閉ざされた石造りの重厚な扉とその傍らに設えられた燭台は、先ほどの部屋とまったく同じ造りであった。
ただ一点異なる部分を上げるとすれば、燭台の高さが先ほどの部屋よりもずっと低いということだ。
それを前にしてテブリムはコルネの腕からそこに飛び降りる。
そしてその燭台の上にテブリムが立つと──その鼻先の高さは、ちょうどコルネの股間を眼前に捕らえる位置に彼女を準備させるのだった。
まるでテブリムがコルネのペニスをしゃぶり易いよう設えられたとしか思えぬその舞台装置に、コルネはその一瞬見えざる者の真意を測りかねては背筋を空寒くさせる。
そうしてどう振舞ったらいいものか思いあぐねては立ち尽くすばかりのコルネへとアクションを起こしたのはテブリムであった。
目の前にあるスラックスのジッパーへ両手を掛けるとスムーズにそれを下ろし、さらにはその奥にある下着の前ポケットに両手を忍ばせるや──そこからテブリムは彼のペニスを取り出してしまうのだった。
この部屋の命令を読んだ時からもう、無意識の期待に胸を焦がされつつあったコルネのペニスは既に勃起していた。
今も外部へと取り出されて下着の拘束を振り切るや、ペニスは勢いよく反動をつけてはテブリムの前に屹立するのであった。
いかに子供のものとはいえ、小柄の彼女にしてみれば十分に巨根であろうそれを目の前にしてテブリムは驚愕とも恐怖ともつかぬ表情で目を見開く。
そうしてコルネのペニスを見上げたまま固まっている彼女へと、
「む、無理なんてしなくていいよ。そこまでしなくてもいいからッ」
コルネは声を掛ける。
その響きに我へと返り見上げてくるテブリムと二人の視線が絡んだ。
見上げてくる小さなテブリムの瞳には先ほどまでの恐怖心も、そして戸惑いも無い。むしろ強気にまっすぐと向けられるその視線にコルネが気圧されたくらいだ。
そして同時にその視線は、言葉以上の想いを伝えてもくれていた。
それこそは──
──大丈夫、嫌なんかじゃないよ。
それこそは、先の部屋にてコルネがテブリムへと駆けた言葉と同じ想いであった。
永らく共に過ごした二人の間にはもう、互いを不浄と思える場所などは微塵も存在してはいない。
それどころか先のコルネによるクンニを受けて、テブリムの彼へと対する信頼と親愛はより一層に深いものとなっていた。
むしろこの時のテブリムは、コルネのペニスに触れたかったのだ。
その温もりや感触、そして味に至るまで自身の五感の全てを使ってはコルネを感じたいと思っていた。
そして想いは無意識にテブリムを動かす。
大きく生唾をひとつのみ込むと、僅かに瞼を閉じて……テブリム伸ばした舌先を亀頭の裏筋に這わせた。
その瞬間、大きくペニスは跳ね上がる。
幼いテブリムの無垢な舌先が自身の不浄の象徴へと触れたことに反応し、コルネのペニスには一気に血流が巡った。
小柄で愛しいパートナーにペニスを舐めさせる事実を目の当たりにする興奮は計り知れず、その事実を前にコルネは激しい眩暈すらも覚えたほどだった。
そしてそんなコルネをよそにテブリムの愛撫は続く。
小さな舌先で半ばまで皮の被った亀頭の先端を舐めるテブリムの愛撫は、徐々にその大胆さを増していった。
最初の頃こそ怖気づきながら包皮の表面をなぞるばかりだった舌先は、徐々に亀頭の先端へと上がっては、その包皮の淵に舌先を潜らせては亀頭の背を撫でるように舐めていく。
斯様にして淵の中に舌先を挿入したまま、そこから左右にそれを動かしては丁寧に亀頭の背を舐めなぞる。
テブリムの舌先の体温とそして唾液とにより、恥垢で癒着していた包皮が亀頭から剥され、新たに彼女の柔らかな舌が潤滑を以てそこを舐め刮いでいく感触にコルネは背を震わせた。
それは今までにない快感だった。
今まで密かに自分を慰めたことのあるコルネではあったが、今テブリムから施される舌先の感触は、そんな自身の掌しか知らなかった少年にとっては未知の快感であった。
「あ、ああぁ……テブリムぅ……!」
その快感に我を忘れ、つい彼女の後ろ頭に両手を添えてしまうと、その無礼さにコルネは我に返った。
まるで彼女を道具扱いにしてしまったような感覚に陥ってはその自己嫌悪に瞬間、我を取り戻す。
しかしながら、そんなコルネの理性を再び吹き飛ばしてしまうのもまたテブリムだった。
コルネの掌を後ろ頭に感じた瞬間──テブリムは自身が彼を快感に誘う為の道具になれたことを心底から嬉しく思った。
そして当然の如くその自覚はさらに彼へ快感を感じてもらいたいという欲求へと変わり、結果テブリムは大きく口を開け放つや……コルネの亀頭を丸々と口中に咥え込んでしまうのだった。
「んああああッ!? あ、熱いぃ!」
せいぜいが舌先で舐め上げる程度であった温もりが、突如として灼熱の口中へと敏感な亀頭を咥え込まれ、コルネはその衝撃に悲鳴に近い声を上げた。
そしてそれこそが始まりだった。
以降テブリムは、口唇を亀頭に吸い付かせたまま一定の速度を以て口中を往復させるピストンを開始させた。
その間もなお舌先は包皮の隙間へと侵入し、その中へ潤沢に唾液を送り込んでは亀頭から引き剥がしていく。
斯様にして恥垢が溶け出して、吸い付かせる頬のマッサージとそして往復するピストンに解されて、コルネの包茎はテブリムの中で完全に脱し、その剥き出しの亀頭を彼女の口中にて完全に晒した。
「あああ、むず痒いぃ……ッ……気持ちいい……気持ちいいよッ」
その段に至ってはもう、コルネもまた自我などは保っていられなかった。
もはや完全にテブリムのフェラチオに魅了されては、魔女の帽子然とした彼女のふくよかなおさげを握り締めては自身からも腰を突き出すピストンを敢行する。
一方で全身でそれを受け止めるテブリムもまた、己の限界超えた状況に幾度となく意識を朦朧とさせる。
コルネから突き出されるペニスが、その下腹が鼻先に当たる根元まで突き入れられると、亀頭は口蓋垂を押しつぶしては咽頭にまで深く侵入し、テブリムの呼吸を阻害する。
加えて鈴口から止めどなく溢れ出してくる腺液もまた口中は元より鼻腔にまで満ちては全ての呼吸器を完全に塞いだ。
酸欠と喉を刺激される嘔気に朦朧としながら涙に濡れる瞳を上げるテブリムの目には──今までに見たこともないよう必死に快感にあえぐコルネの泣き顔が見てとれた。
その表情(かお)から彼が享受しているだろう快感の度合いを知ると、こんな状況にもかかわらずテブリムは強い多幸感に包み込まれては一切の苦痛を忘れ去ってしまうのだった。
そしてさらには彼へ快感を与えるべく、なおさらにテブリムは口唇を窄め、そして深く鼻先を押し付けては呼吸器の全てを使ってコルネのペニスを締め上げた。
そのラストスパートに触発されて、コルネの会陰と肛門とが激しく収縮をする。
次の瞬間……──
「イク! イッちゃうぅ! テブリム! テブリムぅッッ……‼」
深く強くテブリムの頭を抱き込んで突き入れると──コルネは射精を果たした。
激しく脈打っては咽頭の奥の食道へと直接に精液を流し込むその奔流に、それを受け止めるテブリムもまた激しく体全体を痙攣させる。
呼吸管を通じその灼熱の迸りと独特の青臭さを鼻腔内へも充満させるに伴ってはさながら、テブリムは脳へと直接にコルネの精液を浴びせかけられたかのような錯覚に陥った。
そしてその瞬間は、テブリムにとっても最高の快感であると同時に喜びでもあった。
肉体はあらゆる限界を超えては体全体を痙攣させて、遂には失禁すらをも果たさせるテブリムと──そして斯様してもまだ彼女を開放することなく、深く抱きしめてはその名を叫んで射精を続けるコルネの光景──……
今の二人にはとうに傍らの扉が解放されていることなどは気付きようもなかった。