※この作品はR-18です。

狂気的な恋 R18版   作:96963

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お題箱ネタ
エロは薄め
リハビリなので軽めに書く予定が予定の2倍近い分量に
まあ書いてて楽しかったのでヨシ!


ふたなりゴッホちゃんがぐだ子を画材にする話

 ──────立香さま、起きてください。

 

「ん…………」

 

 耳に誰かの声が響く。

 どこか親しみを覚えるその声に、意識が夢と現の境界へ浮上する。

 しかし微睡む意識はその境界を超える事なく、境目で揺蕩うばかりだ。

 

 ──────立香さま。

 

「んー…………」

 

 そんな私に業を煮やしたのか、声の主が私の身体を揺さぶる。

 そのせいで意識が一気に現の側へ傾くが、まだ眠っていたいと本能が叫んで夢の世界へ引き留めようとする。

 しかし。

 

 ───立香さま、起きないと何しちゃうかわかりませんよ、エヘへ…………

 

「…………っ⁉︎」

 

 声の主にそう囁かれ、まるで鞭でも食らった様に本能が引っ込んで、意識が完全に現の側へ浮上する。

 一体何が。

 覚醒した意識で声について考えてみるけど、答えが浮かぶ事はなく。

 そのままなし崩し的に目を開ける。

 そこには。

 

「…………ウフフ…………おはようございます、立香さま…………」

 

 絵具の散らばった部屋で、私を上から覗き込みながら笑みを向けるゴッホちゃんの姿があった。

 

「…………ゴッホ、ちゃん…………?」

 

 予想外の光景に、思わず彼女の名前が口から溢れる。

 部屋の様子から私は彼女の部屋で眠っていたらしいが、寝起きのせいか眠る前の記憶が思い出せず、何故彼女に見つめられているのか全く見当がつかない(これが彼女が懐にいる、という状況ならわかるのだけど)。

 それに、ゴッホちゃんの様子も変だ。

 口こそいつも通りに笑っているが、目が全く笑っていない。

 その目はドロドロとした黒いモノに染まっていて、まるで深海の様だった。

 普段のゴッホちゃんが見せないその表情が何だか怖くて、反射的に彼女から逃げようとベッドの上で後退る。

 すると、腕が動かせない事に気付く。

 

「へ?」

 

 それに驚いて思わず後ろを振り返ると。

 

「…………なん、で」

 

 そこには、まるで私が逃げるのを予期していたかの様に、私の手を戒める枷が嵌められていた。

 手枷にはお誂え向きに鎖が生えていて、ゴッホちゃんの手元に伸びていた。

 その鎖を握りしめて、彼女が笑いながら近づいてくる。

 

「ウフフ…………どうしたんですか立香さま…………そんなに怯えて…………」

 

「ひ…………っ」

 

 普段と全く違ったゴッホちゃんの様子に恐怖して、逃げ出そうとするけど彼女に手綱を握られている状況では意味は無く。

 そのまま、彼女の腕に絡め取られる。

 

「ウフフ…………立香さま、捕まえた」

 

「…………っ」

 

 ひんやりとした彼女の腕に抱きしめられて、身体が震える。

 それは普段抱きしめている彼女の心地いい冷たさでは無く、まるで海底の様に他者を拒絶する冷たさだった。

 同時に、その冷たさで気づいた事がある。

 彼女が、私に怒っているという事だ。

 

「…………ゴッホ、ちゃん」

 

「…………なんでしょうか、立香さま」

 

 そう思うと、口が勝手に動いていた。

 底冷えしそうな冷たさの中、絞り出す様に声を出す。

 それに対する彼女の声は異様に冷えていて、奥底に燃え滾る何かを抑えているかの様だった。

 

「どうして、こんな事を…………」

 

 気を抜いたら呑まれそうな冷気に晒されながら、それでもどうにか言葉を紡ぐ。

 彼女の冷たさの、怒りの理由を知りたくて。

 すると。

 

「…………立香さまの、鈍感」

 

「…………っ」

 

 私を抱きしめるゴッホちゃんの力がより強くなり、海底に引き摺り込まれたかと錯覚する様な圧力に襲われる。

 それは万力の様で、例え手枷を嵌められていなくても、抜け出すことは出来なかっただろう。

 まるで私を呑み込もうとする様な冷たく激しい抱擁。

 それはもしかしたら、彼女の目の奥で燃え滾る怒りを、激情を表しているのかもしれなかった。

 だけどどうしてだろうか。

 そうされた瞬間、彼女の怒りの奥に、別の感情があるという直感が走った。

 言葉にするなら、寂しさ、あるいは不安の様な。

 それに気づいたせいか、彼女の凶行の動機が頭の中に思い浮かんでくる。

 同時に、私の愚かさに気づいた。

 

「…………ゴッホちゃん」

 

「…………なんでしょう」

 

「…………その、ごめん」

 

「…………何故、立香さまが謝るのでしょうか」

 

「…………ここ最近、ゴッホちゃんと一緒にいれなかったから…………」

 

 そう。

 ここ最近忙しかったせいか、私はゴッホちゃんと中々こんな風に触れ合う事がなかった

 しかも間の悪い事に…………彼女以外のフォーリナーとは、なんの巡り合わせか、よく一緒に動いていた。

 ゴッホちゃんからしたら、自分だけを避けている様に思えただろう。

 そして、更に間の悪い事に…………ここ数日は、北斎さんとお栄さんコンビの手伝いをしていたのだ。

 それも、絵のモデルから画材の調達までかなり長い時間一緒に。

 しょうがなかったとはいえ、伴侶であるゴッホちゃんを放っていたのは変わらない。

 その上、彼女の友人兼ライバル、あるいは尊敬する相手の北斎さん達とここ数日はずっと一緒にいた。

 側から見れば、浮気の様にしか見えないだろう。

 そしてそれを認識していながらフォロー出来なかった事に罪悪感が湧いてくるが、時が戻るわけでもなく。

 ただ謝る事しか出来なかった。

 そのまま、法廷に出された罪人の様にゴッホちゃんの沙汰を待つ。

 しかし。

 

「…………」

 

「…………ゴッホちゃん?」

 

 ゴッホちゃんからの答えは返ってこない。

 代わりに、まるで何かを堪えるかの様に胸に彼女の頭が沈み込んでくる。

 それに対して私は何かを言うこと事が出来ず、お互いに沈黙が流れる。

 しばらくそうしていると、彼女がポツリポツリと喋り始めた。

 

「…………その、立香さまが忙しいというのはわかるんです。立香さまはマスターとしての責を果たさなければならない。ゴッホだけに構っている暇はない。だからゴッホも、そこは気にしていません。…………寂しいですけど。ただ…………」

 

「ただ?」

 

「…………立香さまがホクサイと一緒にいるのを見ました」

 

「…………うん」

 

「…………それを見てから、どうにも胸の奥が騒めくのです。ホクサイも立香さまの事も好きなはずなのに…………何も問題は、無いはずなのに…………胸の騒めきが、止まらないんです」

 

「…………ゴッホちゃん」

 

「わかってます。ホクサイに頼まれたんですよね。新しい絵のモデルになって欲しいって。ホクサイからも聞きましたから。だから、ゴッホが想像する様な事は何も無いんですよね。…………だけど、何度自分をそう慰めても、心の奥で疑心が蠢くんです。貴女が私の手から落ちていくかもしれないって。…………ゴッホ(わたし)はやっぱり、ゴッホではないですから。絵だけは誰にも負けないと思っていますけど、わたしはどこまで行ってもゴッホではなく、彼の名前を借りた画号ゴッホの、小娘ですから…………ホクサイ達と比べたら…………そう思うと、どうしても不安になるのです…………」

 

「…………」

 

 彼女の言葉にどう答えて良いか分からず、口を噤んでしまう。

 すると。

 

「…………ごめんなさい立香さま。いきなり監禁されて、こんな事言われても迷惑ですよね。…………もう大丈夫です。立香さまがゴッホを捨てたわけじゃないってわかりましたから。あ、でもこの事は誰にも言わないでくださいね、エヘヘ…………」

 

 そう言って、ゴッホちゃんが私から離れる。

 しかし、その声はどこか無理をしている様な硬さを含んでいて、とても大丈夫そうには見えなかった。

 そのまま、彼女の腕が私を戒める手枷に伸びる。

 右側の枷が外されて、右腕が自由になる。

 続いて、彼女が左腕の枷を外そうとする。

 その瞬間。

 

「…………え?」

 

 自由になった私の右腕が、枷を外そうとするゴッホちゃんの腕を止めていた。

 このまま離れたら後悔するという直感に突き動かされて。

 

「立香さま、一体何を…………」

 

「…………あー、えっと、その…………」

 

 しかし、掴んだは良いものの言葉が出てこない。

 何かを喋ろうとしても、口に出す前に溶けていく。

 どうしたものかと考えた結果、シンプルに行く事にした。

 

「ぁ…………」

 

 驚きに硬直しているゴッホちゃんの隙を付いて、今度は私が彼女を抱きしめる。

 さっきとは違う冷たさを感じながら、彼女の耳元に囁く。

 

「…………気づかなくて、ごめんね」

 

「…………ゴッホは、別に…………ただ、立香さまがいてくれれば、それで…………」

 

 ゴッホちゃんの声には、さっきと変わらず無理をしている様な硬さがある。

 きっとこのままじゃ、上手くいかない。

 だけど私に、シェイクスピアやアンデルセン達の様に言葉で安心させる力なんて無い。

 

「ううん、私が気にする。…………だからさ、私に罪滅ぼしをさせて?」

 

「罪滅ぼし…………それは、どの様な…………」

 

「…………ゴッホちゃんの、好きにして」

 

「…………え?」

 

 だから、行動で示すしかない。

 

「ゴッホちゃんの気の済むまで、何でも言う事を聞くよ。…………これが私に出来る、せめてもの罪滅ぼし」

 

「…………立香さま、本気ですか」

 

 ゴッホちゃんの声が驚きの色に染まる。

 だけど、私の考えは変わらない。

 だって。

 

「…………こんなつぎはぎの化け物(わたし)に、そんな事…………何をするか、自分でもわかりませんよ?」

 

「うん。──────私はゴッホちゃんの伴侶なんだよ? だから、ゴッホちゃんが望むなら受け入れるよ」

 

 私は、キミのモノなんだから。

 

「…………後悔、しないでくださいね」

 

 脅しをかけるようにゴッホちゃんが嘯く。

 後悔? 

 そんなもの、あるわけない。

 後悔する時なんて、もうとっくに過ぎている。

 それを示す様に、より強く彼女を抱きしめる。

 それに。

 

「後悔って言っても…………ゴッホちゃんにもう色々と奪われちゃった訳だし、今更じゃない?」

 

「ハウ…………ッ」

 

 よく考えたら今まで散々な目に合わされているのだ。

 今更何が来ても、多少の事じゃ驚けない。

 

「…………ほら、ゴッホちゃん」

 

 ゴッホちゃんを抱きしめる右腕を動かして、彼女に手枷を握らせる。

 自分の首を差し出す様な行為に、逡巡した様な気配が彼女から伝わってくる。

 しかし、すぐにその気配は消えて、代わりに鎖を握り締める音が響く。

 そして。

 

「…………ウフフ…………立香さまがそこまで言うなら…………浮気者の伴侶に、たっぷりお仕置きしないといけませんね、エヘヘ…………」

 

 硬質な金属音が響くと共に、再び私の右腕に枷が嵌められた。

 

 

 

 

「ウフフ…………何でもしてくれるとの事ですので、浮気者の立香さまには罰として画材になってもらいましょうか…………ホクサイのモデルになったんですし、これくらいは良いですよね、エヘヘ…………」

 

 そう言って、ゴッホちゃんが手枷の鎖を引っ張って無理矢理私を立たせる。

 その力はとても強く、抗う事は出来そうにない。

 最も、抗う気なんて最初から無いけど。

 

「ほら立香さま、立香さまは画材なんですから服なんて要らないですよね…………♡全部脱いでください…………♡」

 

 彼女に命令されて、寝間着を脱いで行く。

 言われるままに服を全部脱ぐと、鏡の前に引き摺られて腕を上げさせられる。

 そして、いつの間にか白い姿になったゴッホちゃんが手枷の鎖を天井に打ちつけた。

 天井から吊り下げられる様な形になり、地肌に感じる冷気と金属製の手枷のせいで肌寒さを覚えて身体が揺れる。

 

「ウフフ…………♡駄目じゃないですか立香さま…………♡立香さまは画材なんですから…………♡」

 

 それを嗜める様にゴッホちゃんが私の身体を抱きしめる。

 さっきと同じ冷たい感触と共に、喜色に濡れた感情が伝わってくる。

 そして。

 

「ウフフ…………♡それでは、始めましょうか…………♡」

 

 その言葉と共に、ゴッホちゃんとの夜が始まった。

 

 

「さて…………どんな風に仕上げましょうか…………と言っても、立香さまに描く絵はもう決まっていますけど♡」

 

「そうなの?」

 

「はい♡…………立香さまには、『星月夜』の画材になってもらおうかと♡」

 

「『星月夜』って、宝具の…………」

 

 宝具を使う時にゴッホちゃんがいつも描いてる、星と糸杉の絵だ。

 最も、私が知ってるのは宝具で描かれた方じゃなくて実物…………ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの描いたモノ、それも写真なんだけど。

 何故なら。

 

「はい…………その、宝具の『星月夜』は、立香さまには色々な意味でお見せ出来ないのですが…………立香さまに見てもらえないというのも、寂しいので…………」

 

 だからだ。

 ゴッホちゃんの宝具は見たモノに狂気を与えて、対象の霊基を自由に弄る事ができる。

 その特性故に、マスターである私は彼女の宝具を見る事が出来ない。

 それを描かれるという光景に、歓喜で心が揺れる。

 彼女の言う様に、私も『星月夜』を見れないのは寂しいからだ。

 

「いっそ立香さまの身体に『星月夜』を刻む事にしようかと♡立香さまの身体に落書きする分なら問題無いでしょうし♡…………あ、ちゃんと消える塗料を使うのでご安心を…………ウフフ…………♡」

 

「…………良いよ。むしろこっちからお願いしたいくらい」

 

「ウフフ…………♡では、お望み通りに…………♡それではまず、ここからいっちゃいますね♡」

 

 そう言うと同時に、様々な色に濡れた彼女の触手が花開く。

 そして背中に、冷たい触手の感触が走った。

 

 

 

「ウフフ…………♪」

 

「ん…………っ」

 

 何度目かの冷たい絵筆(触手)の感触が身体に走る。

 ゴッホちゃんの触手の感触は独特で、中々慣れる事ができず、これが初めてじゃないのについ声が漏れてしまう。

 すると。

 

「…………立香さま、もしかしてゴッホの触手は不快ですか…………? その、ゴッホが塗るたびに妙なお声を漏らしていらっしゃいますが…………」

 

 不安気な顔で、ゴッホちゃんが私の顔を覗き込んで来た。

 

「あ、いや不快ってわけじゃないんだけど、なんていうかその、変な感覚だから慣れなくて」

 

 別に彼女を不安にさせたいわけでもないので、素直に答えると。

 

「…………なるほど…………そういう事でしたら…………ウフフ…………」

 

 と何かを企んでるような顔つきになる。

 それに対して藪蛇を踏んだと直感するけど時は遅く。

 鏡越しにさっきよりも笑みを深めたゴッホちゃんが、再び絵筆を塗りつけた。

 

「…………?」

 

 しかし触手はさっきと何も変わらず変な感覚を私に伝えるだけだった。

 それを不思議に思うも、鏡の中のゴッホちゃんは意味深な笑みを浮かべるだけ。

 その表情に何が起こるか戦々恐々としながら彼女の画材にされていると。

 

「ぃ…………っ⁉︎」

 

 いきなり、電流の様な感覚が背中を走った。

 前触れなく訪れたそれに対して反応する事も出来ず目を白黒させていると、再び電流が背中を走る。

 そこから、容赦のない電流地獄が始まった。

 ゴッホちゃんの絵筆(触手)が身体をなぞる度、電流が脊髄を駆け巡る。

 更に回数を重ねる度に電流が強くなっていき、ゾクゾクとした感覚で脳が痺れて何も考えられなくなっていく。

 それに合わせてジクジクと、何かを求める様に身体が甘く疼き始める。

 甘い疼きに耐えられず、身体を捩ろうとするがそれを見咎めたゴッホちゃんに抱きしめられて逃げられなくなる。

 むしろ絵筆(触手)が密着してさっきよりも強くなぞられるせいでより疼きが強くなってしまう。

 

「ウフフ…………♡どうしたんですか立香さま…………♡ゴッホはただ、立香さまの背中に色を塗ってるだけですよ…………エヘヘ…………♡」

 

 下手人であるゴッホちゃんに目を向けても、そんな言葉で誤魔化され、全身を弄られ続ける。

 疼きと反比例する様に思考が溶けていき、その内何も考えられなくなっていく。

 そして。

 

「…………っ⁉︎♡♡♡な、に…………ひ…………ぁ…………っ? ♡♡♡」

 

 ゴッホちゃんが一際強く背中をなぞった瞬間。

 抑え込まれたものが破裂する様に、身体の奥で何かが弾けた。

 それは、さっきまでの電流とは比べ物にならないくらい強かった。

 痺れる様な感覚が全身を駆け巡り焼いていく。

 同時に、甘く蕩ける様な感覚が身体中を支配する。

 …………どうやら私は、彼女に絶頂させられてしまったらしい。

 しかしその事を自覚するより前に、追い討ちの様に新しい電流─────いや、快楽信号が脊髄を駆け巡る。

 

「なに、これ…………っ♡♡♡ゴッホ、ちゃん…………っ♡♡♡」

 

「ウフフ…………♡何と言われましても、ゴッホは立香さまの背中を塗っているだけですよ…………♡まあ少しだけ、立香さまには盛らせていただきましたが…………♡」

 

 反射的に彼女に問いかけると、そんな返事が返ってくる。

 

「どういう、こと…………っ♡♡♡…………っ♡♡♡」

 

「立香さまにはゴッホの触手が合わないご様子でしたので、気持ちよくなれる様にと思いまして…………♡それに…………立香さまはゴッホの言うことを何でも聞くん、ですよね…………♡なら、これも命令という事で…………♡ほら、続けますよ…………♡」

 

「っ、この…………っ♡♡♡」

 

「ウフフ…………♡」

 

 容赦なく全身を責め立てるゴッホちゃんに文句を言いたくなるが、彼女の言う通り私が言い出した事なので強く言えず、なすがままにされていく。

 …………この状況に、どこか悦びを感じながら。

 

 

 

 

「…………ぁ…………っ♡♡♡そこ、よわ…………っ♡♡♡」

 

「ウフフ…………♡♡♡ゴッホ色に染まっちゃいましょうね、立香さま…………♡♡♡」

 

 ゴッホちゃんの触手が胸に這って、揉みしだく様に胸を弄り始める。

 発情させられてしまった私の身体はその乱暴とも言える様な動きに感じてしまい、快楽で甘い声を漏らしてしまう。

 

「立香さま、そんな声をあげてどうしたんですか…………♡」

 

 それを聞き咎めたのか、愉悦に濡れた声でゴッホちゃんが詰るように囁いてくる。

 

「っ、わかってる癖に…………♡♡♡」

 

 正直に言うのが恥ずかしくて誤魔化す様に悪態を吐くが、意味はなく。

 むしろ触手達の責めが強くなって、余計に感じさせられてしまう。

 そのまま玩具の様に嬌声を上げさせられていると、突然触手の動きが激しくなる。

 

「ひ…………っ♡♡♡また…………っ♡♡♡あ、あぁ…………っ♡♡♡」

 

 触手に虐められて蕩けた身体はその激しさに対応出来ず、再び絶頂させられてしまう。

 

「ウフフ…………♡またイっちゃいましたね、立香さま…………♡」

 

「〜〜〜っ♡♡♡」

 

 耳元でゴッホちゃんに私の痴態を指摘されて、恥ずかしくなって顔を俯かせる。

 

「駄目じゃないですか立香さま…………♡ほら、ちゃんと見てください…………♡」

 

 しかしゴッホちゃんはそれを許してくれず、背中から伸びた彼女の腕が無理矢理顔を上げさせる。

 丁度、目の前の鏡が視界に入る様に。

 鏡はまるで私の痴態を余すとこなく写している様で、目を背ける事が出来ない事もなって、鏡越しでもわかるくらいに羞恥で顔が赤くなる。

 

「ウフフ…………♡♡♡綺麗に塗れましたよ、立香さま…………エヘヘ…………♡♡♡」

 

 そんな私を尻目に、ゴッホちゃんが胸の触手を剥がす。

 そこには、自分のものとは思えない程に綺麗な夜空に染まった身体があった。

 青をベースとして彩られた夜空は渦を描く様にうねっていて、どこか恐ろしかった。

 

「…………きれ、い…………」

 

 だけどそれ以上に、美しかった。

 その吸い込まれる様な美しさの夜空に見惚れて、一瞬何もかも忘れてしまう。

 しかし。

 

「…………っ⁉︎♡♡♡」

 

 その隙を突くように、強烈な快楽が私を襲った。

 不意打ちで訪れたそれは、夜の美しさに呆けた思考を再び快楽に染め直していく。

 鏡を見ると、お腹を中心に触手が纏わりついている。

 どうやら、今度はここが目標らしい。

 

「お褒めに預かり光栄です…………♡♡♡それでは、もっともっとゴッホ色に染まっていきましょうね…………♡♡♡」

 

 再び、絵筆(触手)による絵画作成が始まった。

 

 

 

 

 

 どれくらい時間が経っただろうか。

 数時間程だった気もするし、数分くらいだった気もする。

 私の時間感覚は快楽によって壊されてしまい、ただゴッホちゃんが与える快楽の虜になっていた。

 

「ウフフ…………♡」

 

 愉しそうなゴッホちゃんの笑い声と共に、触手が全身を這い回る。

 

「…………っ、また…………っ♡♡♡ぁ…………っ♡♡♡」

 

 その刺激が快楽信号を脊髄に叩き込んで、何度目かわからない絶頂を迎えてしまう。

 数えきれないくらい絶頂ったせいか足がガクガクと震えて使いものにならなくなり、バランスを崩して地面に倒れ込みそうになる。

 最も、手枷に吊り下げられてる関係上地面とキスする事は無いのだけど。

 代わりに足元に出来た大量の水溜まりが目に入ってしまい、私がどれだけ絶頂ってしまったかを見せつけられる。

 

「ウフフ…………♡♡♡ほら、顔を上げてください…………♡♡♡」

 

「…………はぁ、はぁ…………っ♡♡♡」

 

 背中からゴッホちゃんが抱きしめて嗜める様に囁くけど、快楽で溶かされた私の頭には何も聞こえなかった。

 むしろ彼女の感触が背中越しにジクジクと甘い刺激を伝えてきて、冷静になるどころか思考回路を焦がされて余計に俯いてしまう。

 

「ウフフ…………♡♡♡立香さまったら…………♡♡♡しっかり見てください…………♡♡♡もうほとんど、完成しちゃいましたよ…………♡♡♡」

 

 そう言って、ゴッホちゃんが私の顔を持ち上げる。

 

「あ──────」

 

 鏡を見た瞬間、快楽で空っぽになった私の頭を埋め尽くす様に暴力的な色彩が脳に飛び込んできた。

 そこに写っていたのは、首から下全てを『星月夜』に染められた私の身体だった。

 胴体を袈裟斬りにする様に描かれた糸杉を境界として、上半身に吸い込まれる様なうねる夜空が、下半身に空想の家屋達が描かれている。

 それは私が見た『星月夜』とは違ったカタチをしていたが、確かに『星月夜』だった。

 その恐ろしくも美しい光景に、鏡の自分が自分でなくなってしまった様な感覚を覚える。

 だけど何故か…………それ以上に、歓喜が胸の中を支配していた。

 きっとそれは、大好きなゴッホちゃんの描いた『星月夜』をようやく見ることが出来た、という歓びによるものなのだろう。

 そしてそれ故に、今の私に…………『星月夜』という絵の為の『画材』に、足りないものがあることに気づく。

 それは、星だった。

 今の画材(私)に描かれているのは、生と死の境界を超える糸杉によって分たれた天と地だけだ。

『星月夜』の名を示す、星と月はどこにも描かれていない。

 

「足り…………ない?」

 

 感じた疑問が、そのまま口から零れ落ちる。

 すると。

 

「ウフフ…………♡♡♡その通りです、立香さま…………♡♡♡立香さまの言葉通り、『星月夜』は、まだ完成していません…………♡♡♡だって、これから仕上げなのですから…………♡♡♡」

 

 ゴッホちゃんが嬉しそうに笑いながら、私の正面にやってくる。

 彼女の触手が私の髪をかき上げて、顔を露出させた。

 

「ウフフ…………♡♡♡それでは、最後の仕上げに取り掛からせていただきます…………♡♡♡立香さまがもう浮気しない様、てっぺんからつま先までゴッホの色で染めちゃいますね…………♡♡♡誰にも、塗り替えられない様に…………♡♡♡」

 

 その笑顔と共に向日葵の絵筆が、私の顔を染め上げた。

 

 

 

「…………ほら、立香さま…………目を開けてください…………」

 

 ゴッホちゃんの絵筆に顔を撫で回されてから数分後、彼女の声で目を開ける。

 言われた通りに目を開けると、そこには。

 

「──────」

 

『星月夜』があった。

 正確には、顔も含めて髪以外の全身を『星月夜』の画材として使われた私の姿があった。

 さっきまで私という殻を残していた顔は夜空で彩られ、左目を取り囲む様に描かれた三日月を中心に黄色い星達が輝く『星月夜』の一部となっている。

 更にどういうわけか、さっきまで星が無かったはずの上半身にも流れる様に星が輝いている。

 この瞬間、私は私という殻が『星月夜』という絵に塗り替えられたのを悟った。

 だけどそれがどうでも良くなるくらい、その絵に見惚れた。

 

「どうでしょう立香さま…………ゴッホ的には、結構自信の行く出来映えなのですが…………」

 

 鏡に写される恐ろしくも美しいその姿に感動して言葉も無く立ち尽くしていると、いつの間にか青い姿になったゴッホちゃんが後ろに回って鏡越しに語りかけてくる。

 その声に正気に戻るが、どこか現実味を感じない浮遊感があった。

 

「…………綺麗、だよ。これが私の身体だって信じられないくらい」

 

「そう言って頂けると、ゴッホも嬉しいです…………立香さまには、星がよく似合うので…………」

 

 ゴッホちゃんに感想を求められたので素直に言うと、何だか気恥ずかしくなる様な言葉が返ってくる。

 その気恥ずかしさから逃げる様に視線を彷徨わせていると、ふとある事に気付く。

 今の私とゴッホちゃんが青い肌に赤髪という、よく似た色合いをしている事に。

 

「…………これでお揃いですね、立香さま…………エヘヘ…………」

 

 私の心を読んだ様にゴッホちゃんが囁いてくる。

 そしてその言葉を聞いて、ただ色を塗り替えられただけなのに境界を踏み超えてしまった、もう戻れないという錯覚が走る。

 だけど私の心に去来したのは後悔ではなく…………背徳感に濡れた、昏い悦びだった。

 私という殻を捨てて、彼女と『お揃い』になったという悦び。

 身も心も、彼女の色に染められるという悦び。

 その悦びが超えてはいけないモノを超えた背徳と混ざって、甘い毒の様に脊髄を駆け上がる。

 それを示す様に、鏡の『星月夜』は笑っていた。

 

「…………ん?」

 

 その時、背中のあたりに何か固い感触がある事に気付く。

 

「…………ゴッホちゃん?」

 

「ハウッ…………な、なんでしょう立香さま?」

 

「…………なんか当たってるんだけど」

 

「エヘヘ…………その、ゴッホ色に染まった立香さまを見ていると何だか興奮しちゃいまして…………良いですよね、立香さま…………♡」

 

 そう言って、ゴッホちゃんが更に固いモノを押し付けてくる。

 それは布越しでも熱を伝えてきて、誰かさんが画材代わりに弄ってくれた身体を再び疼かせる。

 彼女に染められたいという欲求に、思わず喉が動く。

 

「…………まあ、何でも言うこと聞くって言ったしね」

 

 しかしそれを口に出すのは何だか恥ずかしくて、誤魔化す様に建前を使う。

 最も身体は正直で、欲望を示す様に三日月の口が鏡に写っていた。

 

「ウフフ…………そうでしたね…………なら、今日は浮気者の立香さまにたっぷりお仕置きしちゃいますね…………♡」

 

 それを見抜いた様にゴッホちゃんが耳元で囁いて、手枷を外して身体を抱き上げる。

 同時に触手に拘束されて、彼女の腕から逃れられなくなる。

 まるで罠に掛かった獲物の様だが、私の心に恐怖は無く、むしろ喜んで彼女にしがみ付く。

 そのまま、巣に運ばれる獲物のようにベッドへ連行された。

 

 

 

 

 

「ウフフ…………♡♡♡立香さまには、全身を使ってゴッホに奉仕してもらいましょうか…………♡♡♡」

 

 ゴッホちゃんがベッドに私を下ろして、その身に纏う黒のドレスを解いていく。

 衣擦れの音が響くと共に、彼女の裸体が現れる。

 そこには、その小さな身体にはあるはずのない肉槍が、はち切れんばかりに大きく熱り勃っていた。

 

「…………っ」

 

 その姿に呑まれて、思わず息を呑む。

 見慣れているはずなのに。

 何故だか今日のゴッホちゃんは、いつもより妖しく見えた。

 きっと、彼女と『お揃い』になったせいだろう。

 

「それじゃあまずは、立香さまのここを使っちゃいますね…………♡♡♡」

 

 そう言って、ゴッホちゃんが仰向けの私に馬乗りになる。

 そして徐に、私の胸を掴んだ。

 そのまま、ゴッホちゃんの好きな様に揉みしだかれる。

 それは乱暴な動きだったが、さっきまで散々彼女に弄られていたせいか苦痛が走る事は無かった。

 むしろ甘い感覚が走って、じわじわと身体の奥の疼きが強くなる。

 しばらく彼女の好きな様に弄られて、強くなる疼きに悶えていると。

 

「…………っ♡♡♡…………あ、つ…………っ⁉︎♡♡♡」

 

 いきなり、灼けた鉄の様な熱さが脳髄を焼いた。

 

「ウフフ…………♡♡♡」

 

 その正体は、胸に挟まれたゴッホちゃんの肉槍だった。

 肉槍の熱さが私の情欲を掻き立てて、思考を彼女一色に染めていく。

 しかし彼女はそんな私をよそに、肉槍を前後に動かし始めた。

 肉槍が胸を蹂躙していく。

 その度に熱さに焼かれて、奥にある疼きが強くなる。

 それは最早身体という殻を破って外に出そうな程大きくなり、暴れたくなる衝動に駆られる。

 しかし。

 

「ウフフ…………♡♡♡駄目ですよ立香さま…………♡♡♡お仕置きなんですから…………♡♡♡ちゃんとゴッホの言うことを聞かないと…………♡♡♡」

 

 それを見抜いたゴッホちゃんに触手で縛り付けられて、狂おしい疼きから逃げられなくなる。

 

「〜〜〜〜〜〜っ」

 

 沸騰しそうな思考の中、声を噛み殺すことでどうにか正気を保とうとする。

 

「でも…………もし立香さまが辛いなら、ゴッホの“コレ”で、慰めてあげてもいいですよ…………♡♡♡これは立香さまへのお仕置きですけど、ゴッホは立香さまのサーヴァントですから…………♡♡♡立香さまを苦しめるわけにはいかないので…………♡♡♡」

 

 そんな私を嘲笑う様に、ゴッホちゃんがまるで慈悲の様なセリフを言いながら触手を蠢かせる。

 

「ほら、命令してください立香さま…………♡♡♡ゴッホの触手で、慰めてくださいって…………♡♡♡」

 

 三日月の様に口を歪ませながら、ゴッホちゃんが私を見下ろす。

 それは獲物を喰らう捕食者の様で、彼女の言う慈悲という建前はどこにもなかった。

 でも。

 

「…………お願い…………っ♡♡♡ゴッホちゃんの触手で、慰めて…………っ♡♡♡」

 

 疼きに捕まった私には、罠だとわかっていても頷く以外に道はなかった。

 

「わかりました、マスター(立香)さま♡♡♡」

 

 頷いた私にゴッホちゃんが三日月を更に深くする。

 そして。

 

「…………っ⁉︎♡♡♡」

 

 宣言通り、ゴッホちゃんの触手が私の秘部に侵入ってきた。

 その勢いのまま、膣内が掻き回される。

 今まで弄られず興奮だけを与えられて放置されたからか膣内は敏感になっていて、掻き回されるだけで強い快楽が伝わってくる。

 更に触手から何か分泌されているのか、膣内を掻き回される度にぐちゃぐちゃといやらしい水音が響く。

 その音に脳が勘違いして余計に興奮してしまう。

 

「ウフフ…………♡♡♡物足りない様なので、もっと激しくしてあげます…………♡♡♡」

 

 それもゴッホちゃんの目論見通りらしく、更に激しくされて快楽と興奮を煽られる。

 そして。

 

「ぁ…………っ♡♡♡き、た…………っ♡♡♡あ、ぁ…………っ♡♡♡」

 

 注がれた水が溢れる様に、快楽に身体が耐えきれず絶頂してしまう。

 それを表す様に、情けなく身体がガクガクと震える。

 同時に身体に溜まっていた疼きの一部が消えていく。

 しかし。

 

「ぁ、ひ…………っ⁉︎♡♡♡また、はげし、く…………っ♡♡♡ぁ…………っ♡♡♡」

 

 その余韻に浸る間もなく、更に快楽を叩きつけられてしまい、さっきよりも疼きが強くなる。

 

「ゴッホ、ちゃん…………っ♡♡♡なに、を…………っ♡♡♡」

 

「ウフフ…………♡♡♡ゴッホより先にイっちゃったので、お仕置きです…………♡♡♡ゴッホは慰めてあげるとは言いましたが、勝手にイっていいなんて言ってないので…………♡♡♡」

 

 快楽を叩きつけた下手人を睨みつけるが、取り合ってはくれず、余計に触手の責めが激しくなる。

 

「〜〜〜〜〜っ♡♡♡」

 

 そのまま、何度も絶頂かされてしまった。

 

 

 

「ウフフ…………♡♡♡そろそろ、立香さま自身に奉仕してもらいましょうか…………♡♡♡」

 

 ゴッホちゃんの玩具の様に胸と膣内を弄られていると、彼女がそんな事を言って私との立ち位置を逆転させる。

 私が下で、ゴッホちゃんが上だったのが、ゴッホちゃんが下で、私が上になるように。

 そして、私の顔が丁度彼女の肉槍の位置に来るように。

 

「ほら…………奉仕してください♡♡♡」

 

 ゴッホちゃんの命令が、蕩けた脳に染み込んでくる。

 気づけば、命令されるままに肉槍を咥えて、胸で擦り上げる様に奉仕していた。

 

「ぁ…………そこ…………っ♡♡♡立香さまの舌が…………っ♡♡♡」

 

 チロチロと、肉槍の鈴口を綺麗にする様に舌で舐め取って行く。

 ゴッホちゃんも興奮しているのか肉槍が更に熱くなる。

 その熱さが快楽となって膣内を弄る触手の快楽と合わさって、脳に刷り込まれる。

 即ち、彼女の肉槍に奉仕することは気持ちいいと。

 

「立香さま…………っ♡♡♡激し…………っ♡♡♡」

 

 そのまま、快楽を求めて彼女の肉槍を貪る。

 全身を味わうように、執拗に肉槍を舐める。

 同時に胸で強く挟み込み、肉槍の熱を奪う様に抱きしめる。

 

「…………っ♡♡♡立香さま…………そろそろ、射精そうです…………♡♡♡」

 

 しばらくそうしていると、ドクンと肉槍が脈打った。

 

「ウフフ…………♡♡♡全部、飲み込んでください…………♡♡♡」

 

「…………♡♡♡」

 

 それに合わせる様にゴッホちゃんが頭を掴み、より奥へ肉槍を捩じ込む。

 だけど蕩け切った頭はそれに悦び、無意識に甘い吐息を漏らす。

 そして。

 

「〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡」

 

 喉奥に、熱く煮えたぎる様な精液が吐き出された。

 命令通り飲み干そうと喉を動かすが、精液の熱さに喉を灼かれて、快楽に動きが止まる。

 しかし精液はそんな私にお構いなく吐き出されて、容赦なく喉を灼いて胃に落ちて行く。

 その度に快楽に脳を焼かれ、悦びの声が漏れる。

 

「…………♡♡♡」

 

 やがて射精が終わって肉槍が引き抜かれた時、私は快楽に震える事しかできなかった。

 

「ウフフ…………♡♡♡とても気持ちよかったです、立香さま♡♡♡でもまだ足りません…………♡♡♡なので、もっと激しくしちゃいますね♡♡♡」

 

 そんな私の顔を持ち上げて、ゴッホちゃんが三日月の様な笑顔で追加の奉仕を命令する。

 それに私は、言いようのない悦びを感じていた。

 

 

「ウフフ…………♡♡♡解しておいたので準備万端、ですね…………♡♡♡エヘヘ…………♡♡♡」

 

「…………っ♡♡♡」

 

 ゴッホちゃんの指が膣内を掻き回して、快楽に嬌声を漏らす。

 触手に弄られて発情させられた秘部は彼女の言う通り蜜を溢して、彼女の肉槍を待ち望んでいるかのように口をヒクつかせていた。

 

「ウフフ…………♡♡♡」

 

 ゴッホちゃんが私の身体を持ち上げて、膣口に肉槍を当てる。

 それだけで私の身体は悦んで、媚びる様に肉槍に膣口を擦り付ける。

 

 そして。

 

「…………っ♡♡♡はいって、きた…………っ♡♡♡…………っ♡♡♡あ、あぁ〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡」

 

 身体が降ろされ、膣内に肉槍が捩じ込まれた。

 焦らされた膣内はそれだけで呆気なく絶頂してしまい、快楽に身体を震わせる。

 しかしそれだけでは終わらなかった。

 

「…………おく、ふか…………っ♡♡♡ぁ…………っ♡♡♡また、イ、く…………っ♡♡♡…………〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡」

 

 ゴッホちゃんの肉槍が奥へ奥へ侵入して、こじ開ける様に膣内を貪る。

 それがどうしようもなく気持ちよくて、挿入れられただけなのに何度も絶頂してしまう。

 

「…………っ、キツ…………っ♡♡♡…………まだ挿入れただけですよ、立香さま…………♡♡♡それなのに、何度もイっちゃって…………♡♡♡これじゃ、お仕置きにならないじゃないですか…………♡♡♡しょうがないですね…………♡♡♡」

 

 言葉は嗜める様だったが、ゴッホちゃんの顔は獲物を甚振る捕食者の様に笑っていた。

 

「しょうがないので…………♡♡♡もっともっと激しくしてあげます♡♡♡」

 

「ひ、あ…………っ♡♡♡〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡」

 

 そして、絶頂の海に沈んでいく身体をもっと深く突き落とす様に、ゴッホちゃんが動き始める。

 

「ウフフ…………♡♡♡立香さまの弱点、たっぷり虐めてあげますね♡♡♡」

 

「…………そこ、やば…………っ♡♡♡やめ…………っ♡♡♡」

 

 お仕置きの名目で、膣内の弱点を責められる。

 肉槍が挿入ってるだけでも気持ちいいのに、敏感な所を重点的に責められて、突かれるたびに電流で思考が飛ぶ。

 その快楽から逃げようと反射的に制止の言葉が出るが、ゴッホちゃんはより強く私を抱きしめるだけで、原液の快楽を脳に間断なく叩き込まれる。

 気が触れそうな程の快楽に、何もかもが溶けていく。

 そして快楽に浸けられた私は…………さっき何を言ったかを忘れて、これがもっと欲しいと思ってしまい、より深く肉槍を貪るように彼女に抱きつく。

 

「ウフフ…………♡♡♡どうしたんですか立香さま…………♡♡♡やめてと言ったのにそんな積極的になって…………♡♡♡もしかして、もっと欲しいんですか…………♡♡♡立香さまの淫乱…………♡♡♡浮気者の癖に…………♡♡♡」

 

「ぉ…………っ♡♡♡ぁ、あ…………っ♡♡♡」

 

 するともっと激しく膣内を責められて、獣の様な嬌声を上げさせられる。

 更に。

 

「でもゴッホは立香さまの事が大好きなので…………♡♡♡望み通りにしてあげます…………♡♡♡」

 

 そう言われて、強引に唇を奪われる。

 

「…………ん、む…………っ♡♡♡」

 

 ゴッホちゃんの舌が口内に侵入して、私の舌を絡め取ろうとする。

 さっきの奉仕で蕩けた舌は抵抗する気力もなく絡め取られ、なすがままにされる。

 酸素を奪われて上と下から嬲られるせいで、意識が段々遠のいて行く。

 しかし。

 

「〜〜〜〜〜〜っ⁉︎♡♡♡」

 

 かぷ、とそれを許さないとばかり舌を奪われて甘噛みされる。

 そのせいで無理矢理意識が叩き起こされて、頭がショートしてしまう。

 

「…………ぷはっ♡♡♡立香さま、もしかして甘噛みされて感じたんですか…………♡♡♡それなら、もっと甘噛みしてあげます…………♡♡♡」

 

「ちが…………っ♡♡♡」

 

 ゴッホちゃんの言葉を慌てて否定するが、意味はなく。

 そのまま首筋に噛みつかれる。

 

「…………なに、これ…………っ♡♡♡」

 

 その瞬間、未知の快楽が背中を走った。

 首筋という死に近い部位を食われる恐怖による興奮か、あるいは最初からそうだったのか。

 理由はわからないけどゴッホちゃんに甘噛みされる事でゾクゾクした快楽が走って、身体の力が抜けていく。

 それに反比例する様に膣内がビクビクと震える。

 

「っ、ナカ、キツく…………っ♡♡♡」

 

 すると膣内の肉槍がドクドクと、熱く脈打ち始める。

 

「ウフフ…………♡♡♡そろそろ射精そうです、全部受け止めてください…………♡♡♡」

 

 ゴッホちゃんがより強く抱きしめて、再び首筋に噛みつく。

 

「…………っ♡♡♡」

 

 身体が驚いて、更に膣内が肉槍を締め付ける。

 そして。

 

「…………あ、づ…………っ♡♡♡あ、あぁ…………っ♡♡♡あ、ひ…………っ♡♡♡ぉ、あ…………っ♡♡♡〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡」

 

 さっきと変わらず煮えたぎる様な精液が吐き出されて、子宮に注ぎ込まれた。

 その熱で子宮が灼かれて、絶頂の渦に叩き落とされて戻れなくなる。

 そのまま、絶頂の中で意識が闇に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日。

 目が覚めた時、私の身体は元通りの色に戻っていた。

 消えないと困るとはいえ、せっかくゴッホちゃんと『お揃い』だったのにと妙な寂しさを覚える。

 

「んー…………」

 

 そのまま身体を起こす。

 

「エヘヘ、おはようございます立香さま…………」

 

 すると、いつも通りの格好をしてベッドの縁で立っているゴッホちゃんと目があった。

 

「おはよう、ゴッホちゃん」

 

 ここ最近こんな挨拶をしていなかったからか、普段と変わらないはずなのになんだか新鮮さを覚える。

 

「ウフフ…………昨日は楽しかったですね…………」

 

「…………まあ、否定はしない」

 

 正直、久しぶりにゴッホちゃんとやったからかいつもより気持ちよかった気がする。

 

「ウフフ…………素直じゃないんですから…………」

 

 そう言って、スススとゴッホちゃんが寄ってくる。

 そして。

 

「…………ひうっ⁉︎」

 

 いきなり首筋を舐められた。

 

「…………ゴッホちゃん」

 

 昨日見つけられた新しい弱点を責めてくる伴侶に、呆れまじりの非難を送る。

 

「立香さまがいるのが嬉しくて…………すみません…………エヘヘ…………」

 

 しかしゴッホちゃんにそう言われて、怒る気が霧散してしまう。

 

「…………全く。それじゃ、もう少し一緒にいようか」

 

「わ…………っ」

 

 なので仕返しとして、ゴッホちゃんを抱きしめてベッドに倒れ込む。

 しばらくそうしていると。

 

「…………何だか、眠くなってきちゃいました」

 

「私も」

 

 お互いに眠気がやってくる。

 幸い、今日は休みだ。

 惰眠を貪っても…………まあ大丈夫だろう。

 そう思って、布団を被り直す。

 そして、どちらからともなくお互いを抱きしめ合う。

 そのまま、緩やかに時間が過ぎていった。

 




次回はお題箱ネタでビーストカーマちゃんに堕とされるぐだ子で行きます
ガチガチのバッドエンド予定

続きを書くなら

  • 快楽堕ち(ビーストカーマ)
  • カジノ敗北所有物(Wコヤンスカヤ)
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