エロティックハザード TS添え DiscAzul 作:ムメイ
隔離が始まってから気を狂わせた方は多くなっていく一方。
また、少し部屋の外を覗けば……至る所に血付着していたり……
担ぎ込まれた女性に群がり輪姦し始める様を目の当たりにしてゾッとします。
いかにご奉仕が命であるメイドであれ……あの様な勢いで輪姦されれば狂気に呑まれましょう。
……あのセックス漬けでも十分すぎるほどに効いているのです。
ゾッとするのは当然かと……とてもではありませんが……理知的な人間のソレではありません。
蛇の交尾であったり魚類の……そういった物を彷彿とさせる獣性が見受けられます。
……もしかしたら数時間後には私もああなっているのかもしれない。
得も言えぬ不安が胸に広がります……理性を失う兆候はございませんが、不安は覚えてしまいます。
食事の方も……正直食欲が出なくはなりますね、ぐっと堪えて食しますが吐き気が辛いです。
「ふぅ……紅茶を淹れたいですね」
こういったよろしく無い状況ではストレスを溜め込む一方。
発散させるのにはスキンシップであったり息抜きが欲しくなる所です。
スキンシップは望めない状態、息抜きの紅茶を淹れる、お掃除にお洗濯……諸々が取り上げられているのでかなり辛いです。
それに……耳にほぼずーっと飛び込んでくるのは狂った様な怒号。
精神病棟に勤める人々はこんな環境なのでしょうか、敬意を表します。
……隔離部屋に押し込められているのはある意味良いようで地獄です。
そも、隔離処理は今のところ私だけのご様子、何が違うのでしょうか?
今日も慌ただしく警備員の方が奥へと消えてき……時折銃声が聞こえてきます。
「……はぁ」
後どれ程ここで待機していればよろしいのでしょう?
瞑目し思わず嘆息が出てしまうのも無理からず。
防護服を着た方も日に日に減り徐々にその顔に正気というものが失われて……
そんな様子についついと引きずられ……この身体になったばかりの不安定な我が身を思い出します。
突然と12歳の小娘になった私は言語も通じずぼんやりと霧の街、ロンドンに居るのだけを認識したものです。
まだまだ二次性徴を迎えていなかったのもあって当初は気楽と言えば気楽。
しかし学はなく言語も通じない……そんな子供が生きていける程甘くはない。
直ぐ様駆けずり回って警察に駆け込み……孤児として孤児院……クーパー孤児院に叩き込まれたのでした。
そこで必死にクイーン・イングリッシュを学び最低限の学を身に着けた……
ついでに、生理も味わい……ここが一番精神的に来たのでしたね。
当初の私の生理はかなり重たく……憂鬱でしたね、懐かしく思います。
ガリガリと男だったプライドは削られ……どうにかなりそうだった。
それを紛らわすように身体を動かしたのが……結局、メイドの始まりと言えたのでしたね。
成長してから納得したものですが……当初はまるで知らない自分が出てきたようなもので……これまた発狂寸前にいったものです。
「……おや、随分と静まり……ふむ?」
回想に更け入っているとふと、耳につく音が無くなっていたのです。
さらに言えば警備員の方も消えていて……不思議に思う所でございます。
隔離部屋の扉を開けてみれば……外は不気味なほどに静まり返っていました。
……大変お掃除しがいのあるご様子ですが、隔離処理は終わったと見てよろしいのでしょうか?
近隣に警備員や職員様が居ないか見てみましょう。
メイドとして職務に復帰してよいのかも決められるのは当館の保守隊長様ですので。
歩けど歩けど残念ながら人にすれ違う事はございません。
まるで人間が私一人になったかのように思う程お屋敷が静まり返っているのです。
不気味な静まり方……電気もまた一部落ちていてオイルランプがなければ足元が危うくあります。
外へ出るのは……流石に認可されないでしょう。普段立ち入れない所を徹底的に見て回りましょう……
どくんっ♥
「ッ♥」
相変わらず……不定期ながら身体が疼く、これは……一体どうしてしまったのでしょうか?
久方ぶりに心揺れ動かされる事象ですね……まだまだ、私も未熟な小娘ということでしょう。
淫らな情欲が鎌首をもたげ……脳裏に浮かぶのはあの苛烈な初体験……
頭を振っても離れず悶々とさせてくる……これではメイド失格と言えましょう。
貞淑というものは大いに外れましたが常にご奉仕を念頭におくべきメイドが……このような……
……ふぅ、己を律する為に嵌めた首輪を撫でて顔をあげる。
ガタンッ……
「……こちらからでしょうか?」
ようやくと聞こえた人の気配、鍵等はかかっておらず中は薄っすらと保安灯が照らす状態。
外は夜……こちらは……保安員の休憩所でしょうか?
乱雑に置かれた書類にメモ紙……私の隠し撮り写真まで。
隠し撮り等せずともご命令であれば……ふふ、愛らしい事で。
さて……件の音はどちらからでしょう、もっと奥からでしょうか?
電気のスイッチは……陥没して壊れていますね、叩きつけたような痕が確認できます。
なにか揉め事が……それともここでもあの狂ったような……
「っ……これ、は……」
薄っすらと浮かび上がるそのシルエットはあり得ざる物でした。
床の一部からゆらゆらと揺れながら立ち上るそれは……大凡陸上では見ることは無い……
いわゆる触手というもので細長くしなり……その側には首をへし折られた男性が倒れていました。
下手人はこの触手と見て間違いないかと思いますが……
「ふっ……狂人の次は悍ましい程巨大な触手、悪魔崇拝の儀式の結果だったりするのでしょうか」
私の太もも程はあろうかという太さの触手は次の獲物にと私に向かって来ました。
無論それに捕まる訳にもいかず……後ろに飛び退けば……あまり距離は伸びないご様子。
すんなりと諦めて仕留めたのでしょう男性の遺体に巻き付き……
間違いなく異常事態が発生している、一刻も早く……状況をお知らせしませんと。
後々お仕置きをされるのは構いません、隔離区画からも出て内線を……
バタンッ!タッタッタッ……
大きな音を立てるのはお許し下さい。
一刻を争う事態なのは間違いないのですから……!
思えば、メイドになってからこうして走ることなど、一切ありませんでしたね……!
随分と胸が大きく弾み、体幹がずれてしまいますね。訓練をしなければ……
はっ……人影が今……息を整えつつよく目を凝らせば……
消灯された通路にいる、月明かりに照らされ見えるそのお顔は……
「……ま、マーカス……ご主人様?」
写真でのみ拝見し、いつか謁見することを夢見ておりましたご主人様でした。
……流石に、異常事態故にお戻りになられたのでしょうか?
記憶の根底にある物を振り払い……駆け寄る。
「あぁ、お会いしとうございました……私、貴方様のメイドとしてこの館に……」
お側まで駆け寄り、跪いた私に対し……マーカスご主人様は……
「……は……?」
ぐにゃりと形を変え、見るも恐ろしいなにかの集合体へと変貌されたのでした。
我がご主人様は……悪魔か、なにかだったのでしょうか?
ぐるりぐるり……巡るこの感覚、懐かしゅうございます……
訳も分からないままに押し倒され、よくわからない……ネバネバとした液体が私の顔や乳房に垂れてくるのでした。
紛れもないマーカス様のお顔、出で立ちでした……ならば、この悪魔のような方も……?
「……私は、マーカス様のメイド、ベルファストと申します……どうぞ、如何様にもお使いください。お伝えする事はその合間にも……」
ならば、メイドはご奉仕するのみでございます。
ご主人様がどの様な形であれ、生存されているのが確認できた……それだけでもメイドとしては嬉しい限りなのです。
反応は、なにもないままですが……形変わったその両腕はベルファストの胸を鷲掴みにされて……
「はぁっ……ぁ……こそばゆく、不思議なっ……ぁっ♥感覚です」
包み込まれるように揉まれれば……じんわりと広がっていくのは官能。
これが非常に……嬉しく……
「っ……これは、いったい?」
このままご主人様の寵愛を……とうっとりしかけていた私でしたが……
さらに一人、二人……マーカス様が現れれば……流石に困惑してしまいます。
では、このマーカス様達はいったい……?
その答えとしてぽとりと落ちてきたのは……何とも奇妙なヒルでございました……
ゾワリと背筋が一瞬にして凍りつきました。
ヒルの集合体はそのまま私を押し倒したまま……蠢きながら……メイド服の奥深くへと溶け込むように徐々に浸透してくるのでした。
じゅるっ♥じゅるるぅぅぅっ♥ちゅっぷっ♥ちゅっちゅっ♥
「はっ♥あぁぁっ♥あっ♥ぉぉ♥♥あぅっ♥あぁぁっっ♥♥」
3人分のヒルは私の身体に殺到してきました……知覚できる範囲で覆われていないのは……首より上だけ、でしょうか?
生き血を吸われている……わけでは無さそう、ですが……
異常極まる体験をしながらも口から出てくる嬌声に我が事ながら困惑が止まりません。
ですが、そう……最初、ご主人様と思い胸を弄られた時もそう……真っ先に快感が走ったのです。
一切疑わなかったのですが……これはこれで異常です。
ただ……ただ、乳房を掴まれただけでここまで、我慢ならないほどに?
確証が得られない今は……このヒルがマーカスご主人様の正体なのかもしれませんし……
そうじゃない可能性も当然存在する、シュレディンガーのご主人様状態。
前者であればお仕置きされることでしょう、後者であればご主人様を騙る不届き者として焼却せねば……!
ぢゅぅぅぅっ♥♥♥
「はぁぁあぁあぁぁっっ♥♥」
悍ましい体験です……この屋敷の方であれば、強姦も許容出来たことでしょう。
ですが、今……膣に殺到されているのは間違いなくヒルそのもの。
子宮にも一部潜り込んでいる事でしょう……想像するに恐ろしい事です。
なのに、なのに……どうしてこうも身体は昂ぶる一方なのでしょう?
全身をほぼ隈無く吸い立てられる……その感覚に絶頂を迎え悶える私は……
はらり、床に涙が溢れていくのでした。