ポケモンSV二次エロ小説(タイトル仮) 作:火野荒シオンLv.X-ビリオン
因みにストックも現段階ではこれを除いても後16本ぐらいありますね…といっても、これ含めて後3話ほど原作のチュートリアルに割かれてますけど←
とりあえずせめてゲームのチュートリアルの部分まではさっさと投稿してしまって早く本来のこの作品の醍醐味(R-18部分)に入ってしまいたいところ
しかしそれを優先して執筆をおろそかにしてしまう可能性も有るのが何とも…
というわけで今回は詰めに詰め込んだ回です。一部ゲームの部分をうまく陥れるための独自解釈とかもあったりするのでご注意ください
「ホシガリス!〈かみつく〉だ!!」
「ホシッ!」
「に、ニャオハ!避けて!!」
「はにゃっ!!」
「ちっ…中々やるじゃあねぇか…!」
「うぅ…どうしてこんなことに…」
ペパーに腕試しと称されたポケモンバトルを挑まれたハルトは、渋々彼とのバトルをすることとなる
現在の戦況は互いにダメージは与えているもののハルトが押されている状況であり、彼はこの状況化を嘆いていた
…その傍らでアオイとネモ、そしてコライドンは見学しており、彼らの戦いを眺めていた
「…今日は晴れ晴れとしたアカデミー入学のはずだったのに、なんか色々起こり過ぎてちょっと頭痛くなってきた…」
「はははっ…大変だねぇ…」
「アギャス」
「…ところで色々とあり過ぎた結果、ハルトとの勝負の件流れちゃってるけど…どうするの?」
「……あっ」
ネモの一言に、ハルトと喧嘩をして勝負をしていたことを思い出したアオイ
しかし色々あったこともあり、彼女の中では何とも言えない状態になってた
「すっかり忘れてた…いやでも…うーん…」
「…もうこの際、お互い素直に謝っちゃえば?ハルトも多分謝るだろうし…」
「…うん、そう、しようかな…それに…助けてもらったお礼も言えてないし…」
「それじゃあこのバトルを見届けたら、仲直りしよっか」
アオイの言葉を聞いたネモはにっこりと笑うと再び彼らのバトルの方を見る
…現在の戦況としては、ニャオハが近くの木を背後に追い詰められた状態であり、ニャオハに狙いを定めるかの如くホシガリスがじりじりとにじみ寄る
「ホシ…」
「どうした?ここで終わりかー?」
「うっ…どうすれば…、…!ニャオハ!ホシガリスの上へ向かって〈このは〉を撃って!」
「はにゃ!はーにゃー!!」
「おいおい、何処を狙って…!」
ハルトはこの状況の打開をするにはどうすれば考えながら周りを見る
…すると何かに気付いたのか、彼はニャオハに指示を出し、彼の指示通りにニャオハはホシガリスの真上を狙い攻撃を放つ
ホシガリスを狙わない攻撃にペパーは疑問を感じるが、すぐさまにその意味を理解する
…ホシガリスの頭上には、小さな木の実のようなものが実っており、ニャオハの攻撃がその木の実が実った幹の部分に命中する
そしてそれはホシガリスの頭上に落ちていき、それがホシガリスの頭上にぽこんと音を立て、目の前に転がり落ちる
そしてそれを見たホシガリスは…目をキラキラさせながら、今にもその木の実を食べようと手を伸ばしていた
「ホシガァァァァ…!」
「ま、待てホシガリス!それは罠…」
「今だよニャオハ!〈ひっかく〉!!」
「はにゃ!!」
「!ホシガーッ!?」
「ああっ、ホシガリスー!!」
「…勝負ありだね」
ニャオハの引っ掻く攻撃がホシガリスに強くヒットしたのか、ホシガリスはその場で倒れる
それを見たネモが戦闘終了と判断し、アオイと共に彼らに駆け寄る
「はぁ、はぁ…なんとか勝った…うちでもホシガリス飼ってたのと、そこに木の実がなかったら負けてたかも…お疲れ、ニャオハ…ゆっくり休んで…」
「はにゃん♪」
「うんうん、すくすく実ってるね♪」
「…実って…?」
「…捕まえたばかりのポケモンじゃあ、話にならないか…とりあえず休め、ホシガリス…」
ネモの不可解な言葉にハルトが首を傾げる傍らで、ペパーは倒れたホシガリスをボールへと戻す
そしてハルトの方へ振り向くと、突然彼の手を取り、何かを渡してきた
「!?ななななにを!!?」
「…こいつはコライドンを制御するためのモンスターボールだ。そいつを連れ歩くんなら、お前に渡してやるよ…」
「えっ、コライドンの…?てことは、元々ペパー、君の…ポケモンだったの…?」
「そういうわけじゃねぇよ…。…やっと手放せたぜ……じゃあな…」
「あっ、ちょっと…学校にはちゃんと来なよー!!先生たちが嘆いてたんだからねー!!」
ペパーはハルトにコライドンを入れるモンスターボールを渡すや否や、すぐさまその場から走り去ってしまう
「…なんだったんだろう、あの人…なんか知ってる口ぶりはしてるけど、全く話そうとしないし…」
「分からないけど…でも…なんか、託された感を感じる…」
「うーん…何だか分からないけど…とりあえず、灯台に上って景色を見ようか!そこからだと学校が見えるし、一回見ておこうよ!!」
「は、はい…え、っと…先、上る…?」
「…先に上ってていいよ…」
ペパーの不可解な行動の数々に疑問を持つ二人だが、そんな空気感を拭うように、灯台に上るよう提案する
二人は彼女の提案に頷くと、互いにぎくしゃくしながら展望台を上り上を目指す
…頂上まで登ると、彼らの視界には一つの街が見え、更にその先には、彼らが入学する場所…オレンジアカデミーの姿が見えていた
「わぁぁ…」
「あそこが…オレンジアカデミー…」
「大きいでしょー?学校があるテーブルタウンもとてつもなく広いけども、その中でも一際大きいから目立つよねー」
「僕…あそこに…入学するんだ…」
目の前に広がる光景に、ハルトは目を輝かせながら、じっと学校のある方角を見つめる…
そんな彼を見たネモは微笑みながら、二人に話しかける
「二人とも楽しみにしてるんだね!私も二人とともに勉強したり、いっぱいバトルできるって想像したら、胸がどきどきしてきたよ!!」
「ば、バトルはちょっと…」
「え、なんか言った?」
「何も言ってません!」
「そう?まぁいいや。とりあえずまだ学校まで遠いからひとまず次の目的地はすぐそこのプラトタウンまでいこっか!!それじゃあレッツゴー!!…の前に!」
次の目的地に向かおうとした瞬間、自らストップをかけるネモにハルトは首を傾げる
しかしネモは彼に目もくれず、アオイの後ろへ回ると背中を軽く押していた
「あ、あの、どうしたんですか…?」
「ほら、アオイ。今のうちだよ」
「え、あ、うん……え、っと…その…口喧嘩した時はその…ごめん…それと…さっきは助けてくれて…ありがと……」
「あっ、…僕もその…色々とごめん…」
「うんうん、青春だねぇ…」
アオイが先程の件に関してぎこちない口調で謝罪してきたのに対し、ハルトも彼女にぎこちない口調で謝罪する
ネモはそれを見てうんうんと頷きながら二人を眺めていた
~~~
それからは特に何も問題は起きず…3人は次の目的地であるプラトタウンまで辿り着いていた
「というわけでここがプラトタウンだよ!ここから学園まではあと少しだから、頑張ろうね!!」
「はい…あの…何処かにコインランドリーみたいなのとかはないですか…?」
「あ、あー…多分ないね…」
「そういえばハルト、おもらししてたもんね…」
「うっ、そんなストレートに言わないで…」
アオイの言葉にぐさりと来たハルトはショックでその場で落ち込む
その一方でネモは現在の時間を確認をしていた
「もうちょっとで13時か…まぁ少し急いでいけば夕方までには学校に辿り着くかな…というわけで街を抜ける前にちょっと遅めのお昼にしよっか」
「はーい!」
「あ…僕、お昼用のサンドイッチ、コライドンに渡しちゃった…」
「そういえばペパーと話してる時に言ってたね…それじゃあ私のおごりで何か食べようか」
「えっ、いいんですか!?」
「勿論だよ!アオイもどう?」
「私もいいの!?ありがとうございます!!」
「よし、決まりだね!それじゃあ早速…と、…ちょっとその前に、今のうちにそこの『ポケモンセンター』とかについて説明しようか。というわけでこんにちわー」
ネモから昼食を奢ると言われ二人は大喜びで彼女に礼を告げる
しかし昼食前に知っていてほしいと、町の出入り口付近に配属されているポケモンセンターを紹介するべく、ネモが店員たちに話しかけていた
「いらっしゃいませ…あら、貴方は確かチャンピオンランクの…」
「ネモです!今日は新しく学校に入る生徒たちに色々教えてあげようと思ってまして…」
「おぉ、そうかいそうかい。俺はこの『フレンドリィショップ』の店員だ!色んな道具を売ってるぞ!そしてこの隣の人は…」
「この地域担当のジョーイです。ポケモンが傷ついたらここで回復させてあげるから、ぜひ利用してね♪」
「よ、よろしくお願いします!」
「ははっ、元気がいいねぇ!」記念に何か上げたいところだけど、うちは商売やってるからなぁ…」
「何を売ってるんですか?」
ネモに気付いたポケモンセンターを管轄しているジョーイと、フレンドリィショップの店員は彼女の話を聞き、ハルトたちに気さくに話しかけてくる
その一方でアオイはフレンドリィショップでは何を売ってるのか気になり、店員に尋ねる
「うちで取り扱ってるもの?基本的にはモンスターボールや傷薬、後は状態異常を回復させるアイテムとかだな。ジムをクリアすると取り扱える品が増えるから、より高性能の物が欲しいならその時は頑張ってジムチャレンジをしてくれよな!」
「へぇー、ジムバッジがないと買えるものが制限されるんだ…」
「扱う上で色々資格がいるからな。まぁたまーにバトルに負けたショックとかで落としてしまって、落とし物として未使用のものが落ちてたりする報告があるから、どうしても使いたいものがあったら、ワンチャン拾ってみるのもありだな。安心は保証できないからうちで買うのがベストだけど」
「そ、そんなことあるんですね…落とさないよう気を付けよう…」
「あ、じゃあもう一つ聞きたいんですけど…これってなんですか?」
中々に怖いことを言う店員にハルトはそんなことあるんだと呟きながら建物を見ていると、アオイがジョーイの隣にある機械を指差す
指差された機会を見たジョーイは「あぁそれね」と説明を始める
「これはわざマシンマシンっていう機械でね、野生のポケモンとバトルしたときとかに落としていく抜け毛とかを使って、わざマシンを作れる機会なの」
「わざマシンってポケモンに色んな技を覚えさせることができるマシンですよね…これで作れるんだ…」
「そうよー。もっともうちの地方では使い切りシステムで採用してるけどねー。他の地方では使ってもなくならないシステムを導入してるみたいだけれども」
「へぇー…他の地方って凄いんですね…」
「まぁその代わりにうちでは素材とリーグポイントがあれば、安く作ることができる新設設計だけどね」
「リーグ…」
「ポイント…?」
リーグポイントというものを聞いた二人が首を傾げていると、ネモが二人に説明をし始める
「そこは私が。リーグポイントって言うのは、このパルデア地方で使えるポケモンリーグ運営公認の電子通貨みたいなものなんだよ。いろんな方法で入手することはできるけど、多分一般的に使われてる入手手段はテラレイドって呼ばれるちょっと変わったポケモンがいる場所を報告したりすることかな?」
「テラ…レイド…?」
「そこは授業で説明を受けるだろうからまた今度ね。んで、さっきも言った通りリーグポイントは電子通貨扱いだから、これで買い物もできるんだ」
「うちでも使えるから、現金が足りない!ってときはそっちを使うのもアリだぞ!まぁ同時利用はできない仕組みになってるけどもね」
「…とまぁこんな感じで、色んな用途で使えるから覚えておくといいよ…さて、一通り教えたことだし、お昼にしますか!」
「やったー!!」
「は、はい…あ、ジョーイさん、店員さん、いろいろ教えていただきありがとうございました…!」
「ありがとうございました!!」
「ははっ、良いってことよ」
「ポケモンセンターは各地にあるから、ぜひ利用していってね♪…ちょっと驚くこともあるでしょうけど…」
二人はジョーイの言葉に首を傾げるも、気にせずにその場を後にし、ネモと食事をすることにし、町の探索を始めていた
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食事を食べ終えた三人は、身の回りの確認をした後、町を出て目的地のテーブルタウンへと向かって歩いていた
その道中で野生のポケモンを何体か捕獲したりしていったりと道草を食ったものの、しばらく歩くと…ようやくテーブルタウンの入口のところまで到着していた
「よ、ようやく着いた…!」
「ここから先がテーブルタウン…」
「そそ、学校は入ってからもう少し先にあるけどねー。とりあえずそこのポケモンセンターでポケモンたちを休ませようか」
「そうだね…結構な頻度でポケモンに遭遇したし、さっきモンスターボールを買い忘れちゃったから買わない…と…」
「?アオイちゃん、どうし…!?」
ネモの言葉を聞いた二人は、入り口の近くにあるポケモンセンターを利用しようとして…その場で固まる
その視線の先には…先程プラトタウンで出会ったはずのジョーイが佇んでいた
「いらっしゃいませー…あら、どうされました?」
「…ねぇハルト…私、幻覚を見てるのかな…さっきプラトタウンで出会ったジョーイさんがそこにいるんだけど…」
「僕もその幻覚が見えてるのかな…もしかしてジョーイさんって、なんか転移装置を使って勤務してるとか、そんななのかな…?それとも実は…人間じゃない、とかじゃないよね…?」
「Σ物凄い言われ様!?」
「あー…二人には説明してなかったね…この人はジョーイさんだけど、さっきお話ししたジョーイさんとは別のジョーイさんだよ」
「「…?」」
「って、口で説明してもまぁ分からないか…もっと平たく言うと、プラトタウンで出会ったジョーイさんとここのジョーイさんは姉妹なの」
ネモの説明を聞き、二人はそう言う事かと納得していた
「なぁーんだ…そういうことかー」
「正直ドッペルゲンガーとかそういうのかなって思っちゃったけど違うんですね…すいません、変なことを言ってしまって…」
「それも中々な一言ですけど…まぁ無理もないですよね…ていうかあの子説明してなかったのね…」
「因みにジョーイさんに関してちょっと信じられないことを言うけど、この人家系レベルで瓜二つの顔をしていて…その…全国のポケモンセンターに全く同じ顔のジョーイさんがいるんだよね」
「「…えっ?」」
ネモの言葉を聞いた二人は再度ジョーイの方を見つめる…
…どうやらジョーイの家系は代々ポケモンセンターの看護師を務めており、それに比例してか何故か遺伝子レベルで顔が瓜二つの姉妹がたくさんいるとのこと
その上で従妹なども全く瓜二つのレベルらしく、このパルデア地方はおろか殆どの地方でもジョーイの家系がポケモンセンターを務めているというのだ…
それを聞いた二人は震えた声でジョーイの方を見つめてそれぞれの思いを呟いていた
「全く瓜二つな見た目をした人が各ポケモンセンターに配属されてるって凄い…というか怖い…」
「ジ、ジョーイさんには申し訳ない、んですけど…こ、怖い…」
「ここまで言われるのは流石に始めてよ…まぁこれで他の地方で私とそっくりの人物を見かけても大丈夫ね。それじゃあ改めまして…いらっしゃいませ。ポケモンの回復をしていきますか?」
「は、はい…!」
「お願いしまーす。っと、今のうちにボール買っておこっと」
二人はジョーイにポケモンを入れたボールを預けると、ジョーイは機械にセットさせ、起動させる
そして3分ほど経つと、二人にボールを返却していた
「はい、ポケモンたちはすっかり回復しましたよ。またのご利用をお待ちしておりますね♪」
「あ、ありがとうございました…!」
「ありがとうございましたー…さて、ホゲータたちも回復したし、その間に買い物も済ませたし、早くアカデミーに…」
「―――その前にバトルしようよ!!」
ポケモンを回復させ、そろそろ学校へ向かおうとした矢先だった
突然ネモが二人に向かってバトルをしようと宣言する
それを聞いた二人は心の中で悲鳴を上げるが、ネモは気にせずにどちらか片方だけでもいいからとせがんできていた
((ひっ…!?))
「実はハルトとペパーの戦いを見てた時からずっと戦(や)りたい衝動が湧いてて…お願い!どっちか一人でいいからバトルしよう!!1対1でいいから!!1戦だけでいいから!!」
(そ、そんなこと言われても…)
(うっ、どうするハルト…私嫌だよ…絶対1戦だけじゃすまないと思うの…)
(ぼ、僕だって嫌だよ…でも…うぅ…)
二人はネモに聞こえないようにこそこそと話すも、ネモは必死に頼み込んでる姿を見て、ハルトは渋々立候補する
「…わ、分かりました…お昼を奢ってもらったのもありますし、僕が戦います…」
「ほんと!?ありがとうハルト!!実りある勝負にしようね!!」
(が、頑張ってねハルト…私はそこで応援してるから…)
「それじゃあ出ておいで!パモ!!」
「パモッ!」
ハルトの言葉を聞いたネモは喜びながら、パモと呼ばれたポケモンを呼び出す
パモを見たハルトはポケモン図鑑でパモを軽く確認した後、とりあえずニャオハを繰り出していた
「(えっと…電気タイプかぁ…さっき捕獲したポケモンに対処できるのいないし…)とりあえずニャオハ、頑張って!」
「はにゃーっ!」
「おっ、エースのニャオハで来るんだね!だったら私も本気出すよー!行くよパモ!『テラスタル』!!」
「…え?」
突然の本気を出す宣言にハルトは困惑するも、ネモは構わず懐から何かを取り出す
…彼女が取り出したのは、結晶でできたモンスターボールのようなもので、彼女はそれを構えた瞬間、ボールから強い威圧感のようなものが放たれる
それを見たハルトは本能的に危険と感じるが、時は既に遅く…彼女は結晶のボールをパモの頭上に投げつける
投げつけられたボールはパモの頭上で光ると同時に、パモの体が一瞬結晶に包まれるが直ぐに砕けていた
…しかし結晶が砕けたと同時に、パモの体は結晶で出来た体のような見た目になり、頭には巨大な電球のような結晶体が生えていた
突然の出来事にハルトはおろかアオイすら理解できず、ただただ困惑していた
「パモォォォォォォ!!」
「え、と…なに、あれ…」
「パモの頭に…何か生えてる…」
「はにゃぁ…」
「それじゃあいっちゃうよー!!パモ!〈でんきショック〉!!」
「ちょ…待ってくださいネモさん!?なんですかそれ…ああっ、ニャオハー!!?」
何の脈絡もなくテラスタルというものを行われ、ハルトは説明を求めようとするも、既にテンションが上がっているネモにその声は届かず…ニャオハにとてもショックとは思えないほどの電撃を浴びせていた…
~~~
「本当にごめん…!ついテンションが上がっちゃって…」
「怖い…ネモさん怖い…」
「か、完全に怖がられてる…」
バトルが終了した後、我に返ったネモはハルトに全力で謝罪するが、既にネモに蹂躙されて完全に彼女への恐怖心が芽生えたハルトはネモに対し酷く怯えていた…
その傍らでハルトに同情しながら、アオイはネモに話しかけてくる
「え、と…今の、テラスタルって…なんですか…?」
「あぁ、これね。本来ならこれも授業で教わるけど、今のうちに教えておこうかな。このテラスタルボールってやつを使うとさっきみたいにポケモンを結晶化させるんだけど、さっきの姿になるとそのポケモンに秘められた力を開放して、一時的に更に強くなるんだよ」
テラスタルの事を聞かれたネモはテラスタルオーブと呼ばれたものを見せながら、二人に説明するように話す
…テラスタルはこのパルデア地方で発見された、特殊な現象であり、数年ほど前に発見されたらしく、それをとあるポケモン博士がポケモンバトルでも使えるようにこの現象を解明したとされている
特に面白いのが、その解放される力というのはポケモンが持つタイプが変わるらしく、本来炎タイプのポケモンが、水タイプに変わるなどといった形で一時的にとはいえタイプそのものが変化したりするという変わった性質を持っていること…
今のところ特に問題は起きてないとされているようだが、基本的に使えるようにはそれなりの資格と手続きが必要らしく、同時にアカデミーでも授業の一環に取り込んでいるため、テラスタルについて勉強することで使えるようになるとのこと
それを聞いたアオイは自分たちもそのうち使えるのかとネモに尋ねる
「それってつまり、私たちも使えるようになるってこと?」
「そうだね。生徒に渡すためのテラスタルオーブを製造するのもあるから早くても2~3週間ぐらいかな?手続き自体は申請さえすれば簡単だし、それまで学校の貸し出し用が使えたりもするよ」
「わぁぁ…楽しみだなぁ…ハルトもそう思わない?」
「ア、ウ、ウン、ソウダネ…」
「…さっきのがトラウマになってる…」
「ほんっっっっとうにごめん!!!」
先程の事を思い出したハルトは片言で返答し、それを見たネモが再度謝る
…それから彼が落ち着くまで少し休憩した後、ようやく街に入ることになっていた
「それじゃあそろそろテーブルシティに入ろうか。テーブルシティはこの門を潜り抜けた先だよ。あ、因みに階段とか坂が多いから気を付けてね」
「はーい。ほらハルト、行くよー」
「う、うん…」
アオイに手を握られながら、3人は門を潜ると―――目の前には様々建物が目に映る…
そしてその奥には…ハルトたちの目的地であるオレンジアカデミーが、一際大きく映り込んでいた
目の前の景色を見た二人は目を輝かせながら、辺り一面を見て回る
「すごーい…街並みが綺麗…」
「つ、ついに到着したんだ…」
「はぁ、はぁ…確かに目的地には着いたとは言えるだろうけど…学校まではあと少し…だよ…階段がきついとは…はぁ、はぁ…思うけど…頑張ろう…ね…」
「は、はい…あの…ネモさん…大丈夫ですか…?」
ふと、ネモの方を見たハルトは、彼女が非常に疲れ切ったかのような吐息をしているのを見て心配する
「あぁ、ごめんね…実は私…こう見えても体力、全然なくて…特に坂道とか…弱くて…はぁ、はぁ…あぁ、後で追いかけるから、先に進んでていいよ…」
((バトルの時はあんなに元気なのに…))
意外過ぎるネモの事情に二人は内心驚くが、誰にでも不得意はあるだろうと考え、特にそれ以上は何も言わないようにしていた
そしてネモは先に進んでくれと言われた二人は、一足先に学校へと向かっていた
「…意外だったね…ネモさんが全然体力ないって…」
「まぁそこは人それぞれだし…それよりも…色々気になるお店があるなぁ…」
「気になるのは分かるけど…早くアカデミーに向かわないと…ただでさえ時間掛かっちゃったし…それに…」
「あぁ、ハルトは着替えの洗濯しなきゃだしね…」
「お、お願いだからその件でからかわないで…」
「いやあごめんごめん。でもさ…ちょっと寄り道してみたいと思わない?」
「うっ、それは…」
先程から色々気になるものが多すぎるせいか、アオイは寄り道をしたい好奇心を抑えきれなさそうにしており、同時にハルトも似たような感覚に至っているのか、どことなくそわそわしていた
「…ちょっとだけ、ちょっとだけ寄り道していこうよ…」
「…ちょっとだけなら、良い、のかなぁ…じゃあ…ちょっとだけ…」
「よし!決まりだね!!それじゃあまずあそこに行ってみようよ!!」
「あっ、ちょっと…待ってよアオイちゃん…!」
遂に欲求を抑えられなかった二人は走り出すと、近くのお店へと向かって走って行ってしまっていた…
最初は軽い寄り道のつもりでいたが、あちらこちらに興味が引かれていく二人は各地を巡り回って行く
それから約20分が経過し…流石にまずいと思ったのか、二人は急いで学校へと向かって走っていた
「思ったより時間食っちゃった…!」
「さ、流石にもうネモさんも学校着いてるよね…!」
「学校への道のりも坂だから多分また休んでる可能性もあるけど、バレたら怒られるかもしれないから急ごう…!」
「さ、流石に時間が経ち過ぎてるからそれは厳しいんじゃ…!」
「―――ねぇねぇ、君話聞いてるー?」
二人はそんな話をしながら急いで学校へと向かうが…その道中でヘルメットを被った二人組の男女が、イーブイのバッグを背負った、赤い前髪に水色の後ろ髪というちょっと特徴的な髪色をした眼鏡の少女に絡んでいるのが二人の視界に入る
彼らが道を塞ぐように突っ立って話しているのもあり、二人は一度足を止める
「君もスター団に入れば、お星さまのように輝けるのよ!?」
「………」
「ずっとシカトばっかりしてホント、君なんなのさ?仲間たちと眩しい青春送りたくないの!?」
「…別に」
「あぁもう!往生際が悪いわね!?こちとら勧誘ノルマがあるんだから、さっさとスター団に入りなさいよ!」
「…困ったな…」
どうやら眼鏡の少女を何かの集団に勧誘しているらしく、それを見たアオイは宗教か何かかと呟く
「なにあれ…宗教の勧誘…?」
「さ、さぁ…でもあの人たちの恰好、アカデミーの制服だけど…」
「…ん?なんだい君たちは…今この子の勧誘中だから邪魔しないでほしいんだが…あ、入団希望なら待っててくれよな!この子の勧誘が終わったら聞いてあげるから」
「わっ、なんか見つかった…!」
二人がその光景を見ていると、勧誘している側の一人がハルトたちに気付き話しかけてくる
アオイは面倒なのに絡まれたと言わんばかりの表情をする一方で、ハルトは恐る恐る二人組に話しかける
「あ、あの…その人、嫌がっているように見えるんですけど…」
「…!」
「ちょっ、ハルト…!?」
「え?何?邪魔するつもりなの?あたしら泣く子も笑うスター団の一員なんだけど、君たちはそのこと知ってるよね?」
「いえ、全く」
「初めて…聞きました…僕、アカデミーに入るために2週間前に引っ越してきたばかりだし…」
「はぁぁ!?知らないって…もう、なんなのよ、君たちまで!!折角スター団に入ったのに!!これじゃあ底辺みたいじゃない!!」
「確かにこのまま舐められっぱなしじゃあ団の面目も丸つぶれよ!」
「いや、あの…」
「なんかまずそうな流れ…」
嫌な予感をした二人は急いでその場を去ろうとするが、直ぐに回り込まれてしまう
そしてスター団という組織(?)の二人組はモンスターボールを構えると、ハルトたちに勝負を仕掛けていた
「逃がすかー!団の面目を守るため!君たちにはお仕置きだ!!」
「生意気な新顔ちゃんたちには、あたしがお星さまにさせちゃうわ!!」
「うわぁぁぁ!?」
「今日だけで何回こんなことが起きるのよー!!?」
「…」
ハルトたちは今日で何度目かわからないバトルの申し込みにただひたすら叫び、眼鏡の少女はただそれを見つめているだけだった…
ジョーイさん初見の人はまぁわりと驚くよねって感じの3話
ゲームでジョーイさんはあとどれだけ家系を増やしていくのか…
今回は前書きでも書いたように、ちょいちょい独自解釈を交えたゲーム本編のシステムを設定に落とし込んだりしました
・バトルはアニポケ風(むしろこうしないとやりづらいだろ)
・ポケモンセンターとフレンドリィショップの説明。後わざマシンマシンの説明
・ゲームで落ちてるアイテム関係(ゲームだとボールとかミントとかわざマシンとかなんであんなに落ちてるんだろうか…)
・ジョーイさんの関係性(正直ここ削れそうと思ったけどなんか書きたくて書いた←)
・長くなりそうだったのでパモさんをテラスタルしてくるネモ戦はパモさんのみ選出
・一部独自解釈を交えたテラスタル関係の説明(ネモがゲーム本編でアカデミーの特別な授業を受けないといけないというセリフがあったためその辺の資格周りとか)
・ハルトとアオイのダブル主人公なのでスター団はタッグバトルに変更
…3話はこんな感じですかね?
というかアカデミー生以外(ジムリーダーとかその辺)はテラスタルどうやって使えるようになってんだろうか…
スター団に関してはマジでいちいち分割戦闘書くとなると面倒ってかただでさえこの話でも1万字超えちゃってるからこういう形式になりました
まぁ肝心の戦闘は次回な上に、実は次回は次回で区切り辛くてとんでもない文字数になってるけどな!!←
そんなわけで次回、スター団とのダブルバトルと学校到着、将来の夢に他ルート解放イベント3つです
今ので大体の人は詰め過ぎじゃね?と思っているでしょうから、今のうちに言っておきます。マジで次回だけやたら長いです←
なんなら今回以上に詰め込んでいるためめっちゃ長いです←←