時系列が遡っていたことばかりに気を取られていましたが、膣内射精をするシーンがほとんどなかったというもの。健全なカップルでしたからね。
なお、次回が最終回となりますが、そちらでも中出しをすることはありません。まぁ本作のタイトル通りの結末を迎えますからね……
延々と響き渡るベッドが軋む音。使用済みの避妊具が無数に散らばる中、私と俊也は身体を重ね続けていた。
「はぁっ……はぁっ……あ、青山っ、青山ぁっ……!ふんぅぅぅっ!!!」
「んんっ、んんぅっ……あぁぁんっ!!!あぁぁっ!!!すごっ……んっ、あぁんっ!!!おチンチンまだビンビンで……んひぃっ!!!んんぅぅぅっ!!!」
数年分の時間を取り戻すかのように、私も彼もセックスに没頭していた。お酒を飲んでいた影響で大胆になってはいたものの、それ以上に私たちを突き動かすのは久しぶりの再会を喜び合う思いだった。
「ふんぅぅっ……!はぁっ、はぁっ……俺、青山の身体で何度も勃起出来そうな気が……んんぅぅっ!!!」
「あぁぁぁんっ!!!んんっ、んぅぅっ!!!そんなこと言われても嬉しくなんか……あんっ!こんな溜め過ぎだったから……んひぃっ!おチンチンがおかしくなってるだけでしょ!?んぅぅっ!!んひぃっ、んっぐぅぅぅぅぅっ!!!!」
正常位と呼ばれる体勢で、私はずっと肉穴を突かれている。彼のペニスが絶頂を迎える度に私の膣内も絶頂を迎え、肉棒がねじ込まれた結合部からは愛液が失禁したかのように零れていた。
「あぁんっ!あっ、あんっ!いやぁぁんっ!だめっ、ダメェッ!わたしイっちゃうっ!おチンチン気持ちよくてまたイくぅっ!あぁんっ!!!橘くんっ、橘くんっ!あぁぁぁぁぁっ!!!!」
「んぐぅぅっ!!!ふんぅぅぅ……!俺も……また、青山のナカで……くぅっ!!!んんぅぅぅっ!!!!」
「んっぐぅぅぅぅっ!!!あぁぁぁっ!おチンチンがまたビクビクって……出るの?出ちゃうの?精液がまた出ちゃうんでしょ……!?あぁぁんっ!!!」
「んぐぅぅっ、ふんぅぅぅっ!!!あ、青山ぁっ……あぁぁぁっ!!!」
そして彼は、ベッド上じゃないと見れないような間抜けな顔を私に見せて、何度目かも分からなくなった射精をゴム越しで果たす。
「あぁぁぁぁっ!!!イクっ、イっくぅっ!わたしもまたイくのぉっ!おチンチン気持ちよすぎてイっちゃうっ!あぁんっ!!!あぁっ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
それと同時に私の身体も絶頂を迎えてしまう。膣内で彼の射精を感じるだけで、心までもが悦びで満たされるような感覚。共に果てれば果てるほど、彼との相性がいいことを思い知らされ、正直すぎる自分の身体に嫉妬をするほどであった。
「あぁぁぁ……わ、わたし……またオチンチンでイかされちゃったぁ……!」
「はぁ、はぁ……んんっ!ふぅぅぅ……さすがに、イキすぎじゃないか?」
「はぁっ……はぁっ……それって、あなたが言えるセリフかしら?」
部屋備え付けの避妊具を使い果たすのではないかと思うくらいに、彼と私は行為を繰り返していた。お互いに齢を重ねていたはずなのに、盛るような歳でもないはずなのに。好きだったとか、愛しているなんて言葉も使うことなく、ただひたすらに性欲を剥き出しにしてしまっていた。
「でも、さすがにもう満足した?」
「うーん……まぁ、青山が満足してくれたなら俺も出来たかな。」
それでいてこの発言。私の対抗意識だけを助長させるだけのこの言葉。もちろん、そんな言葉を額面通り受け取るわけがなく、彼もそれを分かっていて言っているのであった。
「な、なによそれっ!?まるで私が淫乱で欲求不満みたいな言い方をして!」
「違うのか?」
「うぅぅっ……!あ、あなただって、射精する時にあんな間抜け面を晒して……!どうせ女に飢えていただけなんでしょ!?」
「なっ……!?」
さすがに言い過ぎだったかもしれない。でも、私には彼を傷つける言葉しかなかった。甘い言葉が似合わないなんてことは自分が一番よく知っていたこと。そして何よりも、彼の前で取り繕うことなんて出来るはずがなかった。
「別に……いいのよ。性欲を発散出来るだけの都合が良い女ってだけでも……橘くんがそう思っていたって……私は別に……」
いいわけがなかった。確かに私は彼にとって都合の良い女でよかった。でも、決してそれだけはなかった。私の全てを差し出す代わりに、私も彼の全てを手に入れたい。
持っているものは同じではないのかもしれない、対等とはいえないのかもしれない。それでも私は彼、橘俊也という一人の男に全てを捧げようと誓うのであった。
「なぁ……青山。」
「なに?」
「お前……まだ酔っぱらっているのか?」
そしてこの男は、そんな私の決意を察することもなく、呑気なまま私を心配してくれていた。
「なんでそう思うのよ。」
「だって、まだヤり足りてないんだろ?俺もそうだからさ。」
「なに言っているのよ。わたしはもう十分だし、あなただって出したばかりじゃ……んぅぅぅっ!!!?」
射精をすればペニスは小さくなる。それが常識だと思っていた。でも、彼の精液を出したばかりのペニスは肉の棒となったまま私の膣穴を貫いており、抜くこともしないまま再び私を突こうとしていた。
「なんで小さくなってないのよ!?わたしのナカでイったばっかでしょ!?」
「わ、悪い……青山がエロ過ぎたから……つい。」
「つい、で固くなるようなものじゃないわよっ!んぅぅっ……あぁぁんっ!!!ダメッ、こんなの……こんなおチンチン好きになったりしたら……あぁぁぁぁぁんっ!!!!」
どうしたらこんな性欲に正直となれるのだろう。もう避妊具の存在すらも煩わしくなろうとしていた。この固い肉棒から何度も放たれる熱い精液を、私の膣内に注ぎ込んでほしい。
膣奥に、子宮を満たすほどに出されて、彼の子供を孕みたい。そんな感情に支配されるほど、私の身体はもどかしさに嘆いていた。
「んっぐぅぅぅぅっ!!!!あぁっ、あぁぁっ!!いやぁんっ!ダメッ、ゴムっ……ゴム換えないと……あぁぁんっ!!!破れたらナカに精子が……んひぃぃぃっ!!!!」
「いや……ダメだ……抜いたらもう……勃たなくなるかもしれないから……このまま……ふんぅぅぅぅっ!!!」
「あぁぁぁぁんっ!!!バカっ、バカぁぁっ!もう知らないっ!勝手にしなさいっ!私の身体を好きにしてぇっ!こんなおチンチン好きになんてならないんだから……あぁぁぁぁぁんっ!!!!」
こんなセックスで満足出来るわけがなかった。生の肉棒をねじ込まれ、腰を激しく打ち付けられ、自分が女ではなく雌であると思い知らされるような種付けセックス。
欲深い私は、彼にそんなセックスを求めてしまっていた。結婚もしていないのに、付き合ってもいないのに、ただずっと顔を合わせただけなのに。
それでも今のセックスが飽きることもなかった。今はこれでいい、そんな贅沢な妥協が出来るくらいには気持ちいいセックス。受精出来ないこと以外は、概ね満足が出来る内容だった。
「んっひぃぃぃぃっ!!!あぁぁぁっ、あぁっ、あぁぁんっ!!!出してっ、出すならさっさと出しなさいよっ!限界おチンチンで無理しないでっ!あぁぁぁんっ!!!!ナカにいっぱい出しなさいよっ!あぁぁぁぁぁっ!!!!」
「くぅぅっ……んっ、はぁっ、はぁっ……言われなくたって……すぐに……んぅぅぅっ!!!!」
「あぁぁぁっ!!!クるっ、またキちゃうっ!アソコから気持ちいいのキちゃうっ!受精したがってるオマンコで気持ちよくなっちゃうのぉぉぉっ!!!」
「受精って……!青山お前……何を言って……!?」
「……っっっ!?」
気持ちよすぎて、とうとう本音が出てしまった。詰めが甘い、肝心なところが抜けている。そんないかにも私らしい失言だった。しかも『オマンコ』などという下品極まりない女性器の俗称を口にしてしまうオマケ付き。
こんな醜態を晒してしまった以上、彼以外と結婚するなど出来るはずがなかった。私には彼に全てを委ねる義務があり、彼は私の全て奪う権利がある。
羞恥で顔が熱くなる私を他所に、彼のペニスは私の膣内でさらなる膨張を果たすのであった。
「いやぁぁぁぁぁっ!!!おチンチンっ、おチンチンぶっとくなったぁっ!わたしでっ……わたしなんかでぶっとくなるのっ……あぁぁぁぁんっ!!!」
「当たり前だろ……お前みたいなエロい女で……このっ……んんんんぅぅぅっ!!!」
「ひぐぅっ!んぐぅっ……あぁぁぁっ!!!!だめ、もうだめぇっ!わらひ……イキっぱなしになってるっ!イってるのにまたイくぅぅ!もうだめっ……イグっ、イグのが止まんなくなってるからぁぁぁぁぁ……!!!!」
身体は本当に限界を迎えているはずなのに、それでも彼が与えてくれる絶頂を求めていた。心身に快楽を刻み込まれ、性欲の虜となるようにと。そんなことをしなくても、私は彼と添い遂げたいと思っているのに。
「出してっ、いっぱい出してぇっ!おチンチンから気持ちいいのいっぱいちょうだいっ!わたしと一緒にイってっ!わたしのナカでいっぱいイってほしいのぉぉぉぉっ!!!」
「言われなくたって……いくらでも……ふんぅぅぅぅっ!!!」
「いやぁぁぁぁっ!!!あぁっ!イクっ、イっくぅぅっ!!!!わたしまたっ、あぁぁんっ!!!!イキまくるのっ……んぅぅぅっ!!!橘くんと……あぁんっ!!!俊也と一緒にイっくぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!!」
身体だけではなく、心までを丸裸にされて、私は再び絶頂を迎えてしまった。それと同時に避妊具越しの肉棒からも再び精液が放たれ、彼と私は共に果てるのであった。
「あぁぁっ……!!!だ、だめぇ……も、もう限界……身体が……おかしくなっちゃってるのぉっ……!」
「んぅぅ……はぁ、はぁ……お、俺も……さすがに……抜かずにするのは……んんっ……!」
「あぁんっ……!あっ、おチンチン……抜けちゃった……」
私の肉穴から抜けた彼の肉棒は、装着していた避妊具を愛液が滴り落ちるほど汚していた。もちろん、幾度となく挿入をされていた肉穴からも大量の愛液が零れ落ちていた。
「うわっ……青山のアソコ、すっげぇマン汁が出てる。」
「いやぁっ……そんないやらしいこと言わないで……!んぅぅぅっ!!!!」
彼に快感を刻み込まれた何よりの証。それを全て曝け出してしまうことで、私は行為中よりも羞恥に襲われていた。でも、彼にそれを凝視されても、私は決して隠そうとはせずにいた。
「橘くんだって、私で何度もおチンチン大きくしてたくせに。」
「当然だろ。こんなにエロい女がいて、勃起しないほうが失礼だろうに。」
「……本当に私がいやらしいだけの女としか思っていないの?」
それはそれで構わないのだけど、彼にはもっと私の全てを捧げて奪ってほしいと思ってしまう。身体だけではない、これまでの私も、これからの私も、全てを彼に捧げてようとしていた。
「うーん……そりゃあ、青山のことはずっと見ていたし、今さらエロい女だって以外に新しい発見なんか何も……」
「うぅぅっ……!」
『ずっと見ていた』その何気ない一言が私の心に突き刺さる。彼自身は何も考えていないであったものの、私にとっては告白やプロポーズよりも恥ずかしくて嬉しい言葉だった。
「そういえばさっき……俺の名前が呼ばれた気がしたんだけど。」
「えっ……わ、私が呼んだのかしら?」
「お前以外に誰がいるんだよ。」
確かに呼んだ。身体と心の昂りが限界を超えて、私は彼を『橘くん』ではなく『俊也』と呼んでいた。もちろん、普通は決して呼ばないし呼ぶことも出来ない。出来れば忘れたいとすら思っていた。
「き、気のせいだと思うんだけど……」
「うーん……そうか。それじゃあ、俺も千晶のことは青山って呼ぶことするか。」
「っっっっ……!!!!」
不意を突くかのように名前を呼ばれた。思わず彼の顔を殴りたくなるくらいの羞恥が私に襲い掛かる。それをさすがに思いとどまった私は、覆い被さっていた彼の身体を突き飛ばし、一人ベッドの上でのたうち回るのであった。
「おわっ……!?な、何だよ急に……」
「…………っっっっっ!!!!!!」
声にならない声を押し殺したまま、呆然とする彼の前で転げ回る。嬉しさ、恥ずかしさ、じっとしていられないほどの高揚感。その全てが私を至福で満たしており、彼に対してとんでもない姿を晒しているのであった。
◇
事後。一つのベッドの上で一枚の毛布に覆われた俊也と私。色々な意味で乱れ過ぎた恥ずかしさがあったため、彼とは背を向け合いながら共に時間を過ごしていた。
「ゴム、なくなっちゃったな。」
「ええ。全部……使い切っちゃったわね。」
私が一人のたうち回った後も、お互いの精根が尽き果てるまで行為を繰り返し、気付けば部屋に備え付けられた避妊具はなくなってしまっていた。
「これで当分の間は、いやらしいお店に行く気にもならないかしら?」
「ん?当分どころか、もう行く必要なんてないだろ?」
「……やっぱり、私のことを都合の良い女だって思っているのね。」
「そうだな……前までは面倒くさいだけ女だったからな。」
「悪かったわね。今も昔も面倒くさくて。」
彼には全てを知られていた。性格、趣味、嗜好、恋愛遍歴まで。本当に、こうした肉体関係を持っていないだけの間柄であった。
何も隠すことなどないし、隠す必要もなかった。自分の年頃も考えれば、生涯のパートナーとしてこれ以上の相手はいない。そう思っていた。それでも
「そういえばさっき、『受精したい』とかってヤってる時に言っていたよな。」
「うぅっ……!あ、あれは……そのっ……!思ってもないことが口に出しちゃってというか……」
「青山はやっぱり、子供が欲しいとか思ったことがあるのか?」
「………」
彼の直接的かつ素朴な問いかけ。交際を経て結婚をするつもりであれば、して当然ともいえるものであった。でも、そう問われた私は答えることへ窮する以上に、異常なまでの不安感に襲われていた。
「ん?どうしたんだ?もしかして本当は乗り気じゃないとか?まぁ……気が早い話だもんな。」
「いいえ……そんなことないわ。私も……あなたとの間に赤ちゃんが欲しいと思っているわ。もし結婚するんだったら、当たり前でしょ。」
「うぅぅ……け、結婚か……」
いつも通りの会話であり、私の本心を彼に対して吐露したつもりだった。それでも、私の中に芽生えた不安感は依然として残り続けていた。
「そういえば橘くんは、結婚願望とか一切なかったのよね。本当は私とも遊びのつもりで寝たのかしら。」
「なっ……!そ、そんなわけが……!」
背を向き合わせていた身体を寝返らせ、一緒に振り返っていた彼の顔を見つめながら、私は悪戯っぽい笑みを浮かべて言葉を続ける。
「別に私はいいのよ。あなたにそのつもりがなかったら、さっさと他の男を見つけちゃうんだから。」
「お、お前みたいな女が早い者勝ちだっていうのかよ!?」
「私みたいなって、ずいぶんと失礼な言い方ね。それじゃあ、あなたは私以外に相手を見つけられるっていうの?」
「そこまで言うか!?上等だ……お前と結婚してから、こっそりと他の女と付き合ってやるからなっ!」
「ふふっ……そうなってくれるのを、楽しみにしているわ。」
決して夫婦になろうとしているカップルの会話ではなかった。でも、彼と私らしい関係ではあった。こうした関係がこれからも続けばいい。そうすることで、私の中に燻る不安も消えるだろうと願うのであった。