当初は四つ脚の肉食獣が前傾姿勢にうずくまっていると予想した3人ではあったが……一向にその影が動きを見せないことを訝しんではイチオが一歩前へと出た。
その思わぬ行動力はむしろ後の二人をハラハラさせたりもしたが、イチオは一向にかまわずそれへと近づいて行ってしまう。
やがて暗がりの中にイチオの姿も曖昧となり、彼と思しき影法師が件のそれの傍らに立ち──やがては伸ばした手でそれに触れた。
そのコンタクトに反撃されるイチオを想像しては目を閉じてしまったジュキとレーヤではあったが、
「おーい、レーヤ、ジュキー。大丈夫だコレー。こっちこいよー」
一方のイチオはそんな緊張感などは微塵も無い様子で二人を呼んだ。
それを受けて恐る恐るに近づくジュキとレーヤであったが……徐々に近づくにつれ、その影法師の正体が分かり、二人は揃ってため息を重ねた。
目の前に居たのは、
「なんだ……カビゴンかー」
ジュキの呟く通り、目の前ではカビゴンが大きく腹を上下させながら眠っている姿が確認できた。
「それにしてもコイツ、どうやってこの中に入って来たんだ?」
「どこも壊された様子も無いよな……」
改めてこの巨体がここにあることを訝しむイチオとジュキではあったがその答えは単純な物であった。
「たぶん、正面のシャッターを自分で開けたんだ。そもそも力持ちのポケモンだしね」
レーヤはそう言って、背後の彼方にある正面シャッターを指差した。
同時にイチオが最初に見つけたこの敷地内への侵入経路も、先にこのカビゴンが通った跡であったことも予想して伝えると、イチオもジュキも揃って納得した様子だった。
「でも、どうするんだ? せっかくの秘密基地なのにもうポケモンがいたなんて……」
残念がる様子のジュキにそれでもイチオは明るく笑って見せた。
「いいじゃんか、ポケモンがいたって。それにさ……コイツ、メスなんだぜ?」
その発見を告げられてもピンとこない二人をよそに、イチオはカビゴンの側面へと回る。
そしてそこからわき腹を見上げるや、
「ほら、オッパイある。触ってみろよ」
イチオはそう言ってわき腹の毛並みに両手を埋めた。
見れば確かに件のカビゴンには、張り出した腹の上に乳房の陰影が見て取れた。仰向けがゆえに気付かなかったが、よくも見つけたものだと感心するレーヤ。
しかしながら、一方でジュキはそんなイチオの目敏さにも納得していた。
同年齢の女子との接触は拒む反面、イチオは大人の女性──ことポルノに関する画像や動画に眼が無いことをジュキは知っている。
もっともその対象がポケモンでも問題無かったことに驚きを禁じ得ないジュキではあったが、そんなイチオの行動はジュキの想像をさらに超えてエスカレートしていくのだった。
何を考えたものか、イチオは目の前のカビゴンに登り始めたのである。
これにはさすがのレーヤも驚いては警告の声を掛ける。
一般にのんびり屋とされているカビゴンもあくまでそれは飼育下の話であり、こと野生に至ってはこちらの予想だにしない攻撃性を秘めている可能性があったからだ。
しかしながらこの時のイチオにはそんな危険性などは微塵も頭には無かった。
ただひたすらに考えていたことは、
──オッパイにさわれる!
そのこと一点に突き動かされての行動だったのである。
やがてはカビゴンの腹の上に登頂を果たすと、そこに馬乗りになりながら改めてイチオは目下にカビゴンの全容を収める。
図鑑で見るのと同じく、穏やかな顔で眠り続けるカビゴンではあるが、唯一違う点は自分の下にある巨乳の存在であった。
そんな乳房の上に倒れ込み、両手でそれを抱き込んでは全身を埋めると──イチオはカビゴンの乳房におぼれた。
「うわーすげー! オッパイに挟まれてるぞー」
「バカ、やめろ! 目を覚ましたらどうすんだ!」
「僕達、手持ちのポケモンだって無いんだよッ?」
イチオの行動に驚きはもとより、更には強い困惑と狼狽をジュキとレーヤは見せる。
もし、ひとたび目の前のこれが起き上がって抵抗などしてきたら子供である自分達などはたちどころに肉塊にされてしまうことは間違いない。
しかしながら……一方のイチオにはそんな懸念はまったく無い。
それどころか目の前の巨乳を弄ぶ事に夢中で、もはや当初の警戒心などは微塵として残っていなかった。
両腕でカビゴンの乳房を掻き寄せてはその体温と柔らかさを全身で堪能していると、ふと横顔にまったく感触の違う何かが触れた。
乳房の脂肪質とも違う硬い弾力を含んだそれ……毛並みをかき分けてそれの正体を探るイチオは、その下から現れたものを発見してさらに瞳を輝かせた。
目の前に現れたものはこの巨乳に見合う巨大な乳首であった。
楕円の立方体であるそれは、その中央が僅かに凹んでは乳口を覗かせていた。見ればその根元である毛並みの下には、これまた巨大な乳輪の陰影もまた確認できる。
そしてそれを発見してイチオが取った行動は──それを口に咥えては吸い出す動きに他ならなかった。
もはやそれは本能に根差した動きと言っても過言ではない。
しゃぶりつつも舌先を乳口の窪みへと這わせては穿ち、さらには場所をかまわずに唇を吸い付けさせた。
唇に感じる肉の質感と、そして口中へ広がるほのかな母乳の香りに中てられてはイチオの意識もさらに朦朧としていった。
そしてその弾力強い乳首へと歯を立て、明確にそれを噛みしめた瞬間──カビゴンが反応した。
低く呻り声を上げると同時、右へと寝返りと打ったのだった。
元の体格差があることからも、カビゴンにとっては他愛も無い寝返りも子供達にとっては──そして、事その上に馬乗りになっていたイチオにとってはさながら、大地が鳴動したが如き衝撃であった。
当然それに振り払われる形で
「うわーッ‼」
床へと転がり落ちるイチオ。
「ほら、言わんこっちゃない!」
「大丈夫、イッチン?」
盛大に叫びながら落ちてはしたたかに尻もちをつくイチオへと、ジュキとレーヤは小言まじりに駆け寄っては抱き起してやる。
「もう気は済んだか? ともかくこのカビゴンは放っておこうぜ」
「うん……ヒトの手に飼いならされてないポケモンはどんな種類であっても危険だよ」
今の一件を目の当たりにして頷くジュキとレーヤは、イチオもまたそれに同意するものと考えて戒めた訳ではあるが──イチオの次なる行動はさらにその先を行った。
「なに言ってんだよ、もっとこのカビゴンで遊ぼうぜ」
言いながらイチオは再びカビゴンへと近づいていく。
目の前には右を下にして腕枕に眠るカビゴンの巨大な尻が露とされていた。
そしてその元へとたどり着き、積み重ねられた肉まんよろしくの太い裏腿へ無遠慮に張り手のひとつも打ち付けると──
「コイツのおまんこ見てみよーぜ♪」
あっけにとられる二人を前に、イチオはさも楽しそうに紅潮させた頬へ満面の笑顔を輝かせてみるのだった。