※この作品はR-18です。

あえる ヤれる アイドル『TRK26』まな板ショー   作:添牙いろは

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古竹未兎

 一時期は……本当にどうなることかと思った。俺や他の家族も執拗にマイク攻めに遭ったり。元々寝るために帰るような暮らしをしていた両親に至っては、外泊に頼ってあからさまに逃げ回っていたほどだ。俺とねーちゃんだけ、この家に残して。

 けれども、いまではそれも落ち着いた。それはおそらく――ねーちゃんがストリッパーになったから……だと思う。

 ねーちゃんは、ずっと歌が好きだった。それこそ、毎週のように一緒にカラオケに行ってたっけ。それが高じて芸能界に入って――けれど――

 突然の熱愛報道――その相手がイケメンアイドル・ 吉坂(よしざか) 稔(みのる)と聞いて――小学生の頃、ねーちゃんが俺の友人にホレてたのも知ってたし……雰囲気似てるなー、ってのは否めず、妙に納得したのを覚えている。その後まさか、連日事件の経過が報じられるほどの大騒ぎになるとは思わなかったけど。

 あの頃も、ねーちゃんは楽観的だったんだよなぁ。事務所辞めたって歌はどこでも唄えるし、とか。けど……まさか、ライブハウスにまで圧力がかかるなんて……。

 そんなときにねーちゃんが逃げ込んだのが、TRK劇場、というストリップ劇場だった。

 ねーちゃんは、そこでちゃんと唄わせてもらってる、とは言ってるけど、弟として不安にはなる。だって、ストリップ劇場だぞ? 歌なんてあってないようなもので、脱ぐ方がメインじゃないのか? だから――最初は、真面目な気持ちで――決してふしだらな目的ではなく――けれど――

 

【裸になりたい】

作詞:古竹未兎

メロディ奏でられず 先走るだけの肩書き

それがオトナなのだと 冷たく言い放つ

望まれてたはずの未来 見せかけだけの約束

そこにアタシの音楽なんてない

着せられたこの衣装 それが足枷になるのなら

脱ぎ捨てて 裸になりたい

 

いつも胸の奥で 叫んでる心の在り処は

この先限りなく 続く初めの一歩

迷い  違(たが)い 踏み外しても 振り向かない

すべて蹴り倒してゆけ

 

 こっそり購入したねーちゃんの出演回のアーカイブ動画――そこに映っていたのは――ねーちゃんだった。それも、まだ芸能界で活動していた頃の衣装を着た――厳密には似てるだけで違うような気もするけど。ハコの規模は小さいながら、観客たちは声援を送っていて、盛り上がっていて、ステージ上でもしっかりした振り付けで、何より、ねーちゃんが――それこそ、テレビに映っていた頃より活き活きしていて――それで俺は安心してしまって――聴き入ってしまって――ねーちゃんが――その衣装を脱ぎ始めていたのに――!

 もちろん、歌も良かった。けれど――これまで、ねーちゃんの裸を見たことがないわけではない。姉弟だから、一緒に風呂に入っていたこともある。けれど――胸だってこんなに膨らんでなかったし――下の毛だって――まだ生えかけだってねーちゃん自身言っていたけれど――

 だけど、俺は――!

 

       ***

 

 芸能界で歌手をやっていた頃は滅多に会えなかったが、劇場の方に移ってからはそれなりに余裕もできたらしい。普段は職場近くのマンションに住んでいるようだけど、月に一・二度は帰ってくるようになっていた。そのとき、ねーちゃんは大抵俺の部屋にいる。別に何をするわけでもなく、俺のベッドで寛いでいたり。

 その日も、ねーちゃんは俺の布団の上でスマホをいじっていた。

「こないださー……メンバーとちょっと話題になってたんだけど……」

「ナニ?」

 俺は机の方で大学のレポートを書きながら相槌を打つ。

「 永兎(ながと)ってさー……」

 それは、本当に何気ない会話として。

「アタシと……エッチできる?」

「はぁっ!?」

 ねーちゃんは時々突拍子もないコトを言い出すところはあったけど、今度ばかりはさすがにとんでもなさすぎるぞ!?

「なっ、なっ……ナニ!?」

 不意打ちだったから思いっきり動揺してしまったが、顔を見られなかったのが唯一のせめてもの救いか。けど……まさか、俺がねーちゃんをオカズにしているのを知っていて……? かといって、面と向かって認めることもできず。

「できないってば! っつーか、ねーちゃん相手にエロい気分になるわけねーだろ!」

 俺は必死に誤魔化そうとしたが――

「……ふーん」

 ゾクリ――背中を向けていても伝わってくる。多分、ねーちゃんを怒らせてしまったのだとは思うけど……いや、これは怒る方がおかしくないか?

「そっかそっか。まー、とーぜんよね」

 ギシ、ギシ、とベッドの上で動く音がしたので、俺はそのまま身を固くする。ねーちゃんが暴力を振るうことはないけれど――それに匹敵する何かを恐れて。

 しかし、何もなかった。ねーちゃんは、そのまま何も言わずに部屋を出ていっただけで。

 けれど――その日はそれ以降ねーちゃんが俺の部屋にやってくることはなかった。

 

 俺だってねーちゃんとは仲良くしたい。けれど――あのとき、何と答えるのが正解だったんだ? そんなことを考えながら寝る前に風呂に入っていると、ガラリと扉が勝手に開き――

「永兎ー♪」

「ねねね……っ!?」

 俺が先に入ってることに気づかず……? いや、思いっきり俺のこと呼んでたし! 中にいるのを確信して……ねーちゃんも一緒に入らんとばかりに……!?

「シッ」

 と口元で指を立てて見せるねーちゃん。それだけで――俺は湯船の中で俯いたまま言葉を失った。

 み……見ちゃった……ねーちゃんの……。も、もちろん、動画ではいつも見てたけど……それが、目の前に……。

 完全に初めてではなかったおかげか――少しは冷静さも残っている。これはきっと、確信犯なのだな、と。もし、俺が入っていることに気づかず偶然鉢合わせたとしたら――脱衣所の方に気配を感じたはずだ。わざと息を潜めたか、それともすぐ脱げる格好で来たのか――ともかく、子供の頃ならいざ知らず、この歳で姉弟がこんなことをしていると親にバレたら大変だ。

 一先ず、ねーちゃんの機嫌が直ってくれたことについては良かったと思う。けど、この暴挙の理由はわからない。いずれにせよ、とにかく静かにしておく必要はあるだろう。

 ひたひたとねーちゃんの足音が近づいてくる。まさか、一緒に湯船に入るつもりか? とも思ったが――

「毛が生えたら見せてくれる……って約束したよね?」

 俺の耳元で息を吹きかけながら――思わず大声を出しそうになったけれど何とか堪えた。

「そっ、そんな……子供の頃の約束……っ」

「あ、覚えてたんだ」

 それは……うん。それで、実際に生えてきたら恥ずかしくなって……それで一緒に風呂に入らなくなったんだから……。

「ほら、見せてみなって。こっちの毛だけ見といて、それはないでしょ?」

 まさか、そんなことのために、わざわざ風呂に……? けれど……ねーちゃんは見せるまでテコでも動かない雰囲気だ。仕方なく、俺はお湯の中で押さえ込んでいた手を外したが、それで納得する姉ではない。

「ちゃんと立ち上がって、お湯から出して」

 ぅ、ぅ……そんなことしたら……バレてしまう……ねーちゃん相手に……けど……この生理現象の言い訳を考えながら、観念して、俺は姉の指示に従った。

「……わっ、すごい……♡」

 姉といえども一応女だ。女のコにアソコを見せてこういうリアクションが来ると……どこか複雑な気分である。ほんのりと昔を思い出しているのかもしれない。

「そ、そんなに毛深いかな……?」

 ねーちゃんのを見せてもらったときは、まだ生え始めたばかりだったから。それと比べると……なんて子供の頃のことを考えていると。

「あ、ううん、永兎に毛が生えたのもスゴイけど……チンチンも、すっかりオトナになっちゃって……」

「ね、ねーちゃん! こ、これは……」

 決してねーちゃんに欲情しているわけではなく――疲れていると 勃起(た)つこともあるとか何とか言い訳しようとしたところで――

「はむっ!」

「ねーちゃん!?」

 俺の先端をじっと見ていたと思ったら、まるで釣り餌に食いつく魚のように――!

 けれど――顔を前後させながら軽く舌を回したところで――思いの外あっさり放してくれた。そして姉は満足気に。

「ふふ、アタシだってこんなことまでできるようになっちゃったんだから」

 俺のソコには、まだねーちゃんの唇の――舌の感触が残っている。そんな下半身にひきずられてしまっているからか――俺はねーちゃんから目を放せなくなっていた。ペタンと床にお尻を着けて、足を開いていくねーちゃんの姿を。

「だから、そのー……驚かないで、聞いてほしいんだけど……」

 ねーちゃんの右手が、左の乳首へ――ねーちゃんの左手が、股の間へ――けれど、それは恥部を隠すためではなく――

「あ、アタシね……永兎で……オナったこと、ある……」

「え……?」

 俺のココを咥えたくらいなのだから――想像の中なら――もっと――

「永兎と、そのー……エッチ、してるところ……想像して……ムラムラして……」

 そう言いながら――ねーちゃんは手を当てていた乳首をきゅっと摘み、割れ目の中の好きなところを、その指先で探り当てて――

「え、えへへ……永兎がアタシのこと見てチンチンおっきくしてると思ったら……もう……ガマンできなくて……」

「ね、ねーちゃん……」

 もう言い訳のしようもない。いまさら別の理由で――勃起の理由を口にしても、ねーちゃんは止まらないだろう。

「永兎のチンチンも苦しそうだよ? 我慢してない?」

「そ、それは……」

 力んでいるつもりはないのに勝手に上下に脈打って――収まるどころかいまにも爆発してしまいそうだ。

「ね、いいから。永兎も……シたいように……シて……」

 ぅ、ぅ……ねーちゃんが……くりくりと指を回して――

「ん、はぁ……あぁ……♪」

 気持ちよさそうに喉を鳴らして――そんなところ見せられたら……俺だって……! 迷いながらも、俺は自分の膨張したところを握り込んだが――

「違うでしょっ!」

 それは上目遣いで。イタズラを叱るような――それでも、姉自身もイタズラっぽく。

「手じゃなくて……ココ、でしょ?」

 ねーちゃんは右手も股の間に下ろして――指で念入りに掻き分けながら――中のピンクに色づいたところがキレイに見えるように――!

 けど……ココ、と言われても、そこはさすがに……俺たち、姉弟だし――超えてはいけない一線があるというか……!

 股間を持て余してモジモジしていると――ねーちゃんの方が痺れを切らしたらしい。

「うーん……それじゃー……」

 ねーちゃんは立ち上がると――ジャプッ、ジャプンと俺を避けるように湯船に侵入してきた。そして、そのまま俺にぎゅっとしがみついてくる。裸のねーちゃんが――裸の俺に――!

「……ふふ、気持ちいいね。永兎も、気持ちいい?」

「う、うん……」

 ねーちゃんの胸……柔らかくて……それに……俺の 勃起(た)っているところをグリグリと押し挟んできて……意識しちゃうし…… 性感(カン)じる……っ!

「それじゃ、一緒にあったまろっか」

 まあ、うちの浴槽は広いからな……。ふたりで入っても問題ない。けれど――ねーちゃんは俺にしがみついたままで――浴槽の縁を枕にして、俺はそんなねーちゃんを上から抱きかかえているような体勢になってしまった。

 それどころか、ねーちゃんは俺を引き寄せて――顔と顔――唇と唇を――

「ちゅ、ん、あむん……♪」

 俺……俺……ねーちゃんと……キス、してる……。それも、子供の頃にしたようなのじゃなくて――

「れろ、れろぉ……あむぅ……♡」

 ねーちゃんの舌が俺の口の中を駆け巡って……あぁ……こんなの……

 そうこうしているうちに……お湯の中でねーちゃんのふくらはぎが――太ももが――俺の腰回りに絡みつくように――女のコが股の間が開いてしまったことで、俺の股の間も――ねーちゃんの――その中心の割れ目に向けて――

 俺の先が――硬くて柔らかい部分にぶつかっている。この感触は――初めてだけど間違いない。ここはねーちゃんの――女のコの――俺は迷いに迷って、けれど腰を上下にモジモジさせていると――ポコリ、と軽くハマり込んでしまった。もっと先に進んだらきっと――それに、ねーちゃんの踵も俺に催促している。

「れろれろ……はむぅ……はむぅん……♪」

 唇に……舌にまで誘われてしまったら……先だけなら……もう少しだけなら……そんな快楽に、俺は負けてしまった。

「ああああああっ♡」

 結局、根本まで……! しかも、ねーちゃんは悶えるように腰を泳がせて……そんなことされたら俺だってじっとしていることはできない。ねーちゃんのリズムに合わせて俺も……ねーちゃんの 腟内(ナカ)で……!

「あんっ、あぁんっ、はぁんっ、あぁ……っ!」

 あのときの質問――アタシとエッチできる? ――おそらく、あのとき逆に質問すべきだったのだろう。そう言うねーちゃんは俺とできるのか――そうしたら、きっとねーちゃんは自信満々に答えただろう。できる、と。そして――

 結局逃れられないのなら、無駄に怒らせることはなかった。こんな無茶をさせることもなかった。俺の部屋のベッドであれば――こんなに窮屈なことはなかったのだから。

「ご、ごめん……ねーちゃん……俺……っ」

 小刻みながらねーちゃんの 腟内(ナカ)はすごい締めつけで、俺は早くも限界を迎えそうになっている。けれど、一歩間違えれば溺れてしまいそうなほど絡み合ったこの状況では――

「ねーちゃん…… 射精(で)そう…… 射精(で)ちゃう……ッ」

 申し訳ないけど、ねーちゃんに放してもらわなきゃ。けれど――

「うんっ、うん……いいよ……アタシも…… 絶頂(イキ)そうだから……っ」

 ねーちゃんは足も腕も解いてくれない。けれども腰だけは艶めかしく求め続けて――僕だって本能に溺れていいのなら――けど――けど――

「 射精(イッ)てぇ……永兎……アタシの 腟内(ナカ)で……永兎も……一緒に……!」

 それができればどんなに幸せか――そんな誘惑に、俺は抗えず――

「いいから……うん、うん……アタシの……おねーちゃんの 腟内(ナカ)で…… 射精(だ)してぇ……っ」

 ダメだ……っ! ねーちゃんは……ねーちゃんなのだから……女として……異性として見るようなことは……ッ! けど――うっすらと開けた目蓋の向こうに、ねーちゃんの顔を見てしまった。カワイイ――からキレイ――になって――胸もこんなに柔らかくて――何より――俺の男が、ねーちゃんの女を 性感(カン)じてしまっている。ねーちゃんはねーちゃんなのに……ドキドキして……ねーちゃんが……大好きで……それは、姉としてではなく――

 

 ビュルッ! ドクンッ、ドクンッ、ドクン……ッ!

「あっ、はぁぁぁぁぁぁぁぁ♡♡♡」

 

 お、俺は……ねーちゃんの 腟内(ナカ)で……とんでもないことをしてしまった――俺は自分の所業が恐ろしい。けれど……

「はぁ……あぁ……永兎……カワイイねぇ……♪」

 俺はまだねーちゃんの 腟内(ナカ)で―― 子宮(ナカ)に――ビクン、ビクンと 射精(だ)し続けているのに……ねーちゃんも 子宮(オク)でそれを 性感(カン)じているはずなのに……優しく俺の頭を撫でてくれる。

「大丈夫だよ、おねーちゃん、永兎のこと、大好きだから……♡」

 何がどう大丈夫かはわからない。けれど――その言葉だけで救われてしまっている俺がいた。

 

       ***

 

 非常にマズイ関係になってしまった、と自分でも思っている。こんなこと親にバレたらどうなるか――結局いまでも家には寝るために帰ってくるようなものだし、ねーちゃんがいるときは夕食くらいは一緒に宅を囲むが、その程度である。ま、いまに始まったことでもないし、俺にはねーちゃんがいるし――とか、そうやって甘えていたから、こんなことになってしまったのかもしれない。

 当然、ねーちゃんとの関係はあの一回だけ――で終わることはなく――良くないこととはわかっているけれど、それでねーちゃんを元気づけられるのなら……と思うと、求められるがままに、つい。

 ねーちゃん曰く、家の外だと誰の目があるかわからないから――記者の類の連中も、まさか実家に帰った 古竹(ふるたけ) 未兎(みと)が弟とあんなことをしているとは思いもしないだろう。

 

 けど、こないだついに、ねーちゃんの動画で 射精(ヌ)いてるのがバレたのがマズかった。その翌月――

「あっ、あぁんっ、はぁっ、いい……っ♡」

 姉弟でヤれるというのをメンバーたちに証明したい、などと変なことをねーちゃんは言い出して……アタシが上になってあげるから! ……そんな誘惑に負けてしまうあたり、我ながらどうかと思う。

「いいよ、いいよ……っ!  射精(だ)してっ、 射精(だ)してぇ……っ♡♡♡」

 まな板ショー――歌が終わった後、観客の前でセックスする催し――客席に混ざっていた俺は、予定通りに選ばれた。 一応観客に関係者はいないはずだけど――俺がねーちゃんの弟であることを知っているのはメンバーの皆さんだけであってほしいと願うばかりだ。俺が――

「あっ……はぁぁぁぁんっ!  射精(で)てるっ!  腟内(ナカ)に……はぁん……っ♪」

 ――実の姉の 膣内射精(ナカだし)しているなど――少なくとも、マスコミのメシのタネなんかにされたくはないから。

 

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