テブリムの柔らかい股間に鼻先を付けて──コルネは目の端で扉を窺った。
依然として微動だにしないその様からは、やはりこの程度では『舐めた』と判定はしてくれないらしい。
そこからチラリとテブリムにも視線を巡らせると、目の前にはこれ以上にないくらい赤面したテブリムがすっかり混乱した様子でコルネを直視していた。
いかに覚悟を決めたとはいえ、やはり不浄の局部へと唇を這わされることは相当に恥ずかしいらしい。
そんなテブリムに対し、
「大丈夫、嫌なんかじゃないよ。リラックスしてて」
不安にさせまいと微笑みかけるコルネにテブリムも口をつぐんでは胸の前で両手を握り合わせる。
折った両膝を立てては股間を開いて背を横たわらせるテブリムの股間に、改めてコルネは両手を添えた。
はたしてこの人形然とした愛らしい彼女に、排泄や生殖にまつわる器官などが付いていること自体コルネには疑問だった。
それを確認する好奇心にも駆られ、綿毛のような毛並みを左右へとかき分けた瞬間──目の前にはあっけないほどに肉の断面が開いては、艶めかしいテブリムの膣部を露とさせた。
開かれたそこが空気にさらされる感触にテブリムが息を飲む気配が伝わってくる。
一方でコルネはそんなテブリムの膣の眺めに夢中となっていた。
陰唇の隆起はほとんどない膣部は淡い体色とは違い真っ赤に充血をして、その濡れた断面が室光を反射するに至っては真紅の宝石を眺めている感すらあった。
「すごい……こんなに小っちゃいのに、ちゃんと全部揃ってるんだね……」
至近距離で見つめるコルネの吐息に反応しては収縮を繰り返し、僅かに開いた膣口の奥底から止めどなく愛液を滲ませるその眺めには食欲すら喚起されるようである。
斯様に蠱惑的なテブリムの膣に誘われるよう──コルネは伸ばした舌先を、僅かにその中へ埋めた。
その接触に反応してテブリムが小さく呻き声を上げる。同時にコルネの舌先にも強い塩味が伝わった。
排尿も関わっている部分だけに独特の風味とエグみが塩辛さに乗って味覚を刺激したが、むしろコルネは我を忘れてテブリムの膣を貪る行為に夢中となった。
膣の形が変わるほどに舌先を突き立てては皺の溝を刮ぎ、愛液の滲む膣口にはディープキスよろしくに唇で塞いでは溢れるそれを吸いあげた。
小さなテブリムの膣内で愛液と吸い上げる気流とが撹拌され、それを啜り上げるに至っては下品な水音が響いた。
苦しみにあえぐように押し殺した声を上げるテブリムは、その羞恥のあまりもはやそんな声のなかに嗚咽すら交じらせる。
そんなテブリムの反応に気付きつつも、コルネの彼女を貪る舌の動きは止まらなかった。
むしろもっと自分の愛撫によるテブリムの反応を引き出したくて、コルネの舌の動きはさらに激しさを増していった。
包皮の内外を問わずそこ一点を舌先で責め穿ち、弛緩した膣口には小指の先端すら挿入しては存分にテブリムの膣を苛め抜いた。
それを受けテブリムもまた、目蓋を見開いては過呼吸から来る窒息感に喘ぎ、陸の魚よろしくに口角の開閉を繰り返しては悶絶した。
今テブリムの身体を駆け巡っているものは許容値を遥かに越えた快感に他ならない。
むしろ初めて体感するその感覚は、それが快楽であるのかすらこの時のテブリムには判断がつかなかった。
ただひとつ分かることは、これを与えてくれているのがコルネであるということの喜びと、そして彼に覚える強い愛しさだった。
なおも鼓動を強くしながら昂り続ける肉体と比例するようその想いもまた強くなっていくと──
「わ、わわッ? て、テブリム?」
遂にはその限界点において、テブリムは強くコルネの頭を抱き込んだ。
さながら己の中へと取り込んでしまうかのように強く、疼きの中心点へコルネの鼻先を押し付けた瞬間──遂にテブリムは生涯初となる性的絶頂を迎え入れるに至った。
頭を仰け反らせ、断続的かつ不規則に体を鞭打つ余韻に痙攣しながら、テブリムは今までに上げたこともないような野太い声で咳き込むよう喘ぎ続けた。
一方で斯様なテブリムの絶頂を目の当たりにし、しばしして彼女の手から力が緩むのを確認しコルネもまたそこから口を放す。
反射的に上唇を舐めると、そこに艶かしいテブリムの愛液の味わいを感じては、コルネもまた強い興奮を覚えて鼓動を強くさせた。
もはやコルネ自身も自分が今、何を為そうとしているのか分からない。
当初は不条理な遺跡の命令に従って始めた筈のこれも、今では更なる段階を求めてやまぬまでにコルネを熱し上げていた。
そして、
「テブリム………」
ただ本能の赴くままに再びテブリムの股座へと身を屈めたその瞬間──地響きで室内を振動させながら傍らの扉が左右へと展開した。
その衝撃に我へ返ると同時、
「ひ、開いた……開いたよテブリム! ここから出られるよ!」
コルネは新たに開かれた回廊を目の当たりにしては、強くテブリムへと語りかけた。
それを受け、ようやく肉体の沈静化したテブリムも起き上がりコルネの手にすがりながら、共に開かれた回廊の先を望んだ。
共に手を取り合っては生還を喜び合う二人。
そして再びコルネの腕に抱かれて回廊を行くテブリム達ではあったが……その内心では二人、心残りのような想いの尾を引いていた。
コルネも、そしてテブリムもまたあの行為の先を知りたかったのだ。
二人とも、頼りない知識ではあるが生殖のこと──すなわち『交尾』に対するそれは知っていた。
今までは然したる興味も持てぬまま単なる知識として頭の片隅に埋もれていたそれではあったが、事ここに至りその興味は、もはや今自分達が遭難しているという危機感すらも押しやっては、二人の内面をムラムラと落ち着かないものにさせていた。
だからこそ、次なる試練に直面した時の二人はひどく落ち着いていると同時に──また、ひどく興奮も覚えたのであった。
先ほどとまったく同じ造りの部屋に辿り着くや、再び二人の前に立ちはだかった扉には次なる試練が描かれていた。
それこそは……──