※この作品はR-18です。

ガールズバンドを愛でる   作:柳芽帆奈

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遅くなったけど、沙綾誕生日おめでとう!短くてごめんね!


第六話「星を愛する山吹色」

「さて戸山中尉、明日は何の日かわかるか?」

 

「はいはい!さーやの誕生日です!」

 

「ご名答。せっかくの誕生日なんだから何かしたげたいんだが、なんかいい案はないか!」

 

ここはバンドリ民ならお馴染みのArisa’s KURA。そこではPoppin'Party-沙綾+俺が机一つを囲んで話し合いをしていた。議題は最初に出てきたセリフの通り、沙綾の誕生日のこと。

 

「そうだな……。香澄はなにか案ある?」

 

「えっ!?わ、私?うーんとね……」

 

突然おたえから話を振られた香澄は驚きながらも考える素振りを見せる。

 

「あ、そうだ!プレゼントをしましょうよ!さーやの好きなものあげたら喜びますよ!」

 

「ええやん……あ、沙綾って何が好きやったっけ?」

 

「カメラが好きって言ってたけど……」

 

カメラか……あれ高けぇんだよな。最低でも万単位やし。ハイエンドモデルやと数十万はくだらない。バイトでまとまった貯金があった時ならまだしも、なかなか庶民が手を出すには難しい。

 

「そういえば、沙綾ちゃん、野球を見るのが好きって言ってましたよ」

 

あっ、そうか!野球観戦か!それなら高くても1万円程度で済む!よし、決まりや!

 

というわけで、早速ポチってチケットを2枚分入手。さぁ、沙綾は喜んでくれるやろか……

 

そして迎えた沙綾の誕生日当日。蔵にはポピパのメンツがそろっていた。勿論本日の主役(さあや)もいる。

 

「さーや!誕生日おめでとー!」

 

「みんなありがとう……って、これは?」

 

「まあ開けてみなよ」

 

「なになに……あっ!これって野球のチケット!?」

 

「うん!沙綾ちゃん、野球観戦が趣味だって言ってたから、春希さんが買ってきてくれたんだ」

 

「えっ!?そうなんですか!?」

 

「ああ、まあカメラよりは手が届きやすかったからな。二人分買ってあるから、夕方になったら一緒に見に行こうや」

 

「ありがとうございます!じゃあ、さっそく準備していきましょうか!」

 

「おk。俺、ユニフォーム着てくるから球場で落ち合おうな」

 

「わかりました!」

 

そして数時間後、横浜の球場についたわけだが……

 

「は?D〇NAやと……」

 

「ほう、縦縞に黄色と黒のチームカラー……」

 

そう、沙綾と俺の着てきたユニフォームがよりによって今日の対戦相手同士のものだったのだ。

 

「こりゃあ彼氏とは言っても許せないかなぁ……ハマスタは私たちのホームグラウンド。〇神さんはここ数年相性悪いでちゅからね~勝てるかな~」

 

「おうおう言うてくれるやないか。この前のゲーム、9-1でぼろ負けしたんもうお忘れで?」

 

「ぐぬぬ……今日こそは勝ってやるもんねーだ!」

 

バチバチ!

 

と火花を散らす俺たち。そのあとは球場に入るわけで、とった席も内野席だったのだが……

 

「……きまずい」

 

「アハハ……なんかごめんなさい。ちょっと熱くなっちゃって」

 

「まあ、しゃーないわ。それにしても、なんちゅうかこう……改めて見ると圧巻やな」

 

「ですね。まさかこんなに間近で見られるなんて思ってませんでしたよ」

 

親に連れてってもらったときはバリバリの外野席で私設応援団のおっちゃんに英才教育を施されてたから、こうやってゆったり観戦できるとは思わんかったな。

 

「おっ、そろそろ始まるみたいですよ」

 

「せやな……」

 

そして試合は始まった。最初は両者譲らずの投手戦という展開だったが、4回ウラ、ヒットでランナーがたまったところを相手エース、島永のカーブをノイジンが一気にスタンドに運んで一気に3点先制。それを皮切りにホームランにはホームランで返す壮絶な乱打戦が始まり、5回までに9-9とかなりのハイスコアになっていた。

 

「グラウンド整備に入ったし、なんか買いに行くか」

 

「そうですね、行きましょうか」

 

グラウンド整備に入ったので二人で球場のフードコートへと足を運ぶ。野球観戦が主なのは間違いないが、球場飯もまた球場に来る醍醐味!どこぞのS紺フィールドでは親会社の肉製品をふんだんに使った店があるらしいが、こっちだって負けてはない。晩飯代わりということで、ベイ餃子とシウマイカレーを買って席に戻る。

 

「お待たせ。ほれ、これ食おうや」

 

「いただきます……うん、やっぱり美味しい」

 

「それはよかった」

 

「……」

 

「……」

 

「あの……」

 

「ん?どうした?」

 

「アレしてください」

 

「え?何を?」

 

「……あーんですよ。あ・ー・ん」

 

「はぁ!?」

 

「いいじゃないですか。せっかくのデートなんですし。それとも、私に食べさせてもらうのは嫌なんですか?」

 

沙綾は目を少し潤ませる。やめろぉ!そんな顔されたら誰だって逆らえん!

 

「いや、そんなことはないけど……」

 

「ならお願いしますよ。あーん」

 

「はいよ……あむっ」

 

「ふふっ、食べさせてもらった方が美味しいですね♡」

 

「そうかい」///

 

沙綾は満面の笑みを浮かべる。ちくしょうかわいいなぁ!あーんとか恥ずかしすぎて死ぬかと思ったわ! その後、7回裏はお互い1点を返し同点に追いつくものの、その後打線は沈黙。当然延長に入るわけなんだが……

 

「あー!振ってもうた!」

 

12回表、ランナー3塁の絶好の場面で熊井が空振り、交代。今日の阪〇の勝利は消えてしまった。

 

「ふふふ。これでわれらがベ〇スターズの負けは消滅……やっちゃえ、横浜!」

 

「まだや!まだ岩定がいる!引き分けに持ち込んだれ!」

 

果たして試合の結果は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、助かった」

 

「くっ、結局押し切れなかった……」

 

岩定は何とかバッターを三者凡退で抑えてくれ、結局12回規定で10-10の引き分けということになった。

 

「でもよかったやん、どっちもダブルスコアで派手なホームランばっかやったし」

 

「そうですね。それに、今日みたいな試合ならまた見に行きたいかも」

 

「それにしても意外やったな。沙綾が野球観戦好きやなんて」

 

「まぁ、本家でも全然触れられてませんしね……(ぼそっ)」

 

「ん?なんか言った?」

 

「いーえ。また一緒に行きましょうね。春希さん♡」

 

こうして、俺と沙綾の誕生日デートは幕を閉じるのだった……

 




それにしても沙綾はどこファンなんや?星つながりで某横浜球団にしたんやけど……そもそも野球観戦にほとんど触れられてないのが。
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