エンニュートと視線が絡み、再びリットは硬直した。
しかしながらエンニュートはリラックスした様子で、微笑みを宿した表情には再びリットと相見えたことに対する喜びが溢れていた。
そうしてリットまでの直線を歩み寄り、遂にはその元まで辿り着くと改めて二人は至近距離での対峙を果たす。
ふくよかな乳房と豊満な臀部はそのくびれの細さによって緩急が付けられ、もはや直立する姿は生物の佇まいというよりも芸術作品の向きすらある。
身の丈も、身長175cmのリットと並ぶほどに長身であり、それがより一層にこのエンニュートの美しさを引き立てていた。
──あのエンニュートが目の前にいる……! どうして? なにかアクションをしなきゃいけないんだろうかッ?
そんな美しきエンニュートを前にして混乱もしきりのリットは、必死に脳細胞を回転させては目の前の彼女に対する行動を考える。
しかしそんな混乱もしきりのリットをリードしたのはエンニュートだった。
リットの胸元へすがるように両手を添えると──エンニュートは前置きも無しにその唇を奪うのだった。
その行動に周囲からは驚きの声が上がる。
一連のエンニュートの行動はその全てが型破りな物だった。……否、もはや客にも劇場側にしても、それが『型破り』であるのすら分からないほどに、エンニュートの行動は前例のないものと言えた。
そうして周囲の一同が驚愕の中で見守る中、なおもエンニュートは濃厚なキスをリットと繰り広げていく。
その種族性特有の長い舌を侵入させてはリットの舌根を絡み取り、そして余すことなく歯牙の表面をなぞっては存分にリットの口中を味わいつくすエンニュート。
斯様にして口中を蹂躙されることで大量のエンニュートの唾液が流れ込んではその味わいにリットも意識を朦朧とさせる。
舌同士の粘膜の擦れ合う感触と、ハーブのごときアロマを感じさせる彼女特有の匂いが鼻腔に満ちては、もはや薬や催眠術にでも中てられたかのような酩酊状態へとリットは導かれていた。
しばしそうしてキスを繰り返した後、名残惜し気にエンニュートは舌を抜いて互いの体を離す。
そうして再び互いは見つめ合う。いくらか緊張も解けてきたこともあり、改めて対峙することでリットにもまた気付くことがあった。
上目遣いに見つめてくるエンニュートの視線は何処か不安げに問いかけるような表情(いろ)をしていた。
その美しさゆえに近寄りがたい彼女がその実、臆病にもリットの一挙手一投足を過敏に反応していることが窺えた。
この時になってリットは自分がエンニュートに選ばれたことと、そして彼女もまた自分に想いを寄せてくれていて、こちらからの返事を不器用に待っているのだということにも気付いた。
もしそうなのだとしたらリットの答えなどは既に決まっている。
改めてエンニュートを見つめ返し、そして緊張に乾く上唇を舐めて言葉を選ぶと──
「君からキャンディを買いたいんだけど……ダメかな?」
この店の流儀に従ってそうリットもそう訊ねた。
それを受け、その一瞬エンニュートの顔から表情が消えた。
目を見開いてはリットを見つめ、そして己が受け入れられたことの実感が心と体とに満ち溢れるや、エンニュートは幼児(おさなご)の如き天真爛漫に笑顔を見せてはリットへと抱き着く。
そうして箇所を問わずに再び濃厚なキスを見舞いながらエンニュートの右手は自身の股間へと伸びた。
そこには既に、白と赤を螺旋に編み込んだ棒キャンディが挿入されており、エンニュートは依然としてキスを繰り返しながらそれを引き抜いていく。
今までのやり取りで肉体が昂っていたことも手伝ってか、キャンディは膣内の熱と愛液によって溶かされては、その先端が先細りに丸みを帯びていた。
そんなキャンディを膣から抜き取ると──それをエンニュートはリットへと咥えさせる。
瞬間、それを見守るホールからは取り囲む観客達からの大歓声が上がった。
それこそはもはや攻略不可能とまで思われていたエンニュートのキャンディを史上初、物にした者が現れた瞬間であったからだ。
彼女の味を宿したキャンディが、僅かな塩気とそしてペパーミントの甘さを溶かさしては口中に広がっていく。
そんなキャンディを咥えたまま流されるがままのリットへと、エンニュートは次なる行動へと移っていた。
両ひざを折り、リットの腰元に鼻先が付くように蹲踞の姿勢で屈みこむと、エンニュートはリットのジーンズをから彼のペニスを取り出していた。
一連の濃厚なキスと、そしてエンニュートの愛液を味わったことによる効果かリットのペニスははち切れんばかりに勃起しては天を突いた。
その本能的な反応に、それを見上げるエンニュートの瞳はより一層に輝きを増す。
爬虫類型特有の細く先別れをした長い舌をそこへ巻きつかせると、客達の前にもかまわずにエンニュートはリットへのフェラチオを敢行した。
「あ、うわ……こんなところで……?」
衆人環視の元で行為に励んでしまうことに戸惑いを覚える反面、リットはエンニュートのテクニックとそれに伴う快感に翻弄されては、たちどころに周囲への羞恥心も薄れていく。
炎の穂先のよう小刻みに揺れる舌先が直にペニスの鈴口から尿道の中へと侵入する。
そのまま細身の形状に任せては尿道内を遡ってくる感触に晒されて肛門を収縮させるとリットと、一方ではこれ以上になく濃厚なペニスの味を舌先に感じるエンニュートは、その興奮から自身もまた膣へと指を這わせて激しくそこをかき乱す動きを始めた。
やがては口いっぱいにペニスを頬張り喉の奥までそれを迎え入れつつも、自慰による浅い絶頂を繰り返してはその場に愛液の飛沫を潮と上げるエンニュートの姿を、周囲の客達もまた次々と多種多様なカメラに収めていく。
斯様にストロボが飛び交っては自身の痴態が晒され、さらには言い逃れようもない証拠として残されていく状況に──不謹慎ながらもリットは強い興奮を覚えていた。
そしてそんな精神の昂りは如実に肉体へと現れるや、エンニュートの口中においてリットはペニスの背に激しい痛痒感を感じた。
「あ、あぁ……エンニュート、そろそろイキそうだよ」
小声でそれを伝えると、リットの全てに集中していたエンニュートは射精の予期にいっそう目を輝かせた。
そして想い人の精液をを求めてはさらにしゃぶり、そして幾重にも舌を巻きつかせては絞り上げる奉仕を激しくしていく。
斯様に、人間には到底不可能なテクニックに晒されてはもうリットにも抗いようが無かった。
無礼を承知でエンニュートの頭に両手を添えてかいぐると次の瞬間──
「あぁ……くうぅ……ッッ!」
リットはエンニュートの口中へと思いの限りに射精を果たしてしまうのだった。
エンニュートもまたそれを拒否するような真似はせず、リットの腰へ両手を添わせると正面から受け止めては口中に満ちる精液の香りとリットの体温に恍惚と表情を蕩けさせるのだった。
その絶頂に周囲から再び歓声が上がると、客達は口々にエンニュートへ顔を上げるように要求しては、射精を受け止めるメスの顔をカメラに収めようと下卑た声援を送る。
それに応えるようエンニュートもまたリットを解放し顔を上げると、まだ先端から残滓の雫を珠にして漏らし続ける亀頭をマズルの上へと誘導した。
そうしてその上で垂れ落ちる精液を受け止めては自身の顔へ亀頭をすり付けては、さも妖艶にしかしこれ以上にない充足感を宿した笑みを──
ザーメンのこびり付いた貌へと満たしては、エンニュートも満足気に舌なめずりをしてみせるのだった。