前回の続き
夕方、休暇で出かけていた和倉優希と駿河朱々が帰ってきた。
「ただいまー!」
「ただいま……」
「おかえりなさい!」
「ねいっちお出迎えありがとー!」
「はい!」
朱々に頭をわしゃわしゃと撫でられる大川村寧。寧はこの時間を気に入っていた。
だが優希の足取りが重いことに気が付いた。肩を丸め、どこか疲れてるように見える。
「優希さん、お疲れみたいですけど大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」
そう言って遊戯は寧の頭をぽんっと叩いた。
だが、寧には明らかに無理してるように見えた。
皆で夕食を食べた後、寧は部屋で学校の宿題に取り組んでいた。
「うー」
頭に手を当て、苦戦する寧。
彼女は魔防隊にとって重要な索敵役であり、他の人よりも学校に通う日数が少ない。その分課題等で調整されてはいるが、追い付く上で苦労する部分はあった。
「ふうー」
一区切り付いて、ノートを閉じる。
寧は息抜きに、彼女の千里眼の能力『
寧の両親は魔都災害で行方不明になっている。彼らを探したいという想いもあるが、単純に魔都の景色を眺めることが好きだからという部分もあった。
(今日は門もなくて平和な夜ですね。でも、お父さんとお母さんは今日も見つからない……)
少し気を落とすが、魔都ウォッチングを続ける。
(あっ、ここ。前日万凛さんが特訓で作ってたラーメン像です!まだ残ってたんですね〜)
魔都の景色は醜鬼との戦闘などでコロコロと変化する。そんな中で数週間残っているのは、珍しいことであった。
しばらく色んな場所を眺め、魔都ウォッチングに満足した寧は、視点を寮の中に移す。
(京香さんと日万凛さんは、いつも通りトレーニングルームでストレッチですね。こんな時間にも熱心です。
朱々さんは部屋にいるのかな?他人の部屋を覗き見るのは、ダメなことなので見ないですけど。そういえば、新しく買った漫画が面白かったと話してました。こんどお借りしようかな?)
そんな時、廊下を進む優希の姿を見つけた。手にはタオルや着替えなどを持っている。夜も更けてきていて、いつもよりもだいぶ遅い時間。
(優希さん……大丈夫かな?)
帰宅直後の優希を思い浮かべ不安を覚えているとふと、クラスメイトの会話を思い出した。
『──ちゃんは疲れた時どうしてる?』
『マッサージかな。お風呂でするとめっちゃ気持ちいいよ!』
『本当!?今度試してみよ〜』
(お風呂でマッサージっ、ですか!?でも、優希さんのためなら……!)
入浴セットを用意して、寧は大浴場に向かう。
(……優希さんと一緒にお風呂なんて初めてで……ドキドキしてきました)
脱衣所の扉には入浴中の札がかかっていた。
寧は扉を開けて脱衣所に入る。
服を脱いでタオルを巻き、磨りガラスの戸を引く。その先では、腰にタオルを巻き椅子に座った優希が、シャワーで泡を流すところだった。
戸を開く音に反応し、優希が振り向く。
「ねっ、寧ちゃん!?」
「その……上司として、マッサージをしにきました……!」
寧は顔を朱くしながらそう言うと、優希は慌てた様子で顔を逸らした。
「いや、そんなことしなくても……」
「ダメです!優希さん今日はお休みだったのにクタクタだったじゃないですか!いつも家事も戦いも頑張っているんですから、休みの日くらいしっかり疲れを癒やしてもらわないと!」
「うぅ……そう言われると……」
優希も疲れていた自覚はあった。だが、その理由が朱々との行為ということもあって、何も言い返すことはなかった。
「そういうことなら……じゃあ、お願いするね」
「はい!」
寧は優希の背中に回ると、肩に手を置いた。
小さな手で、力を精一杯に込めて揉んでいく。その力加減は絶妙で、優希の重たい疲労もほぐれていった。
「どうですか?」
「うん、凄く気持ちいいよ!」
「ならよかったです!」
寧は腕、手、背中と場所を変えながら揉んでいく。
その度に優希が気持ちよさそうに漏らす声に、寧はご満悦であった。
寧は優希の横に回り、脚を揉み始める。
足先からふくらはぎと徐々に上がっていき太腿に至るも、マッサージで疲れたのか優希にとっては物足りない、もどかしい刺激となっていた。
「ありがとう。十分疲れもとれたよ……っ!」
寧を気遣ってそう言いながら寧を見ると、タオルがはだけ、太ももや胸の部分が開きかけていた。
その光景に今までの行為がフラッシュバックし、邪まな感情が湧いてくる。
「寧ちゃん!タオルタオル!脱げかけてるから……!」
「わっ!?すみません!」
慌ててタオルを抑え、しゃがみこむ寧。だが、その視線は一点に注がれていた。
「あの……見たかったの、ですか……?」
「いや!全然!?」
「でも、それ……」
寧が指差した先では、優希の腰のタオルにさっきまではなかった膨らみができていた。
「っ……!!何でもない!!何でもないから!!」
優希は寧に背を向け、湧き上がる情欲と向き合う。
「えーっと、苦しいなら……ちょっと恥ずかしいですけど、寧がお手伝いしてあげますよ?」
「そんなことしなくていいから!」
衝動的に優希の語彙が強まった。
だがそんな自分を抑え、少しトーンを落としながら話し始める。
「それに……そういうことは、好きな人とだけやることだし……そんな軽々しく言っちゃダメだよ……」
「寧は優希さんのこと、好き……ですよ?」
「それでも……大人になったら変わるかもしれないし、勢いでやっちゃうと後悔するかもしれない。寧ちゃんには──そうなって欲しくないかな」
そう話す優希の姿は、寧にはとても悲しそうに見えた。
「はい……分かりました……」
「じゃあ、湯船に浸かろうか」
「はい!」
寧はかけ湯をして湯船に入り、優希と触れ合いながらの入浴を満喫した。
その日の夜、寧の部屋では嬌声が響いていた。
「ふぁっ……!あっ……!んっ……!」
ベッドに横たわる寧の右手はショーツの中に潜り込み、左手は胸元に延ばしている。
大浴場で見た光景は、寧の脳裏に以前見た光景をフラッシュバックさせていた。
寮の物陰、壁に手を付いた日万凛の腰に打ち付けられる肉の棒。快楽に喘ぐ2人。そんな蠱惑的な光景に魅入られた彼女は、最初は布の上から恐る恐る触っているだけだったが、身体を震わす快楽に動きをどんどん激しくさせていた。
「んんっ……!ああっ……!」
自らの指を肉棒に見立て膣内に挿入れ、ズチュッ、ヌチュッと水音を立てながら浅い箇所をいじっていく。
だがだがどこかもどかしい感覚に、動きをどんどん激しくする。
(くる……きちゃいます……!)
乳首を思いっきり摘み上げる。親指を陰核に這わし撫でるとさっきまで以上の鋭い快感が電流のように駆け巡る。
その電流に──寧は決壊した。
「んあぁーっ♡!!はっ、んんーーっ♡!」
体の中で暴れ回る快楽の波。
寧は思わずシーツを噛み、声を抑える。だがそれで抑えられるようなものではなく、波は何度も襲いかかる。
「んあっ♡!んんんっ♡!!……はあー」
数秒にも、数十分にも思える快楽の波を受け、体からは力が抜けベッドに身を委ねている。
だが、いまだ彼女の情欲は収まっていなかった。
寧は罪悪感を覚えながらも、
スヤスヤと熟睡する優希。だがそのズボンには、テントが張っていた。
(あんなに膨らんで……苦しそうです……)
能力で他の人の様子も確認するが、皆眠っている。
(楽にしてあげられるのは……寧だけ……だから……)
情欲に支配された寧は自分に言い訳をし、能力で人目を気にしながら廊下を進む。
優希の部屋にたどり着くと、音を立てないよう慎重にドアを開く。
規則的な呼吸音が聞こえてきた。
「優希さん……ごめんなさい……」
大浴場では寧を思って説教してくれた。だがその言葉を、その日の内にこうして破ろうとしている。
寧は謝りながらもベッドで眠る優希の太腿に跨る。
「ハアッ……ハアッ……ハアッ」
鼓動が速まり、息が荒くなる。早る気持ちを抑えながら、優希のズボンと下着に手をかけ──ずり下ろす。
勢いよく起立した肉棒が飛び出てきた。
(確か……最初は擦ったりするんですよね?)
寧はそんな曖昧な知識でパンパンに膨れ上がったそれを、右手で軽く握り込む。
(熱い……熱くて硬いです……!)
初めて触れる感触にドキドキしながらも、上下に擦ってみる。
優希のソレを傷つけないように、優しい力加減で、ゆっくりと手を上下させるとたちまち硬度を増し先っぽからは液体を溢し始めた。
少しヌメヌメとしたそれが手の滑りを良くし、動きを加速させる。
ヌッチャヌッチャと音を立てながら上下に動かしていると、肉棒が痙攣しながら白い液体を勢いよく放出させた。
「キャッ!」
寧の顔や髪の毛に飛び散り、悲鳴が漏れる。
匂いを嗅ぐとどこか生臭い匂い。そのまま口に入れると、口の中に広がる苦味。
(この味……寧は苦手です。あっ、こうしちゃったら、優希さんのは収まっちゃうんじゃ……えっ!?)
「まだ……おっきいまま……です……」
未だ硬度を保つ肉棒に、寧は驚愕を隠せなかった。1度出せば収まるものだと思っていた。
寧の脳裏に優希と日万凛の行為が浮かぶ。左手が、局部へと伸びていく。布越しに触れると、ピリッとした快感と、ヌチョっという水音。下着は既に使い物にならなくなっていた。
寧は下着を脱ぎ捨てる。
(これは、優希さんのため……ですから……)
そう自分に言い訳をしながら膝立ちになり、股間に肉棒をあてがった。優希は起きる気配こそないが、表情を険しくさせている。
寧が体重をかけていくと、鈍い痛みとともに膣内が徐々に押し広げられていく。お腹に感じる圧迫感は自分の指を挿入した時とは比べ物にならないほど強かった。
「ハアッ、ハアッ、ハアッ」
呼吸が速まり、汗が噴き出る。
ようやく半分ほど挿入れられた。痛みの中でも確かに感じる微かな快楽。それを求めて寧は腰を降ろす
(寧が……楽にしてあげます……!)
「ピャウッ♡!」
肉棒はまだ数センチ残っているが、寧の膣はすでに奥まで到達していた。その瞬間、今まで感じたことのない刺激が脳を駆け巡る。
指では届かなかった場所を刺激され、膝から力が抜け落ちる。
支えが崩れ、最奥を全体重で貫かれた。
「──っっっ!!……んんっ♡……んあっ……あぅっ!」
どうにか腰を持ち上げる。
(あたまのなか……まっしろに……なっちゃいます……)
「すぅ──あっ、ああっ♡!!」
一呼吸置いて再び降ろす。さっきは苦痛を伴っていたそれは、すでに快楽のみとなっていた。
(日万凛さんはっ、こんなっ、気持ちいいっ、ことをやってたんですねっ……!)
ズチュッズチュッという音を立てながら腰を打ち付け、快楽を求める。すでに優希を楽にするという建前を忘れ、自分が気持ちよくなるために動いていた。
「ハアッ、ハアッ、あっ、うぅっ♡」
だんだんと下腹部に熱が溜まり、寧の体も限界が近づいてくる。優希の肉棒も、パンパンに膨れ上がっていた。
──その時優希と目が合った。
「ん……寧……ちゃん……?」
「ごっ、ごめんっ、なさいっ!優希っ、さんっ!」
「なに……やってんの!?」
目を覚ますと寧に乗り掛かられ、繋がっていた、そんな状況に驚愕する優希だったが、すでに我慢は限界であった。
「寧ちゃんっ、やめっ──!」
「っっっ!!アアァーッアアーー♡!!」
寧の絶頂と同時に、猛烈な締め付けが襲いかかり、白い情欲が噴き出す。それは寧の膣内を染め上げ、結合部から溢れていた。
「「ハア、ハア、ハア」」
2人の荒い息がシンクロする。
「っ──!?」
優希が口を開こうとした瞬間、自分の部屋に、寧の他にもう一人いることに気付いた。
魔防隊の制服をコートのように流した、頭頂部だけ金色に染まった緑のショートカットの女性。
六番組組長、
「優希くんは……何をしているのかな……?」
「これは……その……」
「全部寧がやったんです!優希さんは悪くないんです」
とっさに優希を庇う寧だが、その言葉は天花に疑念を与えるだけとなっていた。
「ごめんね、優希くん借りてくよ」
天花は険しい表情を浮かべながら彼女の持つワープの能力、
優希の部屋には、寧だけがポツンと残されていた。
寧ちゃんのたまに見せる包容力好きです