※この作品はR-18です。

Re:ゼロから始める異世界性活(仮)   作:萎える伸える

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 執筆?投稿? ハハッ。
 ……すみません、サボってました。すぐ書きます。めっちゃ書きます。寝る間も惜しんで書いていきます。
 不調も低迷もあったけーコメント一つ二つで吹き飛ぶもんでしかねぇ!
 今のあっしを止められるものなんてありやしない!


二章ー21『魔法を教えてくれ』

 

 

「「あ」」

 

 

 階段を降りると、そこにはエミリアがいた。鉢合わせた俺たちは互いに呆けた声を漏らして、少しの間見つめ合っていた。

 

「姉様……」

「ええ、レム。これは」

 

「ヤってますね」

「ヤってるわね」

 

 それを傍から見ていたレムとラムがそう断定した。

 それに同時に否やを唱えた俺とエミリア。

 

「ち、違う!」

「ほほう、やはり分かるか」

 

 ※否定しろよ。

 

 おっと、つい喜びのあまり本音が……。

 いやほんと、今は誰彼構わずこの喜びを伝えたい気分なんだ。

 初めてできた彼女を友達に言いふらしたくなる気持ちといえばわかりやすいだろうか。

 

「テンガっ、もう!」

 

「はっはっは、そう慌てることないよエミリア。堂々としていればいいのさ。教えてあげようよ、俺と君の関係をさ」

 

 ※お前さてはハイになってやがるな。

 

「関係って……っ、あれは治療で、だから仕方なくなんだからねっ! ほんと仕方なく、特別なんだからっ! もうしない! 絶対しないんだから!」

 

「えー、もうシてくれないの? エミリアも気持ちよさそうにしてたのにな~、あんなことやこんなことも全部治療の為だったって言うの? ホントに?」

 

「そ、それは」

 

 最初はホントに治療の為だったのだとしても、途中から確かに感じ始めていたはずだ。何より、お尻への挿入の決断を最終的にしたのだ。それも自分から股を開いて、誘う言葉を囁いてだ。それは場に流されたとか、治療のためだなんて名目では言い逃れられない行為だ。忘れるはずもない彼女の痴態。

 初めてのセックスなんて怖いはずだ。それでも彼女は受け入れてくれた。俺と初めてのセックスをしてくれた。それがただの治療の為だったなんて俺は思わないし、信じたくない。

 

 そんな極小の不安を隠して俺は言う。

 

「あー、困っちゃうなぁ、俺の病気もまだ完全には治ってないかも知れないなー……またああなったら俺はどうすればいいんだー」

 

「うぅ……」

 

 大袈裟に途方に暮れるようなアクションをしつつ、チラチラと見え見えの視線を送る俺。

 病気(大嘘)──だったはずなのだが、今はそうとも言い切れない。

 今は治まっているが、あれだけ醜く凶悪に肥大化した息子とエミリアが治療(えっち)してくれなければ目覚めることもなく恐らく死んでいただろうことを思えば、精を吐き出さなければ死ぬ病気というのもあながち嘘ではなくなってしまった。

 まぁ、それではもはや病気ではなく呪いの類だが……。

 

 病気というのが建前であることは彼女は既に分かっていることだろう。

 だが、

 

「……また苦しくなったら、仕方がないから、その……してあげる……」

 

「ほんと!?」

 

「っ、ほんとに、すごーく仕方なくなんだから……っ!」

 

 その建前を彼女は受け入れてくれた。シたいからスるというのはまだそういうことに慣れてない彼女には難しいのだろう。だから理由がいるのだ。それに足る理由が。それさえあれば後はいくらでも、好きなだけそれを理由にできる。

 そうしていつかは自分の意志で、彼女から誘ってもらえるようにする。

 それが理想だ。

 

「治療の為! それ以外はシない! ほんとにわかってるのっ」

 

「わかってるわかってる。嬉しいよ、ありがとうエミリア──俺を助けてくれて」

 

「っ、どうしてそうやってテンガは……」

 

 彼女の一挙手一投足が可愛らしく、その言葉一つ一つが愛おしい。

 その手を握れば、伝わる体温。風呂上がりであろう彼女からもう俺の匂いは感じない。しかし、どことなく自分のもののように感じるのは、それだけ彼女に浴びせたからか、それとも俺の心が彼女に奪われたからか。

 両方だろうな。もうくびったけだ。好きだ。愛してる。

 救ってくれたからじゃない。受け入れてくれたからじゃない。抱きしめたいと思うから、手を握りたいと思うから、その声を聞いていたいと思うから、だから好きなんだ。

 

「エミリア、好きだよ」

 

 エミリアをそっと抱きしめて告げる。伝える。想いを、気持ちを、感じるままに。

 身体だけを求めてるなんて思わせない、不安にさせない。全身全霊で想いを伝えろ。

 

「…………」

 

「エミリア?」

 

「あ……えっと……」

 

 腕の中のエミリアが黙りこくっていたのに気づいて名前を呼ぶと、彼女はしどろもどろに慌てて顔を隠した。隠しきれていない頬はほんのりと赤く朱に染まっていた。

 

「もしかして、照れてるの?」

 

「っ、ちが…………違うの」

 

「?」

 

 反応はどう見ても照れている可愛い反応だが、エミリアの中では違うらしい。

 

「なんだか、今どんな顔したらいいのか分からなくて……」

 

「……」

 

 それは──。

 彼女は冗談で居ているのではなく、本気で戸惑っているのだろう。

 それはきっと、彼女が本当の意味で“愛される”という行為を知らないからだ。

 だから戸惑う。だからどうしていいか分からない。

 与えられる【愛】に対して、どう返していいか分からないんだ。

 笑えばいいよ、なんて茶化すのは違う気がした。

 だから、聞いた。 

 

「エミリアはどうしたいの?」

 

「私は……わからない……どうしたらいいの?」

 

 彼女の瞳に仄かに宿る【不安】と【依存性】。

 俺は彼女を胸に抱くように抱きしめた。

 君の好きにすればいいなんて突き放すのは違う気がする。

 笑えばいいよと答えを与えるのも違う気がする。

 今の戸惑う彼女に俺が掛けられる言葉を探す。

 

「ゆっくりでいいよ、少しずつでいいから……君が感じたことを教えて欲しい」

 

「私が、感じたこと?」

 

「そう、俺にハグされて君がどう思ったのか。恥ずかしかったのか、嬉しかったのか、それとも嫌だったのか……」

 

「っ、嫌じゃないっ! あっ」

 

「それなら良かった。じゃあ、エミリアは嬉しかった?」

 

「……わからない。胸が、すごーくドキドキして……あったかくて、苦しくて……。でも、嫌じゃなくて……離れなきゃいけないのに、離れたくなくて……すごーく、苦しいの……」

 

「そっか……」

 

 そう言いながら付かず離れず、頭を俺の胸に乗せて、両手を組んで苦しそうに胸に手を当てるエミリア。

 そんな彼女に俺がしてあげられることは彼女を離さないように強く強く抱きしめることだけ。

 嫌じゃないと言ってくれたことが、離れたくないと思ってくれたことが嬉しい。

 そのさらさらとした銀髪に手を添えて、その額にキスを落とした。

 

「大丈夫だよ。例え言葉にならなくても、君の気持ちはちゃんと伝わってる」

 

「テンガ……」

 

「その気持ちを言葉にできるようになるまで、何度だって想いを示し続けるからさ」

 

 そう笑って伝えると、とん、と小さな衝撃が体を伝わった。

 エミリアが静かに抱きしめ返しきてくれたからだ。

 

「うお、っとと」

 

「まだわからないけど、でも……」

 

 うん。

 

「私のこと、怖がらないでいてくれる……? いなくならないでくれる……?」

 

「──死んでも怖がったりしない、いなくなったりしないよ」

 

 どれだけ言葉と行動を重ねても彼女に刻まれた恐怖と不安はすぐには消えてなくならないだろう。それでも何度、何回、何千回だって言葉で示す。

 何度でも伝える。震えた声で、涙を浮かべる彼女を安心させる為ならどんなキザな言葉だろうと言ってみせよう。

 

「信じてくれる?」

 

「うん……私、テンガのこと信じたい」

 

「ありがとう」

 

 互いに見つめ合ってなんだかいい雰囲気で、この勢いで頬にキスでも……そう思っていると、隣からゴホンという咳払いが聞こえてきて意識が現実に引き戻された。

 

「「──」」

 

「「あ」」

 

「いい雰囲気のところを邪魔して申し訳ありませんが、そういうことは二人きりの時になさった方がよろしいかと。エミリア様」

 

「ご、ごめんね、ラム。その、そういうつもりじゃなくて」

 

「ラムはともかく、レムが今にも砂糖を吐きそうで」

 

 見ればレムは苦虫を噛み潰したような表情をしていた。新手の変顔? なにそれ面白。

 

「レムもごめんね……」

 

「いえ……」

 

「全くもう、エミリアたんったら」

 

 ほんともう、TPOを弁えないとだよね。まったくまったく。

 

「ちょっとっ! もとはといえばテンガが……!」

 

「はいはい、ごめんごめん。俺が悪かったよ。そろそろレムの目が人を殺しそうになってるから、抑えて抑えて」

 

「もうっ」

 

 こんな風に会話するのも久しぶりな感じするな。

 気分が浮ついて根拠のない自信に現を抜かしそうになる。──でもそれじゃあだめだ。

 この時間をなかったことにしない為に、もう二度と忘れられない為に、覚えていてもらう為に、彼女(エミリア)との時間をなかったことにしない為に──俺はもう死んではならない。

 

「あ、ラム。聞きたいことがあるんだけどさ」

 

「……何? えっちなお願いならお断りよ。顔と身体を作り直して出直してきなさい」

 

「いや違くて。ていうか酷くない? そうじゃなくてさ、──ロズワールの部屋ってどこなのか教えてくれない?」

 

「……それを聞いてどうするというの?」

 

「ふふん、ふりゃあもちろん──」

 

 ない頭を働かせろ。人事を尽くせ。

 もうこれ以上死なない為に。失わない為に。

 望む未来を得る為に。要らないプライドは捨て去れ。

 

 

 

 

 

「てなわけでやってきました、ご主人様の執務室」

 

 ラムに教えてもらった部屋の前についてその扉を躊躇なく開けた。

 すると部屋の中はThe執務室といった感じで社長机で何かしらの書類と向き合うロズワールがいた。

 ロズワールは俺が入ってきたのに気付くとこちらを向いて言った。

 

「そのご主人様をおいて、ノックもなく入ってくるとは、い~ぃ度胸だねぇ新人使用人君?」

 

「まぁまぁ、仕事場はアットホームな方がいいでしょ? でしょでしょ? そうだよね。俺もそう思ってた」

 

「あはーぁ、私が喋らなくても勝手に話が進んでいくねーぇ」

 

 ロズワールと会うのもなんだか久々な気がするな。

 なんか距離感を間違えてる気がする。一応ご主人様だし……まぁいっか。男に気を遣うほど今の俺には余裕がないのだ。

 

「さて。小ボケはおいといてご主人様、ロズワール様よ」

 

「君に様付けで呼ばれるとなんだかむず痒いねーぇ。君がこうしてこの場に来たんだ。当然理由があるんだろう?」

 

「ああ、俺の願いが決まった」

 

「──ほう?」

 

 そう俺がわざわざ男なんかに会いに来た理由など一つしかない。

 苦渋の決断だった。本当に。……。本当にまったくもって苦渋の決断だった。

 

 ※どんだけ男に頼りたくねぇんだよ。

 

 しかし、そんな男としてのプライドをへし折ってまで俺はこいつを頼ることを決めた。

 もう死にたくなかったから。

  

 

「俺の願いは単純明快」

 

 

 強さが欲しい。

 生き残る為の強さが、──もう、失わない為の力が。

 

 

「──俺に魔法を教えてくれ、ロズワール」

 

 

 真剣な俺の言葉に道化の仮面を被った変態は──にんまりと頬を吊り上げた。

 

 






 ちょっと短くなっていくかも。
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