あ〜書いても書いても進まない〜
リゼロ短編読んで音楽聴いてアニメ見て〜時間が消えていく〜
流石にこれ以上時間も気力もかけられないので一旦投稿。
エロなしです。大事なのことなので2回言います。
エロなしです!!!!! ゴメンッッッッ!
未だ全容の見えていない、四百年に渡って世界を脅かすカルト集団――魔女教。
その中でも一等世界の国々を煩わせているのが、『魔女教大罪司教』と呼ばれる魔女教の中でもごく一部の狂人たちだ。
彼らがいつどこで何をしているのか。それは本人たちを除いて誰も知らない。
だが、ここにとある一人の男がいた。
ちゃらんぽらんにしてカワイイ女の子と
「みんなと会うのはいつぶりだっけ、楽しみだなぁ」
「
呑気にワクワクした様子のアマルティアにそんな辛辣な言葉を返したのはアマルティアのお姫様――魔女教大罪司教『色欲』担当のカペラ・エメラダ・ルグニカだ。
時期はアマルティアが謝って男であるフェリスを犯した日まで遡る。今日はその明くる日だ。
「頭おかしくて楽しいじゃん! オレは彼らのこと嫌いじゃないなぁ」
「はん、頭のおかしい者同士で意気投合ってんですか? あんまりイイ趣味じゃねーですね」
しれっと頭おかしい奴らの仲間入りさせられているアマルティアであったが、当人はそんなこと一切気にせず、やはり呑気な返事を返した。
「そう? そっか、そうかもね」
「……それはあの人品卑しいガキの真似でやがりますか? もしそーなら、てめーの頭を戻してやるためにいっぺん殺してあげるのも
「違うって。もう……話してみたら意外と仲良くなれると思うんだけどなぁ……あ、ほらもう着くよ」
「……はぁ、そもそも話が通じないって話なんですが」
並んで話しているうちに、二人はとある廃協会の一室に着いた。なお、二人の並びはカペラが一歩前で、その右斜め後ろをアマルティアが追従する形だ。
協会の講堂に続く扉は大きく、一人で開けるには片方の扉が限界だ。しかし、そんな常識は魔女教大罪司教には――カペラ・エメラダ・ルグニカには通じない。
その細く華奢な両腕を、毛むくじゃらな魔獣の如き腕へと変貌させ、身長の三倍ほどもある大扉をただの一人で開け放った。
そうして露わになった中の風景を平凡な市民が見たら卒倒することだろう。
なにせ、中には魔女教大罪司教――その全員が勢揃いしていたのだから。
こちらを見て、最初に苦言を呈したのは白髪の男性だ。一見して平凡な見た目をしたその男は、その特徴のない顔を苦々しげに歪めて文句を垂れた。
「また遅刻か。君はいったい何度何回、僕という個人の時間を無為にすれば気が済むのかな。集合時間の少し前に集まるなんて誰にでもできて当然の行いだと思うけど? それともあれかな。ルグニカなんて差別主義の卑しい国の王族を名乗っているだけあって、僕のような平民を待たせるのなんて当たり前だと思ってるのかな。だとすれば、それは僕という個人が持つ当たり前の権利の侵害だ。嫌だよね、これだから王族ってやつは。利己的で偉そうで傲慢で、それでいて『強欲』で、僕みたいなちっぽけな人間が持つ平穏無事で変わらない時間をなんとも思っちゃいない。僕の僕に許された穏やかで安寧とした日々の邪魔をする……それはいかに無欲な僕でも許せないなぁ」
「ハイハイ、遅れたのはこいつのせいなんでこいつに言ってくださいねー、アタクシは関係ねーですから」
レグルスの長ったらしい非難に対してカペラが返したのはそれだけだ。カペラは何事もなかったかのように用意された席に着席し、暇な時間を潰すように指の爪を弄った。
そんな傍若無人なカペラの態度に、先ほどまでいつもの余裕を見せていたレグルスが眉間に皺を寄せて追撃する。
「関係ないっていう言い訳は無理があるってどうしてわからないかな。何事も関係ないことなんてないんだよ。どいつもこいつも自分は関係ないって自分を正当化するけどさ、それってただの言い訳で、何の言い逃れにもなってない戯言だろ? その場で起きた問題はその場にいた全員に関係があるんだから。だいたいこの件に関しては、彼は君のツレだろ? 急かすなり無理やり連れてくるなりすればよかったんじゃないのかな。僕は何か間違ったことを言っているか?」
「うだうだうっせーんですよ。アタクシが関係ねーつったら関係ねーってんです。それで話はオシマイ。口先だけで考える脳のねーてめーには難しかったですかね? ん?」
「ッ、優してやればつけ上がりやがって! 肉欲だけでしか考えられない頭空っぽの淫売女が! この僕を誰だと思ってる、僕は魔女教大罪司教『強欲』担当のレグルス・コルニアスだぞ! 偶々適合したお前らなんかとは違う真に選ばれし完成された存在なんだ! お前みたいな気持ち悪い肉女がどの面下げて偉そうに僕に説教垂れてるんだ! このっ、身の程知らずがぁッ!」
「あ――――グシャッ」
レグルスの激高に周囲の空気が淀み、空間が歪む。すると、次の瞬間、爪を弄っていたカペラの頭部が跡形もなく弾け飛んだ。部屋の家具や床を赤い血が満たし、それは同じく周りに座っていた人間にも及んだ。
「あーあー『あの方』が来る前から部屋を汚しちゃってさァ。まったく、俺たちは知らないから、知らないさ、知らないね、知らないとも、知らないからこそ、あァ暴飲暴食ッ! せめてもっと美味しそうな香りを味わわせておくれよ、こォんな腐ったドブみたいな匂いのする血肉じゃなくてさァ。あんたらの血じゃァ肉じゃァ中身じゃァ『美食家』の俺たちの興味はそそられない!」
「――アー――あー――アぁ、ん゛ぅ゛ん! ――きゃは! アタクシ様大復活! 毎度毎度懲りずに、ほんとーに学ばねー童貞野郎でやがりますねー。てめーがどれだけご自慢の権能を行使しようと、てめーにアタクシは殺せない」
「ふん、僕はただ身の程知らずな君に相応しい報復を与えただけだ。あの程度の攻撃に耐えたくらいでいい気になられて、勝ち誇った顔をされても僕だって反応に困るんだよね。僕が本当に殺すつもりだったなら、今頃頭だけじゃなくその貧相な体も粉微塵だっただろうに」
「きゃは! たとえ全身をバラバラにされて磨り潰されてグチャグチャのベチョベチョにされよーとアタクシは死んだりしねーってんですよ。アタクシってばなんて無敵! なんて完璧なんでしょーか! きゃはははは!」
「よっ、カペラ世界一! カワイイ!綺麗!世界一エロい!」
「きゃははは! そうでしょうそうでしょう、くふっ、きゃははははは!」
アマルティアの合いの手に気分良さそうに高笑いするカペラ。そんな楽しそうなカペラにアマルティアもまたニコニコだ。一方で、そんな二人を見て、機嫌を一段と悪くする男がいた。何を隠そうレグルス・コルニアスである。
「それでお前はどうしてここにいるわけ? 因子に選ばれたわけでもない半端者のお前がここにいる資格はないはずだ。要がないなら今すぐ出て行きなよ。それがお前に許される唯一の選択で、誰にも侵害されない権利だろ」
「イイじゃんレグルス~、オレたちトモダチでしょ? ね、ト・モ・ダ・チ」
「トモダチ? 何を言い出すかと思えば……僕とお前がトモダチなはずないだろう? そもそもさぁ、トモダチっていうのは自分を守る力のない努力不足な輩のことで、群れることしか脳がない愚図どもの傷の舐め合いことだ。そんな存在、完成された僕には必要ない。だいたい僕とお前とじゃ立場が違うんだよ。持っているものが違う。生まれからして存在としての格が違うんだから」
「えー、トモダチいないなんて寂しいよ。一人くらいいてもイイじゃん。ほら、オレがレグルスのトモダチ第一号! 仲良くしようぜレグっちゃん!」
「ッ、僕の名前を気安く呼ぶな! 図々しいんだよ! 思い上がるのもいい加減にしろよ! いくら無欲で平和主義な僕と言えど、我慢できる限度がある!」
一度発散し収まっていた激憤がアマルティアの言動によって再発する。レグルスの感情の揺らぎに瞬く間に彼の周りの空気が世界を断絶する。
「えー、普通のニンゲンだったらトモダチが一人くらいいて
「ッッッ!!!」
「ん? どうかした?」
あわや二度目の刃傷沙汰が発生するかと思いきや、アマルティアのとある一言でレグルスの怒りが鳴りを潜めた。
そうして、
「……。そうだね、君の言う通りだ。いいや、君の言っていることは間違っているけどね? 僕には相思相愛の妻が百人いるんだから一人ぼっちなんてそんな不当で不適当な評価を受けるのは間違ってるし、僕が寂しい人間なんていうのは君の勝手な想像、妄想、捏造の類だ。だけど、ただ一つだけ認めよう。そう、僕は間違いを認められる人間だからね。僕は誰よりも満たされた存在だからこそ、君みたいな凡人に憧れを抱かれて、お近づきになりたいと思わせてしまうのはよくあることだなんだ、仕方のないことだよね。だからさぁ、君がそこまで言うのなら、君が言うトモダチってやつに僕がなってあげてもいい。勘違いするなよ、お前が僕のトモダチになるんじゃあない。僕が君のためにわざわざトモダチになってあげるんだ。僕は欠けたところのない完成された存在で、個で完結した存在だ。だからかな、僕は常々こう思ってるんだ。すでに手にあるもので満ち足りている僕は、君たちのような未完成で不完全な存在に施しを与えてあげるべきだってね。いつもは不完全な君たちが正しく僕のような存在になれるように。いいや、君たちが僕の領域に辿り着けるわけはないから、せめて近づけるように言葉で説いてあげてるわけだけど。思慮の足りない君たちにはそれじゃあ不十分だ。なら君が少しでも僕みたいな存在に近づけるように、僕も心を砕こう。僕は配慮ができる人間で、君たちのように下衆な我欲に支配された人間ではないからね。僕から君へ与える施しとして、君のトモダチとやらに僕がなってあげようじゃないか」
「ホント! ありがとうレグルス! じゃあ今日からオレたちトモダチだね!」
「っだから、僕を呼び捨てにするな! お前が下で、僕が上だ! 本当に分かってるんだろうな!」
「分かってる分かってる。これからよろしくね、レグっちゃん!」
「やっぱり分かってないだろ! おい――」
「――静粛に」
その唯一言で――。
――世界に満ちていた音という音が止んだ。
言葉一つで世界を支配せしめる。
そんな芸当ができるのはこの世界で唯一人。
魔女教の中でもつい最近まで秘匿され、名前を呼ぶのも禁忌とされていた存在――その名は。
『虚飾の魔女』パンドラ。
「ありがとうございます。お待たせしてしまい申し訳ありません。皆さまお揃いのようですし、これより我々魔女教の本懐を遂げる為の話し合いを始めましょう」
静謐となった部屋で誰の憚りもなく、天から舞い降りてきたかのような儚げな魔女は揚々と告げた。
◆◇◆
「では、さっそく。話したいことがある方はいますか?」
「それより、まず貴方がすべきなのは謝罪ではありませんか? こいつらはともかくこの僕をわざわざ呼び出しておいて本人が遅れてくるなんてあまりに礼を欠いている。僕は他人の過ちを許してやるだけの寛容さを持ち合わせているけど、それは何よりもまずその過ちを犯した人間から謝罪を受けてからの話だ。僕はまだ貴方から謝罪の言葉をいただいてませんが?」
そのまま何事もなく会議を始めようとしたパンドラに待ったをかけたのはやはりこの男――レグルス・コルニアスだった。
魔女教でも秘匿された禁忌の魔女に対して、彼は臆することなく謝罪を要求する。パンドラとレグルスの間で目に見えぬやりとりが行われ、あわや始まったそばから会議が中断されると思われたときだった。
「失礼いたしました、コルニアス司教。ご足労いただいたのに、不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした」
「ふん、そうやって謝っていただければそれでいいんですよ。ええ、許しますとも。僕は寛容な人間ですからね」
パンドラは素直に謝罪し、レグルスもまたそれを受け入れた。一件落着となったことで、話題が会議の議題に戻る。
すなわち、魔女教の本懐に関わる情報共有と大罪司教らのこれからの行動についてだ。
「俺たちは変わらず好き勝手やらせてもらうよ。この組織の目的とかよくわかんないし。まァ、福音書にはちゃァんと従うからさ」
「アタクシも特に言うことなーし。好き勝手やらせてもらいまーす。きゃはっ」
「同類だと思われたくはありませんが、私も同じ意見です。代弁してくれてありがと。でも、貴方たちとは仲良くできないの、ごめんね」
「そもそも僕らが集まってなんの意味があるわけ? どうせ、どいつもこいつも身勝手で自分本位で自分の欲を満たすことしか考えていない『強欲』なやつばかりなんだから。まともな話し合いにならないのなんてわかりきった答えじゃないか。僕はこいつらとは違って無欲で誠実な人間だけど、一人じゃ話し合いなんてできないし、碌に会話もできないこいつらに時間を取られるのも我慢ならない」
レグルスの言葉に表向き頷くようなことはしなかったが、大罪司教らも内心では同意見だった。『お前が言うな』という心の中で突っ込みを添えて、だが。
表立って反応しなかったのは、単純にレグルスみたいな気持ち悪い童貞に同意するのが嫌だったからだ。
しかし、そんな大罪司教らの中で、一人だけ彼の意見に反対する者がいた。それは、それまで空気のそうに静かだった一人の古参大罪司教だ。
「何を言うのデス! 我々魔女教の本懐! それすなわち――『魔女』の復活! それを果たす為に我々は協力すべきなのではありませんデスカ! ――そう! 王国に潜伏している『指先』が情報を手に入れたのデス! 来たる日時、行われる王の選抜に――『銀色の半魔』が参戦するするるるるるるる、と!」
「――それは興味深いお話ですね」
「銀色の半魔! その姿はまさしく『魔女』の生き写しなのデス! なればなればなれれレれレば! 試さないわけにはいかないの、デス! ――その器が魔女に足るかどうか、『試練』の遂行を!」
「あのさぁ、勝手に盛り上がって騒ぎ立てるのやめてくれないかな。僕はパスするよ。しばらくは僕の屋敷で妻たちとゆっくり過ごす予定だからね。そんな異種族の女一人に構ってる暇なんてないんだ」
「きゃはははは! 銀髪の半魔が王国の王サマに立候補だなんて笑わせてくれるじゃねーですか! 無理無謀に無茶を重ねて無様に恥を晒す様が目に浮かぶようで、アタクシ涙が出ちゃいますぅ! きゃはははは! はぁ……残念ですがアタクシもパスで。魔女にそっくりな女に愛されるなんてゾッとしねーってんですよ」
「俺たちも興味はあるなァ……けど、どちらかと言えば他の王サマの候補の方が気になるかな? ねぇ、他の候補にはどんな奴らがいるわけ? 食べ応えのあるやつだといいなァ、ああ、楽しみで腹が減って仕方がない」
「きゃっ、誘われちゃった。これって『でーと』よね。そうよね。そうに違いないもの。貴方の方から誘われるなんて、これはもう告白……ああっ、貴方の気持ちが分からないっ! 貴方と一つになれたら貴方の体も心も魂でさえも分かり合えるのに! でも、私のこの気持ちが伝わってしまうのはまだ恥ずかしい……ああもう、貴方ってば本当にいけずなんだから、私の愛しい愛しいペテルギウス……ああ、だからこそ、私は貴方の帰りを待っていたい。貴方の帰る場所が私であって欲しい。だから、ごめんなさい。一緒には行けません。誘ってくれて本当にありがとう。貴方の無事な帰りを待っています、ごめんね」
「オレは行くよ~、エルフは美人ってのが『おやくそく』らしいからね~」
「エルフは美人、だって?」
「あれ、レグルスも興味出た?」
「なんと! 同行してくださるのデスカ! それはなんとなんとなんなんんんんととととと、喜ばしいことなのデス、カ! では、すぐにでも出立する準備を! 来たる日のために我が指先の招集を! 通路を封鎖し、半魔を孤立させ、何に邪魔されることもなく『試練』を行うのデス!」
「わぁ、交尾は試練のうちに挿りますか、せんせー!」
「愛に、愛にあいにアイにぃぃぃいいいい!!! あぁ、魔女よ!!! 魔女ぉぉぉぉぉぉおおおお!!!」
「あーダメだ。聞こえてないや。ま、いっか、可愛かったら勝手に犯そ」
「――話し合いは終わったようですね。では、用は済んだので皆さまお帰りいただいて結構ですよ」
「は?」
「ご自身でお帰りいただけないようなら、私の方で。『大罪因子を持つ者がこの場に集うはずがない。彼らは各々好きなように過ごしている』」
そうして、アマルティアだけが残った。
何故なら、アマルティアは因子を持っていないからーーではなく、好きなように過ごした結果、彼はここにいるからだ。そして、これは初めてのことではない。
「やはり貴方は残ってくれましたね、アマルティアさん」
「そりゃ残るよ~。だってオレ――パンドラ様のこと犯したいもん!」
「ふふ、貴方ならそう言うと思っていました。では、しましょうか。いつものように、性交を」
パンドラが一枚だけ身に着けていたポンチョを脱ぎ捨てた。露わになるのは、芸術的なまでのロリ体形。神が作り給うたかのような完成された造形。大好きなカペラとはまた違う美しさ。カペラが自然の中で生まれた奇跡なら、パンドラは自然界では生まれるはずのない神の奇跡だ。
ーー続く。