九条先輩、九条遥に生徒会室で足腰立たなくなるまで弄ばれた日から時は過ぎ――。
「京ちゃん、急にどうしたの?!」
「どうもしてねぇよ、ちょっと調べたいことがあるから、また今度な!」
真奈からの執拗なアピールを頑張って耐え続けていた俺は、なんとかあいつの手から逃れることに成功する。
……別に、あいつとの行為に嫌気が差したとか、九条先輩のことがあって顔をあわせにくいとか、そんな話じゃない。
もっとも、あいつは俺が嫌がる様子から、そう勘違いして必死にとどめようとしていたようだが……。
ただ、今回。あいつの手から逃げ出したのは一つ、調べ物をしたかったからだ。
いくら、この世界が過去だろう、という当たりをつけているとはいえ、あくまで現代には変わりない。
それなのに九条先輩は財閥のご令嬢、という話だった。
普通に考えればあり得ない。なにせ日本の財閥は既に解体されて無くなっている筈。
そう考えると、過去の世界だとしてもちぐはぐなものを感じてしまう。
だから、俺はそれを調べたかったのだ。そのためにはまず――。
「図書室から当たってみるかぁ……」
まず、調べものをするなら図書室。そんな安直な考えのもと、俺は図書室へ向かうのだった。
「まさか、こんなに早く見つかるなんてねぇ……」
幸か不幸か、俺が探していたものについてはすぐに見つかった。……ただし、とんでもないおまけ付きだったが。
そもそも、俺が探していたのは過去の歴史。財閥解体の直接的原因となった戦争。即ち、太平洋戦争。日本側呼称『大東亜戦争』が引き起こされたか、についてだ。
結論から言えば、太平洋戦争は
そこまでは良い。俺も財閥が解体されていないことから、それは予想していたから。
しかし、それに付随して、俺にとって予想外の情報も手に入れたのだ。
その情報とは太平洋戦争の呼び水となった
なぜそんなことになったのか?
俺は慌ててさらに歴史を遡った。するとある意味とんでもない、本当にバカなんじゃないの。と言いたくなるような理由にたどり着いた。
歴史の歯車が狂ったのは第一次世界大戦。この大戦では、当時数多くの新兵器がお披露目された。
今では陸の王者として君臨している
……そして、毒ガスをはじめとする化学兵器。
その中で問題となったのは化学兵器だ。
当時の人間が何を考えたのか分からないが、俺からするとクスリでもキメたのか、もしくは英国面に堕ちて紅茶でもキメたのか、そう言いたくなるほどの暴挙にでた。
……時に、戦争をするためにはまず兵士が必要な訳だが、当時は男尊女卑の時代。当然ながら男女平等などという指標はなく、男は外で、女は内でというのが当たり前だった。
つまり、何が言いたいかというと、戦争に出る兵士はほぼ男だよね、という話。
それだけ言うと意味不明かもしれないけど、ここでクスリ、または紅茶をキメたやつはこんなことを考えた訳だ。
――男だけを殺せる化学兵器を研究、完成させれば敵の予備兵力も撃滅できて、戦争に勝てるんじゃね、と。
どう考えてもラリってるとしか思えない思考回路だが、問題は大真面目にそれを検討し、しかも開発成功させ、なおかつ戦争に
その結果、化学兵器は想定以上の戦果を上げ、敵国――のみならず、全世界の男を抹殺することに成功。どうしてそうなった……。
つまり、学校や道で男とすれ違わないのは当然。なにせ、男性という存在自体が歴史上の概念になってしまっていたのだから。
それで全世界、未曾有の大混乱に陥った。当然だ、兵士どころか全ての男。つまり、政府機能を担う政治家や財閥党首など全て失ったんだ。もう、戦争どころではなかった。それどころか、男を全て失ったことで生物として繁殖できない。早い話が、強制的に人類滅亡のカウントダウンが始まった。
こんなしょうもない理由で人類滅亡の危機に瀕していたなんて事実、俺は知りたくなかったよ……。
でも、まぁ。第一次世界大戦が終戦して、はや一世紀。それだけの時間が経っても、人類が滅亡していない――事実、俺たちが産まれてる――以上、子孫を残す方法を確保したということ。
俺もざっくりとしか分からなかったが、女性の遺伝子情報などだけで精液の代替となるものを作成することに成功。専用の機器をつかい子宮に注入することで子を孕めるようになった。
……まぁ、その専用機器と言えば聞こえは良いが、実態はその精液もどきを中に入れられるペニスバンドやディルドーといったエロ、もといアダルトグッズのことなんだけど。
よく冗談でエロは世界を救う、なんてことが言われてたけど、ある意味本当にエロが、人類の
……これが、冗談で言ってたら、ど喧しいわ。何て言ってたんだけど、本当の事だからある意味救いがないよなぁ……。
しかし、財閥の事を調べて、こんなものにぶち当たるのは予想外だった。いや、本当に……。
それに、そうなると。あの時、屋上手前の踊り場で真奈に襲われた件についても色々と前提条件が変わってくる訳で……。
あの時、真奈が考えてくれた? って、俺に聞いてきた理由って、つまり、そう言うことだよな……。
あの宮部真奈が俺に、といっても俺の意識が出てくる以前の如月京香に愛の告白をしてってことで。
そんなことを考えてたら、俺は自分の顔がにやけてくるのを自覚する。
ここは、俺の過去とは明確に違う世界線だろう。しかし、それでも。俺の認識では、男子全員から高嶺の華として接されていたあの真奈が、俺に対して恋心を抱いている。
それがたまらなく嬉しかった。下腹部、子宮に甘い疼きが走り、おまんこが湿りを帯びる程度には。
……こうなると、真奈に悪いことしちゃったかな。まさか、こんなに早く調べものが終わると思ってもみなかったし。それに……。
「……んっ」
この頃、ずっと真奈とヤッてたから、ちょっとしたことで興奮しちゃって……。
俺は不自然にならない程度で辺りを見渡し確認する。
……誰も、見てないよな?
俺は机の下に隠れてるスカートをほんの少しめくり、勃起しているクリトリスをショーツの上から、ボールペンのペン尻で、くり、くり、と弄る。
「……ん、ふっ」
……気持ち良い。でも、ちょっと物足りない、かな?
真奈とか……、九条先輩にやられた時はかなり激しかったし。それがなかった分、溜まってる……?
ともかく、図書室でオナニーがどんどん激しくなって、バレたらそれこそ大事になっちゃうから、家に帰って――。
……俺は、今度は自分の顔が火照ってるのを感じた。バレる前に帰ろう。
俺は顔が真っ赤になってるのを悟られない様にするため、うつむきながらそそくさ、と図書室を出て家へ帰るのだった。
家に帰ってきて晩飯と風呂を手早く済ませた俺は、逸る気持ちを抑えて部屋に入る。
……そういえば、いつの間にか。自分の、というか
それが良いことなのかどうかは分からないけど、それはそれとして……。
俺はピンク柄の可愛らしいパジャマを肌蹴させると、おっぱいを露出させる。
やっぱり、風呂上がりだからか、ほんのりと淡く、艶やかに色づいている。
「そういえば、俺。この身体でちゃんとしたオナニーするの初めてだな」
自分で言って、そうだったな。と思い出す。
なにせ意識が浮上した初日から真奈に襲われ、それ以降は基本真奈相手で、昨日九条先輩相手に乱れてたから、一人でする。ということがなかった。
「まぁ、そんなこと考えても仕方ない、か」
俺は余計な考えを振り払うと、まず自分のおっぱいを揉んでみる。
「ん、んっ……。なんか、違うな」
俺の指でぐにぐに、と形を変えるおっぱい。でも、あまり気持ち良く感じない。こうじゃないのかな? なら、次は――。
「……っ、これ、意外といいかも」
乳首の回り、乳輪を触れるか、触れないかぎりぎりの近さで擦ってみた。これ、なんか、焦らされてるみたいで――。
「あっ、は――。ち、くびぃ……。勃、って――」
気持ち良さを感じたからか、少しづつ、むくむくと乳首が勃起しはじめていた。
俺はその乳首を摘まもうと――。
「んぁぅ――! 気持ち、良い……」
乳首と指が触れた瞬間、急な感覚にビックリしたのか、無意識に身体が跳ねる。でも、まだ足りない。
親指と人差し指。二本で乳首を挟むとくりくり、と転がしてみたのだが……。
「ん、ふっ。……んんっ!」
……すごい。真奈や九条先輩にやられた時ほどじゃないけど気持ち良いよぉ……。でも、それなら。
二人の真似をしてオナニーをしてみたら……?
それは、悪魔の囁きのようだった。でも、同時にそれは甘美な響きで……。
「確か、こう……。――――っ! あ、ぁっ……!」
二人の真似をしておっぱいを優しく触りながら乳首を押し潰す。その瞬間――。
俺の視界は明滅し、頭には快楽によるスパークがかけめぐる。
……ウソだろ、おっぱいだけで――。
「――イッちゃった?」
潮吹きこそした感覚はないが、あの多幸感は間違いなく絶頂した時と同じ感覚……。
その時、九条先輩の言葉が頭をよぎる。
――変態で淫乱な如月京香さん?
その言葉が頭に響く度、身体がびくびくと震える。
……これじゃ、先輩の言葉。否定できないな。
思わず、そう考えてしまった俺。
「……あ、ショーツ脱がないと」
もう手遅れかもしれないけど、もしかしたらまだ愛液がついてない可能性もあるし……。
そう考えながら、パジャマのズボンとショーツを一気に脱ぐ。
……どうやら、まだ大丈夫だったみたい。
昨日、九条先輩から見せ付けられたような、クロッチが水を含んで変色していないことを確認した俺は安堵のため息をつく。
そして、そのまま全部脱ぎ捨てる。
これで下半身は完全に裸。
最初は単なる思い付きだった。今の姿を鏡で見たら、どんだけエロいんだろう?
その、好奇心のままにスタンドミラーを見た俺の目には――。
――ほんのりと肌を上気させ、瞳には淫蕩と涙に濡れ、上半身は乳首こそかろうじて隠されてるがおっぱい自体はさらけ出し、下半身にいたっては、てらてら、と濡れているおまんこを惜しげもなくさらしている
その姿を見た瞬間、おまんこから愛液が溢れてくるのを感じる。
その時、俺は理解した。九条先輩が言うように、俺はどうしようもなく変態で、淫乱なやつなのだと。
理解した、吹っ切れた俺の内から笑いが込み上げてくる。
「ふ、ふふ……。なら、もう、我慢する必要なんてない、よな?」
正直、さっきまではおまんこに指を挿入れるのを躊躇っていた。……このまま挿入れてしまえば、戻れなくなるかも。と思って……。でも――。
――既に戻れないところまで来てしまってたんだ。なら、躊躇する必要なんて、ない。
俺は意を決して、指をおまんこに――。
「ひぅ……!」
――挿入ったぁ……。
自身の指越しに、おまんこの、膣内の肉壁が待ってました、とばかりに蠢いているのが分かる。でも、これだけじゃ足りない。まだまだ足りない。
俺は欲望のままに、挿入れた指をぬちゃ、くちゅ、という音を響かせながら出し入れする。
「あ、あっ、んんっ――。ぅ、――あんっ」
気持ち良いけど……。これでも足りない。まだまだ弄り方が弱いんだ。なら、これで――。
「……んんぅ! あっ、あんっ! は、ぁっ――!」
これだ、これが欲しかった!
Gスポットを刺激した衝撃で、俺の身体はびくびくと震える。そして、愛液の量も段々と増えてきて……。
――ぐちょ、ぬちゃ、ぷちゅっ!
「あはっ! これ、これっ……! 良い、よぉ……!」
快楽の激しさに、知らず腰をヘコヘコと動かしていた。あと少し、あと少しでイける――!
「ん、あぁぁぁぁぁ――――!」
絶頂――。
おまんこは指が痛くなるほどに締め付け、潮を吹く。足をピン、と伸ばして痙攣したあと、力がなくなって脱力し、ベッドに倒れ込む。
気持ち、良かったぁ……。
自然と笑みが浮かぶ。これならゆっくりと眠れそ――。
「あ、んっ――?!」
なんでっ! 勝手に指が……!
俺の思いとは裏腹に、指の方はまだまだ足りないとばかりに、ふたたびおまんこを弄りはじめる。しかも、今度はあいている方の腕でおっぱい、乳首まで――。
「あっ、ひ――! くぁっ! なん、れぇ……!」
気持ち良い、気持ち良い、気持ち良い――!
もはや、頭の中にあるのはそれだけ。
俺の、
それによって与えられる快楽に、俺は翻弄され続けることとなった――。
――如月京香、という少女はある意味特別だった。
とはいっても、なにか特殊な能力を持つ訳でもなく、如月
しかし、彼女の世界では人間の男が死滅して、既に一世紀。ゆえに男、というのを直接知る人間は既に亡く、ある意味伝承上の存在になっていた。
ゆえに、彼女の女らしくない性格は一種の病気ではないのか、と疑われていた。
それが彼女生来のものなのか、それとも如月京介という人格を、知らず内包していたせいなのかは、もう分からない。
ただ、そんな不躾な周りの視線は、彼女を歪ませるには十分すぎるものだった。
言葉遣いこそ、男勝りな、強気な言葉が多かった京香。しかし、彼女の精神は蝕まれていた。
――それこそ、京介の人格を表に出し、自身は内面に引きこもるくらいには。
だが、そんな彼女に転機が訪れた。
今まで、他の女に啼かされていた
他の女、真奈や九条遥は知らないことを、本来の主人格である京香だけは知っている。
この、如月
そんな伝説上の存在を、己の手管で啼かせることが出来る。それの、なんと甘美な響きか。
「あっ、あんっ! ひ、ぁ――。ひ、ぐ……。う、ぁ……!」
嬉しい、嬉しい、嬉しい――!
今、
今となっては、ほぼ人格は消滅し、本能のみの存在となった京香は、
「なん、れぇ……! とまっ――!」
止まるものか、停まるものか、とまるものか――!
こんなに楽しい、愉しいこと、頼まれたってやめるものか!
それから、京香の残骸とも呼べる存在は、彼女が失神し、意識を喪失するまで、ひたすらに責め続けるのだった。
己の存在、悦楽を証明するために……。