微エロです。今日中に一章完結までいけたら奇跡ですね。
「………は、ぁ?」
思わず立ち眩みをして地面に膝をついた。
──ドクン、ドクン
心臓がうるさく脈打ち、動悸不全を引き起こす。
「はっ……はっ……」
正しく息ができない。息の仕方が分からない。
前後不覚に陥り、思考はまとまらない。
連続した死にのぼせたように体から冷や汗が吹き出る。
……何が起きた。
なんで、俺が──女の子に殺されるなんて。
ありえないだろ。
俺がしくじった? 今まで一度だって拒絶されたことなかったのに!
義母さんも!義妹も!クラスメイトの女の子だって!
皆僕を愛してくれたのに!
なんでっ!
理解の及ばぬ現実に、思い通りにいかない現実に、初めて経験した
一度なら大丈夫だった。死んだ? そんなことどうだっていい。
あの暗殺者っぽい女に殺されたのはいい。まだ納得できる。
でもっ!あの子供!フェルトって言ったか?
なんで、あの子にまで拒絶されなきゃいけないんだ!
俺が間違ってた? いや、そうだよ。そうだ。あれは流石に無理やりすぎたんだ。
落ち着け、あれは仕方がないだろ。
深呼吸しろ。落ち着け。
当たり前だ。無理に迫ったんだから……でも、殺すか?普通?頭おかしいんじゃないか?
今までの世界とはまるで違う価値観に馴染めず、恐慌状態に陥る。
納得できない。理解できない。受け入れられない。
「どうし、て……──」
──どっくん
一際強く心臓が脈打った。
「うぐっ!」
なんだ、今度は何だってんだ。
──バキッバキッ
「はぁッ」
──犯したい。
欲望が、貪欲が、強欲が溢れ出す。
慣れ親しんだ
ガチガチに堅くなり、肥大化し、真っ赤に腫れている。
だが──。
「クソッ、なんでッ」
──吐き出したいのに、吐き出せない。
シコっても、シコっても、射精に至らない。
気持ちいいのに、気持ちいいのに、出したくて仕方ないのに。
まるで透明な何かに阻まれているかの如く絶頂に至れない。
「ぁがぁぁあ!」
イきたい。イきたい。イきたい。
──本能でわかった。
女だ。
女の子相手であれば、出せる。
そんな直感があった。
「──テンガ?」
そこへ現れたのは女だった。
──女。女。女。女ぁぁあ!!
「女ッ!!」
「きゃッ!!」
俺は路地裏の地面にエミリアを押し倒した。
「てん、が……?」
「女、女だ、女……おん」
「どうして、泣いてるの?」
泣いてる? 泣いてなんかない。
俺は大丈夫だ。
俺は、大丈夫。
女のコを幸せにできる。
俺は女のコをものにできる。
……性欲と理性に阻まれて、テンガのメンタルは今にも崩壊しそうだった。
犯したい。
泣かせたいわけじゃない。
気持ちよくなりたい。
傷つけたいわけじゃない。
確かに、俺は変態で、最低なクズだけど、でも……
「こんな風にシたいんじゃない……」
「テンガ……」
情けない。泣くなよ。女の子の前でみっともない。
泣くなよ。泣くなって。泣いたってどうにもならなかっただろ。
ああ、嫌われた。
強い僕じゃないと……女の子を幸せにできない僕は、愛して貰えない。
嫌だ。
嫌われたくない。
「ね、テンガ」
「……?」
「私に何かできることはある?」
どうして。
何故、この状況でそんな言葉が出てくるのか。
襲われてるんだぞ。
男に、無理やり押さえつけられてるんだぞ。
それも涎を垂らして、痛いほど男性器を勃起させてる男だ。
そんなの、もうお人好しなんて次元じゃない。
「私ね」
エミリアは言った。
「貴方とトモダチになりたいの」
──つまりそういうこと?
テンガの脳内で結びついた二つの言葉。
──友達=セックスフレンド
※ちげーよ。
獣欲に支配されたテンガの脳が、エミリアの発言で浄化されていく。
正常な性欲が戻ってくる。
恥を忍んで、テンガは告げた。
「エミリア、実は──」
◆◇◆
「んっ、これでいいの?」
「うっ、いいよ。そのまま上下に擦ってみて」
路地裏の段差に彼女が座り、その良い匂いのする太ももに俺の頭が乗っていた。
俗に言うところの“膝枕”である。
だが、それで終わりではない。
俺の下半身は露出していた。
そして──彼女の白雪のような手が、マイサンを握っているのだ。
何故こうなったのか。俺にもわからない。
まさかエミリアという子は処女ビッチだったのか?
いいや、そんなはずない。
リゼロは18禁小説ではなかったはずだ。
ならばこの状況はなんだ。
答えは一つ──“無知っくす”である。
──エミリアは、性に関する知識がない。
そんな天啓にも等しい答えが俺の頭に舞い降りた。
すなわち──EMT。
この天使が苦しむ俺をお救いくださるのだ。
ならば漢テンガ、この機を逃しはしない。
このまま何も教えずに抜いてもらう!
※あんた最低だよ。
「擦るときはシコシコって言って欲しいな」
※図に乗るな。ハゲ。
「わ、わかったわ。しこしこ……しこしこ……」
※お前も言いなりになってんじゃないよ。エルフとしてのプライドはないのか。
「ぐっ」
エミリアの卑猥な言動がちんこにクる。
不慣れな上下運動が逆に味わい深く、清廉な彼女に卑猥な行いをさせているのだと俺に実感させる。
寸前でイけなかった俺は、それを楽しむ余裕もなく。
「エミリアっ、出るッ!」
「えっ、何が出るの? きゃっ」
──ぶぴゅぅぅぅぅうううううう!
小さな噴水の如く、ザーメンが噴き出し、彼女の白雪の手を白濁に染めていく。
……気持ちいい。
止まらない。
「おっふ」
彼女の手が亀頭に触れ、輪口を手のひらで押さえつけた。
必死に止めようとしているのだろう。
だが、それが逆に気持ちよく。
彼女の手を押し返そうとより強く射精の勢いが増した。
暫くして射精が収まった。
俺の頭を苛んでいた欲望は跡形もなくなり、正常な思考が戻ってきていた。
俗に言う賢者タイムであった。
──ボタボタと彼女の手から臭いザーメンが垂れ落ちる。
「テンガ……?」
なんでそんな不安そうな顔をしているのだろう。
「──ありがとう、エミリア」
俺は堪らなく愛しくなって、彼女を抱きしめた。
「わっ、えっ、どうしたの?」
「ありがとう。君のおかげだ」
「えっと……どういたしまして?」
理解が及んでいない様子の彼女を放って、テンガは独り満足して彼女を慈しんだ。
「衛兵さんには頼れないんだよな」
手を洗い流し、路地裏の清掃を魔法で済ました俺たち(エミリアが全部やった)は、作戦会議をしていた。
「そうなの、ごめんなさい」
「いやいや、謝ることじゃないよ。それで、他に手を貸してもらえる人に心当たりはある?」
「実は、一人だけいるんだけど……」
彼女は言い淀んだ。
ふっ、怖い人だったりするのかな?
だけど大丈夫。今の俺に怖いものはない。
「頼りにくい人?なら任せてくれ。俺が代わりに交渉するよ」
キマった。
※キマってねぇよ。
「……なんだか、すごーく頼れる」
エミリアが何事かをぽつりと呟いた。
俺は鈍感系主人公じゃない。ちゃんと聞こえているとも。
女の子も一挙手一投足、些細な変化も見逃さないのが紳士の嗜みだ。
※変態の嗜みだよ。
「ん?どしたの?」
それに気づかないふりをするのも嗜みである。
賢者タイムになったテンガは最強だった。
全能感が脳内を占めていた。
本当に何も怖くない。なんでもできる気がしていた。
「何でもないの。ありがとう、テンガ。──とっても心強いわ」
「ははっ、お安い御用さ!」
今のは流石にちょっとキザだったかもしれない。
しかし、今の俺は無敵だ。
ポジティブシンキング、俺とエミリアは相思相愛だッ!
※図に乗るな。
「いこう、エミリア!」
俺は彼女の手を握りしめ、言った。
俺が汚した彼女の手を。
「うん!」
それにエミリアは眩い笑顔を返してくれた。
例えこれから何度死のうと、君に救われた出来事がなかったことになろうと。
エミリア、君が俺を救ってくれた事実は消えてなくならない。
君を助けたい。君に恩を返したい。
君といることがどれだけ危険なことでも、俺は笑って君の隣を歩こう。恥ずかしがり屋な君の手を引こう。一緒に居よう。
例え君が忘れても、俺が君を覚えてる。
君の喘ぎ声も、痴態も、淫猥な発言も、俺は忘れない。
※存在しない記憶。
だから、そんな不安そうな顔をしないでくれ。
例え何度死のうとも──君とセックスするまでは死ぬに死ねないから。
ここから始めよう。
一から、ゼロから始めるんだ。この世界で、俺の異世界性活を!
──完──
※終わりません。
我ながらよくできてるなぁと謎に良い出来栄えに困惑してます。
シチュの感想等と高評価ヨロシク!
シチュの意見はお話の根幹になるのでドシドシご応募ください。
シチュでも見たいキャラでもこれからの展開でも感想をいただけると更新頻度が爆上がりします。