ごめんなさぁい(泣)
土曜の投稿に間に合いませんでした
えぐ忙しかったんです……小説読むので……
「あー……死んだなぁ」
ぱっと目が覚めた。
知っている天井だ。
あー……頭がぼーっとするなぁ……。賢者タイムってやつ? おかしいなー、俺まだ抜いてないんだけどなぁー……。
いやぁ、昨晩は大変でしたね。
怒り心頭なレムに殺されそうになるわ、冷たい目をしたラムに殺されそうになるわ、果ては自爆するわ、散々だったな。
ま、仕方ないね。俺が悪いもんね。うん……。
「……はぁぁもう、どうしてこうなるかなぁ……」
──殺されそうになったとき、死ぬかもしれないと思ったとき、俺は頭で考えることをやめた。
そして気づけば生存本能のままに体を動かしていた。
気分が良かった。なんでもできるような万能感があった。実際使えなかったはずの魔法が使えたりした。
でも……俺は自分が犯したことをちゃんと覚えている。思えばエルザにえっちな復讐をしたときも同じだった。考えるより先に体が動いていたというべきか……、自分であって自分じゃないという感覚。
「俺に隠された力が!! ……って単純に喜べればよかったんだけど」
覚醒というより暴走に近い。抑えきれない性欲、自尊心、あるいはもっと低俗で卑俗な欲望の発露。
抑えられぬ性欲に支配される人間のなんと愚かなことか。俺ってばほんとクズだな。クズだよ。クズクズ。超クズ。めっちゃクズ。なんだよ、僕が躾けてあげるって。何様だよほんとに。
「あーもうっ、恥ずいっ! 黒歴史だっ、忘れたい……消してしまいたい、この記憶」
まぁ起きてしまったことはしょうがない。問題は次どうするかだ。
そう、ポジティブに考えよう。俺には死に戻りがある以上何度でもやり直しが効く。なら彼女たちの情報を集めるだけ集めて最良の関係を築くということも不可能ではないわけだ。別に死ぬこと自体は怖くないしな。
例えばそう、ひたすらにエミリアたんを襲って、弱点を網羅し、快楽だけで堕とせるようにするとか! アリだな。アリだ。俺の目的はエミリアたんを調教することだ。ならば初志貫徹、それだけに集中するべきだろう。
そうだよ、そもそもが間違ってたんだ。俺は強欲だった。浮気性のクズだった。
「やっぱり時代はハーレムではなく純愛!」
ラムに現を抜かした俺が間違っていた。だから天罰が下ったのだろう。俺はなんて罰当たりなことをしてしまったのだろう。反省し、悔い改めなければならない。
……前の世界でも上手くいかなかったのはそれが原因だろうしな。
こっちの世界に来ていろんな
「俺、変革の時!」
俺は一人静謐な部屋で拳を掲げてポーズを決めた。
目指すはただ一点。気になるあの子と最高のベッドインを果たすためにこの命を使うのだ。
この時、俺はまだ頭の片隅に燻る違和感に気づいていなかった。
──いや、気づこうとしなかったというべきか。
◆◇◆
というわけでやってきました!
エミリアたんの部屋inベッド!
まあ朝も早く彼女の起きていないようだ。
俺の隠匿スキルが発揮される時だッ!
こっそりと扉を開け閉めして中に入り、山形に膨らむベッドの傍に近づく。
そこにはすやすやと可愛い寝息を立てて眠る彼女がいた。
「かわいい……」
俺は心に浮かんだ言葉を素直に口に出した。
かわいい女の子はどうやら寝顔もかわいいようだ。
ずっと眺めていたい気持ちに駆られるが、俺の目的は──彼女を犯すことだ。
もう、我慢したくない。
前々回の死は俺に恐怖を与えた。いつか彼女と初めてのセックスをしても、それさえなかったことになるかもしれないという恐怖を。
そして恐怖に駆られた前回、俺は実際にラムとアナルセックスができたにも関らずなかったことになった。恐怖とは、経験がないからこそ怖いと感じるのだ。要は不安である。
しかし俺はもう恐怖を克服した。どれだけ不安で怖いものでも、一度経験してしまえばなんてことはない。──そう、初めてのセックスと同じだ! 初めては誰だって怖いもの、でも一度ヤってしまえばもう快楽の虜だ。
「だから、エミリア。君もきっと受け入れてくれるよね」
一度ヤってしまえば怖くない。それは彼女も、そして俺も同じだ。
例え彼女が激高して俺を殺してもそれならそれでいい。俺はそれを受け入れる。でも次はもっと慎重に、そうしてもっと技術を向上させる。何度でも何度でも彼女をただ一度のレイプで堕とせるようになるまで続ける。
ポジティブに考えよう。何度も彼女の処女喪失を味わえると考えればそう悪いものでもない。ああ、楽しみだな。彼女が幸せな表情でアへる姿が目に浮かぶ。
そうして俺は人生で初めて、【自分の意思で強姦】をしようとして……。
──ふと、気づいた。
気づかざるを得なかった。
「あれ……? んん……? おかしいなぁ……」
違和感。
寝ている彼女の上に跨っているこの状況。
否、もっと前からの異変。
おかしい。
何が、なんて言うまでもない。
でも何故?
今まで一度だってこんなことはなかった。
どういうことだ。
なんで、
「………………勃たない」
──勃起不全。
「いやいや、そんなまさか……俺に限ってそんなことは…………ぇ」
ズボンを脱いで適当にシコればすぐ勃つだろうと思った。
実際そうした。
寝ている彼女を見て、マスかいた。
──なのに。
「あ、あれぇ……ぉ、おかしいなぁ……そ、そんなは、ず……」
信じられない。否、信じたくない。
女の子を前にして勃たなかったことなんてなかったはずだ。
有り得ない。そんなことは有ってはいけない。
勃てっ、勃てよッ!
早くしないと……
「……テンガ……?」
彼女が目覚めた。
彼女は起き上がり、目元をかきながら寝ぼけた瞳でこちらを見ている。
彼女に自分のイチモツを見られている。
なのに感じたのは──恐怖。
「……ぁ」
俺は逃げ出した。