※この作品はR-18です。

Re:ゼロから始める異世界性活(仮)   作:萎える伸える

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 リクエストさくひーん!! ……として書いてたんだァけど……多分求められてたものと違いますごめなさーい!
 いやほんとごめんネ、作者がエゴイストで……。

 書くの久しぶり過ぎてエロシーンの質がちょっと下がっちょる。ごめんて。
 エロいようで突き抜けきれない……。

 エロとシリアスの狭間で揺れ動く作者の心情を少しでも楽しんでくれたら嬉しい……作者が未熟なだけなんだけどね……

 あと関係ない話なんだけど、レムラムのふたなりレズえっちってエロくない?



『エミリアたん監禁凌辱《オボレル編》』★

 

 

 

 ――甘えた声を聞いた。

 ――それが心地よく私の心を溶かすのです。

 

 ――濁点掛かった下品な声を聞いた。

 ――それが怖くて怖くてたまらないのです。

 

 ――愛慕と殺意を同居させたひどく胸を掻き毟りたくなる声を聞いた。

 ――それが、いつまでも脳裏に焼き付いて消えてくれないのです。

 

 

 ――〝性〟に縋れば縋るほど、大切な誰かを歪めてしまい自己嫌悪に浸った。

 ――それでもなお縋り続けている自分は、きっと今も溺れ続けているのです。

 

 

 

         ◇◆◇

 

 

 ――首を絞められていた。

 

 女の子とは思えない凄まじい力だ。体格では勝っているはずの少女の細腕に抗うことが出来ない。遠のく意識と血流の最中、俺は走馬灯のようなものを見ていた。

 

 ――上手くやれると思った。

 

 俺ならできるって、そう傲慢にも驕っていたんだ。『ナツキスバル』にできたことが、俺にできないはずがないってな。

 

 最初こそ原作知識を使って順調だった。重傷なしにエミリアを助けて、レムに警戒されている原因を知っていた俺は小器用に立ち回った。仲良くなれた。上手く行ってると思った。楽勝だとさえ思っていた。

 

 ――しかし現実はそう甘くなかった。

 

 叫び声を聞いた。悲しみと絶望に彩られていた声を聞いた。

 そのとき、ふと目が覚めたように感じた。

 

 ――ああ、ここは現実なんだ、って。

 

 皆が本気で生きている中、俺だけが異物で、俺だけが〝偽物〟だった。

 頑張ろうと思った。

 失態を取り返そうと、そう思って、崖の上に立って……俺は、逃げた。

 

『無理だ。無理。いやだ、怖い、怖い怖い怖い』

 

 俺は〝自ら死ぬ〟という選択を取れなかった。

 

 ――俺は『ナツキスバル』であってナツキスバルじゃない

 

 もし俺が死んだら〝死に戻り〟は発動するのか?

 その疑念を一度でも持ってしまえばもうダメだった。

 エルザに殺されずに最初の難関をクリアしたのが仇となった。

 

 ――――俺は、帰る場所を失った。

 

 ――ギュウギュウ、ギュウギュウとゴムを締め付けるような不快な音が、人体から決して鳴ってはいけない音が響いた。

 

「ぁ、か……ぅ」

 

「――――」

 

 ――いやだ、いやだ、いやだ。しにたくない

 

 ジタバタとみっともなく藻掻いた。

 〝死にたくない〟その一心だった。

 ふと、涙が零れ出た。

 何故、泣いているのか。

 恐いからか。怖いからか。恐怖からか。

 

 ――否。――恐れているのではない。

 

 

 溺れているのだ。

 

 

 刹那、彼女の首を絞める力が弱まった。

 同情? 情け? ――なんでもいい。

 俺は消えかかった力を振り絞って、すぐそばにあった石ころを掴み上げた。

 

 そして、――それを大切だったはずの一人に振るった。

 

 

 

 穢れなき純白の雪に彩られた〝赤〟はとても美しくて、妖艶で、芸術的で……俺は気絶した彼女の額に流れる血をそっと拭った。

 

 

          ◇◆◇

 

 

 死にたくない。

 その一心で辿り着いた場所は何処であったのか。

 

 死にたくない。

 その為に俺にできることはなんであるのか。

 

 死にたい。

 そう思うようになった。俺みたいなクズは死んで消えてなくなればいい。

 

 死にたい。

 そんな風に考えずに済む方法を模索して、行きついた先はなんだったのか。

 

 死にたい、でも死にたくない。

 その果てに俺が辿り着いた答えは――大切な誰かに安らかに静かに殺してもらうことだけだった。

 

 

          ◇◆◇

 

 

「静かに生きたいと思ったんです。誰にも知られず生きていけるなら、それが一番だと思ったんです。……思ったんです」

 

「へー、僕には理解できませんが」

 

 怖い。この男が怖い。飄々とした態度でこの世界でもトップに君臨する圧倒的な強者。俺なんて吹けば飛ぶほどの強者。

 こんな男を従えていることがこんなに怖いことだとは思わなかった。

 ――でもそれ以上に、この男がいないことで訪れる恐怖があるゆえに、俺はこの男を傍に置くことを止められない。

 それはとても怖いことで、とても恐ろしいことだ。

 俺は今も溺れている。

 

「ボスらしい考え方なんやないの。僕もそういう隠居生活みたいなんに憧れてたときもあったし、分からんでもないで。でもボスにはまだ早い気ぃするよ」

 

「……最近の〝ニホンジン〟は枯れてますから。若くても老人みたいな考え方になるんです」

 

「そりゃけったいな国やな。ボスが来たっちゅう大瀑布の向こう側の話やろ?」

 

 こうは言っているが、この男は信じていない。俺の話も、俺のことも、何もかも。話半分に聞いて、俺が正しかろうと間違っていようとどっちでもいいといった風にあっけらかんと命令に従う。

 それがとても都合がよくて、同時に決して理解できない類の人間であることに恐怖する。

 

「ハリベルさんはボスの話信じてるんですか?」

 

「……」

 

 俺が聞きたくないことを、この男は平然と俺の前で問う。空気が読めないのか、それとも分かったうえで聞いてるのか。

 俺の勘が後者であると伝えている。やっぱり、嫌いだ。――殺そうかな。

 

 ………………やめよう。こいつはまだ必要だ。まだ、まだ、あと少しだけ。その後はどうとでもなればいい。

 

「勿論、信じとるよ。ボスは僕の知らないことぎょーさん知ってるみたいやからなぁ」

 

「そうですね、僕もボスのそういう知識の源がいったいどこから来ているのかは気になります。どうなんですか、ボス?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………セシルス・セグムント」

 

「はい?」

 

「後ろです」

 

「――――おっと」

 

 次の瞬間、俺の背後に忍び寄っていた侵入者兼襲撃者が、セシルスの一撃で真っ二つになった。

 

「これはびっくり。僕としたことがまったく気づきませんでした」

 

「……」

 

 嘘だ。この男は気づいていた。気づいていて俺が言うまで見逃していた。――俺を試す為だ。多分、この襲撃者は帝国の手の者だろう。

 俺はちらりとハリベルの方を見た。しかし彼はのほほんとした顔で死体の綺麗な断面を眺めていた。

 この世界の忍者の頂点である彼がこの程度の隠密に気づけないはずはない。なのに何も言わなかったのは……俺を試す為? 否である。なら、俺を信頼しているから?

 ――どちらにせよ失態だ。

 

 信用できない、信用できない。ヒトは誰も彼も信用できない大ウソつきだ。

 

「少し、やすみます」

 

「お姫様んとこいくん?」

 

「………………はい」

 

「そやったら僕も挨拶にでも――」

 

 その続きの言葉は出て来なかった。

 あと少し、あと一歩言葉を止めるのが遅ければ――油断していた彼の首は隣の男の超絶技巧の抜刀によって雷速で斬り飛ばされていたことだろう。

 

 まぁ、それで死ぬ男であるかどうかは懐疑的だが。

 

「――まだ殺さなくていいですよ、セシルスさん」

 

「ん。でも一定以上ボスに近づいたら殺せって話でしたよね?」

 

「はい、でも今はまだいいです。ありがとうございます」

 

 言いながら、俺はその光景を振り返ることもなくスタスタと扉に向かって歩いていく。

 未だに慣れない貴族のような豪華な赤いカーペットはブロードウェイのようで気分が悪い。

 しかしカーペットを変えることはしない。何故ならこの部屋の敷物は赤でなくてはならないからだ。

 

「ボス、護衛はええの?」

 

「大丈夫です。今日一日は好きにしてください」

 

「……好きにしてください、ね。そりゃ出てけってことやないの」

 

 背後の呟きに答えることもなく、俺は血の匂いのする謁見の間を出た。

 

 

          ◇◆◇

 

 

 無機質な空気の流れる静謐な廊下を通って、俺は一つの部屋の前に立ち止まった。

 

「パック」

 

「呼ばれて飛び出てにゃにゃにゃにゃーん」

 

 俺の掛け声にどこからともなく現れたのは、いけすかない灰色の猫のような何かだった。

 

「や、久しぶりに――」

 

「開けろ」

 

「もう、少しは話を」

 

「開けろって、俺はそう言ったんだ」

 

 俺は冷たくそう言い放った。それにこいつは沈黙して、扉を開けることも二の句を告げることもしようとしなかった。

 こうしてこいつに冷たく当たる理由は多々あるが、その中でも特に大きな理由、それはこいつがエミリア以外の誰にも従わないことだ。

 

 俺の言うことなんてこいつは微塵も考慮しない。だから話合う余地なんて端からないんだ。

 

 どれだけ意地を張ろうと、こいつはエミリアの命令に逆らえない。

 まるで〝紛い者のナツキスバル〟だ。

 俺とおんなじだな。――だから嫌いなんだ。

 

 取りつく島もない俺の無愛想な態度に奴は表情を変え、ドスを込めて言い放つ。これもいつものことだ。

 

「――もし、エミリアをほんの少しでも悲しませてみろ。そしたら僕が君を永遠に氷像に変えてやる」

 

「そうかよ」

 

「……ふん」

 

 ――がちゃり、そんな音を立てて扉が開いた。

 

 

          ◇◆◇

 

 

「――スバル?」

 

「――――」

 

 凛とした鈴の音のように澄んだその声に俺の心臓がドクンと鳴った。

 無意識に手に汗を握り、思考が一瞬停止した。

 それでもなんとか足を一歩前に進められたのはさすがの俺も慣れたからか。俺は一歩、また一歩と彼女の不可侵の領域に踏み込む。

 

 そうして、その膝元まで歩を進めて、傅き、そっと彼女の太ももに頭をおいた。

 

「もう、またなの?」

 

「―――うん」

 

 ふと、頭の上にやさしく、柔らかな感触が残る。

 手だ。玉肌の手。それが俺の頭のてっぺんを撫でていた。

 

「――いい子いい子、がんばったね」

 

「―――ぁ」

 

 馬鹿らしいと、そう思うだろうか。

 醜いと、そう思うだろうか。

 情けないと、そう思うだろうか。

 

 俺は思う。

 

 きわめて情けなく醜く、馬鹿らしい光景だ。あってはならない光景だ。許してはならない、あっていいはずがない、絶対に、何があろうと、絶対――そんな光景。

  

 それでも、俺には一片の躊躇いもなかった。

 ――俺に躊躇なんて、頭の片隅にもなかった。

 

「……エミリア」

 

「ひゃっ。もう! そんな、あ……んっ、いきなり……やんっ」

 

 そのスカートの奥、局部に当たる場所に鼻先をぐりぐりと押し込んだ、すーはーと息を整えた。

 ――いい匂いがする。

 神聖で生的で、ちょっとえっちな香りだ。女の子特有の色香。

 

「おっぱい」

 

「っもう…………はい、どーぞ」

 

「――あむ」

 

 ちゅっ♡ ちゅちゅっ♡ ぢゅっ♡ ぢゅるっ♡ ちゅぱっ♡ はむっ♡ んむ……♡

 

 吸った。

 ぼろんとさらけ出され、あまつさえ目の前に差し出されたそれに俺は一心不乱に吸い付いた。

 

「あっ、やだっ……♡ へんな風にしちゃだめ……っ♡」

 

「乳首、コリコリしてる」

 

「だめぇっ♡ だめなのぉっ、ぁ……♡ ま、って……い、イクぅ♡」

 

 甘イキした彼女の姿に俺はもう辛抱堪らず、雄々しく屹立したその剛直をさらけ出した。

 

「ふぁ……♡ ん、ぁ……くっさぁい……♡♡」

 

「……風呂入ってないから」

 

「こんなにおっきくして……そんなに私に押し付けたかったの……?♡♡」

 

 ぐりぐりと、柔らかな頬に押し付けられる彼女はまんざらでもない様子で、俺のチンコを撫でた。まるで愛しい息子でも愛でるように。

 そうして何の躊躇もなく汚れきり堕ちきったそれに口を沿わせたのだった。

 

 ――れろれろ……♡ ちゅ……♡ ぢゅぽ、ぢゅぽ……♡♡♡

 

 竿を裏筋に沿って舐め上げ、カリ首に隠れた汚れを舌で拭い、汚物そのものである亀頭を浄化するように口に含んで下品に吸い上げた。

 

「ぉ……ぁ……きもちいい」

 

「ほお……? んぇ、きれいになった」

 

「ぁ、ぁぁ……」

 

 チンポを片手に得意げに微笑む彼女の笑みは万病に効く力を持っていた。絶えずこの胸に蔓延る憂鬱も絶望も甘く溶けて消え去るようだった。

 

「――次は? どうするの? スバルのお尻を舐めればいい? それともキス、する?」

 

「いいや」

 

「そっか……じゃあ、〝えっち〟する?」

 

「ああ」

 

 俺が答えるや否や、彼女は自分から身を隠すベールを脱いで一糸纏わぬ姿となり、犬のように四つん這いとなって俺が特注で作らせた豪奢で質素なベッドの上に這う。

 躊躇いもなくこちらに向けられる白いお尻とじゅくじゅくと濡れそぼっているにも関わらず下品に見えず、されどいやらしさ満載の女の秘所。

 湧き上がる興奮と背徳感に頭がどうにかなりそうになり、その衝動のままに俺は彼女のお尻を鷲掴みにした。

 むにゅっとした柔らかさと弾力の共存に舌を巻き、左右に少し引っ張れば堂々と露わになる彼女の聖域。

 垂れる透明の雫に小さな丘、そして――それらとは場違いなほどに大きくパクパクと開いた孔だ。

 

「んぅ……♡ ――♡♡」

 

「……」

 

 彼女のここだけが変わってしまった理由。それは俺が何度も何度も何度も、突き入れしたからに他ならない。最初はレイプも同然だった。二回目の彼女はレイプ目をしたマグロだった。三回目には少し感じて。その次には喘いで。イクを知って。期待するようになって。待ち焦がれるようになって。ついには――俺の名前を呼んだ。

 

「――スバル♡」

 

「いくよ」

 

「――きて♡」

 

 ずぷり♡♡ といやらしい肉音を立てて俺の息子が彼女の中に受け入れられた。彼女のアソコは大した抵抗もせずに俺の平均を軽く超えた逸物を根元まで受け入れた。経験の賜物だ。何度も何度も何度も彼女は自分のナカに俺のモノを受け入れたのだから。

 

「――――お゛っ♡

 

「喘いで」

 

お゛っ♡ お゛ほっ♡♡ ん゛お゛ぉぉぉぉ♡♡

 

 ずぷん♡♡ ずぷん♡♡ ずぷん♡♡ 抜き差し突き入れ、その度に彼女が喘ぐ。吠える。啼く。

 

「お腹の奥、好きだろ」

 

「すきっ♡♡ 大好きっ♡♡ 私の子宮っスバルのものになっちゃってる♡♡ どちゅんどちゅん♡♡ って突かれるたびにスバルのこと好き好きって気持ちが溢れて止まらないのっ♡♡」

 

「俺も、好きだよ」

 

「――すごーくっうれしいっ♡♡」

 

 その微笑みは〝偽物〟じゃない。

 俺も誰も世界でさえも偽物の世界で、彼女だけが〝本物〟だ。

 世界は彼女によって成り立っている。世界も彼女に溺れてる。

 

ほぉあっ♡♡ ~~~ッ♡♡

 

 〝クリ〟をぎゅッて握ると、彼女は卑猥な表情で絶頂した。アへ顔と言うには神聖で、清楚と言うには淫らな顔。彼女らしくない彼女の一面。それがたまらなく俺の情欲を掻き立てるのだ。――いじめたくなる。

 

「乳首、コリコリだ」

 

「いやんっ♡ 言わないでっ……♡」

 

「綺麗なおっぱいだ。張りがあって、形も綺麗で……」

 

「はずかしいっ……♡」

 

 恥ずかしがる彼女は至高だ。この世のものとは思えないほど尊く、慎ましく、いやらしい。

 

「耳、弱いよな」

 

「んっふ……♡ やめてぇ……♡」

 

「エミリアのお腹の中はどうなってるんだ?」

 

 ゆっくりと彼女の〝ケツ穴〟に指を挿入した。

 にゅるっと挿入った。感じるのは熱。ぬるぬるとした感触は心地よく、俺は少し楽しさを感じつつ彼女の体内をまさぐった。

 

ひっ♡♡ あっ……♡♡ お゛ふぅっ♡♡

 

 気を張ったり抜いたりを繰り返して息を乱す彼女に嗜虐心がこれまでにないほど刺激される。――いじめたい。犯したい。汚したい。けがしたい。

 ――彼女の膣を、俺の精液で染め上げたい。

 

「――射精()る。受け止めて、エミリア」

 

「はふっ♡♡ ふぅーっ♡♡ ふぅーっ♡♡ ――うんっっ♡♡」

 

射精()すよ……出る出るッイクッ!!」

 

「ぁ……♡♡♡」

 

 視界がチカチカと明滅し、思考が白色のソナタに消え去った。互いの性器がぴっちりと密着し一体となり、互いの存在を一つとして万事を成す。子供を作る為の神聖な行為で快楽を貪る咎人二人を叱るが如く、脳裏に焼き付く快楽はどうしようもないほどに頭の奥を痺れさせ、交わる肉体を熱くさせた。

 

「はっ♡♡ はっ♡♡ はぁっ♡♡ スバルぅっ♡♡

 

「エミリアぁッ」

 

 互いを抱きしめ、実るおっぱいを胸板で潰し、ぶちゅっと熱く獣のような接吻を交わす。息を吸うように舌を吸い、食すように互いを貪る。

 その最中もどぷどぷと胎を満たすのは男のミルク。子種汁。女を自分色に染める禁断の悪路だ。

 

「お前は俺のモノだッ誰にも渡さないッどこにも行かせない!」

 

「うんっ、私はスバルのものだからっ♡ どこにもいかないからっ♡ スバル、もっと……♡♡♡

 

 必死に不器用に、穢れを知らず、されど本能のままに互いを貪る若き男女。その尊き行いを誰が阻めようか。

 

 互いが互いに溺れて、依存して、離れられないように抱きしめる(縛り付ける)

 

 その強力な束縛が二人を決して離さない。

 

「エミリア」

 

「スバル」

 

 二人は決して離れない。

 そこに〝偽物〟と〝本物〟いったいどれほどの意味があるのだろうか。

 行為を交わす黒と白は、銀白に彩られた極寒の部屋の中、熱く熱く情欲に溺れた。

 

 

          ◇◆◇

 

 

「静かに生きたいと思ったんです。誰にも知られずに生きていられるならそれでいいと思ったんです。……思ってたんです」

 

 ――でも、それは不可能だった。

 

「だって、俺は知ってるから。――この物語の結末を」

 

「なにを、言って……」

 

「――俺が喋ってる」

 

 そう注意すると、〝裏切り者〟の彼はひどく動揺した風にナイフを一本取り出してみせた。――あれが俺の横っ腹を突き差すナイフか。

 

「っ!! ――バケモノ」

 

「――ハリベルさん」

 

「はいよ」

 

「彼を、送り届けてあげてください」

 

「……? ええの?」

 

「はい。」

 

「――――。」

 

 助かった、のだろうか。そう彼――自称ラッセル・フェローの奴隷が考えたときだった。

 

 ふいに――目前に『粛正王』がいた。

 

「……残念です」

 

「? ……? ???」

 

「あーあ、油断しはるから」

 

 頭部を失った彼は、最後まで理解することなく死んでいった。それはもしかすればこの世界で最も幸福な死に方なのかもしれない。

 けれど、俺にはそんなことできない。

 羨ましいと、そうほんの刹那だけ思った。

 

「では、死体のまま送り届けてあげてください。きっと、彼の家族もその方が喜ぶでしょう」

 

「……僕が言うのもなんやけど、ボスって時々そら恐ろしいこと平然と言うねんな」

 

「?」

 

「ああ、分からないならそれでもええんよ。その方がボスにとってはええんやろしね」

 

 ――何を言っているのかわからない。

 彼はオットーだ。ナツキスバルにとって大切で、『ナツキスバル』にとっては厄介な敵の愛され役。彼は家族に愛されて育ったのだから、その両親が彼の死を弔えないのはよくないことだろう。

 

 まぁ、いい。もう終わったことだ。最後に良心を発揮したところできっと誰にも理解されないだろう。俺はもう、取り返しのつかないほどに悪事でこの手を染めてしまったのだから。

 

 ――それでも、すでに終わった世界でも

 ――死に方くらいは選ばせてもらう。

 

「ハリベルさん、今の命令を終えたら、後は好きにしてください」

 

「……スーさん、そりゃあ」

 

「今までありがとうございました。あと、――俺はスバルじゃないですよ」

 

「?」

 

 最後の言葉は、さすがの彼にも理解できなかった様子で、珍しくアホ面を晒していた。

 

「ふはっ」

 

 俺はその様子につい吹き出し、

 

「……なんや、こんだけ一緒にいてスーさんの笑うとこなんて初めて見たわ。ほんま、自分が情けないで」

 

 ハリベルは面食らった後に少し落ち込んだ。

 

 何を言ってるのか俺には理解できない。それでいい。俺とこの人は文字通り住んでいる世界が違ったのだから。

 

「では、また」

 

「……ああ、ほなまたな」

 

 俺はそう言って、比較的円満に彼と今生の別れを交わした。

 

 

          ◇◆◇

 

 

『――スバルが好きよ』

 

『ナツキ、スバルくん』

 

『――――バルス』

 

 誰だよ、いねぇよそんな奴。

 ――そう言って突き放せればどんなによかったか。

 

 俺は俺だ。他の誰でもない。

 ――でも俺じゃあ誰にも愛されない。愛してもらえない。なら演じるしかない。〝成る〟しかない、他でもない『ナツキスバル』に。

 俺は誰でもない、赤の他人のふりをするだけの存在になった。

 

 それでも、愛されたいと願ったんだ。

 それでも、救われたいと驕ったんだ。

 それでも、現実は甘くなかったんだ。

 

 自分を変えること。曲げること。自分で自分を偽って、騙して、自分自身ですらどっちが本当なのか分からなくなって。

 それは――〝自殺〟することとどう違うのだろう。

 

 変化は死だ。

 変わりたいと望むことは〝自らを殺す〟殺人だ。

 過去の自分を否定して、愛されない自分を否定して、誰でもない愛される何かになって、――白黒になる。

 

 鏡に写る俺は、いつも白黒だった。

 

 

「スバル」

 

「……エミリア」

 

 

 崩壊したパンデモニウムの中、俺の元へと訪れた純白の彼女。

 ナツキスバルが――『ナツキスバル』が――俺が、愛した、彼女。

 

 彼女もまた、変わってゆく。

 誰でもない誰かに成り下がる。

 男に媚びるだけの平凡な乙女に堕ちていく。

 

 それが――それがとても――心地よかった。

 

「――やっと、ここまで堕ちてきてくれたね、エミリアたん」

 

「……え?」

 

 一緒に逃げよう、そう勇気を振り絞って告げたエミリアは返ってきた望んでいたモノとは違う答えに動揺を露わにする。

 

「一緒に死のう、エミリア」

 

「~~~~っうん!」

 

 続く言葉に、彼女はもうどうしようもないほどに喜色に彩られた笑みを浮かべた。

 もう、取り返しはつかない。彼女は〝本物〟じゃない。俺とおんなじ〝偽物〟だ。

 

「いこっか」

 

「うん!」

 

 俺は彼女と二人、手を繋いでもう一人の大切な人の場所に足を運んだ。

 

 

          ◇◆◇

 

 

「スバル、ここは……? スバル?」

 

「……終わりの場所だよ。俺と、君と、もう一人のね」

 

 暗く冷たくじめじめとした地下。

 その最奥の扉のまた先に、一人の囚人が閉じ込められている。伸びた髪は依然とは異なり、血のように赤く染められている。両腕、両足を縛られた状態で俯いていた彼女は俺たちの来訪にぴくりとその身を震わせた。

 

「…………ラム?」

 

 熟考の末に、エミリアは正解に辿り着いた。

 そんな彼女を意にも介さず、彼女はそっと静かに呟いた。

 

「…………バルス」

 

「うん」

 

「――――やっと、来てくれたのね」

 

「ああ」

 

「もう、待ちきれなかったわ。はやく、こっちに来なさい。〝ここ〟が疼いて仕方がないの」

 

「すぐ行くよ」

 

「……スバル? どこ、行くの? 行かないで?」

 

「……」

 

 そう俺を引き止める彼女の掛け声に、俺は歩む足をぴたっと止めた。

 そうして振り返って朗らかに微笑み、告げた。

 

「――三人で、死ぬまで愛し合おう」

 

「――」

「――」

 

 そう俺が告げると、彼女らは一瞬の合間に俺を視界から外し、互いを睨めつけた。

 ――心地よい。壊れてしまった二人は俺の宝物だ。その宝物が、かわいい嫉妬で互いを嫌悪し憎悪し排除しようとしている。その事実に興奮し、自分もまた疾っくの疾うに壊れている現実を実感する。

 

「――バルス」

「――スバル」

 

「ああ」

 

「「――私だけを見て」」

 

 二人の特別な少女を壊したという事実が俺を興奮させる。

 ――たまらない。

 ――途方もなくたまらないのです。

 

 俺は彼女らに殺される。

 大切な彼女らに、俺を愛してくれる彼女らの手で、殺される。

 

 それは、きっと、この世で最も贅沢な死に方だ。

 

「好きだ」

 

 短く想いを伝えて、俺はいきり立った逸物だけを曝け出して……動けない彼女のお腹の奥へと挿入した。

 

 その瞬間、背後に伝わってきた極寒が――彼女によって成り立っていたこの世界を、終わらせた。

 

 

       






 最近執筆できてなくてまじ申し訳!
 テストやら花粉症やら低迷期やらがわんさか湧いてきて一向に進まなかったよ……!
 
 ――でももうだいじょーぶ! 何故って? 私が復活した――!

 大学も春期休暇に入りまして時間がたぁくさん作れそうなのでえいえい書いていこうと思いまぁす!
 ホントお待たせして申し訳! そんで作者の鋭意執筆に是非ご期待ください!
 
 ……ちなみに異世界性活第三章のプロットは一切進んで……ないです。ごめんて。

 今回のお便りはいかにしあさんより
『長編も短編も表現がえっちくて好き』とのことでした。
 いやぁ嬉しい! 嬉しいよお! 温かいお便りをありがとうございます! これからも愚直に書き続けていきますのでぜひお暇な時間に御目通しいただければと思います! 

 温かいお便りはいつでもお待ちしておりますので、気が向いたら適当に一言添えて評価してやってください。やらしくお願いします。
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