※この作品はR-18です。

Re:ゼロから始める異世界性活(仮)   作:萎える伸える

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 ※ 旧題『ラム×オリ主√h』

 お久しぶりですどうもこんばんはー!
 またまた時間が空きまして申し訳!
 先日からリゼロ3期の先行上映も始まりまして嬉しい限りなのですが、もう私生活が忙しいったらありゃしません!
 どうにか週に一度は更新したいものです!

 さて、今回はリクエスト頂いた前作の別ルートになります!
 大変拙作となっておりますが、ぼちぼちお楽しみ頂ければ幸いです!



『孤独な狼は仔羊の夢を見るか√h』☆

◆◇◆

 

 

 ──襲撃は突然だった。

 

 

 異変に気づいた頃にはすべてが遅かった。

 麓のアーラム村から火の手が上がり空に黒煙が昇る。

 屋敷の守りを固めるようにレムとラムが外に出れば、屋敷の周囲はすでに不埒な賊に囲まれていた。

 

 

 絶体絶命。

 

 

「姉様………」 

 

「──。レムはエミリア様の警護を」

 

「姉様!? 無茶ですッ! いくら姉様と言ってもこの数を相手ではマナが……!」

 

 ラムは天与を受けし神童である。

 だが、【ツノナシ】となった今、彼女にいったいどれだけのことができるだろうか。

 百を超える()()相手に……考えるまでもない。

 

 ラムは死ぬ。

 それどころか、レムも屋敷にいるエミリアさえも守れない。

 

 ──死ぬ。

 

 ロズワール様の不在を預けられたはずのラムが屋敷も要人も何一つ守ることが出来ない。

 事ここに至って、ラムにできることは唯一つだった。

 

「言ったはずよ、レムはエミリア様の警護を。ここは私が出るわ」

 

「無茶、です………姉様………!」

 

「行きなさい!」

 

 いつもは冷静なラムは激情を露わにしてレムを突き放す。

 一瞥さえもくれず、否定も追随も許さぬまま風を纏う。

 

「どうして………頼ってくれないんですか……! 頼ってくれれば、レムは……!」

 

「いいからッ! ……これは姉としての、最後のお願いよ」

 

「っ……!」

 

 有無を言わさぬラムの言葉に、後ろを振り返らぬラムに、レムは姉の拒絶を理解した。

 もう、ラムが意思を変えることはない。

 

 それが分かってしまったから。

 

 『共感覚』から伝わってくる覚悟が、決死の心が、何を賭しても守るという気持ちが、レムの決断を鈍らせる。

 これだけ時が経っても、ツノナシとなっても、今もまだ姉様の背中には手が届かない。

 また、届かない。

 

「姉様──!」

 

 

「エル・フ―ラ!」

 

 

 荘厳な緑風が血みどろの生首と踊る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どれだけの時間が経ったか。

 周囲に散らばる惨死体と()せ返るような血の匂い。

 その中心で桃色の少女が息も絶え絶えに肩を上下に揺らす。

 瞳から生気が抜け、腕をだらんと垂れさせた様子から彼女の──ラムの限界が垣間見えていた。

 

 だが、

 

「……くっ」

 

 

「「「「「────」」」」」

 

 

 依然、敵の数が減ったようには見えなかった。

 ラムが稼げた時間は、決死で生んだ時間は、きっと四半刻にすら及ばない。

 それでも、魂の一滴さえも使い切るまで、ラムが止まることはない。

 だって、ラムはレムの姉様なのだから。

 

 

「──嗚呼、嗚呼ぁ! 素晴らしイ! なんと素晴らしく勤勉なのデス、か!? 嗚呼、敵である不信人者の勤勉に、脳が、脳が、震、える!!」

 

 

 その狂人の出現にラムは己の死期を悟る。

 己の死に場所をここと定めて渾身の力を振り絞る。

 せめてもの足掻きにこの狂人を道連れに。

 そう考えた一瞬の間隙だった。

 

「───」

 

 見えざる神の意志が条理を曲げる。

 

「──貴方、今、考えましたね? ワタシの前で、ワタシが、ワタシがワタシがワタシが! こんなにも貴方に脳を振るわされているというのにィ! あろうことか! 貴方はワタシから意識を逸らしたッ!」

 

 

「──アナタ、怠惰デスネ?」

 

 

 見えざる手が少女の肉体を握りつぶす。

 腕を肩を首を足首を、いたる所を不埒に外道に恐れ知らずにも嬲る。

 それが『怠惰の権能』と知らねば、防げるはずもない不可視にして必中の初見殺し。

 

 

「────」

 

 

 見えるはずがない。

 避けられるはずがない。

 生きているはずがない。

 

 そんなはずないのに。

 

 

「セイ、リオス……?」

 

「────ラム、無事か?」

 

 

 ──絶体絶命の姫を、神速で横からさらった下手人がいた。

 

 

「なに……? 何故? 何故何故ナゼ! 何ゆえに、貴方がここにいるのデス、カ!? いえ! いえいえいえいえ! 熟考すべきはそこではないのデス! 貴方、貴方あなたアナタ! 今、我が怠惰なる権能を! 見えざる手を、避けたのデスか!!?」

 

「ちょっと黙れよ、今感動の再会をしてるところなんだよ、見りゃわかるだろ? ラムとの一年ぶりの再会を邪魔するなんてお前、〝無粋〟だろ。殺すぞ」

 

 俺の言葉に何を思ったのか、怠惰が怒りに悶えるように自身の髪を引き千切り、指を噛み千切り、狂ったように目を血走らせる。

 だが、そんなことさえ、もはや俺の目には入っていなかった。

 

「セイリオス……」

 

「……ラム」

 

 俺たちは見つめ合って、自然と距離が近づき……

 

「下ろしなさい」

 

「あ、はい。」

 

「……ちょうどいいところに来たわ。少し手伝いなさい」

 

「あ、はい。ん、あれ? ここはもっと感動してキャー抱いてっ! てなるところでは?」

 

「ふん、そんなのラムには似合わない。そうでしょう?」

 

「……そうだね。いや、うん、ちょっと期待してたとか思ってないよ! 全然全く、これっぽっちも!」

 

 この危機的状況は見方を変えれば千載一遇のチャンスでもあった。

 今まで空振り通しを貫いている俺にラムの目を向けさせる絶好の機会だった。

 それがまた空ぶったことで、残念──だなんて思わない。

 

 ──よかった。

 

 ラムが無事で、間に合って、本当に、心の底からほっとしている。

 同時に、茶化さなければ笑えないほどに、怒りに震えていた。

 其の方を向けば、そこには変わらず奴がいる。彼女だけが存在することを許される彼の視界に、埒外の汚物が映っている。その凌辱的な存在に、唾棄すべき悪に、思わず拳を握る。

 

 それを察したようにラムが告げた。

 

「ラムはもう動けないわ。だから……〝ここで待ってる〟」

 

「待ってる、って何を……」

 

 なんとなく察しはついていた。

 でも、確信が持てなくて。

 そんな俺に彼女は言った。

 

 

「────私を、守ってくれるんでしょう?」

 

 

 その言葉に、そのただ一言に。

 俺の心はどうしようもなく高鳴り、鳴り響き、響き渡り、かつてない歓喜に満ち溢れる。

 打ちあがる心音を落ち着けぬまま、興奮を御してその問いに答える。

 

 期待に応える。

 

「────……ああ、守るよ。絶対、何人にも君を傷つけさせない。今、誓う」

 

「そう………ありがとう、私を助けに来てくれて」

 

「────ははっ!」

 

 元気百倍なんてもんじゃなかった。

 千倍だ。万倍だ。今なら世界さえもこの手に収められそうな全能感。

 

 なんだってできる。なんにでもなれる。

 君が見ててくれるなら。君を守る為なら。

 

 もはや彼女の燦燦(さんさん)たる輝きの前では汚物なんて目に入らない。

 今はただ酔っていたい。

 この酩酊に、希望に、歓喜に。

 

 

「何を、何をなにをナニをぉぉぉ! ワタシをそっち退けでイッタイ何をしようと言うのデスか!? あまりに不遜! あまりに失敬! 我が怠惰なる権能でもってアナタがたの怠惰を打ち砕く! それだけが怠惰なるワタシにできる勤勉なる所業! ワタシは魔女教大罪司教『怠惰』担当、ペテルギウス・ロマネコンティ!! 不埒なる不信心者に怠惰なる終焉を────見えざる手ェ!」

 

 

「俺はセイリオス。今はただ一人の愛しい人、俺の最愛にして初恋の君の騎士だ!」

 

 

 受け取った〝熱〟を全身に回す。

 生まれて初めての『加護』を発動する。

 これまでのくだらない人生におさらばし、新たな生き方を始める狼煙であり、始まりの鐘だ。

 

 

 あぁまったく、負ける気がしない。

 

 

「『星々の加護』あれ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「馬鹿な馬鹿な馬鹿なぁアアアアア! こんな、こんな中途半端な……何も為せず、何にも成れず、何者でもない男に、ワタシが……寵愛を受けしワタシが殺されることなど、あっては……決して、あってはならないの、デス……!」

 

「ごめんな、強すぎて」

 

「ッッッアアァァァ嗚呼ああ!!!!! 見えざるッ手ェェェェエエエエ!!!」

 

 目に見えぬ怠惰の権能は途方もない脅威であり、恐ろしい初見殺しだ。

 だが、初見でなければどうということもない。

 ノロノロ動く怠惰な手に捕まるほど、セイリオスは怠惰ではない。

 

「お前の他の器、指先だったか? そいつらは〝別の奴〟がきっちり殺してくれてる。お前にもう残機は存在しない。乗り移れる器もここにはない。終いだ、怠惰の大罪司教」

 

「ワタシハッ、ワタシはッ! 魔女教大罪司教『怠惰』担当、ペテルギウス……──!」

 

「それじゃ、さよなら。永久に眠れ」

 

 セイリオスの鉤爪が怠惰のオドを貫く。

 えぐり、破壊し、破滅させる。

 もう二度と生まれ直らないよう、徹底的に。

 

「ッ、ァ……さ、て、ら……──────。」

 

 その狂熱を孕んだ瞳から光が消え、勤勉なる肉体から力が抜ける。

 怠惰は糸の切れた絡繰り人形の如く、大地に沈んだ。

 

 

 人形はもう、動かない。

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

「下ろすよ」

 

 戦いを終えた。

 屋敷や村の一部に警備な損害はあれど、死者はいない。

 屋敷を捨てエミリア様とともに逃げたレムも〝あいつ〟がどうにかしてくれている。

 

 初めて会った時は、この無礼者をどうしてやろうかと頭を悩ませたものだけど。

 結果的には彼が正しかった。

 彼の嘆願と協力がなければ、俺はまた失うことになっていた。

 この腕の中にいる彼女のことを。 

 

「……何をしているの。下ろすなら下ろしなさい」

 

「──あ、ごめん。下ろすね」

 

 先ほどまでは極限状態で冷静だった頭が、戦いを終えたことで安心を求めていた。

 彼女がいる安心。彼女が手の内にいる安心。

 

 ──もっと、彼女と触れ合っていたい。

 

 そんな気持ちが出てしまった。

 彼女に諭され冷静になった俺は、彼女をベッドへと降ろした。

 

「……」

 

「ぅえっ?」

 

 すると、横たわった彼女が突然、俺の首へと手を回し、ベッドへと引きずり込んだ。

 突然のことに体勢を崩し、どさっとベッドに倒れ込む。

 頬に触れるのは、彼女の胸元。

 頭を包み込む彼女の抱擁、その温かさに途端に心臓が高鳴る。

 ドクドクと鳴る心臓は騒がしく鳴り響き、彼女に聞こえてしまうと思い頬が羞恥と焦燥に駆られる。

 この心地よい羞恥と香る彼女の匂いに、もう少し沈んでいたいと思ってしまったセイリオスだったが、それでも努めて冷静に彼女に真意を問う。

 

「ど、どうされましたかラムさん……?」

 

「いえ、別に……ただなんとなく、こうしたいと思っただけよ」

 

「さ、左様でございますか」

 

「そうよ……」

 

 そう言ったっきり、ラムは閉口した。

 

「……。」

 

「……。」

 

 しばらく、互いの呼吸と心音以外に音のない時間が続いた。

 なんてことのない添い寝。

 ただそれだけの時間が、彼にとって、そしてあるいは彼女にとっても安息の時間だった。

 

 だが、それも長くは続かなかった。

 

 

「はぁ……はぁ……」

 

 

 次第に、ラムは熱っぽい息を吐き、顔を朱く染め始めた。

 それが照れや興奮であれば良かった。

 だが、そうじゃない。

 セイリオスはその症状を知っている。

 

「ラム……?」

 

 触れ合っているからこそわかる異常な発熱。

 荒い息、そして加護の使用後だからこそ鋭敏に感じる彼女を纏う存在感の希薄さ。

 

 重度のマナ不足だ。

 

「すぐにロズワールを!」

 

 羞恥から一転、焦りへと変わった心境は、すぐにでもロズワールを連れてこようとベッドから降りようとした。

 

 しかし、それを止める手があった。

 

 その手を、セイリオスは振りほどくことが出来ない。

 何故なら、その手は彼が何よりも欲していて、求めていて、愛してやまないものだからだ。

 ラムの手が、彼をその場に止める。

 

「ラム……?」

 

 セイリオスは動けない。

 ベッドに横たわったまま、ただ力ない少女の手によって繋ぎ止められる。

 

 彼は知っている。

 彼女は意味のないことをしない。

 

 彼女の行動には常に理由があるのだ。

 セイリオスは荒く熱っぽい息を吐く彼女の返答を待った。

 

 一秒、二秒。

 ゆっくりとこちらに寝返りを打ったラムと視線がかち合う。

 そして、朦朧とした様子で彼女は言った。

 

 

「…………行かないで」

 

 

 セイリオスの体は扉から彼女の方へと向き直り、繋がれた手を絶対に離さないとばかりに両手でがっちりと掴んだ。

 朧げな彼女と目を合わせ、誓う。

 

 

「──分かった」

 

 

 セイリオスの返答にラムは安心したように微笑んだ。

 その笑みは、いつものキリリとしたものや嘲笑を孕んだものではなく、ただ純粋な、村娘のようなあどけない笑みだった。

 

「こっちに来て」

 

「うん」

 

 セイリオスは逆らわない。

 絶対に彼女が正しいと知っているから。

 よしんば彼女が間違ってても、己がそれを間違いにしないと心に誓っているから。

 

 二人の体が近づく。

 それはもう唇が触れ合う寸前まで近づいた。

 彼女の熱を感じる。

 今は安静に寝ていて欲しいと思う。

 

 でも、近づくことに感じる吐息の熱が、密着する身体が、香る桜の匂いが、セイリオスの胸を高鳴らせて止まない。脳が熱く溶けだしそうなほど熱を持っている。

 

 今だ。手に入れろ。至高の女をその手に。

 そう囁く本能がある。

 

 されどセイリオスはそれを完璧に制御し、押さえつける。

 理性で、想いで、親愛で。

 彼がラムを傷つけることは万に一つもない。

 

「……。」

 

 彼が彼女を傷つけることはない。

 ──だが、その逆は定かではない。

 

「ん……っ!?」

 

「ん……──」

 

 ちゅっ、と音が鳴った。

 触れ合う音、肌と肌が、粘膜と粘膜が、瑞々しいそれが弾ける音。

 

 手を引き寄せ、背伸びするように顔を近づけて、彼女は男の初めてを鮮烈に奪い去った。

 

 それだけに止まらない。

 

「ん……ちゅ、ちゅぱ、ちゅ……んぁ……」

 

「ん……んん……!」

 

 積極的に、能動的に、貪るようなキス。

 ひな鳥が親鳥から餌を強請るようなそんなキス。

 しかし、彼女に与えられるものなんてセイリオスには、ない。

 ──いいや、在った。

 

(これは……)

 

 セイリオスは己の身から溢れ出す芳醇なマナがほんの少しだけ、彼女へと取り込まれていっているのが分かった。

 それに伴って、ほのかに光る彼女の額。

 要するに彼女はセイリオスからマナを吸収しているのだ。

 とてもツノが齎す壮絶なマナの強奪とは程遠い、弱弱しいマナドレイン。

 

 長く、長く、舌を結ぶ。

 

 ここに至って、セイリオスが抵抗する理由はない。

 そして、こちらから与えない理由はない。

 

 貪るような彼女のキス。それは同時に、セイリオスに期待するようなキスだった。

 故に、彼はその期待に応える。

 今度はこちらからマナを分ける。

 

「──」

 

「んぅ……っ! ぁっ、んっ、んんっ……んぁっ!? んんん……っ!」

 

 唇が重なり、舌が絡み合い、瞳が交錯する。

 体液こそは彼の不純なマナが染み込んだエネルギーそのものであり、それが彼女の喉を通って、彼女のナカへと取り込まれる。

 

 その瞬間、ビビッ、と彼女の体に電気が走る。

 どくん、と一つ心臓が脈打ち、全身に力が漲る。

 ツノのない額が活性化し、かすかな光を放つ。

 

「はぁ……はぁ……はぁ」

 

「はっ………はっ………」

 

 息吐く暇のないキスを終えると、二人は忘れていた呼吸を荒く取り込んだ。

 

「………ラム」

 

「……──来なさい」

 

 それ以上の言葉はいらなかった。

 言葉以上に、彼の、彼女の瞳が雄弁に語っていた。

 

 ──彼女が欲しい。

 

 ──彼が欲しい。

 

 互いの利害が一致し、至るところは言うまでもない。

 

「脱がすよ」

 

「………。」

 

 見慣れたメイド服を脱がして露わになるのは小ぶりではあるが、手に収まりがよさそうな綺麗な形の胸だ。

 それを間近で見たセイリオスは思わず吸い付いた。

 

「んあっ♡ あっ♡ んンんっ♡」

 

 ちゅっ、ちゅぱっ、れろっ

 

 吸って、舐めて、転がして。

 芸術品のような曲線の突起を汚す。

 甘味なんてあるはずもないのに、それはとても甘く瑞瑞しく、病みつきになるような美味だった。

 

「もう……胸ばかり舐めて……」

 

「ぷはっ、ごめん。つい、我慢できなくて」

 

「そう、なら次はこっちはどう?」

 

「──。」

 

 そうして彼女は誘うように、未だ下着にて隠れているそこを開け放した。

 それは俗に言うМ字開脚に似たものであったが、セイリオスは知る由もなかった。

 ただ、その凄まじい卑猥(エロ)さだけを如実に感じ取っていた。

 

「ッ、ラム!」

 

「あ、ん♡ もうっ♡ 舐めろだなんて、言ってな……、ぅんっ♡」

 

 下着を剥ぎ、見えたソレ。

 ──濡れそぼった(メス)の穴を見た瞬間に、セイリオスの理性も想いも親愛も、本能(せいよく)で塗り潰された。

 

「ああッ♡♡ ぐっ♡ ……フーッ、フーッ♡♡ んぁあっ♡♡」

 

 下着を剥がれ、抜き出しになった肉芽を獣人のざらついた舌で直接舐められてた。

 さしものラムも声を抑えることができなかった。

 突起を舐めしゃぶり、その本命へと二本の指を突き入れる。

 十分に濡れていた彼女の穴は、それを躊躇いなく受け入れた。

 

 彼女の(ナカ)は二本指でさえもきつかった。

 

 本当にこんな小さな穴に、こんな小さな彼女の(なか)に入るのだろうかと疑問に思うほどだ。

 生涯童貞であるセイリオスにはわからない。

 だが、ここまで来て止まれるほどセイリオスは人として出来てない。

 なにより、彼もまた一人の男であるが故に。

 

「ラム……」

 

「はぁ……♡♡ はぁ……♡♡」

 

 彼女のナカから指を抜き、口周りに着いた体液を拭ったセイリオスは、先ほどとは違った意味で息を荒くし、判然としない瞳に淫猥な感情を浮かべたラムに告げた。

 

「──挿れるよ」

 

「──。」

 

 彼女は答えなかった。

 いいや、答えられなかった。

 そんな余裕がなかった。

 だから、ただ、──自らの手で、その穴元を開いて見せた。

 俗に言う、『くぱぁ』である。

 

「──ッッ!!」

 

「──ッ、ぁぁぁぁぁっ!!!♡♡♡♡♡」

 

 彼女のキツキツの穴を押しのけ、処女膜をブチ破り、その神秘な最奥へと獣人の巨根を突き入れた。

 破瓜による出血も少量で、ラムはこのまま続けても大丈夫そうだった。

 

 だけど、セイリオスはそのまま乱暴に続けることなく、彼女の頬へとキスを落とした。

 

「……」

 

 その優しさに、『愛』に、ラムの胸は高鳴ってやまない。

 ──欲しい。

 ただひたすらに欲しい。

 この男が、オスが、女として、鬼族のメスとして 欲しい。

 

 だから、

 

 ──ぎゅっ、とラムは大好き(だいしゅき)ホールドを実行し、彼の巨根を、奥の奥まで。

 

 その最奥の、そのまたさらに奥まで、受け入れる。

 

 それが、彼を受け入れたいと心の底から望む彼女の願いであったから。

 

「がぁぁぁああっっ!!!」

 

「ああぁぁぁァァアアアアっっ♡♡♡♡♡♡」

 

 刺さる。刺さる。奥の奥。

 子宮のナカに突き刺さる。

 その強すぎる刺激は本来であれば耐えられるはずもない強烈すぎる快楽。

 だが、頑丈さな鬼族の女であればこそ、純粋な快楽として受け止めることができた。

 

 だがそれにしても、初めてのセックスで子宮姦は、彼女にとって未知の快楽となった。

 

「あっ♡♡♡ ああああぁぁっ♡♡♡ くっ♡♡ ぅあっ♡♡♡ んぐ……♡♡♡」

 

「ラムッ、ラムッ!」

 

 腰を振る。腰を振る。

 神速で振るわれる腰打ちが、彼女の小ぶりだがどっしりとしたお尻に叩き込まれる。

 こんな乱暴な腰振り、彼女でなければできない。

 であればこそ、彼女にならそれをしたい。

 

 パンパンと、強烈な腰振りで彼女の女性器(おまんこ)を穿つ。

 

「あっ♡ あん……っ♡♡♡ んっ……♡♡ んん──っ♡♡」

 

「ぐっ、ぐおっ」

 

 今すぐにも爆発しそうだった。

 我慢できない。

 射精()したい。

 彼女の(ナカ)に。

 オレの子種を。

 

 でも、それは、子宮のナカに直接出したりなんかすれば、どうしたって孕んでしまう。

 

 子供は、欲しい。

 でも、相談もなしに、こんな流れに身を任せた一回で。

 

 不安。

 それは不安である。

 彼女に嫌われるかもしれないという一心の不安。

 

 誇り高き狼人の何たる惰弱さか。

 

 だが、そんな強く弱い想いさえ、肉体で直に繋がっている彼女(ラム)にはお見通しだ。

 

「──出して」

 

「……でもっ」

 

「いいのよ、私は、ラムは──貴方の子が欲しい」

 

「──────ッッッ‼‼‼」

 

 淫猥とも妖艶とも違う。

 形容しがたい、魅惑の笑み。

 

 あぁ……。

 

 もう、すべてがどうでもよくなった。

 ──どうなろうと、きっと良いと思えるようになった。

 

 故に、男は流された。

 場に、女に、運命に。

 その果てに。

 

 

「出るッッッッッ!!!!!」

 

「────~~~~~っッッッ!!!♡♡♡♡♡♡♡」

 

 

 ドビュルルルルルルルルルルッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 幼膣から溢れんばかりの射精。

 元より獣人の、それも狼人の射精は濃く長く重いもの。

 一度の射精で金玉を空にする一撃必中だ。

 

 愛液と我慢汁でドロドロになったおまんこにぴっちりと腰を密着させ、両足両手をベッドに押さえつけても獣の射精。

 逃げることを許さず、孕ませることに特化したフィナーレ。

 セイリオスの鼻先は彼女の首元へと沈んだまま、射精が終わるまで、否や、終わっても彼女をベッドに押さえつける。

 まるで、この女は自分のモノであると誰にでもなく主張するように。あるいは、女自身に分からせるように。

 

 ──とっくに、この身体はあなたのものだと言うのに。

 

 まったく世話の焼ける狼だこと。

 

 

 射精は終わり、どろりと濡れた性器が抜ける。

 すると、どぽっと大量の精液が彼女の(なか)から溢れた。

 それを見届けて、セイリオスは彼女に覆いかぶさるようにしたまま、倒れ込んだ。

 

「……」

 

 特に重いとは思わぬものの、どうしたものかと判然としない頭でラムは考えた。

 ただ温い彼の体は、マナが不足し凍えていたラムの芯をどこまでも温め、安心させてくれた。

 すでにマナは十分すぎるほどにいっぱいで。

 むしろ注がれすぎたせいで、未だ少し興奮が抑えられない程だ。

 

 でも、それを横に倒れ込んだ彼の額にキスをして、その頭を自分のささやかな胸に抱き込んで抑え込んだ。

 それだけで、ラムの心は満たされたから。

 

「………ラム……愛してる………」

 

 ふと、寝言のように彼が告げた。

 意識があるのか定かじゃないが、彼の耳元で囁くようにラムもまた返した。

 

「──ラムは、貴方を愛しています」

 

「───」

 

 聞こえていただろうか。

 わからないが、彼は穏やかな顔で眠りに就いていた。

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 これはもしもの物語。

 

 ──あるいは、誰かが叶えた物語。

 

 

 

 

 

 

 






 ……夏季休暇が終わる。
 アタクシ様の執筆パラダイスはいずこに。
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