※この作品はR-18です。

『冒険者アチャ子』   作:カマケル

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プロローグ

 

 

 

 

『冒険者アチャ子』

 

 

 

 

 

倒れ込むと同時に、その巨体が消えていく。

 

 

 

そして、残るのはドロップ品。

 

 

 

『収納』機能がついたカバンに放り込んで、一人愚痴る。

今日1個目の戦利品が、最高だったからだ。

 

 

 

この程度のデメリットで、上昇スキル付き。

おかげで今季の、ノルマもギリギリ達成できた。

 

 

 

 

 

トラップの発動した音とともに、

足元に広がった魔法陣。

 

 

 

 

 

 

明らかな、転移系の魔法陣。

普段だったら、

疲れていなかったら、

いや、緊張の糸が切れてさえいなければ、

絶対に引っかからなかった範囲外に出れば良い

問題となることが無いトラップ。

 

 

 

 

 

 

自分ではかかったことはないが、

転移トラップの先は、モンスターハウスや、

ダンジョンの下層への転移と聞いている。

帰るまで、時間が少し伸びるだけだ。

 

 

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わずか数分で、誰にも触れさせて来なかったこの体を、

全て蹂躙された。

 

 

 

 

泣き叫んで、許しを請いても、

終わらない絶頂。

どうにか出ようと、力を尽くしてもピクリともしない拘束。

 

どうにもならないまま、でも、どうにかしたくて、

無駄に体力を消耗する。

 

 

そんな無為な時間が、1時間ほど過ぎ去った頃、

部屋の扉が、開いた。

 

 

助けて、その言葉は口から出ることは無かった。

そいつを見た瞬間、わかったからだ。

 

こいつは、どれだけ泣き叫んだところで

助けて何てくれることはないって

 

 

そいつは、部屋の隅に積まれていた私の装備をカバンに詰めると、

そう言い残し去っていった。

 

喘ぎ声を聞かせないよう、口を閉ざし、

唯一動かせる目で、二ラメつける。

ただそれだけが、私に出来た反抗だった。

 

 

10年切磋琢磨と集めてきた装備も失い、本当に何もかもなくなったが、

希望は出てきた。

 

私だけでは、出ることは出来ない。

 

なら、人の力を借りれば良い。

入ってきた人に、助けてもらえば良いのだ。

 

でも、……

 

 

 

 

 

 

 

 

叫んだ。

閉まった扉の先に声が届かないなんて、分かってる。

 

 

2回目人が入ってくるまでは、長かった。

おそらく半日は経過していただろう。

 

でも、耐えられた。

助かるって信じていたから、

見ないふりが出来たから、

 

気づいていた。

わかっていた。

 

誰が、こんな罠にかかった女を助けるんだ。

 

 

 

ダンジョンは、命がけの場所だ。

装備万全だとしても、死ぬところだ。

裸の女を守りながら、なんて優れた冒険者だって不可能だ。

 

私だって、見たこと無い罠に掛かっていた人がいたら、籐巻きに見て、

迂回できるなら、迂回する。

 

罠を解除した途端、今度は自分が罠にはまる場合だってあるからだ。

 

 

 

 

それから、何度も、扉が開いては閉まった。

 

 

 

私は、こんな罠知らなかったのに、

もう、情報が行き渡ったのか、

 

部屋に物が置かれていないか確認されるだけ。

 

そして、時間間隔も、曖昧になった頃、

 

その人は来た。

 

 

周りを伺うでもなく、舌打ちするでもなく、

 

私にまっすぐ近づいてくる音。

 

 

快楽に染められた体は、言葉も発することがままならない。

ただただ何もかも押し流して真っ白にしていくだけ。

 

 

 

何かが、壊れた音がした。

そして、触手のニュルニュルとした食感じゃない、

石材の冷たい感触。

 

そして、さらに冷たい鎧の感触が、体を覆う。

 

 

 

 

自然と涙が出た。

冷たいのに、温かい。

幻覚でも夢でも、なんでも良い。

 

その感触にすがりつくように、両腕をまわして力いっぱい抱きしめた。

 

 

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