IFにするか迷ったんですけど…よくよく考えたらマグワウの世界観とか行き当たりばったりだったし別に正史でいいかなって。
久しぶりの大作かも?
どうぞ、ご賞味あそばせ
――四百年前。
それは、大罪の名を冠する魔女たちが世界を好き勝手に蹂躙していた、渾沌と狂乱の全盛時代。
だが、一人の少女が適合しない魔女因子に手を出し暴走させたことでその均衡は辛くも崩れ去った。
狂気に墜ちたその魔女は、六人の魔女たちを喰らい尽くし、その魔女因子を奪い取った。
後に人々が『嫉妬の魔女』と恐れ呼ぶその存在――彼女の手によって、六人の魔女は歴史から姿を消した。
適合しないまま、されど七つの魔女因子を受け止められるだけの稀有な器を持っていた彼女は、比類なき強大な力によって世界さえも飲み干そうとした。
だが、世界が終わるかと思われたそのとき――彼女の凶行を食い止めたのは、後に”三英傑”と呼ばれる者たちだった。
『龍』『賢者』『剣聖』。
だが、当時の最高戦力である彼らの力を以てしてもその災厄を滅ぼすこと叶わず、彼女は遠い東の果てに封印されることとなった。
それ以降――
『賢者』シャウラは東の果ての塔に籠り封印を監視し、
『剣聖』レイドはその名を紡いで親竜王国を守り、
『神龍』ボルカニカは空の彼方から世界を静かに見守っているという。
それが、この世界に伝わる”正史”――
――否。
それは世界を維持するために作られた、『偽りの歴史』に過ぎない。
真実を知る長命の種族たちは排除され、今を生きる誰一人として四百年前の真実を語ることはできない。
歴史から消された”六人の魔女”。
世界を救わんとした、一人の少女。
名前すら残らなかった、”本物の賢者”。
そして、もう一人。
誰の記憶にも残らず、どんな記録にさえもその痕跡を残さなかった存在。
四百年前よりも遥か昔からこの世界にあり続け――世界の歴史を”書き変えた”魔女。
その存在を、今なお世界は知らない。
誰にも知られぬ、真なる魔女のその尊き名前は――。
◆◇◆
「――パンドラ」
「お久しぶりですね。貴方の方から逢いに来てくださるとは思いませんでした」
その尊ばれるべき名を呼べば、返ってきたのは慈悲に満ちた白金の微笑だった。
雪に閉ざされたエリオール大森林、その奥地にある寂れた廃教会。
その入口に佇む少女――否、『虚飾の魔女』は、透き通るような肌を薄手の白い衣一枚だけで包み隠していた。
「……」
「おや、どうかされましたか。私の身に何かおかしなところでも?」
その肢体を余すことなく観察しようと見てみれば、返ってきたのはきょとんと首をかしげる行為だけだった。
恥じらいを知らぬように晒された四肢。
細く滑らかな足に覗く太ももの絶対領域。
下着一つ身に着けていない彼女のプロポーションは当然、薄い布越しに浮き出て見える。
それでも彼女の存在が”卑猥”に映らないのは――彼女が持つその不可侵な神聖さと不可分な無垢さゆえか。
――もっとも、そんなことは些末なことだ。
それが女体であり、生きた女である限り、彼女とて、この男の『強欲』からは逃れられない。
「いんや、お前の体には綺麗なツラとほっせえ手足がついてるだけだから安心しな。会うのはこれで四度目だったか?」
「はい。これまでにお逢いしたのは三度。一度目は貴方が『強欲』の大罪司教――レグルス・コルニアスを打ち取ったときに。二度目は『暴食』の大罪司教、ライ・バテンカイトスならびにロイ・アルファルドを打ち倒したときに。三度目は『色欲』の大罪司教、カペラ・エメラダ・ルグニカを取り込んだときに」
「あぁ……そういえばそんな名前だったか? 殺した奴の名前なんざ一々覚えちゃいねぇよ」
耳をほじりながらそう宣うクピドはまさしく傲岸不遜の塊だ。
だが、それに対してパンドラが不快そうな表情を見せることはない。
それも当然だろう。パンドラは彼らのことなど、なんとも思っていやしないのだから。
――いいや、むしろ。
パンドラは歓迎していることだろう。
彼らのような幼稚で扱いにくい宿主から、クピドに魔女因子が乗り移ったことを。
「そうですか。ですが、彼らが歩んだ生もまた、素晴らしいものであったと私はそう思います」
「口先だけの肯定なんて死んだ奴らが聞いたら憤慨するだろうな。だからなんだって話だが」
「人が運命にあらがう姿は尊く、されど運命のままに生を全うすることの素晴らしさもまた否定されるものではないと」
「聞こえなかったのか? どうでもいいってんだよ、んなことは」
「この世にどうでもいいことなどありません。貴方もまた運命にあらがう人であり、そしてそれを世界に肯定されている。だからこそ、私は貴方に相応しい座を与えたいのです」
「……」
話が通じないと、そう安直に考えることもできる。
だがしかし、それで二度と会わなければ解決と、そう安易に決断するにはパンドラは上玉に過ぎた。
ここで捨て置くにはもったいない。
なにより、こうしてわざわざ年中、雪景色の森にまで足を運んだ理由がある。
――パンドラは、世界が寿命を持つに至った根源的な要因であり、また『彼女』に不相応な『嫉妬』を与えた張本人でもある。
その事実が、この先この壊れた女と二度と関わらないという選択を許さない。
「貴方がこうして逢いに来てくださった理由を、まだお聞きしていませんでしたね。――貴方は私に何をお求めになるのですか?」
「――。」
その問いに対して、嘘偽りを申すことは許されない。
これは『虚飾の魔女』だとか、壊れた女だとか、そんなチャチな存在からの問いではない。
もっと根源的な何か。
ともすれば、世界そのものからの問いかけだ。
そう錯覚してしまうほどに、その声、その言葉、その威光には目に見えない力が宿っていた。
ゆえにクピドは一瞬を黙する。
だが、すぐにそれは終わった。
――クピドが望むもの、それは嘘偽りなくいつだって変わりないからだ。
「――俺はお前が欲しい。」
「――。」
その言葉に、さしものパンドラもすぐに言葉を返すことはできなかった。
それどころか、どんな反応をすればよいのかも分かっていない様子だった。
少し驚いた様子で、目をぱちぱちとさせている。
いまだクピドの真意を測りかねている様子で言葉が返ってくる気配がない。
「ハッ、改めて――俺は『強欲』のクピドだ。狙った獲物は絶対に逃がさない。奪うぜ、お前のことも」
「そう、ですか。それは……」
「こっちは名乗ったんだ。そっちも名乗るのが礼儀だろ? そら、お前はどこの誰なんだ? ん?」
「私は……パンドラ。――『虚飾の魔女』パンドラ」
まるで自分に言い聞かせるような名乗りに、クピドは不満そうな顔を隠さない。
虚飾の魔女を名乗るくらいだ。
――自分自身さえもその偽りの姿に飲まれているのだろう。
くだらない。
だが、くだらないと一蹴する資格は自分にはない。
たかだか人間である自分たちに、神に咎められし大罪を完全に御することなどできはしないのだから。
それでも、できるはずがないからと諦めることは、今のクピドには許されない。
だから、
「お前が自分をどう名乗ろうと、俺はお前を奪う。俺がそうしたいと望んだからだ」
「……『強欲』ですね。貴方の瞳に宿る希望、熱情、そして野心。そのすべてが私には輝いて見えるのです。ええ、とても……とても素晴らしい輝きであると」
「お褒め預かり光栄だが、俺は我慢ができないタチでな――」
「――! なにを」
パンドラが瞬きをする間もなく、クピドは刹那のうちにパンドラをその腕に抱きかかえていた。
クピドの手のひらに触れるのは羽のように軽く、されど確かな弾力を示す小ぶりな尻。そして、あってないような平原にかすかに感じる柔らかな胸だった。
初対面の女ですら気に入ればその場で手籠めにする性獣だ、これまでに四度も邂逅している相手に今更遠慮をすることなどありえない。
当たり前のようにパンドラの尻を揉み、胸を揉む。
その望外の柔らかさに舌鼓を打ちつつ、クピドはその蛮行とは反対に、丁重に彼女を廃教会の中へと連れ込んだ。
「お前は生き残るのに特化した魔女だそうだが……お生憎だな――俺はお前を殺さない。生かして、奪う。それが俺の『強欲』だ」
「…………」
その言葉を最後に、二人の姿は廃教会の奥へと消えていった。
◆◇◆
「……」
「……」
廃教会の一室。
修道女が仮眠を取るための部屋にはいくつかのベッドが捨て置かれていた。
少しくすんだベッド、長く放置されたそれは誇りを纏ってその機能を失っている。
だが、これから一戦
ゆえに。
「――フーラ」
王国の性獣はその身に似合わぬ繊細な風魔法によって部屋中の塵芥を一瞬にして消し飛ばした。
生まれてから一度も使ったことのない風魔法。
だが、クピドはそれができると確信していた。
初めて使う魔法なのに慣れ親しんだ感覚。
エキドナの過去を覗いて以降、クピドの中には徐々に――『賢者』としての記憶が芽吹き始めていた。
今世で極めた拳撃、性豪、それに加えて前世の魔法の力さえも芽生えようとしていた。
そしてそれは――『権能』の使い方にしても同様だった。
「――怖いのですか?」
「――。」
ふと、腕の中のパンドラが囁く。
準備を整えたベッドの前で立ち止まるクピドに対して――怖いのか、と。
「――大丈夫。大丈夫ですよ。貴方はそのままで素晴らしいのですから」
「――。」
その至高の声を頂くたびに、胸中には得も言われぬ快感がほとばしる。
ともすればすべてを委ねてしまいたくなるほどに、その声音は彼を慮っていた。
彼を愛していた。
彼のすべてを肯定していた。
その絶対的上位者による肯定は、無辜の民では永劫逆らえないだろうほどに、重く、尊く、そして抗いがたい魅力を帯びていた。
それは命令ではなく、宣告でもなく――祝福にさえ似た響きを持って、相手の意思をやすやすと寝食していく。
理解や反発などという思考の前に、本能が膝を折ることを決定づける。
「――ッ!」
そんな魔性の誘惑を、クピドは舌を噛み切ることでなんとか振り払う。
わかっていた。
ここに来ると決めた時点で、こいつを手に入れると決断したその時点で――パンドラの脅威は理解していた。
言葉一つで世界さえも歪めてしまうこの魔女は、女の為に世界を救うと決断したクピドの固い意志さえも揺るがし得ると。
「どうかしましたか」
「いぃや、何でもねぇ。準備は整えた、とっととヤるぞ」
「……そうですか」
無感情にそう告げるクピドに、パンドラもまた感情の読めない顔で呟いた。
――そうして、お互い、まだ服を着たままベッドの上で向き合った。
ベッドに寝転ぶパンドラの姿や艶やかそのもので、乱れた白い衣の隙間から局部が見えそうで見えない。
さっさと衣を剥いで、パンドラの
だが……だが、どうしても
――パンドラを犯す”欲望”が湧かない。
あの『強欲』のクピドが、
何かが欠けている。
何かが足りない。
クピドに、あるいはパンドラに。
そのナニカが、クピドがそこから先へ一歩踏み出すことを拒絶する。
「不思議ですか?」
「……何がだ」
「私を犯そうと思えないことが、です」
「……」
図星を突かれたことでクピドは押し黙る。
クピドの反応を見て、ややあってパンドラは上体を持ち上げた。
そして女の子座りでクピドにすり寄り、その頬に手を沿わせた。
「――『
「――。」
「だから、貴方は私を犯すことができない」
――それは、最後通告だった。
ここでパンドラを犯すことが出来なければ、クピドはこれまでの人生すべてを否定される。
『愛しているから、犯せない』
それは、『強欲』のクピドが絶対に赦してはならない道理で、論理で、真理だった。
愛しているから。
大切だから。
だから、
「真に愛する者を犯すことができない。それは貴方の『美徳』であり、素晴らしい精神だと思います。決して否定されるものではありません。しかし、貴方は――真に愛する者だけは『救えない』」
クピドは、真に愛する者だけは、救えない。
真に、愛する者を、救えない。
――許し難い『憤怒』だった。
怒りが、憤怒が、心の底から――魂の奥底から這い上がってきた。
今すぐに、この怒りを『情欲』に変えて、『欲望』に変えて、『強欲』に変えて、目の前の女にぶつけるべきだった。
目の前の極上のメスをブチ犯し、その胎に子種をばらまいて孕ませる。
それだけが、この『憤怒』を収める唯一の方法だと知って――
「?」
「……ッ!!」
それでも、彼女に情欲を向けることが出来ない。
「それが貴方の『大罪』との向き合い方なのですね。貴方はこれまで、その身に余る大罪を『愛』に変換することで制御してきました。しかし、それは真に愛する者にだけは向けられない。大罪に穢れた『愛』を、真に愛する者に向けることを貴方は『罪』だと認識しているのですから」
図星、だった。
それを真実だと錯覚してしまうほどに、クピドは追い詰められていた。
これまでクピドが『魔女因子』を制御できていたのは、湧き上がる黒い影をすべて『性欲』へと変換して発散していたからだ。
そのための性獣だった。
そのための女だった。
それゆえの、今のクピドだった。
クピドは己の大罪を、その罪過を『犯した女を幸せにすること』で贖罪としてきた。
それが今――破綻しようとしていた。
「貴方の罪はただ一つ。真に愛する者を幸せにする『勇気』を持たなかったことです」
「……」
パンドラの戯言に対してクピドは返す言葉を持たない。
「しかし、それは仕方のないこと。ええ、仕方がないのです。貴方は神でも仏でもない、ただの人なのですから」
「……」
パンドラの言葉が性獣を人に戻そうと画策する。
「――それでいいのです。そのままである貴方が、人である貴方が素晴らしいのですから」
「何を言うかと思えば」
一人盛り上がって、独り善がりに語るパンドラの口を、クピドの牙が鋭く塞いだ。
「――! んっ」
「――……犯せないだ? 愛してるだ? 勘違いも甚だしいなぁおい。この俺を誰だと思ってんだ? 俺は『強欲』のクピドだぜ」
「!」
「欲したものは必ず手に入れる。『愛欲』だけが『色欲』じゃねぇんだよ。お嬢様育ちのお前は知らないだろうけどな」
「『愛』ではない『色欲』……?」
愛しているから犯せない。事実だ。
勇気がないから、愛せない。事実だ。
全部が全部、事実で、図星で、真実だ。
だからどうした。
俺は世界を救う。
欲した女は手に入れる。
どっちもやる。
全部ヤる。
繁栄を望む『暴食』も、繁殖を望む『色欲』も、まるっと含めて『強欲』だ。
それが『強欲』。
それが、俺が俺に定めた唯一無二の真理だ。
その為なら、愛した女だろうと穢してみせる。
「お前が俺にとっての誰を『装ってる』のか知らねぇが――愛してるから穢せねぇなんてのは処女童貞の発想だぜ?」
「貴方は……」
「俺が毎朝毎昼毎晩、誰を犯して孕ませてると思ってんだ」
屋敷に待つ『強欲な嫁』に、『怠惰な姑』に、『暴食な妹』に、『憤怒なカノジョ』に、『傲慢な娘っ子』、そのすべての相手をして、満たして、染めて、喰らって、鎮めて、あやしている。
当然、親愛もあれば情愛もある。
それでも、クピドは犯す。
嫌いだからでも、憎んでいるからでもない。
ただ、己の胸に沸き立つ『強欲』が、彼女らが欲しいと望むからだ。
己の『強欲』のままに、クピドは彼女らを穢すのだ。
「……大切に思う人を傷つけるのですか? 救いたいと望む相手を穢す……?」
「そうだ。壊してでも欲しい。喰らってでも欲しい。――その全部を『知りたい』」
だから、
「お前を喰らう」
「――ぁ」
気づけば、クピドの萎えていたイチモツが怒髪天を突くほどにいきり立っていた。
膨張した剛直は見るからにパンドラの胎よりも大きく、まともに入るとは思えない。
だが、それを衣の下の秘所に宛がい、クピドは挿入した。
◆◇◆
「ぅ……、ぁ……入った、のですか」
「まだ半分も挿れてねぇけどな」
クピドのチンポが、パンドラの膣内に入っていることが、衣越しにもっこりと膨らんだ彼女の腹部から理解る。
意外でもないが、血は出なかった。
少なくとも処女ではなかったようだ。
清楚なツラしてヤることはヤってるらしい。
そりゃそうだろうな。
なにせこいつは――。
そう思考したところで、パンドラが再度口を開いた。
「っ、こんなことをして……何になると」
「どうしたよ。お前が大好きな人間の『愛』だぜ」
「これが『愛』……?」
「無知なお前に教えてやるよ。無知蒙昧な人間たちが、どうやって繁栄繁殖してきたのかをな」
――『暴食』の権能。
――『色欲』の権能。
――『強欲』の権能。
クピドが持つ三つの魔女因子、三つの権能、それらを総動員して――パンドラを知る。
エキドナを犯したときと同じだ。
要はいつも通り……女を犯してその魂を喰らって、女の胎に吐精してクピドの魂を食らわせる。
「動くぞ」
「っ」
しっかりと濡らす前に挿入したがパンドラに痛がっている様子はない。
というより、パンドラは異物感以外の何も感じてはいないようだった。
おそらく、痛みも快感も肉体から切り離されているのだろう。
何度も死んではそれをなかったことにしているような女だ。
そりゃ痛覚なんてとっくの昔に捨てているに決まってる。
ならどうするか。
決まってる。
肉体がダメなら、『魂』を直接弄ればいい。
――ずちゅ♡
「はっ……♡」
「ハッ、案外すぐ濡れてきたな。ご無沙汰してる魂は浸透するまで時間がかかるもんだが……魂がすっからかんだからか?」
「何を、いっているのですか……ぁふ♡ これは……♡ なんなのです……?」
「知らないか。ま、だろうな。そりゃ気持ちいいって言うんだぜ」
「気持ち、いい……?」
――ずちゅ♡ ずちゅ♡
挿出を繰り返し、中ほどまでしか入らない肉棒をせこせこと叩きつける。
奥まで入れれば簡単に子宮口まで届いてしまう。
こんな子供の体で致していればさもありなん。
しかし、体は子供でもしっかりと”快感”は感じているらしい。
――プシャッ♡♡
「んっ♡」
「随分と可愛げのある潮吹きだな。あいつにも見習ってほしいもんだ、なッ!!」
「――お゛っ♥♥」
一度イったことで一段深く魂が浸透した。
それに合わせてパンドラの肉体がクピドのチンポの最適化される。
それによってその小さな体で、しかしクピドのチンポを根元まで受け入れられるようになった。
ゆえに、クピドはパンドラのプリケツに満を持して腰を叩きつけた。
――どちゅんっ♥♥どちゅんっ♥♥どちゅんっ♥♥
「お゛っお゛っお゛っ……♥」
「おらおらおらおらッ!」
――プシャッ♥♥プシャシャッ♥♥
容赦のない腰振りにパンドラは潮吹きを繰り返すことしかできない。
その聖なる口からは汚濁を孕んだ豚の鳴き声しか響かず。
その美しき顔も、今はアへ舌と、白目で無様にイキ散らかしている。
「まずは一発目! おらッ!」
「――~~~~~~~ッッッ♥♥♥♥♥」
――ドッ♥♥ びゅるるるうるるるるッッッ!!!♥♥
第一射。大砲のような射精が解き放たれ、一瞬にしてパンドラの子供部屋をクピドの精液が満たしていく。
一瞬して満ちたパンドラの子宮。
だが、クピドが腰のピストンを止めることはなく、それどころかさらに加速してパンドラを攻め立てた。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「私が聖女に?」
一人の少女がいた。
まだ幼さの残るあどけない乙女、しかしその身に満ちる神聖さは傍から見ても明らかだった。
彼女が世界にとって特別な存在であろうことは容易に想像できる。
そう確信できるほどに彼女は美しく、そして純真無垢だった。
「それは……とっても素晴らしいことですね!」
――これで、もっとたくさんの人を救えます!
彼女は、周囲を明るく元気づけるような、そんな天性の明るさを、満面の笑みに変えて言った。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「お゛っ♥♥ な、ぜっ……権能が……っ」
「そりゃあ俺がお前の魂を弄繰り回してるからな。まともに権能を使えるなんざ思わない方がいいぞ。おら、二発目ッ!」
「あ゛ぐっ……♥ また、中に……っ♥」
ドクドクとチンポが脈打てば、その度に彼女の胎の中にクピドの精液が注がれる。
すでにいっぱいのパンドラの子供部屋は古いものを吐き出し、新しいものを取り入れようと必死に収縮する。
クピドの二射精目。
パンドラの肉体の制御権は完全に彼女の手を離れ、その身すべてがクピドに奉仕せんと変容する。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「危ない……っ!」
――助けられない!
一人の少年が魔なる獣に襲われようとしていた。
それは普通の動物とは違い、また地竜とも違う。
それはオドラグナの子ではなく、ゆえに彼女の持つ『権能』の力も通じなかった。
「――大丈夫?」
そんな窮地に現れたのは一人の青年だった。
やせ細った、されど不思議な力強さを感じる青年。
彼が魔物を一刀両断し、少年を守った。
彼女の目には、彼がなんであるか一目瞭然だった。
「――勇者様」
「……やめてくれるかい。その呼び名は好きじゃあないんだ」
けだるげにそう告げた青年と少女の視線が交わる。
それが、『勇者』と呼ばれる青年と『聖女』を名乗る少女の出会いだった。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「これは……♥ なんですか……♥」
「……お前の『記憶』だ。お前が消し去った『記憶』。忘れたがってる『記憶』だ」
「知らない……♥ 知りません……! 私は……! ――んぅっ♥」
――ちゅっ♥ちゅぱ♥ちゅぷっ♥
身に覚えのない記憶に震えるパンドラを接吻で口を塞いで黙らせる。
口吸いをして、またパンドラの魂を掌握する。
それと同時にクピドの体液を流し込んで、肉体を掌握する。
一石三鳥で、パンドラと舌をまぐわわせる。
いつの間にか、姿勢は対面座位へと移行していて、彼女の幼児体形に下から肉棒を突き刺して出し入れする。
――どちゅんっ♥♥
そうして、根本まで深く突き刺さった段階で、子宮口を亀頭でこじ開け、完全に密着した状態で三度目の射精を行った。
――ぶびゅるるるるるるぅッッッ♥♥♥♥♥
「ぉ゛……♥」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「この程度で我ら『龍』を倒せるとでも思ったか、オドラグナの傀儡よ」
その居丈高な発言は、ここら一帯を支配する竜の長のものだった。
世界には人の生存を脅かす存在がごまんといるが、その中でも特段危険とされているのが人類に敵対的な竜だ。
瘴気に侵された竜はときに魔竜や邪竜へと転じて人類にあだなす存在となる。
その中でも特に、長い年月を生きた竜は『龍』へとその存在の位を上げて、人類の天敵となる。
そんな人類の敵対者を打倒することこそが世界に選ばれた英雄――『勇者』の役目だった。
「……ぜぇ、はぁ」
「勇者、さま……」
だが、今、その勇者が目の前で力尽きようとしていた。
助けなければ。
そう思い、勇者の怪我を治そうと『権能』を使おうとして……やはりできない。
「どうしてっ」
「……わかってるだろう。世界が見ていないものを……君が書き換えることはできない」
勇者が告げる。
絶望を告げる。
世界の絶望を一身に背負うのが勇者だ。
その勇者が言うのだから、その絶望は正しいのだろう。
だけど、受け入れられない。
受け入れたくない。
「『貴方は怪我をしなかった』」
「――。無駄だ」
「『貴方は邪龍を打ち倒した』」
「――。無意味だ」
「『貴方は……負けていない』」
「――。すべてまやかしだ」
嘘だ。
嘘に決まってる。
そんなはずない。
そう信じたいのに、現実が、目の前の光景が変わらない。
龍が告げる。
終わりを告げる。
「せいぜいオドラグナに還って教えてやることだな。――お前たち程度に、我らを滅ぼすことなどできないと」
――アレにそんな知性などないだろうがな。
そう最後に付け加えて。
龍が息吹を放った。
すべてを塵に還す龍の息吹が、倒れる勇者とその傍らの少女を呑み込んだ。
「――っ!? なんだ」
そして、勇者が龍を斬った。
そこには、二本の脚でしっかりと立つ勇者と、予期せぬ強襲にもんどりを打つ邪龍がいた。
「――何故だ。お前は確かに死んだはず……」
「――。」
勇者は語らない。
彼に代わって、彼女が『騙る』。
「『――もし、見間違えでは?』」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「ん゛ぉお゛お゛お゛お゛お゛お゛♥♥♥♥♥」
「随分とまぁ下品な顔になったじゃねぇか」
――これが聖女の今の姿だなんて聞いて飽きれる。ま、その方が俺好みだが。
パンドラを犯しながら、その過去の記憶を覗きながら、クピドは思考する。
彼女の過去。その正体。
当然、クピドはすべてを知っていてここに来た。
ありていに言えば、世界に選ばれた”初代聖女”とやらを犯したくてここに来たのだ。
「もう少しだ。もう少しでお前の中身がごっそり俺のモノで満ちる」
「お゛っ??♥♥」
「そうなれば、お前は俺のモノになる。同時に、お前は自分を取り戻す」
「ぉ゛……♥ ォ゛ッ♥♥」
「――テンポ上げっから、壊れんじゃねぇぞ」
初期妊婦のように膨らんだパンドラの胎に、さらに射精を募らせる。
バックで獣のように腰を叩きつけて、パンドラの膣壁をゴリゴリと削った。
――プシャプシャ♥♥
強烈な絶頂による膣の収縮に、クピドは最後の射精を解き放った。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「世界は平和になりましたよ、勇者様」
「――。」
「しかし、今度は人間同士が争い始めてしまいました」
「――。」
「人は素晴らしい。愛で満ちて、希望に溢れ、そして勇者様のような勇気を持っている」
「――。」
勇者は語らない。
勇者は語れない。
何故なら、死人に口はないからだ。
「でも、人は愚かです。憎悪で視野を狭め、絶望で生を諦め、そしてその卑怯さでもって土地もモノも奪い合う」
「――。」
たとえ、世界を書き換える権能であろうとも、死んだ人間を蘇らせることはできない。
それは、世界最高峰の『治癒魔法』を操る『青』であろうとも。
世界災厄級の『治癒の権能』を操る『憤怒の魔女』であっても。
世界には決して許されてはならないことがある。
「だから、やり直すことにしたんです。一から、いいえ――ゼロから」
聖女――否、『虚飾の魔女』は言う。
「世界を一度作り直しましょう」
今度は失敗しない。
次は上手くやる。
”初代勇者様”が死なない世界に。
人が争わない世界に。
そのために、為さなければならないことは――
「七つの魔女因子に適合する方を見つける必要がありますね」
世界を巻き戻すほどの権能。
それをできるものがいるとすれば、それは世界の半分である七つの魔女因子を取り込んだモノだけだろう。
彼女にはその素養はない。
彼女は聖女だから。
だから、世界を変えられる器を見つける。
世界を背負うに値する存在を。
――次のオドラグナとなる存在を。
「そうですね。私を祀り上げている宗教を利用しましょう。名前も改めましょうか――『魔女教』と」
魔女因子の適合者を集め、そして七つの魔女因子に適合できる存在を見つけるための組織。
ゆえに、『魔女教』。
もとは聖女を讃えていた宗教の成れの果て。
彼女の目論見は概ね上手くいった。
世界の器足りえる少女に、もっとも適正の低い魔女因子を、もっとも制御できないタイミングで与える。
それによって少女は魔女因子に取り込まれ、お膳立てのままに他の魔女を食らい尽くした。
少女が世界の半分を飲み干し、あと少しで彼女の目的が叶うといったところで。
それを防いだのは『龍』と『剣聖』そして『賢者』だった。
彼女の目的は叶わなかった。
だが、だからと言って諦めるはずもない。
彼女は今も、世界を巻き戻すために謀略の限りを尽くしている。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「おっほぉ……♥♥」
四肢を放り出して、ベッドの上で放心状態のパンドラ。
その腰はカクカクと未だに震えていて、頭の中は絶頂状態にある。
空っぽの器をクピドの濃密なオドで満たされたパンドラは今、生涯ないほどの多幸感に包まれている。
あまりの幸福は、強烈な”快楽”へと変貌し、彼女の全身を絶え間ない快感で満たしている。
それゆえの絶頂であり、バカメス化であり、ぽっかり空いた
「ったく、面白くねぇもん見ちまった」
そんな彼女を放置して、クピドはベッドの端に座って一服していた。
面白くない。その一言に過ぎる。
そんな昔のことを未だに引きずってるのがドン引きだし、結局のところ、この女は自分の勇者様が死んだことが受け入れられていないだけだ。
世界平和がどうだの、人間が愚かだのはついででしかない。
好きな男の死が受け入れられない女の、世界を巻き込んだ悪あがきだ。
こんな女に前世でしてやられたと考えるのは如何にも癪だが、起こったことは変えられない。
過去は変えない。
そして、死んだ人間は生き返らない。
「だから、お前も死んだ勇者さまのことは忘れろ」
「……はぁ、はぁ……ひどいことを、言うのですね」
ひとしきり絶頂して、ようやく波が引いた様子のパンドラがそう息も絶え絶えに言った。
しかし、その瞳にはどうにも最初にあったときよりも理性が宿っているように感じられた。
ゆえに、クピドは好奇心で会話を選んだ。
「そもそも云百年前の話だってんだよ。その勇者さまだって、お前の事なんか忘れて天国でよろしくやってるだろうぜ」
「本当に、酷い人ですね……。貴方だって、四百年前に縛られている。だから、ここに来たのではないのですか」
「いいや違ぇな。俺はお前とヤりたかったから来ただけだ。そんな御大層な理由じゃねぇよ」
「嘘つきですね。……とても、優しい嘘です」
何言ってるのかちっともわからねぇが、どうやら納得はしたみたいだ。
自分の中で、折り合いがついたのだろう。
なにより、この女がここまでバカげたことを考えたのは『虚飾の魔女因子』による悪影響に他ならない。
結局、超人然とした彼女もまたただの人の子でしかなかったということだ。
だからこそ、
「ハッ、お前みたいなべっぴんに、んなシけた面は似合わねぇよ」
「――んっ♥ んぅ……ぁん」
パンドラの唇を奪う。舌を吸い、絡めとる。
それにパンドラも同じことを返す。
「お前はもう俺のモンだ。勝手に不幸になることは許さねぇ」
「本当に、貴方は身勝手で、奔放で……『強欲』。私のことも奪おうというのですか? ……私のような年増を、もらっていただけると?」
「んな不安そうな顔しなくても、一度ヤった女を捨てたりしねぇよ。むしろ覚悟しろよ、お前にはもう老後の生活なんざねぇ。これからお前に待ってるのは、俺と、他の女と、一生退廃的にヤり続ける生活だ」
「嗚呼……それは、素晴らしいですね♡」
廃教会のベッドの上、熱烈なピロートークを交わした二人はもう一度舌を絡み合わせ、体液を交換し――
誰もいない、しんしんと雪の降る森の中。
あんあんと喘ぐケダモノの声だけが響き渡っていた。
◆◇◆
「それで? これはいったいどういうことだい……?」
「どういうことも何も見ての通りだが?」
「はい♡ 見ての通りです♡」
久しぶりに帰ってきた夫に、夫に抱き着く絶世の幼女(魔女)。
「一週間も帰ってこなかったかと思えば、何をしてたって?」
「四六時中ヤってた」
「ヤっちゃいました♡」
いけしゃあしゃあとふざけたことを宣うバカップル。
それに猛るは『強欲』の正妻。
「この、節操ナシの浮気者~~っっ!!」
そんな怒声が屋敷中に響き渡り、憤る正妻がポカポカとクピドを殴るが当然ダメージなどない。
「ハッ、俺は『強欲』のクピドだぜ? 欲しいものは何でも――」
「それで毎回許されると思っているのかい? いいや許さない。ボクが許さないということは彼女らも許さないということだ」
「それで?」
「……一週間も屋敷を空けたんだ。今日は六人……いや、七人まとめて相手してもらおうじゃないか。そうしたら許してあげないこともない」
「ハッ――ほんとにイイ女だな、お前は。愛してるぜ」
「ふん、ボクもさ。ずっと、貴方を愛している」
そう言って、どちらからでもなくキスをした。
それを傍から見ているパンドラはあらあらと、娘夫婦の痴情を見てしまったかのように困り顔を見せた。
「とってもお盛んで素晴らしいですね♡」
その日の夜、盛大に盛り上がったのは言うまでもない。
作者の脳内でエキドナのセリフがどんどんダンまちのヘスティアにつられていって困惑してる。
~なんだい? とか、ボクとか、気を抜くとそっちに引きずられてる気がする。怖い。
いやぁひさびさに大作を描いたね。
夏休み様様って感じ? 夏休みあと1週間しかないんだけどね!!
その間に頑張って描こ!
てなわけで次の投稿する話のアンケート!
次は短めにまとめたい所存! 5000字くらい!
アンケよろしく!