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私、ジャンヌ・ルーラー・ダルクは大学デビューを機に上京し、一人暮らしを始めたごく普通の女子大生だ。一人暮らしを始めた当初は大好きな母や父、可愛い妹達と離れ離れになり毎晩寂しい思いをしていたのが、つい昨日のことのように思い出せる。だが今の私は寂しい思いとは真逆の安心した気持ちで満ちていました。それは、横に眠る彼──ジーク君が傍にいるからに他ならないと確信していました。
大学に入学してからは慣れない通学、サークル活動、講義に苦戦していた私を助けてくれたのが、何を隠そうジーク君なのです。彼を見て最初に感じた印象としては、中性的で儚げな容姿をした青年、誰にでも親切にしているお人好しな人。後に聞いた所、そうするようになったのは、彼の恩人からの影響とのことだった。
とにもかくにも、ジーク君に助けられた大学生活に馴染むことができた私。それに伴い、ジーク君に強く惹かれていたのです。自覚している限りでは、これが
しかして幸か不幸か、ジーク君は今時の男子とは思えないほど恋愛に疎かったのです……。その鈍感さから、アタックをすげなく回避されたり、振り向けさせられないと諦めてしまう娘達は数多くいました。星の数ほどいたように思えたライバル達は、次々と脱落していき、一時期は私も諦めようと思うこともありました。けれど私は持ち前の諦めの悪さでアタックし続け、はれてジーク君の恋人を勝ち取ったのです!
そこからはまさしく私が入学前に思い描いていた夢の大学生活を満喫しました。歌劇サークルで汗を流し、友情を育み、長期休暇は友人や恋人のジーク君との旅行を楽しみ、充実した毎日を送ったのです。時折ジーク君と喧嘩をすることもありましたが、すぐに仲直りして以前より仲を深める。そんな月日はあっという間に過ぎ、四年の通学を終えて私は晴れて修了したのです。
大学を卒業して友人達はそれぞれの進路を進み、私はと言うとジーク君と絶賛同居中でした。私が昨夜の情事を思い浮かべながら、横で眠るジーク君の寝顔を見詰め終わると、彼が起きる前に手早くシャワーを浴びに行きます。彼が遅くまでお仕事を頑張れるように、昼食になるお弁当の準備をするからです。そうしてお弁当を詰めたりしていると、彼は小さく欠伸をしながら起きてきたので、何時ものようにおはようと呼びかけます。
「おはようございます、ジーク君。よく眠れましたか?」
「ああ……おはようルーラー。少し気だるいが、問題はない。何時も通り出勤可能だ」
大学を卒業してからジーク君は、彼の恩人であるジークフリートさんが経営する会社に入社しました。ジーク君は恩師と同じ職場で働けるというのもあり、とても張り切っていました。今まで見たことのない、恋人の熱血漢な一面を引き出すジークフリートさんには、少しばかり嫉妬してしまいます。ジーク君も昨日のエッチで汗をたくさんかいていたので、それを拭うためシャワーに入っていくのを見送る。そうしてから、私はジーク君の朝食の準備に取り掛かります。
十分ほどでジーク君がシャワーから上がってきて、私は時間通りだと微笑みながら、彼の前に朝食を差し出す。ジーク君は緩慢な動きで手を合わせてから、私の用意した朝食を食べ始める。どうやらまだ眠たいのか、全体の動作がゆっくりとしていました。そこで眠気覚ましのコーヒーを提案することにしました。
「ふふ、ジーク君はまだ眠そうですね。コーヒーを入れましょうか?」
「ありがとう、ルーラー。昨夜は君が寝かしてくれなかったからな。君は夜になるとバーサーカーになって、話を聞いてくれなくなるのが欠点だな」
「なっ……! そう言うジーク君もノリノリだったではないですか! もうっ! 今日はお弁当なしですよ!」
「なんと」
私はジーク君の抗議についそう返してしまう。確かに……ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、私はエッチかもしれません……! が、ジーク君も私の微笑みは何時も美しいとか、毎日美味しいご飯をありがとうとか、私も魅了する言葉を臆せず口にして、その気にさせるジーク君も悪いと私は思うのです!
ジーク君に揶揄われた私はほんの少しの意地悪として、お弁当なしと言ったのですが、思っていた以上に真剣に取られてしまったように見えました。ジーク君はがっかりとした表情をしたかと思うと、コーヒーを一息で飲んで朝食を掻き込みました。
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「ルーラーのお弁当がないのは残念だが了解した。ああ、今日は少し遅くなるのでルーラーは先に眠っていて大丈夫だ」
「えっ。あ、ええ、分かりました……へっ? じ、ジーク君ちょっと待ってください! 本当にお弁当持っていかないのですか!?」
私はジーク君を追いかけたが、自転車に乗ったジーク君は颯爽と出勤してしまう。私は売り言葉に買い言葉と言うやつで、冗談を言ってしまったことを後悔したがもう遅かった。何故私は素直に非を認められないのだろうかと、そんな思いを抱え蹲っていた私だったが、ふと天啓のようにナイスなアイディアを閃いた。
「ううんどうしましょう……いえ、これはむしろチャンスなのでは? 私が直接に届けに行けば、ジーク君の職場での様子も伺えますし、顔を見て謝ることもできるではありませんか! ナイスアイディアです、私!」
かねてより気になっていたジーク君の職場での姿を見るのと、直接謝りながらお弁当を渡すサプライズ、まさしく一石二鳥のアイディアに私は胸を膨らませながら外出の準備を始めた。
以前にジーク君から昼休憩の時間は聞いていたので、それに合うよう私は家から歩き出す。暫し歩いて時間通り、私はジーク君の職場である会社に到着した。受付の人に呼び出してもらおうとしたのだが、どうやら彼は既に食事のため外出しているとのことだった。昼休憩ちょうどに着いたのだが、今日は仕事が順調だったことから、早めに休憩をとったらしい。私はがっくりとしながらも、受付の人に感謝を伝えると会社を後にした。
「しかし、困りました。こうなると今から渡すのは迷惑になるのではないでしょうか……?」
今頃外食しているだろうから、電話で場所を聞いてお弁当を渡しに行っても迷惑だろう。そう思いながら、私はあてもなく歩いていた。ふと横に立ち並ぶお店を眺めると、定食屋の窓側の席に思い人であるジーク君の姿を見つけてしまう。私は嬉しくなって駆け寄ったが、途中で足が止まってしまう。なぜなら彼の側には私の知らない女性がいたからだ。
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私は彼に気付かれないように近くのカフェテラスで二人を覗き見ることに。ジーク君の隣に座ってボディタッチを繰り返し、彼を困惑させている
「あ──」
そうして観察を続けていると、なんとピンク頭の女は、ジーク君のほっぺにキスまでもし始めたのだった……! 瞬間、私は咄嗟にカフェテラスを後にする。これ以上二人を見ていたら、私は何をするか分からなかったからだ。
(ジーク君が浮気を……まさか、そんな筈ありえません! でも、押しの強そうな人だし無理やり……)
そんなことを考えながら私はたどたどしい足取りで、いつの間にか家に帰宅していた。夕方頃、二人分の夕食を用意した所で私は、今朝ジーク君が遅くなっていると言っていたのを思い出した。そうして私は再び、モヤモヤとした気持ちが募っていくのを感じていた。最近残業が多いのは、あのピンク頭の女と密会するための言い訳なのではないかと、私はありもしない妄想をしてしまう。あのジーク君がそんなことをする筈がないと頭では理解しているのだが、あの触れ合いは異性の適切な距離感から逸脱していると思ってしまう。
私はああでもないこうでもないと頭を捻っていると、時計の針がもう十一を回ったと辺りであった。ちょうどそのタイミングで、家の扉が開く音がしたので勢いよく顔を上げた。ややあってから、リビングに入ってきたジーク君と私の目が合うと、彼は酷く驚いた表情をしていた。
「ルーラー、どうしたんだ? こんな遅くに明かりもつけないで。今日は遅いから、先に寝てて大丈夫だと朝に言った筈だが……」
「あ……お、おかえりなさいジーク君。すみませんちょっと考え事をしていて……それと。今日は、お弁当渡せなくてごめんなさい。明日は起きたらお弁当作るので、食べてくれると嬉しいです……」
「お弁当については気にしないでくれ、俺の言い方も悪かった。考え事……何か俺が助けになれるようなことか? 君の悩みは俺の悩みでもあると思う。だから、力になれるなら話してほしい」
ジーク君は昔私を助けてくれた時のように、優しく手を取って語りかけてきた。今朝私が意地悪でお弁当なしと言ったのにも関わらず、彼は私を案じる一心でそう言ってくれたのを感じ、心の底から嬉しく思った。だが、その優しさであの女性とも親密になったのかと思うと、また胸がムカムカとしてしまう醜い自分もいた。まだ浮気と決まったわけでもないのに、何故こうも私の心はあの女に揺さぶられるのだろうか。
こんなに悩むのなら、いっそあのピンク髪の女性について尋ねれば、はっきりとするのは分かってはいる。けど、もし……ジーク君が彼女の方に心を傾けていたら。ジーク君が私に飽きていたら。そう思うと告発することで、この関係が終わってしまうと考えてしまい、私は勇気を振り絞ることができなかった。
「……ありがとうございます。ただ、私もどう言うべきか悩んでいるので、落ち着いてから話したいと思っています。本当にすみません……」
「謝らないでくれ。話せないのは、君が悪いわけではないだろう? 俺は君が話せるようになるまでいくらでも待つ」
そう言ってジーク君は私を見詰める。私はやはり彼が浮気をするなんて信じられなかった。あの光景もあくまで友情の延長線上のもので、浮気ではなかったと信じたい。私はジーク君に本心から感謝を伝える。
「ありがとうございます、ジーク君。明日も早いのに引き止めてしまい……」
「気にしないでくれ。先程も言ったが、君の悩みは俺の悩みでもあるんだ。明日のお弁当、楽しみにしている。おやすみルーラー」
「はい、おやすみなさいジーク君」
そう言ってジーク君は寝室に向かって行った。私は一息つくと考える。ジーク君が私に隠れて浮気をしていると決まったわけじゃない。彼が今まであの女性の話をしなかったのも、何か訳があるんだと自分に言い聞かせる。そう心に言い聞かせてから、私も寝室に向かった。先に眠っているジーク君と、私は背中合わせになりがなら眠りについた。
翌朝、目が覚めるともうジーク君はいなかった。私が起きないように、そっと起きたのだと思うと申し訳ない気持ちになってしまう。ベッドから降りてリビングに向かうと、机に置手紙があるのを見つける。
『ルーラーへ。よく眠れただろうか。体調が悪かったら、無理しないで休んでいてほしい。悩みについて話せるようになったら、何時でも声をかけてくれ。今日は早く帰れるので、一緒にご飯を食べれるといいな。ジークより』
私は直筆の手紙を見て、ジーク君が浮気をしていると思う自分を恥じる気持ちでいっぱいだった。彼はこんなにも私を案じていてくれているのに、一度見た光景を理由に浮気していると疑念を抱くなど、あまりに愚かしかった。今日お弁当を届けに行ったら、精一杯謝ろうと私は決心する。
そう思うと私は何時も以上に丹精を込めて、お弁当を作り始める。疑ってしまったことへの贖罪として、何よりここまで自分を思っていてくれる彼への愛情を精一杯詰め込みたかったのだ。
一時間ほどでお弁当が完成すると、もうあまり時間がなかったので、私は急いでジーク君の会社に向かった。彼に一刻も早く渡したい、そう思うと足が前に前にと進んでいた。そして予定してた時間より遅れてしまっていたが、会社の前に息を切らしながらも到着する。お弁当が傾いていないか確認し、息を整えて辺りを見渡す。事前に会社前で渡すことを連絡していので、そこにはジーク君が私を待っていてくれた。
その傍らに、あのピンク色の髪をした女性も一緒に立っていた。私は目を疑ったが、紛れもない真実の光景だった。
彼女は花壇の縁に座るジーク君に後ろからしなだれかかっていた。ジーク君もくすぐったいようにはしていたが、朗らかな笑顔を彼女に向けて会話していた。まだ距離があったことや、雑踏の音が騒がしかったことから部分的な会話だけ私の耳に入ってきた。
「■■やましいなー! 愛■■■! ■■■■■■■■■■、キミのことが大好き■■■■■■■■!」
「ああ、■■■■■そう想われているなら、嬉しい■■■■■■■■。俺も■■■が大好きだ」
私はそれを聞いた瞬間、全身から力が抜けるのを感じた。地面に落ちたお弁当の音を聞いてジーク君と女がこちらを見る。私は思わず逃げ出した。
後ろからジーク君が私を呼ぶ声が聞こえたが、何も聞きたくなかった私は走り続けてた。昼時ということもあり、雑踏に紛れたのでジーク君は途中で私を見失ってしまったようだ。私も人混みに揉まれたことで体力を消耗したので、路地裏の壁を背にしゃがみ込んでしまう。
ジーク君からの着信があったが、私は気付かない振りをしながら考えを整理する。あの距離感はどう言うことなんだろうか。異性の友達が、あんなに気安く接するものなのだろうか。やはり、ジーク君は浮気していたのだろうか。頭の中ではピンク髪の女性に愛の言葉を語っている恋人の姿が繰り返し再生されていた。今朝はあれほどジーク君が浮気している筈がないと心底信じていたのに、今では彼を疑っていた。潔白だと信じたい気持ちもあるが、私の純心を黒い泥がへばりつくような感触を覚える。
(あの会話は部分的なものだったから、私の聞き間違いの可能性も……やっぱり本人に直接聞くかしかないのでしょうか……)
突然、空き缶を蹴っ飛ばす音が聞こえたので、私は勢いよくそちらに振り向く。考えごとに夢中になって気付けなかったが、路地裏の奥から数人の男がこちらをニヤニヤを見ているのに気付いた。
不穏な気配を感じた私はそそくさと路地裏を出ようとするが、男の一人が私の腕を掴み話しかけてくる。目があきらかに常人とは違っていた。ジーク君とはまるっきり違う、女を道具か玩具にしか見ていない目だった。
「おねぇさーん! どうかしたのぉ? 俺等、今暇しているからさ! 何でも相談に乗るよ~!」
「っ……結構ですっ! 人を待たせているので離してください!」
「いやいや! 綺麗な顔に悩んでいまーすって、書いてるよ~~。俺、元気の出るドリンクとか知ってるぜ! おごってあげるから、一緒に行こうぜ!」
いかにも軽薄ですと、全身で表現している不良達が私の逃げ道を塞ぐ。私は抵抗するが、不良達は面白がるだけでまったく離れなかった。不意に不良の一人が私の両手を掴み拘束する。恐怖で全身が震えていたが、私はあらん限りの大声を出して抵抗する。
「いやっ!! はっ、離なれてください! 貴方達のような男に付き合うなど断じてありえません!」
「ヒュー! おねぇさん、カッコいいねぇ! 俺ますます好きになっちゃうなー!」
「おい、俺が先に声かけたんだぞ! 抜け駆けするんじゃねぇーよ!」
そう言って不良達は、私を無理やり路地裏の奥に連れ込もうとする。必死に足を動かし抵抗するが、両腕を掴まれ強引に引っ張られどんどん路地裏の奥に入ってしまう。私は心の中で最愛の人であるジーク君を思い出して祈りを捧げていた。
(助けて……ジーク君っ!)
散々疑っていたというのに、ジーク君へ助けを乞うていた私。それほど私にとって、彼が助けてくれる人物として心に刻まれていたのだろう。だが現実は無常で、私の祈りはジーク君には届くことなかった。彼は現れなかった……。けれど、天は私を見捨ててはいなかった。
私と不良達が通ってきた道から誰か来ていた。地面に散らばったゴミを踏む音が路地裏に鳴り響くと、私や不良達が一斉に後ろへ振り向く。そこにはサングラスをかけた、花柄模様の青いアロハシャツを来た男がいた。細身の筋肉質で少し日に焼けた日本人の男性で、肩で風を切るように私の方に向かって歩いてきた。男は私に手を振りながら安心させるように語り掛けてきた。
「ごめんごめん。ずいぶんと待たせちゃったよね……ジャンヌ。こんなカビ臭い所、さっさと離れてご飯でも食べに行こ」
「へぇっ……? あっ……!」
男がそう言うと戸惑う不良の手を払いのけ私を引き寄せる。突然現れた男だったが、私は何故だか安心した気持ちが心に満ちていた。不良達のような下卑た声ではないからなのか。少し、ほんのちょっとだけ、ジーク君よりかっこいいと思ったからなのか、私には判別しかねた。加えて何故、彼は私の名前を知っているのか。男が現れたことによって、私の心は困惑しっぱなしだった。そんな思考を中断するように、不良達は激昂して男に食って掛かった。
「お、おいっ! いきなり出てきて何のつもりだァ!? その女は先、に俺等が目を付けたんだぞッ!」
「俺等が子供だからって、ちょっと生意気じゃなーい? 人生の先輩に、後輩からご挨拶してあげますか!」
「三対一で勝てると思ってるのかよォ!?」
そう言って不良達は腕を鳴らしたり、地面に転がったゴミを蹴り飛ばす。更に正面に立つ不良は、ナイフを取り出しチラつかせる。呆れたように不良達を見るアロハシャツの男は、私を後ろにやると安心させようとしたのか頭を撫でてくる。私はまたしても懐かしい気持ちになった。幼い頃、両親や
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「おいおい、何、イチャついて──ゴッぁ!?!?!?」
「あ……? ひ、ひぃぃっ……!!」
「シィ──ッ!!」
「アニキ──ぐぁぁッ!!?」
男は地面を蹴り上げると同時に、真正面に立っていた不良の鳩尾を拳で突く。鈍い嫌な音がしたと思うと、不良は力なく膝から崩れ落ちる。突然の強襲に不良達は腰が引けたのだろう、恐怖で動けなくなっていた。だが男は容赦なく左右の不良達の肩を脱臼させ動き封じる。鮮やかな立ち回りは、映画や時代劇に出てくるような忍者を思わせた。男は痛みから蹲った不良のシャツをまくると、腕についた注射跡を見て納得したような声を上げる。
「やっぱりクスリをやっていたか。これは警察に連絡しないとな」
「あ、あの……大丈夫ですか?」
「ん? ああ、オレは全然平気だよ! 昔と違って鍛えているからね。ちょっと待っててくれる? 今、警察の知り合いに電話するから」
そう言って男は電話を取り出すと連絡を始める。助けてくれたとは言え自分の名前を把握している得体の知れない人物なのは間違いなかったので、逃げた方がいいのかと考えてしまう。しかし男はしきりにこちらを気にかけているようで、逃げようにも難しいように思えた。数分後、電話を終えた男が私に話しを切り出す。
「今おまわりさんが来るから、もう少しだけ辛抱してくれる? それが終わったら、ゆっくり食事でもしよう。運命的に再会した、
「えっ、幼馴染…………? も、もしかして、立香ですか!?」
「え? あー……もしかして、気付いてなかった感じ? そっか、どおりでよそよそしいわけだ。ちょっとショックかも……」
私は心の奥底で眠っていたある男の子の名前を言うと、彼は嘆息しながらサングラスを外す。私は彼の透き通るような青い瞳を見て確信する。彼の名は藤丸立香、私の幼馴染で中学まで付き合っていた初恋の男の子だった。
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おそらく今年一番であろう激動の日。不良達をおまわりさんに引き渡すと、私は彼に案内されるまま歩いていた。彼、藤丸立香とは親同士が仲が良かったことから、幼い頃から引き合わせれ交流を始めた。所謂幼馴染という関係だった。
男の子と女の子という違いはあったが、それ以上に私達は気が合いよく遊んでいた。それは小学校、中学校に入ってからも変わらずで、よくクラスメイトには夫婦と囃されることはあった。私も立香もそれが嫌ではなく、むしろそれによって異性として意識しあった私達は、ほどなくして付き合うようになった。
地元は遊ぶ場所もろくにない田舎であったが、立香と一緒にいればなんでも楽しく思えた。だが中学三年生に上がると、立香から親の都合で海外に行かなければならないと告げられたのだ。私はショックのあまり一日中泣いてしまい、彼を困らせてしまったのは懐かしき思い出だった。だが引越しの予定がそれで変わるわけもなく、立香は私の前からいなくなってしまった。
当時の私は携帯を持っていなかったので、連絡するにも手紙を使う必要があった。最初は楽しんでいたが、高校の部活が忙しくなると、手紙を出すのを忘れてしまうことも増えてくる。その内、立香からも手紙が届かなくなり、関係が途絶えてしまったのだった。そんなことを思っていると、立香が私に話しかけてきた。
「久しぶりに日本に帰ってきて、そこで偶然ジャンヌに会えるなんて。本当に嬉しいな!」
「私も立香に会えて嬉しいです! あ、そのぉ……手紙、贈らなくなってごめんなさい。高校に入ってから部活が忙しくなって……」
「ああ、気にしないでいいよ! 実はオレの方も海外に行ってからも、かなり転勤を繰り返したからさ。それに転勤以外にもいろいろあってね……どのみち届かなくなってただろうから、気に病まないでいいよ」
そう言って立香は私に笑いかける。もう十年近く会っていなかった幼馴染の顔は面影こそ残っているが、凛々しさや雄々しさを感じる端正な顔立ちになっていた。身長も私より少し高いくらいだったのが180cm近くまで伸びており、肉体も特段運動が好きだったわけではなかったのに、三対一を難なく捌くほどに武道を嗜み、肉体も筋肉質になってガッチリしていた。私は不躾だろうが、立香の体をまじまじと見ながら会話をする。
「立香は相変わらず優しいですね。もちろん色々変わってもいますが。特に争い事が好きじゃなかった貴方が、アクション映画のスターもかくやな動き、私ビックリしましたよ!」
「はは! やっぱり、海外にいるとちょっとした荒事に巻き込まれることも多かったからね。とある拳法家の弟子になったんだ。そこで少しだけ戦う術を習ったんだよっ!」
そう言って拳法の型を取る立香。様になった動作に私は思わず感嘆の声を上げながら、拍手をする。通行人も見惚れてしまって、こちらを見ている人もいた。立香は少し気恥ずかしくなったのか、早足でここから去ろうとして私と手を繋いだ。彼の手の温もりを感じた瞬間、恋人のジーク君の顔を思い浮かべる。恋人がいるのにどうかと思ったが、私は彼の手を振り払えなかった。
しばらく手を繋ぎながら雑談をしていると、立香の足が止まる。そこは都内でも屈指の高級マンションと言われる場所で、セキリティ面や設備の充実さ、どれをとっても超一流と言うのに偽りのない天上人の住宅地。立香はそのまま中に入ろうとするので、私は慌てて声をかける……!
「り、立香? ここに入るのですか? てっきりレストランとかに行くものかと」
「それも良いけど、ゆっくり話すならオレの家の方がいいかなって」
そう言って立香は私をエスコートしながらマンションに入る。さらりと高級マンションに住んでいることを明かす立香に驚きを隠せなかった。月々の家賃だけでジーク君の月収に迫るであろうに、立香は平然としており彼が途方もないほど成功しているのだろうと感じた。
「このマンション、セレブ御用達ってテレビで特集しているのを見ましたよ! そんな所に住んでいるなんて、すごいです……!」
「いやいや、運が良かっただけだよ! 数年前に会社を設立してね、それが軌道に乗ってかなり稼いだんだ。A'って名前の会社聞いたことない?」
「あっ、聞いたことあります! 確かアミューズメント産業に力を入れた会社ですよね? 最近、社会的現象を巻き起こしているゲームを開発したと。まさか立香が社長だったとは……」
立香はたまたま上手くいっただけだよと謙遜していた。だが私の知る限り、ここ数年のエンターテイメント事業で、A'の名前を知らないものはいないと言っていいほどに拡大していると聞いていた。これを偶然では片付けれないと私は思う。そんな風に考え込む私に、立香は早くおいでよと言わんばかりに手招いていた。私は恐る恐る、彼の後を付いて行く。
二重、三重の強固なセキリティロックをクリアし、マンションの中に入るとそこは、ホテルのように大きなエントランスだった。奥にはコンシェルシジュさんもおり、高級ホテルと遜色がないように感じられる。私がおのぼりさんのように辺りを見回していると、立香はコンシェルジュさんと挨拶を交わしていた。
「おかえりなさいませ、藤丸様! おや、藤丸様が女性連れとは……もしや恋人ですか?」
「ただいま。そんな感じ! ずっと離れてて、今日再開できたんだ! ね、ジャンヌ?」
「あっ……! そ、そうですね……」
私は立香に恋人と呼ばれたことで頭の隅に追いやっていた恋人のことを思い出す。いくら幼馴染とは言え、ジーク君という恋人がいながら、男の家に一人で遊びに行くのは駄目じゃないかという後ろめたさが浮かんできた。だが、ジーク君もピンク頭の同僚と浮気しているかもしれないのだから、今日くらいはいいのかなとも思ってしまう自分もいた。
私の思案をよそに、立香はご機嫌そうに私と手を繋ぐとエレベーターに向かう。セキリティカードをパネルにかざすと、エレベーターが動き始め私達の階まで降りてくる。私が口をぽかんと空け、模範的な一般人らしい反応を示していると立香がくすりと笑う。
「最初は驚くよね。後で予備のセキリティカード渡すから、これからは何時でも来てね」
「えっ、だ、駄目ですよ! 今日、久しぶりに会った人間にそんな大事な物を渡すなんて! 私が悪用するって考えないと──」
「それはないよ。ジャンヌの中身は昔と同じで、おっちょこちょいだけど、分け隔てなく人に優しくできる。聖女のようなままだよ。俺が大好きになって、恋人になったあの時からそこは変わってない。断言できる」
私の言葉を遮り、立香は真っ直ぐ私を見て見解を述べる。屈託のないその言葉に私は顔が真っ赤になるのを感じた。うすうす勘付いていたが、彼は中学の時に離れてからも、私を愛しているのだろうと確信させられる。一方、私は大学に入ると彼のことを心の中にしまい込み、新しい恋人を作ってしまっていた。そのことを伝えようと私は口を開くが、エレベーターが立香のフロアに止まると、手を繋ぎ連れ出される。彼の暖かい熱を感じると、私は喋るタイミングを逃してしまうのであった。
立香の部屋は4LDKはあるだろうか、マンションの部屋としてはかなり大きなタイプでジーク君と同棲している賃貸に比べると圧巻の広さが目の前にあった。内装も国内外問わず良質な物を集めたと言わんばかりの家具・インテリアで充実していた。私は思わず声を漏らしてしまう。
「ふわー立派な家ですね……! それにたくさんの美術品……芸術は良く解りませんが、すごいと言うのは感じます!」
「フッフッフッ……実は俺もよく分かってない! 会社や、親の知り合いから貰った物は捨てられないからさ、飾ってるけどよく解んないだよね。さてと。簡単な料理作るから、少し待ってて!」
私と立香は芸術の奥深さに感銘を受けていた。そうしている間にも冷蔵庫を確認していた立香はいくつか材料を取り出すと、手際よく料理の準備を始める。その姿に私は立香のお母さんと一緒に料理を作った記憶を思い出し懐かしく思い、私は咄嗟に声をかける。
「でしたら私も手伝いますよ! 立香が料理上手なのは知っていますが、家主一人に任せるのは、ちょっと……」
「大丈夫、大丈夫! ジャンヌは気にせず座っててよ! どれくらい上達したか、ジャンヌに見て欲しいからさ! ジャンヌと一緒に料理を作るってのも久しぶりにしたいけど、それはまた今度やろうよ」
「むぅ、立香は一度こうと決めると頑ななのを忘れていました。ふふ……分かりました。立香の手料理、楽しみにしてますね!」
私が料理の手伝いを申し出ると立香はそれを制止する。彼は自分の料理がどれくらい上達したのかを披露したいらしく、久しく見た私の前では格好つけたがる昔の彼らしい態度にくすりと笑みがこぼれる。彼も外見が見違えたが、中身は昔と同じなんだと微笑ましく思いながら、私は立香の料理を待つことにした。
時間にして十数分、先程から台所から良い匂いが香りお腹が鳴ってしまい立香に聞かれなくてよかったと思っていると、彼が料理を運んできた。メインはタラのムニエル、副菜にアボカドやトマトを乗せたサラダパスタ、私の好きなフランス料理がメインを飾る献立であった。立香がスプーンやフォーク、そしていかにも高級そうなワインを取り出してきたので私はストップをかけてしまう。
「り、立香! そのワインすごく高そうですよ! 開けないほうが良いのではないですか!?」
「こう言う時だからこそだよ。俺とジャンヌが、この広い星で偶然再開した今日。こんなめでたい日を祝すのには、ピッタリじゃないかな。それに、何時までも保管しておくのは俺の趣味じゃないし……よっとっ!」
そう言うや否や、立香はワインを開けてしまう。ポンと空気が振動する音が部屋中に響く。立香のロマンチックな言葉に私は嬉しくも思うが、庶民的な私は数百万を優に超えるであろう、時を封したワインが容易く開けられてしまうことに苦い顔をしてしまう。そんな私を見て笑いながら、立香はワインをグラスに注ぐとこちらに差し出す。
「もったいないと思ったならさ、今日はたくさん飲もうよ! 久しぶりに会って、積もる話がお互いたくさんあるんだから。舌を滑らかにしないとね!」
「もう、思い切りがいいんですから。そう言うことでしたら、いただきます……んっ、んぅ、んんっ! すっごく、濃いですね!」
今日はジーク君のことで酔いたい気分ではあったので、私はワインを飲むことにした。ゆっくりと口に含むと、私が今まで飲んだことのあるワインとは別格だというのが舌から全身に伝わてきた。滑らかで柔らかく、ゆっくりと伸びる官能的な余韻に私は魅惑されてしまう。全身の血流が沸騰したかのように、熱を帯びるのを感じていた。
また飲みたいと思うが、立香の手料理もまだ食べていなかったのでまずはそちらから味わうことにした。ナイフとフォークでタラのムニエルを切り分け口に運ぶ。瞬間、口の中に溢れるふわふわとしてバターの風味が堪らなかった。付け合せのパセリと合わせて食べることで味のマリアージュが生まれる。たった一品だが立香の料理の研鑽を怠っていなかったと私は感じていた。
「んん〜〜! 料理もすっごく美味しいです! ミシュランのシェフも顔負けじゃないですかっ!? 今も自炊を頑張ってるのが分かりますよ!」
「ジャンヌにまた食べてもらう時までに、もっと上達しておこうと頑張ってたからね。その言葉で今までの苦労が報われたよ! 忙しい時は外食に頼っちゃってたけど、なるべくは自炊で腕を磨くようにしてたんだ」
私と立香は少々はしたなかったが、料理やワインを口に入れながら会話を続ける。ほぼ十年近く会えなかったことで積もった今までのことを話すのにワインはおおいに役立ち、私や立香の舌を滑らせ……そして、理性をも溶かしていった。
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日が傾き、窓の外が暗くなるにつれて私も立香も酔いが回り、雰囲気が幼馴染同士のじゃれ合いから、恋人のような接し方に変わり始めてしまう。アロハシャツの下にある立香の逞しい筋肉に興味を持ったことから始まり、立香が私の髪を触ったり等と徐々に接近し、どちらともなく口付けを交わしてしまう。久しぶりの幼馴染とのキスは、葡萄の味がしました♡
「んっ♡ ちゅーっ♡ はぁっ♡ りっかっ♡」
「ふぅ、ふぅ……ジャンヌっ!」
数瞬の後に私は過ちに気付いたが、立香は私をお姫様抱っこすると、部屋と部屋の間をずんずんとを闊歩する。そして辿りついた先は彼の寝室で、キングサイズのベットが部屋の多くを占めていた。立香は私をベットに寝かせると服を脱ぎ捨て始める。流石にこれは浮気の疑惑がある恋人への当てつけじゃ済まなくなると、直感は警報を鳴らしていたが、酩酊した私はただ立香の裸体を上から順繰りに眺めていた。
立香もジーク君と同じで細身ではあるが、どことなく立ち向かうことより、生存するのに特化した機能美がある肉体だと感じた。働き出して大学の時よりかは筋肉がついたジーク君だが、立香の惚れ惚れする肉体には歯牙にもかからない差があると感じてしまう。
「あっ……♡」
そして下半身に目を向けると、シックスパックの腹筋を遮るように立香の陰茎ははち切れんばかりに勃起していた……♡ ジーク君のは日本人としては平均的な10cmくらい。彼以外との経験がなかったので、今まで大きさなどさして気にも留めていなかった。
だが立香のそれは、ジーク君とは違って倍はあるかもしれない巨根で、精液が詰まった陰嚢はボールと錯覚するほどにパンパンに満ちていた♡
「ん~っ♡ すっごい、オスのにおいです……♡ ちゅっ♡ ちゅっぱっ♡ れろぉ♡」
「くぅっ……! ジャンヌの方からご奉仕してくれるなんて、見ない間にずいぶんとエッチになったね!」
立香の言葉に反論もできずに、私は酔いでぼーっとした頭で立香に奉仕しなきゃという使命感だけで、彼の立派な肉棒に口や舌で前戯を行っていた。長く太い陰茎を舌で舐め上げると、立香は快楽に歯をくいしばって我慢していた。私はそれを愛おしく思い、どこを刺激すれば気持ちいのか、考えるのに遣り甲斐を感じて舐め回す♡ ドクドクと射精するかの如く滴る我慢汁は、私への労いのように思え、吸い付き味わいながら舌を動かしていた♡
しだいに舐め上げるだけじゃ物足りなくなった私は、立香の肉棒を咥え始めてしまう♡ 口いっぱいに頬張り、喉の奥まで挿入する。所謂ディープスロートで、立香の男根を味わいつくそうとする。そんな下品な姿を曝け出すなんて、平常時の私では考えられなかったが、この淫靡な空間では解放してしまっていたのだ……♡
「ジャンヌのフェラ凄すぎだよ……っ! うっ、もう出そうだ……!」
「んっ! じゅっぱっ♡ じゅっぽ♡ いっぱい……だしてくだひゃい♡ じゅるるっ~~♡」
「くっ! ジャンヌ、離れて……! もう、出るっ!」
立香の射精の予兆に合わせて、私は思いっきり肉棒を吸い上げる。立香はたまらず声を上げると、ぶっとい亀頭から精液の大噴火──射精が始まった♡
「んんんぅぅぅっっつ〜〜〜〜♡♡」
溢れ出た精液は私の喉を伝い、私の体を染め上げるように流れ出す。射精の熱が内から私の劣情を着火させるのを感じ、甘イキをしてしまうはしたなく秘所から汁を垂らしてしまう♡ ジーク君の枯れ井戸の底に残った水のような物足りない射精。そんなものとは比べるべくもない大量の射精を、私は必死に飲み干そうと嚥下していた。
立香は私を気遣い肉棒を引き抜こうとしていたが、私はスッポンのように離れまいと吸い続けた。今まで飲んだことのある、薄くてさらさらした最低ランクの精液とは格が違った。濃厚でゼリーのようにプルプルとした芳醇な精液に、先程飲んだ高級ワインと同じかそれ以上にやみつきで飲んでしまう♡ 長く続いた射精も徐々に勢いが緩やかになり、名残惜しくも口を離す。
「はぁ~~♡ 立香の射精、すっごく漢らしかったです……♡」
「はぁはぁ、ジャンヌが相手だからかな? 何時も以上に出たよ。精一杯奉仕してくれてありがとう、ジャンヌ!」
「立香……♡」
髪を撫でる立香の手に頬ずりをしてしまう。最上級の雄がただ一人、私にだけ寵愛を与えているという空間に酔いしれてしまっていた。この時の私はジーク君という存在のことなど、まるっきり抜け落ちてしまっていた。
私は無我夢中で立香に愛撫していると、彼の肉棒が再び勃起しているのに気付く。数瞬のインターバルだけでここまで大きくしてくれているのに、一端の雌として私は歓喜してしまう。私はたまらず立香に見えるように秘部を広げて、媚びるようにおねだりをしてしまう……♡
「あ……♡ 立香のおチンポ♡ もう大きくなっていますね♡ 立香、次は私のおマンコに、そのおっきな、おチンポをくれますか……♡」
「そんな可愛くおねだりされたら、あげないって言う男はいないよっ!」
「はぁぁんっ♡ ふぅっ♡ おっ♡ おっ~~♡ はいってますっ♡ りつかのおチンポ、あつくて、おっきすぎますぅ♡♡♡」
立香は手際よくゴムを着けると私を押し倒し、ガチガチに勃起した肉棒を挿入し始める♡ 立香の巨根に合わせるように膣壁は広がり、彼専用に開拓されているような感覚♡ もう後戻りはできないと心体に刻まれているようで悶えてしまう♡ 立香の肉棒はまだ完全に入っていないにも関わらず、膣道を拡張して最奥に到達する。私は人生で始めて、子宮を突かれているのを感じたっ♡ 私が快楽に耽っていると、立香も辛抱たまらないといった表情で感想を漏らす。
「あぁぁ……ジャンヌの膣、凄い締め付けてくるよっ! 油断したら、射精しちゃいそうだ」
「ふぅ♡ ふぅ♡ 立香も気持ちよく慣れているなら、良かったです♡ 私のことは気にせず、思いっきり動いてくださいっ♡」
「ああ……それじゃあ、遠慮なくいくよッ!」
私の誘いに立香は応えると、力強く腰を突き出す。抜き差しする度に、私の愛液と立香の我慢汁が混ざり合う部屋に淫らな水音が響き渡り、自らの嬌声も相まって耳を犯していた♡ 立香は漫然と動くのではなく私の反応を伺いながら、突き方を変えて柔軟に動くっ♡ [[rb:何時も ジークくん]]の同じ個所だけを突く性行為とは段違いの快楽を私に与えてくるっ♡
そして立香は私の
「ここがジャンヌのGスポットだね。忘れられないようにしっかり刻み付けないと……ねっ!」
「ひゃっぁ♡ こ、こんなのしりゃないっ♡ あぁぁっ♡ ダメぇ♡ そこ、ばかりっ♡ ひゃぁ♡ ぁっ~~♡」
幾度となくGスポットを突かれた私の口からは、声にならない声が溢れ出していた♡ 今までの私のエッチは、一回イケればいい塩梅だった。しかしもはや両の手で収まらないほど、私は立香に
「りつかぁ♡ りつかぁ〜〜♡♡」
「ふぅ、ふぅ……!! ジャンヌ、ジャンヌ──!?」
私も再びの絶頂の予感に興奮から体が震えていたその時、突如として電話が鳴り始める。聞き慣れた音に私は熱が冷めていくのを感じていた。だが、私は腰が砕けたかのように動けなくなっていたので、それを見かねた立香が私の携帯電話を取りに行ってくれた。そして画面に表示された名前を見て立香の雰囲気が変わるのをひしひしと感じた。
「ねぇジャンヌ。ジーク君って誰? 随分親しそうな関係に見えるけど……ホーム画面のツーショット相手がジーク君?」
「あっ……そ、それは……ごめんなさい立香! 隠してたわけじゃないんです。それにこんなことをする気もなかったのに……私、帰ります……!」
酔いが一気に醒めた私はそう言ってフラフラとした足取りでベットを降りようとする。だが立香は私の携帯を再び服のポケットに仕舞うと、私をベットに押し倒した。その表情は裏切られた悲しみや、決意を固めたような強い表情をしていた。立香はポツポツと語り始める。
「ジャンヌはオレのことを忘れて、新しい男と付き合ってたんだね……まぁ十年以上、音信不通だったから仕方ないか。だったら、もう絶対に忘れられないように体に記憶させないとね」
「り、立香……? 何を──お゙っ♡ ほっぉぉ〜〜♡♡♡」
立香はゴムを外すと一気に私の膣に巨根を捩じ込んだっ♡ 私は生の感触、熱、そして今まで以上の力で子袋を突かれた衝撃から今日一番の喘ぎ声を上げてしまうっていた♡ 立香はまるで自分の物だと刻みつけるように、私に肉棒を打ち込み続けて喘がせまくるぅ……♡ 同時に立香は私の耳元で熱のこもった言葉を投げかけてきた。
「ふぅ、ふぅ……寂しい思いをさせてごめんね、ジャンヌっ! これからはオレがずっと側にいるよ。愛しているよジャンヌ! もう絶対に離さないから!」
「あっ♡ ダメですぅ♡ そんなあいしてるてっ♡ んぅぅ♡ いわないでっ♡ はぁ♡ はぁ♡ りつかのおよめさんにっ♡ なっちゃうからっ〜〜♡」
「そうだよっ! ジャンヌはオレだけのお嫁になるんだっ! 他の男になんか、絶対に渡さない!!」
立香の精一杯の愛の言葉、全力のピストン♡♡ 私はそれを一身に受けて心がぐらついてしまっていた……! こんなにも私を愛してると告げる、最上級の雄を相手に、か弱い雌の私が敵う道理がなかったのだ……♡
ジーク君へのなけなしの愛情を糧に何、とか抵抗しようと必死に手足をバタつかせるも、立香は私の腰を掴み直すだけでその抵抗をいなし、更に打ち付ける腰を強める♡ 突かれる度に、発情期の雌のケダモノのように嬌声をあげまくってしまうっっ♡♡
そして膣内で感じる、立香のぶっとくて熱い亀頭が膨らむのを感じた♡ そして確信する。立香の射精を受け入れてしまえば、彼との子供を間違いなく孕んでしまうと♡♡ 私は目を快楽で潤ませながら、立香に中出しを避けるように首を横にふる。
「あぁぁ♡ りつかぁ♡ そとにだしてっ♡ あっ♡ んぅ♡ にんしんっ♡♡ しちゃいますからぁっ♡♡」
「っ! ジャンヌ……ジャンヌッ! オレの子供を孕んでくれっ! オレと君の愛の結晶を……っ!」
「り、りつかぁ〜〜♡♡♡」
私は無我夢中で立香に強く強く抱きついてしまう♡ それを引き金に立香の熱い滾りが私の子袋に流れ込む♡ 大量の精液は私の中で留まらず、外に漏れてベットのシーツを汚す♡ 滝壺を想起させる激流の射精♡♡ 私の子宮は、立香専用として彼の精で満たされていた♡♡♡
1分以上続く射精の後、立香は私の膣内から陰茎を引き抜くと、後には彼の形がぽっかりと空いてしまう♡ 何時もならば、ジーク君の精液であれば、雫のようなサラサラとした精が流れる筈だった。だが立香の大量の精は長く溢れ落ちる。その溢れ落ちる速度も、彼のドロドロして粘着質な精液だとゆっくり且つ、子宮に多く留まっているのを感じた……♡♡♡
絶頂による余韻から、自然と私は立香にキスをしてしまう♡
「ジャンヌ。絶対に君を幸せにしてみせる。約束する。愛してるよ……!」
「はぁ、ふぅ……はい♡ よろしくお願いします……立香♡」
(ジーク君……ごめんなさい。私、立香のお嫁さんになっちゃいましたぁ……♡♡♡)
既に鳴り止んだ携帯を見ながら、私はジーク君に謝罪をする。立香と抱き合っていると彼のモノがまた勃っているのに気がつく♡ 私は浮ついた顔色で彼の巨根を指で弄る。まだまだ夜は長くなりそうだった……♡
──────
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──
そして数日後、私はジーク君と過ごしていた家を訪ねていた。ジーク君の電話が来たあの後、立香との行為の食事を取る合間に、片手間で私はメッセージを送っていた。大事な話があること、それまで家には帰らないこと、そう言ったことを連絡したのだ。
私はチャイムを鳴らし、ジーク君を呼び出す。バタバタと急いで出てきたジーク君の顔に何故だか懐かしさを感じた。彼の目の下にはクマがあり、彼が眠れていなかったことを表していた。
「る、ルーラー……良かった、何か事件に巻き込まれたのかと……とにかく中に、俺も大事な話が──」
「いえ、ここで大丈夫です。今日は……お別れを言いにきました」
私を中に入れようとするジークを制止して用件を切り出す。ジークは突然の別れ話に目を見開き驚いていた。彼にしては珍しく声を荒げて私に理由を問いただす。
「なっ……! る、ルーラー!? 何をっ!? 外泊のこともそうだが、何があったんだ!?」
「……今日は感謝を伝えたくて来たんです。今までありがとうございました。どうか貴方も幸せになってください」
「ま、待ってくれルーラー!」
私は嘘偽りのない感謝をジーク君に伝えると踵を返す。ジークが追い縋ってくるが、私は渡し忘れた物があったのに思い出し足を止める。ジークは私が思い止まってくれたのかと思ったのか、顔色が少しだけ良くなる。
「すみません、ジーク君。これを渡し忘れていました、どうぞお好きに使ってください」
「これは、小切手──!? な、この金額は……!? それに藤丸って……確か、君の幼馴染だったか? 何故、彼の名前が!?」
私がジーク君に小切手を渡すと、私が立香に貰った時と同じリアクションをする。金額は宝くじ一等とほぼ同じ額で、改めて立香の持つ資産に驚いた物だ。ジークはそれを握り締めながら私に問いかける。
「それは彼からの慰謝料兼、私を今まで支えてくれたお礼の代金らしいです。もしまだ足りないようでしたら連絡を──」
「そんなことは興味ない! 君と藤丸の関係について聞きたいんだ!」
「彼は……私のパートナーで未来の夫です。裏切って、本当にごめんなさい」
私がジーク君にそう告げると彼はヘナヘナと座り込む。彼からの罵詈雑言を覚悟していた私としては少し驚いたが、同時にこんな状況でもそんなことを口にしないジーク君に感服してしまった。だが、待たせている人もいたので、私は再度ジーク君に別れの言葉を告げる。
「ジーク君のこと、ほんの数日前まで貴方を愛していました。でも、貴方以上に愛してくれる人と再会してしまったんです。私も……貴方以上に彼を愛してしまったのです。貴方にもそんな人が現れてくれることを、陰ながら祈らせてもらいます。さようならジーク君」
「……ぁ! ま、待って、くれ……ルーラー!」
私はその言葉が聞こえないかのように歩き出し、二度と立ち止まらなかった。途中、
マンションの下、車から降りて彼は何時でも駆けつけられるように待機していた。立香は私の肩を抱くと車に乗せる。頬に軽いキスをすると語り出す。
「お疲れ様、ジャンヌ。本当に大丈夫だったね……一人で会いに行くって言った時は驚いたし、待ってる間はヒヤヒヤしたよ……! もうしないでね?」
「はい、ごめんなさい立香。もう私一人の体じゃありませんものね。今度からは、頼れる旦那様に頼らせてもらいます」
「うん、絶対にそうしてよ! しかし……彼がジーク君か。こんな出会いじゃなきゃ、友達になれたかもしれない男だなぁ。まあたらればの話か」
そう呟きながら立香は車を発進させる。私は頷きながら窓の外を見る。短いような長いような間、恋人と過ごしたマンション。瞬間、溢れ出すジーク君との思い出が私の心をかき乱した。だが立香の手が私の手を掴むと、それはかき消えてしまった。この罪を一生忘れてはいけない。だが、私を選んでくれた立香、そして産まれてくる子供のため、私は前を向いて生きていくことを決心したのであった。
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あれから数年後、私達は日本を飛び出し、海外に居を構えていた。立香が日本で住んでいたマンション以上の豪邸、この家はジャンヌとの終の住処にすると張り切った立香が建てた家である。この件から、私に関わることとなると暴走してしまう、立香の意外な弱点を発見してしまう。
初めての子育ては苦労も多かったが、母の助言、海外で再会した大学の演劇サークルの友人のアシスト。何より立香が仕事を休業してまで、私と一緒に子育てをしてくれたのが一番の助けだった。数年もすると娘も落ち着いてきたので、私も彼も、最近は発散することができなかった性欲が爆発していました……♡
その日は寝室、居間、そしてベランダで私達は深く深く交わっていた。夜も更けて尚、光り輝く街並みを高層から見下ろすと、私と立香がこの広い街の王様とその妃になったように感じた。私を後ろから抱きしめながら突くの辞めない立香は耳元で囁き始めた……♡
「ふぅふぅ、景色気に入ってくれた? ジャンヌが欲しい物、何でも用意するから言って欲しいな……」
「んっ♡ ふっ♡ でしたらぁ♡ いぃ♡ り、りつかぁとの♡ こどもっ♡ たくさんっ♡ ほしいですっ♡」
「〜〜っ! もう、俺のお嫁さんは最高に可愛いなぁ!」
私のおねだりに立香は更に限界を超えて勃起を固くする♡ 何十回と射精されたことで、ボテ腹になったお腹を、私と立香の手が重なりながら撫でる♡ 可愛い可愛い、第二子の誕生が今か今かと待ち遠しい私達は、更に交わりを激しくする♡♡
立香の迸る射精を感じながら、私は心も体も幸せでいっぱいだった♡ 私はそれを伝えるため立香に口付けをする♡ 彼も同じ気持ちだったのだろう、嬉しそうに舌を絡める♡
「世界で一番、愛してますよ立香♡ 私だけの
「なら俺は宇宙で一番、愛しているよジャンヌ! 俺だけの