「あれ?」
娼館の中をキジョウと歩くヒナタ。
一瞬だけ意識が飛んだ気がするが、ヒナタは気を取り直すと周囲を警戒する。
各地で悪事を働くシュテン党。
その本拠地を探るために、自分は木の葉の忍として潜入任務にやってきた。
自分が今置かれた状況をヒナタは再確認すると、キジョウの後ろを歩いて建物内を進む。
「実はな、ひとつ手違いがあってな」
「なんでしょう?」
「組織の構成員ではなく、シュテン党には娼婦見習いとしてお前を仲介することになった」
「なっ……」
娼館の中を歩きながら、キジョウに潜入任務の計画変更を言い渡される。
(くっ……どういうこと……)
事前に聞いていた潜入計画と違うが、すぐさまヒナタは任務の続行をすることにした。
本来ヒナタには、何か異変があった場合すぐに里に帰還するように厳命されているが、催眠忍術により、その知識は意識の外へと追いやられている。
その代わりに、ヒナタの心の中にあるのは、何が何でも任務を完遂させること。
(絶対に任務を成功させて、ナルト君と結婚するんだ!)
両思いになり、結婚を約束したナルトと早く再会するために、ヒナタは何をしてでも任務を終わらせると心の中で誓っていた。
それが偽りの気持ちであるとも知らずに。
真摯に。
「こいつが、今回の新人娼婦か」
敵の組織に潜入したヒナタが最初に連れられてきたのは、娼館の支配人室。
その中には、白髪で黒い目をした男がヒナタを待っていた。
「よろしくお願いします……」
ヒナタは任務を遂行するために、娼婦になりきることに決めた。
ヒナタはキジョウに紹介された支配人に向かって、丁寧なあいさつをする。
忍者は任務のために、自分の心を殺さなくてはならない。
忍の心得として、初歩中の初歩だ。
「極上の肉体の持ち主で、容姿もいい。これは期待できるか」
ヒナタのことを、まるで物を品定めするかのようにクゲツと名乗る支配人が観察してくる。
婚約者であるナルト以外の男に肉体を差し出すことを考えるとおぞましい寒気を感じるが、潜入任務の遂行のためには我慢するしかない。
すでに婚約をし、ナルトだけのものとなった自分の肉体をいやらしい目でジロジロと見つめられる不快感に耐えながら、任務のためにヒナタは心を殺した。
「さて、裸になりなさい」
「はい……」
ヒナタは娼館の支配人に言われるがまま、服を脱いでいく。
潜入任務のために用意した、町娘の格好。
ナルトと一緒に選んだ着物を、名残惜しい気持ちとともにスルスルと脱いでいく。
夫となったナルトに見せるためだけの体。
それを今のヒナタは、任務のために下卑た男の前に晒していた。
(くっ……)
悔しさに歯噛みしたい気持ちを抑えながら、ヒナタは下着姿になる。
そしてブラジャーを外すために背中に手を伸ばす。
背中側にあるホックを外すと、質量のある柔らかい乳房が、重力にふよんと浮いた。
その瞬間、支配人の目の色が変わる。
「ほう……なかなかの大きさだな。それに、形もいい」
そう言って、ヒナタの胸を無遠慮にわし掴みにする。
乱暴に乳房を揉まれても、ヒナタは表情を変えない。
本当ならば今すぐこの男を忍術で打ち倒し、里に帰還したいが、任務達成のために我慢する。
「……んっ♡」
「ほう……感度もいいみたいだな……」
悔しいことに、乳首の先をつままれた瞬間、反射的に甘い声が出てしまった。
夫であるナルト以外に自分の甘い声を聞かせたことを恥じながら、ヒナタは娼館の新人教育を受けていく。
「さて、舐めたまえ」
ヒナタの目の前に、支配人のペニスが差し出された。
(なにこれ……大きい……)
まだ完全に勃起していないにもかかわらず、赤黒く巨大なソレ。
何度も夜を一緒に過ごしたナルトのモノよりも、二回りも大きいソレを見てもヒナタは眉一つ動かさない。
(これが……ナルト君のだったら……)
心の底から愛する人のモノであれば、嫌悪感はなかったかもしれないが、今は任務のため、仕方がない。
心を殺しながらヒナタはクゲツの前にひざまずくと、フェラを開始する。
……じゅるるぅ♡ ……ちゅぱぁ♡
ナルトのモノを初めて口に咥えた夜を思い出しながらも、ヒナタは無心で奉仕していく。
ちゅぱぁ♡ くちゅぅ♡ じゅるるぅ♡
(なにこれ……おっき……すぎるぅ)
ヒナタの口の中で、クゲツの剛直が大きくなっていく。
ナルトと過ごした夜を思い出したことで、嫌でも比べてしまうオスとしての違い。
ナルトに口で奉仕をしていたときよりも何倍も濃いオスの匂いを口の中に感じながら、ヒナタは涙を必死にこらえてフェラを続ける。
「よし、そろそろいいか」
しばらくすると、限界まで大きくなったクゲツの肉棒がヒナタの口から引き抜かれる。
(やっと終わった……)
くノ一としての修行の一環として、口での奉仕の方法は何度も叩き込まれた。
娼婦としての合格をもらったことで、この望まぬ行為はここで終わるのだと考え、ヒナタはホッとする。
「では、こちらの具合はどうかな?」
しかし、それは早計であった。
フェラを終えて、立ち上がったヒナタの体に、クゲツは手を触れた。
そのまま、クゲツはヒナタのショーツの中へ手を滑り込ませると、今度は秘所を指でなで回す。
「ほう……たっぷりと濡れているな……娼婦としての素質はあるようだ」
(な、なんで……)
下着の中を指でなで回されながら、ヒナタは混乱していた。
自分が今していたクゲツへの行為は、望まない行為のはずだった。
それなのに、ナルトと夜を過ごしたときよりも、自分の秘部は濡れてしまっている。
その事実に、クゲツの指に股間を触れられてから初めて気づいた。
自分の肉体が起こしたあり得ない変化に、ヒナタの頭がグルグルと混乱する。
くちゅ♡ くちゅ♡ くちゅ♡
「ひゃう!? んっ♡ あぁぁ♡」
頭ではその現実を否定しようとするが、自分の股間から聞こえてくる粘液質な音によって、否応にもヒナタは現実に起きている出来事を思い知ってしまう。
「ふむ……こちらもいい締まりをしている」
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ らめっ♡ んはぁ♡ んあぁ♡」
(そこは……ナルト君だけしか……だめなのにぃ♡)
抵抗しようとしても、なぜか自分の体が言うことを聞いてくれない。
「ほれ、どうだ? ここがイイのか?」
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
クゲツの指の動きに合わせて、ヒナタの口から甘い吐息が漏れ続ける。
まるで、ヒナタが自ら望んで、クゲツの指を秘部に受け入れているかのよう。
そして、ついにヒナタがはいていた下着を脱がされると、今度は膣の中に、クゲツの指が侵入してきた。
くにゅ♡ にゅぅぅ♡ くにゅぅ♡
「はぁぁぁぁぁ♡ そこぉ♡ らめぇぇぇ♡ あぁぁぁ♡ あっ♡ あっ♡」
そのまま、クゲツの指先がヒナタのGスポットをマッサージし始めると、ヒナタの全身にはとろけるような快楽が走り始めていく。
(なにこれ♡ なにこれ♡ なにこれ♡ 気持ちいいいいいいいいい♡ 気持ちいいいいいいいいい♡ 気持ちいいいいいいいいい♡)
Gスポットを指で押される度に生まれるあまりの快楽に、ヒナタは体を前かがみにすると、両手でクゲツの胸元に必死になってすがりついてしまう。
それでも、クゲツのGスポット責めは止まらない。
ぐぢゅ♡ にじゅ♡ ぐぢゅぅ♡
「はぁぁぁぁぁぁ♡ あぁぁぁぁぁぁ♡ んあぁぁぁぁぁ♡」
今までの人生で味わったことのない強すぎる快楽に、ヒナタは立ったまま両脚を左右に広げて刺激を逃がそうとするが、それでもお腹の内側の気持ちよさは止まってくれない。
「んひぃぃぃ♡ はぁぁぁ♡ あぁぁぁぁぁ♡ あぁぁぁぁぁ♡」
ついには、ガニ股になってクゲツの体にしがみつきながら、ヒナタはGスポットをゴリゴリと押し潰されていく。
ナルトとのセックスでは味わったことのない強烈な快感。
そして、ナルトには見せたことのない淫らな姿の自分。
自分の知らなかったセックスの快楽に、ヒナタの意識は翻弄されていく。
それは、自分が秘密裏に受けた人体改造と催眠忍術による影響だと、当のヒナタは知る由もない。
「んんんんん♡ ひぐぅ♡ んんんぅ♡ あっ♡」
(どうしよう♡ いやなのに♡ おまんこ♡ イクっ♡ いやだ♡ いやだ♡ いやだぁぁ♡)
強すぎる快楽の蓄積により、ヒナタのお腹の内側がヒクヒクと勝手に動くと、ついには原始反射を起こそうとしていた。
ナルトの指以外でイキたくない。
そう考えたヒナタは、イキそうになる自分の体を必死に抑えようと努力する。
「このヒダ具合、いい膣肉を持っているようだな」
「もうっ♡ らめっ♡ やめっ♡ はぁぁ♡ あっ♡ んあぁぁ♡」
クゲツはヒナタの膣肉のヒダ具合を確かめると、満足そうに笑いながら指で膣穴をこねくり回してくる。
ヒナタの意志など無視した最低な行為なのに、なぜかナルトに触られるよりもおまんこが心地いい。
ナルトと幾度も経験したセックスでは起きたこともないくらいに濡れた膣穴は今、ヒナタにとって、人生で一番気持ちよかった。
くちゅ♡ くちゅ♡ くちゅ♡ くちゅ♡
(……ダメッ♡ ……イク♡ ……イッちゃう♡ ……こんな男の手で♡)
必死に絶頂を我慢しながら、ヒナタの腰がガクンガクンと震える。
(ナルト君……ごめん♡ ……ごめんねぇ♡)
少しずつ決壊していくヒナタの理性。
(ナルト君……ごめん♡ ……もう♡ ……むりぃ♡)
おまんこの中でお腹の中をかき回す指の動きが、気持ちよくてたまらない。
(……悔しいのに♡ ……嫌なのに♡ ……わたしぃ♡ ……おまんこ♡ ……イクっ♡)
そして、ついにヒナタの肉体が限界を超えた。
「んはぁぁ♡ あぁぁ♡ いやぁぁぁ♡ ……あっ♡ ……あああぁぁああぁぁあああああああぁぁぁあああぁぁ♡」
(……あぁぁっ♡ これ♡ おまんこ♡ イッた♡)
まるで、おもらしをするかのような瞬間。
ヒナタの視界が揺れると、ぷつりと意識が飛ぶ。
(これ♡ 気持ちいい♡ おまんこ♡ イクっ♡ イクっ♡ イクっ♡ イクっ♡ イクっ♡ イクっ♡ イクっ♡ イクっ♡ イクっ♡)
その一瞬あと、復活したヒナタの意識が、快楽でドロドロに満たされていった。
「……イクぅ♡」
(ナルト君以外の……指で♡ ……おまんこ♡ イッたぁ♡)
ヒク♡ ヒク♡ ヒク♡
ヒナタの視界がキーンと遠くなると、全身の内側が快楽にガクンガクンと揺れる。
それは、オーガズムの爽快感。
絶頂快楽が体中をグルグルとかけ巡り始め、その気持ちよさでヒナタは弛緩した口からよだれをダラリと垂らした。
「……あっ♡ ……あぁぁっ♡ ……あぁぁっ♡」
オーガズムが気持ちよすぎて、うまく声がでない。
こんなこと、ヒナタにとって初めての経験だった。
ナルトとしたセックスでも味わったことのない快感。
しかし、それは、ヒナタが望まぬ男との行為によって体験した出来事だった。
ヒナタの心が、少しだけ壊れ始める。
「今日初めて出会った男の指でこれだけ感じることができるのなら、娼婦として大成するだろう」
(そんなこと……ない……)
気持ちよすぎるオーガズムの余韻で、力が抜けきってしまった体で床に四つん這いになりながら、ヒナタは必死にクゲツから受けた言葉を否定する。
しかし、確実にヒナタの体に残るのは絶頂後の快楽。
ナルトと結ばれた夜に感じたよりも強い快感が、いまだにヒナタの全身をかけ回っていた。
(なんで……私の体……こんなに……気持ちいいのぉ……)
今日、出会ったばかりの男の指で自分はイッた。
見ず知らずの男のイチモツを口に咥えて、自分は秘部を大量に濡らした。
信じることの出来ない非情な現実が、ヒナタの心に次々と重くのしかかってくる。
「さて、次はベッドの上での具合も確かめるとするか」
しかし、今のヒナタに自分の思考を整理する時間はない。
ヒナタがこの先娼婦としてやっていけるのか、次はベッドの上での試験が始まろうとしている。
この試験に合格しなくては、ヒナタは潜入任務を続行できない。
(ナルト君……私……絶対に任務を終わらせて……木の葉の里に帰るから……)
シュテン党への潜入任務を絶対に成功させるため、クゲツの言葉を聞いたヒナタに拒否権はなかった。
「それでは……よろしくお願いします……」
支配人室の横にあるベッドルームに移動すると、ヒナタはベッドの上に横たわる。
催眠忍術を受けていることを知らないヒナタは、今も自分は自らの意志で動いていると認識している。
(ナルト君……これは……任務のためだから……ごめんね……)
ヒナタは心の中でナルトに謝りながら、潜入任務続行のために、自らの体をクゲツに差し出す。
それは、最低の夜。
ヒナタの心を壊す調教は、まだ、始まったばかりである。