前話の続きです。
ちょっと修正。
──────ゴッホちゃんのおもらしが酷い。
数日前の宴会で飲み過ぎてうっかり漏らしてしまったのをきっかけに、ここ数日毎日彼女は漏らしている。…………まあ、彼女も恥ずかしいだろうから、私の部屋で内々に処理しているんだけど。
「どうしようかなぁ…………」
話を聞くに逸話の補正によるものみたいだからどうにも彼女を責めづらい。本人も把握してなかったみたいだし。
それでも、ここ数日間毎日処理するというのは若干キツくなってくる。
しばらく悩んだ私は、ダ・ヴィンチちゃんに相談することにした。
「ねえダ・ヴィンチちゃん」
「おや、立香ちゃん。どうしたんだい?」
「ちょっと、内緒にしたい相談があって…………」
「何かな? 私に出来ることなら、聞こうじゃないか」
「実は…………」
ダ・ヴィンチちゃんに、最近のゴッホちゃんのことを説明する。
「…………なるほどねぇ。英霊の逸話がそんなカタチで発現するなんて聞いたことも無いけど、彼女は数多の英霊集うこのカルデアでも五指に入るほどの特殊なサーヴァント。そんなこともある、のかな? いやでも、うーん…………」
「どうしたら良いと思う?」
「…………そうだなぁ。逸話が原因だとすると、そう簡単に解決出来ない気がするんだよねぇ」
そう言うと、ダ・ヴィンチちゃんは何かを探し始めた。
「…………だから、とりあえず対症療法が一番かなぁ。ええと、この辺に…………あった!」
ダ・ヴィンチちゃんが取り出したのは、何かの紙? だった。
「何これ?」
「ほら、前にステくんと一緒に冒険したでしょ? その時に用意したペット用のシーツさ、トイレ用のね。使うことは無かったけど」
「なんでペット用のシーツ?」
「このシーツの構成は大まかに言えば…………おむつと一緒なのさ」
「…………ああ、そういう」
その言葉で、ダ・ヴィンチちゃんの言いたいことを理解する。
「…………でも、流石にそれは…………」
「まあ、気持ちはわかるけどね。しょうがないんじゃない?」
「うーん…………」
「使いたくなければ使わなくても良いさ。最後は立香ちゃん、キミが決めることだからね」
「…………そうだね。うん、ダ・ヴィンチちゃん、ありがとう」
「何、気にすることはないさ。後でそっちの部屋に送っとくよ。任せたまえ」
「…………わかった! ありがとう、ダ・ヴィンチちゃん!」
「じゃあね〜」
ダ・ヴィンチちゃんに手を振られながら、私は部屋を後にした。
「…………ふぅ。全く、彼女にも困ったものだね。立香ちゃんとの問題だから口は出さなかったけどさ。特殊なプレイに人を巻き込むのはやめてほしいなぁ…………」
数時間後。
自室で、私はゴッホちゃんと向き合っていた。
「…………ねえ、ゴッホちゃん」
「はい! なんでしょう、立香様?」
「…………その、さ。最近、毎日おねしょしてるでしょ?」
「…………はい。毎日、してますね…………すみません、ダメサーヴァントで…………エヘヘ…………」
そういう彼女の顔は、緩んでいる。
…………なんかこうして毎日緩んだ顔を見せられると、イラっと来ちゃうな。いや、別にゴッホちゃんが嫌いになったわけではないんだけど。
──────その時、ダ・ヴィンチちゃんの言葉を思い出す。
『英霊の逸話がそんなカタチで発現するなんて聞いたこともないけど』
その言葉に、もしかして、という疑念が芽生える。いやいやまさか、と思うけど、ゴッホちゃんならやりかねない、という疑念が私の中で大きくなってくる。
「…………ゴッホちゃん」
「はい?」
きっと違うだろう、と思いながらも、実際は…………という思いからつい口から出てしまう。
「…………もしかして、わざとおねしょしてる?」
「…………………………」
時間が、凍りついた。
ゴッホちゃんは笑顔で固まっている。
その姿に、当たってほしくない予想が当たってしまったと私は頭を抱えたのだった。
「…………………………あのさ。後片付け、結構大変なんだけど」
非難を込めた視線を彼女に送る。
しばらく見つめているとようやく再起動したのか、ぎぎぎ、と音を立てそうなほどぎこちない動きでこちらを見る。
「あ、アブサンですよ? す、全てアブサンが悪いんですええそうですゴッホは一体何をしていたのでしょうかアブサンの魔力に魅入られてなんてことを」
「ゴッホちゃん」
「…………すみませんでした…………………………」
「…………………………はぁ」
実際の所呆れてはいるのだが、不思議と怒る気がしない。なんでだろうと思いながら、とりあえず弁明を聞いてみる。
「説明を」
「…………………………エヘヘ、そのですね…………最初のはわざとじゃなかったんですよ…………………………」
「…………わざとじゃなかったんですけど…………………………その、立香様に後始末していただいたことがですね…………………………」
「…………この年にもなって漏らすこととマスターとは言え自分より若い女性である立香様にお世話されることがですね…………羞恥と恍惚がない混ぜになった
「…………つい…………いけないとわかってるんですけど…………立香様のベッドで、夜な夜な…………それがまた、癖になって…………」
「…………なるほどねぇ」
「ハウッ…………エヘヘ、立香様のベッドを汚しちゃっててすみません…………どうか、罰を…………」
ゴッホちゃんが語った理由は、ある意味ゴッホちゃんらしい気がするものだった。いや、らしいって何とも思うけど。
秘めていた中身を語り切った彼女は、期待するような目で見つめてくる。どうすれば良いのだろうか。
痛いオシオキだったら喜んじゃうし…………経済的なオシオキをするのも、なんか違うし…………そもそも、おねしょしたこと自体は別に怒ってないんだよね。どちらかと言えば、もっと早めに言ってくれたら付き合ったのに…………という思いの方が強い。後片付けは疲れるけど、どちらかと言えば気疲れの方がメインだ。…………そういう性癖なら、私は受け入れるのに。少し黒いモノが心から湧いてくる。
そんな風に考えていると、一つの案が思いつく。
うん、これならゴッホちゃんに良いお灸になるだろう。…………それに、私もゴッホちゃんの世話が癖になってきたしね。
「──────うん、罰をあげる」
そう言って、ダ・ヴィンチちゃんから貰った例のモノを出す。
──────立香様が取り出したのは、よくわからない紙だった。いや、知識ではわかるのだけど、理解したくない、といった方がいいだろうか。
「あの、それは一体…………」
まさか、と思いながら急に笑顔になった立香様に聞いてみる。
「これ? これはね、紙おむつだよ。これを履くのが罰だよ、ゴッホちゃん」
そうであって欲しくなかったとも思いながらも予想通りだった返答に今度はわたしが頭を抱える。
「ハウッ…………あの、そ、それは流石に…………その、恥ずかしいのですが…………」
「えー? でもさ、今までわざとおもらししていた方が恥ずかしくない?」
「そっ、それは…………」
それを言われると弱い。わたしがわざと漏らしていたのは事実だ。それでも、おむつはまた別ベクトルの恥ずかしさなのだ。
「…………それでも、流石にそれは…………」
「えぇー? しょうがないなぁ。じゃ、条件付きで勘弁してあげる」
「ほっ…………………………え?」
どうにかおむつを履くのは勘弁できると思って胸を撫で下ろした矢先、不穏な言葉に気づく。
「条件、とは…………」
「とりあえず、お尻出して♪ ゴッホちゃん♪」
「は、はい…………」
おむつを履きたくないという思いから立香様の言葉に従う。
わたしは上とズボン以外を着てないから、お尻を出すということは下半身どころか上半身すらも裸になるということで。
「立香様、何を…………」
背中以外隠してないような上着しか着ていない状態で、彼女に問う。
「ん〜? 簡単だよ。今からお尻を叩くから、それで漏らさなかったらおむつは許してあげる♪」
「ヒェッ…………」
それは、ある意味の死刑宣告だった。立香様に痛いオシオキをされるのは好きだ。どうしても感じてしまう。──────そして、今のわたしは漏らすことを気持ちいいと思っている。
そんなわたしが、お尻を叩かれることは、漏らすことと同義で。
「じゃ、いっくよー!」
「ちょ、ちょっと待って─────」
「えい!」
バチン!
わたしのお尻を叩く快音が、部屋に響く。
「あっ♡」
我慢しようとしたのだが、お尻を叩かれる痛みと羞恥による被虐の快楽で、つい甘い声が漏れてしまう。
「お、流石に一発目は耐えたねー。じゃあもう一回! とりあえず100回ね!」
「ひゃっ⁉︎」
一回で既に少し湿って来ている。それを考えたら100回は無理だ。告げられたあまりの絶望的な回数に、目の前が暗くなる。
バチン!!
10回目。
「あひゅっ♡」
さっきより強い力で叩かれ、2回目以降はどうにか耐えていた甘い声が漏れ出る。先程よりも感じているのか、1回目よりも大きい声が漏れる。
そのまま、お尻を叩かれ続ける。
バチン!!!
50回目。
「お゛っ♡♡」
しばらく弱い力で叩かれ続け、身体が油断したタイミングで強く叩かれる。そのせいで達してしまう。でも、どうにか漏らすのは我慢した。
「お、イっちゃったねー。でもまだおもらししてないね、えらいえらい♡」
「やめ、やめてください…………♡」
詰るようにこちらを褒める彼女の声に、ゾクゾクしてしまう。余計に感じてしまう。膀胱が緩んでしまう。…………まるで、もっともっとと、求めているように。
そこからは、甘い地獄だった。
一叩き事に、意思に反して出ようとするおしっこを我慢する。一度イってしまった身体は敏感で、身体の制御がおぼつかない。
パチン!
75回目。
「あ…………♡」
予想に反して、今度は弱い力で叩かれる。イくには弱い刺激だが、叩かれ続けてヒリヒリと痛むわたしのお尻に痺れる甘さが染み渡る。それに油断して膀胱が意思に反して出そうとするので必死に止める。
「まだ漏らさないんだー。私の部屋では毎日漏らす堪え性の無さなのに、よく耐えるねー♡えらいぞー♡」
「あ…………やめ、漏れちゃ、漏れちゃいますからぁ…………♡」
罵倒を混ぜながら褒めてくる彼女の言葉に脳を掻き回される。思考もおぼつかない中で、必死に膀胱をどうにか抑える。
そして。
バチン!!!!!
100回目。
「あ゛ひ゛ゅっ♡♡」
75回目から優しくお尻を叩かれ続け、イくことも出来ず焦らされた身体は、これまでの中でも1番の強さで叩かれて簡単に絶頂する。
それでも、必死に膀胱を抑え続ける。
最終的に、どうにか決壊寸前で漏らさない事に成功した。
「おー。100回耐え切ったねー。えらいね、ゴッホちゃん♡」
「エヘ、エヘヘ…………や、やりました…………」
100回耐え切った事に安心する。同時に、もう終わりか、と少し残念にも思う。あれ、そう言えばなんで100回耐えるんだっけ…………
そんな横道に思考が逸れる。
「──────じゃあ、もう100回ね」
「…………え?」
立香様から告げられる絶望的な宣告に耳を疑う。
「言ったじゃん、『とりあえず100回』って。100回で終わらすなんて、誰も言ってないよ?」
「ダメで、ちょ、待って──────」
口ではそう言いながら、顔が緩んでいることに今更気づく。その感情が何かわからないまま──────
「待たないよ。えい♡」
バチン!
101回目。
「お゛ほっ♡♡♡♡」
電撃のような衝撃が走る。
それは、100回目と比べたら遥かに弱かった。でも、油断しきった身体はそれに耐えられない。容赦なく絶頂に向かってしまう。そして、100回を耐えた身体は101回目の絶望に──────耐えられなかった。決壊寸前の膀胱は、簡単に壊れてしまった。
「あっ♡あっ♡だ、だめっ♡だめ──────っ♡」
ちょろろろ。と小さな水音が響く。膀胱から、おしっこが意思に反して漏れていく。立香様のベッドにシミを作っていく。
「あ、あ、あ…………♡」
せっかく耐えたのに漏らしてしまった後悔、忘れてしまったけどきっと酷いことをされるという絶望と期待、そして身体を包む痛みと快楽で、頭がグチャグチャになる。口は意味のある言葉を出さず、うわごとしか生まない。
「あーあ、漏らしちゃったねー♡残念♡」
「…………エヘヘ…………」
もはや笑うことしかできない。
「こんなに出しちゃったねー♡」
立香様に、ベッドのシミを見せつけられる。その惨状に、否応なく恥ずかしくなる。
「み、見ないでください…………♡」
「駄目だよー、これはゴッホちゃんがよわよわな証明だし♡…………じゃあ、漏らしちゃったゴッホちゃんは…………おむつ決定ね♡」
「あ…………」
彼女におむつを履かされる。股間を包まれる感覚に、何故か安心してしまう。
「これで、いくらでも漏らしていいよ、ゴッホちゃん♡大丈夫、どんなゴッホちゃんも受け入れるから♡」
「あっ…………♡」
その言葉に安心して、さっき出したばかりなのに漏らしてしまう。
ああ、わたしはきっとこれを求めていたんだ、と気づきながら。
「あらら、すっかりおもらし癖がついちゃったね、ゴッホちゃん♡」
その言葉を最後に、わたしの意識は消えていった──────。
──────そこから。
わたしはしばらくおむつ生活だった。立香様は容赦なくおむつで羞恥責めをしてくるので、37年生きたゴッホの記憶に頭を焼かれ続ける日々だった。その羞恥のおかげで、どうにかおむつは卒業したけど。…………………………でも、おむつ生活での羞恥の快楽が忘れられず、時々立香様に頼んでおむつを履いていたりする。
──────アブサンは、ゴッホを破滅させた酒。
実際のところ、アブサンによる影響は最初の一夜だけだと、わたしは思う。
だけど。わたしはその一夜で、破滅的なほどの嗜好を植え付けられてしまった。そういう意味では、確かにアブサンはゴッホを破滅させた酒だ。
でも、破滅が不幸を意味するとは限らない。破滅的な嗜好は、わたしと立香様の中をより(歪んでいるが)深めてくれた。
─────ああ、幸せだ。
今回はとことんぐだ子が攻め
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