貞操逆転世界のおちんぽサムライ〜私は彼女ですか?いいえ。あなた“も“セフレです〜【挿絵あり】 作:たんばりん
全身を覆っていた痛みも倦怠感も無くなり、浮遊感が俺を襲う。
あぁ、
いつものようなフラッシュバックだ。
目を開けると周囲は暗闇に包まれるも、一点だけ光を放つ。
プロジェクターとスクリーン。
椅子はない。
映し出される映像に思わず顔を歪めた。
”○○さんって気持ち悪いよね”
”すぐに意見を否定するくせに碌な反対意見も出ないし、正直足手まといだわ”
スーツを着た二人の男女の口元が映し出されて笑みを浮かべる。
”お前なんて産まなければよかった”
”気持ち悪い顔浮かべてこっちくんな!殺すぞ!”
女性が少年の頬を叩き、男性が腹を蹴とばす。
”あの子とは遊んじゃだめよ。娼婦の子だから”
母親と思われる女性が子どもにそう言い聞かせる。
あぁ、相変わらず、くそったれな
”あなただけよ。本当の私を理解してくれるのは”
”お店の外では会えないの。私も会いたいわ。でもお店にバレたら私は殺されるわ”
”挿れるのはだめよ。フフフ。腑てないで。私がお店を上がるときの記念にとっておきましょう”
化粧の濃い、裸婦が一人の男に妖艶に笑い呟く。
”パンクね。もう貴方とは会えないわ。さようなら”
肌色多いドレスをきた女性が冷たい目でこちらは見下ろす。
画面が切り替わり、次に写し出された映像に二人の少女と黒髪の美女が陽和な笑みを浮かべて俺の手を握っていた。
”
”ほら!
”おちちちん?”
”これ、
三人が見降ろすようにこちらを見ながら全員の顔が弛緩している。
”タクミ。おっぱいの時間よ”
持ち上げられるに視点が変わり、乳房が画面に映し出された。
”たっくんはおっぱい好きだよね”
”おっぱい!おっぱい!”
幼女がはしゃぐ声に女性が窘める和気あいあいとした空間。
「母さん……姉さん……」
夢だ。今はもう居ないとわかりつつも涙が溢れる。
「……やめろ……」
この先の展開を知っている。
スクリーンに意味もなく言葉告げるも無慈悲に映像が変わった。
”……ウソ……う、うそ、うそよ、うそ、うそうそうそ、ウソッ!”
母が倒れ伏した少女にかけより抱き起こす。
「……やめろ……もうやめてくれ……」
映像を見るのをやめて俺はその場に三角座りで膝を抱えて頭は下げる。
「くそったれ……やめてくれ……やめて……」
声も空しく耳にはいくつもの叫び声が聞こえて思わず身をビクリを震わせた。
『見ィ~つけタぁ』
不意に耳元でささやかれるような声に顔をあげた瞬間、意識が現実へと移された。
「はぁ……。はぁ……。」
見覚えのない天井に、室内。
部屋は電気が切れて暗く、窓には月明りが指していた。
「――ッ!」
身体中の皮膚が突っ張る間隔を覚えて俺は体の視線を送る。
「……病院か」
所々にホッチキスのような針が腕や、足に刺さって傷口をふさぐ。
額に手を当てると、縫合されているのか、どこか触り心地の悪い糸の感触を覚える。
「母さん、姉さん…… 」
俺はかつてみた3人の家族の顔を思い出し、その場で膝を抱えて俯く。
俺の鼻をすする音だけが室内に響いた。
本作をお楽しみの読者の皆様。
いつもご愛読いただきまことにありがとうございます。
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