※この作品はR-18です。

(仮題)サ終から始まる人間関係   作:御代川辰

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No.00-1.5C 雌雄

 その後暫(しばら)く嗚咽(おえつ)を漏(も)らし続けたカヤメは、漸(ようや)く落ち着いてきたらしく眞穹(まそら)の胸に顔を埋め、涙(なみだ)を拭(ふ)くように擦(こす)りつける。

 

 涙(なみだ)を流しすぎたためか目元は少し赤く、高揚した気分も沈静化して愛液の分泌(ぶんぴ)も滞(とどこお)り、女陰(ほと)の潤(うるお)いはなくなり渇(かわ)いてしまっている。

 

 しかし彼女は依然裸(はだか)のまま、眞穹(まそら)も上半身は裸(はだか)で、股間の性器もまだ露出しているが既(すで)に萎縮し、男根全体が包皮(ほうひ)に被(おお)われている。

 

「茅芽(かやめ)ちゃん……」

 

 小柄な少女を抱きしめたまま耳元で囁(ささや)き、何とか安心させようと頭を撫でる。体の震(ふる)えと激しい拍動が生身の肌を通じて直(じか)に伝わり、こちらも同じように少し冷や汗を垂らす。

 

「……ふう……はあっ……はあっ……」

 

 今(いま)の彼女は全身が恐怖で萎縮し、緊張で硬直している。息もまだ荒(あら)いままで、恐怖を上書きするかのように眞穹(まそら)にひしと抱きついている。

 

「大丈夫、落ち着いて」

 

 穏(おだ)やかに温(あたた)かい掌(てのひら)で触(ふ)れ続ければ、自然と心(こころ)が解(ほぐ)れると思ったのだろう。気付けばカヤメの頭だけではなく、背中全体を撫で擦(さす)り、体と体、肌と肌を密着させていた。

 

 促(うなが)されるままにゆっくりと、深く息を吸って吐(は)き出し、意識が途切れないように呼吸を続け、少し時間が過(す)ぎてからもう一度顔を上げる。

 

 目元は赤く腫れ、頬(ほほ)も赤いままだ。

 

「あ、の……ひつぎっ、さん……」

 

 声が震(ふる)えている。行為を途中で止めてしまったことに罪悪感があるのだろうか、体の震(ふる)えもまだ落ち着いておらず、見上げる目付きも眞穹(まそら)の顔を見ていない。

 

 カヤメは自分の謝罪にどのような答(こた)えが返(かえ)されるか分からない恐怖から、次の言葉を出すべきか否(いな)かを迷っているようで、眞穹(まそら)自身ももう一度謝(あやま)るべきか、気にせず慰(なぐさ)めるべきか、判断に迷うところである。

 

 だが、せっかくここまで進んだ以上、後(あと)に退(ひ)いては意味がないと心(こころ)の中で頷(うなず)き、彼女が言葉を続ける前に口を開く。

 

「茅芽(かやめ)ちゃん」

 

 カヤメは体をびくっと跳ねさせ、顔を隠(かく)すように眞穹(まそら)の胸に抱きつく。その様子を感じ取り、少しばかりの呆(あき)れを含んだ溜め息を吐(つ)いて再(ふたた)び頭を撫でる。

 

 僅(わず)かながら躊躇(ちゅうちょ)はあるが、どうしても今(・)し(・)た(・)い(・)と思っている。だから止(や)めようとはしない。

 

「続き……しようか」

 

 続けて声をかけると、体を震(ふる)わせる代わりに、長い耳をぴくりと動かす。しかし、今度(こんど)は理由が違う。胸に押し付けていた顔が離れ、少し上を向(む)く。

 泣き顔であるのは変わらないが、どこか安心しているようにも見える。

 

「……はい……お願い、します……」

 

 また顔が赤く染まりつつあることを誤魔化(ごまか)すように、少し視線をずらしてこくりと小さく首肯(しゅこう)すると、自分からベッドに倒れ込んで全身を晒(さら)す。

 幅の小さな肩、細身の腕と脚、適度な膨らみ具合の乳房(ちぶさ)、贅のない腹周(まわ)り、その中心にある小さなへそ、肩幅より少し広い程度の小さな腰。そして……

 

「……本当に女の子のところだけ子供っぽいね」

 

 眞穹(まそら)の指摘通り、幼女の股間と全(まった)く同じ状態の性器周辺。女陰(ほと)の縦筋(たてすじ)からはまた愛液が分泌(ぶんぴ)され始め、カヤメが再(ふたた)び性的興奮を覚えていることが理解できる。

 

「いやぁ……言わないでください……」

 

 一気に真っ赤になった顔を両手(りょうて)で覆(おお)い、恥(は)ずかしそうに股を閉(と)じて女陰(ほと)を隠(かく)そうとする。

 

「あ、ごめん……でも……かわいいよ」

 

 苦笑いを浮かべながら失言を詫(わ)びると、股にあるものを隠(かく)すために閉(と)じられた両膝(りょうひざ)に手を触(ふ)れる。何をしようとしているのかなど知れたことで、抵抗らしい抵抗もなくすんなりと足が開(ひら)かれ、女陰(ほと)がまたも露(あらわ)になった。

 

「……あ……んうっ……」

 

 そのまま慣れない手つきで女陰(ほと)を撫でれば、じゅんっ、という音が聞こえそうな勢(いきお)いで愛液が溢(あふ)れ、カヤメも口から嬌声を漏(も)らし、行為を始めた眞穹(まそら)自身も驚(おどろ)いて動きを止(と)め、彼女の女陰(ほと)に釘付けになる。

 

 自分の発言を思い出せば先ほどカヤメを“女の子”、“子供”と例(たと)えたが、この女陰(ほと)の反応を見る限り彼女は“女の子”でもなければ“女”でもない。言ってしまえば彼女は、初(うぶ)な処女であるなりに貪欲に異性(オス)を求める“雌(メス)”であり、これは姉であるかななの影響を受けた結果であろうことは予想できる。

 

 だが、今(いま)は盛(も)り返(かえ)した情欲が脳を満たし、冷静に思考していられるほどの理性はない。愛液で濡(ぬ)れた指と女陰(ほと)から目を離し、手を筋(すじ)の辺(あた)りでゆっくりと上下させながら目下の少女に覆(おお)い被(かぶ)さる。

 

 目を見開(ひら)いてこちらを見るカヤメと確(しっか)と目を合わせると、互いの唇(くちびる)を重(かさ)ねて啄(ついば)み始めた。

 

「んあ!?……やっ……ん!…………んむ……!」

 

 思考を蕩(とろ)けさせるほどの快楽の中でも、普段はおとなしく、それこそ戦闘(バトル)ぐらいでしか見せたことのない積極性は、2ヶ月以上も活動を中断していた現在もなお健在であった。そしてそれを、今(いま)自分に向(む)けられているという事実は、カヤメを驚愕させるに値(あたい)する行為。

 

(無理やりキスされてる……なのに……こんなに嬉(うれ)しい……)

 

 ディープキスがもたらす興奮で体温が上昇し、女陰(ほと)への刺激で全身に快感が駆け抜ける。この人になら奪(うば)われてもいい、という言い表(あらわ)しようのない感情が心中(しんちゅう)を満たすのが分かる。

 

 眞穹(まそら)という人物に好意を持ったこと。これが間違いではなかったとさえ思え、心身の一切(いっさい)を彼に委(ゆだ)ねていられるほどに、カヤメの心(こころ)は歓(よろこ)びと幸福感に満ちていた。

 

「んくっ!んん!」

 

 性感が更(さら)に昂(たかぶ)り、絶頂も近付いている。

 もちろん眞穹(まそら)に他人の、それも異性の感覚など理解できるはずもないが、女陰(ほと)への刺激を止(や)めないのは、「彼女に快感を与(あた)えたい」という純粋な行動原理によるものである。

 

「んうっ!?~~~~~っ!」

 

 喉(のど)の奥で塞(せ)き止(と)められた声にならない叫びとともに、カヤメは遂(つい)に絶頂へと導(みちび)かれる。

 同時に、愛液が女陰(ほと)から溢(あふ)れ出し、眞穹(まそら)の手指全体を湿(しめ)らせる。

 

「……ん…………ぷはっ……!……」

 

 なんとなくカヤメの絶頂を感じ取った眞穹(まそら)は、彼女をディープキスと女陰(ほと)への愛撫から解放し、深く空気を吸って息を整(ととの)えるのを見下ろしながら、改(あらた)めて体を起こし自身の股間へと視線を移(うつ)す。

 

(うわあ……すごい……)

 

 そこを見れば、性器はカヤメを思いのままにしていた興奮で限界まで勃起し、先走りで赤々しく湿(しめ)った亀頭(きとう)が顔を出していた。これでもかと欲望が蓄(たくわ)えられ、少し刺激するだけでもすぐに吐精(とせい)してしまいそうだが、弱りきった理性に任せてぐっと堪(こら)える。

 

 次にカヤメの女陰(ほと)に目を向(む)ければ、行為を始める前はぴったりと閉(と)じていた縦筋(たてすじ)の部分に隙間があり、痙攣(けいれん)のような動きで開閉し内部の粘膜が見え隠(かく)れしている。

 

「茅芽(かやめ)ちゃん……」

 

 彼女の顔に視線を戻して呼び掛ければ、ぐったりと脱力した様子ながらこちらを向(む)いてくれた。まだ快感で惚(ほう)けているらしく、眞穹(まそら)が何をしようとしているのかは分からないようだ。

 

 カヤメから向(む)けられる目線に少し身震(みぶる)いし、乳房(ちぶさ)に片方の手を伸ばす。だが、乳房(ちぶさ)に掌(てのひら)が触(ふ)れる前に両手でその手を握り、抱きしめるように胸に置いてアピールする。

 

(……本当にもう……)

 

 彼女とて決して無知ではない。だが、自分も女心(おんなごころ)が分からないように、男心(おとこごころ)を分かっていないともとれるその態度に少し呆(あき)れを覚えるものの、これも彼女の魅力であることに変わりはない。

 

 溜め息を一つ吐(つ)くと半脱ぎの下着とぶかぶかのズボンを脱ぎ去って全裸になり、カヤメの足を掴(つか)んで股を広げる。今度(こんど)こそ眞穹(まそら)の魂胆(こんたん)に気付いたらしく、抵抗はないがその表情(かお)は不安そうな色を浮かべている。

 

「……これから、僕のこれを茅芽(かやめ)ちゃんのところに入れちゃうけど……」

 

 膝立ちになって見せつけるように己(おのれ)の巨大な性器を彼女の狭い入り口へとあてがい、先端の粘膜が触(ふ)れ た瞬間、また二人の心音が大きくなる。

 

「本当に大丈夫?」

 

 体を倒して顔を近付け、しっかりと目を見据えて問いかけると、紫(むらさき)色の瞳(ひとみ)を潤(うる)ませながら、こくこくと首肯(しゅこう)する。

 

「うん……うんっ大丈夫っ!」

 

 緊張のあまり敬語が崩(くず)れ、素(す)の口調が出てしまっているが、眞穹(まそら)も理性が限界に達し、もう言葉遣(ことばづか)いを気にしていられない。

 なまじ昨夜の出来事を思い出してしまったばかりに、目の前のカヤメを完全に異性として認識しており、すぐに彼女を犯(おか)してしまいたい衝動が全身を駆け巡っているのだ。

 

「じゃあ……ゆっくり……」

 

 眞穹(まそら)はやっと許しを得ることができたことで、我慢できないとばかり自(みずか)らの剛直を握りカヤメの女陰(ほと)へと挿(さ)し込み始める。無論入り口こそ小さく閉(と)じる力(ちから)も決して弱くはないが、柔軟性に富(と)んだ粘膜が鈍(にぶ)い痛みを伴(ともな)ってゆっくりと広がっていく感覚は、性に疎(うと)いカヤメにもはっきりと感じ取れた。

 

「……あっ……うっ……んくっ!…………痛(いた)っ……っ!」

 

 性器を無理やり広げて大きすぎる異物が入り込む痛み、破瓜(はか)によって処女膜が破(やぶ)られる痛み、どちらも初めて経験することであり、痛みに耐えるため歯を食い縛っている。

 

「んぐ……はぁっ……ごめんねっ……ごめん……」

 

 対する眞穹(まそら)も自身の性器をきつく締め付ける小さな女陰(ほと)によって、火傷(やけど)を負いそうなほどの圧迫感と痛みをもたらされている。カヤメへの負担を考(かんが)えても、覆(おお)被(かぶさ)っているだけで思うように動けない。

 

 つまり、今(いま)彼女の女陰(ほと)に入り込んでいるのは亀頭(きとう)だけ。前にも進めず、後(うし)ろにも退(ひ)けないのでは、カヤメの体に余計に負担をかけるだけで何の意味もない。

 

「……んっ……!…………ひ……ひつぎ……さんっ……!」

 

 しかし、彼女は苦しそうな表情を少し和(やわ)らげ、自分の顔のほぼ真上にある眞穹(まそら)の顔、そして頬(ほほ)に手を伸ばして包み、涙(なみだ)を浮かべたまま笑顔で伝える。

 

「……わた……しっ……は……あっ!……ん…………だいじょうぶ……」

 

 そのまま手を背中へと回し、彼を抱き寄せて軽くキスをし、唇(くちびる)を離すと更(さら)に続ける。

 

「……うごいて……いっぱい……いっぱい、きもちよくして……」

 

 この言葉で眞穹(まそら)の理性は崩壊した。

 

──好き──

 

 その女顔(おんながお)の口から出たのはたったの一言。

 

「……好き……」

 

 そして、彼はうわごとのようにその言葉を繰り返しながら、腰をゆっくりと動かし始める。

 

「……好き」

 

 女陰(ほと)の中の男根を前後に動かし、粘膜を刺激して快感を共有する。

 

「好き」

 

 カヤメは痛みと快感が同時に全身を満たす感覚で意識が薄(うす)れ、眞穹(まそら)から与(あた)えられる温(ぬく)もりを拒(こば)めない。

 

「うん……うんっ……わたしも……好き!」

 

 目には涙(なみだ)が溜まっていたが、心(こころ)からの笑顔を浮かべて答(こた)える。こうして二人は抱き合ったまま、半刻(はんとき)近い時間を目交(まぐわ)いに費(つい)やし、快楽に身を委(ゆだ)ねていた。

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