そこからさらに本編第1話の本番シーン前と辿り着くという感じです。なんでこんな回りくどい展開にしたんだか……
プレイ内容はクンニと挿入まで。次回はヒロイン視点の再会後セックスとなります。
天涯孤独、そういうわけではなかった。私、青山千晶は幼い頃に両親を失い、親戚に引き取られて幼少期を過ごしていた。
「そんな……高校だけじゃなくて、大学までなんて。」
「遠慮なんてしなくていいのよ。あの2人のためにも、千晶にはいっぱい幸せになってほしいんだから。」
「出ていて困ることはないだろう。何かと将来の助けになるだろうし、ワシらへの孝行だとも思って行ってくれ。」
「おばさん、おじさんも……」
父母というには齢を取り過ぎていた老夫婦。そんな2人の願いを聞き届けるためにも、私は進学をすることにした。
◇
「ごめんなさいねぇ。日替わり定食の材料がなくなっちゃって。代わりにカレーかオムライスでいいかしら?」
「えーっと……は、はい。じゃあ、それで……」
「ん?なんだ?ずいぶんと運の悪いことになってんな。」
学食で前に私の前に並んでいた彼は、出来上がった日替わり定食を私の前に置くと、自らは新たに盛られたカレーを厨房のおばさんから受け取る。
「え?い、いいの?」
「食いたかったんだろ、それ。」
「で、でも……」
「そんな気にすんな。俺の気が変わっただけなんだから。」
「え、ええ……ありがとう。」
俊也との出会い、そして初めての印象は悪くなかった。でも、悪くなかったのは最初だけ。あとは顔を合わせる度にいがみ合い、ぶつかり合い、周囲からは『まるで夫婦だ』と茶化されて一緒に声を荒げていた。
「ねぇ聞いた?橘ってさ、実家がすっごいお金持ちの家らしいわよ。」
「ホント?全然そんな風には見えないけど。」
「まぁ……その実家の両親とはメチャクチャ仲が悪いって話だけどね。」
そういった話を本人から聞くことはなかった。彼以外の友人から耳にした風の噂。まるで私とは違う人生を歩んできて、私とはいつもゼミで喧嘩をしていた男。それくらいのことであった。
「橘くんって、お酒は飲んでもタバコは吸わないのね。」
「ああ。人と付き合うにはどっちかでいいからな。金ももったいないし。」
「人付き合いのために飲んでいるの?おいしいとかじゃなくて。」
「当然だろ。ビールとか苦いだけだし。」
両親と不仲であったがゆえに、相応の苦労はしていたらしい。正直、私には理解の出来ないことだった。親という存在、する必要がない苦労。まるで異なる境遇なのに、一緒にいる時間だけが過ぎていった。
「まったくもう……あなたにはお酒を飲む場を盛り上げたいとか、そういう気持ちはないの?」
「全くないな。お前みたいな口うるさい女がいると猶更だ。」
「なっ……!?誰が口うるさいっていうのよ!?」
付き合う必要なんてなかった。好きだなんて思う必要もなかった。ただ一緒に過ごして、青春の中心にいただけの存在。いまにして思えば、どうして男女の関係にならなかったのかが不思議なくらいの間柄だったのかもしれない。
◇
そんな関係も学生という枠組みから解放されてしまえば、否応なく疎遠となってしまうというもの。そして、そうして遠いに存在になって初めて、彼が自らにとって大切な存在だったのかを気付くことが出来た。
「橘くん……どうしているのかな。」
ふとした時に、思わず考えてしまう彼のこと。恋煩いというほど重いわけではなく、社会人になった身で多忙を極めれば忘れることが出来るくらいのものであった。
そうして青春の1ページになろうとしていた矢先、私のもとにある人物が現れるのであった。
「彼が学友の方々と起業をしたと言うのは御存じで?」
「はい。卒業する前に聞いていましたから。」
私の前に現れたのは、俊也の実家の関係者を名乗る人間だった。おそらくは親戚、もしかするともっと近しい存在だったのかもしれない。その関係者は私に俊也の現在、そして所在を示してきた。
「どうして、私にそんなことを?」
「いえ……千晶さんが俊也とは懇意にしていると、風の噂で聞いたものですから。」
全面的に信用することは出来なかった。特に彼と実家の関係を聞いていた以上、何かしら良からぬ意図があることを感じ取ることは出来た。
「千晶さんに幸せになってもらいたい。ただそれだけの理由だけではご不満でしょうか?」
得体の知れない不安感と不快感。しかし、それを遥かに上回る俊也と再会が出来るという高揚感。眼前にいる人間が何者かなんて些細な話だった。そして私は、俊也の心を理解出来ないまま行動に及んでしまうのであった。
◇
「あ……あ、赤坂?」
「青山よ!もうっ……相変わらずつまらないこと言って……!」
再会は偶然ではなかった。全ては彼の実家の汲んだ私の意志。そのことに微塵の後悔もしてはいないはずだった。でも……
◇
「んんっ……んちゅっ、ちゅぷ、んぶっ、んぢゅ……れろぉっ……」
再会を果たしてすぐに、成り行きのまま2人で入ったホテル。頭が蕩けるかと思うほどの口付けを繰り返し、私は改めて彼のことが好きだったのだと思うことが出来た。
「んっ、んぷっ……ふぅ。なんだ、緊張しているのか?」
「そ、そんなわけないでしょ。こ、こういうことに慣れてはいないけど……経験がないわけじゃないんだから……!」
心の中に残った彼に対する罪の意識。決して彼を裏切っているわけじゃない。そう思えば思うほど、私の身体は彼を求めて熱くなっていた。
「えー……青山もそういう経験があったのか。」
「悪かったわね。初心な生娘なんかじゃなくて。」
「いや、お前にそんなもの求めていないから。」
「死にたいのかしら?」
久しぶりに会ったとは思えない最低な会話。でも、その懐かしさが私の中にあった罪の意識を溶かしてくれる。もう、この人しか私にはいない。彼に対する想いは私の全身を支配するかのように込み上げてくるのであった。
「んっ……あ、青山……んんんぅっ……!」
「橘くん、結構大きいわね。」
「んんっ……ふぅぅ……そ、そうか?他の男と比べたことなんてないから、よく分からないけど……」
「いやらしいビデオとかを見ていれば分かるでしょ?自分より小さいとか大きいとかって。」
「いや、そんなところをAVで確かめたりなんて……って、俺に何を言わせて……んんんぅっ!!?」
ベッドの上でお互い裸なった状態で抱き合い、私は俊也のペニスを扱いて勃起させていく。学生時代から共に過ごしていた男の裸、そして肉の棒と化した男性器。私で興奮をしてくれているとい事実に安堵して、限界まで昂らせようしていた。
「太くて、固くて……はぁ、はぁ……すごく立派なの……あぁぁっ!!!」
「んぐっ……あ、青山……お、俺……もうっ……!」
「ええっ……!わたしも……もう我慢なんか出来ないからぁっ……!あぁぁんっ!?」
その言葉に何かが弾けたように、彼は私の身体をベッドへ押し倒すと、大きく足を開かせて茂みに覆われた淫裂へと顔を埋めてしまった。
「んんっ!ちょっと、いきなりそんなアソコを舐めるなんて……あぁぁんっ!!!」
「んぢゅっ、んぶっ……んぢゅっ、れろれろれろぉっ……!青山っ……ぢゅるっ、んぢゅっ、んぶぅぅぅぅっ!!!」
「んひぃっ!んんっ、あぁぁんっ!!!だ、だめっ……あぁんっ!こんな変態みたいなことで……んんんんぅぅっ!!!!」
彼の頭を掴んで離そうとしても、両足を抑え込まれた体勢ではどうすることも出来ず、私は為す術もなく茂みに覆われた肉穴を舐め回されてしまう。口からは声が漏れ、肉穴からは大量の愛液が溢れていく。
「あぁぁぁっ!!あぁっ、あぁんっ!!!いやぁぁっ!!!橘くんダメェっ!そんな激しくしないでぇっ!わたしこんな……いやらしいことなんて慣れていないんだからぁっ!!!あぁぁぁぁんっ!!!!!」
「んぶっ、ぢゅるっ、んぢゅるるぅっっ……ぷはぁっ!本当にそうか?こんなにマン汁がドバドバ出てくるけど……」
「はぁっ……はぁっ……あ、あなたが舐め回すからに決まってるでしょ!?何よ……!こんな挿れる前に焦らすような真似をして……!」
「ん?そんなに早くハメてほしかったのか?」
「そ、それは……うぅぅぅ……」
本当に汚い言葉ばかりを使う男だった。それでも興醒めなんてすることはなく、私の心は彼に染まろうとする。
「当然でしょ。それに……これじゃあ私だけが気持ちよくなって、橘くんが気持ちよくなれないじゃない。」
「気持ちよくなっていたんだ。」
「感じすぎて……頭がヘンになっちゃうの。」
舌で舐められただけでこんなに感じてしまうのだ。ペニスを挿入されたら絶対におかしくなってしまう。でも、私はそうなりたかった。心が蕩けて、身体が満たされるようなセックス。全てを忘れて快楽に身を委ねる相手としても、私は彼を選ぼうとしていた。
「それじゃ、このままクンニだけでイかせるとしようか。」
「なっ……!人の話を聞いてなかったの!?」
「いやだって……感じすぎるのはダメだって……」
「ダメなわけないでしょ!?私はその……早く橘くんと一緒に気持ちよくなりたいだけで……あぁぁんっ!!!んんんっ!!!あひっ、あぁぁんっ!!!だめっ、またそんなアソコをペロペロしちゃ……んんぅぅぅぅっ!!!!」
ベッドの上だというのに、彼は相変わらず私を弄んでいた。こんなバカな男の何がいいのか、さっぱり分からない。そして、こんな男を好きになった私はもっとバカだったのだと。彼がもたらす快感に喘ぎ狂いながら、私はそんなことを考えて絶頂に昇り詰めようとしていた。
「んんんんんっ……!!!あぁぁんっ!!!あぁぁっ、あぁぁんっ!!!いやぁんっ!!!だめっ、ダメェッ!!!もうだめぇっ!わたしイくっ、イっちゃうっ!アソコでイっちゃうからっ!!!あぁぁぁぁんっ!!!橘くんっ、橘くんっ!!!あぁぁぁぁっ!!!!!」
「んぢゅっ、んぶっ、ぢゅぶっ、ぢゅるっ!!!んぶぶぶぶぅぅぅっ!!!いいぞ青山……んぶぅっ!ぢゅるっ、んぶぅぅっ!!!んぢゅぅぅぅっ!!!」
「んっひぃぃぃぃぃっ!!!イくっ、イっくぅっ!わたしもう……あぁぁっ!!!イくっ、イっちゃうっ!橘くんにイカされちゃうっ!あぁっ、あぁぁぁ……あぁぁぁぁぁぁぁっ……!!!!!」
もう、声も身体も抑えることは出来なかった。両手でベッドシーツを掴み、私は間近に迫った絶頂に身を備える。一人で絶頂を迎えてしまう悔しさを好きな男と分かち合いながら、私は彼によって達してしまうのであった。
「んんんんんぅぅっ!!!イクっ、イくっ、イっくぅっ!!!んんっ、あぁっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」
その瞬間、私の身体は折れ曲がったのかと思うほど弓なりに反り返っていた。こんな絶頂、オナニーでもセックスでも味わったことはなかった。膣内にはほとんど何も入らず、舌先で舐め回されていただけだというのに。執拗なまでの激しい愛撫によって、私は快楽の虜になってしまったのだった。
「あっ、あぁっ……あひっ、んんっ……ああっ!だ、ダメッ……か、身体がビクビクって……んひっ、あぁぁぁ……こ、こんなの……絶対だめ……あぁぁっ……!」
「おーい青山ー、戻ってこーい。一人でどこまでトリップしちまってんだー?」
微かに聞こえる彼の声。この幸福感を一人占めすることは出来なかった。ただ私は、そんな彼の前で滑稽極まりない姿となってしまっていた。
「ふえぇぇ……わ、わらひ、もう……気持ち過ぎてダメなのぉ……」
「お、おいおい……本番前に出来上がるとか……まぁ、お前は昔っから肝心なところが抜けていたっけ。」
なんだか失礼なことを言われている気がした。でもそんなことがどうでもいいくらいに、絶頂した私は至福の一時を過ごしていた。
「なぁ……俺も、そろそろ……」
「んんぅっ……ええ、いいわよ。」
何がいいのかも分からないまま、私は彼の言葉を肯定していた。すると先程まで舐め回されていた茂み越しの膣口に、固い異物のような感触を得るのだった。
「えっ……ちょっと待って、私まだ心の準備が……」
「大丈夫だって、もうゴムは俺が自分で着けたから。」
「そういうことを言ってるんじゃないわよっ!あぁっ、橘くんダメっ!こんないきなり挿れらちゃうなんて……んんんぅぅぅぅっ!!!!!」
うわ言のように発した肯定の意思を言質にして、彼は自らの肉棒で私の膣肉を掻き分けて、その奥深くまでを貫いてしまった。
「あぁぁぁっ!!!そんな……!橘くんのが入ってきて……んんんっ!!!すごっ……固くて、大きいのが……あぁぁんっ!!!」
「んぅぅっ……ふぅぅ……!簡単に全部入ったな。やっぱり一度イったからか……それとも……」
「あぁぁんっ!!!いやっ……こんなのっ……!あぁぁぁんっ!!!誰が挿れていいってなんて……」
「あれ?でもさっきいいって言ってたような……」
「あ、あれは……あなた言ってることをよく聞いていなかったから……んぅぅっ!!!あぁぁんっ!!!!だめっ……こんなの……イったばかりなのに……気持ちいいのなんてぇっ……!」
身体が得ている快感に、頭が追い付けずにいた。彼とこうして繋がり、一つになること。大学を卒業してから待ち望んでいた想い人とのセックス。ようやく身も心も満たされた私である一方、そこには彼との関係を象徴するかのように、情緒というものが一切ないのであった。
「もう……こんなにあっさり挿れちゃうなんて。もっとこう……やっと繋がることが出来た感がないと……んんんっ!!!」
「それじゃあ、一旦抜いて仕切り直すか。」
「だ、ダメェッ!絶対に抜いちゃダメっ!もうおチンチン抜いたりしたらダメなんだからぁっ!」
「うぅぅっ……!?やっぱり青山……お前ってエロい女……」
「そんなことないわよぉっ!あぁぁんっ!!!私はエロくないってばっ!あなたこそこんな急におチンチン挿れてくる変態じゃないの!」
ようやく再会を果たして結ばれたというのに、なぜかベッドの上で喧嘩となってしまっていた。でも、これが私の求めていたものだった。
遠回りをしてしまった気がしたけれど、こうしてかつての日常を思い起こす中で身体を重ね合わせること。このとき私はもう、自分の欲しいものを全て手に入れてしまったのかもしれない。
「ねぇ、挿れただけで満足なの?」
「ん?満足って?」
「だからその……橘くんはもっと……気持ちよくなりたくないのかって……」
「激しく突いてほしいのか?」
「っ……!だ、誰もそんなこと言ってないでしょ!?」
しかし、私の欲望が尽きることはなかった。ただ彼と結ばれるだけでは全然足りなかった。より強い繋がりを持ち、終生を添い遂げたいと望んでいた。
「青山が素直になってくれたら、俺だってお前の望み通りにするんだけどなぁ。」
「素直になんて……私が橘くんにそんな顔を見せたりなんて……あぁぁんっ!?んんぅっ……また、いきなりおチンチン動かして……ひゃぁぁんっ!!!」
「んんっ、ふんぅぅぅぅ!!!ま、そんなことを言えるやつじゃないってのは、俺もよく知っているからな……ふぅっ……んんぅぅっ!!!」
「あぁぁぁんっ!!!!あっ、あぁぁっ!!!もうっ、勝手にしてっ!あなたが気持ちよくなれればなんでもいいからぁっ!あぁぁっ!!あぁんっ!!!いやぁぁぁんっ!!!!」
それでも、淫らな女だなんて思われたくはなかった。彼とは友人であり続けたいという、卑怯ともいえる感情が私には残っていた。でも、そんな思いは彼と繋がった快楽の前に消え去っていくのであった。