※この作品はR-18です。

ポケモンSV二次エロ小説(タイトル仮)   作:火野荒シオンLv.X-ビリオン

51 / 104
はい、というわけで前回の後書きでジムチャレンジ回と書きましたが今回の話はサブタイにある通りです←
いやこれ以外浮かぶサブタイある…?

後大分今更な話ですがDLC後編の藍の円盤の配信日の情報が来ましたねー(いつも通り予約投稿なための時間差話題)
個人的には某闇落ちショタがどうなるのか実に楽しみです。後黒幕扱いされたり何故か男の娘説出てるタロちゃん


第49話 クラベルを探せ

次の日の朝…

アオイがポケモンたちに朝食を与えている頃、ハルトは一人、ジム戦に選出するメンバーを朝早くから選んでいた

 

「ナンジャモって人は電気タイプの使い手…弱点は地面タイプのみだけど、地面タイプそのものは手持ちにいない…今地面技を持っているポケモンはコジオとこの間捕まえたパフュートン…だけどアオイちゃんと約束で使わないようにしてるし、何ならいう事全然聞いてくれないからどの道…そうなるとコジオ以外は電気を和らげるポケモンを連れて行った方が…草と電機、ドラゴンが半減にさせられるから、草タイプ且つレベルが高いニャオハと後は…」

「…ハルト…」

 

すると選出するメンバーを選ぶハルトにアオイが突然話しかけてくる

それに気付いたハルトは思わず身体をびくつかせながら、彼女に何用かを尋ねていた

 

「!び、びっくりした…どうしたのアオイちゃん…?」

「…今日はニャオハ、休ませてあげたら…?」

「…え…?」

 

アオイはそう彼に告げながら、ニャオハの方を指差す

…ニャオハは欠伸をひたすらしながら身体を左右に揺らしており、今にも倒れ込むように眠りそうになっている…

 

「にゃぁぁ……にゃぁぁ……」

「…ニャオハ、今日はやたら眠そうにしているけど…」

「…昨日も遅くまで、バトルしてたからね…でも、メンバーの中で一番レベルが高いのはニャオハだし…それにニャオハはセルクルタウンの時に次のジムでは出すって約束したけど、ボウルタウンでは結局出せなかったからね…今回こそは出してあげないと…」

「でも…」

「大丈夫だよ。無理はさせないつもりだから…ね。ニャオハ」

「!にゃっ!!」

 

しかしハルトは過去にニャオハとの約束したこともあってか、今回はニャオハを選出すると答えながらニャオハに話しかける

彼の言葉を聞いたニャオハはハッとしながら元気よく返事を行っており、それを見たハルトはあははと笑う

…そんな彼らを、アオイは一人不安そうに見つめていた…

 

 

 

~~~

 

 

 

それから二人はジムまで赴き、一昨日同様受付を済ませたハルトはアオイに向けて行ってくると告げる

 

「それじゃあ行ってくるね」

「う、うん…私は今日はジムで大人しく見てるから…なんか、配信とかで見れるっていうし…」

「そういえばなんか動画配信とかしてるんだっけ…僕はその辺分かんないけど…」

「…頑張ってね…あまり無理はしないでね…」

「…」

 

アオイの声援と心配を背に、ハルトは無言でジムの外に出る

…外には9人ほどチャレンジャーが並んでおり、中にはハルトと同じアカデミーの生徒も見受けられていた

それを見たハルトは人数が多いなと感じながら辺りを見回していた

 

「…思ったより人数多いなぁ…そういえば、ジムテストの詳細が全然聞かされてないけど…一体どんな…」

『―――皆の者ォ~!ドンナモンジャTVのじっかんだぞー☆』

 

ハルトがジムチャレンジの詳細を聞かされてないことを思い出し、どのような内容なのかと考えようとしていた瞬間だった

突然何処からか女性の声が聞こえ、同時にハルトたちチャレンジャーの周囲にカメラマンやスマホロトムたちが飛んでくる…

それと同時にハルトたちのスマホロトムが何かを受信したのか通知が飛んできており、ハルトはそれを確認する

 

…すると通知には『ドンナモンジャTV』と書かれた文面があり、同時に何かのURLが貼られていることに気付く

ハルトはそれを怪しく感じながらも先程の声が発した単語があるのを見て、怪しみながらそのURLを開く

そして…彼のスマホロトムは動画サイトを開き…その動画には、御岳に似合わない黄色いパーカーを着た、薄い紫と水色の髪色をしたロングヘア―の少女が映っていた

独特な髪色をした少女は頭に付けたコイルのようなものを浮かばせながら、ギザギザの八重歯を見せつけるような笑顔で挨拶を始め出す

 

『はーいドモドモー!あなたの目玉をエレキネットー!ナニモンなんじゃー?ナンジャモでーす☆ジムリーダーだよーおはこんハロチャオ~☆』

「…え、っと…」

「うぉぉぉナンジャモちゃぁぁぁぁん!!」

「「「おはこんハロチャオ~!!」」」

『おぉう…一人を除いて全員ナンジャモ後に適応してるジャン…!?反応見る感じボクのファンなんだろうけどみんな意外と場慣れしてるのかこれは…!?』

 

独特な髪色をした少女―――ジムリーダー『ナンジャモ』はそう言いながらハルト以外のチャレンジャーの場慣れしたかのような挨拶の対応に思わずプルプル震え始める

その一方でハルトはというと、ナンジャモの動画を今まで見たこともなかったためか、ただひたすら戸惑いを見せていた

 

「お、おはこん…?」

『おー…そこのトレーナーはボクの事全く知らないのかここまで困惑した反応は新鮮…とと、さっさと進めないと時間も押してるね。突然の出来事にびっくりしてる人も多いだろうけど…なんとまさに今…この状況を動画で生配信していまーす!!』

「「「うぉぉぉぉぉ!!」」」

 

ナンジャモはハルトの反応が新鮮に感じたのか思わず視線を向けるも、これでも時間が押していると感じたのか、改めて現状を説明する

…現在ナンジャモはこのジムチャレンジを生放送しているらしく、それを聞いた挑戦者たちが大盛り上がりしながらカメラに向かって手を振るう

…その一方でハルトはというと、昨日の出来事を思い出してしまったのか、暗い表情をしながらポツリと呟いていた

 

「動画…」

『ん!?もしかしてそこの君…えーと名簿名簿…ハルト氏…かな…動画出演NGだったりした!?』

「ふぇ!?あ、いえ…そういうわけじゃ…ちょっと色々考え事を…あ、後…恥ずかしいのでアップしないで…」

『おっと、もしかして恥ずかしがり屋だっただけだったかー。なら一安心という事で、挑戦者氏たち~!ボクにわざわざ会いにハッコウシティにまで来てくれてありがとー!』

 

突然ナンジャモに問い掛けられたハルトは慌てて誤魔化すと同時にアップで写すのをやめてほしいと恥ずかしがりながら告げる

そんな彼の反応にただの恥ずかしがり屋と思い込んだのか、そのまま進行を続けていた

 

『挑戦者氏たちが会いに来たのはすっっっっっごく嬉しいんだけど…ボクってちょろ~~っと有名人だから、と~~っても忙しいんだよね~…だからバズりが見込められ…じゃなくて、熱意のある相手としかコラボできないんだよぉ~。とほほぉ…』

(今なんか言いかけてたような…バズ…?)

『ってなワケで、ボクとバトりたかったら、この番組を盛り上げてほしいってことなのさ!』

 

どうやらハッコウシティのジムテストはナンジャモの動画を盛り上げる事らしく、それを聞いたハルトを除く挑戦者たちが気合の声を上げ始める

その様子を見てナンジャモはニッコリしながら、企画の説明という名のジムテストの内容の説明に移っていた

 

『おぉー。皆の者やる気マンマンじゃーん!んじゃ、今回の動画の企画の説明を始めちゃうぞー☆というわけでまずは、街角ジェントルさん、いらっしゃーい!』

「―――どうも、生徒の皆さん。このような場所で会うとは奇遇ですねぇ…」

 

ナンジャモが街角ジェントルと呼んだ人物を呼び込むと、とある人物がジムの元へ歩み寄ってくる

…その人物はなんとクラベルであり、彼を見たアカデミー生徒たちは驚いた声を上げ、ハルトに至っては何故ここにいるのかを尋ねていた

 

「「「校長先生!?」」」

『うぇ…?校長先生…?もしかして知り合いどころじゃない…!?』

「あ、あの…何故校長先生がここに…」

「おや、ハルトさんもジムテストを受けていたんですね。いやはや、色々あってハッコウシティに赴いたのですが…ナンジャモさんの動画配信…?とやらの手伝いをしてほしいと頼まれまして…ポケモンリーグには我が校もお世話になっているので、そのお手伝いとして引き受けたのですよ」

『この人、バリバリ凄いオーラ発してたから声を掛けたんだけど…まさかのとんでもない大物だったとは…』

「いえいえ、私なんかまだまだですよ…」

『しかもすっごい謙虚!!』

 

どうやらクラベルの事を詳しく知らずに手伝いとして呼んだのか、ナンジャモは彼がどういう人物なのかを知り思わず身体を震わせ始める

が、それはそれで自身の利益になると思ったのか、開き直ったかのようにジムチャレンジの説明を再開していた

 

『ま、まさかの大物をエキストラに使うことになるとは…でもこれはこれで視聴率がシビルドン上り…おっといけないいけない。…では改めてー、挑戦者氏たちには今からこの街角ジェントル、改め街角校長先生を探してもらいまーす!!所謂かくれんぼってやつだね☆』

「かくれんぼ…」

 

―――ナンジャモが提示したジムテスト…それはクラベルを探すというもの…

所謂かくれんぼともいえるジムテストの内容に周囲はざわつくも、ナンジャモは構わず説明を続ける

 

『ルールは簡単!街角校長先生が今から特定の場所に隠れます。そんでもって挑戦者氏が二、三人程度だったら画面の中から探してもらう形式にしたんだけどー。予想以上に人数が多かったのでこのハッコウシティ中を挑戦者氏の己の足で!探してもらうことになりまーす!』

「こ、この広い街を…!?」

「探すの大変そー」

『そこに関してはある程度隠れてもらう場所には制限を掛けるので安心してちょー!そ・れ・に?街角校長先生にはボクやスタッフに場所が分かる道具を改め渡していて、それがスタッフに伝達されます。そしてそのスタッフは街の中にこんな格好をしておりー…』

「…そのスタッフにバトルで勝ったら教えてもらえる、とかですか…?」

 

ルール説明が行われている途中、ハルトが尋ねるようにナンジャモに向けて告げる

それに対しナンジャモは指をパッチンさせる音を出しながら彼の言葉を肯定し、そのままルール説明を行い続けていた

 

『おー、察しがいいねー、えーっと、ハルト氏だっけかー!?そのとーり!ただで情報を教えてもらえると思われなかれ!答えを知りたくば、己の力を見せつけろー!みたいなカンジでー、スタッフさんにバトルに勝ったら、そのまま位置情報を教えてもらえちゃうのだー!あ、ヒントじゃなくて答えを直接教える理由は、ちょっと人数多すぎてだれちゃうかもしれないからだよー!』

「直接教えてくれるとか優しいなー」

「でも、なんか裏があるんじゃない?」

『そのとーり!そんでもって最後に大事なルール!一応時間制限を設けていて、時間は今日のお昼12時きっかりまで!先に見つけた人から順番にジムバトルをしていくぞー!逆にそれまでに見つからなかったらジムチャレンジ失格だよー!最初は人数制限も設けようかと思ったけどー、折角ここまでやってきてくれたのに人数制限でバトれなくなるのは挑戦者氏たちには申し訳ないから、ボクとバトりたかったら頑張ってねー☆』

 

一通り説明し終えたのか、ナンジャモは挑戦者たちに向けて声援を送る

そしてクラベルに準備をしてもらうように指示を行い、それを聞いたクラベルも隠れる準備を行おうとしていた

 

『とゆーわけで、説明おわりっ!んじゃもー校長先生はスタンバイお願いしまーす☆』

「分かりました。それでは皆さん、お手柔らかに…では!!」

「「「『はっや!?』」」」

 

クラベルはそう言うと、凄まじく綺麗なフォームで、それでいて凄まじいスピードで走り去っていく

そんな彼の姿を見てナンジャモ含めた挑戦者たちは思わず驚きの声を出していた

 

『…あ、一つ言い忘れたけど、もし街角校長先生が見つかったら、その度にアナウンスして3分間のインターバルが入るから、その時は大人しく待ってちょーだいなー!それじゃあスタンバイ完了になるまで…後30秒!!』

(…頑張らないと…)

 

説明の捕捉を付け加えると同時に、ナンジャモがカウントダウンを行い始める

そのカウントダウンを耳にしつつ、ハルトは心の中で気を引き締める…

 

『それじゃあ『探せ!街角ジェントル…改め街角校長先生!街の中を駆け抜けて!!』、よーい…スタートォ!!…ところでこの企画名、大丈夫?なんらかのやつに反したりしてない?』

 

そして…ナンジャモの合図と共に、挑戦者たちが一斉にハッコウシティを駆り出していた

 

 

 

~~~

 

 

 

それから10分ほど時間が経過し…ハルトはクラベルをひたすら探していた

しかしナンジャモ目当ての人が多いのもあってかクラベルは中々見つからず、その上スタッフの姿すら見かけることが出来ないのか、ハルトは悪戦苦闘していた

 

「…思った以上に人が多いせいで全然見つからない…なんならスタッフさんも見つからない…どうしよう…」

 

思ったより人が多いのもあり、ハルトはどうすべきかを考える

…その際ハルトはナンジャモがクラベルに声を掛けた時の話を思い出し、それが手掛かりになるのではと考える

 

(…そういえば、ナンジャモさんは校長先生の事を凄いオーラを放ってた、って言ってたけど…それが分かればいいのかな…当てになるか分からないし感じ取れるか分かんないけど、試してみよう…)

 

物は試しと言わんばかりに、ハルトは歩きながら、神経を集中しつつ周囲を見渡し始める

 

(…あそこからは何も感じない…あそこは…なんか別の意味ですごそうな雰囲気を感じる……こっち、かな…)

 

彼は己の感覚を頼りに、クラベルが放ってたオーラとやらを手掛かりに探し続ける…

すると突然彼の感覚に、何か凄まじく、それでいて暖かいものを感じ取る

その感覚を感じ取れたハルトは急いでそちらに向かっていくと…そこには客に混じりながら、のんびりと紅茶を飲むクラベルの姿を見つけていた

 

(…!見つけ……えぇ…)

 

無事にクラベルを見つけたハルトは急いで彼の元へ駆け寄ろうとして…何かに気付く

そのまま彼の元へ辿り着くと、ハルトの存在に気付いたのかクラベルが称賛の言葉を与えていた

 

「…校長先生…」

「おや、最初に見つけたのはハルトさんでしたか…よく分かりましたね」

「ナンジャモさんが凄いオーラ放ってた、って言ってたのを思い出しまして…正直フィーリングってやつで探してただけなんですけど…」

「それでも私を見つけられたのは凄いことですよ。ハルトさん、ジムチャレンジクリア、おめでとうございます」

「は、はい…それより校長先生…その髪型、いいんですか…?」

 

クラベルの称賛を受けつつ、ハルトは先程気付いたことに対しクラベルの頭を指差す

…彼の髪型はいつもの髪型と違って何故かリーゼントになっており、それを指摘されたクラベルは髪型を変えるのは駄目かとハルトに尋ねていた

 

「…もしかして、駄目だったりします…?」

「流石に髪形を変えるのは駄目だと思いますよ…遠目で見たとき分からない人いるでしょうし…ていうかその髪型知ってるの、僕とついでにアオイちゃんだけですし…」

「…はて、それは一体どういうことやら…」

(あ、ネルケさんとは別人ってのまだやるんだ…)

『おーっと、最初に見つけたのはハルト氏だー…って、校長先生?なんで髪型をリーゼント…?後優雅に紅茶飲んでる…どゆこと…?』

 

さらりとネルケの時のことを指摘されたクラベルはまるでその事を知らないとわざとらしく視線を逸らす

そうこうしているとハルトがネルケを見つけたことに気付いたのか、ナンジャモがスマホロトムを彼らの元に向かわせアップで写す

…が、それと同時にクラベルの髪型に気付いたナンジャモは困惑しており、そのことについてクラベルは彼女に尋ねていた

 

「…あの、もしかして髪型変えるのは…」

『ダメダメのダメです。むしろハルト氏はよく気付いたって思うぐらいダメです』

「…崩してきますね…」

「い、行ってらっしゃい…えー…と…これ、合格扱いでいいんですか…?」

『うーん…イレギュラーな展開ではあるんだけど、まぁ見つけたのは事実だしオッケーということで!!』

 

ナンジャモは一瞬これを合格にしていいか迷うも、クラベルを見つけたのは間違いないとのことで、結果オーライと言わんばかりにハルトに合格を与える

それを聞いた彼は喜びよりも先に、これでいいんだという困惑の感情を抱いていた…

 

 

 

~~~

 

 

 

『はーい!というわけでお昼12時になったのでしゅーりょー!結果は…なんと全員合格!!おめでとーぅ!!』

 

それから正午となり、ナンジャモがジムテストの終了の合図と共に結果の発表を行う

結果はチャレンジャー全員合格とのことで、ナンジャモはチャレンジャーたちに称賛の声を送っていた

 

『フヒ…挑戦者氏たちのお陰でチャンネル登録もシビルドン登り…じゃなかった、ジムテストも大盛り上がりだったぞよー!!それに挑戦者氏たちと勝負すれば、ボクの動画ももっと大盛り上がりマシだね!てなわけでー、13時頃になったらバトルに入るから、準備が出来たら受付においでませー!てなわけで、皆の者、また後でな~!』

 

ナンジャモはそう告げると一度配信の終了をする

それを確認したハルトは一番最初にバトルを受けるのもあってか、緊張した状態で時間を待つことにしていた

 

「…13時から…気を引き締めないと…」

「ハルトーお疲れー」

 

ハルトが時間になるまで待つことにしているとアオイがサンドウィッチを片手に彼の元までやって来る

どうやら彼を待っている間に作って来たらしく、アオイは彼にサンドウィッチを差し出す

 

「ジムバトルまで時間あるでしょ?今のうちにお昼食べとこうよ」

「…ごめん、今はまだ、お腹空いてないから…」

 

しかしハルトはあれほど外に出て動いて他のにも関わらずお腹が空いてないと答え、彼女から受け取りを拒否する

そんな彼の行動に対しアオイは流石に様子がおかしいと思い、彼に対し自身が原因なのかを尋ねていた

 

「…ねぇ、ハルト…アンタ、ここ最近様子がおかしいよ…?」

「…そう…?僕は、いつも通りしているつもりだけど…」

「だって…なんか、自分を追い詰めているように見えて…やっぱり私が…」

「昨日も言ったでしょ。アオイちゃんは悪くないって。悪いのは僕が弱かったから…だから、この戦いも勝って…もっと…」

 

しかしハルトは昨日と同じく自身が悪いと告げ、何かを考え込む

そして彼はチラリと時間を確認すると、早めに受付を済ませると言って彼女の元を離れていった

 

「…早めに受付に行ってくるね…」

「あっ…」

 

そんな彼の行動を見たアオイは一瞬止めようと考える

…しかし彼に対しこれ以上は話しかけるのは厳しいと考えたのか、アオイは複雑な気持ちを思い浮かべながら彼の後ろ姿を見つめていた…

 

 

 

~~~

 

 

 

昼の13時になった頃…ハッコウシティの中央にあるバトルコートにハルトはやってきていた

バトルコートには大勢の観客…そしてジムリーダーであるナンジャモが立っており、ハルトはバトルコートまで歩いていく

そして彼がバトルコートに立つと同時に彼の周りにスマホロトムたちが飛び交い、同時にナンジャモは自前のスマホロトムを起動させると、再び配信を生放送していた

 

「皆の者ー!準備はいーいー?貴方の目玉をエレキネット!ナニモンなんじゃ?ナンジャモでーす☆おはこんハロチャオー!ナンジャモの~?ドンナモンジャTVのじっかんだぞー☆」

「「「うぉぉぉぉぉ!!」」」

「本日最初の挑戦者はー?まさかのジムテストを己の勘で終わらせ、しかも一番乗りという中々のモノをやり遂げた、飛ぶカイデンを打ち落とす勢いのハルト氏だーい!!イェイイェェェイ!!」

「ど、どうも…」

 

ナンジャモは身体を動かしながら自身をアピールしつつ、対戦相手であるハルトに向けてカメラを向ける

それに対しハルトは恥ずかしがりながらも軽くお辞儀をしており、そんな彼にナンジャモは今の気持ちはどんなものかを尋ねていた

…が、今の気持ちをこたえようとした瞬間、不意にアオイと直前に話してたことを思い出してしまい、思わず話そうにも話せなくなってしまっていた

 

「んでんでハルト氏、今の気持ちをどぞ?」

「今の、気持ち、ですか…今の、気持ち……」

―――だって…なんか、自分を追い詰めているように見えて…

「…!」

「?どしたの?」

「え、えと………(だ、駄目だ…今の気持ちをって言われたのに、さっきのアオイちゃんとの会話思い出しちゃってきてる…もうすぐバトルだっていうのになんで…)」

「んー…?恥ずかしくて言えないのかなー?それはそれでいいキャラしてんねぇー…まぁ無理して答えなくてもオーケー牧場のモーモーミルクー、なんつってーw」

 

そんな彼に対しナンジャモは無理して答えなくてもいいと言いながらギャグを唐突に挟み出す

…が、そのギャグはだだ滑りしてしまったのか、盛り上がってた観客席が一瞬無言になり、同時に動画のコメント欄が「は?」や「電気タイプのジムなのに唐突にふぶき繰り出すのやめてください」などといった辛辣なコメントが流れ始めていた

 

「ちょっ、観客の雰囲気が…しかもコメント欄も辛辣になってきたジャン…そ、そいじゃそろそろナンジャモのバトりを見たい人ー?…うんうん、コメント欄の皆揉みたいって言ってるし、周りも見たいって言ってるねー!あ、エレキン氏ありがとー!」

(なんか遠目でコメント見えるけど…なんか金額みたいなのが見えたような…)

「ほいじゃそろそろいってみよー!挑戦者氏、準備よろー!」

 

ナンジャモは何とか先を進めようと再び進行を行い、ハルトにバトルの準備をしてくれと申し込む

それを聞いたハルトは指定の位置まで立ち、ボールを構える

…その際再びアオイとの会話を思い出してしまったのか、ハルトは思わず苦虫を噛み締めたかのような表情をしていた

 

(ッ…なんで、また、さっきの会話が…僕はいつも通りだ…いつも通り…やっているんだ…!)

「さてさて、準備が出来たみたいだし、ジャッジ氏ー、説明よろー!」

「はい!それではこれより、ジムバトルを開始します!両者使用可能ポケモンは三体まで!どちらかが三体全員戦闘不能になった場合試合終了となります!また、バトル中アイテムの使用、及びポケモンの交代はチャレンジャーのみ使用可能です!但し、テラスタルに関しては両者ともに使用可能となっています!」

「はい、というわけで説明ありがとー。それじゃあはっじめーるよー!挑戦者氏の実力はどんなもんじゃ~!?このナンジャモが明かしてしんぜよー!!」

 

その一方でナンジャモはというと、自身もボールを構えながら、ジャッジにルール説明を行わせる

そしてジャッジの説明が終わるとナンジャモはハルトに向かって叫び、対するハルトも何とか気持ちを切り替え、彼女とのバトルに臨もうとしていた…




あまりにも悪いフラグがビンビンに立ちまくってる件について。そんな49話

開幕早々一人真剣にナンジャモ戦に備えてポケモンの選出メンバーを考えるハルト
因みにここ、当初この段階で軽いポカとしてスナバァを一応ゲットしてる設定だけどその設定どころかスナバァの存在そのものを忘れてました←
なのでまだこの話の段階では色々あってスナバァを捕まえ損ねてると補完してください(なおどの道あの周辺のスナバァのレベルを見た感じレベル技で覚える地面技は〈すなじごく〉だけの模様)
とまぁそんな執筆時の裏話はさておき、真剣にハルトが悩みながらレベルも高く電気攻撃を半減できるニャオハを連れていこうと考えていると、アオイがニャオハに休ませるべきではと告げてきます
彼女に言われてハルトはニャオハの方を見ると、今にも寝落ちしそうなニャオハの姿が…
しかしハルトは元々約束してたのもあるという理由でニャオハは選出すると告げ、アオイは不安がよぎります

それから準備を終えたハルトがジムで受付を済ませ外に出ると、突然陽気な声が聞こえてきます
そして自身のスマホロトムに通知が届き、その通知にあったURLを開くと…動画サイトに移動した上に画面にはジムリーダーのナンジャモの姿が
というわけでようやく登場したSVの人気キャラことナンジャモ。と言っても今のところジムリーダーたちのエロは予定してないのですが…因みにこの話の執筆自体は8月頃に書いてるのでナンジャモの声のイメージはアニポケ版(本渡楓さん)の方基準です

そんなこんなで派手に登場した結果、ハルト以外のジムチャレンジを受けに来たトレーナーたちは大盛り上がり。なおハルトはというとそういうのに疎いのか困惑気味の模様
その際生配信でこの光景を中継していると告げられ、ハルトは昨日の出来事を思い出してしまいますが、直後にナンジャモに詰めよられたためにその場で誤魔化します
そしてナンジャモはジムチャレンジを受けに来たトレーナーたち全員に対し自身の動画を盛り上げることが課題だと告げながらとある人物を呼びます

その人物はというと…なんとまさかのクラベル校長!…いやゲーム本編でも思ったけどなんでアンタこの街に都合よくいるんだよ…
突然のクラベル登場にジムチャレンジしに来たアカデミーの生徒たちは驚愕、さらにナンジャモも生徒たちの言葉を聞くまで知らなかった模様
ゲームだとナンジャモは全くクラベルのことを知らなかった上にそのまま正体を知ることなく話が進んでしまうのですが、この辺軽く改変しときました
同じくクラベルの登場に驚いたハルトがここにいる理由を尋ねると用事でハッコウシティに来てたらナンジャモ本人に声を掛けられたとのこと

クラベルがアカデミーの校長という事実にナンジャモは震えつつ、ジムチャレンジの内容を発表…その内容はハッコウシティ中に隠れたクラベルを己の足で見つけろとのこと
ゲームはウ○ーリーを探せみたいな形式にしましたが小説みたいな文章式だと表現が面倒だと思ったのでこんな形にしました
代わりに制限時間を設けたり本編では本来一人でやるイベントだったところをモブチャレンジャーを増やしたって感じですね
そして一通り説明が終わり、ナンジャモがクラベルに準備をするよう告げるとクラベルは隠れるために街の中を駆け巡ります。本編でのこの時のフォーム綺麗すぎて笑わなかった人はあんまりいないと思う
その後準備ができたのかナンジャモの合図を受け、ハルトを含めたジムチャレンジャーたちが一斉にクラベルを探し始めます

それから10分ほどクラベルを探したようですが、街が広すぎる上居場所を教えてくれるスタッフすら見つからないのか、ハルトはその場で悪戦苦闘してました
どうにかして見つける方法がないかとハルトが考えると、ふとナンジャモがクラベルを見たときにすっごいオーラを感じたという言葉を思い出します
あてになるかと言われると微妙なところですが、物は試しと実践してみることに…
すると実践してみた結果まさかのヒット、その気配を辿ってみると、そこには何故か優雅に紅茶を飲んでるクラベルの姿がありました

見つかったクラベルは最初に見つけたのはハルトであることを伝えながら、ジムチャレンジに合格したことを褒め称えます
…が、ハルトはそれよりも気になったことがあるのかクラベルのある部分を指摘
彼が指摘したのはクラベルの髪型で、何故かネルケの時の髪型という
その指摘を受けたクラベルは髪型を変えてはいけないことを知りショックを受けます。というかなんで変えても問題ないと思ったんだ…
それと同時にナンジャモが気づいたのかハルトがクラベルを見つけたことを把握、ついでにクラベルに髪型を変えるのはだめと告げながらハルトに合格を言い渡します

その後ジムチャレンジが終わり、参加者全員合格したとナンジャモが告げながらジムバトルの時間を伝え一度配信を終えてしまいます
一番最初に合格したのもあってか最初にナンジャモ戦うことになったハルトは戦う前に気を引き締めようとします
そんな彼の元にアオイがやってくると、どうやら途中でサンドウィッチを作ったのか彼に食べるように告げてきます
…が、それに対しハルトはなんとお腹が減ってないと返答し受け取りを拒否します
意外と早く終わったとはいえクラベルを探すときに走り回ってたのを中継で見ていたアオイは流石に彼の様子がおかしいと考え、彼にそのことを伝えます
…が、それでもハルトはなんでもないと答えると、そのまま彼女から距離をおいてしまいました

そして予定の時間となり、ハルトはナンジャモに挑む前に彼女から今の気持ちを聞かれます
それに対しハルトはなにか答えようとしますが……先程のアオイの言葉を思い出してしまったのか何も言えなくなってしまいました
そんな彼の様子を見てナンジャモはギャグを交えながら問題ないことを伝えます。なおその際の会場とコメント欄の温度差
そしてジャッジによるルール説明が終わりついにナンジャモとバトル…といったところで次回に続きます

というわけで今回は、ハルトが徐々におかしくなっていくのと合わさってクラベルというギャグキャラで希釈したジムバトル導入回でした
…希釈できてるのか…?←
今回は原作の変更点としてジムチャレンジの内容を軽く変更+ナンジャモがクラベルをアカデミーの校長であることを知るって感じにしてます
それ以外はハルトがどんどんフラグを立てていくぐらいですね…いやフラグ乱立し過ぎでは…?

というわけで次回はジムバトル回です
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。