ポケモンSV二次エロ小説(タイトル仮) 作:火野荒シオンLv.X-ビリオン
今回はゲーム本編のメインヒロインとアギャスが出てくる回です
「いやー初めてのバトルなのにハルトはすごいねー!貰ったポケモン同士でのバトルだったとはいえ、貰ったばかりのニャオハの技や私のクワッスのタイプを理解して勝つなんて!バトルしてて筋がいいってのが伝わったよ!アオイはちょっとばっかし空回ってたところが多かったけど、そこを改善で来たら多分強くなれるよ!…ってどうしたの二人共?」
「い、言え、なにも…(怖かった…なんか色々発言が怖かった…!その上なんか目を付けられちゃった…!!)」
「何もありません…(校長先生が止めなかったらいつものメンバー出すところだったとか言ってたし…戦う時『実りある勝負にしよう』とか言ってたし…実りある勝負ってどういうことなの…なんか収穫されるの…!?)」
あの後二人は結局ポケモンバトルを行うこととなったのだが、その際色々とネモから形容しがたい発言が飛んできたり、二人にとって初めてのバトルなのにいきなり本気を出されかけたり、挙句の果てに初めての戦いが終わった後も再度バトルを挑まれかけてクラベルに止めかけられるなどといった出来事があり、二人は心の中でネモに恐怖を抱きながら疲労していた…因みにクラベルは一足先にアカデミーに戻っており、現在はネモの案内でコサジの灯台と呼ばれる場所を目的地にして歩いていた
「な、なんか、今日だけで、いろいろあって…疲れた」
「私、君以上に酷い目に遭ったんだけど…疲れたってのは同意するよ…」
「そこは…色々とごめん…」
「…もう謝らなくてもいいよ…なんか根に持つのすら疲れたし…」
「?二人とも大丈夫?」
二人を心配したネモが声を掛けるも、二人は大丈夫と答える
「「だ、大丈夫です!」」
「そう?まぁ無理はしないでねー。にしても二人とも、初対面なのに仲いいねっ」
「えっ…」
「いや、まだそんな…特に私に関しては…」
「あっ!野生のグルトンだ!!」
アオイが思わず胸を触られたことを告げようとした瞬間、ネモが指差しながら叫ぶ
彼女が指差した先には、子豚のような生き物---ぶたポケモンのグルトンが居り、彼女の声に反応したのか、びっくりした表情をしながらこちらを見つめていた
「ぐるっ!?」
「わっ、野生のポケモンだ…!」
「折角だし、どっちかバトルして捕まえてみたら?モンスターボールは私があげるからさ」
「えっ、いいんですか?ありがとうござ…多くないですか!?」
「あははっ、私、ポケモン捕まえるの下手だから、ボールは買いこんでるんだよね…」
折角だからと言わんばかりにネモは二人に『モンスターボール』と呼ばれる、ポケモンを捕獲するための道具をネモから大量に受け取る
…その数の多さに二人は軽くドン引きするも、ボールを受け取るとこちらを見つめたまま警戒しているグルトンに狙いを定める
「そ、それじゃあ…!」
「早速ゲットを…!」
「えっ、二人とも弱らせないの…?ていうか二人とも投げるつもりなの?」
「いっ…」
「けぇーー!!」
ネモは二人がバトルをして弱らせようとせずにいきなりボールを投げようとしているのを見て軽く驚くも、初めてポケモンを自分の手で捕まえようとしている二人には聞き届かず、二人はほぼ同時にボールを投げる
そして彼らが投げたボールは…グルトンに届く前に、互いの投げたボールがぶつかり合い、お互いを弾いていた
それと同時にグルトンは自分の身に危険を感じたのか、すぐさまその場から逃走していた
「ぐ、ぐるぅぅぅぅぅ!!」
「「…」」
「…あちゃー…」
グルトンが逃走した後、気まずい空気が流れだし、ネモは軽く頭を抱える
互いに捕獲の失敗をし、しばしの静寂の後…二人は口喧嘩を始めていた
「ちょっと!なんで同じタイミングで投げたの!!」
「ぼ、僕だって捕まえたかったんだもん…!!」
「私だって捕まえたかったのに!!ていうかさっきからなんでアンタから被害が来るのかな!?」
「そんなこと言われても…ていうかこれは僕悪くない…というか胸触っちゃったこと以外僕悪くないんだけど…!というか根に持つのはやめたんじゃないの…!?」
「やめたんじゃなくて疲れただけよ!!」
「二人共ー喧嘩しないでー…ていうか胸触ったって何?ここまでの間に何があったの??」
ネモが何とか二人を宥めようとするも、お互いヒートアップしているためか中々口喧嘩は止まらずにいた
そして…怒りの頂点に達したのか、アオイがこうなったらと叫ぶ
「こうなったら!あそこの灯台で!!ポケモンを捕まえた数で勝負よ!!勝った方がこの事に謝る!!それでいい!?」
「えっ、そこはポケモンバトルじゃないの?」
「うっ、の…望むところだよ…!」
「承諾するんだ…」
「へぇー…アンタ、すぐにビビっちゃうくせにこういうのには挑むんだー…だったら容赦しないからね!!」
「バトルじゃないのに容赦しないってどういうことなの…?」
「うっ、怖いけど…僕だって…!」
「意外と負けず嫌いだね…ていうか大丈夫かな…」
段々とツッコミ役へとシフトしているネモをよそに、二人はバチバチに火花を飛ばしあう…
こうして二人の勝負は幕を開けた…
~~~
それから10分後、ハルトはアオイとの勝負のためにポケモンをゲットしに励んでいた
ルールとしては制限時間は30分までに捕まえたポケモンの数を目的地の灯台で競うというシンプルなもの
その際ネモに『この先崖があるからそこへは行かないように』と言われており、そこを避けながらポケモンを捕まえていた
「え、と…とりあえず…ボールの残りが16個…捕まえたのが…タマンチュラってのと…さっきのとは別のグルトンと…」
「はにゃ!」
「あ、ありがとニャオハ…えーっと、図鑑図鑑っと…ヤヤコマってポケモンだね…飛行タイプを持ってるからニャオハで弱らせるのは危険かな…とりあえずこっそり近づいて…」
「―――ホゲータ!〈ひのこ〉!!」
「ホゲワー!!」
ニャオハが見つけた、小鳥のようなポケモン―――ヤヤコマを見つけたハルトは、ばれないようにこっそりと近づこうとする
…が、そんな彼に割って入るかの如く、アオイがホゲータに攻撃指示を出してハルトが狙っていたヤヤコマを攻撃していた
突然攻撃されたヤヤコマは咄嗟の出来事に回避できず、ホゲータの攻撃を受けてしまい、それを見たアオイが咄嗟にモンスターボールを投げる
「ヤヤッ!?」
「今だ!モンスターボールっ!!」
―――スカッ
「あぁ!?また外した!!?」
「ヤヤッ…」
「ええいこうなったら!2連続ボール投げーっ!!」
しかし投げたボールはヤヤコマに命中せず、アオイが驚いてる間にヤヤコマは逃げようとする
が、逃がさんと言わんばかりにアオイが連続でボールをヤヤコマに向けて投げ込む
そのうちの一個がヤヤコマに命中し、ボールの中にヤヤコマが吸い込まれる…そしてしばらくボールが揺れた後、カチリという捕獲が完了した音が聞こえ、アオイはガッツポーズをとっていた
「やったっ!ポケモンゲット!!」
「よ、横取りされた…さっき邪魔されたときは怒ってたくせに…」
「へっへーん。こういうのは早いもの勝ち「はにゃあぁぁぁぁぁぁ!!!」いったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
狙ってたポケモンを横取りされたハルトは信じられないと言わんばかりの表情でアオイを見つめる
一方アオイは得意げな表情を…した瞬間、ニャオハが目に留まらぬ速さで彼女の足を全力で引っ掻いていた
彼女は絶叫しながら引っ掻かれた場所を抑えてのたうち回り、それを見たハルトは慌てて追撃を行おうとするニャオハを止めていた
「ちょ、ニャオハ、流石にそれは駄目だってば…!!」
「にゃあああああああ…!!!」
「っ…さっきからなんでその子は私に攻撃的なのよ!というか今足のどこ狙ってたの!?思い切り動けなくなりそうなところ狙ってなかった!!?」
「これに関しては本当にごめん!!」
流石にこればかりは悪いと感じたハルトは即座に謝罪するが、それでもアオイは立ち上がると彼に向って勝利宣言をする
「と、とにかく、これで私は3匹目ゲットよ…!」
「うっ、まだ2匹…」
「ならほぼ勝ったも同然ね!!」
「…因みにボールは…」
「…後8個…」
「…さっきの謝礼として、ボール3つぐらいいる…?」
「っ…敵の施しはいらない!!」
アオイはそう告げると、次のポケモンを探しにその場から去る
そんな彼女の後ろ姿を見たハルトは、静かにぽつりと、呟いていた
「…なんで…こうなっちゃったんだろ…」
「…はにゃあ…」
「…とりあえず、勝敗に関係なく謝ろうかな…」
彼は少し考えた後、勝敗に関係なく謝ることを決めると、ゆっくりと立ち上がりながら彼女の後を追い出した
~~~
その頃アオイは残り一個になった未使用のモンスターボールを眺めていた
「うぅ…ここまでコントロールが下手だったとは…一応ハネッコってポケモンを捕まえたとはいえ…どうしよう…これであっちが一気にゲットして来たら…」
「ホゲゲェ…」
「…何よその顔…いや、そんな顔もしたくなっちゃうか…」
ホゲータが心配そうな顔をしているのを見たアオイは、ため息をつきながら辺りを散策する…
(ううっ、変な意地を張らなければよかった…いやでも、実際私巻き込まれてばっかだし…なんで初対面の子と一緒に行動してるだけでこんな…いやでも、確かにむ、胸触られた以外は…でもなんか今更引き下がるのは…)
―――グギャオオオオ!!
「!?何、今の…ポケモンの鳴き声…?」
突然得体のしれない鳴き声が聞こえアオイは声が聞こえた方角へと向かう
声が聞こえた方角は崖となっており、アオイは恐る恐る崖の方へと向かうと、崖の下を覗くように見下ろす
…崖の下は砂浜となっていて、そこには赤い巨体の生き物が倒れており、その周りには黒い犬のようなポケモンがそれを囲うように数体ほど並んでいた
「「「グルルルルル…ッ!」」」
(あれは…黒い方はデルビルってポケモンが出てきたけど、あの赤いのは図鑑に出てこない…あれってポケモンなの…?)
「グッ…アギャアァァァァァオ!!」
「うわっ!?」
アオイが崖の下にいる黒い犬のようなポケモン―――デルビルと、謎の赤い生き物を図鑑で調べていると、赤い生き物が体を軽く起こし力強く遠吠えを上げる
その遠吠えは凄まじく、崖の近くにいたアオイはその威圧に軽く体勢を崩しかけ…崖から落ちそうになっていた
(…!落ち、ちゃ…)
「―――アオイちゃん!!」
「!ハルッ…!?」
アオイが崖から落ちそうになった瞬間…突然ハルトが走って現れ、落ちそうになった彼女の手を掴むと、二人の位置が入れ替わるように引っ張り上げる
それに気付いたアオイは何とか落ちずに済むのだが…当然引っ張り方が悪かったせいで、代わりにハルトが崖から放り出されていた
「う、わぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「は…は…ハルトぉぉぉぉぉ!!」
彼女を庇って代わりに落ちていくハルトを見たアオイは青ざめた表情をしながら、慌てて再度崖を覗き込む
…そこには、スマホロトムにギリギリのところで助けられたハルトの姿が見えており、アオイは心の底から安堵していた
そこへネモも騒ぎを聞いて駆けつけてきたのか、走ってやってくる
「あ、あ、よかっ…よかっ、た…」
「―――アオイーっ!無事なのー!?ハルトはー!!?」
「ネ、ネモさん…な、なんとか…でも…ハルトが…代わりに落ちて…スマホロトムが…助けてくれたみたいだけど…」
「落ちたの!?待って、今モトトカゲ出して救助に…」
―――アギャアアァァス!!
アオイの言葉を聞いたネモは、急いでハルトを救出しようとしたモンスターボールを手にし取った瞬間だった
突然崖の下から雄たけび声が聞こえると同時に、何かが光り輝く
二人が崖下を見ると、そこには先程の赤い生物が立ち上がっており、その後ろでは先程落ちたハルトがその生き物の後姿を見つめていた
「何あれ、見たことないポケモンだ…いや、あれはポケモンなの…?あ、歩き出した…」
「さっき見たときとなんか違うような…って、ハルト…!?」
ネモが不思議そうに赤い生物を見つめていると、赤い生物が近くの洞窟へと歩き出し、その後を追うようにハルトが付いていく姿が見えていた
「そこの洞窟は確か、向こうの方に繋がってたはず。アオイ、私たちも行くよ!」
「う、うん…ハルト…」
~~~
少し時間は遡り、アオイを庇ったハルトは叫びながらがけから転落していた
「う、わぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「は…は…ハルトぉぉぉぉぉ!!」
アオイの悲痛な叫びが聞こえるが、彼自身はそれどころではなく、心の中で落ちていくことに対して恐怖を感じていた
(し、し、し…!)
『ロトロトロト!キンキュウキュウジョキノウハツドウ!!』
「!」
すると突然彼のスマホロトムが起動し、宙に浮かび上がると同時に彼の右手にすっぽりと収まる
ハルトは無我夢中でスマホロトムを強く握りしめ…多少の反動が体に来たものの、ハルトは無事に地面に衝突せずに宙へと浮いていた
「はっ、はっ、はっ…い、生きてる…僕、生きて…こわかっ…」
―――ショワワワ…
「…あっ…安心、したら…おしっこ…もれ、ちゃった」
ハルトは自身が生きてることに安堵したのか、気が抜けるかの如く彼はその場で失禁していた
そのままゆっくり着地したと同時に、彼は汚れたズボンを見ながら、途方に暮れ始める
「うっ、どうしよ…アオイちゃんを助けようとして自分が落ちちゃったし…戻れる方法が分からないし…後、何処かで着替えないと…」
―――ぎゅるるる…
「?…わっ!?」
突然、お腹が鳴るような音が聞こえ、ハルトが音が鳴った方を見ると、赤い生き物が力なく倒れていた…
「ギャッス…」
(もしかしてさっき聞こえてきた雄たけびって…あのポケモン?のかな…それに今の音…お腹…すいてるのかな…)
先程の音を聞いたハルトは赤い生き物の方をじっと見つめる
そして…意を決心すると、ゆっくりと赤い生き物に近づき…自身の昼食用のサンドイッチを取り出し、渡していた
「!ギャッス…!」
「ひっ…!こ、怖がらないで…おおお、お腹…すいてるん、でしょ…?これ…あげる…食べて…いいよ…」
「…」
赤い生き物は警戒するかのような目で睨むが、彼から敵対心を感じなかったのか特に何も言わずにサンドイッチを見つめる
そしてゆっくりと顔を近づけると、彼の手のサンドイッチをむしゃむしゃと食べ始めていた
「ギャッス、ギャッス…!」
「ははっ…余程お腹がすいてたんだね…」
「ケフッ…アギャアス!!」
「お礼を…言ってるのかな…気にしなくていいよ…って、どうしたの…?」
サンドイッチを食べ終えた赤い生き物はゆっくり起き上がると、彼に対してお礼を言うかの如く鳴く
ハルトは気にしないと告げるが、それと同時に赤い生き物は四足歩行でゆっくりと歩いて彼を通り越す
そしてある程度距離が離れたところで…突然雄たけびを上げたと同時に、赤い生き物は不思議な光に包まれていた
―――その光りに包まれた赤い生き物は少しずつ姿を変えていき…わずかに見た目を変化させた後、四足歩行から二足歩行となって立ち上がっていた…
「アギャアアァァス!!」
「!?何…急に体が…光って…ちょっとだけ…姿が…変わった…?」
「…ギャッス、ギャッス」
「…?ついて、来いって…言ってるのかな…?」
突然姿を変えた赤い生物にハルトが驚いていると、赤い生き物はハルトに向かって鳴き声を発する
…よく見ると赤い生き物の先には洞窟があり、おそらくついて来いと言っているのだろう…
赤い生き物はゆっくりと洞窟を歩いていき、ハルトは赤い生き物の後を、ゆっくりと追いかけていた…
~~~
洞窟の中を歩いて数十分…
赤い生き物の後ろをハルトは、ただただついて歩いていた…
時折赤い生き物は、岩が崩れて道が塞がっているところを破壊したり、洞窟内に住むポケモンたちに威圧をまき散らしながら先に進んでおり、その力強さを見たハルトは少しだけ恐怖に震えていた
(凄いパワー…向こうは襲う気はなさそうだけど…襲われたらひとたまりもないよね…うっ、想像したらまたおしっこ漏らしちゃいそう…)
「ギャッス?」
「あ、だ、大丈夫だよ…(ううっ、見た感じ優しそうだし…大丈夫、なのかな…後早く安全な場所で着替えたい…)」
先程失禁した影響でぐちゅぐちゅになってる衣類に気持ち悪さを感じながら、ハルトは赤い生き物の後ろをついていく…
それからしばらく歩いていると…聞きなれた声が聞こえてきた
「―――おーいっ!ハルトーーっ!」
「!この声は…ネモさん!」
「あっ!いた!おーい!!こっちこっちーっ!!」
ネモの声が聞こえ、ハルトは頑張って声を張り上げながら叫ぶ
彼の声に気付いたネモはさらに声を大きくして叫び、ハルトは声が聞こえた場所を見ると、上の方の入口から覗き込んでいるネモと、その隣でアオイが彼を見ていた
「よかったー!無事だったんだねー!!」
(よかった…ちゃんと無事だった…)
「は、はい!このポケモン…?のお陰で何とかー!」
「ならよかったー!とりあえずあともう少し近づいたら、私がポケモンの技使って助けるから!近くまで来れるー!?」
「た、多分大丈夫ですー!…え、っと…というわけで…その…あそこまで届けてくれる…?」
「ギャッス!」
「あ、ありがとう…!!それじゃあ早速…」
「「「―――バウ、バウバウ!!」」」
「!?」
赤い生き物が彼を近くまで送り届けることに承諾し、ハルトが目的地に向かおうとした瞬間だった
突然どこからともなくデルビルの群れが現れ、彼らを取り込んでいた
「わわっ!?な、なに!?」
「デルビルの群れ!?」
「そういえば、ハルトが崖から落ちる前にあの赤いのを囲ってたような…」
「つまり…あの赤い生き物が獲物ってこと…!?」
「グギャアッス…!」
デルビルの群れに取り囲まれ、赤い生き物はデルビルたちを睨む…
しかしデルビルたちは引く様子がなく、果敢に赤い生き物と、ハルトにも襲い掛かっていた
「バゥ!」
「わわっ、こっちにまで襲ってきた!?」
「ハルトッ!どうにかしてそこから逃げだして!!」
「ど、どうにかって言われても…」
「―――ガァウ!!」
「!?ひっ…!!?い、今のは…」
ネモにどうにかして逃げろと言われるが、取り囲まれて動けないハルトに向かって、突然何処から炎が飛んでくる
ハルトは慌てて避けた後、攻撃が飛んできた方を見ると…デルビルに似た、黒い体に銀の角を生やした生き物が、口に炎を溜めた状態でこちらにゆっくりと向かってきていた
「ガルルルルル…」
「!まずいっ、デルビルの進化系のヘルガーだ…しかもあの感じ…多分群れのリーダーだ…!」
「し、進化系!?ハルト!急いで逃げて!!」
「あわ、あわわわわわ…!」
ネモの言葉を聞いたアオイはハルトに必死に伝えるも、先程の生き物―――ヘルガー攻撃でハルトは腰を抜かしてしまったのか、動けずにいた
その一方で赤い生き物はデルビルをどうにか振るい払いながら、腰を抜かした彼を見る
それと同時にヘルガーが次の攻撃の準備をしており、それを見た赤い生き物は咄嗟に彼を抱きかかえる
そしてヘルガーから攻撃が放たれるよりも先に、大きくジャンプをして、近くの足場になりそうな場所を、点々と飛び移り出した
「アギャス!」
「わわっ!」
「ヘル…ガァァァァ!!」
「!危ない!!避けて!」
「ギャッ…ス!」
しかし逃がさないとばかりにヘルガーは狙いを定めると、口から火炎放射を放つ
それを見たアオイが赤い生き物に避けるように叫び、赤い生き物は間一髪のところでヘルガーの攻撃を避けていた
そして…赤い生き物はアオイたちのところまで辿り着くと、抱きかかえたハルトをゆっくりと地面に下ろしていた
二人は急いでハルトの元へ掛けより、彼に声を掛ける
「ハルトッ!大丈夫!!?」
「こ、こ、怖かった…けど…なんとか…うわっ!?」
「―――馬鹿ッ!心配したんだよ!?私を助けたと思ったらそのまま落ちて…!なんであんな無茶をしたののよ!!」
二人に大丈夫と声を掛けようとした瞬間、ハルトはアオイに抱き付かれる
…彼女は今にも泣きそうな表情をしており、それを見たハルトはごめんと呟きながら、彼女にいったん離れるように告げる
「ほんとに、心配…したんだから…っ…」
「え、と…ごめん…あ、後…一回離れて…今、その…ズボンとかが…」
「えっ…うわっ!?なんか湿って…!?もしかしてこれ…」
「あー…とりあえず、向こうまで行って着替えようか…ていうか着替えもってる?」
「は、はい…安全な場所があるかわからなくて…着替えられなくて…その…ごめん…」
「わ、私の涙、返してよ…」
なんとなく察したネモが、灯台の方へ向かってから着替えるように伝え、ハルトは静かに頷く
そんな彼を他所に感情のまま抱き付いてしまい、地味に被害を受けたアオイは軽くショックを受けていた
その一方で赤い生き物は…突然ばたりと倒れると、再び姿を変えて最初に砂浜で倒れてた時の姿に戻ってしまっていた
「…ギャーッス…」
「!?姿が変わった…!」
「あ、砂浜で見た姿に戻った…だ、大丈夫…?」
「ギャッス…アギャッス…」
「灯台のほうに向かって歩いて行ってる…私たちと目的地は一緒なのかな…?」
「と、とりあえず僕たちも行きましょう…その…早く…着替えたいです…」
「あ、あぁ、ごめんね?ほら、アオイも行くよ!」
「うん…地味に濡れたし私も着替えようかな…」
姿が戻った赤い生き物にハルトは心配そうな声を掛けるも、赤い生き物は何とか立ち上がり、東大の方へと歩き出す
それを見たネモは自分たちの向かう場所と一緒なのだろうかと考えるが、ハルトの意見を尊重し、三人は灯台へと向かっていた
~~~
灯台へと辿り着き、ハルトは二人が見てない場所でズボンとパンツを履き替えると、汚れた衣類をビニール袋に入れて処理をする
「はぁ、やっと着替えられた…確かアカデミーの近くに町があるって聞いたけど…そこで洗濯できるかなぁ…?」
「―――なんでここにいるんだよ!?」
「…?誰かの声が聞こえる…男の人の声…?」
ハルトは着替えをバッグにしまい、声が聞こえる方へと向かう
…そこには大きなバッグを背負った、メッシュの入ったブロンドの長髪の大柄の男性が赤い生物を見ており、その近くにアオイとネモが困惑した表情で彼を見つめていた
ハルトは何とも言えない空気感が漂ってる場所に恐る恐る入り込む
「二人とも、どうしたの…あっ、こんにちわ…」
「あっ、ハルト…いや、私たちに聞かれても…あのー…いきなり出てきたと思ったら急に何を…」
「なんか増えた…いやわりぃ、今のは別にお前らの事を言ったんじゃねぇんだ…」
「え、っと…君は確か…文系クラスの…ペパー…だったっけ…このパルデア地方のポケモン博士…オーリム博士の息子さんの…」
「えっ、あのオーリム博士の!?」
ネモの言葉を聞いたハルトが驚いた声を上げながら大柄の男性―――ペパーの方を見るも、彼はネモに対し強く睨む
「…母ちゃんは関係ねぇ…!」
「ひっ!?」
「あ、わりぃ、ちょっと強く睨み過ぎたか…いやそれよりもだ!なんでこいつがここにいるんだ!?それになんでこの姿になっちまってるんだ…!?」
「え、っと…なんかすぐそこの崖の下にある砂浜で倒れてて…で、なんか知らないけどそこのハルトってのを助けてくれたんだけど…ペパー…さん、だっけ?なんかその生き物について知ってるの…?姿が変わることに関してもなんか知ってそうだけど」
ペパーは赤い生き物を指差しながら、三人に質問し、それに対してアオイが逆に疑問に思ったのか、彼に赤い生き物の事を知っているのか尋ねる
そんな彼女の質問に対しペパーは何とも言えない表情を浮かべながら渋々答えていた
「…こいつはコライドン。本来ならバトルフォルムが基本的な姿なんだが…弱ってこの姿になっちまったのか…?」
「え、と…君はコライドンっていう名前なの?」
「アギャギャッス!!」
彼の言葉を聞いたハルトは赤い生き物―――コライドンに尋ねる
コライドンは肯定するかのような声を出した後、灯台の方を見つめる
…よく見ると近くに扉があり、コライドンはそこをじっと見つめているのが伝わる…
しかしそれに気付いたのかペパーがコライドンに向けて語り掛けていた
「んだよ、研究所の中に入りたいのか?なら残念だが、そこは今さっき鍵をかけたから入ることはできねぇよ。開ける気もないしな」
「アギャア…」
「え、っと、大丈夫…?」
彼の言葉を聞いたコライドンは落ち込むような表情をする
それを見たハルトはコライドンに近づくと、その頭をゆっくりと撫でていた
…その一方でペパーは、ハルトとアオイの二人を見るや否やこう呟いていた
「…つーか、今気づいたけどそこの二人の制服…うちの学校の生徒かよ…」
「な、何…文句でもあるの…?」
「いや、嬢ちゃんはまぁ、特にないんだが…そこのハルトとか言ったか?本来ならコライドンは普通のトレーナーでは扱えないんだが…なんでそんなに懐いてるんだ?」
「え、っと…崖から落ちて…それで砂浜でお腹を空かせてたみたいだったから…お母さんからもらったサンドイッチを渡して…そしたらなんか、ここまで来るのを手伝ってくれた…」
「今物騒な単語が聞こえたんだが?いや、そうか…だからか…」
崖から落ちたという言葉に思わず反応するも、すぐさまペパーはコライドンの方を見つめる
その一方でネモがコライドンはどういうポケモンなのか疑問に思ったのか尋ねていた
「コライドンってどういうポケモンなの?なんとなくモトトカゲっぽい見た目してるなとは思ったけど、モトトカゲの進化系だったりするの?」
「それは…。…ともかくだ。おい、ハルトだったか?」
「は、はい。なんですか…?」
「今から俺とポケモンバトルで腕試ししろ。こいつの世話ができるか見届けたいからな」
「…えっ?」
ペパーからの突然の申し込みにハルトは困惑した声を出す
あまりにも突然すぎる事態にハルトは困惑し、待ったを掛けるも、ペパーは構わずにポケモンを繰り出していた
「いや、ちょっと待って…いきなりそんなこと言われても…!」
「何、俺がお前の腕を見極めたいだけだからな。というわけで…いけ!ホシガリス!!」
「ホシリー!」
「うわぁぁぁぁなんか勝手に始めてきたぁぁぁぁ!!?」
(…もしかしてアカデミーって戦闘狂が多いの…?)
「?どうしたのアオイ」
「い、いえ、なんでも…」
無理矢理バトルに挑まれたハルトは絶叫し、その光景をアオイは静かに見ながら、アカデミーに対して偏見を抱き始めていた…
パルデア意外と戦闘民族多い説。そんな第二話
実は何気に一話より長いという
いくら擬音やらポケモンの鳴き声で文字数食ってるとはいえここまで長くなるってことある…?←
とりあえず前回同様軽い設定とか
・原作基準だとハルトがサンドウィッチを与えたためコライドンはハルトに懐く
・ハルトは基本臆病だけどわりと引かないというか引けないタイプ
・アオイはネモほどではないけどボールで捕獲するのがちょい下手
・ペパーも原作とそこまで変わらず
大体こんな感じ?
因みに今回は割愛しましたが、次回は軽く戦闘描写をすることになってます。どんな感じかって言われるとアニポケ風
…むしろ文章でゲームシステム風に書くのきつくね…?
後前回の後書きで言ってた需要あるのかというシーンはハルトのおもらしシーンの事っすね
…自分インピオ系はpixivで見たりするけど、ショタ属性を持っているかと言われると…うーん…
今後もちょいちょい漏らしたり(色んな意味で)攻められたりする予定ではあるけど、果たしてショタ側のエロはこの手の二次創作小説でどれぐらい需要はあるのだろうかという純粋な疑問が自分の中で漂っていますね…
というわけで次回、ペパー戦とちょいちょい独自解釈が入った状態での施設周りとかの話、後例の軍団登場の話っすね