※この作品はR-18です。

貞操逆転世界のおちんぽサムライ〜私は彼女ですか?いいえ。あなた“も“セフレです〜【挿絵あり】   作:たんばりん

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第弍拾参話 謝罪

「カモっち、大丈夫だった?」

 結局、氣が落ち着いてからも念には念をということで、1週間の予定を3日ほどオーバーして俺は退院して久しぶりの学校に来ていた。

 普段から軽口を叩くちなみらしからぬ声音に俺は「大丈夫だよ」と笑顔を浮かべる

「賀茂……くん。今日なんだけど私お弁当作ってなくて……」

 一人の女子、それこそタクミ当番の担当であるクラスメイトが絶望した表情を浮かべながらおずおずと俺に話しかける。

「大丈夫。それなら一緒に食堂でご飯食べるなり、売店で買ってどっかで食べようか」

 

 桜が散り始めているだろうが、それとも春日和といった陽気の今日。

 ピクニックにはもってこいの天候である。

「――うんッ!ありがとう!」

 満面の笑みを浮かべて自分の席に戻る彼女と入れ替わりで彼女はやってきた。

 

「……賀茂くん。この間はありがとう」

「吉田さんが無事なら良かったよ。知り合いでケガした人とかはいない?」

 俺の言葉に彼女は首を振って「あなただけよ」と言葉を返した。

「ごめんなさい」

 頭を下げる彼女に思わず首を傾げる。

「別に謝罪は必要ないよ。君のせいでケガしたわけでも無いし、君のせいで怪異が出たわけでもないから」

 俺の言葉に「……それでも」と言葉を探す彼女に俺は真顔で告げた。

「そもそも、退魔師だからね。もし謝るとするならば駆けつけるのが遅くなって死人も出してしまった俺が謝罪するのが筋だろうね」

 俺の言葉に強めの口調で「それは違うわ」と否定する彼女に俺も頷きを返す。

「だろうね。だからこんな話は辞めにしよう。お互い生きている。今はそれでいいんじゃないかな」

 丁度良く次の授業の予鈴が鳴り、俺は話をそこで区切ると彼女は腑に落ちてない顔を浮かべながら離れていった。

 

「……カモっち……」

「ん?」

 腕をツンツンとされ俺はちなみに首を向ける。

 彼女はどこか憂いを帯びた表情をしながら口を開いた。

「お疲れ様もこめてアタシとエッチする?」

 どうやら、彼女は大分俺の扱いに慣れてきたのだろう。

「もちろん」と笑顔で答えるころには教師がやってきて授業の開始を告げていた。

 

 

 

 

 

 

 ――――――――――――

 

「賀茂くん。少しいいだろうか?」

 

 昼休憩に桜の木の陰で当番の子を犯し、5限目と6限目の短い休憩時間にちなみと男子トイレでインスタントセックスを楽しみ、

 体に若干ながら倦怠感を覚える放課後。

 廊下から俺の名を呼ぶ声に顔をあげる。

 紺色と、薄い紫の髪をポニーテールで括った顔が瓜二つな美人二人が視界に入った。

 はて、誰だろうか。

 同学年で見たことはない。

(といっても入学して次の週からいままで入院していたが)

 そんなこともあるが、恐らく双子だろう美女二人。

 片方はややおっとりとした目つき薄紫

 片方は快活そうな目つきの紺色。

 どちらも胸は突き出ており、こんな美人組を見逃すだろうかと思案する。

 しかしながらどこかで見た覚えのあるような……

 結局のところ情報がなく俺は思考を打ち切って

「なんでしょうか?」と他人行儀に言葉を返した。

「この間はありがとう」

 紺色髪の方がそう言って頭をさげた。

「この間……?」

 俺の反応におっとりとした顔つきの薄紫髪の女性が「……河童の時です」と言葉をきると俺は思わず手をポンっと叩いた。

「あの時、吉田さんといた人」

 なんとなくだが、彼女たちも居た気がする。

 どうやら俺の予想は当たりらしく、快活そうな方が「本当にあの時助かった!重ねて礼を言う」と頭をさげて更に続けた。

「私は、水泳部部長をしている。水川(みずかわ)ルルだ。一応こいつの姉でもある」

「私は、水泳部の副部長のナナです。その節は助かりました」

 

「じゃあ、あの時吉田さんたちと一緒にいたのはウチの水泳部の方々ですか」

 たしか後、3人ほどいた気がする。

 俺の言葉に姉のルルが「そうだ」と頷き何度目かの感謝の言葉を告げるのを俺は止める。

「今日の朝にも吉田さんから散々いわれたので、もう結構ですよ。サムライですから討伐は当然のことですから」

 

 俺の言葉にルルは「それでも私の気がすまない」とやや大き目な声をあげてどうだろうかと言葉を続ける。

「ぜひ、水泳部の部室に顔をだしてほしい。後輩たちも君に感謝を告げたがっているんだ」

 廊下から回り込み教室へ入り、俺の腕をがしりと掴む。

「さぁ、このまま来てくれないだろうか」

 

 あまりの勢いに若干たじたじになってしまい、もう一人の片割れに顔を向ける。

「ごめんなさい。ウチの姉は言い出したら聞かないんです」

 目を閉じてフリフリと首を振るナナに思わずため息を漏らす。

 まぁ、ちょうど今日は暇なのだ。吉田との親交を深めるためにも水泳部に顔をだすのも悪くはない。

 彼女はあれから何度か俺に話しかけようとするも、声をかけることはなく、放課後にはいそいそと教室から出て行ったのだ。

「わかりました。どうせ今日は暇ですからお付き合いします」

 俺の言葉にルルが「そうか!それはよかった!」と口を開けて笑い、ナナは申し訳なさそうに頭をさげた。

 なんと対照的な双子だろうか。

 俺はルルに腕を引っ張られ部室に向かうのだった。

 

 

 

 

「野郎ども!賀茂くんを連れて来たぞ!」

 バンッ!と力強く水泳部の部室の扉をあけるとそこは正に女の園と呼ぶにふさわしい光景が広がっていた。

 壁に貼られた男性のグラビアポスター

 床にちらばったエロ本らしく写真集

 中央にはなぜか体操マットが敷かれ3人の女性が寝転がっている。

 金髪のセミロングに色黒の黒髪の女が写真集のチンポに指をさし大きさをはかり、

 青色のショートボブの女は仰向けでヨダレを垂らして眠っている。

 

「……は?……まじかよ……」

 金髪の女が咥えていた棒つき飴をポトリと落とし、

 色黒の女は指先を写真集に向けたままその場で固まる。

 青髪の女性はいまだ寝ている。

 

「おまえら!あれだけ片付けろと言っただろうがっ!」

 瞬間、ルルが目を見開き怒声を浴びせる。

「いや……まさか……本当に連れてくるとは……」

 金髪の女性が言い淀むとき、奥に設置された更衣室から吉田が飛び出て顔をだした。

「部長っ、本当に連れてきたんです……か?」

 下着姿で半裸となった彼女が現れ俺と目が合い固まった。

 

「キャーー!!」

 一瞬の硬直の後、彼女は悲鳴をあげて体を隠そうとその場にしゃがみ込んだ。

 

 ――全くもって、どうやら俺を歓迎して感謝を告げたいと言ったルルの言葉とは完全に逆の状況が目の前で繰り広げられていた。

 

 

 

 

「すまない。連れてきておきながらこんな有様となってしまった」

 あれから、一旦部室前で待機を命じられ5分。

 再度入室を許可されたころには先に見た乱雑具合がウソのような、整理整頓されキレイな室内へと変わった真ん中で、

 水泳部の5名が正座をして頭を下げていた。

 

「見苦しいものを見せたかもしれない。本当に謝罪のしようもないが申し訳ない」

 見苦しいとは何をさすのか?エロ本だろうか、それともグラビアポスター?もしかすると吉田の下着姿だろうか?

 それなら眼福とさえ思うのだが……。

 ルルの指す見苦しいものが分からず反応に困っていると金髪の女性がボソリと口を開く。

「……そもそもあれ、全部部長のじゃん……」

 どうやら前者のようだった。

 彼女の言葉にルルは頭を叩いて黙らせるもそれが引き金となり取っ組み合いの喧嘩へと発展する。

 「2人とも大人しくしてくれるかしら?」

ナナが一段と低い声で彼女達を戒めるとキャットファイトを繰り広げていた2人がびくりと肩を震わせた。

「……改めて姉に変わり謝罪致します。この度はお呼びたてしておきながらこのような騒ぎで申し訳ありません。重ねて以前はありがとうございました」

 三つ指をつき、ぺこりと頭を下げる姿は堂に入っておりそれに釣られて他のメンツも居をただして頭を垂れる。

 ただ1人を除いて。

「……彼女寝てますけど」

 鼻ちょうちんを器用に浮かべて正座しながら眠る青髪の女性を指さすと、ナナがパチンと裏拳を放った。

「――ニャ“! 」

 猫を踏んづけたような声を上げてやっと目を開けた女性はあたりをキョロキョロと伺った。

美優(ミユ)。ふざけてるのかしら?」

 顔を覗かせるナナからはどこかゴゴゴと覇気を覗かせながら笑みを浮かべた。

 

「改めて、ありがとうございました」

 再度、今度は全員が言葉を揃えて俺に頭を下げた。

 面白いと素直に思った。

 それぞれがマイペースで動く雰囲気に思わず俺はその場で笑い声をあげる。

「賀茂くん?」

 クラスでもあまり見せない本気の笑顔に吉田が俺の名を呼んだ。

「あぁ、ごめん。ごめん。あんまりこうして笑うのは久しぶりだったから。

 みなさん、もう感謝の言葉は良いです。

 それが仕事なので」

 俺の言葉にルルが「そうか。なら正座は膝が痛いし……」と言って立ちあがろうとするもその腕をナナに引っ張られて失敗に終わる。 

 「バカ。まだ1分かそこらしか正座してないでしょう」

 ナナが姉のルルを睨みつけるとルルが「そ、そうだな。うむ」と言葉を詰まらせながらよくわからない言葉を吐いた。

 

「あ、もう本当に結構ですから、楽にして下さい」

 久方ぶりの面白さに俺の気分はすこぶるよかった。

「畏まりました。では失礼して」

 ナナがそう言って周りに目配せをすると、それに応じるように皆が姿勢を崩した。

 まるで彼女こそが()()であり()だろう。

 どこか、蒼佳と通ずるものを感じて俺は破顔した。

「こちらこそ、急にお邪魔するような形になり、申し訳ありませんでした。

 それでは、これで失礼しますね」

 俺は踵を返して部室を出ようとした時「待ってくれ!」とルルが声を張り腕をつかんだ。

 

「じ、実は折り入って頼みがあるんだ!」

 俺を掴まれ足を止めた俺は振り返り「なんでしょうか?」と首をかしげる。

「よかったら水泳部に入ってくれないか?」

 ルルの顔がどこか鬼気迫る表情だった。

 




本作をお楽しみの読者の皆様。
いつもご愛読いただきまことにありがとうございます。
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現時点で39話まで公開しており、
3/31,4/1までに47話まで一挙公開予定です。
可能であれば続きはノクターンノベルズ様に移動して読んでいただけると幸いです。
できましたら、ブックマーク、評価もしていただけると嬉しいです・・・・

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よろしくお願い致します。
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