※この作品はR-18です。

Re:ゼロから始める異世界性活(仮)   作:萎える伸える

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 しょっぱなからヘンです


ゼロカラマグワウイセカイセイカツ
『とにかくなんか自由なやつ』


 

 

「なぁレム! 今日こそどうだ?」

 

 ──反吐が出る。

 

 彼のお世話を仰せつかっている私は、お客様であるその男を心底嫌悪していた。

 彼に声を掛けられるだけで、肌下の神経からぞわぞわと不快感が浮上し身の毛がよだつ。

 一秒たりとも同じ空間に居たくない。

 

「いえ、お断りします」

 

 しかし、彼はお客様。

 故に、レムは丁重に断った。

 こんな頭の緩い節操なしの男に、そんな対応をしなければならないことさえ疎ましく思う。

 

「そりゃ残念だ。──お前の姉様はこんなに体を張って持て成してくれてるのに」

 

 男が言ったことは、事実だ。

 ──今も、食事を嗜む彼の机の下から淫猥な音がする。

 しかし、認めるわけにはいかないのだ。

 

「そんなモノは姉様ではありません」

 

「おいおい、血を分けた双子なんだろ? それも唯一の肉親らしいじゃないか。家族とは仲良くしなきゃだめだぞ?」

 

 ふざけたことを言う男に、レムはぞんざいな返事を返す。

 その家族の輪を乱した男が言うセリフではない。

 許せない。有り得ない。認められない。

 レムがこんな“モノ”を姉と認めるわけにはいかないのだ。

 

 レムの姉様は──“本物”の姉様はこんなことをしない。

 “偽物”だ、偽物に決まっている。

 “本物”の姉様が、こんなくだらない男に屈するはずないのだから。

 そんなこと、天地がひっくり返っても有り得ない。

 

 最初は目を疑った。

 夢か、現実か、あるいはレムがおかしくなってしまったのか。

 

 現実を受け入れられなかった。

 いいや、今だって納得も理解もしていない。

 この目の前の有り得るはずのない光景を──。

 

 

「じゅる、じゅるるるるっ、ちゅっ。れろれろ……ぢゅるっ」

 

「お~、いいぞ~ラム。その調子で一発抜いてくれ」

 

 ──こくっ

 男のまたぐらに顔を埋めた少女──ラムはこくりと頷いた。

 彼女はこの食事の場において、朝食を取っている男の机の下に潜り込み、そのそそり立つ肉棒に奉仕をしていた。

 

 男が彼女の頭をがっと掴むと、彼女のさらさらとした桃髪が揺れ、男のチン毛の生えた股座までぐっと押し込まれる。

 彼女はその小さな頬を目いっぱい膨らませて、慣れた様子で長大な肉棒を喉奥まで咥え込んだ。

 大きすぎる男根は、彼女の可愛らしい声を生み出す喉を圧迫し、その穴、その道を穢れたちんぽで占拠した。

 

 どちゅっ、と喉の奥の奥へと肉棒が突き入れられる。

 

「んっ♥」

 

 苦しみとも喘ぎとも取れる吐息が、少女の鼻から漏れる。

 そして、彼女はそれを取り出そうと今度は顎を引いた。

 すると、その小さな頭のどこに収まっていたのか疑問符が浮かぶほど、【長く】【太く】【雄々しい】それが全貌を露わにする。

 

 さきほどまで少女の喉奥を犯していたそれは、【唾液】やその他の体液で、ネバネバと糸を引いていた。

 その光景はどこまでも淫靡さに満ちていて、男の股間を固く滾らせる。

 

 ラムは一度完全に口から抜き去り、その側面を愛撫し、綺麗にするように丁寧に舐めていく。

 口の外へ目いっぱい伸ばされた彼女の小さな桃色の舌が、ネバネバとした男根をぬらぬらと(ねぶ)っていく。

 

 ──れろれろ、じゅるっ

 

 正面から裏筋をゆっくりと舐め上げ、到達した頂きを下品に頬張り吸い上げる。その行為にはどこか手慣れたものを感じた。

 幼気な少女の下品なバキュームに、股間のボルテージはぐんぐんと上がっていく。

 

「おっ?」

 

 ──じゅるるるるるるっ

 

 その先っぽを丹念に吸い上げながら、口内では舌を十全に動かして鬼頭を舐る。

 巨大なオチンポの先っぽからは、だくだくと白く濁った雄汁が溢れ出している。

 その匂いはとかく強烈で、取り込んだ女の胎の奥を淫猥に疼かせる。それは離れているはずのレムにすら届き、彼女の顔を顰めさせた。

 

「──ッ」

 

 それを彼女は間近で嗅いでいる。

 嗅いで、舐めて、掬い取り、飲み込む。

 

 その表情は無表情を取り繕っているが、その頬は紅潮し、汚汁を吸う度に吸う力が増している。

 まるで、そんな男の下半身から溢れるものが欲しくて堪らないと言わんばかりに。

 

 そんな光景は、見せつけられるレムからすれば甚だ不愉快でしかない。

 あんな軽薄な男に媚びて、奉仕し、(あまつさ)え男の性処理道具に徹する姉だったモノ。

 認められるわけがない。

 何か理由があると考えるのが普通だ。

 

 しかし、どんな理由があろうとも、現実は変わらない。

 この光景に偽りはない。

 

 レムは“ソレ”に──幻滅していた。

 

 その視線はこの世の何よりも冷たく、憎悪よりもなお深い落胆を示していた。

 軽蔑と失望をありありと示す瞳を実の姉に向けるレム。 

 

 ──見ていられない。

 レムはその場を逃げるように離れた。

 

 ──こんなところにいたら、自分までどうにかなってしまいそうだ。 

 一歩引き、そのままお辞儀する。

 

「失礼します」

 

「おう、またな。──おっ、出すぞッ!」

 

「……」

 

 男の情けない声を最後に──がちゃん、と食堂の扉はしまった。

 その光景を最後まで見届けることはなかった。

 

 最後の最後まで。どこまでも。

 ──うんざりする空間だった。

 

「……はぁ」

 

 レムは扉の外で溜息を吐いた。

 

 ──はやく、この地獄が終わってほしい。

 レムは切に願っていた。

 しかし、同時に諦めてもいた。

 

 レムは馬鹿じゃない。理解していた。 

 この空間は、この場所は、この屋敷は、なるべくしてこうなったのだ。

 

 レムが未だ平常を保っていられるのは、単に男の戯れに過ぎない。

 男はレムの反応を観察して楽しんでいるのだ。

 醜く、卑劣で、最低な男。 

 

 

 終わりは突然だった。

 まだ平穏だったこの屋敷に──ロズワール様が彼を連れてきた。

 

 

◆◇◆

 

 

「お客人、ウチのメイドたちとはうまくやれているかーぁな?」

 

「おう、まぁぼちぼちだな」

 

 ワイン入りのグラスを傾けたロズワールが問う。

 それにワインをぐびっと飲み干した男が無難に応えた。

 

「それはなにより。──して、力の方は順調かな?」

 

「あぁ、問題ないぜ。──ちゃんと吸収できてる」

 

 力とは何のことだろうか。

 

「あぁそれはなんとも喜ばしい。僥倖だ。うん、君は間違いなく私の希望。これからもよろしく頼むよーぉ? 協力は惜しまないからねーぇ」

 

 ロズワールは柔軟な笑みを浮かべて親密に振舞った。

 

「任せときな。あんないい女とイイことさせてもらってんだ。龍だろうが剣聖だろうが殺してみせるぜ」

 

 竜ではなく、“龍”。

 彼はこの国にとって最上位の存在、偉大なる龍すらも殺してみせると言い占めた。

 そして“剣聖”と言えば誰もが知るこの国──親龍王国ルグニカで【最強】と呼ばれる存在だ。

 

 しかし、彼にはまるで不安な様子はない。 

 彼は考える脳のないただのバカなのか。──あるいは、本当にそれを可能にし得るだけの力を持っているのか。

 

「──本当に、頼もしい限りだ。ところで、レムはあのままでいいのかーぁな。君が望むのならば私の方から一言、厳命させてもらうけーぇれど」

 

 話はレムに移り変わった。

 

「ああ、いーんだよ、あの子はあれで。嫌々ヤるのは俺の趣味じゃねぇんだ。気ままに口説くさ」

 

 ──どの口が言う。ラムが君に心を許していないことぐらい重々承知だろうに。

 ロズワールは平気な顔で趣味じゃないと嘯く彼を見つめた。

 

「……それは、エミリア様の方もかな?」

 

 彼の食指は、神聖不可侵とさえ思える魔貌のハーフエルフにさえ及んでいた。

 

「あぁ……あの子な。あの子はなんつーか。──可哀想すぎて抜けない、かな?」

 

 だが、どうやらまだ彼女の純潔は無事なようだった。

 

「おやおや、欲望に誠実な君にそこまで言わせるとは。なかなかどうしてエミリア様も大したお方だ。あのお方の不可侵的な神聖さにはさすがの君も気後れするのかーぁな?」

 

「そんなんじゃねぇよ。ただ、セックスのセの字も知らねぇガキを犯すのは俺の信念に反するってだけだ。いくら体と実年齢が相応でもな、精神年齢が伴ってないんじゃ、ありゃただの幼児だ。そっちも気長に二次性徴を待つさ」

 

 何が信念だ。大法螺吹きめ。

 

「それはそーぉれは、随分とお優しいんだーぁね」

 

「あん? あぁ、お前は幼女だろうと嫌がっていようとぶち犯す主義なのか?」

 

 当主であり雇い主であるロズワールに失礼な口を利く男。

 何故、ロズワールは彼にこんな無礼を許しているのか。

 それには理由があった。

 

「いやいや、失礼したね。聞いていた君の前評判とはこれまた随分と違ったものだーぁから。意外だったんだーぁよ」

 

「前評判?」

 

 そうだ。

 

「──曰く、その男年齢を問わず。種族を問わず。人格を問わず。曰く、気に入った女は絶対に逃さず。貴族。王女。獣人。村娘。誰であろうと何処であろうと、衣服を剥いで挿入し、泣き喚こうが、力で抵抗しようが、最後には快楽で篭絡し女を堕とす、そんな『災厄の性獣』だと」

 

 誰だそのイカれた野郎は。

 

「どこの誰の情報だよ。知らねぇよ。俺は合意した女としかシた覚えはねぇ。犯罪者は別だが?」

 

「名のある女性犯罪者は悉く狙われると聞くから犯罪者が減ったってんで宮廷の騎士がぼやいていたねーぇ」

 

「ぼやくことじゃねぇだろうが、そこは素直に喜べや」

 

「君、犯した相手を気に入ったら逃がすか囲うかしているだろう? 犯罪件数は減ったが、捕まえることができないわーぁけだ。そりゃあ騎士も辟易するってもんだろう。いやはや犯罪者を相手に性交渉とは、君のその強欲さには恐れ入るねーぇ」

 

「名のあるやつは大抵腕に自信のあるやつだからな。ヤりがいがあるってもんだよ。その分、気に入るやつも多くなる。俺のお気に入りを勝手に奪われるのも癪なんでな。徹底的に犯して男を、つーより俺っていう存在を覚えさせてから自由にさせてんだ」

 

「連絡を取る手段があるのかい?」

 

「あぁ? あ~そこら辺は適当だな。ま、あいつらの事情は関係ねぇ。俺が犯したくなったら会いに行く。そんだけだ」

 

「まったく、剛毅なものだよ。今の時代には珍しい豪胆さ。四百年前を思い出すようだ」

 

「四百年前なぁ。ああそういえば、【嫉妬】以外にも【魔女】がいたんだっけか。そりゃあ俺も犯してみたかっ──おいおい、そう殺気を飛ばすなよ、殺したくなるだろ?」

 

 突如降りかかった悪寒に男──クピドは目を光らせた。

 

「いんやぁ? 冗談はほどほどにして欲しいものだね。私はあまり気が長くないんだ。──先生を穢そうなどと、冗談でも言ってはいけない」

 

「くくっ、わかってるさ。ラムをくれたんだ。お前の女に手を出したりはしない。例え、これから生き返るようなことがあってもな?」

 

 意味深にニタニタと笑うクピド。

 

「──あまり調子に乗るなよ。君程度の存在は過去にはいくらでもいた。いくら君が強かろうと、僕の悲願を邪魔するつもりなら──」

 

 ロズワールから凄まじい魔力が迸る。

 ガラス瓶が震え、部屋中のものが振動する。

 

「しねぇーって。そうかっかすんなよ。俺が悪かった。謝る。俺は寝取りはしねぇーってんだよ。俺がヤりたかったのはあれだあれ。あー、なんつったか“先代”の【色欲の魔女】とかそこらへんだよ。わかるだろ? ──こんなヘンテコな能力をもってたんだ。きっと俺以上にエロい女に違いない」

 

 クピドの発言にロズワールは一端矛を収めた。

 

「……先生からは、他の魔女の浮ついた話は聞かなかったな」

 

「へぇ~? 色欲(これ)もってる癖にヤリマンじゃないってか。まさか処女だったのか? そりゃあなんとも──自己愛の塊だな?」

 

 クピドは自らの能力から魔女の性格を推察する。

 

「そうだねーぇ。君を見ていればわかる。そのような力を持っていて扱わないなど、まともな神経ではない。よほど愛に満ちていたのだろうねーぇ」

 

「……ああそれか。よほど愛を知らなかったか、だな? 【愛】を知らにゃ扱えんだろうからな」

 

「ま、そうだろーぉね?」

 

 言いながら、かなり時間も経った。

 夜も遅く、ワインも空になった。

 

「さて、私は宮廷魔術師としての責務を果たす為、明日には屋敷を発たなきゃいけないし、晩酌もこれでお開きとしようか」

 

「そうかい」

 

 そう一言相槌を打って、クピドはワインを飲み干し、腰を上げた。

 

「屋敷にいる間は好きにしてくれていい。その気になればレムも、エミリア様も、君のお相手として選んで構わないからねーぇ」

 

「言われずとも俺がその気になれば逃しゃしねぇさ。ま、俺は我慢強いたちでね。もう暫くはラムで満足するさ。──あんなイイ女は滅多にいない」

 

 ちろっと、唇に付いたワインを舐めとって言い切ったクピド。

 

「気に入ってもらえたようで、私も頑張った甲斐があるというものだ」

 

「じゃあな。俺はラムの夜這いに行ってくる」

 

 ──がちゃん、とロズワールが返事を返す前に扉は閉まり、クピドは部屋を出ていってしまった。

 月光の差し込む執務室に残されたロズワールはその場に佇み、窓から夜空を見上げた。

 

 

「私は間違っているのだろうねーぇ。──だが、もう止まれはしない。あなたに会うためなら私は──僕は、悪魔にだろうと獣にだろうと手を借りることを厭わない。幸い彼は(エサ)さえ与えれば協力的だ。彼女(ラム)を手に入れるのにも苦労したが……それはいい。それにしても、彼女には少々辛い境遇を強いてしまったかな」

 

 ──身体だけは契約で逆らえず、しかし彼の意向で思考は縛られていない状態で奉仕を強要させられてるのだから。

 

「いくら神童と呼ばれる寵児だとて生半可な精神では耐えられないだろうに……よくやるものだ。それも(ひとえ)に片割れである妹の為……しかしその妹には軽蔑され、もはやいないものとして扱われている。あまりに哀れだ。きっと心の中で私への復讐を誓い、契約が果たされるその時を待っているのだろうねぇ。さて、それまでに彼に力を吸い尽くされていなければいいが──」

 

 

 

 ──あっ♡ あっ♡ んっ♡ んんっ♡ 

 

 

 

 下の階から、嬌声が聞こえてくる。

 声を抑えようとしているようだが、無意味だ。

 彼の力は意思とは関係なく、肉体に抵抗を許さない。

 気持ちよければ勝手に体が反応してしまう。

 これだけ大きな声で喘いでいるのはそれだけ彼女が感じている証拠だ。

 

 それでも、抑えようとできているだけで彼女が如何に精神的に強いかを示していた。

 

「……お盛んだねーぇ、いーぃことだ。私も寝首を搔かれないよう気をつけねばね。──彼が逆に彼女に篭絡され、彼女のお願いで私を消しに来るかもわからない」

 

 今までどれだけの女を犯して、犯して、犯し続け、女を満たし続けても、自身が満たされることはなかった彼を。

 

 満たされぬ暴食に、飽くなき強欲に、とどまるところを知らないその色欲に侵された彼を、ついには満たすことができるのか。

 

 それが彼女なのか、まだ誰にもわからない。

 

 ぺらぺらと、懐から取り出した黒い基調の本をめくる。

 

「……」

 

 しかしそこにあるのはいつまでも来ない少年のこと。

 未来を示し、ロズワールの道しるべであるはずの本はまるで真実を教えてくれる気配がない。

 いくら探しても本に刻まれた少年は見つからなかった。

 本が壊れたのか、あるいは運命が狂ったのか。

 しかしわかるのは、何がどうなろうと、ロズワールが諦めることはないという、ただそれだけのことだ。

 

 もう夜も更けた。

 

 ロズワールは明日に備え就寝に就く。

 聞こえてくるのは子守歌にはあまりに向かない淫靡な嬌声。

 周囲を音を遮断する魔法を使うこともできるが、ロズワールはそれをすることなく眠りについた。

 

 その日の夢は、とてもいい夢だった。

 先生と初めてしたときの、そんな懐かしい夢。

 

 




 最後までヘンです。

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