ポケモンSV二次エロ小説(タイトル仮) 作:火野荒シオンLv.X-ビリオン
…サブタイでほぼオチが見えてると言ってはいけない←
後何気に序章と一話だけ投稿してる番外編除いたらもう50話到達してるというね…正直自分でもここまで続いてるのに驚いてる…
「それでは…バトル、始めっ!」
「ほんじゃま、まずは小手調べー!カイデン、いってこーい!!」
「ピィー!」
バトルが始まるや否や、ナンジャモはカイデンと呼ばれるウミツバメのようなポケモンを繰り出す
しかしハルトはというと以前カイデンを捕まえたことがあるためか、冷静に彼女のカイデンに対し有利を取れるコジオを繰り出していた
「(カイデン…ゲットしたから知ってはいるけど、電気と飛行タイプを併せ持つ…電気は本来地面が弱点だけど、飛行タイプを持ってるから地面は効かない…けど…)…頼んだよ、コジオ…!」
「ジオジオ!?」
「おぉう!?まさかの初手地面タイプ透かしのカイデンを読んでた!?ぐぬぬ…中々やるな挑戦者氏…!しかーし!バトルは時に相性を覆すこともあるんじゃーい!カイデン、〈スパーク〉!」
「ピィー!!」
コジオを繰り出してきたのを見たナンジャモはリアクションを取りつつも、素早くカイデンに指示を行う
それに対しカイデンは鳴き声を上げながら身体に電気を纏い、コジオに向かって体当たりする
攻撃はコジオに直撃するも、あまりダメージが入っていないのかコジオはピンピンしており、返しにハルトは〈うちおとす〉を指示する
「うっわかったい!?」
「コジオ!〈うちおとす〉で反撃して!!」
「ジオ!」
「!カイデン、〈でんこうせっか〉で離脱するのだー!」
「ピィー!」
コジオから岩が勢いよく打ち出されるのを見て、ナンジャモは素早くカイデンに避けるように指示し、カイデンは素早く避ける
そんなカイデンに対しハルトは連続で〈うちおとす〉を指示し、コジオはカイデンに目掛けて岩を連続で射出していた
その攻撃に対しカイデンはなおも素早く避け続けており、
「そのまま連続で撃ち続けて!!」
「ジオジオ!!」
「脳筋じみた攻撃キター!?てゆーかこーれはヤバい、どやんすかねー…とりあえずカイデンはひたすら避け続けておくれー!」
(動きが素早くて全然当たらない…けど、このまま打ち続ければきっと…)
「…ジオ…?ジオ、ジオ…!?」
「…?コジオ…?なんで急に攻撃を止めて…」
だがそれは突然の事だった…先程まで攻撃を続けていたコジオから突然岩が生成されなくなる
その出来事に対しハルトはおろかコジオすら驚いており、その一方でナンジャモは「まさか」と呟く
「おっと攻撃がやんだぞー…?まさか…PP切れ…ってコト…!?」
「!PP切れ…!」
―――【PP】…通称【パワーポイント】と呼ばれるそれは、ポケモンが技を撃つ上で備えられている、いわば回数制限のようなもの…
その回数制限がそこを尽きてしまうと、ポケモンセンターや特定のアイテムなどで回復するまで、PPを使い切った技は使えなくなるといわれている
現在コジオの〈うちおとす〉はそのPP切れという現象が起きており、あまりその現象を体験してないハルトは動揺しながら回復道具を取り出そうとする
(あまり縁がなかったから頭の中から抜け落ちてたけど、PPの存在を忘れちゃうなんて…!た、確かPPエイダーがあったはずだから急いで回復を…)
「隙ありー!カイデン、まずは〈でんじは〉で動きを止めるんじゃー!」
「ピィー!」
「ジオ!?ジ、ジオ…!」
「!しまっ…」
「〈スパーク〉でガンガン攻めていってー!!」
しかしその直後、カイデンに〈でんじは〉で動きを止められてしまい、更には追い打ちとばかりに〈スパーク〉で攻撃を受け続けてしまう
先程の攻撃であまり効果がなかったとはいえ、何度も攻め続けられれば消耗するのは事実…地面タイプの攻撃技を持つコジオをあまり消耗させたくないハルトは一度コジオをボールに戻していた
「(ま、まずい…今地面技を使えるコジオを倒されたら…)ごめんコジオ、一旦戻って!」
「おっと交代…けど、今のを見た感じコジオはもう岩技は持ってないってことだねー…?」
「ッ…(ニャオハと一応メェークルを連れてきてるけど、相手は飛行タイプの技をまだ見せてない…持ってるとしたら危険だ…だとしたらここは…!)…ルガルガン、お願い!」
「―――ルガァァ!!」
ハルトは相手の技構成が判明してないのもあり、ルガルガンと呼ばれるポケモンを繰り出す
…その姿は赤と白の逆立った体毛で覆われた、二本足で立つ狼の姿で、赤く、鋭い目をしながら唸り声を上げていた
「おー真夜中の姿のルガルガン…あ、ルガルガンを知らない視聴者たちに説明すると、ルガルガンはイワンコの進化系なんだけど、進化するときは時間帯で変わるんだよねー…てことは挑戦者氏は本来夜型なのかにゃー?」
「…ルガルガン!〈がんせきふうじ〉!」
「ルガァ!!」
「!カイデン、避けて!!」
ハルトのルガルガンを見ながらナンジャモが陽気に説明していると、ハルトは容赦なく技を指示し、ルガルガンはカイデンに向けて岩を飛ばし始める
それに対しナンジャモは素早く避けるように指示を行い、間一髪のところで攻撃を避けさせていた
それと同時にナンジャモはハルトに対しわざとらしく文句をいうも、彼の様子がおかしいことに気付く
「ちょいちょいハルト氏ー。質問の際にいきなり攻撃とかそりゃないぞー!?」
「…すいません、今はバトルに集中してるんです…」
「(む…なんかハルト氏から何かオーラのようなものが…でもこれは…)…これはさっさと片付けがいいかもしれない…カイデン、もう一度〈でんじは〉で動きを止めちょくれー!」
ナンジャモはそう小さく呟くと、ルガルガンの動きを止めようと〈でんじは〉を指示する
しかしハルトは素早くルガルガンに指示を行うと、ルガルガンは〈でんじは〉を避けながら〈かげぶんしん〉で自身の分身を複数作っていた
「ルガルガン!避けてから〈かげぶんしん〉!!」
「ルガッ!」
「ピッ!?」
「げぇ、増えたぁ!?」
〈かげぶんしん〉で増えたルガルガンを見てナンジャモは心底面倒そうな表情をする
しかし攻撃しないと本体が何処にいるかもわからないため、ナンジャモは〈でんこうせっか〉でさっさと分身を蹴散らすようカイデンに指示していた
「一体一体虱潰しでやるとかだるだるのだる過ぎなんですけど…えぇい、勇気をもってトライフォース!カイデン、〈でんこうせっか〉でさっさと分身消しちゃえ!」
「ピィー!」
カイデンは素早い動きでルガルガンに向かって体当たりを行い、分身を次々とかき消していく
そして…残りの分身が消え、本体が露わとなったルガルガンにカイデンは〈でんこうせっか〉を叩き込んでいた
…が、ルガルガンはその攻撃を受けると同時にカイデンの身体を鷲掴みし、唸り声を上げながらカイデンを見つめる
「ガルルルルッ…」
「ピッ!?」
「ルガルガン…〈カウンター〉!」
「ル、ガァァァ!!」
「ピ…ピィ!?」
「わーっ!?カイデンー!?」
その後ハルトの指示に反応し、ルガルガンはカイデンを地面に力強く叩きつける
全力で地面に叩きつけられ、予想以上にダメージを受けたのかカイデンはそのまま戦闘不能となっていた
「ピ、ピィ…」
「カイデン、戦闘不能!」
「…お疲れカイデン…ぐぬぬ…まさか〈かげぶんしん〉をあえて消させて確実に〈カウンター〉を叩き込ませられるとは…中々やりおる…!」
まんまと彼の策に嵌められたナンジャモは悔しがる素振りを見せるも、ハルトは既に次の相手を見据えているのか何も呟こうとしない
そんな彼に対しナンジャモは何処となくやりづらさを感じながらも、ルクシオと呼ばれるコリンクの進化系のポケモンを繰り出していた
「ルクシオ、頼んだぞーい!」
「ガゥ!」
(ルクシオ…確か、コリンクの進化系だっけ…でも、ルガルガンの体力ならまだいけるはず…!)
ルガルガンの体力的にまだ問題ないと判断したのか、ハルトは相手の出方を伺う
しかしそれを見据えていたのかナンジャモは〈あやしいひかり〉という技を指示しており、それを聞いたハルトは咄嗟にルガルガンに目を塞ぐように叫んでいた
「ルクシオ、〈あやしいひかり〉!」
「!ルガルガン、目を塞いで…」
「ガゥ!…!」
「!?ル、ルガッ…」
「…遅かった…!」
〈あやしいひかり〉…それはポケモンを【混乱】と呼ばれる状態異常にする技で、混乱状態になったポケモンはその名の通り何もかもが分からなくなってしまう…
そして攻撃を指示しようとすると時折自身へ自傷を行うこともあり、その結果ルガルガンは攻撃がしづらくなってしまっていた
「【混乱】状態になったら早々技は繰り出せない…そしてぇー!ルクシオ、〈くさわけ〉!」
「ガゥ!」
「く、草タイプの技!?ルガルガン、〈カウンター〉を…」
「ルガッ…ルガァ!」
「ああっ、ルガルガン!?」
ハルトは何とかルガルガンにルクシオへ攻撃してもらおうと指示するも、ルガルガンに〈くさわけ〉が直撃すると同時にルガルガンは自身の顔を殴ってしまう
カウンターを狙っての攻撃のため威力に加減が出来ず、ルガルガンは自身の攻撃で一気に体力を消耗してしまう…
その隙を見逃さず、ナンジャモは再び〈くさわけ〉を指示し、素早さをあげつつルガルガンを倒そうとルクシオが襲い掛かる
「いよーっし!このままトドメだー!!〈くさわけ〉でご退場させちゃってー!!」
「が、〈がんせきふうじ〉!!」
「ル…ガァ!」
「ガゥ!?…ガァウ!!」
「ル、ガァァ!?」
「ルガルガン!!」
これ以上は不味いと判断したハルトはルガルガンに指示を行うと、一瞬だけ意識がはっきりしたのかルガルガンはルクシオに向かって攻撃を行う
突進してきたルクシオに何とか攻撃が直撃するものの、ルクシオも負けじと動きを止めず攻撃を続行し、ルガルガンに攻撃を命中させていた
先程の自傷もあってかルガルガンは攻撃を食らうと大きく吹っ飛ばされ、ルガルガンはその場で戦闘不能となってしまう
「ルガルガン、戦闘不能!!」
「いよーし、やったぜーい!!」
「(ま、まずい…ルガルガンがやられた…それにルクシオは草技を持ってるから、手負いのコジオで対処できない…!ニャオハで何とかしないとまずい…!!)お、お願いニャオハ!!」
「にゃあ!!」
ハルトはルガルガンが倒されてしまったことに動揺し、ひとまずレベルが一番高いニャオハでどうにかしようとニャオハを繰り出す
それを見たナンジャモは彼が地面タイプのポケモンを持ってないと考えつつも、ルクシオに攻撃を指示する
「最後は草タイプかー…ていうか地面タイプ全然出て来てない辺り持ってない…?ま、それはそれでラッキー♪ルクシオ、〈かみつく〉!」
「ニャオハ!避けてから〈つめとぎ〉!!」
「にゃっ!」
「にがさーん!!着地位置を狙って〈あやしいひかり〉!」
「!ニャオハ、目を瞑って!!」
ハルトはニャオハに攻撃を避けさせながら自身の攻撃をあげさせようとするも、その着地隙を狙ってルクシオが〈あやしいひかり〉を行おうとする
それに対しハルトは目を瞑るようにニャオハに指示を行い、ニャオハは言われた通り目を瞑って混乱状態を防ぐ
…が、目を瞑った隙を突き、ナンジャモはルクシオに攻め立てるよう指示していた
「目を瞑ったね?ルクシオ、〈スパーク〉!!」
「しまっ…ニャオハ、〈タネばくだん〉をばら撒いて対処して!!」
「にゃっ……!?」
攻撃が向かって来るのに対しハルトはニャオハに〈タネばくだん〉でけん制させようとする
…だが、ニャオハが攻撃を繰り出そうとした瞬間、ほんの一瞬だけ足元がふらつき、体勢を崩してしまう
その結果攻撃を放つことが出来ず、ルクシオの〈スパーク〉がニャオハに直撃してしまっていた
「にゃあぁぁぁ!?」
「ニャオハ!?」
「(んんー?今、ニャオハの足がふらついてたような…)…とと、そんなことより今が攻め時だーい!ルクシオ!今度は〈かみつく〉!!」
一瞬だけニャオハの動きに違和感を感じたものの、ナンジャモは構わずルクシオに攻撃を指示する
このままニャオハまで倒されるわけにはいかないと考えたハルトは急いでニャオハに指示を行っていた
「(これ以上ニャオハを消耗させるのはマズい…!)ニャオハ、何とか避けてから〈とんぼがえり〉!」
「にゃっ…にゃあ!」
「ガゥ…!?」
ニャオハは何とか攻撃を避けると、ルクシオに向かって飛び込み、足で踏みつけながら後ろへジャンプする
…するとニャオハは何故かボールに戻っていき、それと同時にハルトは入れ替わりでコジオを繰り出すと、素早く〈マッドショット〉を指示してルクシオへ攻撃を叩き込ませていた
「コジオ!〈マッドショット〉!!」
「ジオ!!」
「ガゥゥ!?」
「ルクシオ!?」
〈マッドショット〉が直撃し、弱点を食らったルクシオは戦闘不能になる
それを見たナンジャモはルクシオをボールに戻しつつ、ハルトに向かって地面技を持ってたことに再びわざとらしく叫んでいた
「ルクシオ、戦闘不能!!」
「と、〈とんぼがえり〉で逃げられた上にすぐさま攻撃されて倒されちまったよぉ…とりあえずお疲れさんだよルクシオ…てゆーか、地面技持ってたんかーい!!」
「後一体…後一体倒せば勝てる…!」
だが、彼女の言葉を全く聞いてないのかハルトは後一体を倒せば勝てるという事実に意識を持って行かれていた
そんな彼の様子を見たナンジャモは何かを少し考えると、最後のポケモンを出す前に言葉を選びながら彼に話しかける
「…んー…なんかさっきから挑戦者氏、雰囲気が怖くなってるんだけど…」
「…え…?」
「勝つことはまぁ大事だけど、ちょっと勝ちに固執し過ぎてるような…こんなことホントは言いたくないけど、バトルの戦術は面白いけど…今のハルト氏はなんか面白みがないんだよねぇ…なんというかこう、バトルに絶対勝つっていう気持ちに引っ張られ過ぎて、ポテンシャルが所々引き出せてないーみたいな?」
「…貴女に何が分かるんですか…」
勝ちに固執し過ぎている…そう言われた瞬間、ハルトは今までの出来事が脳裏に浮かび、ナンジャモに向けて怒りを垣間見えさせながら睨む
彼の雰囲気が更に悪化したのを察したのかナンジャモは余計なことを言ってしまったかと言わんばかりの表情をするも、そんな彼に負けたくないと告げると最後の一匹を繰り出していた
「(おっと、こりゃ地雷踏んじゃったかなー…)…まぁ今の君には、ボクも負けたくないね!ここまで追い詰めたところ悪いけど、ボクが勝たせてもらうよ!というわけでー!行っておいで―!ムウマージ!!」
「ムゥマ!」
ナンジャモが最後に繰り出してきたムウマージというポケモンは、全身が紫色で、まるで魔女の帽子のような頭部をしており、鳴き声を上げながら宙に浮かんでいた
ハルトはムウマージを図鑑で調べ、タイプがゴーストであるのを確認するが、過去にジムリーダーがテラスタルを切ってきたことを踏まえ、彼女が電気テラスタルをムウマージに行ってくることを考える
(ムウマージ…図鑑にはゴーストタイプって出てる…けど…!)
「そんでもって…テラスタルじゃーい!!いでよ!閃き豆電球!!ナンジャモの底力、見せじゃるぞ!!」
ナンジャモはそう言うと、テラスタルオーブを取り出しカメラに向けてニッコリと笑顔を見せながらムウマージをテラスタルさせる
そして…ハルトの予想通り、ムウマージは電気テラスタル状態となり、ムウマージは威圧感を放つような鳴き声を上げていた
「―――ムゥマァァァ!」
「(やっぱり、電気タイプのテラスタル…!)コジオ!〈マッドショット〉!!」
「ジオ!」
ハルトは予め電気テラスタルを予想していたのもあり、〈マッドショット〉でムウマージを攻撃するように指示する
しかしコジオが放った〈マッドショット〉をムウマージは余裕そうに避けており、それを見たハルトは更に攻撃を続けていた
「避けられた!?だったら当たるまで…〈マッドショット〉!!」
「ジオ!ジオ!!」
…だが、いくら攻撃を放ってもムウマージにはかすり傷すら負えず、ハルトはいくらなんでも攻撃が当たらないことに疑問を生じ始める…
「な、なんで…素早く動いてるわけじゃないのに…全然当たらない…」
「イェーイ!初見殺しだーいせいこーう♪ムウマージは特性に【ふゆう】って言うのを持ってるんだけど…この特性はなんと!地面タイプの技が飛行タイプと同じく効かなくなっちゃうのです!!」
「地面技が…効かない…!?」
「そしてー?電気タイプは地面タイプの技だけが弱点…それを【ふゆう】で地面技の対策をしたらー?」
「…まさか…!」
「あらあら摩訶不思議、弱点がなくなっちゃいましたー!!これで向かうところ敵なしだね!」
そんな彼に対しナンジャモはムウマージに攻撃が当たらない理由を種明かしする
…弱点を特性でカバーし、タイプ相性というものを消されたという事実にハルトは軽く絶望していた
「そ、んな…弱点を突かずに戦え、ってこと…!?」
「そんなこんなでハルト氏、残りの技構成が何か分からないけど…攻撃手段がないならコジオは詰み詰みだぜぃ?」
「うっ…(今のコジオが覚えている技は〈マッドショット〉、〈うちおとす〉、〈てっぺき〉後は…)…コジオ、〈ずつき〉で対処して!」
「ジオ!」
「!ムウマージ、避けて!」
ハルトは隠しておいた〈ずつき〉を指示し、コジオが勢いよくムウマージに飛びかかる
…が、ムウマージはひらりとそれを避けながら自身の目の前に電気のエネルギーを貯め始めており、ナンジャモは攻撃を指示していた
「あっぶなー。あんなこと言っておいてあっさり攻撃食らったら恥ずかしいことになっちゃうよ…けど、そこでその技を洗濯してきたってことは、『有効な攻撃技はもう他にはない』ってことだね。ムウマージ!〈チャージビーム〉!!」
「ムゥ…マーッ!」
「ジオッ…ジオォ!?」
「コジオ!?」
ムウマージは先程貯めた電気エネルギーをビームのように放ち、それがコジオに命中する
もろに攻撃を受けたコジオは手負いだったのもあり、そのまま戦闘不能となっていた
「コジオ、戦闘不能!!」
「よーし!後はニャオハを倒せばボクの勝ちだよー!」
「ッ…お願い!ニャオハ!!」
「にゃっ!」
残り1体まで追い詰められたハルトは焦った表情をしながらニャオハを繰り出す
…彼の焦り顔を見たナンジャモは心の中に引っかかりを覚えるも、気持ちを切り替えてムウマージに攻撃の指示を行う
「(ちょいと思うところはあるけども…)さぁ、ボクもハルト氏もラスト1体!戦いは最高潮だよー!ムウマージ!もう一度〈チャージビーム〉!!」
「ムゥ…マーッ!!」
「!ニャオハ、避けて!」
「にゃっ!」
ムウマージが攻撃してくるのを見て、ハルトはニャオハに避けるように指示し、ニャオハは〈チャージビーム〉をなんとか避ける
…その際〈チャージビーム〉の威力が先程より威力が上がっているのか、それに気づいたハルトがポツリと呟く
「ッ…!?電気のテラスタルをしているにしては、何かがおかしい…威力が…少しずつ上がってる…?」
「お、洞察力は良いみたいだねー。〈チャージビーム〉は時折自身の特殊攻撃の能力を高める技…つまり!確実ではないとはいえ使えば使うほど、能力がシビルドン登りする技であーる!!というわけで!こちらもPPを枯らす勢いで〈チャージビーム〉を連発していくぞー!!」
「!ニャオハ、避け…」
〈チャージビーム〉の効果を説明しつつ、ナンジャモは再度〈チャージビーム〉を放つようムウマージに指示する
その言葉を聞きハルトはニャオハに避けるよう指示を…行おうとして、何かに気づく
……ニャオハは攻撃を避ける動きをしようとするも、妙にふらついた足取りをしており、まるで意識が飛んでしまうかのごとく首をカクンと動かしていた
しかしハルトはその行動に理解が追いつけておらず…そのままムウマージの容赦ない攻撃がニャオハに直撃してしまっていた
「にゃ…」
「ニャオハ…?なんで立ち止まって…」
「〈チャージビーム〉、いっけー!!」
「ムゥ…マァァァーッ!!」
「にゃっ…にゃあぁぁぁ!?」
「ニャオハ!」
攻撃が直撃したニャオハは大きく吹っ飛び、地面に転がるように倒れる
幸いタイプ相性のお陰でダメージは少しだけ和らげたのだろうが、それでも相当なダメージを追ったのか、ニャオハは立ち上がれずにいた
それどころか先程同様意識が飛びかけてるのか、ニャオハはなんとか立ち上がろうとするたびに体勢を大きく崩してしまう
しかしそんな状態のニャオハに対しハルトは必死に立ち上がるよう指示をしていた
「にゃ、にゃあ…」
「ニャオハ、立って!まだ動け…」
「そのニャオハ、大分疲れが溜まってるみたいだよ」
ふと、そんな彼を見かねたのか、ナンジャモが彼に向けて一言告げる
彼女の言葉を聞いたハルトは一瞬思考が停止するも、ナンジャモは構わずニャオハの状態について淡々と指摘していた
「さっきもちょくちょくふらついてたっぽいし、多分十分な休息を取れてないんじゃなーい?」
「疲れが…溜まって…」
「よく見るとなんか眠そうにも見えるし…こりゃあ睡眠不足による体調不良だよきっと。駄目だぞー、睡眠はちゃんと取らないとー…って、配信業やってるボクが言えた義理じゃないんだけどねーアハハー…」
多少自虐風味に笑いながらも、ナンジャモはハルトに伝え、彼女の言葉を聞いたハルトはゆっくりとニャオハの方に視線を向け直す
…ニャオハは今にも寝落ちしそうなほどに意識を朦朧とさせており、既に戦うのも不可能に近い状態となっている…
そんな状態のニャオハに気を遣ったのか、ナンジャモは敢えて降参をすることも大事だと彼に伝えていた
「どうする?ニャオハはもうこれ以上まともに戦えなさそーだし、降参するのもありありぞよ?降参は別に悪いことじゃないぞよ?」
「…僕は…ッ…!……ニャオハァ!〈でんこうせっか〉ァ!!」
…だが、彼は降参という言葉を聞いた瞬間、脳裏に『負け』という単語が浮かび上がり…同時に彼が負けた結果起きた出来事が次々に脳裏に蔓延り始める
そして……『負ける』という事を否定しようとするかのごとく、限界寸前のニャオハに指示を行っていた
彼が指示を出したことにナンジャモはおろか、観客も動揺しており、彼女のコメント欄も困惑に満ちたコメントが溢れ出す
そしてニャオハはというと…彼の指示に対し無理矢理体を動かそうとして…その場で足を躓かせ、地面に倒れてしまっていた
「にゃっ…!」
「ニャオハ…!」
「えぇーい折角親切にしてやったというのに!ちゃんとポケモンを休息させてから出直してまいれー!!ムウマージ!〈マジカルフレイム〉!!」
「ムウ…マッ!!」
彼の行動に対して呆れたと言わんばかりに、ナンジャモはムウマージに攻撃を指示する
ムウマージは自身の目の前にリング状の炎を作り出すと、それをニャオハに目掛けて放つ
当然ニャオハその攻撃を避けることができず…ニャオハは攻撃を受けてしまい、そのまま戦闘不能となってしまっていた
「にゃ、ぁ…」
「ニャオ、ハ…」
「ニャオハ、戦闘不能!!よって勝者、ジムリーダーナンジャモ!!」
(うーん、つまらない勝ち方しちゃったなー…)
バトルに負けたショックか、ハルトはその場に崩れ落ちるように膝をつき、対するナンジャモもあまり嬉しくない勝ち方をしたことに不満を抱いていた
が、バトルの勝敗が決したのもあり、彼の元へ近づくと、またいつでも戦いに来るように告げる
「…まぁ色々思っちゃう部分はあったけど、次の挑戦も待ってるよー!あ、でもちゃんとポケモンは休ませないと駄目だゾイ?」
「ッ……今日は、ありがとうございました…」
「あっ、ちょっとー!…大丈夫かねぇ…ていうか、一応懸賞金…ま、いっか…」
彼女の言葉に対しハルトは感情を押し殺すかのように対戦後の挨拶を告げると、ニャオハをボールに戻しその場を立ち去る
そんな彼を見てナンジャモはため息をつきながら、不安そうに彼を見送っていた
~~~
その一方でジムの待合室でジムバトルの様子を見ていたアオイは、急いでハルトの元へと向かっていた
配信で彼の戦いを見て、明らかに今までと様子がおかしいのを感じ取ったアオイは、やはり自身が原因でああなったのではないかと考える
(アイツ…なんでニャオハにあんな無理をさせようって…ここ最近様子がおかしかったし、やっぱり私が原因であんな風に…)
アオイが自身が原因で彼がああなってしまったと考えた瞬間、彼に対する申し訳なさが彼女の心の奥底から込み上げてくる…
しかし今は彼に合流することが先だと考えたアオイは、恐らくポケモンセンターへと回復させに行ったであろうと推測し、ポケモンセンターへと走っていく
そして…彼女の予想通り、ハルトはポケモンセンターの前に立っており、ジョーイから回復させたポケモンたちを受け取っていた
それを見たアオイはハルトに話しかけようとする…が、彼はアオイの言葉を無視し何処かへ向かおうとしており、アオイは彼を無理矢理引き留める
「いた…ハルト!アンタ、あの試合は一体……ちょっと何処に行こうとしてるのよ…待ちなさいよ!」
「…何…」
「何って…アンタこそ何してるのよ!?」
「決まっているでしょ…またポケモンを鍛えにだよ…やっぱり野生のポケモンだけじゃ鍛えきれない…色んなトレーナーと戦ってより実践を積んで、それで…」
「ニャオハがあんなに辛そうにしてたのに!?なんでそんな…」
「―――勝たなきゃいけないからだよ!!」
再びポケモンを鍛えると告げる彼に、アオイはその理由を尋ねようとした瞬間だった
彼は怒りにも似た叫び声をあげながら、その理由を打ち明け始める
「今の弱い自分のままじゃダメなんだ!弱くて情けない、何も守れない自分を強くしなくちゃいけないんだ!!もっと強くなって!バトルに勝てるようにならなくっちゃならないんだ!勝って!勝って!勝ち続けて!!…それで……」
「…ハルト…アンタやっぱり…」
「ッ…アオイちゃんは心配しなくていいよ…これは、僕の問題だから…」
「ハルト!…何よ、アイツ…人に抱え込むなって言っておいて、結局自分は抱え込んで…ッ。…とにかく、今はアイツを追いかけないと…!」
そう彼女に告げるとともに、ハルトはハッコウシティで戦ってくれるトレーナーを求め、走り出していく
彼の言葉を聞いたアオイは、彼が抱え込んでいたものを知り、怒りと共に自身が彼を追い詰めていた事実に苦しみを感じ始める
しかし彼を止めないといけないと考えたアオイはそれらを無理矢理抑え込むと、彼を探しに街中へと駆り出していた…
塞ぎ込んでいた思いが、爆発する。そんな50話
バトルの開幕早々、カイデンを繰り出すナンジャモに対し小塩を繰り出して岩技で弱点をついて優位を取ろうとするハルト
しかし考えなしに技を連発していた影響で、あっさりと〈うちおとす〉のPPを切らしてしまうという失態を犯してしまうという自体に陥ってしまいます
その隙を当然見逃すはずもなく、ナンジャモのカイデンによる〈でんじは〉でコジオの動きを麻痺させられ、そのまま攻めたくられます
…はい、ここで「あれ、コジオの特性って確か…」って思う人もいるでしょうが、実はこのとき自分、コジオの時は激強特性と言われる【きよめのしお】は進化先のみ持ってると勘違いしてました←
そのためこのコジオは【きよめのしお】を持ってない個体として扱われることになります…なんで技の確認はするのにそこは怠ってしまったのか…
そんな作者のアホみたいな失敗はさておき、コジオがこのままゴリ押しで倒されたらまずいと考えたハルトはポケモンをチェンジ
かわりに繰り出したのは真夜中の方のルガルガン…この作品でちょいちょい活躍してたイワンコが進化したという形ですね
ルガルガンを見たナンジャモが視聴者に説明しながらハルトに夜型かどうかと質問をしますが、ハルトはそれを無視して攻撃を指示
慌ててナンジャモは攻撃を避けさせながらハルトの無節操な攻撃に怒りますが…そこは流石ジムリーダーといったところか、彼から何か良からぬものを感じ取り、〈でんじは〉による攻撃を仕掛けます
しかしそれに対しハルトはルガルガンに避けさせたあと〈かげぶんしん〉を指示、増えたルガルガンを見たナンジャモは面倒そうな表情をしつつ、ちょいと怪しい発言をしながらカイデンを特攻させます
…が、それを踏まえていたのか分身を薙ぎ払っていたカイデンが本体に攻撃を命中させると同時にルガルガンは強烈な〈カウンター〉を叩き込み、カイデンは戦闘不能になります
カイデンを倒されたナンジャもは悔しそうにしながら二番手としてルクシオを出し、二次創作クオリティで追加させた〈あやしいひかり〉でルガルガンを混乱、更に同じく勝手に付け足した〈くさわけ〉でルガルガンに攻撃を仕掛けます
ハルトは慌てて〈カウンター〉を指示しますが、混乱により自傷、その後追撃してくるルクシオに向けて最後っ屁に〈がんせきふうじ〉をぶつけて戦闘不能になってしまいました
ルガルガンを倒され、先に出したコジオも弱点を突かれる上に既に手負いということもあり、最後のポケモンとしてニャオハを出すハルト
なんとかして対処しようとまずは〈つめとぎ〉で能力を挙げさせようとしますが、ナンジャモがその隙を作らせるはずもなく〈あやしいひかり〉を警戒させながら攻撃を織り交ぜて攻めてきます
ものの見事にそれに引っかかってしまったハルトはニャオハに避けながら攻撃するように指示しますが…その瞬間ニャオハは不意にふらつき、ルクシオの攻撃を避けるのに失敗してしまいました
一瞬ニャオハの様子がおかしいことにナンジャモは気づきますが、バトルの最中に気にかける余裕など当然ないため攻撃を続行
それに対しハルトはニャオハすらも消耗させるのはまずいと考え〈とんぼがえり〉で攻撃しつつコジオへとスムーズに交代
そのまま〈マッドショット〉を見事に命中させルクシオを突破します
その一連の動きにナンジャモは悔しがるリアクションをするのですが…そんな彼女など眼中なしと言わんばかりに【後一体倒せば勝てる】とハルトはポツリと呟いてました
そんな彼を見て流石に口にしたくなってしまったのか、ナンジャモは彼にあまりにも勝つことに拘りすぎてる事を指摘し、それでいて彼自身には何も面白みを感じられないと容赦なく告げます
それを聞いたハルトはというと…過去にバトルで勝てなかったためにアオイを酷い目に合わせたりしたことを思い出してしまい、思わずナンジャモを睨んでしまいます
彼の様子が更に悪化してしまいナンジャモは困った表情をしつつもジムリーダーとしての責務を全うすべく、ラストのポケモンであるムウマージを繰り出し、電気テラスタルにテラスタイプをチェンジさせてきます
過去の前例を踏まえてたハルトはすぐさま電気タイプの弱点である〈マッドショット〉で攻撃を行いますが…ムウマージの特性【ふゆう】で初見殺しの如く地面技を無効にされてしまい、逆に手痛い攻撃を受けてコジオが倒されてしまいました
残りがニャオハのみとなってしまったハルトはニャオハを繰り出し、ムウマージとの一騎打ちの勝負に
…しかしニャオハの様子は何処かおかしく、避けるよう指示したにもかかわらずニャオハは動きを止めてしまい、もろに〈チャージビーム〉を受けてしまいました
そんなニャオハに対し無茶振りを言うハルトですが、先程ので確信したのかナンジャモがニャオハに疲れが溜まっていることを指摘
同時に一度降参して万全な状態でもう一度挑むのも手だとハルトに告げるものの…なんとハルトは満身創痍のニャオハに攻撃を指示する暴挙に出てしまいます
指示を聞いたニャオハは何とか言う事を聞こうとするのですが、疲労には勝てず地面に倒れてしまいました
それと同時に彼の暴挙に対し流石に頭に来たのかナンジャモはニャオハにトドメを指し、ニャオハを戦闘不能という形でバトルを終わらせます
バトルを終えたナンジャモはハルトに再度次は万全の状態で挑むように告げるのですが、それに対しハルトは何かを抑え込んだ声で礼を告げながらその場から去ってしまいました
そんな彼の試合を見ていたアオイはというと、明らかにバトル中の彼の様子がおかしかったこと、そしてその原因は自分にあると確信すると、ポケモンセンターにいるであろう彼の元へ向かいます
そして彼を見つけて先程の試合について問い詰めようとするのですが…なんとポケモンたちを回復させ終えたハルトは休む間もなく、なおもポケモンたちを鍛えようと行動に移そうとしてました
そして何故そこまで無茶なことをしようかアオイが問い詰めようとした瞬間、彼の口から今まで彼自身が溜め込んでいた【どうしようにもなく弱い自分】に対する思いを吐き出します
そのままハルトは街にいるトレーナーにバトルを挑みに向かってしまい、そんな彼に憤りを感じながらも止めなければとアオイは彼を追いかけ…といったところで次回に続きます
さて、今回はジムバトル回…という名のハルトが溜め込んでしまってた自身に対する思いが悪い形で押さえきれなくなるという回でした
まぁ一部(というかハッコウシティに入る二話ほど前から)はアオイが9.5割悪いのではあるんですが…それでもハルトからしてみれば自身が頑張れば避けれたというのもあるというね…
特にアオイが援交する切っ掛けになったのに関しては焦り過ぎてバトルで負けてしまって所持金がどちらも厳しくなるという失態を犯してしまってるのは確かなので
そんでもってアオイはようやくハルトの様子のおかしさに気付きますが…ぶっちゃけもっと早く気付いた上で問い詰めておけばここまでこじれてなかっt(ry
まぁ問い詰めたところでアオイはアオイで色々やらかしてしまってるわけですが…
そんなこんなで次回ですが…次回は今回のラストより更に重たいと言いますか、だいぶえぐい感じに攻めた話になります
後別ベクトルでポケモン本編をプレイした人には刺さるかもしれない