某日、お竜さんは何時ものようにマスターである藤丸立香のマイルームに向かっていた。あまりに美味しそうで自分で食べてしまいバレンタイン当日に渡せなかったチョコを改めて作り直したので、それをあげるため立香の部屋を訪ねようとしていたのだ。バレンタインのお返しは別の物でしていたが、他の英霊が立香にチョコレートを渡しているのを見て何故か無性に渡したくなったのだが、お竜さん自身にも理由は定かではなかった。
マイルームにたどり着いたお竜さんは我が物顔で扉を空ける。何時もならノックをしてから入ってよ等の小言があるのだが、今日の立香は様子が違うようでむしろお竜さんが来るのを待っていたかのようだった。ベットに座る立香にお竜さんは少し訝しみながら近づく。
「お、なんだなんだ。お竜さんが来るのを待っていたのか? うんうん、リツカもしっかりしてきたな! 感心感心だ」
「……お竜さん」
「ん!? むぐぅ……っ!!」
マイルームに入ってきたお竜さんに立香は有無を言わさず口付けをし、抱き寄せる。お竜の好きなふんわりと香る甘い立香の匂いにリラックスしてしまい、あまりに突拍子のない事態でも立香を突き放すことが出来ず、なすがままに受け入れてしまった。
さらに、ここ最近は龍馬からの
されるがままだったが、ふと龍馬の姿が脳裏に過ぎりお竜さんは我を取り戻し立香から離れる。熱愛中の恋人でもなかなかしないレベルでの舌を絡ませあったキスによって出来た銀の橋が互いの口をいまだに繋いでいた。
「はぁはぁ♡……い、いきなり何だ! 今日はリョーマからの依頼はないぞ!」
「……依頼なんて、もう関係ないよ。お竜さん大好きだ」
「なっ!? んぐぅ……♡」
再びお竜さんを抱き寄せる立香。そして立香はお竜さんをベットに押し倒す。慣れたもので立香はするりとお竜さんのタイツを裂き先程のキス等で濡れた秘裂を指で弄くり始める。クリを適切なタイミングで摘んだり、秘裂の中の弱い箇所を指でなぞり快感を高める。お竜さんは立香を突き飛ばそうと頭では思考するが体は言うことをきかず、むしろ立香を受け入れるかのような反応を示してしまう。
「おっ♡ リツカぁ♡ や、やめっ♡ あっ、あぁ~~っ♡♡♡」
「もしかして、最近坂本さんとはしてなかったの? じゃなきゃこんなにならないと思うけど……もしくは、していても満足できてないのかな?」
そう言って立香は指をお竜さんの秘裂から勢いよく抜き出す。その衝撃でお竜さんは少しイキかけてしまう。快楽の渦で混迷していたお竜さんは虚ろな眼で自分から抜かれた立香の指を見ると、確かに己から溢れた蜜液でびしょ濡れの状態であった。結論から言うとお竜さんは坂本龍馬との性行為で満足できていなかった。
時折、お竜さんの方から誘っても龍馬の反応は鈍く、たまにしても数回ほどで終わってしまう。龍馬に待ち望んでいるように見えた
「坂本さんも酷いことするよね……オレなら毎日でも相手できるのにな」
「ぁっ……♡」
そう言うと立香は服を脱ぎ捨て一糸纏わぬ姿になる。細身ながら鍛えられた筋肉に所々付いている傷跡がこれまでの過酷な旅路を表してるかのようでお竜さんは見詰めてしまう。徐々に視線を下げればそこに聳え立つのはお竜さんを幾度も絶頂に導いた
立香はお龍さんの眼前に突き立てるように肉棒を近づける。久方ぶりの極上の雄の臭いにお竜さんは自然と唇が口淫のために半開きになり舌の先っちょが突き出される。端から見ればその姿は餌を求める子犬のようだった。
「……最近、ようやくこの部屋の警備システムが強化されたんだ。これで
「なっ……!」
まだ堕ちきらないお竜さんを見て立香は彼女の逃げ道を無くすようにそう囁いた。何が起こっても外には漏れない。その言葉はお竜さんに効果抜群で彼女の決意を揺るがした。そしてお竜さんの心の奥底から正当化するための淫らな想いが溢れる。今までも龍馬からの
そんなことをお竜さんが思案していると立香は腰を突き出しお竜さんの唇に肉棒を無理やりくっ付ける。抵抗するお竜さんだったが、段々と大人しくなり遂には肉棒に彼女の長い舌を巻きつけ口淫を始める。数ヶ月ぶりのフェラチオだったが、体に刻み込まれた技術は忘れがたく、どうすれば立香を気持ちよくさせられるか、どうすれば自分が気持ちよくなるのかを熟知していた。
「くっ! 相変わらず、お竜さんのフェラチオの最高だね……! やっぱりお竜さんも欲求不満だったんだね」
「ちゅっ♡ ちゅっぱ♡ じゅっぽっ♡ じゅぅるっ♡ か、勘違いするなぁ♡ お竜さんはあくまで、お前の性欲が暴走しないため、抜いてやってるんだ♡ ちゅっ♡ 決してお竜さんがお前の精液が欲しくなったわけじゃないからな……♡」
と、お竜さんは語っているが、その言い訳をしている間も立香の肉棒は離さず、頬ずりをしたり、手や髪を自由自在に動かし刺激して立香の射精を促していた。それを聞いた立香も思わず苦笑いしてしまったが、
「そっか……ならお竜さん
「んぅ……? うっぐぉ!?」
お竜さんは立香が自分の顔を掴んだかと思うと間もなく前後に激しく動かされ始めた。もちろん肉棒は咥えたままだったのでお竜さんの喉奥まで肉棒は挿入される。所謂イラマチオと呼ばれる行為で、以前の立香はしなかったものである。まるで道具を使うかのような荒々しい行為に、普段のお竜さんなら不快に思い相手を再起不能にするだろうが、立香の所有物にされたと思うと、むしろ快感になっていると感じた。
また立香自身も普段の自分と違う行動に興奮が昂っているようで、何時も以上に硬くなっている肉棒から溢れ出る我慢汁の多さがそれを物語っていた。慣れてくるとお竜さんは舌を巧みに動かし、口をすぼめたり等の行為で立香の肉棒を攻めたてる。
「ふっ、はっ、お竜さんそろそろ出すよっ……!」
「んっぐぅ♡、じゅっぞ、じゅっぽ、いいぞ♡、ぜんぶ、はきだせぇっ♡」
お竜さんの言葉に立香に一際強く腰を突き出す。瞬間、肉棒からは大量の白濁液が溢れ出す。イカや銀杏のような臭いが口いっぱいに広がり、待ってましたと言わんばかりに喉を鳴らしながら呑み続ける。お竜さんが一番好きな食べ物はもちろん蛙だったが、飲み物だったら立香の精液と言っても過言じゃないくらい大好きだったからだ。
「ぉぉ……っ! お竜さん吸い付き凄ぉ……」
「ちゅっ♡ ちゅー♡ ちゅっる♡ はぁー……♡」
そして最後の一滴まで吸い尽くしたお竜さんは暫し精液の味を堪能した後、立香をキッと睨みつける。いくら気持ちよかったとしても、一言もなく行き成りイラマチオをさせられたのだから文句の一つは言わなくては気が済まなかったのだ。
「リツカ! スーパーなお竜さんだから良かったが、いきなりあんなことするのは駄目だぞ!」
「そうだよね、本当にごめん。もうやらないよ……ぇまじかぁ」
「まぁ、どうしてもしたかったら、ちゃんと言ってからなら良いぞ……♡ ん? どうし──んっ!」
以外と気持ちよかったのと立香がしっかり頭を下げて謝罪をしたことからお竜さんは許しを出した。すると立香が何か呟いたのでお竜さんは何事かと伺おうとした次の瞬間、立香はお竜さんを押し倒した唇を奪う。
いつもの紳士的な行動を基本とする立香とは真逆の行動ばかりで、然しものお竜さんでも立香に何かあったと勘付いた。だが立香はお竜さんに訳を尋ねられる前に迅速に行動する。立香は大量に射精した直後にも関わらず既に回復した己の肉棒をお竜さんの濡れそぼった秘裂に宛がう。
「……お竜さん、挿入れるよ」
「お、おい待て! いつものお前らしくない──んっ♡ はぁっ♡ あぁ~~♡♡」
お竜さんの制止を無視して立香は腰をゆっくりと押し付ける。ぴっちりと閉じた秘裂が立香の肉棒に合わせるように開かされる。全部入りきる前に立香は勢いよく突くと、立香の精を受け止めようと既に降りていた子袋に突き刺さりお竜さんは久しぶりの絶頂をしてしまう。
剣と鞘、凸凹、あるいは比翼の鳥のようにあるべき場所にあるかのように立香の肉棒はお竜さんの中に収まった。立香も久しぶりの無上の快楽に再び射精しそうになるが、歯を食いしばり耐え抜く。そしてお竜さんを更に追い込むためピストン運動を開始する。
「ふぅっ♡ あぁっ♡ はぁっ♡ ま、まってぇ♡ りつか♡ いま、イったばかり、だからぁ♡」
「ふっ、ふっ、今日は待てない……よっ!」
立香は一切手を緩めることなくお竜さんのGスポットを中心に肉棒を突き立てることで、両者の快楽はエスカレートし続けていた。我慢汁や蜜壷からあふれる淫液が混ざり合い、卑猥な水音による演奏もそれを引き立てていた。
多角的な攻めにお竜さんは本日二回目の絶頂を迎えようとしていたが、イク時の前兆である蜜壷の痙攣を肉棒から受け取った立香はストローク緩める。何時もならラストスパートをかけるべく激しくなる時に緩やかになったので、お竜さんは訝しげに立香を潤んだ眼で見詰める。
「……お竜さん、一つお願いがあるんだけど……坂本さんと別れてオレと付き合ってくれる?」
「っ!? んぅ♡ そ、それは、はぁっ♡ でき、ない……あっ♡」
立香は絶頂させないようにお竜さんの子宮に己の肉棒を押し付けながら、彼女にとっての無理難題を突きつける。極上の快楽で心も体も掻き乱されるが、お竜さんは龍馬との絆を胸に立香の提案を受け入れまいとする。
だが立香が一突きするごとにお竜さんの内からこの雄への情が湧いてくるのを抑えることは出来なかった。もっとこの雄を愛し合いたい、もっとこの雄の精が欲しい、この雄の子を孕みたい、そういった淫靡な感情が臍の奥底から湧き上がっていた。
「別に坂本さんと完全に縁を切れとは言ってないよ。お竜さんはオレのこと嫌い?」
「あっ♡ はぁ♡ はぁ♡ きらい、じゃない♡ けど、りょーまとわかれるのは、だめだぁ♡」
「付き合ってくれるって約束してくれたら、毎日でもお竜さん満足させてみせるよ」
毎晩、この快楽が。それを想うだけでお竜さんは甘イキしてしまうほどで、自然と体はそれを成してくれる逞しい雄に手や脚を回してしまう。最奥に打ち付けられる熱い感触にお竜さんの口は半開きになり、遂に言葉が漏れ出る。
「うぅっ♡ はぁっ♡ りつか、お竜さんは──」
「っ……! 坂本さん! もう十分でしょ! そろそろ出てきてください!」
お竜さんの言ってはいけない言葉を遮り立香は堰を切ったように声を出す。お竜さんは立香の口から出た言葉に驚き彼が声を掛けた方向に目をやる。一見なんの異常も無い空間だったが徐々にそれが変化すると、そこには頬を指で掻きながら此方を見る飄々とした優男──坂本龍馬その人がいた。
「うーん、もう少し見ていたかったんだけど、マスターもそろそろ限界だったかな……」
「あ……? はっ? おいリョーマ、リツカこれはどういうことだ?」
お竜さんは一気に自分の中にあった熱が冷めていくのを感じていた。先程まで余程気を張っていたのか、立香は申し訳ない表情をしているが、どこか安堵しているような表情をしていた。お竜さんの疑問を解消するために龍馬が口火を切った。
「実は今日お竜さんがマスターの部屋に用事があると聞いてから、カメラを通さない素のお竜さんが見たくて、マスターに一芝居打って貰ったんだ。ごめんね、お竜さん」
「お竜さん、今日は無理やり迫ってごめんね。坂本さんには日頃、お世話になってるから断れなくて……本当にごめん!」
立香はベットの上ではあるが誠心誠意を込めた土下座を披露するが、お竜さんはわなわなと震えている。それは誰が見ても怒りで震えていると言うであろう形相だった。お竜さんは一瞬で服を着ると細長い形の箱を立香に投げ付けると部屋を出て行こうとする。
「──帰る! リョーマとリツカは暫くお竜さんの傍に寄るなっ!」
「あ、お竜さん待って──痛ぁっ! ん? これって……チョコレート?」
顔面に叩き付けられた箱は最近貰う事の多かったチョコレートの箱によく似ていたので中身を覗くと、白と黒、恐らくビターとミルクの二種類のヘビ型のチョコレートが入っていた。お竜さんが大変化した姿をモデルにした物なのは明らかだった。横から龍馬も中身を覗くと納得したように頷く。
「ああ、なるほど最近お竜さんが食堂に通ってるのは知ってたけど、それを作ってたのか」
「これを渡すため尋ねてきたんですね。次に会ったらちゃんとお礼しないとなぁ……そもそも聞いてくれるかな?」
立香は今まで見たなかでも一二を争うほどの怒り様だったので、またお竜さんと話せるようになるか不安に思っていた。一方龍馬の方はこのまま仲違いがずっと続くとは思っていないようで、マスターを励ます声を掛ける。
「うーんかなり怒ってたけど、わざわざチョコを渡して帰るくらいだから、一週間くらいしたら話せるようにはなると思うから大丈夫だよ。今はお竜さんの機嫌が直るまで待ってみようか」
「そうだと良いですが……はぁー坂本さん、今回は日頃の恩から引き受けましたが、もう絶対やらないのでお願いしますよ」
立香は一息ついてからそう告げる。立香はお竜さんのことが様々な意味で好きだが、同時に龍馬のことも尊敬している人物でありカルデアにいる間は穏やかに過ごしてほしいと思っている。故に今回のような本気での寝取らせは両者共に良くない結末になるだろうことが分かっていた。
立香の心の隅ではそれを望む想いも僅かに存在していたが、まだ龍馬の幸せを願う想いが上回っていた。
「うん、分かってるよ。今回みたいな不意を打つような作戦は極力避けるし、今後マスターが嫌われるようなタイプの作戦は絶対にしないと誓うよ」
「はぁ……本当にその内、お竜さん取られちゃいますよ」
「ああ……そうかもしれないね」
龍馬は乾いた笑いを浮かべ立香にそう呟いた。
龍馬の寝取らせに蝕まれた心はむしろ誰かに取られることを望んでしまっており、それは番の竜が自分以外と
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