自慰×自慰
あの後、シドとシャドウガーデンの手によって、誘拐事件は解決した。
戦闘以外の収拾をつけたのは騎士団だけれど、顔に泥を塗られたのは間違いないだろう。
アレクシア王女の血を使った実験によって、捕らわれていた悪魔憑きの少女は暴走した結果、私たちの拘束場所が判明し、その最中に首謀者であるゼノン・グリフィはシドによって葬られた。
アイリス王女とコトを構えはしたけれど、少し物足りなさは感じている。
まあ期待していたほどのことが起きる前に終わってしまえばそれはそう。
私はアレクシア王女の手配によって王族も診るような医者に診てもらい、周囲には乱暴された事実は伏せられ、事件に巻き込まれた者として、一般人には破格の待遇を受けさせてもらっている。
そのこともあってか、学園の寮では特待生としてかなり良い部屋を用意してもらっていたのだけれど、それ以上に良い部屋をアレクシア王女と一緒に使わせてもらうことになった。
のは良いのだけれど―――。
退屈。
同学年で特待生と王族とそれと同じ待遇ということもあってか、基本的に一日中ずっとアレクシア王女と一緒だというのは、なんとも煩わしいもので。
本来なら出来ていたであろうコトも、出来なくなっている。
一応私だって、自分の身の破滅に繋がることをそう易々とやろうとは思わない。
準備してからならいくらでもやるけど。
ただまあ……ちょっとくらいなら悪戯をするのもアリだろう。
なーんて。
そんなことを思っていたのだけれど。
「……アレ……クシア……さま……」
お風呂に入る彼女の下着を、脱衣所から盗んだ。
シドとの可愛らしいやり取り、憎たらしいやり取り、そんなものを見た時から、一度やりたいと思っていた。
王女であることも、私にとってはそうする意味がある一つの理由となっていて。
同室にさせてもらった彼女の名前を呼び、彼女の姿を思い浮かべながら、股間に手を添える。
彼女のことを想ってすると決めた時から、陰核はもう立ち上がっていて、そこはもう愛液の洪水と化している。
彼女の下着の匂いを嗅ぎながら、それを穿く姿を何度も妄想する。
彼女のお風呂は王女としての姿以外を見せたくないという、王族としての矜持からも来るのであろう。
かなり長い。
一度どれくらいかかるか測ってみたけれど、1時間は当たり前のように超えていた。
私は魔力を使っていることもあって、そこまで長くはない。
彼女と同室になってから、何度か事件の後遺症という体で、深夜に彼女がトイレに行く時などに、何度か悩まし気な声を上げて自分を慰める声を聞かせたこともあった。
彼女も後遺症があるなどと聞けば、私のシていることを咎めることも出来ず、朝に少し困った顔をしていることも一度や二度ではなかった。
アレクシア・ミドガルとして、情けない姿は見せられないと、私の前ではそういった姿は見せないようにしているのだろうけれど。
私は知っている。
彼女だって、王女である前に一人の女。
声を抑えてシているコト。
寝間着だろうか、ハンカチかなにかだろうか、声が少しでも漏れないようにして、慰めているコトを、知っている。
魔力で強化された耳で、私には聴こえているのだから。
荒い呼吸、漏れないようにしても、絶頂する直前の小さくとも、防げてはいない喘ぎ声。
全部、私は知っている。
そう、今も、脱衣所の扉の前で、私を見ながらシているのだから。
―――アレクシア視点―――
洗濯籠に入った下着。
それは私のではない。
今までは一人部屋だからと少し乱雑にしていた部屋も、今は綺麗に片付けられている。
それと同じように、何事も整理することを心掛けたこともあって、この脱衣所も、以前に比べると見違えたように綺麗になっている。
そこで、私が今から手にしようとしているのは、レオネ・カゲノーの下着。
私の胸をザワつかせる元凶の男の、妹。彼女も私の心をザワつかせる。
私のせいで、深く、とても深く傷ついた子。
体の穴という穴を凌辱され、征服され、後遺症になるほどに彼女は汚されてしまった。
事件当日には、あまりの恐怖と混乱からか、姉さまを襲ってしまうコトまで起きてしまった。
身体的にも、心理的にも、誰かに奉仕するということを覚えさせられてしまった。だから起きたコトだと聞いた。
かくいう私も、あの事件の後遺症か、彼女の恥態を見たことで、自分を慰める頻度が増えてしまっている。
私のせいでこうなってしまった償いとして同室となって何かあれば対応するつもりでいたけれど、私は知っている。
彼女が、夜に自分を慰めていることを。
私が寝静まっただろうと思われる時間に、何度も、何度も慰めていることを。
だからだろうか。
まだ夜が始まったばかりの時間に、私の下着を嗅いで慰めている彼女を見て、私も同じことをしてしまっていることを、誰が責められようか。
少しだけ開けた扉から見える彼女の恥態。
下着を嗅ぎ、小さく喘ぎながら私の名前を呼ぶレオネ。
目は涙で潤み、時折零れる涙が後遺症がまだ治らぬことを感じさせる。
無理矢理にでも教えられ、覚えさせられたコトが、未だ離れられぬ恐怖として彼女を貶めている。
そんな姿を見ながら、私も同じように慰める。
彼女と違うのは、まだ乙女のままであるソコを使うコトはせず、以前からシていた慰めの方法をすること。
快感を得られる陰核を擦り、時折自分のささやかな胸を責める。
発情状態となって立ち上がったそこは、硬くなっていて、快感を得るにはちょうど良い敏感な状態となっている。
そんなコトをしながら、彼女の下着の匂いを感じる。
汗の匂い、少しだけ処理の甘かった、尿の臭い。
後遺症からだろうか、少しだけ湿り気をみせる、愛液の香り。
口に含んだ下着を、吸う。
自分の唾液と彼女から分泌されたものが混ざり合って、味わったことのないモノとなる。
美味しいとかそういったものではないけれど、一気に唾液が溢れ出し、抑えきれなかったそれは、口から溢れ出して顎を伝い、床に落ちる。
扉の向こうで響く、喘ぎ声。
彼女と重なるように、自分の口からも喘ぎが出てしまう。
バレないように、バレることがないように抑えているつもりでも、抑えられない。
少しずつ早くなる喘ぎの声。
もうそろそろ、イってしまうのだろう。
私ももう、我慢の限界で。
一緒にイけるかもしれない。なんて考えながら、敏感になった乳頭と陰核。先端を刺激する。
どちらも一緒に少し力を入れて摘む、と同時。
目の前が淡い光に包まれて、彼女が絶頂を迎え、私も絶頂を迎える。
何度か腰が震え、少しだけ床にこぼしてしまった液体を拭き取る。
そして。
さも、今お風呂から出てきたかのように、まだ顔の赤い彼女と今日の晩御飯について何食わぬ顔で語るのだった。
お互いがお互いで慰めていることを隠しながら。