腕にテブリムを抱き、重い足を引きずりながらコルネは回廊を行く。
次なる部屋へと赴く二人に言葉は無かった。
言葉を紡ぐべき唇を互いに貪り合うあまり、もはやまともな会話などは交わせようもなかったのだ。
互いにこれがファーストキスであるという感慨は微塵も無い。
ただ挿入されてくる舌を食み、互いの唾液を交換しては味わい合うキスは、カエルの鳴き声のような音も手伝ってひどく汚らしいものにすら思えた。
そしてこんなキスで気持ちを高めながらも同時……次なる部屋の命令に二人は強い期待を馳せていた。
回廊が終わりもはや見慣れた一室に辿り着き、そしてこれまた閉じられた状態の扉の前にベッド然とした石棺が横たえられているのを発見するや──もはやコルネは掲げられている命令文も読まずに、その上へとテブリムを下ろした。
一方でそこに身を横たえる彼女もまた、大きく股座の開帳をしては左右に添えた自身の指先で膣の割れ目を引き開く。
この最後の部屋における最後の命令は、言わずもがな二人は予想していた。
否、それは今の自分達が最も求めていることである。
それこそは───【 パートナーと交尾を果たせ 】
広げられたテブリムの膣口からしとどに愛液が溢れ出る様を確認するや、コルネもまた立ち膝ににじり寄りながらスラックスのジッパーからペニスを取り出す。
興奮のあまりに充血の限界を超えて硬度を増したペニスは、テブリムの膣に宛がうべくに角度を変えるとその根元に痛みすら感じるほどに強く勃起していた。
そうして先のフェラチオですっかり亀頭の剥き出されたペニスの先端を膣口に宛がい、
「セックス、するよ……いいね?」
もはや返事の有無などは無意味と知りつつもコルネは聞いた。
それこそは最後の理性の欠片でもあった。
そしてそれを受け止めるテブリムもまた大きく頷くと、コルネに向かいたどたどしく唇を動かした。
発音こそは無理であってもそれは、『コルネ大好き』と人の言葉のイントネーションをなぞった動きであった。
そんなテブリムのいじらしさを実感するや次の瞬間──一切の愛撫など無しに、コルネは一息に根元まで小さなテブリムの胎内へとペニスをぶち込んだ。
それを受け、一変してテブリムは身を仰け反らせると、その愛らしい見た目からは想像もつかない野太い呻き声を上げた。
同時に、
「あ、ああああ……んくうぅぅ……ッ!」
コルネが射精を果たす。
その一突きでたちどころに達しては、無遠慮にテブリムの生の膣内へと大量の精液を吐き出した。
一方のテブリムもまた、依然として喉を仰け反らせた姿勢のままガクガクと激しく痙攣しては失禁も果たす。
彼女もまたその一突きで、そして子宮口をこじ開けられての熱い奔流に絶頂を迎えていた。
先のクンニによるオルガスムスを体験していたテブリムにとって、今のペニスと射精による絶頂は数ある快楽のそのどれもが霞んでしまうほどの刺激と悦びを彼女の脳に刻み込んでいた。
一連の射精を経つつもなお勃起の治まらないコルネは、まだ送精が行われているにも拘らずテブリムの膣を突きえぐるピストンを開始した。
それ受けてテブリムも甲高い嬌声を上げる。
まだ絶頂の余韻が抜け切らぬ敏感な肉体に対しる更なるピストンは、何度もテブリムの絶頂を喚起させてはその果てない快楽の無間地獄に彼女を引きずり込むかのようであった。
中間進化の小さな体には大きすぎるペニスが引き抜かれるたびに、まとわりついた膣壁は外部へと引きずり出され、放尿とも潮ともつかぬ飛沫を吹き上がらせた。
コルネもまた背を丸めては体の内側にテブリムを抱き込むと、
「はぁはぁ……あぁ、テブリム! テブリムッ‼」
渾身の力を込めては彼女を抱きしめて容赦のないピストンを敢行する。
傍から見たならばもはや一方的な幼児レイプの様相すらも思わせる二人の交尾であってもしかし──互いに感じ合う想いは、過去のどんな場面よりも深く二人の気持ちを結び付けていた。
いつしか、こうして犯し犯されることこそが互いの願望であったことにもまた気付いた時、二人の感情は更なる高みへと達しようとしていた。
「ああ……テブリム、好きだよ……大好きだぁ……これからもずっと一緒に居て……」
依然として激しいピストンにテブリムを責め苛みながらコルネはうわごとのように言った。
「ずっと一緒にいて……僕と結婚して、テブリム! 僕の赤ちゃんを産んでッ‼」
平素日頃であったならば冗談でも言えないようなそんな言葉が、この時は素直に口の端を突いて出た。
そして無理も承知なその申し出を、テブリムもまた全霊で受け止めては本気で彼の子を身に宿そうと決意をする。
斯様な心とシンクロした二人の肉体はさらに昂り続け、そしてついには限界を迎える。
激しく痙攣するペニスの律動をもはや自身では制御できなくなった次の瞬間──
「うああぁ……孕めッ! 僕の赤ちゃんを孕めぇぇッッ……!」
下に敷いたテブリムを押しつぶさんばかりに腰を打ち付けると、コルネは想いの限りの射精を再び彼女の中で果たした。
それを受け、テブリムもまた悲鳴とも嗚咽ともつかない声を上げて絶頂する。もはやポケモンの種であることすら疑わしいほどの苦しみと快感を滲ませた声だった。
そのまま二人抱き合ったまま余韻に浸るうち──……一しか二人は気絶する様に眠りへと落ちていった。
かくして互いの真の気持ちに気付いては、その想いを確認し合った二人を祝福するかのよう、傍らの扉もまた地響きを上げては展開する。
二人は確認こそしなかったが、この部屋の命令はコルネとテブリムに交尾を強要するものではなかった。
扉枠の上部に掲げられたアンノーン文字には次のような命令が記されていたのだ。
そして今、扉は開かれたのだった───