の多腕に包まれて微動だにしなかった。その動きを見て勘違いしたのか、カーリーは笑みを深めて焦るなとでも言いたげな目をしていた。

 

「フッフッ❤️ そう、急くな❤️ 安心しろ、ここにある女神は、汝以外に抱かれることはない❤️ 汝のためにある、女神だからな、ギハッハッハッハッハ❤️」

 

「ち、ちが……きょ、今日はもう終わりにしよう!? ま、また今度付き合うからさ、ね!?」

 

「それは聞けん。強き者が食らい、弱き者が食らわれる。それが、摂理だ。辞めたかったら、汝が、勝つしかない❤️ それに、汝の魔羅は、まだだと言っているぞ❤️ さぁ、征くぞっ、我がマスタ──ァァァッッ❤️❤️」

 

「ぐぅぅぅっ!!?」

 

 カーリーは立香の懇願を拒絶し、彼を抱き上げる。騎乗位の時以上にカーリーが主体となる体位、逆駅弁で立香の肉槍は勢いよく彼女を突き上げた。カーリーの望むがまま突き上げ、もはや理性の楔はないとばかりに、カーリーは最初から全力全開で立香にピストンさせる。カーリーの言う通り確かに精力にはまだ余裕はあった。だが彼女との性交は立香の思考を犯すような強い衝撃があり、これ以上自分が変えられてしまうのを恐れていたのだ。その立香の不安を嗅ぎ取ってか、カーリーは立香と目を合わせて囁きかける。

 

「ふっ❤️ ふっ❤️ 我がマスター、我が伝達者、フジマルリツカ❤️ 恐れるな、女神は、汝を守る味方だ❤️ 不安も、恐怖も、全て我に注げ❤️」

 

「っ、くぁ、カーリー……!」

 

「リツカ……❤️ んっ、ちゅっ、ちゅぅ❤️」

 

 シヴァの神妃とする不安や、特別な関係を築くことで変化しうるカルデアへの恐怖、その全てから守ってやる。立香はカーリーにそう言われた気がした。すると自分を今まで縛って来た倫理観が、崩れるような音を聞いた。気が付くと、立香は自身を見つめるカーリーに口付けをしていた。ここに、立香の枷は砕け散る。抱えられたままなれど、彼の肉槍をカーリーを貫かんと硬度を上げる。その貫きはカーリーの立香を求めるように下がり切っていた、精液食らいの貪欲子宮を深々と貫いた。

 

「んぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っっっ❤️❤️ ぎぃ、ひぃっ❤️❤️ なんと、抱えられたままっ、反撃だとぉっ❤️ 益荒男だな、リツカ、我が伝達者……❤️❤️ お゛ぉ゛ぉ゛っ、汝の熱が女神を撃つかぁ、勝負ぅぅぅっっ❤️❤️」

 

「くっ、ふぉ、カーリー……!!」

 

 カーリーは抱えられても尚、自身に反撃をした立香に益々性欲のボルテージを上げる。第二回戦のゴングと捉えた彼女は、更に激しく立香を手ずから動かす。カーリーの手にされるがまま、立香は動き彼女を突き上げる中、ドゥルガーの縦に震える巨峰に手を伸ばす。カーリーの手に支えられた立香は自分が彼女を掴まなくも大丈夫だと判断し、ならば今自分に出来ることをと、彼女に愛撫を始めたのだ。

 

 カーリーの胸はたわわに実った、ブルーベリーのようだと立香は思う。或いは、大きな葡萄を思わせる巨峰か。指を埋めようと力を入れれば、反発するように指を押し返す。瑞々しい肌は汗や鮮血を弾く、至高の玉体なのだと立香は指から体感する。幾度か揉んだ後に巨峰の頂点、ぷっくりと立つピンクの蕾を立香は摘まんだ。すると、カーリーは本能的に身体を大きく震わした。

 

「ふぉっ❤️ くっくっくっ、こそばゆい、だが心地いいっっ❤️❤️ リツカ、もっとだ、もっと汝の欲を解放しろっっ❤️ ふン゛っ❤️ ふン゛っ❤️ ふン゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛❤️❤️」

 

「くぁっ!! カー、リ──!!」

 

「リツカ、舌を、出せ……んじゅるっ❤️ ちゅ、ちゅ、ちゅぅぅっ❤️ んふ❤️ れるっ、れろぉっ❤️❤️」

 

 カーリーは積極的に行動し始めた立香を歓迎する。だが彼女は攻め手を譲るような真似はしなかった。胸を弄られ、高まった衝動を吐き出すかのように舌を突き出すカーリー。立香に舌を出すように命じると、再び互いの舌を交わらせる。立香の唾液を貪るような舌遣い、実際に吸い付き立香の唾液を飲むと、今度は己の唾液を立香に飲ませた。立香はその唾液を飲むと、肉体の全細胞の熱が暴れ狂うのを感じた。発情作用でもあるのじゃないかと思わせるほど心身が熱くなり、カーリーを求めること以外考えられなくなる。息を荒くして、熱を交わらせること十数分、黒き時の中で二人の感度は最高潮に達しようとしていた。

 

「ふっ❤️ お゛ぉ゛っ❤️ お゛ほ゛っっっ❤️ く、くるっっ❤️ 汝の、女神を満たすっ、マハーシュクラがっ❤️❤️ リツカっっ❤️❤️ こいっ、こいっ、こいっっっ❤️❤️❤️」

 

「カーリー……カーリ──~~~~!!!」

 

 激しい交合に互いの絶頂を向かおうと行為を加速させる。そして、カーリーの秘所が潮を吹くと、つられて立香の肉槍からも先程以上の精が発射される。絶頂からカーリーは全身がガクガクと震わせるも、立香を離すことはなく、むしろ手の力は強まり彼を離さなかった。動きを止めることはなく、立香は射精しながら抽送を繰り返すという快感を味わうことに。連続して続く快感に立香の射精は止まることなく発射され続けていた。最終的に立香の精が尽きたことで、カーリーも手を止めたのであった。

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……」

 

「お゛ぉ゛っっっ……❤️❤️❤️ ふぉ゛っ、ぉ゛ぉ゛お゛お゛、ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ~~~~❤️❤️」

 

 抱えた立香を優しくベッドに下ろすと、カーリーもベッドへと崩れ落ちた。両者共に先程の逆駅弁の倦怠感から、精魂尽き果てたかのように寝転がっていた。カーリーは絶頂の余韻に喘ぎながら、自身の腹部を撫でる。彼女の胎は立香の精液で膨らみを帯びており、内に込められた立香の胤による熱と量に微睡んでいた。立香もこれほどの快感を感じたことはなく、全て出し切ったことによる達成感やら、充足感やらで心が満たされていた。二人は暫し無言で余韻に身を委ねていた。ややあってから、カーリーは口を開いたのであった。

 

「我が伝達者、女神を打倒せし者、リツカよ❤️ 素晴らしい、戦舞、だったなっ❤️ 女神は、汝の、勝利を寿ごう」

 

「はぁ……え? オレの勝ち、だったの?」

 

「一瞬の、差、ではあるがな。汝より先に、女神が、イッった。女神は、戦いの結果を、偽りはしない。汝の勝利だぁ……! もっと、汝としたかったが、仕方ない」

 

 立香は判別出来なかったが、カーリーは自身の方が先に絶頂したと語り、自身を打倒した男の勝利を称える。立香からすると実感はなかったが、カーリーが勝負事で嘘をつくとも思えなかったので素直に受け入れる。カーリーはもっとしたかったが残念だと立香の頭を撫でる。二回戦の始まりのこともあり、カーリーからすると立香は勝利の報酬として辞めるだろうと思っているようだった。

 

 だが立香の中に、今まで心の奥底に秘めていた想いが浮上しているのを感じた。それはカーリーの裏側である彼女のスタンスを薄っすらと察したことで、秘めていた想いだった。普段なら口にしようと思わなかったこと、だが史上最高の絶頂を体感した高揚感から立香の口から飛び出そうとしていた。

 

「カーリーに、聞いてほしいことがあるんだ」

 

「ん? 勝者の、言葉を、聞くのは当然だ。最も汝であれば、そうでなくても、多少は聞くがな」

 

「オレ、カーリーやドゥルガーのことが好きなんだ。仲間としてというより、異性として……愛している……! このカルデアで、オレが初めて自分から召喚したサーヴァントとして。二人のことが好きなんだ!!」

 

「────」

 

 立香の一世一代の告白。このカルデアではマシュに続き召喚されたのがカーリーとドゥルガーだった。今では立香のグランドアーチャーとして戦場を駆ける二柱の女神。その美貌やプロポーションは年頃の立香にとってあまりにも魅惑過ぎた。そして彼女の内面も立香に大きく惹きつける。ドゥルガーは自身を殲滅兵器として一歩距離を置き、立香を陰から支えてくれていた。カーリーは戦闘ではその殺戮女神に相応しい戦闘力を発揮し、立香の危険を前線に出て何時も護ってくれていた。今では彼女達は立香にとって、カルデアでも群を抜いて絆を深めた大切な存在になっていた。最も前述した通り、ドゥルガーが立香と距離を取ろうとしていたのもあって、今の今までその想いをひた隠しにしてきたのだが。

 

 そんな告白に立香はカーリーのことだから、淡々と自分の夫はシヴァだから無理だと言うか、ならば真の戦いで女神に勝て、なんて言うものだと思っていた。だがカーリーの反応は何時まで経ってもこなかった。彼女は立香の告白を聞いて、石像にでもなったかのように硬直していた。否、徐々に告白を受けた反応を示し始める。カーリーの青肌の下に流れる血が頬に集まる。彼女は顔を赤らめ、三つの目はギョロギョロと混乱したように動いていた。立香はもう一度、言おうと口を開こうとするとカーリーに塞がれてしまう。

 

「待てっ! 待て、リツカ、待て……ぅぅっっ❤️ なんだ、この、衝動は……っっ❤️❤️ 汝を、全力で抱きしめたくなるっ❤️ その唇を、その手を、その魔羅を、全て、女神が独占したくなる……❤️❤️❤️」

 

「むぐぅ、むごごっっ!!」

 

「ふぅ、ふぅ……❤️❤️ 好き、愛している……いや、女神は、シヴァの伴侶。シヴァ、シヴァ、シヴァ……リツカっ❤️」

 

 だがついに堪えきれないとばかりにカーリーは立香を抱き寄せる。立香がカーリーを押し倒すような形になり、二人はお互いの顔以外見えないほど近付いてしまう。そして二人は示し合わせたわけでもなく、唇を触れ合わせる。元より人間の尺度で動いていなかったカーリーであったが、先程以上にその口吸いは激しさを増していた。それは互いの想いを真に確かめる行為であり、愛を結ぶ誓いのようでもあった。ややあってから立香からゆっくりと唇を離した。

 

「ここに、シヴァ、いない。女神は、少女を依り代とした、疑似サーヴァントである。ならば……いいのかもしれぬ。汝の、唯一たる、伴侶になることもな……❤️❤️」

 

「か、カーリー……!!」

 

「だが、覚悟、することだ。女神は、もう、止まれぬぞ? 汝の、肉、鮮血、骨の髄、全てを貪るまでなぁ……❤️」

 

「っ……もちろん。カーリーとドゥルガーに、全て捧げるよ!」

 

「うむ、うむ、うむ……!! これからは、汝の全ては、女神のものだぁ❤️ そして、女神は、汝のものだ❤️❤️」

 

 この日。立香とカーリーは人知れず愛を誓い合った。インド神話は主神の一柱であるシヴァ、その神妃たる一柱・カーリーが人類最後のマスターの妻となった日であった。同時に後のカルデアにおいてはカーリー事変と呼ばれることにまで発展する日でもあった。誓いから数時間。立香のマイルームには散々たる光景が広がっていた。

 

「お゛ぉ゛ん゛っ❤️ ん゛ん゛っっ❤️ ふ゛く゛ぅ、ふ゛ぅぅぅ❤️❤️ りつかぁっ❤️ りつかぁ❤️ ほ゛ぉ゛っ、お゛ぉ゛ぉ゛っっ❤️ 女神から、シヴァの、残り香を消せっ❤️ 汝で、女神を、染めろぉぉ゛ぉ゛っっ❤️❤️❤️」 

 

「カーリー、カーリー!! 好きだよ、愛してるっ!! カーリー!!」

 

「ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ッッッ❤️❤️❤️ キ゛ぃク゛ぅ❤️ 汝の、その言葉ぁ、女神にキクゥ゛ゥ゛ッッ❤️ もっと、もっとだぁぁぁっっっ❤️❤️❤️」

 

 たった一日だけで、立香はあらゆる体位を体験した。四十八手という言葉がある。元は相撲の決まり手から取られてのものだが、日本ではそれに引っ掛け様々な体位を纏めたものを四十八手と呼ぶこともあった。こういった纏めは世界でも見受けられ、カーリー達と縁深くカルデアには同じ名前を持ったサーヴァントもいるインドの書物・カーマスートラには、なんと六十四手も収録されているのである。六十四手、立香はカーリーの手より多くの体位を今日だけで試しまくったのである。

 

 普通の人間なら、十手もこなせず崩れ落ちるだろう。藤丸立香の精力も普通より多い程度だ。だがカーリーの第三の目が放つ、マハーマーヤー・大幻力により、立香の精力は爆発的に増加していた。これによりか弱き人間であろうと、女神のダンスについていくことが可能だった。そうして様々な体位を経て、辿り着いたカーリーの最も好きな体位は、密着して抱き合った状態で行う対面座位であった。

 

「抱き合うの、好きだよね、カーリーっ! ふっ、ふンッッ!! イけ、イけッ!!」

 

「ふぐぅ、ほ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っっっ❤️❤️ りつかぁっ❤️ うぅ゛ぅ゛ぅ゛っっ、ふぐぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛っっ❤️ ダメだっ、リツカも、一緒だっ❤️❤️ 共にイけっ──お゛お゛ぉ゛ぉ゛──ん゛ん゛ん゛っっっ❤️❤️」

 

 

 立香の突き上げに合わせてカーリーの腰も深々と落ちる。相手を信頼しきった阿吽の上下運動に、立香はもちろん、カーリーも幾度となく絶頂へ至る。その度に立香のモノでイキやすく肉体が変容し、シヴァ専用から立香専用へと生まれ変わるカーリー。立香もまた徐々に自身に適応し、自分が気持ち良くなれるように、自分に沢山愛してもらおうとするカーリーに魅了される。二人の熱交は飽きを見せず激しさを増していく。

 

「カーリー! カーリー!! 孕んで、孕めっ!! オレの子を、孕んでっ!!」

 

「お゛っ❤️ ほ゛ぉ゛っ❤️ う゛っ、ん゛ん゛ん゛っっ❤️❤️ はらむぅぅっっ❤️❤️ われが、りつかのこ、は゛ら゛む゛ぅ゛っっっ~~❤️❤️❤️」

 

 その日、最後の射精。既に立香の子胤で埋め尽くされたカーリーの子宮に、何十回目かの射精を放つ立香。立香の願いに呼応するように、手を繋ぎ、残った手、脚で立香を抱きしめるカーリー。全身で夫の願いを受け止める妻の姿がそこにはあった。サーヴァントが孕まないことは百も承知、だが立香とカーリーは今この時は、孕むことを信じ切って交わり続けたのであった。カーリーは至福の時を感じ、立香に寄り添う。そして彼女は今までにない思いを抱く。自分であり、自分の元でもある彼女(ドゥルガー)にすら、この想いを共有したくないと。

 

(リツカ、女神の、伝達者……この記憶は、女神だけの、ものだ……❤️)

 

 立香とカーリーの情交が終わって暫くして。カーリーやドゥルガーと同一神とされる、パールヴァティーがマイルームの前に立っていた。カルデアのスタッフから呼び出された彼女は、マイルームの観測が出来ないこと、中での時間の進み方がかしいこと、最後に中にいたのはカーリーだと聞く。彼女も同一神の異変を察知したのもあって、立香のマイルームに慌て来たのだった。

 

 そして彼女が部屋に侵入し見たものは、濃い青色の肌を本来の夫以外の白濁で染め上げ、その胎に命を孕んでそうなほど丸みを帯びた殲滅女神の姿だった。パールヴァティーが来るまでに、立香がカーリーの胎を染め上げた回数は、カーリーの手の指全てでも数えきれないほどであった。

 

 こうしてカーリー事変は幕を閉じる。だがカーリーがドゥルガーに記憶の伝達をしなかったこと、或いは己の体に刻み付けた立香の熱を消さなかったこと。これらが積み重なって後にドゥルガー事変と呼ばれる件が起きることになるとは、この時はまだ誰も知る由がなかった。

 

 ──────

 ────

 ──

 

 カルデアでカーリー事変と呼ばれるほどの事件が起きてから約一週間。大黒天達から主の奥方と交わるとは命知らずなと、憐れみやら畏怖の視線を向けられたり、ちびっ子サーヴァント達と話している時のこと。立香は後方から強烈な視線を感じていた。誰か来たのかと立香が後ろを向くがそこには誰もいなかった。ここ最近、立香は後ろから視線を感じることが多々あった。ストーカーと言えばカルデアでは、清姫や静謐のハサンだが、彼女達はここ最近はしていないと否定したのであった。立香としては悪意がなそうで、常に見られているというわけでもなかったので、出来る限り普段通りに過ごそうとしていた。

 

 その日はジナコやフォウくんと戯れていると、何時も以上に視線の鋭さを感じた立香。視線に勘づいたジナコは、「日課の瞑想があるからこれで失礼するっす!!」と言うや否や走り去っていった。若干の恐れを感じながら立香が振り向くと、そこには朱色の瞳でもって立香を見つめる一柱の女性がいた。細長い赤布からなったインドの民族衣装を着こなす女神──ドゥルガーがそこには立っていたのだ。

 

「マスター……我が伝達者。あなたとの時間の共有を要請します。具体的に言えば話があります」

 

「ドゥルガー! 久しぶりだね、最近は……カーリーがずっと表に出ていたもんね」

 

 彼女はインド神話に記された女神で、最高格の神であるシヴァの神妃であり、天界が強大な魔神に襲われた際に対抗するべく生まれた戦闘女神である。外見としてはカーリーと同じ白髪だが、彼女と違いベージュ色の肌で基本無表情な女性である。首元には白きナーガを巻いており、立香を見ると彼に迫ろうと首を伸ばしていた。カーリーと同じく、立香は彼女にも想いを寄せているのだが、それは気付かれないよう胸にしまう。その凛とした佇まいから誤解されることも多い彼女だが、今日は何時にも増して無表情であろうとするように立香には見えていた。

 

「それです。そのことについて話があります。予定時間・不明。あなたとの一対一の対話を望みます」

 

「あー……うん。ここじゃなんだから、マイルームで話す?」

 

「あなたの部屋ですか……いいでしょう。ただし、あまり近寄らないように」

 

「はい……」

 

 立香の誘いにドゥルガーは一瞬硬直した後、提案に同意して歩き出した。マイルームに向かう道中、立香はドゥルガーの様子がやはり普段とは違うことを察する。普段のドゥルガーなら一歩引いてマスターに付いて来ることが多いのだが、今のドゥルガーはマスターの隣を歩き、横目で立香をじっと見つめているのだ。あれだけ近寄るなと言っているのに、当の本神は無自覚か立香に近寄っていたのだ。その真紅の眼差しの中には普段から感じる親愛だけでなく、もっと熱っぽいものがあるような気がしてならなかった。

 

 マイルームに到着した立香とドゥルガー。見つめ合い、暫し時が流れる。立香からするとカーリーとの交わりについてのお説教だろうと覚悟していた。とはいえ、一週間近く放置されていたのが気に掛かった。ドゥルガーとカーリーは非常時以外、一週間ごとに交代して表に出てくるという取り決めをしていた。カーリーとしてから一週間。その間にドゥルガーとカーリーは交代しており、説教をするならもっと早く来てもおかしくはなかったのだ。じっと言葉を待っていた立香だが、終ぞ自分から口を開いてしまう。

 

「話って、カーリーのこと?」

 

「はい。事情は、パールヴァティーから聞きました。まさか私が内で瞑想している間に、このようなことが起きているとは……」

 

「あ、カーリーとのあれこれ見ていなかったんだ……」

 

「見ていたら止めました。記憶も共有されていませんでしたし──いえ、今話したいことはそうではなく。伝達者よ、今後は当女神もカーリーを野放しにしないよう律します、ですからマスターも彼女の誘惑に乗らないよう注意を願います。でなければ……問題がありますので」

 

「問題? カーリーとオレしたことで、ドゥルガーにも何か影響があったの?」

 

 立香の問いかけに、ドゥルガーは立香をじーっと見つめ返す。そして不意に彼女は視線を外すと、何やら悩ましげな吐息を吐き出す。その刹那に見えた無であろうとする彼女の目には、好奇心、或いは原初の本能である欲が垣間見えた。それからは、立香としても気まずく押し黙ってしまう。彼女は部屋から出ていくでもなく、立香の対面でじっとしていた。それから暫しあって、口を開いたのはドゥルガーだった。

 

「……私(カーリー)と変わった直後。当女神には今までに感じたことのない、異常が発生しました」

 

「異常……原因はオレとカーリーのせい?」

 

「……はい。臍下……当女神の子宮付近から体中を駆け巡る刺激がありました。当初、それは霊基の異常だと推測。問題の解決にあたり、ダ・ヴィンチや医療チームへの報告をする必要があると判断し、マスターには周回に参加できないかもしれないと報告しようと思った矢先……肉体を奔る刺激が強くなったのです」

 

 カーリーと変わった直後に起きた問題を、ドゥルガーはいつになく熱を込めて饒舌に語る。彼女の語った内容は、立香を閉口させるにたる刺激の強い話だった。記憶はなくても体は覚えているとでも言うのか、カーリーの性欲がドゥルガーになっても残ってしまったのだと立香は分析する。心なしか、ドゥルガーの頬が赤く染まっているように立香には見えた。

 

「そして私が変わったのを察知したパールヴァティーが来訪し、カーリーと伝達者の行為について説明されたのです。その時、私の異常も伝えました。彼女はおそらくカーリーに影響されたのだろうと、対処法についても教わりました。ですが……」

 

「駄目、だったの?」

 

「ええ。記憶の中のシヴァを想い、自らの邪念を鎮めようと手を尽くしました。けれども、一向に邪念は消えず……むしろ増大しているように感じています。それはマスター。我が伝達者を見ると大きく、熱くなってしまう。今もそうです。時折、あなたを意味もなく追いかけてしまうこともありました……」

 

 熱を孕んだドゥルガーの告白に、無意識か立香の喉は大きく鳴る。それは彼女のじーっとこちらを見る、熱視線からの結果からであった。加えてここ最近感じていた視線の正体、それがドゥルガーだと知り驚きもあった。立香の中に興奮と動揺が溢れる。今尚を抑えきれない熱を抱えた女神が目の前にいて、何も感じない男などいる筈もなかった。互いに牽制し合うような無言のやり取りの中、最初に仕掛けたのはドゥルガーだった。

 

「……我が伝達者に提案があります。このままでは、当女神の戦闘機能に大きな不具合が発生します。あなたに……メンテナンスの手伝いを要請します」

 

「っ! メンテナンス、それってつまり……自慰の手伝いってことだよね? い、いいのかな? カーリーにも言ったんだけど、ドゥルガー達ってシヴァ神の神妃でさ、オレなんかが手を出すのはすごい不敬なんじゃ……」

 

「肯定。もしあなたが神妃たるパールヴァティーに手を出そうものなら、シヴァの炎に焼かれるやもしれませんね。ですが、当女神に関しては……不要な心配でしょう。何故なら、当女神は神妃の一側面ですが、本質は神々の怒りたる殲滅兵器です。これから行うことも、あくまで兵器や道具の手入れのようなもの。故に、問題はないでしょう」

 

 ドゥルガーのお願い、自慰の手伝いがついに来てしまったかと立香は身を強張らせる。なし崩し的にカーリーとしてしまったが、事故ではなく立香自身から神の妃に手を出すのはどうかと思い躊躇を見せる。だがドゥルガーは自分を殲滅兵器のようなもの、道具の手入れに愛が介在する余地はなく、シヴァの怒りも買わないだろうと配慮する。けれども立香にはドゥルガーを兵器と思うのは難しく、煮え切らない言葉が口から漏れる。

 

「それは、難しいなぁ。いやさ、オレからするとドゥルガーは兵器なんかには見えないよ。召喚されてから頼りにさせてもらってる、かっこよくて綺麗な女神だと思ってる。その、そういう行為をするのに引っ張られて、下心だって抱いちゃうと思うかな……オレ、ドゥルガーのこと好きだし」

 

「ッ──❤️ またっ……! 快楽概念が、当女神内部に発生しましたっ。伝達者よ、そういう言葉は控えるように……!」

 

「えっ!? ご、ごめん……えっと、逆に聞きたいんだけど、オレでいいの? ほら、ここにはシヴァの半身を宿しているアシュヴァッターマンもいるし、確かドゥルガーって村正のことも気になってなかった? オレなんかより──」

 

「──我が伝達者。私はあなたに要請しているのです。確かにあなたの言う者達も、一考はしました。ですが彼等に私の不具合を治せるとは、どうしても思えなかったのです。マスターより強く、優れた、我が夫に近しい者もいるというのに。非合理的な判断かもしれません。ですが、私はあなたに受諾してもらいたいのです」

「このままでは当女神の戦闘機能が停止しかねません。それでは当女神の召喚された意義が、喪失してしまいます。私は戦闘女神、神務を果たせない私に意味は……」

 

 立香への想い。そして戦いへの切実さを立香はしかと胸に刻まれる。彼女にとって戦闘が重要な神務なのは重々理解していた。彼女は神々の怒りから生まれた存在なのは確かなこと。以前アシュヴァッターマンやパールヴァティーの協力の元、彼女も使命以外のもの、戦い以外のことに興じるのも悪いことではないと受け入れるようになっていた。だがそれでも彼女は魔を滅する神務、カルデアの力になるのが今の格たる使命なのだ。故に彼女は、戦闘能力が低下することに強い抵抗感を抱いているのだ。

 

 そして何よりも重要なこと。バラモン最強の戦士でもなく、神を両断するような鍛冶師でもなく、ここにいる自分に助けを求めてきた。そんな彼女を放っておくことなど、立香には出来よう筈がなかった。立香は覚悟を決めて顔を上げると、目の前で逡巡しているドゥルガーに宣言した。

 

「分かった。オレに出来ることなら、やってみるよ」

 

「っ❤️──我が伝達者の献身に、深く感謝を。戦闘以外の機能、とりわけこの手の事柄には不知故。あなたにこの身を委ねます。あなたの手管で、我が不備を修正してください」

 

 そう言ってドゥルガーはその氷のような表情を崩す。その顔色にはこれから起きる好奇が入り混じっていることは、対面している立香以外本人も知りようなかった。こうして立香はカーリーだけに留まらず、ドゥルガーにも手を出すことになったのであった。

 

 行為をするに辺り、立香はベッドにバスタオルを敷きドゥルガーを寝かせる。普段首に巻き付いているナーガは、立香の机でとぐろを巻いて眠っており、我関せずといった佇まいだった。ふと視線を感じたので立香は視線をドゥルガーに戻すと、彼女は自慰にあたって普段着であるサリーから、白布で大事な所だけを隠した第一再臨の姿になっていた。

 

 召喚されてからすぐに霊基再臨したのもあって、立香からするとあまり見覚えのない姿だった。しかしその姿こそ、ドゥルガーと召喚以前に初めて出会った時の姿であった。最もその特異点での記憶は立香にはなかったのだが。魅了されたように魅入っていると、立香は彼女が感想を待っているように感じた。勘違いかもしれなかったが、立香は恐る恐るといった具合に喋り出す。

 

「……普段着の赤いサリーを着たドゥルガーは綺麗って感じだけど、今の姿は男を惹きつけてやまない美の化身って感じがする。オレも魅了されちゃったのか、目が離せなかった……まさしく美の女神だ」

 

「そう、ですか……っ❤️ それは本来パールヴァティーにこそ相応しいのですが、あなたがどう思うかは私が関与することではないでしょう。思想は、自由です……❤️」

 

 立香の感想にドゥルガーは言葉でこそ冷静に返す。だがその頬は赤らみ、立香の言葉にまんざらでもない声色が混ざっていた。あくまで兵器であろうと徹するが本質は淑女であると、立香はこれまでの付き合いから感じていた。そんな彼女の反応に立香の愚息が熱を帯びるが、今日の目的はドゥルガーの性欲処理だからおあずけだと己を律する。深呼吸を一回し、立香はドゥルガーに手を伸ばす。

 

「ドゥルガー、そろそろ始めるね。触ってもいい?」

 

「先の言葉通り、当女神の体はあなたに委ねられています。許可は不要──ぁっ!」

 

 立香の手がドゥルガーの肩に触れる。その接触だけで彼女の身体は反応し、ドゥルガーは臍の奥底から痺れが全身を巡る。ドゥルガーの体はカーリーを通じて立香の熱を、触り方を、快感の前兆として記憶していた。カーリーはその記憶を共有していなかったというのに、ドゥルガーの霊基は立香に侵されていたのであった。立香はドゥルガーを内心で案じるが、それでは進まないと行為を押し進めた。

 

「まずは、ここから触るよ……」

 

「ぁッ、ああぁぁ❤️ ふっ、ぅぅっ❤️ と、当女神内部に複数の異常を検知していますっ❤️ んっ、あっ❤️ し、思考が纏まらないっ❤️ こ、こんな感覚、当女神には記録、されてない……ぁッッ❤️❤️」 

 

 立香はドゥルガーの胸を覆う布地をペラリと剥がす。現れたるはたわわに実った白桃であった。瑞々しいそれは、汗を弾き、照り輝いて立香を惹きつける。外見だけで言うなら、ドゥルガーとカーリーに肌色以外の違いはあまり見られなかった。しかし二柱の女神を抱いた立香からすると、その指を弾く弾力はカーリーとも違うように思えた。女神の肉体に立香は溺れそうになるが、理性を繋ぎ止め彼女を気持ちよくさせるため指を弾ませる。次第にピンと彼女の蕾が立ったのを見て、立香は壊れ物のように指で摘まみ始めた。

 

「ッ~~!!? ふぅ、ぁっ❤️  わ、我が伝達者っ❤️ そこに、触れては──あぁぁぁっ❤️」

 

「胸でこんなになっちゃうなんて。ドゥルガーって、感度いいんだね。なら、ちょっと強くいくよ」

 

「へっ──ひゃぁぁぁぁっっ❤️❤️ おっ❤️ いぃっ❤️  ひぃ、引っ張るの、禁止っ❤️ んん、あぁぁっっ❤️ 抓るのも、禁止っ❤️ ひぃ❤️ はぁぁ❤️ 禁止って、言ってますぅぅっっ❤️❤️」

 

 前に逃れようとするドゥルガーを、後ろから抱きしめて離さない。立香は彼女の乳房を弄ぶのを、決して止めなかった。ここで終われば欲求は募るばかり、禁止と乞う彼女の言葉を振り切り、立香はドゥルガーを絶頂に導くべく指を動かす。ドゥルガーの目は快感で涙ぐみ、舌は何かを求めるように突き出され、口の端からは唾液が滴っていた。召喚されてから初めて知覚する快楽の衝撃に、ドゥルガーは翻弄されていた。彼女の秘所は触られてすらいないのに熱を持ち、最奥からは熱い蜜液がバスタオルを濡らしていた。

 

「そろそろかな。ドゥルガー、思いっきりイッていいからね」

 

「イクっ……? どういう──ァァッ❤️ くッ❤️ ぉぉぉっ❤️ まっ、これ以上はっ❤️ 当女神に、深刻な障害がっ❤️」 

 

 イクという言葉に疑問を示すドゥルガーを無視して、立香は胸への刺激を更に高める。比較的刺激の少ないとされる胸の愛撫だけで、ドゥルガーは息も絶え絶えなほどに情緒を乱されており、これ以上は自分が自分じゃなくなると声高らかに宣言する。全身が痙攣して快楽に反応するドゥルガーの姿から、立香はトドメの一撃を彼女にお見舞いする。片方の手で乳房を弄りながら、立香は彼女の乳首を甘噛みしながら吸い付いたのだ。この刺激が決定打となり、ドゥルガーは嬌声を上げながら、秘所から潮を吹き出した。

 

「ひぃ──あぁっ、あ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ッッッッ❤️❤️❤️」

 

 もしタオルをしていなかったら、ベッドの上にドゥルガーの池が生まれただろうと思わせる、激しい絶頂の証が立香の目には映っていた。断続的に秘所からは潮が吹き出し、タオルを越えかねない勢いを見せていた。ドゥルガーの全身は痙攣し、背筋をクラスアーチャーに相応しい弓のように反らし、マイルームの天井を見上げていた。その眼は絶頂の衝撃で虚ろであり、浅く呼吸を繰り返しては初めての絶頂に溺れていた。

 

「ドゥルガー。大丈夫……じゃないよね。水、あるけど飲む?」

 

「ふぅ、ふぅ、は、い……んっ」

 

 立香は喉が枯れるかもしれないほど、嬌声を上げていたドゥルガーに水を差しだす。彼女は引っ手繰るように水を受け取り、残らず飲み干した。そして肩で息をして、絶頂で高まった意識を落ち着かせようとしていた。心配になるくらいのイキっぷりだったが、ドゥルガーは平静を取り戻し、ゆっくりと立香に語り掛ける。

 

「はぁ、はぁ……これが絶頂、我が伝達者で言う所のイクですか。ふぅ、カーリーが溺れてしまうのも分かる感覚でした。殲滅女神が、欲望(カーマ)に負かされてしまうとは不覚です」

 

「無事? イけたようで良かったよ。途中無視しちゃってごめん。ドゥルガーが最高に気持ち良くなるためには、強引にでも進めた方がいいと思ったんだ」

 

「委細承知しています。我が伝達者が当女神のために動いてくれたこと、あなたの指や瞳の熱、魔力パスから確かに伝わっていました。むしろ感謝します、私の要請に全力で応えてくれたことに」

 

「うん。もちろんマスターとして、サーヴァントの頼みは可能な限り聞きたいからね。それで、満足出来たかな……?」

 

「そのことですが……」

 

 ドゥルガーは立香の手を取る。そして彼女の臍下、丁度子宮がある辺りに指を這わせる。思わず立香は手を離しそうになるが、ドゥルガーは離れさせまいと押さえつける。立香はドゥルガーの体温以外にも、不思議と彼女の疼きを感じた。まだ足りないと、言葉ではなく熱で伝えられたのだ。

 

「もう少しだけ、手伝っていただけますか? こちらも、不慣れですがマスターの欲望(カーマ)を払う助力をしますので」

 

「助力って……ェ!?」

 

 ドゥルガーの空を裂くように指で線を縦に描くと、立香の下着は不自然なまでに床へと落ちた。現れたるはぶるんと振るわれる肉の巨槍。ドゥルガーの視線は一点に集中し、その眼光に隆起する愚息はビクリと反応してしまう。慌てて立香が手で肉槍を隠そうとすると、心なしかドゥルガーの目はシュンとしている風に見えたのであった。

 

「ぁぁ──❤️❤️ それが……我が伝道者の男根(リンガ)、ですか」

 

「ちょっと、ドゥルガー!? いきなり何をしてるのさっ!」

 

「分析の結果です。私の手伝いをしている間、伝達者も己の衝動に抑え込もうとしているのを感じました」

 

「それは、まあ最初に言った通り、オレだって下心を感じてはいるよ。特にドゥルガーみたいな女神様が相手だとさ」

 

「──ん❤️ そのことについて非はありません。ですが、そのまま溜めこむのは不健全だと当女神は判断しました。提案。我が伝達者が当女神の性欲処理する傍ら、当女神が我が伝達者の性欲処理を行いたいと考えます。異論は、ありますか?」

 

 ドゥルガーはベッドの上で立香へと向き直る。胸をさらけ出し、秘所からは蜜液を滴らせる白磁の女神による提案は、立香の心を煩悩で埋め尽くす。彼女の血に濡れたような赤腕を立香はチラリと見る。これまで数多の命を奪った暴威の腕なれど、立香はその温もりと、己を守るために戦線で力を振るう優しさを知っていた。その腕で己の愚息をシゴかれる想像は、あまりに甘美であり、立香は言葉をなくしてしまう。だがドゥルガーに言葉は不要であったらしく、立香の返答が伝わったのか頷いた。

 

「っ──」

 

「視線による返答、受諾しました。我が伝達者よ、互いの猛りを抑えるため力を尽くしましょう」

 

「ぁ、う、うん! オレも気合入れるよ……!」

 

「はい──っっ❤️ あぁっ、はぁぁぁっ❤️ 我が、伝達者の指ぃ❤️ 私と、違う熱っ、硬さっ❤️❤️ ぁぁ、あぁぁぁっっ❤️ 胸と、こんなに違うなんてっ❤️❤️」

 

 始まった性なる二回戦。お互いが相手を愛撫する話ではあったが、先制した立香の手管によって、ドゥルガーは出鼻を挫かれる。立香の指先は挨拶とばかりに、濡れそぼった秘所の周辺を撫でる。この時点で、ドゥルガーは甘く悩ましげな声と共に身を震わす。立香は蜜液で指を濡らすと、彼女のぷっくりと起き上がった陰核を摘まんだ。瞬間、ドゥルガーの全身に先程以上の快感が稲妻となって駆け巡る。

 

「ドゥルガー。指、入れるね」

 

「まっ、てぇぇっっ❤️❤️ ふっ、ふぅぅぅっ~~❤️ と、当女神もっ❤️ リンガへの奉仕を、開始しますっ❤️」

 

「ぉ、ぐっ! どぅ、ドゥルガー……! ちょっと、力強いっ」

 

「ぉっ❤️ ふぅ、要請、受諾っ。このくらい、でしょうか?」

 

 立香が追撃と言わんばかりにドゥルガーの秘所に指を一本挿し込む。未通の如き、ぴったりと閉じていた秘裂を断ち分けるよう挿入し、立香が感じたのは万力の如き圧迫感であった。待ちかねたとでも言うように、雄の肉に絡み付く膣肉。立香は歓待に応じて、ざらついた肉壁を撫で始める。内から撫でられるという未知の感触に、ドゥルガーは悶えながら腰をカクつかせる。このままではいけない一心で、ドゥルガーは震える手で立香のシヴァの如き男根──即ちリンガを鷲掴む。興奮、初めてという要素が重なって、必要以上に力を入れてしまう。立香は思わず呻いてしまい、ドゥルガーは手の力を徐々に弱くする。そして雄の脈動から、丁度良いと直感した力加減で上下に摩り始めた。

 

「おぉっ、ぁぁっ……! ドゥルガーっ、指が引っこ抜かれそうなくらいキツいっ! ぅっ、あっ! 玉袋にまで、手を出されてると……やばッ!!」

 

「はぁ、はぁ❤️❤️ こちらは、あなたの熱と香りで、思考回路が暴走していますっ❤️ こんなの、想定外です……魅了スキルを使ったのですか、我が伝達者っ❤️」

 

 一本で慣らし、二本目の指を挿入する。ドゥルガーの秘所は、まるで生き物なのかのように指を絡め取った。指が膣肉を弄る度に肉棒と勘違いしているのか、搾り取ろうと蠢動し、引き抜こうとすればより一層絡み付いて離さない。無骨な兵器として振る舞う一方で、神の怒りから生まれた女神らしい激しさを秘めた、彼女を象徴するかのような秘所だと立香は感じた。

 

 対するドゥルガーは、マスターの隠されし宝具により、対魔力Aを貫通されて魅了を受けていた。まるで槍のように鋭い雁首を撫でてみたり、握り込めないほど分厚い肉竿を擦ったり、空いた手で彼の胤を生み出す陰嚢を揉む。その度に滲む我慢汁が手を濡らし、ドゥルガーの意識を混濁させる、未知の感情が湧き立っていた。ドゥルガーは過去の経験から、その感情を魅了状態に近しい情動だと推定。だがその時と違い、シヴァ以外に好意を持つという不快感はなく、むしろこの衝動に身を任せたいとすら思ってしまっていた。

 

「くっ、あぁっ、ドゥルガー。そろそろ射精そうだから、手、離していいから……!」

 

「っ、ぁ、射精そう……? んっ❤️ あぁぁ、我が伝達者が射精を……❤️ 構いません❤️ 私も、もうすぐ絶頂──イキますっ❤️ 共にイキましょうっ❤️ これは当女神とあなたの神務っ❤️ 拒否は、許しませんっ❤️❤️」

 

 立香の射精宣言にドゥルガーは、離すどころか益々シゴきを加速させる。そして彼に大幻力を持って命令を下す。即ち全力で自分を絶頂させろと。その命に突き動かされた立香は、三本の指でもって彼女のGスポットを探り当てる。互いの全霊をかけた渾身の愛撫は、加速度的に絶頂へと突き進む。そして二人の臨界点へと達し、互いの性器からはとめどない白濁液が噴き上がる。

 

「っっ~~!! ふぅ、ふぅっ!! ドゥルガー……!!」  

 

「ぁっ❤️ マスター、ああ、マスターっ!! ンッ、アァァァッッッ~~❤️❤️❤️」

 

 絶頂で蕩ける中で、ドゥルガーは立香の射精も自身と同じようなものだと思っていた。彼の震える肉の切っ先を手で覆っておけば、汚れる心配はないだろうと慢心してしまっていた。だが、立香の射精は彼女の想定を上回った。ナーガが吐き出す水鉄砲のような、爆流が吹き荒れたのだ。思わず手を引いてしまい、ドゥルガーの火照る肌に付着する。同時に香り出す匂いに、ドゥルガーの思考回路は性で侵される。それは決して良い匂いではなかったというのに、ドゥルガーはずっと嗅いでいたいと思ってしまったのだ。もはや、ドゥルガーの脳裏は立香との更なる快感を求める方へ傾いていた。

 

「ぉぉ──❤️ これが、伝達者の射精っ❤️ まるでナーガが吐き出す、聖なる水のようです❤️ 匂いも、強く……っ❤️ 香りだけで呼気が荒くなります……❤️」

 

「ふぅ──……ごめん、ドゥルガーにかけちゃった。ティッシュあるから、それで拭く──っ!?」

 

「れぅ、んっ、んぅ……ぁぁ❤️❤️ これが、伝達者の味っ❤️ とても、甘美ですっ❤️」

 

 立香が射精の余韻で体が崩れ落ちる中、ドゥルガーに精液を掛けてしまったことを悔やでいた。すぐに拭こうとしたが、その前にドゥルガーが動いたのである。彼女は口に精液の付着した手を近付け、付着した精を舐めたのだ。カーリーならばともかく、普段のドゥルガーからは考えられない行動に硬直してしまう立香。そしてドゥルガーは味わうように舌で精を転がし、喉を鳴らして飲んだ彼女の肉体は歓喜で震える。この味を、この豊潤で濃厚な種を、自分は欲していたのだと。カーリーと同じ感想を言うドゥルガーに、立香はやはり同じ神なのだと今更ながら深く感じた。そしてドゥルガーの瞳も、先日のカーリーのように妖しく潤んでいた。

 

「どぅ、ドゥルガー。満足出来た──「否定。更なる手伝いを要求します❤️」──っ!」

 

「当女神に……あなたのリンガを突き立ててください❤️ それこそが、私の疼きを払う、最も優れた手段だと判断。実施はしなくてはなりません。どうしても」

 

 ドゥルガーのその言葉に、並々ならぬ強固な意思を感じた立香。その穏やかに自分の要求を絶対に通そうとする感じは、立香にカーリーの片鱗を感じ取らせる。ともすれば、カーリーとした時のように何度も何回でも求められるのが容易に想像出来た。何か言い訳をとそう思った矢先、ドゥルガーの額が光輝く。そこには、目を思わせる紋章が浮かび上がった。その目と立香の視線が交錯した瞬間、立香自身にも抑えきれない性欲の昂りが芽生えた。

 

「少々、不正をしました。大幻力で我が伝達者の欲望を解放、これで──ぁ❤️」

 

「はぁ、はぁ、ドゥルガー……! もう、我慢出来ない! ドゥルガーは、シヴァ神の伴侶なのにッ!」

 

「……構いません。先に言った通り、私は殲滅兵器。この行為も、私の不具合を治すためのメンテナンスに過ぎません。あなたは道具を扱うように──と、言っても出来ないでしょうが。全く、おかしな人です。好きにしていいと言っているのに、大幻力に抗おうとするのですから。だからこそ、私はあなたを選んだのかもしれないですね……❤️」

 

 ドゥルガーはマハーマーヤー、大幻力とも呼ばれる力を用いマスターの性欲を増加させた。立香では神の扱う術理に対抗出来る筈もなく。飛躍的に増加した情欲に突き動かされ、目の前の女神を押し倒した。だが、彼の心は折れてはいなかった。シヴァの神妃たる彼女を傷付けまいと抵抗していたのだ。その姿を見てドゥルガーは最初に言ったことを再度説明し、彼の献身に思わず笑みを浮かべてしまう。そのいじらしさこそが彼に惹かれた理由なのだろうと、ドゥルガーは己がマスターとの最大限まで開放された絆を感じた。そして改めてドゥルガーは、己の秘めていた意思を伝えるのであった。

 

「来てください、我が伝達者。当女神に、あなたの熱を、注いでください。私の想いを、鎮めてください──ぁ、ぁぁぁっっっ❤️❤️❤️」

 

「はぁ、はぁ……!! ぐっ、どぅ、ドゥルガ────!!」

 

 ドゥルガーの第三の目が、より一層光り輝く。彼女の胸に秘めた思いに呼応するように、光はより一層立香を包み彼の理性を犯し尽くす。ここに、立香を繋ぎ止める理性の楔が再び断ち切られる。彼は情動の赴くまま、ドゥルガーの秘されし宝物庫の扉を開くのであった。

 

 立香の張りつめた肉槍が、難攻不落の水門を断ち割り進む。雄が入ることを拒むように、膣壁は肉槍に絡み付き進行を防ごうとする。だが衝動によって後退することを忘却した立香の肉槍は、止まることなく貫き通す。そして、彼女の最奥に立香の肉槍が到達する。瞬間、これまで侵入を拒んでいた膣内全体に変化が起きた。試練を突破した英雄を讃えるように、女神の膣肉は立香の肉槍へと、媚びるように絡み付き始めたのだ。それは彼女の肉体が、立香を自身の番にたる存在だと認めた瞬間であった。

 

「お゛っ❤️❤️ ぁ゛っ❤️❤️ 伝達者っ❤️ あなたのリンガを、内から感じますっっ❤️❤️  当女神、女神に深刻なエラーを確認っ❤️ ふぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛~~っっ❤️ マスターっ❤️ マスターっっ❤️❤️ あなたへの、熱情が止まりませんっ❤️❤️❤️ あぁぁっ、我が夫──シヴァへの想いが薄れてしまう……っ❤️❤️」

 

「ッ!! ッ~~~ドゥルガー!!」

 

「はァンッッッ❤️❤️ やぁ゛っ❤️ お゛ッッッ、あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っっ❤️」

 

 立香の一突きに呼応し、ドゥルガーは内から溢れる熱情を吐き続ける。異物が内を割り裂き、抜き差しされる感覚。それを知覚する度に、ドゥルガーの脳細胞はスパークするように弾ける。溢れ出す快楽物質は、

 立香を求めるように心を変えていく。ドゥルガーの内から性交に不要な要素が削り取られていき、彼女は自分の中から薄れる夫の影を感じる。だが薄れたことすら、次第に忘れて思い出せなくなっていた。それに伴い、ドゥルガーは自身の中で律していた禁忌を破ろうとしていた。即ち、立香のへの想いをさらけ出すことに。

 

「はぁぁっ❤️ あぁっ、胸もっっ!? ん゛ん゛っ❤️ ふっ、ふぅ゛ぅ゛ぅ゛っっ❤️❤️ すきっ、これすきですぅっ❤️ 伝達者ぁ❤️ あぁぁ、リツカぁ❤️❤️ 好きです──リツカぁ❤️❤️❤️」

 

「オレの名前……!! ドゥルガー、ドゥルガー!! オレも好きだよ、大好きだよ!」

 

「っ!? ❤️❤️❤️ んっ! んんぅ、ちゅっ、ちゅぅ❤️ ちゅるるっ❤️ んぅ❤️ れるぅ❤️ れろっ❤️ れるっ❤️ ちゅるるるっっ❤️❤️」

 

 それは無意識の発露だった。ドゥルガーの自認が殲滅兵器であるのは、カルデアにいる者なら知っていることである。故に彼女は立香のすぐ傍にいながらも、今まで彼と深く交流しようとはしなかった。自身は兵器である、故にか弱き人間である立香の邪魔をしてはならないと。いずれ別れる運命にあるのだから、想いを分かち合うべきは、真に今を生きる人間こそ相応しいと。そう自身を律していたのだ。

 

 だがカーリーが内から溢れる衝動で立香を襲ったことで、彼女の霊基そのものに変化が生じてしまっていた。ドゥルガーは兵器であろうとするが、兵器そのものではない。好悪が存在し、喜怒哀楽の感情がある。特に兵器であろうとする自分に道を示し、召喚されてから自身を重用し続ける、藤丸立香への溢れんばかりの想いが彼女には潜められていた。その想いはカルデアでも群を抜き、トップクラスであった。その想いが今、名前を呼び、好きと叫び、口付けとして溢れ出していた。もはやドゥルガーと立香の熱情は、内に封じきれるものではなかった。二人は猛り荒ぶるまま、互いを貪り始める。

 

「くっ、はぁっ、ずっと言いたかったんだ! 好きなんだ、カルデアの誰よりもっ! ドゥルガーもカーリーも、本当に大好きなんだっ!! ずっと一緒に……!」

 

「っ!!? 当当当、女神の役割を再確認──戦闘、殲滅、兵器……停止──愛染、愛慕、愛妻……使命追加──っ!? 感情の抑制、制御、忘却……不可不可却下──あ。ぁぁっ❤️❤️ わ、わたしもっ❤️ す、すっ、好きですっ❤️ 私だけの伝達者、愛して、もっと愛してっ❤️❤️ あなたの熱で、女神を染めて、くださいっっ❤️❤️❤️」  

 

 表の激しい交配の中、ドゥルガーの心理でも熾烈な思考の相反が繰り返される。殲滅兵器、戦闘女神としての役割を果たそうとする心、そして、カルデアで生まれた最愛の夫への妻としての役割を果たそうとする心。二つの心が相克し争う中、彼女の役割を黒い衝動が飲み込む感覚が生ずる。これにより、彼女の役割が変化する。藤丸立香の雌として、愛し、愛されることにこれまでの役割を破壊し、新たな役割が創造されたのであった。

 

「リツカぁっ❤️❤️ くっ、ひぁっ❤️ んっ、んふぅっ❤️ もっとぉ、激しくっっ❤️ あなたの好きなようにっ❤️ 今までの当女神を壊し、あなただけの女神ならぬ、妻に創造してっっっ❤️❤️」

 

「ふぅ、ふぅ~~!! ドゥルガ────!!」

 

 それから始まったのは、女神としての矜持を捨てた粘着的な交尾であった。全身を絡ませ、愛を吼え続けるドゥルガー。立香はドゥルガーの全身を掌握しており、性交で円を描くかのように踊る大いなる白桃を舐りつくす。カーリーの反発するような張りのある胸とも違う、吸い付き離さない、一度揉んでしまえば指がくっ付いたかと思うような乳肌の巨丘。破壊と創造の神しか味わえない極上の果実を、立香はしゃぶり尽くしていた。同時に下半身の動きも止めることはなかった。立香は腰を振り続け、彼女の弱点を付いたり、或いは焦らすように動きに緩急をつける。その度に立香の鼓膜を揺らす、女神の求愛歌は立香の心を猛らせる。

 

 立香との交合と同時に、ドゥルガーの肉体は創り変わっていた。彼女の肉体は立香の反応に合わせて、調整されていたのだ。より立香に相応しく、より立香に満足してもらい、より己が立香で感じるように。これにより互いに生じる快感は飛躍的に促進し、愛液と我慢汁がとめどなく溢れていた。己の肉槍に適した蜜壺を幾度も擦り続け、ついに立香とドゥルガーの目前に絶頂が垣間見えた。

 

「くぁっ、あぐっ、ドゥルガー、そろそろ……っ!」

 

「ほっ゛ぉ゛ぉ゛❤️ お゛ぉ゛っ゛❤️❤️ あ゛ぅ゛っっ❤️ はひっ❤️ ぜんぶぅ❤️ ダシしてぇ、くだひゃいっっ❤️❤️ りつかぁぁぁぁっっっっ❤️❤️❤️」

 

 絶頂を感じ取り、互いに離れ離れにならないよう全身で抱き着いた二人。立香の渾身の一突きをドゥルガーの最奥、かつてはシヴァ専用の宮殿で、今や立香のものとなった宮殿が門を開いて歓迎した。迸る快楽の聖火はたちまち立香達の全身に回り、彼等は絶頂を迎えて、互いに性なる液体をぶちまけた。

 

「オ゛ォ゛ォ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛~~~~❤️❤️❤️」

 

「ァァッッッ……!!!」

 

 絶頂の刻。今までとは次元の違うそれは、ドゥルガーの霊基に立香の存在を刻み付ける。立香を抱きしめる手に思わず力が入り、ドゥルガーの赤爪が立香の背に刻まれる。痛みに苛まれながらも、立香も力一杯ドゥルガーを抱きしめ射精することを止めない。ドクン、ドクンと脈打つ音が響くように、彼女の最奥に己の子胤を注ぎ続けた。サーヴァントが孕まないことは分かっていた。それでも立香は孕め、孕めと彼女に希った。その想いはドゥルガーにも伝わっており、自らに孕め、孕めと命令を下し続けていた。

 

 数分にも満たない短い一時。されど二人にとっては那由他にも感じるような至高の時。二人は絶頂を分かち合うように口に吸い付き、お互いの熱を唾として相手に流し込んだ。互いに肩で息をし、立香はゆっくりと彼女から己の槍を抜き出そうとする。ドゥルガーの甘い喘ぎに立香の槍が反応しつつも、彼女のへばり付く膣肉を振り切って引き抜く。ドゥルガーの膣壁は閉じ、立香の子種を外には出さないとする。しかして大量に吐き出された精を完全に留めることは出来ず、内からドロリと溢れ出していた。深く息を吸っては吐いてを繰り返し、やっとの思いで口を最初に開いたのはドゥルガーだった。

 

「はぁ、はぁ、あぁ……申し訳、ありません。我が伝達者。あなたの意思を踏みにじり、無理強いしたこと。あなたの体に、傷を付けたこと……全て、サーヴァント失格です」

 

「ふぅ──……大丈夫だよ、ドゥルガー。結局、オレの中にドゥルガーとこういう関係になりたいって思いもあったから起きたことだし。傷のことも、むしろドゥルガーがそれだけ夢中になってくれたこと、そう思えばむしろ嬉しいよ。後、さ。名前で呼んでくれたの、すごい嬉しかった」

 

「ぁ、ぁぁ──❤️❤️❤️ 本当に、変わった人。本当に、愛おしい人です……あなたは。我が伝達者、我が夫──リツカ。これからも、そう呼んでも?」

 

「もちろん。ドゥルガーが嫌でないならね」

 

「嫌悪を否定。むしろ、ずっとそう呼びたいと考えていました……❤️ リツカ、一つあなたに要請を。可能ならば、応えてほしいと期待しています」

 

 幾分か疼きが鎮まったことで、ドゥルガーは己が仕出かしたことに深い謝意が湧き上がったのだ。立香はドゥルガーのシヴァへの想いを尊重していたというのに、大幻力の力で無理やり欲望を増加させ自分を襲わせたこと。そして愛欲に耽るあまり、護るべきマスターを傷付けてしまったことを。全てが彼の殲滅兵器として、恥ずべき痴態だとドゥルガーは深く後悔していた。

 

 けれども、立香はそれに怒ることはなかった。大幻力で増大した感情は元から抱いてしまっていたものであり、ドゥルガーが我を忘れるほど夢中になってくれたのなら、むしろ喜ばしいことだと彼は言ってのけたのだ。その姿と言葉にドゥルガーは心の底から彼に召喚されて良かったと、その想いが言葉となって飛び出していた。そしてつい行為中に今まで呼ぶことを咎めていた、彼の名前をこれからも呼ぶことに許可を求める。立香は考えるまでもなく、呼んでほしいと答えたのであった。嬉しそうに柔らかく微笑む女神は、続けて立香にお願いを申し出たのである。

 

「私にも、あなただけの証を付けてほしいのです。この身は殲滅兵器並びにサーヴァント。それ故にすぐに癒えてしまいます。それでも、あなたの証がほしいのです。要請、受諾していただけますか?」

 

「──分かった。オレの証を、ドゥルガーに刻むよ」

 

 ドゥルガーは立香に己を刻んだように、己にも立香を刻み付けてほしいと願ったのである。それは、今までの彼女からすれば考えられないことである。人理の影法師たる己が立香に大きな影響を残してはならない、そう判断してカルデアで過ごしてきたのだ。そんな彼女が自分に傷を残したこと、傷を付けてほしいと願われたことが立香はたまらなく嬉しかった。

 

「感謝を、我がリツカ❤️ あなたの証、随喜させていただきます……ぁっ、んっ、っ~~❤️」

 

 ドゥルガーが立香へ差し出すように首を傾ける。シミ一つない純白の首筋。先程の熱く激しい行為から火照り、汗ばんで光るのすら愛おしいと感じる立香。何をすればいいのか説明はなかったが、自ずと立香には彼女の考えが伝わっていた。

 

 立香が彼女の首筋に歯を立てると、ドゥルガーは艶のある声を漏らす。痛みを感じていないような艶めかしい声は、むしろ立香の興奮を刺激する危うい声であった。歯形を残すため噛む立香の頭を、ドゥルガーは慈しみ撫で続ける。カーリーとも違うような、或いは同じ欲が秘められた撫では、立香を安心させる温もりがあった。立香が口を離すと、そこにはくっきりと歯型が残っていた。自分が女神の肉体に証を刻んだことに、征服欲と独占欲が心を満たし、再び彼女への欲情が募るのを感じた。立香のドゥルガーを欲する熱を感じ取ったのか、彼女は口角を上げて立香を見つめる。

 

「提案。私の猛りは今だ、鎮まりきっていないようです。手伝いの続きを、要請します❤️ 予定時間・不明。実施・必須と判断。よろしいでしょうか……我がリツカ❤️」

 

「っ! 先に言われちゃったか。こちらこそお願いしたいな。ドゥルガーとまだ、したりないから」

 

「甘受❤️ 我らのユガはまだ閉じてはいません。三界に知らしめるような、情熱的な舞踊を始めましょ──ぉぉぉっっ❤️❤️❤️」

 

 こうして人類最後のマスター・藤丸立香は二柱の神と深い絆を結んだのであった。この日、またしても同一神の異常を察知してマイルームに突入したパールヴァティー。彼女が目にしたのは、戦闘女神たる彼女が一匹の雌になり、番たるマスターの愚息を舐め上げる姿だった。その日、何時もより出力の上がった神の雷がマイルームに轟いた。後にドゥルガー事変と呼ばれる出来事の、終幕を報せる轟音であった。

 

 ──────

 ────

 ──

 

 ドゥルガーは、かつては死屍累々の荒れ地だった世界に降り立つ。以前ならば自身の側面である殺戮女神が殺し、啜り、舞い踊っていたのが今では穏やかな空気が流れていた。ドゥルガーは見る、視線の先にはもう一柱の彼女であるカーリーが、自身の伝達者の等身大の石像を抱いて眠る姿を。そのことにドゥルガーの内部には、暗黒の衝動が発生するも、心を鎮めて話しかける。

 

「……カーリー。もう一柱の私よ。目覚めなさい」

 

「ん? ああ、女神であり、女神の元である者。交代か? 何時もより早い──ああ、そうか。ぎはは、ぎはははははは! 我が夫と交わったか! 女神は、ともかく、汝がそうなるとはなぁ」

 

「元はと言えばあなたのせいですが?」

 

「ぎはは。それは、異なことを、言うなドゥルガーよ。元はと言えば、汝の、せいだというのに」

 

「……どういうことです?」

 

 ドゥルガーが当初ここに来た目的は、カーリーが持つ立香との記憶の共有を求めてだった。立香と繋がりを深めたことで、カーリーだけしか知らない思い出があること言い表せない気持ちを感じたのだ。それを解消するための来訪だったのだが、カーリー自身はこうなった原因はドゥルガーにあると言うのだ。

 

「元々、汝は、怒っていたのだ。リツカに色目を使う、サーヴァント共に」

 

「っ! それは……」

 

「かつてとは、逆の、立場だな。汝に、欲求不満が、溜まっていたのだ。故に、女神が、解消したのだ。まあ、女神の夫にしたのは、成り行きだが」

 

「……欲求、不満」

 

 以前にドゥルガーは表立って活動していた時のこと。基本的に前線に出るのもドゥルガーだったことから、自分は戦っていない、勝利を味わっていないと、カーリーに欲求不満が溜まったことでドゥルガーの戦闘能力が下がっていたことがあった。

 

 そして今回。ドゥルガーは自分が一歩引いているというのに、立香に押しかけたり、ワガママを言ったり、傷をつけたりしているサーヴァントに、無意識の内にストレスが溜まっていたのだ。カーリーはそれを解消するために襲ったのだと口にした。ドゥルガー自身、思い当たる節はあった。だがそれを今まで見ない振りをしてきた結果、こうなったのだと痛感した。

 

「私自身が原因だったのですね……」

 

「うむ。しかし、記憶は残しておくべき、だったか。そうなれば、汝はリツカとする、必要がなかったやもだ。すまんと言おう」

 

「……いえ。いずれはこうなったのでしょう。あなたが先か、私が先かの違いでしかない。当女神はそう判断します」

 

「だろうな。しかし、二柱の女神を、堕とすとは。流石は、我が夫。女神の鼻も高くなる。汝も、気持ち良かっただろう? 女神が、鍛えた、男だからなぁ」

 

「──さっきから。まるで自分の物かのように言ってますね。我が伝達者は、あなたのものではありませんよ。カーリー」

 

 二柱の女神の視線が交錯した時、荒れ地に軋むような音が響く。天が裂け、地が砕ける音の中、どちらの女神も引き下がろうとはしなかった。元は同一の女神であり、今や同じ体を共有する身でありながら、二柱の女神には確固たる譲れない意志が宿っていた。

 

「フッフッ、何故? リツカの、初めての女は、女神だ。そして、リツカは、女神を愛している。即ち、リツカは、女神のものだ。それに、女神の方が、リツカを満足させたぞ? リツカの、シュクラは、女神とした時の方が多かった。ぎひ、ぎはははは! こうなったら、見せてやろう、女神と我が夫の蜜時を!! そして、知るがいい! 我らの深き繋がりを!」

 

「────ッッ!! っ……いいえ、私にはそうは見えなかったですね。精液の量で満足させられたかは、曖昧な基準です。初めてを出すなら、召喚されて初めて対面したのは私ですよ? また私が召喚されてから特異点での時間も合わせて895日、その内の約6割で私は行動を共にしています。彼のことを、私はあなたより理解しています」

 

 そこからはもはや水掛け論で言い合いになる。自分の方が好きと言ってもらった回数、キスの回数、共にクエストに行った回数等々で競い合う。しまいには武器を取り出し戦い出そうとする始末で、彼女達はこれでは埒が明かないと判断する。

 

「ならば、決めてもらうしかあるまいよ。我が夫に……!」

 

「ふぅー……そうですね。私の伝達者が決めたことであれば、納得しましょう」

 

 こうして二柱の女神は結論付ける。どちらの方が立香に愛されているのか、彼自身に判断してもらおうと。そのために、彼女達は協力して舞台を整えるのであった。

 

 深く、深く落ちる夢を立香は見ていた。辺りを飛ぶ虫の翅も、絡め取ろうとする蛸の足も届かなかった。そうして立香が目覚めると、そこは豪華絢爛な石造りの室内であった。開かれた窓から見える、逆さにしたお椀のような屋根・シクラから、ここはインドのお屋敷なのだろうと立香は推測した。すると立香は側に気配を感じた、彼女達は最初からそこにいたかのように立っていたのだ。殲滅女神ドゥルガー、殺戮女神カーリー、突然現れた彼女達の姿に驚き声を詰まらせてしまう立香。

 

「え!? ドゥルガー、カーリー!? ここは……というより、その姿は……!!」

 

「目覚めた、というのもおかしな話ですが……おはようございます、リツカ。ふふ、良い反応です。折角なのですから、こうした方が滾るかと❤️ 似合っていますよね?」

 

「フッフッ、ハッハッハッハッハ!! 驚いているな、我が夫、リツカよ!! ここは、我らの、宮殿! 汝が望むなら、あらゆる全てを、作り出せるぞ! ああ、それとも、我らの胎の方が気になるか❤️」

 

 立香の目の前に現れた二柱の女神、彼女達は普段とは違う格好で現れた。ドゥルガーはオフショルダーが目を奪う、華美な赤と白のドレスを着ていた。彼女が降り立ってば、そこには牡丹の池が広がるのが目に浮かぶようだった。

 

 そんなドゥルガーの横の立つのはカーリーである。彼女はそれこそ普段の服装に比べると、むしろ肌を隠す面積が多くなった半透明のドレスを着ていた。けれどもそれで彼女の美が損なわれることはなく、ピッタリと肌に張り付く布によって、むしろ艶美さに磨きがかかっていると立香は感じた。指でハートマークを作っているのもキュンときた立香。

 

 だが、何より重大なこと。彼女達の衣装は至高の美しさであったが、それを見落としそうになるくらい衝撃的な光景が立香の目には映っていたのだ。二柱の女神の腹部は丸みを帯びていたのだ。彼女達は、妊娠していたのだ。

 

「いや、そりゃ、この豪華な部屋も気になるけど! ドゥルガーの紅白の可愛い服や、カーリーの扇情的なドレスも気になるけどっ! に、妊娠しているのが一番驚きだよ……!!」

 

「適切な感想。満足です❤️ あなたに孕ませ願望があるのは以前から把握していました。ですので、夢では叶えてあげようと実現したのです。ふっ、あなたの熱を常に感じるこの姿、思っていたより悪くないですね❤️」

 

「しかり。我が夫の、子宝を、胎に宿す❤️ これを忌避する、謂れ等、あるわけない❤️ だぁが、汝を呼び出したのは、我らの妊娠を、披露するためではない……!」

 

「そ、そうなんだ。えっと、どうして呼ばれたのかな……?」

 

 そう言う立香の問いに彼女達は答えない。するりするりとベッドに上がり、立香を挟み込むように寄り添う。その熱を孕んだ瞳を間近にし、立香はもしかしたらという考えが脳裏を過ぎる。立香は恐る恐ると、その考えを口にした。

 

「もしかして、今日は三人でする感じ……?」

 

「明察。流石は我がリツカです❤️ 趣旨としては、あなたに比べてほしいのです。果たして、どちらの女神がよりあなたに相応しいのか。神光融合型殲滅女神の私か──」

 

「──殺戮と破壊の化身、世界を砕く黒き時。汝を、最初に、抱いた女神。我らのどちらが一番か、汝が、決めるのだ……❤️」

 

 同一の神といえど、今や彼女達には個々の感情が芽生えていた。それは夫から自分の方が愛されたいという対抗心。こうして始まったのは、有無を言わさぬ女神の挑戦。立香に最も愛されたい女神達の、至高なる舞踊が始まったのだ。立香をベッドに寝かせ、左右に位置するドゥルガーとカーリーは立香の天井を貫かんばかりの肉槍を胸で挟む。そして女神達は神の雫たる唾を垂らし、男の夢とも言われるWパイズリを立香に献上していた。

 

「ふっ、ふっ、やはり、リツカもこれを好みますかっ❤️ 紫式部に、参考書を借りて正解でしたっ❤️」

 

「フッフ❤️ フハハハハハハ❤️ 手ぬるいっ、手ぬるいぞ、ドゥルガーっ! 女神の、律動が、我が夫を飲み込んでいるぞっ❤️」

 

「カーリー。直感に任せるだけでは、芸はありませんよ。現に、私の動きの方がリツカは悦んでいますよ❤️」

 

 ずりゅずりゅ、どぷんたぷん、ぐにゅぅぅぅっっ、と淫らな水音が部屋中に鳴り響く。女神達の巨乳は立香の肉棒を呑み込み、視覚にも聴覚にもその暴力的な圧力で立香の肉棒をイジメ抜いていた。二組の双丘の圧力が立香の肉棒を全方向から刺激し、肉槍全体を搾り取ろうと圧縮する。これにより我慢汁が肉槍から吹き出ると、唾と混ざって潤滑油となり、パイズリを更に加速させる。

 

「う、くぅぁっ!! ドゥルガー、カーリー……! ちょっと、タンマっ。もう射精そうっ!」

 

「我が伝達者の心拍数上昇を感知。パイズリは有効だと判断します❤️ どうぞ、好きな所での射精を。当女神が全て受け止めます」 

 

「射精すか、いいぞ、構わぬ。汝の乳海で、女神の胸を、満たすがいいっ❤️ ダせ、ダせ、ダせっっっ❤️❤️」

 

 立香の待ったにも女神達は止まらず、まるで暴走機関車の如くパイズリを加速させる。立香の剛直に合わせるように、乳房が肉槍を象りフィットする。完全に密着している乳を擦りながら持ち上げ、勢いよく振り下ろす。脂肪の詰まった肉の重量も相まって、振り下ろされる重圧は凄まじかった。立香の肉棒は悲鳴上げるように我慢汁を吹き出し、耐えきれないとばかりに乳内で射精を放つのであった。

 

「うっ、ぉぉぉぉぉぉ~~っっっ!」

 

「ぁっ! 我が伝達者の射精を感知❤️ 乳圧を継続し、全て出し切らせます」

 

「ぎははははははっ❤️ 感じるぞ、出ているな、我が夫のシュクラよ……❤️」

 

 ドゥルガーとカーリーの乳圧に阻まれ、立香の射精は乳内に留まる。示し合わせたわけでもないのに、女神達はずりずりと胸を擦り合わせ、最後の一滴まで射精させようと胸を操る。そして肉槍の脈動、立香の反応から射精の終わりを察して胸を開く。谷間に白濁の橋が無数に掛かり、ドロドロと粘着質な液体は肌に付着して落ちない。その濃厚の精を二人は手ですくい舐めたくっていたが、白濁に塗れた肉棒を見てカーリーは目を光らせる。

 

「流石は、我が夫、リツカよ❤️ こんな、ご馳走を、差し出すとはなぁ❤️ 女神が、喰らうしか、あるまいよ❤️❤️ あ──むぅっ❤️」 

 

「あっ! か、カーリー! あなただけズル──任せるわけにはいきません! 私もお掃除フェラを遂行しますっ❤️ はむっ❤️」

 

「うぉ、ちょ待っ! 激し過ぎっ! お掃除の、勢いじゃないでしょ……!」

 

 カーリーが立香の一発出しただけじゃ萎えない、精液付きの剛直を舌なめずりしてから咥え込む。胸に付着した精を啜っていたドゥルガーは、遅れてカーリーの抜け駆けに気が付いた。慌ててドゥルガーも立香が用意せし、女神に捧げられたご馳走へと食らいつく。一本の肉槍をドゥルガーとカーリーは、鼻を突きあせながら舌を這わせる。精液を舐め取り吸い付き、竿の太さや硬さを舌で確かめながら味わう。その最中、肉槍の切っ先から溢れる我慢汁を啜ろうとして、二人は顔をぶつけてしまい互いを睨みつける。

 

「じゅるっ❤️ ずりゅっ❤️ れるぅ……ドゥルガー。邪魔だ、引け。リツカの、シュクラを啜るのは、女神の役目だ」

 

「ちゅっぱっ❤️ あむぅ❤️ んむぅ……こちらの台詞です。あなたの乱暴さでは、リツカのモノを傷付けかねません」

 

「えっと、二人とも仲良くしよう? 二人が睨み合うと、周囲の空気が重くなるし、仲良く出来ないならここまでにしないとさ……ね?」

 

「……仕方ないですね。カーリー、ここは協力しましょう。リツカを気持ち良くする。その一点において、我らは協力出来る筈」

 

「ううむ、仕方、あるまい。業腹だが、一時、協力するとしよう。しくじるなよ、女神であり、女神の元である者よ」

 

 ドゥルガーとカーリーは思うようにやれない苛立ちを眼光として相手に向ける。両者の間に火花が散っていると思うほど、空気は震撼し、二人の殺気がオーラのように立ち昇るのを立香は目にする。一触即発の空気に、立香は自分を餌に辞めさせとする。その効果は覿面だったようで二人はたちまち殺気を引っ込めると、目配せをして一時協力関係を結び立香へのフェラを再開した。

 

「ちゅっ、ちゅぅっ❤️ 我が伝達者、リツカっ❤️ あなたの熱は、当女神の思考回路を狂わせますっ❤️ じゅるっ、れろれろっ❤️ 今だけは、魔を滅するという神務を忘れてしまいますっ❤️」

 

「ちゅる、ちゅるる❤️ 我が夫、リツカぁっ❤️ 女神は、魔の血を啜るより、汝の精を啜る方が滾ってしまうぅ❤️ じゅっぽっ、じゅるるっ❤️ 汝の、精、女神に捧げよっ❤️」

 

「ぐっ、うっぉ、舌で肉が削られそうだ……っ! もう、やばぁ……ぁぁぁっっ!!」

 

 ドゥルガーとカーリーによる舌と唇による怒涛の攻め苦は、立香の射精の抑止を司る理性をこそぎ落としていく。ドゥルガーは肉槍の裏筋を舐めたり、陰嚢への吸い付きで快感を刺激する。対するカーリーは肉槍の切っ先に吸い付き、我慢汁を吸いながら雁首を舌でなぞる。男性器全てを網羅する快楽の波状攻撃、この二人が協力すれば男は成す術もなくイクしかなくなるのかと、立香は快楽で身を震わすしか出来なくなっていた。股間から肉体を制御された立香が女神達に抗える筈もなく、ついに彼女達が待ち望んだ時が到来する。立香の肉棒から二回目とは思えぬ精の奔流が降り注ぐ。

 

「ぉぉっっ❤️❤️ 我が夫の、シュクラっっ❤️ んちゅっ❤️ んぐぅ❤️ ちゅるるっっ❤️ っぁ、ひとりじめ、したいが。約束は、守らねばなっ、ドゥルガー」

 

「一応、感謝します……ちゅぅ、ちゅるるるるっっ❤️ こくっ、ごくんっ❤️ ああ、なんと甘美なんでしょうっ❤️ リツカの味は、病みつきになりますっ❤️」

「じゅるるっ❤️ じゅぷぅっ❤️ じゅっぽっ❤️ んくっ❤️ あふぅ……❤️ んんんっ!? ちゅっ、ちゅっぱ、れる、れろっ❤️❤️」

 

「ッ……!」

 

 立香のあらしぼりを頬張ったのはカーリーだった。彼女は肉槍を咥え込み、頬をパンパンにしてでも飲もうとしていた。まるで栗鼠のようだと立香は絶頂の余韻に浸りながら考えてしまう。そのまま独占しかねない雰囲気があったが、カーリーは約束を守ろうとドゥルガーに譲り渡した。ドゥルガーはカーリーのように咥えて飲むのではなく、唇を切っ先に触れさせて啜るように飲んでいた。それにより溢れる精もあったが、ドゥルガーは舌の上で堪能するように一定の精を転がし味わって飲んでいた。やがて立香の射精が落ち着くと、女神達はお掃除フェラで残った精を吸い尽し、竿にこびり付いた精を舐め取り始める。それすら終わると、カーリーはドゥルガーの口から立香の精を味わおうと彼女に唇に吸い付いた。

 

 立香の目の前で行われる濃厚な女神同士の口吸いは、自分とする時とは違う艶美な光景であった。ドゥルガーはカーリーとのキスを拒もうとするが、カーリーの拘束と立香の手前もあり、大人しくされるがままになっていた。カーリー巨峰とドゥルガーの白桃が、反発するように弾きあい形を変えるようは、女体同士だから発生する光景で、立香はえも言えぬ光景から肉槍に血が集まるのを感じた。ふと視線を感じ立香が視線を自身の股間から上に戻す。するとカーリーとドゥルガーがキスをしながら、じっと再度隆起した肉槍を見つめていた。

 

「っぷはぁ! カーリー。あなたに接吻を許可した覚えはありませんが。まあ我が夫の興奮に一助となったのでしたら、不問にしましょう」

 

「ぎはは、ぎははははははっ! まったく、我が夫は、好き者だ。我らの口吸いで、魔羅を、勃たせるとはなぁ❤️」

 

「いや、こういう光景って中々見られないから興奮しちゃって……」

 

「だが、好都合、だな。そろそろ、前戯も、飽きて来た頃だ❤️ 次は、こちらに、注いでもらおうか……❤️」

 

 WパイズリとWフェラを終えて、カーリーは待ちきれないと立香に跨る。彼女の秘所は愛液が太ももに至るまで滴っており、立香の肉槍を貪らんと顎門を開いていた。ドゥルガーはカーリーが先にするのに、ありありと不満があると顔に出していたが、これ以上でしゃばって立香に不興を買うのは避けたいと考えていた。故に彼女は後学の参考にと、真横で立香とカーリーの性交を観察することに徹することにした。そして始まったカーリーの得手とするAランク騎乗位。神獣であろうと乗りこなす、カーリーのマウント、グラインドは立香の悶え声をいとも容易く引き出した。

 

「ふっ、はぁ゛っ゛❤️ 女神を、見ろっ、リツカァッッ❤️❤️ お゛ぉぉっ❤️ くひぃ゛ぃ゛っっ❤️❤️」 

 

「ぅっ、はぁっ! 流石はっ、カーリー……! 情熱的で激しいダンスが、全身に響くっ! でも、ちょっと激し過ぎないっっ!?」

 

「くはぁっ❤️ 女神と、汝の子が、心配かっ? 案ずるな、ここは夢、そしてこの身も幻。そうでなくても、我らの子っ❤️ この程度で、音を上げるわけがないっ❤️❤️ ぎはは、ぎはははははっっっ❤️❤️」

 

「ふぅッ~~!!」 

 

 カーリーは得意の騎乗位で立香の上で舞い踊る。カーリーの豊潤な巨峰は右に左に、上下に乱舞してその激しさを物語る。動揺に彼女の愛しい子を孕む腹部も震え、立香はここが夢ということを忘れて案じてしまう。そんな全うな心配をカーリーは一笑に付し、己と立香の子なら心配は無用と更に腰の上下左右の運動を激しくした。

 

 絡み付く膣肉を振り切って、差し入れされる蜜壺から溢れ出るは、夫にだけ注がれる女神の愛液。愛液は肉槍から漏れ出る我慢汁と混ざり、淫靡極める瑞々しい音として両者の鼓膜から脳を刺激する。平時とは違う倒錯的な行為に、立香とカーリーの熱は絡まり加熱していたが、傍らにいる彼女だけが熱を持て余していた。

 

「……むぅ」

 

「っ! ドゥルガー……」

 

「リツカ……? 何か──あ。ああ、なるほど。流石は我が夫です❤️ 騎乗、失礼します……❤️」

 

 ドゥルガーは立香とカーリーの二人に視線を泳がせては、もぞもぞと太ももを擦り合わせて落ち着かない様子であった。立香とカーリーの熱に当てられながらも、彼女は立香以外との経験はなく、生前の夫であるシヴァとの記憶はほぼ皆無であった。このような時に何をすればいいか分からない彼女は、じ──っと二人を見ては不満気に頬を膨らませるだけだった。

 

 そんなドゥルガーを放っては置けず、立香は彼女を呼び掛ける。ドゥルガーは立香の呼び声に首を傾げ疑問を露わにする。だが、目と目で意志が通じ、彼の意向をドゥルガーは理解する。はしたない、そんな思いがドゥルガーの心に一瞬過ぎるも、気がついたら彼女は立香の顔面へと騎乗していた。立香はカーリーを突き上げながら、ドゥルガーの蜜壺を舐め始めたのである。

 

「れぅ、れろっ、じゅるっ、じゅるるっ! これなら、ドゥルガーも寂しくないよね……!」

 

「ぬぅっ!? ドゥルガー! 女神であり、女神の元である者! まさか、我が夫の顔に、騎乗するとはっ!! 羨まっ──卑しい、卑しいぞ!」

 

「はふっ〜〜❤️❤️ ぁ、ぃっ、卑しいとは心外ですっ。当女神はあくまで、我が夫の求めに馳せ参じたまでっ。このような夫を尻に敷くような行為、望む所ではありませんがぁ──ぁぁぁぁああああっっっ❤️❤️」

 

 昂るりに昂った女神から滴る、愛液ならぬ神酒を啜る立香。まるで犬のように丹念に丁寧に舐める様を目にし、わなわなとカーリーは肩を震わせ声を荒げる。自分と交わっているというのに、他の女に意識を占領されたと思えば無理からぬことだった。一方、現世での新たなる夫の上で悶える自認兵器の女神。口では立香の提案に乗っただけと言いつつも、漏れ出る艶のある声は立香に求められたことで、満ち足りた微笑みを浮かべていた。カーリーは喜悦に満ちたドゥルガーを恨めしそうに見ていたが、今までにない突き上げを感じ嬌声を高らかに上げた。

 

「ん゛ぉ゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛~~ッッッ❤️❤️ なんだっ、我が夫の、ストロークが加速したっ!? お゛ぉ゛ぉ゛っ゛❤️ ふぅぅ、う゛く゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛❤️❤️ これは、これで、良いぃぃぃぃっっ❤️❤️」

 

「あっはぁ……❤️ そういう、ことですか。当女神の体液を飲むことで、普段以上の活力を漲らせているのですねっ❤️ んっ、ふぅっ、そうであれば、私が臀部を押し付けるのも、合理的な行為っ❤️ ですね、ぁっ、ふっっっっ❤️❤️」

 

「じゅるるる、くっ、カーリーの締め付けもすごいし、ドゥルガーの愛液も大量で溺れそうだっ……!」

 

 かくして、二柱の女神は一人の男を舞台に歌い、舞い踊る。赤と白の女神が、くぐもった喘ぎを漏らしながら尻を振り媚肉で諂う。青と黒の女神が、神の蜜液満ちる水瓶で男の肉棒を歓迎し持て成す。容赦ない膣肉が飢えたケダモノのように、立香の精を啜らんと収縮し絡まる。女神が披露したる宴会に、立香の射精感は終ぞ限界を迎え、祝杯を上げるかの如くカーリーの中へと射精を放った。

 

「お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛~~っっっっっ❤️❤️❤️」

 

「我が夫、すみません、もう──ぁぁっっっ❤️❤️」

 

「っ!! じゅるるるるるる~~ッッッ」

 

 カーリーの我が子が眠る宮殿目掛けて放たれる白濁の噴火。カーリーが絶頂に震える中、立香の舌技に乱れるドゥルガーも同様に甘イキを享受する。立香の顔面はドゥルガーの潮吹きベトベトになっており、彼への情愛をその飛沫の激しさで物語った。ドゥルガーの介入あれど、カーリーの情熱的な舞踊を堪能した立香。だが女神の対決はこれで終わりではないと、そう伝えるようにドゥルガーの瞳に燃え上る炎を立香は見た。

 

 立香がカーリーとの余韻を味わう間もなく、ドゥルガーは立香を誘惑して交わりを始めた。ドゥルガーと立香の交わりは向かい合って座った状態でのもの、俗に言う対面座位での熱交であった。カーリーの記憶を見てから一層、この行為で彼の記憶を自分で染め上げたいと思っていたドゥルガー。隙間なく密着し抱き合いながらの行為、下半身は当然のことだが上の面でも隙間はなかった。上では舌と舌、唾と唾が入り乱れるキスが繰り広げられる。

 

「じゅるっ、ふっ❤️ んちゅぅ❤️ ちゅ、ちゅっ❤️ りつかぁ──んんっっ❤️ もっと、もっと……っ❤️❤️」

 

「んっ、あむっ、ふぅ……っ! ドゥルガーっ、ふぅ、ん~~っ!」

 

「──」

 

 余人が入る隙間のない密な交わり。それを傍らから見るのは、先程まで狂喜に彩られていたカーリーだった。今の彼女の顔はぶすっとしており、退屈且つ面白くないという感情がありありと顔に表れていた。しかし、そんな仏頂面が一瞬にして切り替わる。口角を上げ笑みを浮かべたカーリーは、ドゥルガーの後ろからにじり寄る。そして、立香に目配せをすると彼にキスを止めさせた。

 

「んぅっ? リツカ──あぁっ!? ひゃっ❤️ なぁっ❤️ か、カーリー!? あなた、一体何を──んぅっ❤️」

 

「先程の、お返し、という奴だなぁ。ハッハッ、ギャッハッハッハ!! 女神に、揉まれて、嬌声を上げ続けるがいいっ❤️ 我が夫は、口寂しそうだな。ならば、女神が、相手をしてやろう……んっ❤️ ちゅ❤️ ちゅっ❤️ んん~~っ❤️❤️」

 

「っっっ!!? カーリーっ、やめなさぁ……あぁぁっっ❤️ くっ、ぐぅぅっ❤️ あ゛ぁ゛っ゛❤️ やぁっ❤️❤️ 胸だけじゃなく、そこに触れるなんて……っっ❤️❤️ リツカ以外に、許した覚えは──ひぐぅぅッッッ❤️❤️」

 

 ドゥルガーに迫ったカーリーは後ろから彼女の胸を撫で摩る。突然の慰撫と自身を熟知しているかのような手つきに、ドゥルガーは堪えきれない艶のある声を上げる。後ろから自身を羽交い絞めにするカーリーを睨むドゥルガーだが、カーリーは先程のお返しと言って跳ね回る胸に手を埋め、乳輪を撫でながら乳首を抓る。加えてドゥルガーとのキスを止めた立香には自らの唇を差し出し、ドゥルガーの嬌声を堪能しながら口吸いに溺れていた。

 

 そして、ドゥルガーの豊かな胸を両手で揉むだけでは飽き足らず、カーリーの八本の腕はドゥルガーの全身を弄った。立香の突き上げに合わせて、ドゥルガーの隆起する陰核を撫で摘まむ。これにはドゥルガーもカーリーの愛撫に媚びるような艶声を上げてしまい、自らを恥じるような顔をしながらも、カーリーの手淫に身を震わせてしまう。

 

「ひぐっ❤️ きゅぁっ❤️ あ゛ぁ゛っっ❤️❤️ リツカぁっ、カーリー~~ッッ❤️❤️ ん゛っ、ん゛ん゛~~っっ❤️❤️」

 

「ちゅるっ、ちゅぅ❤️ んぅ──ぷっはぁ❤️ ぎひ、ぎはははははは❤️❤️ イい、イい声だぁ、ドゥルガーッッ❤️ 我が夫も、汝の声に、酔い痴れているぞっ❤️ 女神も、汝の痴態に、力が入るっ❤️」

 

「っっっ!! ドゥルガーの締め付け、ヤバ……っっ! ふっ、ふっ……!」

 

 女神入り乱れる交合に、三者三様の色めき立った声が部屋を揺らしていた。ドゥルガーのざらついた膣壁が、立香の肉棒と擦れる度に吸い付き密着する。カーリーの獰猛に精を欲する蚯蚓千匹に対し、ドゥルガーの中は嫋やかに雄を誘い取り込む蜘蛛の巣であった。捕らわれた肉槍に糸が絡まるよう、膣壁はフィットし、最奥を穿つ快感が毒のように雄の肉体へ流れる。全身が極楽の感覚で囚われ、立香は射精のことしか考えられなかった。言葉にならない言葉を吐き出し、ただ腰を振るだけの肉袋に化した男がそこにはいた。

 

「ぐっ、はぁ~~っっっ!! ドゥルガ──!!」

 

「りつかぁ──ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~~~~ッッッッ❤️❤️❤️」

 

 五感全てを支配された立香の肉槍は、射精を目前にパンパンに膨れ上がる。立香の肉棒に熱のこもった息を吐き出していたドゥルガーは、カーリーの愛撫にドゥルガーの肉体が飛び跳ね上がらせる。思わぬ腰の振り下ろしに、立香もドゥルガーも声にならない嬌声を上げる。衝動に突き動かされ、立香は快感で腰を突き上げながらおびただしい精液を発射する。立香の本日二度目の射精が、ドゥルガーの内を染め上げたのであった。

 

 二柱の女神に精を注いだ立香。だが女神の宴がこれで終わる筈もなく、その後もカーリー、ドゥルガーに交互に交わる。宮殿の外に浮かぶ太陽が地平線に沈み、また空に昇るのを何度も目にした立香。どれだけ長い時間交わっていたのか、立香はとうに数えるのを辞めていた。ただ、妻となりし女神達との愛の情交に溺れていた。だが永遠に続くものはなく、この女神の幕間も終わりが近付いていた。

 

「ぉ゛っ❤️ ほぉ~~っっ❤️❤️❤️」

 

「はぁ、はぁぁぁ……っっ❤️❤️❤️」

 

「ふぅ~~……そろそろ、終わりかな?」

 

 遠くから誰から呼ぶ声が聞こえた立香。何百回めの性交を終え、立香の横には股から白濁の滝を垂れ流し、快楽で思考が蕩けた二柱の女神がベッドに埋もれていた。女神達もこれ以上は他のサーヴァントの妨害を止めることは出来ないと悟り、目覚める前に立香に此度の対決の結果を聞き出そうとする。

 

「はぁ、はぁ。ええ、今宵はここまでのようです。では、我が伝達者。我が夫なるリツカ……❤️ どちらの私が、一番あなたに相応しいと感じましたか? 当女神は嘘偽りない、あなたの回答を求めます」

 

「女神も、我が夫に、問おう。女神と、女神であり女神の元である者、どちらが優れているのか。今後を決める、重要な、戦いぃぃ……! 女神は、勝利に、飢えている……っ!!」

 

「どっちの方が相応しいか、優れているのか……」

 

 女神達は立香に迫り問いかける。片やお淑やかに男を誘い、媚肉で立香の精を搾り取ったドゥルガー。片や情熱的に男を襲い、貪欲に立香の精を啜り取ったカーリー。赤と白・青と黒の対照的な女神の情交は甲乙つけ難い至高の性戯であった。故に立香の答えは最初から決まっており、たとえ不興を買ったとしても曲げられない結論だった。

 

「オレはどっちかを選ぶことは出来ない。ドゥルガーもカーリーも、オレにとっては最高の女神だから。相応しいって上から言うのはあれだけど、どっちもオレの一番ってことで納得してくれない……?」

 

 立香は二柱の女神から片方を選ぶなど出来なかった。対照的な女神なれど、どちらも立香に気持ち良くなってもらおうと献身し、実際に立香は彼女達の中に迸る愛の熱を開放していた。そんな二人を順位付けすることなど出来る筈もなく、立香は感じたまま二人に伝えた。二人は立香の答えを聞き、じーっと立香の顔を見ながら口を開いた。

 

「「──優柔不断」」

 

「ぐふっ……!! い、いやさ、どっちかなんて決められんないよー! だってどっちも大好きだし、どっちもオレのこと大好きなんだもん!」

 

「ふぅ……不服ですが、私は我が伝達者の意に従うと当初から決めていました。ならばその意向に倣いましょう。もう一柱の私よ、あなたは納得出来ましたか?」

 

「むぅ。生ぬるい、そうと言わざるを得ない、結末だ。だが、女神は、それを悪くないと思うようになってしまった。ぁぁ……全て、我が夫、リツカのせいだ。その責任、生涯取ると言うなら、納得しよう❤️」

 

「ああ、そうですね。二柱の女神を堕としたのですから、その責任は取ってもらわないとですね❤️」

 

 女神達は立香の回答を優柔不断と呆れていたが、両者ともにそれが自分達のマスターらしいと内心では思っていた。故に当初から立香の意に従うと言っていた、ドゥルガーは立香の意思を受け入れていた。勝利も敗北もない結末に、カーリーは生ぬるいとを断言する。以前の彼女ならこのような結果は、受け入れなかったかもしれなかったが、立香に感化されてしまったカーリーはそれも悪くないと思うようになっていた。そして自分達を堕落させたい責任を取るなら納得しようと言い、ドゥルガーもカーリーの提案に乗っかり立香に迫る。

 

「もちろん! オレの生涯をかけて、カーリーとドゥルガーの責任を取るよ! 二神とも、愛してるよ!」

 

「誓約、しかと受け取りました。我が伝達者にして夫、人類最後のマスターよ。殲滅女神ドゥルガーは、あなただけを愛し、敵を殲滅しましょう❤️ 愛しています、リツカ……❤️」

 

「誓いは、ここに、結ばれた。ぎはは、ぎはははははは!! 我が伝達者にして夫、人類最後のマスターよ! 殺戮女神カーリーは、汝だけを愛し、敵を殺戮しよう❤️ 愛しているぞ、リツカ……❤️」

 

 女神の夫なりし立香は、迷うことなく責任を取ることを高らかに宣言した。ここに赤と白・青と黒なる女神との契りが確かに結ばれる。その契りが彼の魂に深く結び付き、人理を取り戻した後も影響するとは、この時の立香はまだ理解していなかった。

 

 かくして愛を告白しあった三人は寄り添い、目覚めるまでの束の間も熱を分け合う。ドゥルガーは立香の手で自身に抱擁させ、カーリーは立香を十の腕で抱きしめる。かつて神の妃であり今や人の妻となった女神達の抱擁は、創造と破壊の神ですら邪魔立てすることは出来ないのであった。

 

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