エミリアたんにセクハラしたかっただけ
『えっちすけっちわんたっち』
◆◇◆
「きゃっ」
俺が愛しい彼女のお尻を撫でると彼女は初々しく可愛らしい悲鳴を上げてくれる。
これが楽しくてついいつもやってしまうのだ。
「ふっふっふ、お尻ソムリエの俺からすればこれだけでエミリアたんの今日の体調がわか──ちょちょちょ、ちょっと待って!」
「問答無用~!」
「あぎゃ~!」
パックの魔法で水に流された。
寝巻がびしゃびしゃになり、顔面から泥に突っ込んだ。
「もう、いきなりびっくりするじゃないっ」
「毎日新鮮な反応を味わえる至福を失うくらいなら洗濯機の刑の一つや二つ……」
「あんまりエスカレートするようだと洗濯機じゃすまなくなるかもしれにゃいよ~?」
「ごめんなさい!俺が悪かったのでこれ以上は勘弁!」
「まったく、こういうのはほら……夜に、ね?」
「──エロすぎる。今すぐ朝のティータイムならぬベッドインをしよう、エミリアたん」
「冗談言わないの、これから朝食でしょ?」
「エミリアたんが俺の朝食になるって考え方も──ごめんなさい、謝るので氷杭を向けるのやめてくださいお願いします」
「む~、親の前で破廉恥なお話はいただけないな~」
「ほら、皆待ってるわよ。行きましょ? ──■■■」
「……ああ、そうだね。エミリアたん」
優しいエミリアたんに甘えるのはここまでにしよう。
俺はエミリアたんと共に朝の体操を終えて、食堂へと向かった。
「今日もレムとラムの食事は美味しい!最高!最後の晩餐はこれに決定!」
「縁起でもないこと言わないでくださいお客様」
「今日を命日にしますかお客様」
「うん!いつも通り、レムは冷たいしラムは酷い! だが、この感じも慣れてきたぞ!俺はやればできる子慣れる子だ!」
「んぅ~相も変わらず元気だねぇお客人」
「そりゃあ、俺ってば客だし?超お世話になってるし? 笑顔と元気を振りまくのがせめてもの恩返しだ~って考えてるからな!」
「まるで道化のような振る舞い、私の個性を奪ってくれるね~ぇ」
「おぉ、俺もたまには白化粧でもしてみっかなぁ」
「この屋敷に変態が二人もいるなんて耐え難いかしら。絶対にやめるのよ」
「やっぱりそう思う? ん~、エミリアたんはどう思う?」
「私? んー、■■■がロズワールみたいな恰好……ちょっとへんてこりんかも?」
「へんてこりんって、今日日聞かねぇなぁ。ん~今日も飯がうまい!」
「■■■ってほんとに美味しそうにラムたちのご飯食べるわよね。私もなんだかいつもより美味しく感じちゃう……あっ、いつもが美味しくないって言ってるわけじゃないのよ!?」
「誰もそんな勘違いしないってエミリアたん。な? レム、ラム」
「そんな風に思ってたんですねエミリア様、レムは残念です」
「そんな風に思ってたのですかエミリア様、ラムはショックです」
「おいおい」
「ち、違うのよ? ほら、んむんむ……美味しい!」
「お~じゃあ、エミリアたん。はい、あ~ん」
「あ、あ~ん、んん! に、にがい……」
「偉い! エミリアたんは偉いしエロい! ピーマルも美味しく食べられるようになるとは、これはもう大人だね、エミリアたん」
「■■■のいじわる……」
「わ、わ、姉様。エミリア様が大嫌いなピーマルを食べましたよ」
「そうね、レム。どうやらさっきのは聞き間違いだったみたいね」
「ほら、頑張ってもうちょっとだけ食べようぜ? そしたらレムたちも褒めてくれるって」
「むぅ~、今日は乗せられてあげます……あむ」
「か、か、か、可愛い~! EMT! エミリアたんまじ天使!」
「もう、茶化さないの」
団欒は続き、食事を終えた。
「それじゃエミリアたん。──寝室、いこっか?」
「え、ええ……そうね」
エミリアたんと俺の関係……それは『生徒』と『教師』である。
え? 万年引きこもりが王女様候補ともあろうお方に何を教えるのかって?
そりゃあもちろん。──セックスだよ。
うんうん? ドウテイが何を教えるんだって? だまらっしゃい!
童貞引きこもり高校生にも性知識くらいはあるのだよ。
……本当は俺なんかより相応しいやつはいるんだろうけど。
彼女は『嫉妬の魔女』と同じ銀髪に紫紺の瞳を生まれ持ったハーフエルフ。
誰も彼女とシたいだなんて思わないのだ。
騎士も貴族もやりたがらない。
民間人には荷が重い。
恐れ多いだろうしな。
てなわけで、うってつけなのが異邦人である俺!その人なのである!
正直、これが俺の異世界転移特典と言っても過言じゃない!
要するに、俺はこの絶好の機会を活かす資格があるってことだ!
唸れ俺の中の漢! どっかわいい純真天使にえっちすけっちわんたっちするのだ!
「じゃ、取り合えず脱ごうか、下着まで」
「……わかったわ。あの、こっち、見ちゃだめよ?」
「うん、見ない見ない。絶対見ないから」
「絶対見てるでしょ!」
「んじゃ、後ろ向いてるから。それでいいだろ?」
「ほんと、すけべなんだから」
「スケベって今日日聞かねぇなぁ」
布の擦れる音がする。
するりと肌を布が通る。
想像力が働き、淫らなイメージが湧いてもおかしくないのに。
彼女の純真さと神聖さを想えば、どこか美しく壮麗なものを想像させる。
ぱさ、っと最後の布が落ちた。
それを察して振り向けば。
──ごくり。
そこには──白いブラジャーと白いパンツだけを身に着けた、白い宝石がいた。
「……綺麗だ」
綺麗だ。何回見ても慣れない。慣れるはずない。誰だ、美人は三日で慣れるとか言ったやつは。嘘つきめ。超絶美人の素肌なんて一生慣れる気がしねぇぞ。
「……あんまりじろじろ見ないで……」
「ご、ごめん。えっと……それじゃ今日は、『おっぱい』にしようか」
「わ、かりました」
俺はゆっくりと彼女の背後に回って、ベッドへ座らせ、彼女の白く滑らかで、もっちりとした肉感のある柔らかな胸に触れた。
◆◇◆
誰だよ、ちゃんと名前呼んだれよ。
続くかな。多分続かない。あとはもう、ご想像にお任せします。