大学を卒業した俺は思惑通りそこそこいい企業への就職を果たし、バブルが弾ける直前に株を全て売却しかなりの利益を得ることにも成功した。仕事に忙殺されることを避けるためがむしゃらには働かず、前世の記憶を武器に上手く立ち回ることを心掛けた。その結果目立った出世はしないものの社内ではある程度の評価を得るという理想的な立ち位置を獲得し、妹と過ごす時間を捻出宇することが出来た。
「そろそろ先のことを考えたいんだ」
居酒屋で差し向いながら俺はそう惚太郎に切り出した。惚太郎も大学を卒業して今年就職している。
「先と言いますと?」
「会社にうるさく付きまとう女がいてね。彼女がいると言って相手にしていないんだが、信用してないようで諦めてくれないんだ」
「先輩、金持ってますからね。そういう女が寄って来るんじゃないですか?バブルが弾けてちやほやされてた女が焦ってるって聞きましとよ」
「俺が株の売却で利益を得たなんて君くらいしか知らないはずだよ。会社でも目立たない方だと思うんだが」
「余裕がある人間は見た目で分かるんですよ。女はそういう嗅覚が鋭いですからね」
「いっそ結婚しちゃえば諦めると思うんだがね」
「結婚って明美ちゃんと?」
「そうしたいんだけど法的に妹とは結婚できない。事実婚という形で知り合いのいないところで暮らすのもありだが、安定した生活のためにはそれも難しい。それは君も同じだろう?」
「そうですね。今の仕事を辞めて田舎に引っ越すなら佳代子と暮らすことも出来ますが、不景気になった今じゃリスクが高いですもんね」
「それでだ、都心からは少し離れるけど、いいマンションがあるんだ。バブルが弾けて不動産の価格もガタ落ち
したからね、そこを二部屋買おうかと思ってるんだけど」
「マンションを二部屋?一括でですか?」
「ああ。一括ならさらに安くなる。不動産会社もまとまった金が欲しい時だからね」
「豪勢ですね、このご時世に」
「こういうご時世だからさ。この時のために株を売って金を作っておいたんだからね」
「先輩、バブルが弾けるのが分かってたんですか?」
「異様な好景気はいつか弾ける。歴史を知っていれば予測ができることさ。運よく弾ける前に売却できたからよかったよ」
実際は前世の記憶のおかげなのだが、それを口にすることはないだろう。
「それで本題なんだけど、そのうちの一部屋を貸すから一緒に住まないかい?新婚夫婦として」
「し、新婚!?」
「ああ。明美と佳代子ちゃんは来年短大卒業だろう?明美は就職させないでそのまま結婚させたいと思ってるんだ。君さえよければだけど」
「俺さえって、まさか!」
「ああ。惚太郎君と明美が結婚するんだ。表向きにはね」
「なるほど。そして佳代子と先輩が結婚するってわけですね」
「そういうこと。同じマンション、それも同じ階の部屋を買うつもりだからね。近くに住んでいた方が何かと都合がいいだろう?お互いに」
「表向きは相手の妹と夫婦になり、実際の夫婦生活は妹とするわけか」
「勿論君と佳代子ちゃんが良ければの話だけど」
「佳代子は問題ありませんよ。先輩に好意を持ってますからね。悔しいですが、俺と同じくらいに」
「それは流石に言い過ぎだろう。あくまで明美と一緒に肉奴隷になったから、ある程度は好きでいてくれてるだろうが、佳代子ちゃんは君のものさ」
「結婚してみれば分かりますよ。先輩は妹には絶大な信頼を得てます」
「それじゃ問題は君の方かな?」
「いえ、佳代子と堂々と暮らせるのなら大歓迎ですよ。他の男なら嫉妬で気が狂いそうになるでしょうが、先輩なら許せちゃいます。俺自身が先輩に心酔してるからなんでしょうね」
「どうも俺を過大評価してるみたいだね。惚太郎君の方が女性にもモテるだろうに」
「他の女にいくらモテても意味ないですよ。俺は佳代子さえいればいいんですから。先輩だってそうでしょう?」
「ああ。じゃあそういうことで。一応場所を確認するかい?」
「いえ、お任せします。でも俺は一括じゃ払えませんから賃貸ということでお願いします」
「一応家賃は貰う形にするけど、ほとんど只同然でいいよ。自分の部屋の分の固定資産税分と共益費だけ払ってもらえれば」
「いや、それじゃいくら何でも申し訳ないですよ」
「構わないよ。惚太郎君が近くにいてくれることで俺も助かる。偽装とはいえ実際の夫婦で対応しないといけない場面もあるだろうしね」
「ありがとうございます。それじゃお言葉に甘えます」
俺たちは大まかな日程を話し合って、妹たちにも話をした。そうして半年後、俺と佳代子の結婚式をすることが決まり、その一月後に惚太郎と明美の結婚式をすることとなった。
「いいところが見つかりましたね」
惣太郎が周囲を見渡して呟く。ここは少し町から離れた山間の場所にある教会。常駐する聖職者がいなくなり数年前から使われなくなったそうで、普段は閉鎖されている。建物を管理している不動産会社の社員が大学の知り合いの兄で、うちの大学の映画サークルが撮影に使用させてもらった話を聞いた俺は、その知り合いに頼んで一日だけ使用を申し込んだのだ。表向きは自主映画の撮影だが、本当はここで結婚式をするためだ。結婚式といっても俺と明美、惣太郎と佳代子しかいない四人だけの式だ。
「とうとうお兄ちゃんと結婚できるんだね」
明美が嬉しそうに微笑む。一週間後には俺と佳代子の結婚式がホテルの式場で行われ、その一月後には惣太郎と明美の結婚式が同じ場所で行われる予定になっている。しかしそれは俺たち二組の兄妹による偽装結婚だ。そして今日ここで行われるのが本当の結婚式。俺と明美、惣太郎と佳代子の結婚式なのだ。
「それじゃ始めようか」
俺の言葉に全員が頷き、服を脱ぐ。靴と靴下以外全裸になった俺たちは祭壇の前に進み、正面のキリストを描いたステンドグラスに手を合わせる。それから佳代子がベンチに座り、神父役を務める惣太郎が壇上に立つ。俺は明美にウェディングドレスのベールだけを頭に乗せ、向かい合って惣太郎の前に立った。
「汝、××明美は兄を夫とし、病める時も健やかなる時もずっと傍にいて一生添い遂げることを誓いますか?」
「はい」
明美が頷き、俺も同じように誓いを立てる。それから明美が小4の時に行った隷属式と同じように俺が明美の唇にキスをし、その後明美が跪いて俺のペニスに口づけをする。俺たちの結婚式は普通のそれとは違う。夫婦であると同時に主人と肉奴隷の関係でもあるのだ。夫婦としての愛の誓いと共に改めて隷属の誓いも立てる。
「ううっ」
長い口づけの後明美が舌で亀頭を舐め回し、ペニスを口に含む。口内で舌が絡みつき、ペニスがビクビクと震える。たまらない快感だ。
「誓いの射精を」
惚太郎の言葉と共に明美の頭をぐっと腰に押し付け、思いきりザーメンを吐き出す。腰を痙攣させながら、最高の快感に酔いしれ妹の口内にありったけの欲情を流し込む。
「ああっ!明美っ!!」
ゴクゴクとザーメンを嚥下する喉の音が静謐な教会に響く。俺は感動に浸りながら明美の頭を離し、満足げに頷く。明美も唇に付いたザーメンを舐めとり微笑んだ。
「二人に幸あらんことを」
惚太郎が朗々と言い、佳代子が拍手をする。これで俺と明美の結婚式は済んだ。次は惚太郎と佳代子だ。今度は俺が神父役になり、やはり全裸にブーケだけを被った佳代子と惚太郎が向かい合って立つ。
「汝、△△佳代子は兄を夫とし……」
俺たちと同じことを行い、佳代子が惚太郎のザーメンを飲み干して二組の兄妹による結婚式は無事に終わった。俺たちは改めて妹を永遠に愛することを誓い、妹たちは兄の肉奴隷として永遠に犯されることを誓う。
「おめでとう。これで俺たちは本当に結ばれることが出来たんだ」
「はい、おめでとうございます。佳代子、幸せになろうな」
「うん」
俺たちは教会を出て、借りていた鍵でしっかりと施錠してから車に乗り込んだ。外はすっかり暗くなっている。俺たちはこれから近くのラブホテル向かい、初夜を迎えるのだ。
「とうとうこの日が来たな」
感慨深く俺は呟く。今夜、ついに明美と子作りをするのだ。ここ一月くらい明美と佳代子はピルを飲んでいない。俺と惚太郎は今夜妹と生セックスをして子供を作るのだ。俺たちは皆この日をずっと待ち焦がれていた。
「可愛い赤ちゃんを産んでくれ、明美」
「うん」
助手席の明美が俺に微笑む。無論戸籍上は明美の産む子は惚太郎の子供ということになる。佳代子の産む子の父は戸籍上は俺だ。しかし俺たちはお互いの子供を平等に大切にし、愛し慈しむと約束していた。四人で俺たちの愛の結晶を育てていくのだ。妹を孕ませるその時を思い、俺は固いハンドルをしっかりと握り締めた。