気づけば押し倒されていた
見上げた所にある私と良く似た顔。もともと白かった肌は、熱っぽく紅潮し「はぁ…」と、降り掛かってくる吐息が生々しい
覚悟はあった、自分から誘ったようなものだ
必死に兄妹のバランスを取ろうとしていた、フーリアの心の垣根を先に壊したのは私の方。叱って欲しい、怒ってくれてもいい。後戻りされるくらいなら、乱暴なくらいで丁度いい
だけど…
こんなにも違うんだろうか…
兄と妹、男の子と女の子、体つきだってまだそんなに違わないはずなのに。のしかかってくるフーリアの身体を押し返そうとして、私にはそれが出来なかった
望んでいたことでもある。様子の違うフーリアに驚いてしまった部分も少なくはない。だけど、その一番は、単純に私よりも全然力が強かったこと
「あっ、いたっ。やだっ、まってっフーリア、ちょっと、怖いよ…」
今更な戸惑いが思わず口から出てしまうが、もうそんな程度で止まってくれるほど、フーリアも優しくはなくなっていた
ビリっと薄い布が破れる音がする。強引に引っ張られたボタンが次々と外れていく。もともと、肌の色が透けて見えるほどに頼りない格好ではあったけど、いざ、それすらも剥ぎ取られると、必要以上の羞恥心を思い出してしまっていた
丸見えにされた私の胸元
ううん、おっぱいなんて呼べるほど大きくもないけれど
そこに滴る雫は生暖かく、ぽたり、ぽたりと、私の肌を白く汚していった
見下ろすフーリアの細い毛先から、垂れ落ちた精液が、へばりついてはドロドロと、私の薄い胸の膨らみの上から、浅い谷間に向かって流れていく
その光景は、私達に興奮を植え付けるのには十分だった
エッチなことをしている。それももう、後戻りもできない所まで来てしまっていた
肌の上を流れていく精液を二人で眺めながら「はぁ、はぁ…」と、吐息に熱が絡みだす
組み敷かれ、晒された肌の上で、精の証を受け止める
中か外か、違いなんてそれくらいのもので、その違いもすぐに埋められてしまう気がしていた
「だって、フーリエが悪いんだからな」
それは、私が言わせたかった言葉だった
淫靡な光景に目を奪われていた私達の沈黙を、最初に破ったのはフーリアだった
叱って欲しいと、怒られてもいいと、いっそ私を言い訳にして乱暴にしてくれたって良い、その望みがかなってしまえば私に文句なんてなく
ただ小さく「うん…」と頷いて、常と違うフーリアの様子にとまどいながらも、強張っていた身体から力を抜いていった
けれど、どうしてだろうか?
素直にフーリアを受け入れるつもりだったのに、兄さんの好きにしてよかったのに、私が抵抗の意思を無くすと同時に、フーリアの顔が苛立たしげに変わってしまう
なにか間違ったのだろうかと思えば、それは多分最初から
無理矢理、フーリアの おちんちんを苛めてしまった時点で間違っている
それで怒ったフーリアに、私は押し倒されているはずだった
予定ではもう、性欲に負けたフーリアに、何かこう凄いことを、多分に酷い目に合わされていてもおかしくはなかったのに
フーリアの中には未だに葛藤が残っているみたいに見える
「あっ、やだ…リア、そこ…」
苛立たしげなフーリアを前に、膨らみ始めていた不安は、その瞬間に現実になった
突然にスカートを捲りあげられて薄い下着が顕になる
そこがどうなっているかだなんて、一番良くわかっているのは自分だった
慌てて隠そうとしてしかし、先に動いていたフーリアの指先は、舐めるように下着の上から触れてくる
「エッチなのはリエの方じゃないか。おちんちん触りながら感じてさ」
指摘されて、顔が熱くなるのを誤魔化せない
濡れた下着に触れられて、愛液で張り付いた布地の感触にヒヤリとさせられた
下着から押し出された愛液が掬われ、フーリアの指に絡め取られていく
指先から愛液が糸を引き、つぅっと伸びて、ぷっつりと、それは雫を作ると、目の前で見せつけられていた私の頬に、ぽたりと落ちてきた
隠しようのない興奮の名残を見せつけられて、その熱を思い出す
あの時、私はたしかに興奮していたんだ。火照った身体を誤魔化すために、フーリアの背中に胸を押し付けて、股間を寄せて、恐る恐るに自分を慰めながら、おちんちんを愛撫しちゃってた
思い出しただけでも身体は疼き出し、冷え始めた下着の奥から新しく熱が滲んでくる
「それは…いいだもん。その方がリアだって…」
「…っ。また、そんなこと言ってっ」
自分の中の羞恥心から目を逸らし、煽るように唇をとがらせた
それの何がフーリアを苛立たせたんだろう? 唇を噛み、息を震わせる。私に触れる手に力がこもると、気づいた時にはもう、指先が下着の布地を引っ掻かけていた
もうちょっと、ロマンチックな展開も期待してなかった訳じゃないんだけど
「あっ!? フーリア…ちょっ、まって…ぁぅ…」
するりと、果物の皮でも剥くような気安さで、私を隠していた下着は剥ぎ取られてしまった
下着を取り返そうとして、慌てて伸ばした手は簡単に振り払われる
反射的に閉じてしまった太ももの隙間に、フーリアの手が入り込んできて、そのまま強引に足を開かされてしまった
初めての経験だった
こんな間近で、こんなにも強引に、自分の秘処を晒される
熱のこもった視線が、舐めるように自分の股間に注がれている
恥ずかしい。当然それは思うんだけど、フーリアが見てくれてる
それだけで恥ずかしさに くすぐられるような興奮も覚え始めていた
太ももを抑える力が強くなる。覆いかぶさってくるフーリアの身体に隠すものはなく、私と同じに曝け出された股間には、触れていた時よりも大きく感じる おちんちんが脈を打っていた
今からアレが、自分の中に入ってくるんだ
本当に気持ちよくなれるんだろうか? フーリアは私でちゃんと気持ちよくなってくれるんだろうか? 初めてのこと、近づいてくる おちんちんの気配に期待よりも不安は当然大きくなって、それを誤魔化そうにも、覚えたての性感だけでは、どうにも頼りない
ドキドキと、心臓の音が聞こえてくる
ビクビクと、おちんちんが跳ねる音が聞こえる気さえする
遠のいていく時間の感覚。けれどそれはたしかに近づいていて、おちんちんの先端が、ついに縦筋に触れた瞬間に、私は小さく身震いを返していた
気持ちいい、というよりはくすぐったい
固くなったおちんちんの先端が、縦筋に入り込もうとしては、ビクッと跳ねて逃げていく。敏感な所を、まるで舌先で舐められるみたいに擦り上げられ、遊ばれているような気分にもさせられていた
それより何より、凄く恥ずかしいのが困る
おちんちんと、お股を擦り合わせているだけで、興奮が止まらない。ドキドキが強くなる。くすぐったさの中に、ピリピリとした甘い刺激が混ざり始め、もどかしさがだんだんと焦れったいものへと変わっていく
早く挿れて欲しい、でもそれも少し怖い
滲んだ愛液と、おちんちんの先走りが筋の溝で混ざり合う
くちゅり、くちゅり、えっちな水音が耳を震わせ、もどかしさに拍車を掛けてくる
「ん、はぁ…っん。ねぇ、リア…そろそろ、私だって、恥ずかしいんだから」
おねだりだなんて、自分からそうと口にしてしまっていた
行為の熱が恥ずかしさを追いやってくれるんじゃないかって、私は自分から腰を動かして、おちんちんの先端を誘い込んでいた
「いく…よ、フーリエ」
「うん。いいよ、フーリア」
異物感に筋が押し広げられていくのが分かる
初めて受け入れた おちんちんは、快感を生むにはまだ遠く、むしろ無理矢理に中を広げられる感触には、嫌悪感にも近いものを抱いていた
反射的に力が入り、フーリアを押しのけようと身体が動く
けれど、私を押さえつける力は強く、フーリアの身体に手を触れただけで、抵抗らしい抵抗すら出来なかった
いつからこんなに違ってしまったんだろう?
ずっと同じだと思っていたのに。触れたフーリアの胸板は、自分の物とはまるで違っていた。おっぱいなんて呼べるかどうか、膨らみ始めたばかりの自分の胸と比べたって分かる程、そこには固い筋肉の感触がある
兄への幼い恋心は、そこに明確な異性を感じた途端に、強い恋慕の情へと変わっていた。ドキンっと、胸が強く打ち、お腹の奥を苛む異物感に意識が向いてしまう
兄さんの、フーリアのおちんちんを自分の中へ受け入れていく。自分の女を彼に捧げる行為は、確かな興奮を呼び込むと同時に、顔が歪むほどの苦悩も生み始めていた
お腹の奥に、勃起したおちんちんを押し込まれ胸が詰まる。逃げるように腰を動かし、シーツを、フーリアの身体を、指先に触れるものを確かめないまま、ぎゅっと握りしめた
大きく息を吐いて、力を抜こうと意識を向ける
けれど、初めての挿入に驚いた身体は上手く動いてくれず、入ってくる おちんちんを押しのけようと、逆に力が入ってしまう
メリメリと、音が鳴っている見たいな気がする
おちんちんが段々と私の中に入ってくる。無理矢理に開かれて、お腹の奥まで届きそうになっていて、カサブタを剥ぎ取るようなこの痛みが、フーリアのじゃなかったらと思うだけでゾッとする感覚だった
もし、誰か、知らない男の人と、考えるだけで心が竦み、身体の痛みよりも、その恐怖を忘れたくて、すがるようにフーリアの身体を捕まえていた
「フーリエ? やっぱり、痛いんじゃ、そんな無理には…」
今更な躊躇いが、フーリアの腰を引かせていた
どれだけ顔に出してしまっていたのだろう。興奮に盲目的になっていたフーリアの瞳には理性が戻り、気づけば、心配そうな兄の顔が私を覗き込んでいた
抜けていく異物感は確かに身体を楽にはしてくれた。けれど、空っぽになったお腹の中の感触が、余計に嫌な想像を掻き立ててしまう
怖い、怖い、それが恐ろしい
次に入ってくる知らない誰かを想像してしまう。このままフーリアが何処かにいってしまって、私は知らない誰かのお嫁さんになっていて、嫌だ、それはイヤ、それだけが一番怖い
「やだ、フーリア、私、フーリアがいい、リアと一緒がいいの、だから…ね?」
痛みで身体が震え、まだ遠い想像にも心が冷える。浮かんだ汗が肌を流れていくのを感じながらも、心配そうに見下ろしてくるフーリアに、精一杯大丈夫だよと下手な笑顔を浮かべてみせた
「ゆっくり、いくから…」
「…」
分かったと、頷いてくれたフーリアの気遣いに、私は首を振っていた
焦らされたんじゃ堪らない、痛みが長引くくらいなら早く奥まで入ってきて欲しい。それで、せめても、フーリアだけでも気持ちよくなって欲しかった
「分かった。少し…我慢をして」
その言葉に頷きを返すと、私はフーリアの体を強く捕まえた
次に来るであろう痛みに、少しでも耐えられるように。指先が白くなるほど、肌に爪が立つほどにフーリアにしがみつき、その表情に痛みが混ざるのにも気づけない
フーリアの両手に腰を抑えられる。一度後ろに下がったおちんちんは、入り口の手前で動きを止めていた
ゴクリと、息を呑むような一瞬
フーリアと視線が重なり、私はきゅっと目を閉じた
ズルリと、おちんちんが再び奥へと入ってくる
縦筋を押し開き、割れ目の肉をこじ開けながら、先端が奥に向かって沈んでくる
熱を伴った異物感に割れ目の中を埋め尽くされた。閉ざされていた中を、引き剥がされた柔肉が驚き、震えて、おちんちんを追い出そうと騒ぎ出す
一瞬の窄まりに、身体が僅かに押し上げられる
けれど、それさえも強引に破ろうと、見つけた小さな隙間におちんちん押し込まれていくと
ぷつ…
あっけないとでも言うような感覚だった
最後の一線を越えたおちんちんの先端が、私の一番奥へとぶつかって、その根本まで、割れ目の中に埋まっていった
「あっ、つ! はぁ…入った、よね? リアのちゃんと…私の中、えへへ」
一瞬、飛び出そうになった悲鳴を飲み込んで、なんとか笑顔を作って見せた
だけど、それで精一杯。おちんちんを受け入れた身体は、驚いて震え上がり、フーリアを捕まえる手から力が抜けていってもくれなかった