※この作品はR-18です。

狂気的な恋 R18版   作:96963

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バイトが忙しすぎて全く書けなかった・・・・・・
ホラーなカーマちゃん見たくね?って事で書きました
ホラー要素薄いけど
前の続きです
今回はかなり特殊性癖(グロじゃないけど欠損描写有り)なので注意


ふたなりビーストカーマちゃんにぐだ子が心を折られる話

 ──────暗い水の中にいる。

 ぼんやりとした意識でそんな事を考えながら、私は底に落ちている。

 水面の上で揺らめく、光を見つめながら。

 

(…………あそこ、明るいなぁ)

 

 その光は淡く、とても明るいとは言えない微かな光だった。

 しかし暗い水の中に沈んでいく私にとってはとても眩しい光で、子供みたいな感想が漏れ出る。

 

(…………あそこ、何があるんだろう)

 

 そして眩い光を見続けていると、誘蛾灯に群がる蛾の様に、光に対する本能的な好奇心が湧いてくる。

 好奇心のまま光を掴もうと手を伸ばすが、水の中にいる私では当然水面に揺らめく光を掴む事はできない。

 

(…………行ってみたい)

 

 だけど好奇心は消えず、やがてそれは光ではなく水上への好奇心に変わり、欲望になる。

 欲望を果たすために脳が回転を始め、思考がまともなモノに戻っていく。

 同時に。

 

(…………苦しい!)

 

 思考がまともになった事で身体が水中にいるという事を思い出したのか、泡を吐き出すと同時に急な息苦しさを覚える。

 それは耐えがたい程の苦痛で、酸素を求めて急いで水面に上がろうと光を目指す。

 しかし水中を這い上がるのはただ沈んでいくよりも水の抵抗が激しく、中々進めない。

 それでも必死に水を掻き分けていると、やがて水面に顔が出る。

 

「…………ッ、ハァ、ハァ…………ッ」

 

 久しぶりに空気を吸ったせいか、新鮮な空気を取り込もうと息が荒くなる。

 やがて空気が全身を巡って落ち着いた時、辺りを見回すと一箇所を除いて岩の様なもので覆われている事に気づく。

 どうやら水面があるのは洞窟の中の様で、出口と思われる場所から光が漏れている。

 私が水中で見ていた光はこの光だったらしい。

 

「…………」

 

 フラフラと、光に向かって泳いでいく。

 そこに行けば、きっと何かがあると信じて。

 しかし。

 

「…………な、に…………っ⁉︎」

 

 動こうとした瞬間、足を何かに絡め取られて動けなくなる。

 それは水の中にも関わらず、人の様な温さを持つ物体だった。

 その異常さに吊られて思わず下を向く、と。

 

 

 

 ───────そこには、私に群がる無数のカーマ、が、い、た。

 

「─────っ⁉︎」

 

 カーマ達は揃って無表情で、私の身体に群がっている。

 その姿は異様で、心を鷲掴みする様な恐怖を覚える。

 そして。

 

「…………あ…………っ」

 

 恐怖のせいで、身体が硬直する。

 その隙を狙っていたかの様に、カーマ達が更に私に群がり、水中に引きずり込む。

 私はそれに対して必死に足掻こうとするが、カーマ達に勝てるわけもなく、水中に落ちていく。

 せめてもの抵抗として光に手を伸ばすが、それすらもカーマに手を恋人の様に繋がれる事で遮られる。

 そして視界も、鼻も、耳も、口も、舌も、五感全てをカーマに塞がれる。

 全身をカーマに侵され、取り戻した思考が再び溶けていく。

 最後に冷たい接吻の味を感じながら、身体と共に意識が闇へと落ちていった。

 

 

 

 

 

「…………ん」

 

 闇の底から、意識が浮上する。

 何か、変な夢を見ていた様な。

 しかし変な夢だった、という事は覚えてるくせに夢の内容を覚えていない事に疑問が走る。

 だけどすぐにどうでも良くなる。

 

「んー…………どうしたんですか、立香?」

 

 だって、私の側にはカーマ様がいるのだから。

 些細な夢の事なんて、カーマ様が側にいる事に比べたら路傍の石くらいにどうでも良い。

 

「あ…………その、ごめんなさい…………カーマ様を起こすつもりは無かったんですけど…………」

 

 カーマ様の大奥の片隅の一室で、私とカーマ様はお互いに裸で抱き合っている。

 そのおかげで、私の動きがカーマ様に伝わって彼女を煩わせてしまったのだろう。

 申し訳なさが込み上げ、背筋に怖気が走る。

 

「うふふ…………良いんですよ、立香♡私は貴女の全てを愛してますから♡それにどうせ私に睡眠は必要ないですし、立香の抱き枕として自由に使って良いんですよ♡だから、立香のためにも私に立香の不安を教えて欲しいんですけど…………」

 

 だけど、カーマ様にそう言われながら密着する様に抱きしめられた事で怖気が霧散する。

 カーマ様は私の事なら何でもお見通しの様だ。

 彼女の豊満な肉体に包まれて安心感が芽生え、思考が緩んでいく。

 緩んだ思考のまま、カーマ様に告白する。

 

「えっと…………変な夢を見たんですけど…………よく覚えてなくて…………変って印象だけが残ってる感じで…………」

 

「なるほど…………それは怖いですねぇ…………なら、立香が安心出来るように、今日はいつもより激しく愛しちゃいますね♡」

 

「本当ですか…………! やったぁ…………!」

 

「はい♡立香の好きな事を、好きなだけしてあげますね♡」

 

 そしてカーマ様に話したおかげでカーマ様に愛してもらう事になり、更に心が緩む。

 先程まで感じていた疑問なんて、綺麗さっぱり無くなるほどに。

 その喜びの衝動のまま、彼女に抱きつく。

 彼女の柔らかい身体の感触に包まれて、これ以上ない程にだらしなく心が緩む。

 

「…………あ、れ…………?」

 

 同時に、また意識が闇へ落ちていく。

 

「うふふ…………♡立香も、変な夢を見て疲れたでしょう? だから、手始めに私がとびっきりの夢を見せて気分を変えてあげますね♡」

 

 愉しげに笑うカーマ様の声に悦びを覚えながら、意識が闇へ落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーん、どうもムカついてきちゃいますねぇ…………」

 

 手元で立香の夢を弄りながら、苛立ち混じりに息を吐き出す。

 苛立ちの理由は、簡単だ。

 彼女の態度が気に入らないという、とても簡単な理由。

 そして、何故気に食わないのかも分析は終わってる。

 何故なら彼女は…………立香は、私の愛に愚かしくも堕ちていない。

 いや、堕ちていないというのは現状においては語弊がある。

 正確には彼女は堕ちている、そして堕ちているが故に怯えている、と言ったところか。

 彼女は何もかもを捨てた。

 私が心を折って、そうするように仕向けた。

 そのせいか…………どうも立香には、私に捨てられるのでは無いかという無意識の怯えが見受けられる。

 人類最後のマスターという肩書きも含めて、彼女の構成要素を何もかも捨てさせたのだ。

 私に抗った彼女の性根も考慮して考えれば、その責任故の自罰感、というのも無意識の底に蟠っているのかもしれない。

 あるいは、私が彼女をわざわざ孕ませたからだろうか。

 必要だから愛してる、そう思ってる可能性もある。

 私にとって愛とは、呼吸の様なものなのだが。

 まあ理由はどうでも良い。

 重要なのは、立香が私に怯えているのが気に食わないという事だ。

 怯える、という事は私の愛を疑っている、という事だ。

 私は愛しているのに、私の愛を疑うなんて。

 人類はただ、私の愛に溺れていればそれで良いのに。

 …………それに、もう一つ気に食わない事がある。

 彼女の心の奥底の怯えが、彼女を引き戻そうとしている。

 言い換えれば、私の愛を振り切ろうとしている。

 現状では対症療法的に対処出来てるものの、放置していればいずれ再び私に抗う事になるだろう。

 だからと言って問題は別に無いのだけど。

 精神が愛を振り切っても、身体はそうもいかない。

 もう彼女の身体は、私から抜け出せないのだから、また愛してやれば元の木阿弥だ。

 

「…………理屈の上ではそうなんですけど、無性に苛立ちますよねぇ…………」

 

 だが、問題が無いからといって放置するほど私は優しく無い。

 だから。

 

「うふふ…………いっその事、この前よりも更に徹底的に愛してあげましょうか」

 

 今度は立香が疑う隙も無いほどに徹底的に、心の中を愛で埋め尽くしてやる事にした。

 貴女は既に私のモノ(トロフィー)なのだから、私の愛以外必要なんて無いのだ。

 大奥の空間を弄くり回して、彼女に相応しい空間を作り上げる。

 これから起きる事への、笑みを浮かべながら。

 

 

 

 

 

 

 ─────夢を見ている。

 心の中から溶かされていくような、じんわりと甘い、蜜のような夢を。

 それは心地よく、いつまでも浸っていたい夢だった。

 しかし、その願いは叶わなかった。

 前触れも無く、夢が終わってしまったのだ。

 つられて視界が暗くなり、そのまま深淵に引きずらりこまれるように意識が底に落ちていく。

 そして。

 

「──────っ⁉︎」

 

 何かに無理矢理引き上げられた様な感覚を覚えながら、跳ねるように飛び起きた。

 

「…………っ、あたま、いたい…………」

 

 無理矢理叩き起こされたせいだろうか、ズキズキと頭が痛む。

 一体誰がこんな事を、と思って辺りを見回すと不思議な事に誰もいない。

 ただ、何回と見慣れた大奥の一室があるだけだ。

 

「──────?」

 

 その時、強烈な違和感が走る。

 何回も見慣れている? どういう事? 

 そもそも私は大奥なんて、これが初めてのはずなのに。

 その困惑を皮切りに、堰を切ったように違和感が強まっていく。

 髪の色が違う。手足が変だ。礼装が無い。サーヴァントの皆の気配もない。当然カルデアと通信も出来ない。

 一体、何で─────

 そして、違和感が最高潮に達した時。

 

「う…………」

 

 再びズキン、と頭が痛む。

 それは、塞いだ瘡蓋を無理矢理引き剥がす様な痛みだった。

 そして。

 

「そっか…………私、カーマに負けて…………」

 

 痛みと共に、悍ましい敗北の記憶を思い出す。

 カーマの姦計に嵌り、掌の上で転がされた記憶を。

 カーマを倒すためと大義名分を掲げて、快楽に溺れていった記憶を。

 

「…………っ」

 

 ギリ、と敗北した事への後悔と自分への嫌悪感で奥歯を噛む。

 敗北した上に、何もかも捨ててカーマの僕として快楽をただ貪っていただなんて。

 その上、身体はもう後戻りなんて出来ない程に作り変えられてしまっているなんて。

 そう、頭の中で私を追い詰める誰かの声が響く。

 その声は自責の念が膨らむと共にいつしか自分の声に変わり、私を苛み続ける。

 しかし、苛む声を聞き続けているとある違和感に気づく。

 何故、私は今後悔という…………まともな思考が出来るのか。

 私はカーマに敗北する前から、まともな思考なんて出来なくなっていたのに。

 記憶に残る私の感情だって、悦びの感情しか伝えてこない。

 なのに、何故。

 私を苛む声から逃げる様に、その違和感に思考を集中させる。

 そうでもしないと、耐えきれそうになかったから。

 その時。

 

「うふふ…………辛くて耐えられな〜い、なんて情けない顔してますねぇ、立香♡」

 

「っ、カーマ…………」

 

 嘲笑の表情(かお)を浮かべながら、カーマが現れた。

 

「はい、何もかも捨てた最悪の裏切り者の貴女を愛してあげるカーマです♡」

 

「っ、はな、せ…………っ」

 

 そう言いながら、カーマが私を抱き締める。

 彼女の腕は言葉通りに愛を感じる様な優しくて温かいものだった。

 だけど私にとって敗北したとは言えこちらを貶める敵の抱擁が心地いいわけもなく、背筋を悪寒が駆け巡る。

 反射的に抵抗して抱擁を抜け出そうとするが、万力にでも締め付けられた様に彼女の腕はぴくりとも動かなかった。

 まるで、縛り付けられてる様だ。

 

「何が、目的、なの…………っ」

 

「うふふ…………」

 

 愛していると嘯きながら私を縛りつけるカーマの態度から、私に起きている異常はカーマの手によるものと確信するが、意味がわからない。

 彼女に疑問を投げかけても、笑っているだけだ。

 そのまま無言で抱き締められ、無理矢理彼女の温かさや柔らかさを押し付けられる。

 その抱擁は彼女に染められてしまった身体にとっては麻薬の様な効き目で、勝手に力が抜けていく。

 そして私が脱力しきった頃、再びカーマが口を開く。

 

「さて、立香も私に勝てないってしっかりと自覚した様ですし、そろそろ教えてあげる事にしましょうか♡」

 

「何、を…………」

 

「私が立香をもっと愛してあげるって事ですよ♡そのために立香の精神もわざわざ戻してあげたんですし♡」

 

 愛される。

 その言葉を聞いて、精神が凍る様な寒気が走る。

 それは精神をまた彼女の好きなように弄ばれる事への嫌悪感であり、恐怖でもあった。

 

「いや、だ…………」

 

 恐怖から、うわごとの様に拒絶の言葉が漏れる。

 すると。

 

「嫌? 何を勘違いしてるんですか? 立香はもう私のモノなんですから、拒否権なんてあるわけないじゃないですか。それに…………立香が悪いんですからね? 私に負けた癖に、私の愛を疑ったんですから。…………だから、私の愛を疑う事なんてない様に、徹底的に愛してあげます」

 

 私の言葉が逆鱗に触れたのか、冷たいカーマの声が精神を鷲掴んだ。

 その言葉は私の都合など関係ないという傲慢の現れであり、そして何があってもお前は壊す、という無慈悲な宣告だった。

 

「〜〜〜〜〜〜っ!」

 

 それによって恐怖が限界を迎えて、何も考えられなくなる。

 堪らなくなって本能的に暴れると、何故かカーマの抱擁が緩む。

 その隙に布団から逃げ出し、出口の方へ向かう。

 こんな事をしても意味はないとわかっている筈なのに、駆け出さずにはいられなかった。

 しかし。

 

「え…………? 嘘、なんで…………」

 

 出口には何も無かった。

 正確には、扉の先は壁で塞がれていた。

 つまり、私はここから出られない。

 その事実に恐怖がオーバーフローして、思わずその場にへたり込む。

 

「うふふ…………言ったでしょう? 立香に拒否権なんて無いって♡」

 

 へたり込む私に絡みつく様に、カーマが後ろから私を抱き締める。

 

「この部屋で、立香がいい子になるまで、ずっと愛してあげますからね♡」

 

 そして、どうあってもカーマから逃げられないという事実を突きつけられた。

 

「あ…………」

 

 その事実に精神が耐えきれなくなり、視界が暗くなる。

 そしてブツン、と電源を切るように意識が消えた。

 

 

 

 

 

 ─────次に目覚めた時、私は分娩台の様な物に身体を磔にされ、大の字の姿勢で拘束されていた。

 目の前で、カーマが何かの器具を準備している。

 

「おや、やっと起きたみたいですねぇ。全く…………私が愛してあげるっていうのに気絶するなんて。…………ま、どうでも良いですけど。貴女がどれだけ拒絶しようが私は愛するだけなんですから」

 

 目覚めた私に気づいたカーマが、呆れを込めた表情で嘲笑う。

 そして、器具の一つを取ってこちらに向かってくる。

 彼女の持っているそれは…………小さな鋏だった。

 

「…………何を、するつもりなの」

 

 もう逃げられない。

 そんな諦観と、これから自分を再び書き換えられていくという恐怖が混ざった声が漏れる。

 疲弊しているせいか、その声は我ながら驚く程に低い、小さくか細い声だった。

 

「うーん…………そうですねぇ…………敢えて言うなら、立香に自分の価値をわからせる、でしょうか」

 

「価値を、わからせる…………?」

 

 すると、意味のわからない言葉がカーマの口から飛び出る。

 

「はい♡私の愛が本物だと心の底から立香が思う様に、徹底的にわからせてあげますね♡」

 

 訳を聞いても、私の頭では理解する事は出来なかった。

 ただ、碌でもない事が起きると確信を深めただけだ。

 

「うふふ…………それじゃあまずは、立香の身だしなみから始めましょうか♡」

 

 疑念と恐怖に固まる私をよそに、鋏を持ったカーマが分娩台の股間のあたりに近寄って来る。

 そしてまじまじと、私の秘部を見つめ始めた。

 

「…………っ、何…………やるなら、さっさとやれば…………」

 

 いくら裸には慣れてしまったとはいえ、ジロジロと見られると恥ずかしさが込み上げてくる。

 その上、あまりにもカーマが注視するので気になって羞恥から逃げる様に視線を下ろすと、そこには。

 

「…………っ」

 

「あーあ、伸び放題になっちゃってますねぇ…………恥ずかしくないんですかぁ?」

 

 快楽に溺れる怠惰な日々で、普段よりも伸びた恥毛があった。

 それは普段自分で処理していた時よりもはるかにだらしない状態で、そんな状態をカーマに見られている事に恐怖が塗りつぶされる程の羞恥が燃え上がる。

 暴れたい衝動に駆られるが分娩台に拘束されているせいで動く事は出来ず、カーマがジロジロと見ながらその惨状を嘲笑う。

 ジリジリと羞恥で焼かれる拷問の様な時間が続く。

 そして。

 

「全く、こんなになるまでほっといたなんて本当にダメですねぇ立香は…………でも大丈夫ですよ♡私はどんな貴女でも愛してあげるので♡だから、綺麗にしましょうね♡」

 

 じっくりと羞恥で心を焼き焦がされた後、視線を外される。

 しかしそれは恥辱の終わりではなく、新しい恥辱の始まりでしかなかった。

 

 

 

「ちょき、ちょき、ちょき…………♡」

 

「…………っ」

 

 愉しそうなカーマの声と共に、小柄な鋏が閉じる音が耳に響く。

 …………伸びた恥毛を、カーマに手入れされている音だ。

 他人に、ましてや敵であるカーマにだらしなく伸びた恥毛を凝視される事も酷い羞恥を煽るものだったが、これは輪をかけて酷い。

 しかし全身を拘束された私に逃げる術は存在せず、目を閉じても塞げない聴覚から犯され、羞恥を煽られる。

 せめてもの抵抗として私に出来る事は、奥歯を噛み締めて言葉を喋らない事だけだった。

 …………そんな内心も、カーマに見透かされているのだろうけど。

 そのまま恥辱に焼かれていると、鋏の音が止まる。

 そして。

 

「…………つめた、い…………っ⁉︎」

 

 秘部を中心に、冷たい何かを塗りたくられた。

 驚いて目を開けると、短く綺麗に切り揃えられた恥毛と、そこに覆い被さる透明な液体がある。

 

「うふふ…………♡立香のために、もうお手入れしなくても良いようにしてあげますね♡」

 

 カーマがそう言って、剃刀を恥毛に当てる。

 塗られた液体のせいか、剃刀は抵抗無く恥毛を剃っていく。

 

「…………っ⁉︎♡」

 

 同時に、僅かに甘い電流が背筋を駆けた。

 それは剃刀が役割を終えてからも収まる事は無く、むしろ強くなっていく。

 そんな私の様子に気づいたカーマがクスクスと笑いながら、今度はジェルの様な何を塗っていく。

 そして、ジェルを塗った場所を彼女の指がなぞり始める。

 

「あ、つ…………っ゛⁉︎♡あ、あ…………っ゛♡なに、こ、れ…………っ♡♡♡」

 

 それは剃られた場所を灼くかの様な熱と痛みを持っていた。

 カーマの指が動く度、何かが壊れる様な感覚が走る。

 そしてそれは私の身体を駆け巡る快楽信号を増強して、熱と痛みが作る苦悶の中で嬌声が漏れ始める。

 やがて苦悶より快楽が勝り始めた頃、彼女の指が止まりジェルが剥がされる。

 そこには、剃り跡すら無く綺麗に処理された秘部があった。

 それは。剃ったというよりかは最初から生えていなかったと言った方が正しいというくらい恥毛の痕跡を残していなかった。

 

「立香のために、二度と生えない様にしてあげましたよ♡」

 

 驚く私を尻目に、カーマが嘯く。

 

「何を、勝手な…………最、低…………っ!」

 

 また身体を弄られた事に嫌悪が溢れてカーマを睨むが、どこ吹く風と受け流される。

 

「えー? だって処理していなかったのは、立香なんですから自業自得ですよねぇ? それに…………他の人は、これくらいちゃんと出来てましたよ?」

 

 むしろ自分の不徳を詰められて、こちらに言葉の刃が刺さる。

 言われてみれば、この大奥迷宮でカーマに何もかも委ねっきりだったのは私くらいだ。

 実際には違ったとしても、今の私にはそうとしか思えなかった。

 そしてその思考は私を苛む声を強めて、自責の念と無力感が強くなる。

 

「ところで…………立香のここ、濡れちゃってますよ? 私はただ丁寧に処理しただけなのに♡わかってた事ですけど、立香は変態ですね♡」

 

 更に、カーマに私が恥毛を処理されている間感じてしまっていた事を指摘される。

 それは彼女の手により淫紋を全身に刻まれ、全身を性感帯にされてしまったせいなのだが、無力感に苛まれる私はそれに気づく事はなかった。

 代わりに、自分はこんな事ですら感じてしまう最低最悪の存在だという惨めな気持ちを一層強める。

 

「でも大丈夫ですよ♡どんな立香でも、私は愛します♡だから、もっと気持ちよくしてあげますね♡」

 

「そんなの、いらない…………はな、して…………っ」

 

 笑みを深めるカーマを反射的に拒絶するが、意味は無く。

 私の態度に益々笑みを深めたカーマが、新しい道具を手に取った。

 

 

「そういえば、立香には男の人の快楽はたっぷり教えてあげましたけど、こっちの快楽は教えた事がありませんでしたね♡これは私の不手際なので、お詫びに立香が満足するまでお世話してあげます♡」

 

 カーマが手に持った小さなブラシで、私の陰核を指す。

 

「…………っ?」

 

 その時違和感が走る。

 私の陰核は、カーマの手により男根に改造されたはずだ。

 しかし、目の前にあるのは男根とはとても言えない、小さな突起だった。

 同時に自分の痴態も思い返してしまい思わず顔を顰めるが、何故、という考えは消えない。

 

「あれー? そんな苦い顔してどうしたんですかぁ? あ、もしかしてぇ…………立香は女の子としてより、男の子として責められたい変態さんなんですかー? ドン引きですね♡」

 

「っ⁉︎ちが、そんな、こと…………」

 

 しかし、私を詰るカーマの言葉に思考が持っていかれ、疑念が置き去りにされる。

 更に否定しながらも彼女達に嬲られた男根による快楽を思い出してしまい、言葉が尻すぼみになってしまう。

 

「はいはい♡それじゃあ立香には、後でそっちの方もたっぷりしてあげますね♡今はこっちですけど♡」

 

「〜〜〜〜〜〜っ」

 

 そして、私の態度を見て呆れる様にカーマが嗤い、羞恥が燃え上がる。

 疑念どころではなくなってしまい悶える私を見つめながら、彼女がブラシを何かの液体に漬け込む。

 

「さて、それでは気を取り直して…………♡立香のクリトリス、隅から隅までお世話してあげます♡」

 

 そして、カーマがドロっとした液体を纏ったブラシを、私の陰核にそっと触れさせた。

 

「ん…………っ♡」

 

 ブラシが触れた瞬間、触れられただけにも関わらず快楽が背中を叩いて嬌声が漏れる。

 淫紋のせいで取り返しがつかない程に改造された身体にとっては、それは絶頂してしまいそうな程の快楽だった。

 当然カーマがそれだけで満足するはずもなく、ブラシが陰核全体を丁寧に撫で回す。

 蕩けそうな快楽と共に、陰核に血が集まっていく様なジンジンとした感覚が走る。

 やがて完全に陰核が勃起し、包皮の境目が緩む。

 そして、包皮の内側をブラシの一部が掠める。

 その瞬間。

 

「ん゛ぅ゛…………っ゛⁉︎♡♡♡」

 

 包皮越しに撫で回されてるのとは段違いの快楽が私を襲い、絶頂した。

 全身が快楽に反応して跳ねようとするが、分娩台に妨げられ、代わりにくぐもった嬌声と台が軋む音が響く。

 

「うふふ…………♡まだ始まったばかりなのに、立香たら…………♡もーっと気持ちよくしてあげますね♡」

 

「ちが、したく、な…………あ、あぁ…………っ゛♡♡♡」

 

 絶頂した事を皮切りに、カーマの責めが激しくなる。

 包皮が剥かれ、その中身を晒される。

 

「あーあ、こんなに汚れて…………♡しょうがないですねぇ♡」

 

 包皮の中は恥垢に塗れていて、カーマがそれを詰りながらブラシで丁寧に取り除いていく。

 丁寧に、と言ったがそれは執拗と言っても良いほどで、繰り返し繰り返し陰核をブラシで磨かれる。

 それは掠めた時よりも更に激しく、私は羞恥を感じる暇も無いほどの快楽に叩き込まれる。

 更に。

 

「ん、ぐ…………っ゛⁉︎♡♡♡」

 

 カーマがより奥を掃除するためと言って、私の尿道に細い何かを突っ込んだ。

 それは瘤の様なものが付いた棒で、排泄器官に入れられた不快感や、それが転じた快楽が陰核の快楽と共に伝わってくる。

 そして。

 

「お゛、ひゅ…………っ゛♡♡♡」

 

 電撃の様な快楽で絶頂すると共に、何かが押し上がる感覚が走った。

 

「クスクス…………♡知ってます? クリトリスって、内側から押し上げたらもっと露出するんですよ♡そして、尿道ってクリトリスの下にあるんですよね♡じゃ、続けますよ♡」

 

 カーマがそう耳元で囁くが、快楽に飲まれて私の耳には届かなかった。

 そして、更なる責めが私を襲う。

 

「ここも汚れてますねぇ…………♡ごしごし♡ごーしごし♡」

 

「あ、ひ…………っ゛♡♡♡」

 

 ブラシが根本を丁寧に磨く。

 根本は更に敏感で、視界が白む程の快楽が磨かれる度に脳を叩く。

 更に尿道に突っ込まれた棒が振動して、電流の様な快楽が身体を痺れさせる。

 二つの快楽が混ざり合い、地獄の様な快楽の中で何度も絶頂を繰り返す。

 やがて時間の感覚がわからなくなり、暴力的な二つの快楽になすがままになっていた時。

 

「はい、これで終わりでーす♡綺麗になりましたよ♡」

 

 カーマの宣言と共にブラシと棒の振動が止まり、快楽の鞭が消えていく。

 

「おわ、った…………?」

 

 見下ろすと、カーマの言う通り磨かれて綺麗にされた陰核が目に入る。

 地獄の快楽が止まった事で頭が冷えたせいか、それを見て再び自分への嫌悪や無力感が湧き上がる。

 同時に、快楽が止まった事への安堵が漏れる。

 しかし。

 

「はい♡『お掃除』は終わりました♡だから次は、『お掃除』の効果が続く様、『コーティング』してあげますね♡」

 

「…………え?」

 

 カーマの声で、安堵は絶望に変わる。

 絶望する私を無視して、カーマが内側にびっしりと棘が生えたキャップの様なものを取り出す。

 そしてそれを…………私の勃起した陰核に、根本まで食い込むほどの勢いで嵌め込んだ。

 

「い、ぎ…………っ゛⁉︎♡♡♡ぁ…………っ゛♡♡♡ぉ゛、あ゛っ♡♡♡あ、あ゛〜〜〜〜〜〜っ゛♡♡♡」

 

 嵌められた瞬間、無数の棘が私の陰核を襲う。

 丁寧に恥垢を削ぎ落とされて真っ裸にされた陰核にそれは毒と言って良いほどの快楽で、獣の様な声を上げながら何度も絶頂する。

 更に。

 

「えい♡」

 

「あ゛、が゛っ⁉︎♡♡♡」

 

 尿道に刺さっていた棒を、カーマに勢いよく引き抜かれる。

 細い棒に付いた無数の瘤が尿道と、尿道越しの陰核を刺激して、快楽を叩き込む。

 その激しすぎる快楽によって再び絶頂し、更に温かいものが太ももを濡らす。

 すると。

 

「あーあ、漏らしちゃうなんて…………お仕置きですね♡」

 

「い゛、ひっ゛⁉︎♡♡♡」

 

 失禁した罰として、陰核をキャップごと弾かれる。

 ただでさえ棘に刺されて快楽が止まらないのに、弾かれたせいで深く棘が食い込んで快楽が増幅してしまい、脳を灼かれる様な感覚に陥る。

 更に尿道が馬鹿になってしまったのか再び失禁してしまう。

 それを見たカーマが嘲笑しながらまた陰核を弾く。

 再び脳を灼く快楽が私を襲い、快楽の悪循環から逃れられなくなる。

 そのまま、気絶するまで絶頂を繰り返した。

 

 

 ──────次に目が覚めた時、私の目に映ったのは失禁の後始末をするカーマの姿だった。

 

「あ、起きました? 全く…………お漏らしのお仕置きだったのに、それでも漏らしちゃうなんて救えない変態さんですねぇ…………♡それとも立香は、お漏らしを誰かにお世話される事に悦んじゃう変態さんなんですか? やだー、さいてーい♡」

 

「…………」

 

 起き抜けに、カーマの罵倒が飛んでくる。

 しかし私は、その罵倒にもう反論する事は出来なかった。

 疲弊して喋る気力が無かったと言う事もある。

 だけど、それ以上に私は…………カーマの言葉を認めてしまっていた。

 だって、彼女の言う通りだから。

 私は過程はどうあれ、何もかも捨てて彼女に媚び諂った最低最悪の裏切り者だから。

 それをたっぷりと、彼女に思い知らされた。

 故に、彼女の言葉を否定する材料は、もう私の中に残ってはいない。

 いない、が。

 だからといって、カーマに屈した訳ではない。

 どん底まで精神的に追い詰められたせいか、奇妙な事に私の頭は冷えていた。

 開き直り、とでも言えば良いのだろうか。

 何と言われようが、私が彼女を倒すという目的は何も変わらないという事に気づいたのだ。

 確かに私はもう言い訳のしようのない裏切り者で、今もカーマの玩具にされている。

 でも、一度負けたから戦っちゃいけないなんて道理は無い。

 幸か不幸か、私はカーマの手でまともな思考を取り戻してる。

 なら、そこに付け入る隙がきっとあるはずだ。

 薄刃の様に、意識を研ぎ澄ましていく。

 カーマを倒さなければならないという、強迫的な意志の下に。

 

 

 想定通り。

 明らかに態度の変わった立香を見ながら、内心ほくそ笑む。

 だからこそ、精神を手ずから戻してやったのだ。

 不愉快なあの女を下したのだ。

 追い詰めてやれば、それくらいは起きるだろうと踏んでいた。

 別に起きなくても良かったが。

 面倒くさいし。

 とにかく、これで次の段階に駒を進められる。

 ──────彼女に残った意志なんてものは、ちょっと力を加えただけで簡単に砕けてしまうものに過ぎないのだから。

 

 

 …………この時の私は、気づいていなかった。

 いや、気づこうとしていなかった。

 私には、もう逆転の目なんて残されていない事を。

 それに気づけば、罪悪感で心が砕けてしまいそうだったから。

 

 

「へーえ、ようやく素直になったってわけですかぁ♡立香はどうしようもない変態さんだって♡」

 

「…………」

 

「無言は肯定と捉えますね♡全く…………本当に最低なんですから♡でも安心してくださいね♡どんな貴女でも、私は愛してますから♡」

 

 カーマがそんな事を嘯きながら、四肢の拘束を外し、私を床に降ろす。

 しかし拘束されて絶頂を繰り返させられたせいか、足に力が入らず、中々上手く立てない。

 

「あれー? どうしたんですかぁ? 立つくらい、立香でも1人で出来ますよねぇ? あ、なるほど〜…………立香は変態さんだから、私とお散歩したいって事ですね♡それなら言葉で言ってくださいよ♡」

 

 私が悪戦苦闘してる間に、カーマが好き勝手な事を言う。

 

「良いですよ♡立香も素直になったんですし、このお部屋のお外に行きましょうか♡」

 

 しかし、カーマが何故か今の私に都合の良い事を言った事で考えが変わる。

 この部屋は、出口のない牢獄だ。

 いくら私が彼女を倒すと決意していても、出られなければ意味がない。

 ここから脱出出来るなら、この機を逃す理由はない。

 そう思い、怪しまれない様に無言を返す。

 すると。

 

「い…………っ゛♡♡♡」

 

 ニコリと笑ったカーマがリードを持って、陰核のキャップに結びつけた。

 リードに締め付けられたせいで棘が陰核にキツく食い込み、快楽を叩きつけてくる。

 そのせいで更に力が抜けて、床に叩きつけられる様な格好になる。

 

「クスクス…………♡それじゃあ行きますよ、立香♡」

 

 床に倒れる私を見下しながら、カーマが私を連れ出した。

 内心の敵意を研ぎながら、粛々と彼女に着いていく。

 ──────それが罠だと、考える事もなく。

 

 

 

「〜〜〜♪」

 

「ぐ、ぎ…………っ゛♡♡♡」

 

 鼻唄を唄いながら、カーマが私を引き摺る。

 引っ張る力自体は大したものでも無かったが、棘に刺激されるせいで千切れてしまうのではないかと思うくらいの快楽が陰核に伝わってくる。

 そのせいで何度も絶頂して、そこから溢れた私の愛液や尿がまるで足跡の様に大奥の床を汚していた。

 その屈辱を噛み殺しながら彼女にぐるぐると大奥迷宮を連れまわされていると、ふと足が止まる。

 そこは丁度、私達が大奥へ入ってきた入り口の辺りだった。

 

「ああもう、こんなに汚して…………♡素直になったのは良いですけど、まさかこんなに躾の出来てないペットだったなんて♡掃除するのも大変なんですよ? 全く、しょうがないですねぇ…………♡」

 

 そう言って、カーマが迷宮の柱にリードを括り付けて何処かに消える。

 どうやら、掃除してくるからここで待っておけ、という事らしい。

 当然、言うことを聞く私ではない。

 これは千載一遇のチャンスだと思い、逃げようと身体を動かす。

 ──────冷静に考えれば、あからさまにおかしい状況だった。

 しかし彼女の快楽に削られた私の視野は狭くなっていて、罠であると言う考えが思い浮かばなくなっていた。

 

「こ、の…………っ♡♡♡はず、れ、ろ…………っ♡♡♡」

 

 リードは何故か結び目なく柱に括り付けられていて、外す事は出来そうに無かった。

 なので仕方なく陰核のキャップを外そうとしているのだが、棘が返しになって抜きにくい。

 その上、キャップが動くたびに棘が擦れ、快楽で力が抜けて中々外れない。

 

「…………っ」

 

 このままやっていても埒が明かないと思い、覚悟を決める。

 深呼吸してキャップを強く摘む。

 深く食い込むせいで快楽が強くなるが、奥歯を噛み締めてどうにか堪える。

 そして。

 

「あ、ぎ…………っ゛♡♡♡あ、あ゛〜〜〜〜〜〜っ゛♡♡♡」

 

 力任せに、引き抜いた。

 同時に引き抜いたせいで絶頂し、背中から倒れ込む。

 だけど、これで縛りは解けた。

 

「ハァ、ハァ…………ッ」

 

 息を切らしながら、壁を杖にどうにか立ち上がる。

 視界にカーマに苛められたおかげで勃起したままの陰核が目に入るが、今はそれを気にする余裕は無かった。

 早く、逃げないと。

 そう思いながら、足を出口に進める。

 そして、出口に一歩踏み出した瞬間。

 

「…………え?」

 

 いきなり、踏み出した右足の床が消えた。

 驚いた身体がぐらりと揺れて、バランスを取りきれず倒れ込もうとする。

 それでも残った左足で踏ん張ろうと地面を踏み締めた瞬間。

 

「…………なん、で」

 

 今度は左足の床が消える。

 そして踏んばれなかった結果として、私の身体が正面から床に倒れ込む。

 

「なに、が…………」

 

 起きたのか。

 意味がわからないまま立ちあがろうとするが、力が入らない。

 何かに触れている、という爪先の感覚はあるのに、足が地面を捉えられずにいる。

 そこまで思い浮かんだ瞬間、猛烈に嫌な予感が走り、冷たい汗が噴き出る。

 まさかこれは、床が消えたんじゃなくて…………いや、そんな事あり得るはずが。

 脳裏に浮かんだ最悪の予想を否定するために足元を振り返る。

 それはぎ、ぎ、ぎ、と音がする様なぎこちない動きだった。

 まるで、見てはいけないと本能が叫んでいる様。

 そして、振り返った先には。

 

「…………え」

 

 何も。

 無かった。

 最悪の予想を肯定する様に、太腿から下が、最初から無かったかの様に、消え失せていた。

 

「〜〜〜〜〜〜っ!」

 

 声にならない悲鳴が、大奥の中に響く。

 足が丸ごと無くなってしまうなんて、経験した事がない。

 しかも、ただ失っただけでは無かった。

 ──────失くした足の、感覚がある。

 それは足が有った時と寸分違わない鮮明な感覚で、自由なものだった。

 しかし私の太股から先は存在せず、立ちあがろうと膝を曲げても立つ事は出来ない。

 つまり私は、失ったと自分で気づかない程鮮やかに、足をカーマに奪われたのだ。

 未知の喪失を前に、心が一瞬で恐怖の海に叩き落とされる。

 更に間の悪い事に、ギシギシと床の軋む音が聞こえてくる。

 こんな誰もいない空間の中で、私以外の足音がする理由なんて一つしか思い浮かばない。

 

「はやく、はやくにげないと…………!」

 

 これ以上ここにいたら何をされるかわからない。

 完全に恐慌状態に陥ってしまった中、後ろの恐怖から逃れようと本能的に身体が動く。

 しかし足の幻覚があるせいか手だけで動くのに手間取ってしまい、逃げる速度は先程に比べたら牛歩も良いとこの遅さだった。

 それでも必死に手を動かして、近づく足音から逃れようとする。

 出口まで距離にすれば十数メートル程の距離。

 だけど今の私にとっては、無限とも思える程の長さだった。

 

「つい、た…………!」

 

 足音から逃れるために無我夢中で芋虫の様に這っていると、いつの間にか出口に辿り着く。

 これで逃げる事ができる。

 恐怖から逃れられる安堵の息と共に、扉に手をかける。

 幸い扉には鍵などかかっておらず、地を這いずる私の身体でも開ける事が出来た。

 そして、扉の先は。

 

「…………あ」

 

『ご苦労様でした、立香♡』

 

 無数のカーマ達が氾濫する、宇宙になっていた。

 

「なん、で…………」

 

 ここは、出口だったはず。

 無意識のうちにそう決めつけていた前提が崩れて、動揺する。

 

「なんで、ですか? そんなの決まってるじゃないですかぁ♡ここは私が作ったんですから♡中身なんていつでも私の意のまま、です♡」

 

 ショックで呆けている隙に、いつの間にか後ろにいたカーマにひょい、と持ち上げられる。

 反射的に足でカーマを蹴り付けようとするが、幻肢が動く事はない。

 むしろ普段と同じ様に動こうとしたせいでバランスが狂ってしまい、更にキツくカーマにホールドされる結果となる。

 せめてもの抵抗として、残った両腕でカーマの抱擁を解こうと試みるが、意味は無かった。

 

「それとも…………本当に、逃げられると思ったんですか? もしそうだとしたら大したおばかさんですねぇ…………♡もう立香は、その心も含めて全部私のモノなのに…………♡」

 

「なに、を…………」

 

 言ってるのか、そう言い切る前にふわり、と私を抱えたカーマが宇宙に飛び込み、宇宙に作り上げたのであろう地面に降り立つ。

 そして、私を優しく地面に下ろした。

 

「ほんと、呆れるほどのおばかさんですね♡とっくの昔に私に負けてる癖に、まだ私に歯向かおうだなんて♡…………ほんっと、諦めが悪くて、イライラします」

 

 ゾッとする程冷たい声になったカーマがパチン、と指を慣らす。

 すると、私の目の前にまるでレースのコースの用に舗装された道が現れた。

 同時に、無数のカーマ達がその道の周りをぐるっと囲む。

 まるで、観客の様だ。

 

「その諦めの悪さに免じて、特別なゲームを用意してあげました。精々、後悔して溺れてくださいね? …………それでは、ゲームの説明といきましょうか♡」

 

 嘲るような調子の良い声に戻ったカーマが、ゲームとやらの説明を始める。

 

「ルールは簡単、1時間以内に、このコースを走り抜けるだけです♡障害物を超えて、ゴールまで逃げ切ってくださいね♡もしクリア出来たら、立香の身体はここに来る前の状態に戻してカルデアに返してあげます♡ただし、クリア出来なかったら…………もう疑うことなんて無い様に、溺死する程愛してあげます。わざわざ敗者復活戦をしてあげてるんですから、これくらい当然ですよね♡」

 

 言われてみてコースを覗いてみると、確かに道の終わりには出口らしき穴が見える。

 それは渦の様な穴で、確かに外に繋がっていそうと思えるものだった。

 …………最も、カーマの言葉が例え嘘だったとしても、彼女の言うことを私は信じるしかない。

 そうするしか逆転の道は無いし、…………これ以上逆らったら、今度は何をされるかわからないからだ。

 身体を弄り回された。心を弄られた。足を奪われた。

 …………次は、何をされるのか。

 そんな恐怖が、無意識のうちに心に蔓延っていた。

 言い換えれば、私はカーマに対して既に心が折れていた。

 そんな弱気な意思と、それでもカーマを倒さなければならないという強迫的な意思が混ざり合って、私の首を動かす。

 

「はい、では立香も了承ということで♡それでは始めましょうか♡」

 

 カーマが私を右端のコースに運び、スタートラインに置く。

 

「たっぷり時間はあげるので、精々足掻いてくださいね♡それじゃ行きますよー、よーい、スタート!」

 

 わざとらしくカーマがスタートの掛け声を出すと同時に、腕を前に突き出す。

 亡者の様に地を這いながら、穴を目指す。

 恐怖からの逃亡と、希望を求めて。

 

「は〜い、10分経過でーす♡」

 

 カーマの間伸びたカウントを聞きながらコースを進む。

 今の時点だと3割ほど進んだ、といったところだろうか。

 足の感覚があるせいで手だけで動くのは中々難しかったが、このペースならいける、と希望が湧いてくる。

 しかし。

 

「…………っ」

 

 そんな私の予想を裏切る様に、コースに異物が現れる。

 それは、半透明の何かだった。

 まるで沼の様に広がって、私の行手を遮っている。

 足があれば、飛び越えていけそうなくらいの長さだったが、今の私では、直接突っ込む事でしか越えられない。

 障害物の存在に、身が竦む。

 しかしカーマのカウントは私が逡巡する間にも進んでいて、このまま止まっていれば結果は明白だ。

 

「…………行くしか、ない」

 

 数瞬悩み、沼を突っ切るしかないと覚悟を決める。

 幸い、障害物といっても距離はそこまで長くない、

 精々、今の私程の大きさだ。

 全速力で進めば、切り抜けられるだろう。

 …………そんな事、あるはずがないのに。

 追い立てられる恐怖のせいか、出口が近い安堵のせいか。

 私は楽観的思考に支配され、そうするしかないとはいえ、安易な決断を下してしまっていた。

 そして、その報いが返る。

 

「っ、うごけ、ない…………っ」

 

 沼に踏み込んだ瞬間、沼を満たす液体が私を絡め取る。

 それはとても粘着質な液体で、最初に絡め取られた腕を外そうと踠く内に、全身を絡め取られてしまった。

 更に。

 

「…………っ♡いじ、るな…………っ♡」

 

 沼がまるで意志を持っているように、私の身体を愛撫し始める。

 私を包む粘着質な液体が蠢く事で、まるで全身を舐められる様な感覚に陥る。

 更に液体の中に媚薬でも混じっているのか、蠢かれるだけで身体が熱くなってくる。

 その上、乳首や陰核など敏感な部分は更に執拗に弄られるため、快楽で動きが止まってしまう。

 特に陰核はカーマに散々弄られたせいか、沼に纏わりつかれるだけで軽く絶頂してしまう程の快楽が伝わってくる。

 

「は〜い、15分経過でーす♡」

 

「…………はな、し、て…………っ♡♡♡」

 

 泥の塊の様になり、絶頂しながら踠く間にも、カーマのカウントは続く。

 

「クスクス…………♡そろそろ立香も、半分くらいは進みましたかねぇ? 見に行ってみましょうか♡」

 

 快楽の沼に溺れて動けない中、カーマの声が背後から響いてくる。

 

「…………ってあれー? 立香、まだこんなところにいたんです? まだ一番簡単な障害物ですよ、これ? それも、媚薬スライム塗れで動けないなんて…………♡そんなに気持ちよくなりたかったんですかぁ?」

 

 そして、沼…………スライムに喰われて動けない私を嘲る様に、カーマが私を見下ろしてきた。

 

「ちが、…………ぃ…………っ♡♡♡」

 

 カーマの言葉を反射的に否定しようとするが、逆にスライムを塗り込まれて快楽と嬌声で口を塞がれ、彼女に言われるままになってしまう。

 

「はいはい、言い訳は結構でーす♡でもどうします? もう残り時間、40分ですし…………このままここにいたんじゃ、すぐゲームオーバーですよ?」

 

「…………っ♡♡♡」

 

 カーマの言う通り、このままスライムに喰われているだけでは負ける以外に道は無い。

 痛いとこを突かれたと、スライムに喰われたまま顔を歪める。

 すると。

 

「ですよねー♡嫌ですよね♡私も嫌です♡こんなところで負けられても、つまらないですし♡だから、取引と行きませんか? 制限時間5分と引き換えに、立香をキリの良いとこまで運ぶ、といった感じで♡無論、罠に引っかかった立香をわざわざ助けるんですから、制限時間以外にもペナルティは付けさせて貰いますけど♡」

 

 その隙を突くように、カーマが妙な提案をしてくる。

 それは私にとっては都合の良い、つまり彼女にとっては都合の悪い提案だった。

 随分と私に都合良く展開が回っていく事に疑問を覚えるが、それについて詳しく考える程の時間はなかった。

 まだ7割近くの距離があるのに、残り時間は6割ほどだ。

 このペースで、間に合うはずが無い。

 今はただ進むしか無いと考え、彼女にもわかるように勢いよく首肯する。

 ペナルティの内容すら、聞く事なく。

 

「はい、では契約成立でーす♡タイムストーップ!」

 

 パチン、とカーマが指を鳴らす。

 すると。

 

「ひ…………っ⁉︎♡♡♡つめた、ぃ…………っ⁉︎♡♡♡」

 

 制限時間のカウントが止まると同時に、全身を覆ってたスライム達がお尻に一斉に集ってくる。

 更に、まるで浣腸をされてる様な冷たい感覚がお尻を襲う。

 ぐるぐるとお腹が鳴り、強烈な排泄欲が湧いてくる。

 どうやら、スライム達がお尻の穴から体内に入ってきたらしい。

 スライム達は腸内を好き勝手に動き回り、排泄欲を刺激する。

 更に媚薬のせいなのか、元々カーマの改造で快楽に敏感な身体を更に敏感に改造されていく。

 そしてトドメとばかりに、スライムを排泄出来ない様に栓がされる。

 それは返しのついた太い栓で、私の意思では抜くことは出来そうになかった。

 スライムと栓、二つの異物に腸内を刺激されて、排泄欲と腸内を弄られる快楽に身体を支配され、思考が保てなくなる。

 

「これで完了です♡これ以降は、立香はこの状態で進んでもらいますね♡」

 

 排泄欲のせいで脂汗を流す中、カーマが無慈悲な宣告をする。

 このままの状態で進めるわけがない。

 そう思うが、決定が覆る事はなかった。

 

「安心してください、立香♡不甲斐な貴女のために、コースの難易度は下げて起きましたから♡」

 

 私の内心を察したのかカーマが煽てる様に付け足すが、信用できるものではなかった。

 

「あ、それと…………立香が、勝手に気持ちよくならない様に、発散させてあげます♡次もまた本題を忘れられたら困るので♡」

 

 見るからに嘘とわかる言葉を吐きながら、カーマが軽々と私を抱き上げる。

 それは私とカーマの力の差を如実に伝えてきて、正攻法で勝てるはずが無い、という弱気な思いを更に強くする。

 同時に、何か熱いモノが股間に触れた。

 思わず視線を下すと、そこには。

 

「なに、を…………ひっ⁉︎」

 

 無数のイボと鋭い雁首を持つ、肉槍と言えるほどに凶悪な形をしたカーマの男根があった。

 

「クスクス…………♡これで、徹底的に発散させてあげますね♡」

 

「ちょっと、待───」

 

 スライムの愛撫でただでさえ発情してるのに、こんなのを挿入れられたらただで済むわけがない。

 反射的に静止の言葉が出る。

 しかし亀頭を当てられた秘部は悦ぶ様に唇を開き、蜜を垂らしていて、まるで説得力がなかった。

 そして。

 

「えい♡」

 

「か、ひゅ…………っ゛♡♡♡あ、ああ゛…………っ゛♡♡♡〜〜〜〜〜〜っ゛♡♡♡」

 

 あっさりとカーマの肉槍を膣内に捩じ込まれ、絶頂させられる。

 事前にじっくりとスライムに弄られていたせいか、無理矢理捩じ込まれた事に対する痛みは無かった。

 代わりに、目が白むほどの弾ける快楽が私を襲う。

 それだけでは止まらない。

 大小無数のイボが膣内を攻撃して、快楽の奔流を叩き込んでくる。

 更に雁首が奥を抉り、暴力的快楽に肉槍が動くだけで絶頂を繰り返す。

 その暴力的快楽に耐えるように、思わずカーマに残った両腕で抱きついてしまう。

 その上。

 

「おし、りも…………っ゛♡♡♡これ、む、り…………っ゛♡♡♡はっさん、したから゛…………っ゛♡♡♡はな、して…………っ゛♡♡♡」

 

 カーマが膣内を突くのに合わせて、腸内のスライムが動き回って刺激してくる。

 擬似的に排泄と浣腸を繰り返させられているような感覚が、膣内を攻め立てる肉槍とは別種の快楽を伝えてきて、快楽の許容限界を越え始める。

 それは恐怖すら覚えるもので、思わずカーマに懇願してしまうが。

 

「えー? でも、こうしないと、立香を運べませんし…………♡それに、立香の方も抱きついて離さないじゃないですか♡」

 

「ちが、これ…………っ゛⁉︎♡♡♡」

 

 当然、受け入れられることは無かった。

 むしろカーマの言葉を否定しようとした時に膣内を小突かれてしまい、更に強く抱きしめてしまう結果になる。

 

「違う? あ、なるほど♡もっと欲しい、って事ですね♡はいはい、欲張りな立香の為にとっておきをあげちゃいますね♡」

 

 それを敢えて曲解したカーマが嘲りながら、鈴口を子宮に押し付ける。

 彼女に膣内を抉られるだけで降りてくる様になってしまった子宮は準備万端で、身体が悦びの条件反射で震える。

 そして。

 

「おく、あつ…………っ゛♡♡♡ぉ、あ…………っ゛♡♡♡あ〜〜〜〜〜〜っ゛♡♡♡」

 

 肉槍が精液を吐き出した。

 鉄砲水のように吐き出されたそれは子宮を満たし、熱と快楽を叩きつけてくる。

 何度も絶頂してしまい、頭が真っ白になる。

 同時にカーマが腕を離したのか浮遊感が私を襲い、それから逃げるためにもっと強く抱きしめてしまう。

 しかし。

 

「クスクス…………♡そんなに上と下で私を抱きしめて、まだ足りないんですかぁ? 全く、しょうがないですねぇ…………♡次の場所に着くまで、たっぷり発散させてあげます♡」

 

「ぉ゛…………っ゛♡♡♡」

 

 抱きしめたせいでカーマに口実を与えてしまい、再び膣内を抉られ嬌声を上げる。

 そのまま、カーマがたどり着くまで何度も何度も膣内を弄くり回され、精を注がれた。

 

 

「うふふ…………♡そろそろ次のコースですから、立香とは少しお別れですね…………♡」

 

 目的地に付いたのか、カーマの足が止まる。

 そして私から肉槍を引き抜いて、まるで子供をあやす様に私を持ち上げた。

 

「ぁ…………」

 

 ずるりと引き抜かれると共に、小さな溜息の様な声が漏れる。

 それは快楽の拷問が終わった安堵のせいか、それとも快楽から切り離された名残惜しさによるものかは、私にはわからなかった。

 

「あれー? ようやく次の場所に来たのに、そんな声をあげるなんて…………もしかしてぇ…………まだ欲しいんですかぁ? クスクス…………欲張りですねぇ、立香は♡良いですよ♡立香が諦めるなら、もっとずっと、凄いことをしてあげます♡」

 

 カーマは後者と捉えたらしく、私を背後から抱きしめて耳元で囁いてくる。

 同時に先程散々私を犯したカーマの肉槍を秘部に当てられ、淫らな熱が私の中を駆け巡る。

 

「…………っ、だれ、が…………っ」

 

 その熱に当てられて、身体が疼く。

 だけどギリギリの所で正気に戻り、首を振ってカーマの誘いを否定する。

 

「はーい♡立香ならそう言うと思ってましたよ♡それじゃあ、ゲーム再開と行きましょうか♡」

 

 カーマは誘いを否定された事を残念がる様子も無く、むしろ喜んだ様子で私を地面に降ろす。

 

「では、後は別の私が引き継ぎますね♡それじゃあ…………スタート♡」

 

 再び、地獄のゲームが始まる。

 

 

「…………っ♡♡♡」

 

 呻き声を漏らしながら、コースを這う。

 しかしその進みは、先程罠に引っ掛かるまでよりも、遥かに遅かった。

 カーマに犯された快楽の余韻のせいか、身体の力が抜けてしまっている。

 その上、カーマの仕込んだスライムに腸内を犯されるせいで、定期的に絶頂して動けなくなる。

 そのせいか、私の通った後はカーマに注がれた精液と、私の愛液が混ざり合うように線を作っていた。

 

「はい、35分経過でーす♡」

 

 先程のカーマよりも小さくなった十代後半頃の姿のカーマが無慈悲に時間を宣告する。

 10分も経ったのに、私は未だに20メートルも進めていなかった。

 それでも諦めず、前に進んでいると。

 

「…………っ、なに、これ…………っ♡♡♡」

 

 いきなり床が、振動し始めた。

 更に振動に連動する様に、スライムが腸内で暴れ回る。

 耐えきれず絶頂し、床に倒れ伏すと。

 

「…………ぁ…………っ♡♡♡そこ、やめ…………ぃ…………っ♡♡♡」

 

 乳首や陰核を床に押し付ける様な体勢になってしまい、更なる快楽が私を襲った。

 規則的に振動する床が敏感な部分を刺激して、連鎖的な絶頂に追い込まれる。

 それでも前に進もうと手を伸ばすが、余計に身体を床に密着させる事になってしまい、結果は変わらなかった。

 更に。

 

「…………っ♡♡♡そこ、みがか、ないで…………っ♡♡♡」

 

 どこからかブラシの様なものが現れて、乳首や陰核を磨き始めた。

 当然のようにそれらも振動していて、床に押し付けるだけでは到底届かないところまで振動が伝わり、快楽が高まっていく。

 結果として、私は床に縛り付けられる事になってしまった。

 

「40分経過で〜す♡…………そろそろ私も、立香の足掻いてる様子を見に行きましょうか♡」

 

 縛り付けられてる間もカウントは無慈悲に進む。

 

「クスクス…………♡まさかまだこんなとこで手間取っていたなんて…………♡それに、また随分と気持ちよくなってるみたいですけど、私じゃ足りなかったんですかぁ? ほんと、変態さんですねー♡」

 

 そして、快楽の檻に閉じ込められた私の下に、少女の姿をしたカーマが現れる。

 

「あ、言い訳は結構です♡私はただ、立香に取引を持ち掛けるだけですから♡」

 

「…………こんどは、なに…………っ♡♡♡」

 

「さっきと同じですよ♡消費時間も、ペナルティがある事も♡ペナルティの内容は違いますけど♡」

 

 どうやら、カーマは私をまともに進めさせる気は無いらしい。

 だからこその取引と理解するが、私に拒否する選択肢は無い。

 カーマに従わなければ、このゲームに勝つ道は残されていないのだから。

 快楽の檻に囚われたまま、どうにか首を縦に振る。

 

「では、契約成立という事で♡タイムストップです♡」

 

 制限時間のカウントが止まる。

 しかし先程と違い、カーマが私を持ち上げる事は無かった。

 何故か私を椅子にするように背中に座り、お尻の方に手を伸ばした。

 

「さて、と…………♡まずはさっきのペナルティを、解除してあげますね♡」

 

「なに、を…………っ♡♡♡」

 

 カーマの言葉に猛烈に嫌な予感が走るが、止めることは出来なかった。

 振動する床のせいで、身体が動かなかったからだ。

 そのまま、カーマの手がお尻の栓に伸びる。

 そして。

 

「えい♡」

 

「ぉ゛、ひ…………っ゛♡♡♡」

 

 カーマの手で、引き抜かれる。

 巨大なものを引き抜かれる排泄感と異物が消えた爽快感が快楽になり、嬌声を漏らす。

 しかし、それだけでは終わらない。

 

「なに、これ…………っ゛♡♡♡まさ、か…………っ゛♡♡♡」

 

 抜かれるのと同時に、お腹の中でグルグルと音がする。

 それは何かが肛門の方へ向かって来るような感覚で、快楽と共に脳に伝わってくる。

 その正体に気付くと同時に、カーマが嘲笑う。

 

「はい♡立香のお腹に入れた、スライムです♡このまま、出しちゃいましょうね♡」

 

 カーマが私の予想を裏付け、ここで排泄させられる羞恥が心を襲う。

 更に。

 

「安心してください♡スライムは、立香のお腹の中の排泄物を餌にして、ちゃんと消化してるので♡このまま出しても、綺麗なままですよ♡」

 

「〜〜〜〜〜〜っ゛♡♡♡」

 

 カーマが畳み掛けるように腸内を掃除させられていたという恥辱の事実を囁いて、羞恥で声にならない嬌声が漏れる。

 排泄物を食べられたせいか、スライムはお尻を塞いでいた栓よりも太く、肛門を広げるように出て行こうとする。

 反射的に肛門を締め付けて排泄しないように踏ん張ろうとするが、栓を抜かれてぽっかり穴が開いた肛門には意味が無く、スライムの頭が外に出る。

 それに合わせて異物を排除しようと身体が反射的に力み、その勢いのままスライムを排泄しようとする。

 そして。

 

「あ…………゛っ♡♡♡やめ、でない…………っ゛♡♡♡あ、あ〜〜〜〜〜〜っ゛♡♡♡」

 

 スライムを、排泄させられてしまった。

 それは先程とは比べ物にならない強烈な排泄感による快楽を与えて、私を絶頂に叩き込む。

 更にスライムによって拡張された肛門に冷たい外気が触れて、余韻が冷めないまま小刻みに絶頂を繰り返してしまう。

 

「クスクス…………♡スライムを出しただけなのに、イっちゃうなんて…………♡立香の変態さん♡それじゃあ、次のペナルティ行きますねー♡」

 

 カーマが罵倒するが、快楽に囚われた私は答える事が出来なかった。

 そして、最悪のペナルティが下される。

 

「うふふ…………♡動けないんですから、もうこれは要らないですよね♡それに、どうせ私が運ぶんですから、運びやすい様にしちゃいましょう♡」

 

 カーマが指を私の腕に這わせる。

 すると。

 

「なに、こ、れ…………っ⁉︎」

 

 カーマの指が触れた先から、両腕が燃え始めた。

 炎は音も無く燃え広がり、腕全体を包んでいく。

 不思議な事にその炎には熱も痛みも無く、まるで幻の様だった。

 しかし、目の前に広がる光景は幻ではない。

 炎の舌が私の腕を舐めれば舐める程、腕が消えていく。

 

「わたしの、うで…………っ⁉︎」

 

 その事実に気づいた瞬間、快楽を塗り潰すほどの恐怖が私を襲う。

 だが止める術は最早無く、飴細工の如く瞬く間に両腕が溶け消えてしまう。

 足と同じ様に、幻の感覚だけを残して。

 

「あ、ああっ…………」

 

 両足に続いて両腕まで奪われた事に、深い絶望が私を襲う。

 その絶望は、両足を奪われた時よりも強かった。

 だって、腕には令呪が刻まれている。

 それが奪われる事は、反撃の手段を完全に奪われたのと同じ事だ。

 指の幻覚が鮮明に伝わってくるせいで、奪われた、という実感が更に強くなる。

 再起する力を奪われた絶望に、何かがひび割れる様な幻聴が聞こえる。

 

「安心してください♡立香の手も足も、失くなってなんていませんから♡」

 

 心が割れていく中、カーマが失くなっていない、と意味のわからない事を言う。

 

「どういう、こと…………わけのわからない事言ってないで、かえして…………っ!」

 

 それは絶望に侵される私にとって、一縷の光明だった。

 手足を奪われ、恐怖に錯乱した精神が、希望に縋り付きたくてカーマに懇願する。

 

「返す? んー、それは出来ない相談ですねぇ…………♡だって、これはペナルティなんですから♡立香がゴールしたら何もかも元通りになるんですから、問題ないですよね♡…………それに、この取引を受け入れたのは貴女でしょう?」

 

「…………っ」

 

 しかし、返ってきたのはカーマの突き放す様な冷たい声だった。

 心を突き刺す様なその言葉に、息が詰まる。

 錯乱した精神が、水をかけられた様に無理矢理鎮静化させられる。

 

「うふふ…………♡納得していただけた様で何よりです♡」

 

 静かになった私の様子に満足したのか、カーマが私の上から降りる。

 …………腕を奪われた事に納得なんて、してるわけがない。

 今だって、心の中は恐怖と絶望でぐちゃぐちゃになっている。

 だけど、取引を受け入れたのは私だ。

 ペナルティの中身も聞かずに、このゲームをクリアするという目的の為に。

 だから、これは自業自得だ。

 何も考えなかった、愚かな私の。

 …………そんな自責の念に、ぐちゃぐちゃになった心が押し潰されただけだ。

 

「それでは、次の場所に行きましょうか♡」

 

 黙ってる私をよそに、カーマが私を持ち上げる。

 腕すら無くなったせいか、まるで道具でも扱う様に軽々と持ち上げられる。

 

「さて…………♡立香がスライムでお尻を弄られて、本題も忘れて遊んでた事ですし…………次の場所まで、お仕置きと行きましょうか♡」

 

「ひ…………⁉︎♡♡♡」

 

 カーマが片手で私を抱きしめると共にお尻の穴の周りをもう片方の指でなぞる。

 すると、じんわりと甘い快楽が伝わって来て嬌声が溢れる。

 それは、ぐちゃぐちゃになった心がどうでも良くなるくらいに、甘かった。

 スライムで快楽器官に調教されたお尻は、指で撫でられるだけで快楽を感じてしまう様になっていた。

 

「クスクス…………♡飽きるくらいに、いじめてあげますね♡」

 

 カーマがお尻の穴に固いモノを当てる。

 それは先程まで私を犯していたカーマの肉槍と同じモノだった。

 新たな異物の登場に、身体が勝手に悦んで震え始める。

 そして。

 

「ぉ゛…………っ゛♡♡♡おしり、に゛…………っ゛♡♡♡」

 

 勢いよく、肉槍を腸内に捩じ込まれた。

 先程のスライムよりも太い肉槍が、腸内を蹂躙する。

 カーマに磔にされる様な体勢のせいか、肉槍は奥深くに潜り込み、排泄欲を掻き立ててくる。

 

「たっぷり反省してくださいねー♡」

 

「ぁ゛っ゛♡♡♡やめ、ぁ゛…………っ゛♡♡♡」

 

 カーマが次の場所に向かって歩きながら、私の身体を掴んで上下させる。

 肉槍が腸内を前後し、異物を排斥する快感と捩じ込まれ圧迫される快感が交互に襲ってくる。

 手足を失って感覚が鋭敏になっているのか、その快楽は身体の芯に深く食い込んでくる様なモノだった。

 更に。

 

「ここも弄ってあげますね♡」

 

「くりくり、しない、で…………っ♡♡♡ぁ…………っ♡♡♡」

 

 私の身体を動かすのをやめたカーマが、両手で乳首を弄くり回す。

 スライムに媚薬をたっぷりと塗り込まれた乳首は、肉槍に腸内を蹂躙されながら弄られる事もあって、痺れる様な甘い快楽を伝えてくる。

 その上、カーマが抱きしめるのをやめて私の乳首を弄るせいで、カーマが歩くたびに小刻みに身体が揺れて、快楽が増大していく。

 あまりの快楽に脳が蕩け、何も考えられなくなっていく。

 そして。

 

「そろそろ、立香の欲しいものをあげますね♡」

 

 カーマが乳首を弄くり回す片方の手を腰に回して、私の身体をより深く肉槍に貫かせた。

 

「ちが、ほしく、な…………ぃっ゛⁉︎♡♡♡」

 

 反射的にカーマの言葉を否定しようとするが、捩じ込まれる快楽に中断させられる。

 また、手足を全て奪われた私に抵抗する力は無く。

 

「ぉ゛、ぁ゛…………っ゛♡♡♡ぁ、つ゛…………っ゛♡♡♡あ、あぁ゛…………っ゛♡♡♡〜〜〜〜〜〜っ゛♡♡♡」

 

 肉槍が精液を吐き出して、腸内を蹂躙した。

 精液が腸内を熱で染め、快楽の海に叩き落とす。

 絶頂の合間に乳首を弄られて、海の底に引き摺り込まれる。

 更に。

 

「そういえば立香は、男の子としても責められたいんでしたっけ♡これはお仕置きですし、ついでにやってあげましょう♡」

 

「ちが、そんな…………〜〜〜っ゛♡♡♡」

 

 絶頂の余韻が抜けきらない中で、カーマに陰核をいきなり摘まれる。

 乳首を弄られる時よりもはるかに強い電撃の様な快楽が背中を駆け巡ると共に、むずむずと奇妙な感覚が走り、身体が重くなる。

 視線を下すと、そこには。

 

「うふふ…………とても立派な魔羅(マーラ)が出来ちゃいましたね♡それじゃ、こっちも責めてあげます♡」

 

 カーマに生えているのより一回り程小さい、しかし凶悪さは変わらない熱り勃った男根があった。

 

「ひぅ…………っ⁉︎♡♡♡」

 

「しーこ、しーこ…………♡」

 

 あっさりと生やされた肉槍に驚く隙もなく、カーマが肉槍を扱く。

 調教されて敏感になった陰核が変化したせいか、扱かれるだけで先程とは種類の違う強い雄の快楽に襲われる。

 

「あ…………っ♡♡♡でる、でる…………っ♡♡♡」

 

 快楽に散々晒されたせいか、カーマが数回扱いただけで肉槍は限界を迎えてしまう。

 そして、中にある精液を吐き出そうと脈打ち始めた。

 

「もう射精しちゃいそうなんですかぁ♡堪え性の無いよわよわ魔羅ですね♡良いですよ、たっぷり射精しましょうね♡」

 

 カーマが嘲りながら、扱く手を激しくする。

 それに合わせて快楽が増強し、焦燥感の様な気持ちに取り憑かれる。

 そして。

 

「あ…………っ♡♡♡あ、あ〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡」

 

 限界を超えた肉槍が、溜め込んだ精液を勢いよく解放する。

 白濁が溢れ、身体を汚していく。

 同時に頭が白む程の快楽が走り、脳が一瞬ショートする。

 それに合わせて身体の力が抜けて、肉槍が萎えていく。

 しかし。

 

「ぉ゛…………っ゛⁉︎♡♡♡」

 

 ドン、と奥を突かれるような感覚に叩き起こされ、強制的に勃起させられる。

 

「うふふ…………♡一回だけと言わず、何回でも責めてあげますね♡」

 

 そう言って、カーマが再び私の身体を掴み、上下させる。

 腸の奥を肉槍で突かれる度に、全身が悦び、震えていく。

 そのまま、何度も何度も身体を弄くり回され、あらゆる方法で絶頂させられた。

 

 

「はい、お仕置き終了で〜す♡お疲れ様でした♡」

 

「…………っ゛♡♡♡」

 

 ズルリ、とカーマが肉槍を引き抜く、

 巨大なモノを排泄させられる快楽に身体が悦んで絶頂する。

 更に引き抜かれた反射で肛門が蠢き、彼女に注がれた精液を漏らしてしまう。

 

「クスクス…………♡漏らしちゃう程感じるなんて、そんなに嬉しかったんですか? 良いですよ、立香が望むならもっとお仕置きしてあげます♡貴女が諦めたら、の話ですけど♡」

 

「うる、さ、い…………っ♡♡♡」

 

 カーマの甘い声が脳を侵す。

 手足を捥がれた私にその声を防ぐ術は無い。

 苦し紛れに声を掻き消そうと声を荒らげるが、意味は無かった。

 むしろ荒らげる声に混じる甘い吐息のせいで、二重に追い詰められる。

 何も出来ないまま、好き勝手弄ばれる無力感。

 諦めて良い、という甘い誘惑。

 その二つが心の壁を腐らせて、抗う意志を蝕んでいく。

 

「いいから、はじめて…………っ」

 

 誘惑に落ちそうな思考を無理矢理打ち切り、心を奮い立たせる。

 だけどその声は弱々しく、カーマの言葉を振り切れてない事が目に見える様だった。

 

「ええ、良いですよ♡」

 

 それを見抜いたカーマが、妖しく微笑みながら私を下ろす。

 最後のゲームが、始まった。

 

 

「…………っ、うご、けっ…………うご、いて…………っ」

 

 最後のゲームが始まって数分。

 私は、身体が沈み込んでしまう程柔らかい地面の中で、ただ芋虫の様に藻搔いてるだけだった。

 ただでさえ手足を奪われて動きにくいのに、残された手足の感覚が邪魔をして、身体が無意識に手足がある前提で身体を動かそうとする。

 そのせいで手足の無い私の身体と矛盾を起こし、進めなくなってしまう。

 更に。

 

「…………っ♡♡♡」

 

 カーマに生やされた男根が邪魔をする。

 彼女に弄くり回された男根は床に擦れるだけで快楽を伝えて来て、動く力を奪っていく。

 

「後10分しか残って無いのに、とっても楽しそうですね♡」

 

 そのまま藻搔いていると、子供の姿になったカーマが現れる。

 

「カー、マ…………」

 

 タイムリミットを告げながら現れるカーマの出現に、碌でもない事が起きると直感する。

 しかし、私に逃れる術はない。

 

「うふふ…………♡本当は貴女を勝たせる理由なんてこれっぽっちも無いんですけど、動けないまま時間切れ、っていうのもつまらないんですよねぇ…………♡だから、取引しましょう?」

 

 カーマの言葉は今までの繰り返しだった。

 しかし、私に断る選択肢は存在しない。

 罠だとわかっていても、これ以外に道は無いのだから。

 

「貴女なら、そう来ると思ってましたよ♡うふふ、それじゃあ始めましょう♡」

 

 ひょい、と人形を抱える様にカーマが私を抱きあげる。

 手足の無い私にとって、彼女の身体は小さくなっているのにも関わらず大きかった。

 それはカーマであるとは言え子供にまで良いようにされてしまうという私の無力さを示していて、心が軋む。

 同時にもう諦めて楽になりたいという思考が芽を伸ばし、今まで刻まれた彼女への恐怖と混ざっていく。

 心が無意識に彼女へ屈服し始め、気づかない内に身体から抵抗する力が抜けていく。

 

「よいしょ、と…………さーて、どうしてあげましょうか? んー…………私と貴女の最後の勝負なんですし、今までの様に時間目一杯お仕置きするっていうのも違いますよねぇ…………なら、最後は私らしく我慢比べと行きましょうか…………♡」

 

 私の内心を知ってか知らずか、カーマが妖しく嗤いながらどこかに連れて行く。

 

「うふふ…………♡さあ、始めましょうか♡精々、頑張ってくださいね♡」

 

 カーマが連れてきた場所は、奇妙な輪っかが浮いている空間だった。

 金色の輪っかが四つ、宙に浮いている。

 不思議な雰囲気を持つその輪っかに心を奪われている中、パチン、と彼女が指を鳴らす。

 

「…………っ⁉︎」

 

 四つの輪っかがこちらに飛んできて、手足の断面に巻きついてきた。

 同時にカーマが手を離す。

 すると、まるで空間そのものに磔にされるように宙に固定された。

 丁度、私の前に立つ彼女と目線が一致するくらいの高さだ。

 何が起きるのかと困惑する私をよそに、彼女が口を開く。

 

「うふふ…………♡心配しなくても大丈夫ですよ♡これから始まるのは、とっても簡単な我慢比べですから♡」

 

 そう言って、カーマが私の身体に指を這わせる。

 彼女の指が身体を這うと共に、何かに鍵をかけられるような感覚が走る。

 

「立香の絶頂を封印してあげました♡私が何をしようが、立香が『イカせてください』って情けなくお願いするまで、絶対にイかないように♡」

 

「…………どういう、こと」

 

 今までの責めを無意味にする様なカーマの行動に、脳が疑問と困惑で埋め尽くされる。

 

「だから、簡単な我慢比べですって。これから残り時間目一杯、たっぷり虐めてあげます。貴女はそれに耐えるだけ。簡単でしょう?」

 

 色々な玩具を取り出しながら、カーマが薄く笑う。

 

「本当ならイった瞬間にゲームオーバーにしようかと思ったんですが…………それだとすぐに終わっちゃってつまらないですからね♡だから、リミッターを付けてあげました。ゲームオーバーの条件はただ一つ。貴女が諦めるだけ。あ、ずっと虐め続けるってわけじゃないですよ? そんな事しても、意味ないですからね。時間が来たらちゃんと解放してあげます。ただ、いつでも諦めて良いってだけですので♡」

 

「…………そう」

 

 カーマが楽しそうに説明するが、それでも意味はわからなかった。

 だけど、希望は見えた。

 これさえ耐え抜けば、カーマから解放されるという希望が。

 地獄の中で見えた光明に、折れかけている心が力を取り戻す。

 

「やる気のようで結構です♡ほんっと、そのしつこい姿勢は呆れるほどに嫌いですけど、そうでないと私が場を整えた意味がないですから♡時間一杯虐めてあげるので、精々頑張ってくださいね♡」

 

 幼女のカーマが嗜虐的な笑みを浮かべながら玩具を近づける。

 地獄の我慢比べが始まる。

 

 

「うふふ…………♡まずは、立香のコレを元気にしてあげますね♡」

 

「…………っ」

 

 背後に回ったカーマが私の男根を小さな手で包み込む。

 彼女の手は心地よい冷たさを持っていて、触れられるだけで勝手に身体が反応して熱り勃ってしまう。

 それは私の身体を散々抉り抜いた彼女の肉槍と同じくらい凶悪な出立ちで、私の身体だと信じられない程だった。

 

「クスクス…………♡まだ触っただけですよ? それなのに、こんなにカチカチになるなんて…………♡先が思いやられますね♡だからって、手加減なんてしてあげませんけど♡」

 

「…………ん、ふ…………っ♡♡♡」

 

 触られただけであっさりと勃起した私の肉槍を愛撫しながら、カーマが耳元で囁く。

 しかし、彼女の声は私には届かなかった。

 それ以上に、愛撫による快楽が脳を侵していたからだ。

 

「さわさわ〜♡うふふ、徐々に激しくしてあげますね♡」

 

 宣言通り、カーマの愛撫が様相を変えていく。

 最初は撫でるだけだった彼女の指はやがて肉槍を包み込み、扱くような動きに変わっていく。

 それだけでも興奮した身体には大きな快楽で、逃げようと無意識に身体が捩れてしまう。

 その上。

 

「〜〜〜っ♡♡♡」

 

 潤滑剤代わりにカーマの唾液を塗りたくられて扱かれる。

 ヌルヌルとした手に扱かれるのは先程とは比べ物にならない快楽で、発散させようと身体の奥から射精感が込み上げてくる。

 しかし。

 

「…………っ⁉︎♡♡♡」

 

 あと少しで射精しようという時に、水をかけられた様に射精感が萎んでしまう。

 一瞬の疑問の後、カーマの絶頂封印の効果だと気づくがその効果は凶悪だった。

 何故なら、萎んだのは射精感だけで、射精により弾けさせようとした快楽は身体に溜まったままだからだ。

 残された臨界寸前の快楽は行き場を失い、澱の様に身体に沈んでいく。

 それは身体が破裂してしまうのではないかと錯覚するほどに狂おしい感覚だった。

 思考が汚染され、この快楽を解放したいという欲望が鎌をもたげ始める。

 

「あれ〜? どうしたんですか? そんな苦しそうな声をあげて…………♡もしかして、もうイキたくなっちゃったんですか? 良いですよ♡我慢なんてしなくても♡」

 

 寸止めされて悶える私を見て、カーマが甘い言葉を投げかけてくる。

 本能はその誘惑に首を縦に振ってしまいたかったが、かろうじて残った理性で首を横に振る。

 

「ふーん。立香は本当に、頑張り屋さんなんですね♡それじゃあ、次はもっと激しくいきましょうか♡」

 

 そう言うと、カーマが宙に浮く私を床に押し倒し馬乗りになる。

 ただし、彼女が乗っているのは私の顔の上だったが。

 同時に彼女の服が消えて、顕になった秘部が口に押し付けられる。

 

「あっ♡もう、いきなりなんて♡くすぐったいじゃないですか♡そんなに私が欲しかったんですか? それは良いですけど…………♡驚かされたので、お返しでーす♡」

 

 いきなり口を塞がれたので退かそうと顔を動かしていると、カーマの楽しそうな声が聞こえる。

 反論しようにもカーマの両足で顔をホールドされているせいでくぐもった声にしかならなかった。

 そして、理不尽な報復が下される。

 

「…………もが…………っ⁉︎♡♡♡」

 

「よい、しょと♡あは♡簡単に入っちゃいましたねー♡」

 

 カーマの言葉と共に、膣内と腸内に異物が侵入してくる。

 2人のカーマに嬲られたせいか、私の身体は抵抗なく異物を飲み込んでしまった。

 異物が微弱に振動して、快楽を叩き込んでくる。

 それ自体は大した事のない快楽だったが、身体に残った臨界寸前の快楽と合わさる事で、凶悪な炎となって私を焦がす。

 

「気に入っていただけた様で何よりです♡では、こちらも…………♡」

 

 快楽に火炙りにされる中、更なる快楽が脳を侵す。

 それは、温かく湿ったものに肉槍を撫でられる快楽だった。

 恐らくカーマの舌が舐め取っているのだろうと直感するが、すぐにそんな考えは霧散してしまう。

 快楽に炙られる脳を更に溶かす様に、甘い匂いが鼻腔を擽ったからだ。

 思考が途切れる程の甘い匂いに、出所を本能的に嗅ぎ回ると、彼女の秘部に辿り着く。

 秘部から醸し出される甘い匂いは強烈で、一瞬快楽を忘れてしまう程のものだった。

 それは快楽から逃げたいという本能が求めていたもので、身体が勝手に動いて彼女の秘部を貪り始める。

 貪るたびに舌に流れ込む彼女の愛液は匂いの通り強烈に甘く、夢中になって舌を動かす。

 しかし、それは悪手だった。

 

「うふふ…………♡」

 

 甘さで快楽を忘れようと秘部を舐め続けていると、いきなりカーマが離れる。

 同時に。

 

「ぁ、ひ…………っ? ♡♡♡なに、これ…………っ⁉︎♡♡♡」

 

 先程よりも強烈になった快楽が、甘さを失った飢餓感と共に暴れ始める。

 

「クスクス…………♡まさか立香が、自分の事も忘れるくらい私に奉仕してくれるなんて…………♡嬉しいです♡」

 

「カー、マ…………っ♡♡♡」

 

 同時にカーマの言葉で、何をされたのかを理解する。

 私が彼女の秘部を犬の様に夢中になって舐めている間に、再び射精の寸前まで導かれたという事を。

 

「でも…………♡ちょっとやりすぎですね♡舐めすぎて、ベタベタになっちゃってますし…………♡うーん、これも立香に処理してもらいましょうか♡」

 

 カーマの愛液の虜にされて、快楽と愛液の禁断症状で喘ぐ私を嗜虐的な笑みで見下ろしながら、再びカーマが私の上に馬乗りになろうとする。

 今度は、丁度肉槍に覆い被さろうとする形だった。

 

「や、め…………〜〜〜っ♡♡♡」

 

 反射的に制止しようとしたが、言い切る前にカーマの秘部が肉槍を飲み込み、絶頂の快楽に襲われる。

 しかし絶頂は封印されているため、ただ快楽を叩き付けられる結果になってしまい、身体に発散できない快楽がまた溜まってしまう。

 逃れられない快楽からジタバタと身体が暴れるが、手足を奪われているのですぐに押さえ込まれてしまう。

 逃げることも許されず、蓄積された快楽に身体を蹂躙される。

 

「良いんですよ♡いつでも諦めてください♡イかせてくださいってお願いしたら、いつでも解除してあげます♡」

 

 発狂しそうな私を見ながら、カーマが誘惑する。

 更にその間にも彼女は肉槍を責め立てて、快楽を叩き込んでくる。

 その上、膣内や腸内に捩じ込まれた異物をグリグリと弄られて、何度も絶頂寸前にまで追い詰められる。

 やがて、許容外に蓄積された快楽に脳が白み始めて理性が消え失せていく。

 そして、快楽から解放したい本能が理性の鎖を壊して彼女に屈服しようとした瞬間。

 

「…………あーあ、時間切れですかー。つまらない結果ですねー」

 

 そんな声と共に、快楽が停止した。

 

「…………え?」

 

 いきなり地獄の責めが終わった事に、脳が理解を拒む。

 

「だから、時間切れですよ。つまり貴女の勝利で私の負けです。ちぇー、つまんないのー」

 

 子供っぽい口調で拗ねながら、カーマが敗北宣言をする。

 時間切れ。そういえば、そんなルールだった様な。

 快楽で忘却の彼方に消えていた記憶をぼんやりと掘り起こす。

 

「でも、約束ですからね。貴女は見事に私のゲームをクリアしました。おめでとーございまーす。それじゃあ、身体も綺麗に元に戻して、入り口まで返してあげますねー」

 

「ちょっと、待っ…………」

 

 思考がまだ完全に戻ってない中、急展開に追いつけずカーマに説明を求めようとする。

 しかし、言い切る前に空間がぐにゃりと歪み、何処かに弾き飛ばされる感覚が走る。

 同時に、意識が暗くなっていく。

 その心に、どうしようもない飢えを残しながら。

 

 

 ──────気づけば、そこは大奥の入り口だった。

 大奥迷宮に閉じ込められてから初めて見る太陽が眩しくて、思わず手を翳す。

 

「…………ん」

 

 違和感が走る。

 私の手足は、カーマに奪われたはず…………

 違和感のままに、翳した手の先を見る。

 

「…………戻ってる」

 

 そこには、しっかりと元に戻った腕があった。

 他の手足も同様で、違和感もなく自由に動く。

 どうやら、約束通り元に戻してくれたらしい。

 見れば、カーマに刻まれた淫らな紋様も、カーマに変えられた銀の髪も、カーマに生やされた男根も存在しなかった。

 

「…………」

 

 だけど、状況が変わったわけじゃない。

 むしろ悪化している。

 礼装は燃やされたからまだ通信は出来ない。

 サーヴァントはいない。

 そもそも、私はカーマに負けたのをお情けで見逃して貰っただけ。

 だから、彼女とはいずれ再び対峙しなければならない。

 それも、今度はマシュまで呼び出した上で。

 

「…………っ」

 

 そこまで考えた時、背中を弱気が襲う。

 また怖い思いをしたいのか、と頭の中で喚き叫ぶ。

 快楽と共に刻まれた彼女への恐怖は微塵も薄れておらず、腰が抜けて動けなくなってしまう。

 更に。

 

「っ、なんで…………っ♡」

 

 恐怖と共にカーマに刻まれた快楽の記憶を思い出したのか、元に戻っているはずなのに身体が疼き始める。

 疼きは耐え難く、無意識に指が秘部を弄り始めてしまう。

 ぺたん、と腰が抜けたままへたり込む中で指だけがまるで別の生き物の様に勝手に動く。

 

「…………ぁ、ィ、く…………っ♡♡♡」

 

 精神に刻まれた快楽が肉体に作用したのか、元に戻されたはずの身体はあっさりと絶頂を迎えてしまう。

 しかし。

 

「たりない、たりない…………っ♡♡♡もっと、もっと…………っ♡♡♡」

 

 それは余りにも常識的な快楽で、暴力的な快楽に浸され続けた私にとっては、余りにも物足りないモノだった。

 気づけば、私は今後の事など忘れ…………いや、カーマへ敵対する恐怖から逃げるために、より強い快楽を求めて獣の様に自慰に耽り始めていた。

 

 

「なんで、こんな、たりない、の…………っ♡♡♡」

 

 時間の感覚が無くなるほどに自慰に耽り、何度も絶頂を重ねていたが、私の身体から飢餓にも似た疼きが消える事は無かった。

 むしろ絶頂を繰り返すたびに、疼きが強くなっていく。

 刺激が足りないのかと思い、陰核や乳首などを弄って慰めるが、結果は変わらなかった。

 

「あ…………もしか、した、ら…………っ♡♡♡」

 

 疼きが強くなり快楽を求める欲望に心が染まっていく中、ふと一つの仮説が浮かぶ。

 

「あれが…………おちんちんが、ない、から…………っ? ♡♡♡」

 

 そう──────カーマに生やされた、男根が綺麗さっぱり無くなっているからという仮説だ。

 あの時私は、射精を封印されたまま射精しそうな程の快楽を叩き込まれ続けた。

 それは私の中で淀んだ澱の様な快楽となって蓄積して、理性を奪っていった。

 あと少し遅かったら、カーマに敗北宣言してしまう程に。

 それ程までの快楽を与えられながら、射精する事が出来なかったという状況が、今の私に消せない疼きを齎しているのではないか、と快楽に浮かされた頭で考える。

 しかし、この仮説が正しいとすると、絶望的な事実が浮かび上がってしまう。

 それは──────

 

「わたし、ずっと、このまま…………っ? ♡♡♡」

 

 射精できなければ解放されないというなら、女である私はこの疼きを、消す事が出来ないという事だ。

 …………ただ一つ、カーマに服従した場合を除いて。

 

「そん、な…………っ♡♡♡で、も…………っ♡♡♡」

 

 首を振って否定しようとするが、私の仮説を裏付ける様に疼きが強くなっていく。

 それは、現状においてこの仮説を嘘であると否定する根拠が私の中から無くなった事を示していた。

 

 ──────もう立香は、その心も含めて全部私のモノなのに──────

 

 絶望的な事実に心の軋む音が響く中、急にカーマの言葉が脳裏にリフレインする。

 それは意味のわからない言葉として記憶されていたが、ここでは意味を持つ言葉に変わっていた。

 

「あ、は…………♡♡♡あれ、そういういみ、だったんだぁ…………♡♡♡」

 

 意味を理解すると共に、自嘲混じりの嬌声が漏れる。

 私のモノ。

 カーマがそう言った意味とは、つまり──────

 

「わたし、もうどうしようもなくおわっちゃってるんだ…………♡♡♡あは、あははは…………っ♡♡♡」

 

 どれだけ足掻こうが、私はカーマの掌の上の存在であり、抜け出す事は出来ない、という事だ。

 例え身体がカーマから解放されても、心は別だ。

 精神に刻まれた消えない傷は、身体を元に戻そうが毒の様に私を侵す。

 カーマに敗北を宣言し、心から屈服してしまった私は、例えカーマ自身の手によって正気に戻されても、勝つこと、いいや、掌から抜け出す事さえも出来るわけが無かったのだ。

 

「あはははは…………っ♡♡♡」

 

 どうしてこんな簡単な事に気づかなかったのだろうと、壊れた様に自分を嗤う。

 嗤い声が耳を汚す中、ぼきん、と何かが折れる音がした。

 そして、パリパリと何かが砕けていく様な音も。

 だけどもう…………どうでも良いや。

 私はカーマに勝てない。

 もうこれは、覆し様の無い事実だ。

 何をしても、ずっとカーマの掌の上。

 でも、それの何が悪いんだろう。

 だって私は、もう…………自分を愛せないのだから。

 私は許せない。

 背負ったものを、捨ててしまった自分を。

 そして、誰に見られても失望されるだろう自分の姿を。

 でも、カーマは愛を与えてくれる。

 負けた癖に、見苦しく足掻く私すら愛してくれるのがカーマだ。

 その愛は偽りで、自分勝手かもしれない。

 だけど自己愛すら失った私には、どうでも良い。

 砕けた心の痛みを埋めてくれるなら。

 痛いのは…………もう、嫌だ。

 

 

「…………」

 

 ひとしきり嗤った後、視線を大奥に向けると、閉じていたはずの門が開いていた。

 亡者の様な足取りで、大奥に踏み込んでいく。

 

「あれー? 何か忘れ物でもあったんですかー?」

 

 踏み込むと、そこは最初に入った様な城の様な空間ではなく、カーマの宇宙だった。

 無数のカーマ達が、私を取り囲んでいる。

 私はその中心で全裸のまま、彼女達に土下座する。

 

「カーマ、さま…………バカな、わたしを…………どうか、イかせて、ください…………♡♡♡」

 

 そして、愚かしく情けない願いを、媚びた声でカーマ様に懇願する。

 

「クスクス…………♡意味、わかってるんですかぁ? 折角お情けで、貴女を逃してあげたのに…………♡これじゃ、意味が無いじゃないですか♡今度は、二度と戻れなくなりますよ? それでも良いんですか♡」

 

 カーマ様が嘲りながら私に忠告する。

 だけど、答えは変わらない。

 

「はい…………♡♡♡カーマさまの、てで、どうしようもないくらい、ぐちゃぐちゃに、こわして、あいして、ください…………♡♡♡」

 

 カーマ様に勝てないとわかっているのに、戦うなんて辛いだけだ。

 それに、戦ったところで結果は同じだ。

 なら、私は自分からカーマ様に愛されたい。

 その方が、ずっと気持ちいい。

 

「そういう事なら…………♡ええ、勿論♡私は愛の神ですから♡どんな貴女でも、愛してあげます♡」

 

 くい、とカーマ様に顔を持ち上げられる。

 彼女の顔は今まで見た事がない様な優しい顔で、見てるだけで愛が伝わってくるようだった。

 そして。

 

「ん…………っ♡♡♡」

 

 優しく、唇を奪われる。

 それは恋人とやる様な甘いキスで、カーマ様の愛が流し込まれる様だった。

 砕けた心がカーマ様の愛で歪に修復され、固定される。

 私の心境の変化に気づいたのかカーマ様が唇を離し、指を鳴らす。

 すると。

 

「あ…………♡♡♡」

 

 カーマ様に刻まれた淫紋が再び全身を染め上げ、髪の色がカーマ様の様に変わっていく。

 更に、陰核を摘まれて再び男根を生やされる。

 気づけば、全身がカーマ様に愛されていた頃に戻っていた。

 

「うふふ…………♡お望み通り、好きなだけイかせてあげます♡どんな風にイきたいですか? 遠慮せず、好きな要望をどうぞ♡」

 

 ふと視線をやると、背景は大奥のどこかの和室だった。

 でもそんな事はどうでも良い。

 今は、カーマ様が愛してくれる方が重要だと心が叫んでるから。

 遠慮しなくて良いとの事なので、胸に浮かんだ欲望をカーマ様に吐き出す。

 

「え、と…………じゃあ、ちいさいカーマさまを、これでおかして…………♡♡♡おおきいカーマさまに、おしりをほじくられたいです…………♡♡♡」

 

「えぇー♡小さい子を犯しながらお尻をほじくられたいだなんて、立香も隅におけないですね♡勿論、良いですよ♡」

 

 私の欲望をカーマ様が了承すると共に、小さいカーマ様が現れる。

 

「立香は変態ですねー♡良いですよ、好きなだけこの身体を犯してください♡」

 

 小さいカーマ様がゴロンと、布団に横たわりこちらに秘部を見せつけるような扇情的なポーズを取る。

 私はその姿を見ると共にカーマ様に覆い被さり、勃起した肉槍を膣内に捩じ込んだ。

 

「ぉ゛っ♡立香の、太いです♡」

 

「カーマさまの、なか、キツ…………っ⁉︎♡♡♡」

 

 小さいカーマ様の膣内に捻じ込み、そのキツさに悦ぶと同時に、腸内に何かが侵入してくる。

 

「立香のご要望通り、たっぷりほじくってあげますね♡」

 

 大きいカーマ様が、腸内に肉槍を捩じ込んで来たらしい。

 前立腺がカーマ様の肉槍に刺激されて、小さいカーマ様を犯す肉槍に熱が灯る。

 

「あっ♡立香の魔羅、奥に響いてっ♡」

 

「こっちもキツく締めてきて…………♡うふふ、お尻ははえっちな事をする場所じゃないんですよ♡」

 

 お尻と男根。

 二つから暴力的な快楽を叩き込まれて、脳が蕩けていく。

 やがてそれは身体の底から絶頂を引き上げ始める。

 

「立香、あっ♡そろそろ、射精しそう、なん、ですねっ♡」

 

「なら、こっちも射精してあげますね♡」

 

 射精欲が鎌をもたげ、肉槍から精液が登ってくる。

 同時に大きいカーマ様の肉槍が更に奥へと捩じ込まれてきて、快楽が深まっていく。

 そして。

 

「あ…………でる、でる…………っ♡♡♡お、ひゅ…………っ゛♡♡♡あ、あ〜〜〜〜〜〜っ゛♡♡♡」

 

 大きいカーマ様と一緒に射精する。

 頭が真っ白になる程の射精の快楽と共に、熱い精液が腸内を侵し、染め上げていく。

 雄と雌、二つの側面で絶頂したせいで、絶頂から降りられなくなるほどの快楽に包まれる。

 その上、我慢させられた上での射精であるということもあって、溜まった疼きも快楽に変換されてしまう。

 そのまま、獣の様な嬌声を上げ続けた。

 

 

「うふふ…………♡次はどんな感じにイきたいですか?立香の望む事、何でもしてあげますからね♡遠慮なく言ってください♡」

 

 絶頂の波がようやく収まって頭が回復してきた頃、背後の大きいカーマ様が耳元で囁いてくる。

 すると、先程散々絶頂したのに、まだ足りないと叫ぶ心が鎌をもたげる。

 

「なら…………こんどは、カーマさまをはらみたいです♡♡♡」

 

 心に従い、カーマ様に欲望を吐き出す。

 

「わかりました♡」

 

 カーマ様はそれを了承し、望み通りに愛してくれる。

 ずっとそれが繰り返される。

 気持ちいい事以外何も考えなくて良い。

 

「あは…………♡♡♡ずっとあいしてください、カーマさま♡♡♡」

 

 欲望のまま、カーマ様に囁く。

 

「当たり前じゃないですかぁ♡ずっと、ずーっと愛してあげますね♡♡♡」

 

 カーマ様の返答に心を満たされながら、思考が消えていく。

 ただ、気持ちいいという感情を残しながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

「うふふ…………♡♡♡」

 

 掌に立香の様子を写しながら、笑みを深める。

 彼女の心は完全に折り砕き、私の愛で埋め直した。

 もう二度と、彼女がマスターとして目覚める事はない。

 つまり、立香は永遠に私のトロフィーとして、愛される未来が確定したという事だ。

 これが笑わずにいられようか。

 

「──────さて」

 

 では、目障りなものも片付けたしそろそろ動くとしよう。

 とりあえずはカルデア残党の処理という所か。

 変わり果てた立香を見せるのも良いかもしれない。

 どうせ、全ては私に愛されるのだから。

 

 うふふふふふ、あはははははは! 

 

 

 

 

──────大奥迷宮、隔離された一室

同じ顔をした複数の少女が、1人の少女に群がっている。

少女───立香を包み込む様に、同じ顔をした少女達───カーマ達が、立香の秘部と菊門に、それぞれ槍と見紛うほどに屹立した魔羅をねじ込んでいる。

 

「うふふ・・・・・・♡♡♡私1人じゃ飽き足らず、他の私も欲しがるなんて・・・・・・♡♡♡欲張りさんですね立香は♡♡♡」

 

「だってぇ♡♡♡カーマしゃまが、おひえてくれたからぁ♡♡♡あいひゃれるの、きもひいいってぇ♡♡♡きもひいいのは、わるいことでいいことだってぇ♡♡♡あっ♡♡♡そこぉ♡♡♡もっと、もっといじめてくらひゃいぃ♡♡♡」

 

立香は少女であるカーマ達に男根が生えている事など気にも止めない。

むしろもっと犯して欲しいと、媚びた声でカーマ達に希う。

カーマ達はその声に従い、立香への責めを激しくする。

 

「お尻をいじめられたいだなんて、立香は本当に変態さんですね♡♡♡私は愛してますけど♡♡♡」

 

「あひっ♡♡♡おく、ごりごりってぇっ♡♡♡もっと、もっとおねがいしましゅぅ♡♡♡」

 

立香の菊門を犯す大人の姿をしたカーマが立香を罵倒するが、聞こえていないのか、あるいはそれすらも快楽に変換されているのか、立香は悦ぶだけだ。

その証拠に、立香の腸内はカーマの肉槍を締め付けて、離さまいとしがみついている。

 

「こっちも忘れないでくださいね♡♡♡貴女を愛するのは、私達全てなんですから♡♡♡」

 

「おっ゛♡♡♡ナカ、こすれてっ♡♡♡おしりといっしょに、せめられてっ♡♡♡ありがとう、ごじゃいますぅっ♡♡♡」

 

菊門の快楽に耽る立香を嗜める様に、立香の秘部を犯す立香と同年代の姿をしたカーマが責めを激しくする。

カーマの魔羅を肉槍たらしめている凶悪な雁首が、立香の膣内を蹂躙して、強烈な快楽を叩きつける。

当然立香はそれに悦び、菊門と同じ様に離さまいと膣内を締め付ける。

その強欲な行動の代償として、更なる快楽が叩きつけられる。

 

「おっ゛♡♡♡こうごに、おかされてっ゛♡♡♡あひゃま、とけちゃいますっ゛♡♡♡」

 

カーマ達が息を合わせて交互にピストンする事で、立香の中で快楽が先程の比にならない程に増幅される。

それは彼女にわずかに残っている最低限の理性・・・・・・欲望を言葉として発するという事さえ消してしまいそうなものだった。

 

「それじゃあ、存分に溶かしちゃってください♡♡♡ほら♡♡♡」

 

立香が快楽に溺れて悦ぶ中、幼女の姿をしたカーマが立香の目の前で魔羅を見せつける。

それは子供の姿には不釣り合いな程大きくて、所々に恥垢が付いた、汚れた魔羅だった。

その汚れに比例する様に臭いも強烈で、むせ返る様な悪臭が立香の鼻腔を擽る。

すると。

 

「っ♡♡♡カーマしゃまのっ♡♡♡においっ♡♡♡」

 

悪臭であるにも関わらず、立香はカーマの魔羅を咥え込んでしまった。

咥えた瞬間、強烈なえぐみや苦味が、立香の口内を蹂躙する。

しかし。

 

「うふふ・・・・・・♡♡♡こんな汚いモノを咥え込んで悦ぶなんて、本当どうしようもないですね♡♡♡」

 

立香の顔に浮かぶのは苦悶ではなく、カーマの言う通り快楽に恍惚とする顔だった。

立香は夢中になって魔羅をむしゃぶり、カーマが立香の為に付けた汚れを掃除していく。

それは立香にとって脳で花火が煌めく様な麻薬にも似た快楽で、彼女の中で快楽が相乗的に上昇していく。

そして。

 

「ん、ぉ・・・・・・っ゛♡♡♡」

 

ある時を境に、カーマ達の責めが激しくなる。

立香の口内を犯す魔羅はより喉奥を犯すように、腸を犯す魔羅は裏にある子宮を責めるように、そして膣内を犯す魔羅は快楽で開いた子宮口にぴったりと密着する様に。

責めが激しくなると共にカーマ達の魔羅が脈打ち、何かを吐き出そうとする様に蠢く。

その快楽に立香の理性は塵屑の様に吹き飛ばされてしまい、ただ快楽を受け止めるだけの本能が残る。

 

「それじゃあ、立香の望み通り♡♡♡」

 

「射精してあげますね♡♡♡」

 

「全部受け止めて、きっちり孕んでくださいね♡♡♡」

 

カーマ達が処刑宣告の様に立香に囁く。

そして、立香の快楽が最高潮に達した瞬間。

 

「──────っっ♡♡♡♡♡♡」

 

立香を責め立てる3つの魔羅から、煮えたぎった精液が吐き出された。

それは立香の身体を灼くと共に、数えきれない程の絶頂を彼女に叩き込む。

些か立香には量が多かったのか、溢れた精液が鼻の穴などから漏れて無様な様相を示しているが快楽の沼に叩き落とされた立香には関係ない事だった。

むしろ溢れた精液に溺れる様な感覚にすら、快楽を感じてしまう程だ。

気が遠くなるほどの時間、絶頂の波に揉まれて獣の様な声を上げ続ける。

そして、立香の快楽が落ち着いて、カーマ達が立香の身体から魔羅を引き抜いた時。

 

「あ、ひ・・・・・・っ⁉︎♡♡♡きた、きたぁっ♡♡♡」

 

ドクン、と立香の子宮で何かの鼓動が響いた。

それは快楽が引いたばかりの立香にとって強烈な刺激で、先程あれだけ絶頂したにも関わらず再び絶頂してしまう。

子宮で鼓動する何かは立香の子宮口をこじ開けて、膣内を這い続ける。

 

「はやく、はやくきてぇっ♡♡♡」

 

それは紛れもなく命が生まれ出るという予兆だったが、立香はいつもと同じ様に、快楽に喘ぐだけだ。

命を産み落とすという神聖な行為すら、彼女は快楽と認識してしまっている。

 

「あ…………っ♡♡♡あ…………っ♡♡♡あ゛っ…………あ゛〜〜〜〜〜〜っ゛♡♡♡」

 

そして、獣の様な嬌声を上げながら新しい命を産み落とし、絶頂する。

あまりにも卑しい行為。

しかし立香はそれを気にする事もなく、産み落とした命に情欲に濡れた目を向ける。

そこには、尋常な赤ん坊は存在していなかった。

植物の種の様な存在が、浮遊しているだけだ。

瞬間。

パリパリと、音を立てながら種が割れて、芽が出てくる。

それはすぐに成長し、大きな蕾を付ける。

蕾が開き、綺麗な大輪の花・・・・・・蓮の花が生まれ出る。

そして次の瞬間、蓮の花は子供の姿のカーマへと変生した。

 

「うふふ・・・・・・♡♡♡子供を産んで悦ぶどころか子供に犯して欲しいだなんて・・・・・・♡♡♡本当立香は、ダメなママですね♡♡♡」

 

立香の子宮から生まれ出たカーマが嗤う。

しかし、立香は快楽に蕩けた笑みを深くするだけだ。

彼女にもう、まともな感覚は残っていない。

カーマに愛されたい、カーマの愛の快楽に溺れていられるならそれで良い、と完全に心が変質してしまっているからだ。

 

「はい♡♡♡わたひは、ダメなママです♡♡♡だから、あいひてください♡♡♡カーマさま♡♡♡」

 

故に、ただ愛を求める自分勝手な欲望を言葉に出来てしまう。

もう立香に、かつてマスターとして戦った心は残ってないが故に。

 

「ええ勿論♡♡♡ダメなママをお世話するのは娘の役割ですし・・・・・・♡♡♡どんな倒錯した欲望も、私は愛してあげるので♡♡♡」

 

カーマはその欲望を拒絶しない。

何もかも愛する彼女に、欲望を拒絶する選択肢は存在しない。

ただ受け入れて、愛を返すだけだ。

そして、立香はそれに抗えない。

心を砕かれて、カーマの愛で歪に修復された今の立香では。

だから、彼女がかつての明るさを取り戻す事はない。

永遠に、快楽を享受するだけの雌として、カーマに愛され続けるだけだ。

 

「カーマさまの、きたっ♡♡♡もっと、もっとおくまでっ♡♡♡」

 

「しょうがないですねえ・・・・・・♡♡♡本当、ダメなママなんだから♡♡♡」

 

産み落とされたカーマが立香を犯す。

娘と交わるという禁忌ですら、今の立香には快楽のスパイスに過ぎない。

何度目かわからない絶頂を迎えながら、再び快楽に沈んでいく。

今まで何度もやってきた様に。

カーマの愛と快楽による悦びだけを、胸に残しながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────深い水の中にいる。

 水面に揺らめく、光がある。

 だけど、もうどうでも良い。

 水面に出ようとは思わない。

 だって──────

 ここには、カーマ様がいるから。

 私の手を引く無数のカーマ様に安心しながら、瞼を閉じた。

 

 




次は120にしたので水着モルガン書きたいなって感じ
ネタはカール大帝ぐだ子を演技教育と称して色々する話(多分)
感想貰えるとありがたい

続きを書くなら

  • 快楽堕ち(ビーストカーマ)
  • カジノ敗北所有物(Wコヤンスカヤ)
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