小説を書くのってランニングするようなものって話を読んでその通りだなぁと思う今日この頃。
今日も今日とてちょい不調で時間かかった!
今回の話、ちょっぴし嫌な人もいるかも知らん! 微エロ!
御免あそばせ?
「──っ!?」
キメラみたいな魔獣の不意打ちから身を挺して庇った時のあの子の反応が目に焼き付いている。驚愕、動揺、絶望。いろんな感情が混ざり合って混沌とした表情をしていた。
斬りつけられた背中は確かに痛かったが、きっと庇われた彼女の心ほどではなかった。なんで庇った。余計なお世話だ。そんな思いがありありと見えた。
でも、庇わずにはいられない。いいや、庇わないという選択肢には俺の中にはなかった。女の子が傷つくところなんて見過ごせるはずがない。彼女の命、それは彼女が庇われて苦しむことよりも遥かに優先されるべき事柄だからだ。
それでも、苦しそうな顔をして欲しくない。だから、
「──くっ。はーはっはっは! こんなもん死ぬのに比べりゃ痛くも痒くもない!」
「テンガ、くん……」
見栄を張れ、狂人と思われてもいい。まるで何でもない風に装え。それが庇った者の責任だ。
「……レム、ペトラを連れて村に戻ってくれ」
「何を、言ってるんですか」
「俺が魔獣を引き付ける」
「だから、何を言って……!」
彼女に背中は見せず、正対して告げる。
「レム。」
「──ふざけるのも大概にしてくださいッ!! その傷で何を言っているんですか!? そんな傷で殿なんて務まるわけ……!」
「心配してくれてるのか? ──ありがとな」
「ッ、あなたは……」
「大丈夫、死なないよ。俺は死なない。こんなところで死んで君の心配に無碍にするわけにはいかない。安心してくれ、俺にもちょっとした秘密兵器があるんだ、ロズワール様仕込みのね? 信じて欲しい、嘘じゃない」
「………………なら、私が」
それでも言い募るレムに、俺は一抹の嬉しさとともに
だから、
「──魔女教かもしれない俺みたいな怪しい奴より、ペトラの安全を第一に考えて欲しい」
「は、え?」
反応は劇的で、先ほどまで俺を心配して付かず離れずいた心の距離がぐんと遠ざかったのを感じた。
ぐふっ、俺は背中の傷以上に心に大きなダメージを負ったが、その甲斐もあってレムの躊躇いを排除することが出来た。
やはり、魔女教というのはレムの中でそれほどの存在なのだろう。それを再度実感した。
「さぁ、行け!」
「……っ! 信じてますから、必ず生き残ってください、
「っ、ははっ、こりゃ死ねないな、絶対に」
彼女にペトラを押し付け、その背中を押す。
すると、驚きと困惑を携えたまま彼女はそんなことを口走った。
言い知れぬ感情が胸中に沸いて、俺はこの断崖絶壁な状況に一抹の不安すらも感じなった。
ああ、負ける気がしない。
「エル・ジワルド!」
唱えた途端、心の奥の奥から力がぐっと奪われ、代わりに全能感が全身を満たした。今ならすべてが許される気がした。ごめんなさい。ただ生きようとする命を奪うことを御許しください。俺も、死ぬわけにはいかないんだ。俺は自分の意志で、拳を振るった。
手に生血がまとわりつく感触はとても不快で、なのに生き物を殺した時、とても気分が良かった。生き物を殺す高揚感と生き物としての優越感が脳裏にこびりついて離れなかった。それはきっと今までの人生の何よりも甘美な罪悪感だった。
そこから先の記憶がない。
けれど、きっと俺は殺したのだろう。何匹も、何体も、生ある命を。
気づけば俺は幼い体を貪っていた。
その時、合致した心の乖離。理性と本能が手を組んで、冷静に情熱的に彼女を犯した。気持ちよかった。甘美だった。心と肉欲、両方が満たされ、生きているという実感がした。
「──伏せてくださいっ!」
その後、俺は再度合流したレムと協力して村へと向かった。
マナが切れ、秘密兵器を使い尽くした俺は完全にお荷物で、メィリィを抱えたままなんとかレムに付いていった。彼女に道中の魔獣を排除してもらいながら帰路を辿った。
だが、その先で待ち構えていたのは一匹の小さな子犬だった。
そいつが遠吠えを上げるや否や、周囲を犬型の魔獣、確かウルガルムといったか、に囲まれた。どうやらあの幼体で群れの長らしい。本当に、どいつもこいつも見た目に寄らない。
多勢に無勢と囲まれ、疲労もかさんでいたのだろう。レムの動きも精彩を欠き、徐々に獣に押され始めた。腕を噛まれては叩き潰し。体当たりされては捻り殺し。足を絡めとられては……危ない。
「レム!」
もう見ていられなかった。俺は最後の力を振り絞って彼女の前に躍り出る。獣の牙が、腕に食い込む。筋肉が裂かれ、神経を抉られ、骨ごと噛み千切らんばかりの力で引っ張られる。
痛みを堪えてなんとか抵抗しようと目を狙った。
だが、ダメだった。興奮の切れた俺には生き物を殺す勇気がなかった。
俺はそのまま複数の獣に嬲られた。頬、脇腹、太もも、ふくらはぎ。首だけは守ったが、両腕も噛みつかれ、肉を抉られ、我が身を貪られた。
生き物に喰われる気持ちというのはこんな感じなんだなぁと薄れていく意識の中、漠然と思った。
「──ガくん!」
最後に、レムの声が聞こえた気がした。
◆◇◆
「助ける方法は──」
「──助けてみせます。……今度こそ」
◆◇◆
「ふぁ、ぁ~」
大きく大きく腕を広げあくびをした。寝ている間に凝り固まった身体が
意識が漫然と覚醒すると、お腹の上にベティがいた。
お腹の上にベティがいた。
大事なことだから二回言いました。
なんだこのふわふわの頬っぺたは。猫のように丸くなって寝転がる尊い存在は。思わず彼女の顎をこしょこしょと
なんだこれ可愛い。大事なことだから二回──。
ともかく、彼女を愛でていると時期に目を覚ました。
「ベティ……?」
頭を撫でて名を呼ぶと、彼女が寝ぼけ眼をこちらに向けた。
まだ世界を映していない無垢な瞳はいつもの蝶々目ではなく、ただの一人の女の子そのものであった。どことなく義妹のことを思い出す。
そんな気持ちから頭を優しく撫で続けていると、
「あいたっ!? ……いたたたた……ベアトリス?」
突如飛来した紫紺の結晶が俺の脳天を打つ。
額に伝わった衝撃のあと、じんわりと痛みが広がっていく。突然の無体に非難の目を向けると、完全に目が覚めた様子の彼女はいつものようにふんぞり返って言った。
「ふん、ベティ―の手を煩わせた罰かしら。甘んじて受け入れるのよ」
「そんな殺生な……っと」
ふと、俺の体をぎゅっと小さなものが包み込んだ。
それが何かは言わずもがなだ。
「ごめん、ベティ。心配させちゃった」
「どうしてベティ―がお前の心配なんかしなくちゃいけないのかしら。的外れなのよ」
「そっか」
「そうなのよ」
心配させてしまったのだろう。彼女は俺の無事を確かめるように小さな体で抱き着いた。
それを彼女は否定するものの、お腹周りに巻き付いた腕が離されることはなく、さらにぎゅっと抱きしめられるだけだった。俺はそれを拒絶することなく受け入れ、暫くの間じっと、二人でそうしていた。
暫くして、俺がその可愛らしい禊を終えた後、俺はベアトリスを連れて村を探索していた。
手を繋いで。
え、可愛すぎない?
どうしたのこの子ってば。急速なデレに俺の心がついていかないよ。
ラブなの? ぞっこんなの?
愛おしさが胸中に溢れて、心がぱやぱやする。
いやいや、浮かれるな俺。
まだ、色々とやんなきゃいけないことがあるはずだ。
「ベティ、ペトラの呪いは……」
「とっくに解呪したかしら」
「そっか! ありがとね、ベティ」
「ふん、なのよ」
感謝を込めて撫でればやはりまんざらでもなさそうに受け入れてくれる。
もうぞっこんだよ。俺が君にぞっこんだよ。ずっと一緒にいようぜ。
ペトラが大丈夫となると、
「あの子はどうなった? えーっと、紺色の髪に三つ編みの女の子……レムが連れ帰ってくれたはずなんだけど」
「その女なら拘束したかしら」
「こ、拘束?」
「そうなのよ。今回の事件の黒幕はあの女で違いないかしら」
「そうだけど、よくわかったね。俺、結局レムに何も言わないまま気絶しちゃったんだけど」
「それについては村の娘が教えてくれたのよ」
「ああ、ペトラが」
なるほど。彼女の呪いを解呪するときにでも聞いたということだろう。
ベティ曰く、メィリィは夜のうちにラムが屋敷へと連行したらしい。今は、屋敷の地下牢にいるとか。
え、あの屋敷地下牢とかあるの? こわ。貴族こわ。
となると後は……ん?
え、もしかしてもうやるべきことないのでは?
俺乗り越えた? もう死ぬ原因はない?
おー! これは浮かれてもいいのでは!?
ああ、でもエミリアたんには報告しに行かなきゃいけないな。寂しくしてるかもしれないし、早いところ屋敷に戻ろう。なら説明のためにレムも連れて……というか、もうみんなで屋敷に帰ればいいか。
はぁ、やっと一件落着だな。
そうと決まれば善は急げだ。
「よし! ならレムを見つけてさっさと屋敷に帰ろうぜ! 俺、事件が解決したらみんなで行きたかったところがあるんだよね!」
そう、それは忘れかけていた約束。
レムもラムもベティも連れて、エミリアと俺とみんなでピクニックをする。みんなで花畑にシートを敷いてご飯を食べる。きっと楽しい。いいや、絶対に楽しいに違いない。
ラムに言ったらロズワールも付いてきそうだけど、それなら仕方ない。すっごく嫌だけど、今日の俺は気分がいい。それくらいの許容力はある。魔法を教えてくれた礼もあるしね。直前に魔法を教わっていなければどうなっていたことか。少なくとも俺は無事では済まなかったかもしれない。
そうなればロズワールも誘って六人でか。存外、悪くないかな。
俺は今からワクワクが止められなかった。
だが、
「──ッ」
「…………ベティ?」
期待に胸を膨らませていた俺に対して、ベティは苦虫を噛み潰したような表情を一瞬した。
それを俺は見逃さなかった。
違和感。
何かを決定的に違えている気がした。
少しの間、逡巡して。
「……レムはどこだ?」
その真実に辿り着いた。
ラムは屋敷、エミリアもそうだろう。ベティと俺はここにいて、ロズワールは俺に特訓をつけた後、外出だと言って王都に向かってしまった。
「……」
「ベアトリス。レムは村にいるのか?」
「……お前の呪い。まだ解けていないのよ」
ベアトリスは俺の疑問に答えず、呪いについて語った。
曰く、俺の呪いは魔獣によるもので昨日の最後の出来事によって複数の呪いが俺にかけられたらしい。
そしてそれはベティでも簡単には解呪できないものだった。解呪するには、俺を呪った
それはつまり。
「お前があの娘だったらどうするかしら」
その言葉は決定的だった。
レムは──森の中にいる。
それも俺を助ける為に。──行かなければ。
「今頃行っても遅いのよっ!」
「遅いとかじゃないッ! 今すぐ連れ戻さないと……!」
「行かせないかしら……ッ!」
「ベアトリスッ!」
再び、透明な壁が俺の行く手を阻む。
俺は苛立ちを隠せずにベアトリスを睨みつけた。
それにベアトリスはたじろぎながらも視線を交わした。
「あの娘を連れ戻せばお前は死ぬかしら!」
「レムが死ぬよりかはマシだ!」
「マシだなんて……ッ! ……マシだなんて、言うんじゃないのよ……」
「……っ」
好かれているからこその柵。
ベアトリスは俯き、小さな小さな雫が地面へと零れ落ち、染みとなって消えた。
流石の俺もそれに対して強く言い募ることはできなかった。
ベアトリスは静かに続けた。
「お前が助けに行かなくても、あの娘が無事に帰ってくる可能性は十分にあるかしら。……ベティーは、役立たずなのよ。禁書庫の外じゃ十全に力を振るえないかしら。ベティーにはできない……だからっ」
だから行くなと、レムに任せろと彼女は言う。
そんな彼女に何を言えばいいのかわからない。
ベティを泣かせたいわけじゃない。
でも、レムを見捨てるわけにもいかない。
今頃レムは絶対に無理をしている。放ってはおけない。言いくるめるか。あるいは一緒に行くか。いいや、彼女を危険に晒すわけにはいかない。守ってやれる保証がないのだから。今の俺にはマナがほとんどない。おそらく同じように『
何より身体がボロ雑巾のようにズタズタのボロボロだ。
それでも、
「俺は行くよ」
「お前、本当に死ぬかしら……! みすみす自殺させるようなことベティがさせないのよ。絶対に行かせないかしら!」
「ベティ……」
「お前は気づいてないかも知れないけど、お前の体から発せられている発情の匂いは魔獣を強く引き付けるかしら。そんなお前が一人で森に入るなんて、自殺行為なのよ!」
……発情の匂い。変態は野獣に好かれるってか。嬉しくないなぁ。昨日の事でなんとなく身に覚えがある。
自殺行為か。そうかもしれない。
でも、無理だ。──できない。
レムをこのまま放置する選択は俺にはない。
まだお礼を言ってないんだ。ペトラとメィリィを助けてくれたお礼を。
まぁ、元凶であるメィリィを助けてくれたお礼ってのも、変な話だけど。
それでも、俺に迷いはなかった。
「ラムに連絡して欲しい。俺だけじゃレムを連れ戻せるかわからない」
「でもそれじゃあっ」
レムを連れ戻すこと、それは俺が呪いで死ぬことを意味する。
だけど、このまま放っておくわけにはいかない。
「お願いだ、ベティ。マナも体力も不足してる今の俺じゃレムを連れ戻せるかわからない。他の誰かの力が要る」
「…………なら、ベティも」
ならばと追い縋る彼女に俺は首を振る。
ラムにはこの事を伝えるべきだ。彼女の知らないところでレムが危険な目に遭っているのは……よくない。
自分の危険とベティの心配、ラムの気持ちにレムの想いまで、それぞれを天秤にかける。
勝ったのは言うまでもない。レムの命だ。
俺は行く。ベティにはそのことをラムに伝えて欲しい。
「本当に、行くのかしら……ベティが止めてもお前は……どうして……」
そのどうして、という言葉には今ではないいつかへの想いが見て取れた。
彼女の純粋な心配を無碍にすることを心苦しく思いながらも、俺は彼女と視線の高さを合わせ、肩に手を置いて言った。
「ベティ。これは君にしか頼めないことだ。だからお願い」
「…………わかったのよ、一刻も早く伝えるかしら」
「ああ、ありがとう。ベティ……ごめんね」
最後の最後に承諾してくれたベティに感謝して立ち上がり、俺はレムがいるであろう森へと目を向けた。
森には昨日同様、魔獣たちがうようよしている。少しの恐怖はある。でも、レムは躊躇わずに向かった。
なら、俺も怖がるわけにはいかない。
ここまで心配してくれるベティも為にも、死なずに戻ってくる。
俺はそう決意を決めて、森へと足を踏み入れた。
◆◇◆
自分と炎を隔てる一枚の扉。
そこから覗く有り得ない光景に、わたしは目を奪われていた。
明かりもなく暗い部屋を、一本の角が怪しく照らしていた。
パン……パン……と肉を打つような音と、ゴオゴオと燃え盛る炎の音。
燃える里に祭りの如く広場に集まりまぐわう人々。見知らぬローブの男たちと体を重ねる村の女と、見知らぬ女たちに跨られる村の男。
その中には自分のよく知る男女もいて。
「お父さん……お母さん……」
助けなきゃと思った。
でも、二人の表情が。
いつもの穏やかで優しいものではなく、狂ったように妖艶に微笑む母と死んだように貪られる父。そんな二人に私は一人、恐怖した。
家から出ることが出来ず、取っ手のところだけが崩れ落ち、穴の開いた扉から見ていることしかできなかった。
それが私の一つ目の罪。
そして。
──おねえちゃん。
無意識に姉を探した。あの立派で特別で優れた姉ならば、この状況をなんとかしてくれると思ったからだろう。
探した。探した。
焦げた長老が見えた。斬り刻まれた誰かの死体を見た。
里中を狭い穴の中から見渡して。
ようやく見つけた。
『………ぇ……む……』
「おねえ、ちゃん」
額から血を流し、黒ローブの人影に運ばれてきた。
私は動揺し、驚愕し、絶望した。
──お姉ちゃんが、負けた?
それは有り得ないことだった。
だって、あのお姉ちゃんが。綺麗で、村のみんなから期待されてて、いつも褒められて、立派で、頼れて、優しくて、強くて、鬼神の生まれ変わりとさえ言われる、あのお姉ちゃんが──。
神にささげられる供物のように広場の中央へ運ばれてきたお姉ちゃんはその場で下着を剥がれ、股を開かされ、そうして──何かが始まった。
男が、男が、男が、お姉ちゃんへと群がっていて、ここからは何をされているのか分からなかった。
でも、時折。隙間から見えるお姉ちゃんの顔。
『────ぁッ』
声は聞こえて来ない。
でも、わたしの目には鮮明に写っていた。
──あの【お姉ちゃん】が乱れている光景が。
「──あっ♡」
自分のものとは思えない声が出た。
気づけば、自分の手が自分のお股へと伸びていた。伸びる手を止めることが出来ない。そうして、股の先っちょにある小さな
手が止められない。目が離せない。
着々と昇ってくる波に、募っていく興奮。
やめなくてはいけないのに、我慢できない。欲望を押さえられない。
「お姉ちゃん……っ♡ お姉ちゃんっっ♡」
一本の角が怪しく輝き、一人の幼女の目が据わっていく。
もう止まれない。止められない。
自分が何をしているのか分かっても、もう止まれなかった。
そのまま行為を続けて、見続けて、そうして
『────れ、む──』
「────っ!!」
一瞬、姉の視線がこちらを穿った。
お姉ちゃんがこちらを見た瞬間に、夢から覚めたように頭が冷えた。
自分は、今、何をしていたのか。
お姉ちゃんが汚される様を見て、いったい何を。
自分で自分がわからなかった。
やめなきゃ、そう思って。
──手が、動いた。
ぐちゅぐちゅと音がする。
あ、れ?
なんで、何してるの。
止まって。ちがう。ちがうの、お姉ちゃん。ちがうの。
なんで。止まらない。
あっ♡ きもちいいっ♡ ちがうっ♡
止まってよぉ……♡
「はぁ……♡ はぁ……♡ ぁあ──っ♡」
ぷしゃぷしゃと失禁した。ぼたぼたとおつゆが床に垂れていく。
はぁ……♡
昂奮と高揚が頭の中を満たした。
快楽と悦楽に思考を制限されて、瞳の奥が潤んだ。
「ごめんなさいっ♡ ごめんなさいぃぃ……♡」
手が止まらなかった。
罪悪感と背徳感が脳裏を埋め尽くして、そうして、途方もない悦びが全身を満たした。
その時、少女の角が一際強く輝いた。
頬が歪につり上がって、口角が上がった。胸がどきどきして、息を荒く吐いた。
「はぁ……♡ はぁ……っ♡ はぁぁ……っ♡」
幼い胸を目一杯勃たせて、蜜壷を濡らし、扉の隙間から情事を覗く変態。
──それがレムだった。
あの日の過ちを、後悔を、私は一生忘れることが出来ない。忘れるなんて、赦されない。
テンガくんがレムを庇った時、レムは躊躇してしまった。──鬼化することを。
鬼化すれば、テンガくんが獣に噛みつかれることはなかったかもしれない。もっとはやく鬼化していれば、背中の傷だって負わなかったかもしれない。鬼化することに躊躇していなければ、テンガくんが呪いに蝕まれることはなかったかもしれない。
すべてはレムの責任だ。
ちょっと助平でお人好しなだけのあの人を、その【匂い】だけで拒絶して。なのに彼はこんな私に優しく接してくれて、あまつさえ魔獣の攻撃から身を挺して庇ってくれた。
彼は私を庇うことに躊躇しなかったのに、私は……っ。
だから、今度はレムが助けるのだ。
あの時、躊躇してしまった罪。
あの日、犯してしまった罪。
変わらず犯し続けている自らの罪を贖う為、今度こそ間違えない為、レムは一人森に入り、手あたり次第に魔獣を殲滅する。
お馴染みのモーニングスターを手に携えた彼女の額からは、一本の角が神聖な光を放っていた。
もう、躊躇わない。
少女はトラウマを度外視して禁忌の力を解放する。
角を用いる恐怖より、助けられない恐怖と過去のまま変われていないことの恐怖の方が遥かに強かったから。
「待っていてください……レムが、必ず、助けてみせますから」
──今度こそ。
少女はトラウマを克服し、数年ぶりに脳裏を見たす闘争心に身を委ねて武器を振るい、獣の頭部を打ち砕いた。
幼まんこの少し上にある小さな角をいじるのが癖だった幼少期レムりん。
幼少期ラムが声も上げずに魔女教徒に犯され、しかしその表情はどこか神秘的で妖艶だった。それを見て興奮して、股へと伸びる手が止まらない幼女レム。昔はえっちなこと大好きだったのにいつからか厭うようになってしまった。
エロい鬼姉妹だぜ
メィリィの汚れた服お着替えさせた時に白い液体が漏れてきてバレなかったのかって? ははっ、ご都合主義ッッッ!!!
今回の話、ちょっぴし不愉快に感じる人もいるかもしれません。ラムが魔女教に過去犯されていることについて。これに関しては作者のセンスに寄るものなのでヒロインが主人公以外に犯されているのが嫌だって人は、うん。ごめんなさい。後出しになりますが謝っておきます。拒絶感を禁じ得ないッ!無理!って人がいれば修正する可能性も無きにしも非ずって感じですかね。作者的には犯されてる幼女ラムえっちぃ、としか思えないんですが……ダメだこりゃ病気ですわ。塩梅がわかんないので嫌だったら言ってね。出来るだけ擦り合わせようと努力はするので。
エミリアたん……今頃なにしてるんだろうね……。村に行く報告すらしてないから、今頃屋敷で寂しくしてるのだろうか……。まぁラムが色々話してくれてるだろうから。どうだろうね、ラムに付いてきてエミリアたんも森に突入してくるかもしれない。たかが獣に対して過剰戦力すぎる。
これ見てお察しだけど、今作の魔女教はだいぶかなりヤっちゃってる。頭のねじどっかやってると思う。ああ、そりゃいつものことか。
それはそれとしてネジの外れてる方向がイカれてるけどな!