「あんぅ……♡ 素敵よぉスリーパー……♡」
挿入を果たし一息つくと、そう言ってママはスリーパーの顔を舐めた。
時折り唇を吸い付かせたりしながらスリーパーの特徴である長い鼻先を、まるでペニスにするかのよう舌を這わせて愛撫した。
一方でスリーパーは、もはやそんなママの愛撫などには到底応答できない状態になっている。
それこそは今ペニスに感じている膣の感触それにある。
正真正銘の交尾である生殖器同士の結合──ペニス越しに感じる膣壁のうねりと熱は、口唇にて愛撫されていた時とは比べようもない衝撃であった。
同時にスリーパーは自分が取り返しのつかないことをしてしまったのだと改めて自覚する。
彼にしても、初体験は同種のポケモンではなく人間──しかも家族たるべきママその人となってしまったのだ。
「素敵なチンポよアナタ……もっと味あわせて♡」
しかしながらそんなスリーパーの心情など知らぬママは……否、むしろこうした童貞喪失における心の機微を観察してはそれを愉しむかのよう、ママは跨るスリーパーの上で体位を改めた。
身を寄せるように預けていた体を引き起こすと、跨るスリーパーの両脇に足をついてはカエルよろしくのつま先立ちとなる。
そうして折り畳んだ膝を開脚しては互いの結合部が見えるようスリーパーへ開帳をすると、そこから尻をしならせてはリズミカルなピストンを開始するのだった。
「んおッ、おぉッ、ほぉッ♡ すごいッ♡ チンポ、気持ちいい♡ セックス、久しぶりぃ……ッ♡」
ソファの背もたれに体を預けるスリーパーの両肩に手を掛けてバランスを取りながら、ママは打ち下ろすピストンの速度を上げていった。
フレアスカートとエプロンを捲し上げ、露にされた白いママの臀部がスリーパーの腰元と打ち合わされるたびに、重力と衝撃でその形の良い尻を無惨にひしゃげさせる。
そうして夢中になって快感を貪るママにもまた変化が現れた。
「おぉ~♡ ほぉ~♡ ……これよ! これがしたかったのぉ♡ これがセックスよぉッ♡♡」
上目に瞼を剥き、細めた口唇から吼えるような喘ぎ声を漏らしながらなにやら口走り始めるママ……。
それこそは、
「これに比べたらあの人のチンポなんてカスよ! まだ指で掻き回されてた方が気持ちいいわッ♡」
その台詞にスリーパーは我が耳を疑う……快楽に溺れるママから吐き出されたものは、誰でもないそのパートナーであるパパへの暴言であった。
「おまけに貧弱でやってる最中にも折れて中断なんてしょっちゅうなんだから♡ よくあんなチンポでマイを作れたなんて感心するくらいのクズチンポなのよッ!」
まっすぐにスリーパーを見つめながらそう言い放つママの顔が哂った。
鋭く口角を吊り上げて舌なめずりをする口元の笑みとは裏腹に、その眉元は激痛を堪えるかのよう皺深く歪んではこわばった二面性の表情が今のママには満ちている。
「おまけにあの潔癖症ときたらマンコも舐められないの! それだけならまだしも、チンポを咥えさせるのだって躊躇するのよッ!? そんなのあり得るかしらッ? セックスしてるのよ私達は!」
暴言の強さに比例して騎乗位から繰り出されるママのピストンもまた激しさを増していった。
「しかもセックスは年に数回……それだってマイ
が生まれてからはご無沙汰なんだから! おほッ、そこ効く!♡♡ ……だったら、浮気してやるわ! アイツじゃ補給できないチンポとザーメンをよその男で賄ってやるんだからぁぁッッ♡♡」
相手の心が読める能力を持つスリーパーではあったが、もはやいま自分の耳に届いている声が実際にママの口から発せられたものなのか、あるいは本心が頭の中から漏れているのか判断出来なくなっていた。
ただ一つ分かるのは、このママもまた自分の性を持て余しては苦しんでいたということだけは理解できた。
それが分かった時、スリーパーは当初の目的もまた思い出す。
それこそは、
「んうッ!? んほッ♡ 腰が上がってきたぁ♡ すごい! つよいぃぃ……ッ!♡♡」
我が身を呈し、ママの相手を務めること──この一回で彼女を満足させ、この一家の平和を守ることそれであった。
スリーパーは両手でママの臀部の両房をワシ掴むと、自身からも上へと突き上げるように腰を跳ね上がらせた。
そんなスリーパー側からのストロークと、さらにはママのピストンも重なってはより深い挿入を果たして亀頭は子宮の深部を突き責める。
これを皮切りに、スリーパーは体力の限りにママを突き上げる動きを展開した。
「んほぉッ!? んぎッ! んぎぃぃぃ……ッ♡ これ、すごいわぁ! 壊れるぅ♡ 子宮、破壊されるぅッッ♡♡」
それを受け、強く歯ぎしりをして耐えるママの苦悶の表情がより一層に強くなった。もうそこに平素の朗らかな笑顔の彼女はいないが、この姿もまたママの偽らざる一面なのであった。
「ほぉッ! ほおぉおぉぉッ♡ 死ぬッ♡ マンコ、死ぬぅぅぅッッ♡♡ チンポで刺されてマンコ死ぬぅぅぅ~………ッッチンポ、サイコぉぉ────ッッッ♡♡♡」
ついには限界も近くなったのか、スリーパーの上で頭をしならせては艶やかなロングヘアーを歌舞伎の見得よろしくに振り乱すママ。……もはや限界も近かった。
それを察したわけではないが、スリーパーもまたラストスパートとばかりに腰を突き上げる動きの激しさを増した。
柏手のよう互いの皮膚と肉が甲高く打ち鳴らされ、それに続いて骨同士が肉を挟んでぶつかり合う重低音が響き渡る二人のわぐわいは、もはや交尾や性交などとは呼べる代物ではなかった。
ポケモンと人──種を残す目的や機能が伴っていない今の二人のセックスは、ただ欲望を昇華させるためだけのものであり、それはこの世においては最も下劣な行為であった。
そんなセックスの終わりを知らしめるかのよう……
「ん゛あ゛おぉぉーッッ♡ イグッ♡ 浮気マンコイッグッ♡ 不倫セックスでイグッッ♡♡ イッグぅぅぅぅ────ッッ♡♡」
背へ頭が垂れるように身を仰け反らせては、天に向かって舌を吐き伸ばしたママの絶頂(こえ)がリビングにこだました。
同時にスリーパーもまた射精を果たしたが、もはやそこに快感を感じられる余裕など、彼には微塵も無かった。
「すごい……いっぱい出てるぅ……♡ こんなに生精子を中出しされたら、ポケモンの赤ちゃんだって孕んじゃうわぁ……ッ♡」
ただ生命力を吸いとられるような脱力感と、そしてママを満足させられたかと言う不安のみが今のスリーパーを満たす全てだった。
しばし互いの絶頂の中で硬直した後……やがては一気に脱力してはママもまたスリーパーの上へと覆い被さった。
最後の力を振り絞り、辛うじてそんなママを抱き留めるとようやくにこのレイプが終わることを二人は疲労の余韻の中で悟るのだった。
ついには強い睡魔に駆られるスリーパーではあったが、そうして意識が薄れゆく最中ふいにとある声を聞いた。
その声は間違いなくママの物ではあったが、それが実際に囁かれたものか、あるいは心の声であったのかスリーパーには判断がつかなかった。
なぜなら次の瞬間には──スリーパーの意識もまた、眠りの中へと暗転してくのだった……。